願いの丘に夢を託して~出逢いの夢~ EGM-tos-ジュエルペット編 第0.5話

  …これは、オリジナル竜也がジュエルペットの世界に来る

  ほんの少し前にあった、第8パラレルのジュエルペット達のお話…

  魔法学校を卒業し それぞれ自分の夢に向かった歩み出した

  ジュエルペット達は ある日 仲の良い友達同士で

  【願いの丘】と呼ばれる場所に集まって

  将来の夢について語り合いを始めました…。

  ルビー「みんなー!おっはよー!」

  ガーネット「あらルビー!遅刻しないで来るなんて珍しいわね。」

  ルビー「エヘヘ・・・久々にみんなに会えると分かって絶対に

  遅刻したくなかったからいつもより早く寝て目覚まし時計

  10個もセットしておいたの~♪おかげでバッチリ

  集合時間の1時間前に起きること出来たよ~♪」

  サフィー「10個って・・・」

  ルビー「・・・でも・・・折角待ち合わせ時間ピッタリに

  これたのに、結局私が最後だったのね・・・。みんなは

  どのくらい前にここに来てたの~?」

  ガーネット「私は1時間くらい前に着いてたわよ」

  サフィー「私は15分くらい前かしら?」

  ペリドット「私は5分前くらいに着きました~♪」

  ルナ「ルナは10分くらい前にミルキィと一緒に

  ここに来たんだナ☆」

  ミルキィ「ですぅ~♪」

  サンゴ「サンゴは30分くらい前にここに来たニャン」

  チャロット「うちはルビーが来るほんのちょっと前に

  着いたんだっチャ♪」

  ダイアナ「私は1時間半前に ここに来たわ。ちょっと

  早過ぎるかしらと思ったんだけど・・・フローラちゃん、

  私よりずっと前にここにいたわよね。一体いつからいたの?」

  フローラ「実は…6時半頃にここに来たモコ。」

  ルビー「ええー!9時集合なのにそんなに早く~!?」

  ダイアナ「2時間半も前に来てたのね。」

  フローラ「うん・・・それが実は…私も最初は15分くらい前に

  来る予定だったんだけど・・・気になる事があって

  起きてすぐの6時過ぎにすぐ ここに来たんだモコ。」

  ガーネット「そうなの?」

  フローラ「うん・・・。今朝見た夢が丁度 今日の待ち合わせ

  場所から近い(集合場所から少し離れた花が沢山咲いてる

  草むら辺りを指差しながら)あの辺りだったから・・・

  もしかしたらと思ってきたんだけど・・・・・・。」

  サンゴ「その夢ってどんな夢だったニャン?」

  フローラ「…(照)・・・・・・理想のパートナーの人に

  いっぱいナデナデしてもらう夢モコ♥」

  ルビー「へぇ~…」

  ダイアナ「ステキね」

  フローラ「なんだか ただの夢とは思えないくらい

  不思議な感じがして・・・夢だとはわかっていたんだけど…

  あの人に逢いたくて堪らず ここに来ちゃったんだモコ。

  ・・・でも・・・やっぱり夢に出て来たあの人は・・・

  ここにはいなかったモコォ・・・・・・。」

  ルビー「そうだったんだぁ~。あ!そういえば

  今の話で思い出したけど、みんなはもう どんな人の

  パートナーになりたいか決めた?」

  すると、 ルビーの一言に皆揃ってちょっと照れた表情になった。

  そして、恥ずかしそうな表情をしながらガーネットがこう言った。

  ガーネット「ええ、勿論決めてるわよ!そういう

  ルビーこそどうなの?」

  ルビー「もっちろん!決めてるよー!えへへぇ~…♥

  実はね…フローラちゃんと話が被っちゃうんだけど、

  私も2週間くらい前に夢の中でまさに私の理想のパートナー

  っていう男性に逢っちゃったの♪」

  フローラ「どんな人だったモコ?」

  ルビー「その人はね、すっごい色んな魔法が使えて~、

  頭も良くて~・・・と~ってもカッコいい人だったの!

  でも…私、夢の中であの人に名前聞くの忘れちゃって…」

  フローラ「あ、ソレ私もモコ・・・」

  ルビー「アハハ・・・やっぱり夢って目が覚めるまで

  夢だって中々気付けないから 難しいよね…。」

  フローラ「モコォ~…。」

  [newpage]

  ルビー「そういえば、ガーネットの理想のパートナーって、

  どんな人なの~?」

  ガーネット「私の理想のパートナーはね~、やっぱり

  スリムでかっこいい男性が良いわね。あとは・・・

  (照)…私のことを…ペットじゃなく、1人の女の子として

  愛してくれる人のパートナーになりたいわ・・・♥」

  フローラ「あ、それ何か分かるモコ」

  ルビー「ルビーも出来るならパートナーと愛し合いたい!」

  ダイアナ「そうね・・・私も憧れるわ・・・。」

  チャロット「うちも出来るならパートナーじゃなく

  ダーリンみたいな存在の人と一緒になって

  ラブラブに愛し合いたいっチャ…♥(照)」

  サフィー「そうね・・・種族を超えた愛…私も興味あるわ!」

  ダイアナ「わたしも出来る事なら、パートナーと

  本気で愛し合いたいわ♥」

  ルナ「ルナもちょっと憧れるんだな…(照)」

  ミルキィ「私もですぅ…。」

  サンゴ「もしかして、私達って 好みが似てるニャン?」

  ペリドット「そうなのかしら・・・?」

  ルビー「じゃーじゃー、みんなどんなパートナーが

  理想なのか聞かせてよ~!」

  サフィー「そうね、じゃー次は私からでいいかしら?」

  9匹「うん!」

  サフィー「私はね~、頭が良くてぇ・・・私の知らない事を

  たっくさん知っている人のパートナーになりたいわ!そして

  その人と一緒に私の知らない 色んな世界を冒険するのが

  私の夢なの!」

  ペリドット「ステキな夢ね。じゃー次は私いいかしら?」

  9匹「うん!」

  ペリドット「私も…サフィーちゃんにちょっと似てるけど

  知らない世界に沢山連れて行ってくれる人のパートナーに

  なりたいわ!あとは・・・大きな夢を持っている人・・・。

  私の魔法には…夢を叶える力があるって先生に言われたから…

  この自分の能力を最大限に生かせる そんな人のパートナー

  になりたいって思ってるわ。」

  ルナ「納得なんだナ。じゃー次はルナの番だナ?」

  9匹「うん!」

  ルナ「ルナはねぇ~、お絵かきが好きだから・・・

  色んな所で一緒にお絵かきさせてくれる絵が好きな人の

  パートナーになりたいんだナ!」

  ルビー「なるほどぉー、好みが合うって大事だもんね!」

  ミルキィ「それじゃあ次は私の番でいいですぅ?」

  9匹「うん!」

  ミルキィ「私…皆も知ってると思うけど…すっごく怖がりで…

  すぐ泣いちゃうから・・・色んな怖いものから守ってくれる

  強くて優しい人がパートナーになって欲しいですぅ」

  ガーネット「強くて優しいか・・・そういうのもいいわよね♥」

  ミルキィ「でも…これは叶わない夢かもしれないけど・・・

  もし叶うのなら、その強くて優しい人と一緒に

  怖がりを克服してびくびくしないで生活できるように

  なりたいとも思ってるんですぅ…。」

  ペリドット「その夢、絶対に叶わないなんてことはないって

  思うわ!ミルキィちゃんならきっと叶えられるわよ!だって

  ミルキィちゃんにもミルキィちゃんだけの素晴らしい能力

  と魔法があるんだから・・・。」

  ミルキィ「ペリドットちゃん・・・(感動)」

  ダイアナ「私達も その夢が叶えられる様に応援するわ!」

  8匹「うん!」

  ミルキィ「みんな・・・ありがとうですぅ(照)」

  ダイアナ「じゃー次は私の理想のパートナーを言うわね」

  9匹「うん♪」

  ダイアナ「私はね…魔法学校に通ってる時からずっと

  成績は優秀でみんなから頼られていたんだけど・・・

  本当は私・・・誰かに思いっきり甘えてみたいって・・・

  ずっと思っていたの…。」

  サフィー「そうだったのね・・・。」

  ダイアナ「だから私の理想のパートナーは・・・私よりも

  頼りになって、いっぱい『お兄様~♥』って…(照)

  甘えさせてくれるような…そんな素敵な男性のパートナーに

  なれたらいいなって…思ってたのよ。意外だったかしら?」

  ルビー「うん、正直びっくりしちゃった!いつも学校では

  なんでも完璧だったし、1人でなんでもやってるイメージが

  強かったから・・・でも本当は頼られるより頼りたいって

  思ってる甘えん坊さんだったんだね。」

  ダイアナ「そう言われると恥ずかしいわ。

  本当のことだけど・・・(照)」

  チャロット「はいーはーい!次はうちの理想のパートナーの話

  聞いてっチャ~♪」

  ルビー「うん!聞かせて聞かせて!」

  チャロット「うちわね~…(照)うちのことをペットとか蜜蜂

  とかじゃなく、1人の女の子として愛してくれる・・・

  そんな人のパートナーになって いっぱいラブラブして

  みたいんだっチャ♥きゃーーー!!!言っチャったぁ~(照)」

  ガーネット「ふふ、チャロットらしいわね。」

  チャロット「だってだって、トールがある女性のパートナーに

  なって、まるで恋人同士の様に愛し合ってる話とか、リルが

  とっても心がピュアな男性のパートナーになって まるで

  新婚夫婦の様に毎日あんなことやそんなことをしてるって

  あの話を聞いた時・・・。すっごく羨ましいって

  思ったんだもん!うちもカッコいい男の子と いっぱいいっぱい

  愛し合いたいっチャ・・・♥♥♥(目がハートになる)」

  サフィー「確かに私も あの二人の話を学校の授業で

  先生から聞いた時は驚いたけど…私もちょっと羨ましいって

  感じたわ・・・。種族を超えた愛…私もしてみたい♥」

  ダイアナ「私達ジュエルペットは元々、誰かを幸せにするために

  生まれて来た存在だけど・・・出来る事なら

  『私達と愛し合う事が幸せ』と感じてくれる人のパートナー

  になって、一緒に幸せを分かち合いたいわよね」

  ガーネット「それすごい分かるわぁ~♥私もカッコいい人と

  愛を育み合って、ペットとしてじゃなく、1人の女の子として

  パートナーの男性に愛されたいわ・・・♥」

  サンゴ「もしかしたらその理想は私達全員共通なのかも

  知れないニャン!だってサンゴの理想のパートナーは

  スイーツ好きなカッコ良い男性で~、猫が大好きで~

  いっぱいにゃんにゃん愛し合える人が良いって

  思っていたんだニャン・・・(照)エヘヘ・・・・・・♥」

  フローラ「確かにそうかもしれないモコ。私も理想のパートナーは

  ストレスが多くて私の癒しを必要としてくれる人で、

  癒される為に私をいっぱい モコモコ愛してくれる人が良い

  って・・・思ってるモコォ。」

  [newpage]

  ルビー「へぇ~そうだったんだぁ~。…でも、

  この部分以外はみんな理想がバラバラだね・・・。

  全部一緒だったらよかったのになぁ~・・・。」

  同じ学校の卒業生とはいえ理想のパートナー像なんて

  違ってて当然のようにも思える物に対して一緒が良かった

  なんて不思議な発言をしたルビーちゃんに最初は

  特に深い意味はないと誰もが思っていたのだが

  ルビーの不思議な そんな一言にサフィーはもしかしてと思って

  こんなことをルビーに聞いてみた。

  サフィー「ねぇ・・・ルビーちゃん・・・。

  もしかしてルビーちゃん・・・・・・私達が誰かのパートナー

  になることで殆ど会えなくなっちゃうかもしれなくて

  寂しいって思ってるの?」

  そう聞かれるとルビーは少し[[rb:俯>うつむ]]いた表情になりながら

  両耳を垂れさげてテンションが下がった状態になりながら

  こんなことを言いだした。

  ルビー「…うん・・・。だって・・・ジュエリーナさまが

  言ってたけど、グラナイトとかは ある異世界の女の子の

  パートナーになって以来、もう何年もココに戻ってきてないって

  言っていたし、リンちゃんも宇宙をまたに掛ける商売人の

  パートナーなったから たまにここにも寄ってくるけど

  数年に一回あるかないか程度だって聞いてたし・・・。

  もしみんなも 誰かのパートナーになったら もう殆ど

  会えなくなっちゃうかもって思うと…悲しくて・・・・・・。」

  そんなルビーの一言に、楽しかったはずの理想のパートナーの話

  から一変、みんな少し暗い雰囲気になってしまった。そして

  ルビーは沈黙の中、更に こう続けて言った。

  ルビー「私ね・・・わがままだって分かってるんだけど・・・

  みんなには自分の理想の人とパートナーになって幸せに

  なってほしいって思ってはいるんだけど・・・それと

  同じぐらいにみんなとずっと一緒にいたいって・・・

  ・・・思ってるんだ・・・。」

  ガーネット「ルビー・・・。」

  サフィー「ルビーちゃん・・・。」

  ルナ「ルナも…ルナも同じ気持ちなんだな・・・!本当は…

  私も・・・みんなとずっと一緒にいたいんだナ・・・」

  ミルキィ「ミルキィもですぅ…折角こんなに仲良く

  なれたのに、お別れなんてイヤですぅ・・・。」

  チャロット「うちも・・・皆とずっと一緒にいたいっチャ!

  だって・・・うち・・・ここにいるみんな以外に・・・

  友達1人もいないから・・・。うち・・・他の

  ジュエルペットと違って、私だけ・・・虫の・・・

  蜜蜂のジュエルペットだったから・・・皆私の針を怖がって

  誰も近付いてくれなくて・・・でも、そんなとき、

  ルビーちゃんが話しかけてくれて・・・うち・・・とっても

  嬉しかったんだっチャ♥そして今じゃ、ルビーちゃんのおかげで

  こんなにお友達も出来て…今…すっごく幸せっチャ♥でも…

  もしみんな・・・それぞれ違うパートナーの所に

  行ってしまったら・・・うち・・・新しいお友達とか

  また作れずに・・・一人ぼっちになりそうで・・・・・・

  怖いんだっチャ・・・・・・。」

  ペリドット「チャロット・・・」

  ダイアナ「チャロットちゃん、私達は たとえそれぞれ違う

  パートナーの所に行って離れ離れになっても、

  ずっとずっと友達だよ。」

  チャロット「それは…。それは分かってるっチャ・・・でも…

  でもやっぱり・・・会えなくなるのは嫌っチャ・・・」

  そう言いながらチャロットは今にも泣き出しそうになった。

  すると、ルビーとダイアナがチャロットを左右から

  優しくハグをし慰めながらこう言った。

  ルビー「チャロットぉ~・・・泣かないでぇ~・・・。」

  ダイアナ「私達はここにいるよ・・・」

  チャロット「うん・・・。」

  すると、チャロットの様子に皆も本音を打ち明け出した・・・。

  サンゴ「ニャーン・・・・・・。みんな…聞いて?」

  チャロット「チャロ?」

  サンゴ「あのね・・・本当はね・・・私も…サンゴも・・・

  皆とずっと一緒にいたいって思ってたんだニャン・・・。

  でも・・・そんなこと・・・言っちゃいけない気がして…」

  ペリドット「…やっぱり私達って…似た者同士なのかな…?」

  サンゴ「ニャン・・・?」

  ペリドット「ホントは私もね・・・このままみんなと一緒に

  居たいって気持ち・・・隠してたんだ・・・」

  サンゴ「ペリドットちゃんも・・・?」

  ペリドット「私だけじゃないと思うわ・・・。本当は皆も・・・

  心のどこかで一度は考えたはずよ・・・。出来る事なら

  ずっとみんなと一緒にいたいって・・・。」

  そう言いながらペリドットはガーネットとフローラを見つめた。

  すると、目が合った二人は少し悲しい表情を浮かべながら

  呟くように2人でこう言った。

  ガーネット「・・・・・・ハァ・・・・・・。」

  フローラ「モコォ・・・・・・。」

  そしてガーネットとフローラは顔を合わせて目を閉じた後、

  ゆっくり目を開けて こう言った。

  ガーネット「そうね・・・ペリドットの言う通りだわ・・・。

  本当は私も…皆ともう二度と会えなくなるかもしれない

  なんて悲しい・・・絶対に嫌よ!・・・でも・・・

  それがみんなの選んだ道で、それでみんな幸せになれるなら、

  私は友達として 皆の選んだ道を尊重し笑顔で見送るのが

  一番なんだって・・・ずっと自分に言い聞かせてた・・・

  だけど…だけどやっぱり私も…二度と会えなくなるのは嫌!」

  フローラ「フローラもモコォ・・・。こんな風にみんなで

  一緒に楽しく過ごせているのに、みんな会えなくなって

  しまう未来なんて、想像もしたくないモコ・・・。」

  ダイアナ「…みんな…。そう・・・やっぱりみんなも・・・

  一生会えなくなるかもしれないのは嫌って・・・

  感じていたのね・・・。私もよ・・・。私も・・・

  一生会えなくなるのは…嫌・・・。でも、それと同じぐらいに、

  誰かのパートナーになって、夢を追いかけてほしいって

  ・・・気持ちもあるの・・・。だけど・・・私達には…

  どちらか片方しか選ぶことは出来ないのかしら・・・。

  私は・・・私には・・・そこまでの犠牲を払ってまで

  自分の夢を追いかけられる自信がないわ・・・。」

  サフィー「夢と仲間、どちらか片方しか選べないなんて・・・

  そんなのあんまりだわ!何か・・・夢を追いかけながら

  ずっと私達が繋がり続けられる方法ってないのかしら…?」

  [newpage]

  すると、サフィーの今の一言に対して皆は真剣に

  悩んだ表情になったり悲しそうな表情になったりしたが・・・

  何故か突然ルビーだけは一人ニコニコと笑い出した。

  そして、とても嬉しそうな表情で こんな事を言い出した。

  ルビー「ねぇねぇ!それならさぁ~、夢を追いかけながら

  皆とずっと一緒にいられる方法・・・私知ってるよ!

  ・・・聞きたい?」

  9匹「えっ・・・?」

  サンゴ「そんなこと出来るニャン?」

  チャロット「知りたいっちゃ!」

  そしてミルキィとルナが顔を合わせた後、ルビーの方を見て

  うんうんと二回頷き、ペリドットとサフィーとダイアナは

  不思議そうに顔を合わせた後、ルビーの方を見つめた。

  そして、みんなの注目を浴びたルビーは大きな声でこう言った。

  ルビー「ふふ~・・・それはねぇ~・・・

  [chapter: 皆で1人のパートナーになればいいの!」]

  9匹「あぁ・・・・・・・・・・・・・。」

  ルビーの言葉にその場にいるジュエルペット達は互いに顔を

  キョロキョロした後、一斉に ルビーの方を向き、

  口々に こう言い出した・・・。

  ガーネット「う~ん・・・確かにそれならずっと一緒に

  いられるけど・・・・・・」

  ペリドット「そんなこと・・・可能かしら…?」

  ルビー「できるできる~!だって前モルダヴァイト先生が

  話していたじゃん!5匹のジュエルペットが全員

  一人のパートナーになってるって話!」

  ダイアナ「あ~あ・・・。その話なら私も覚えているわ。

  確か最年少でパートナーを見つけたジュエルペット、

  ラブラちゃんの話だったわよね。」

  ルビー「そうそう、それそれ!」

  ミルキィ「私…そのお話、ちょっと覚えてないですぅ・・・」

  ルナ「ルナもその話ちょっと覚えてないんだナ・・・

  どんな話だったんだナ?」

  サフィー「ええっと・・・確か・・・ラブラをパートナーにしたい

  っていう女性が現れてすぐ承諾したのは良かったんだけど

  その女性が住んでるのは この世界じゃなかった為、

  パートナーになると同時に魔法学校で仲良くなった

  エンジェラとお別れしなきゃならなくなって・・・

  最初は互いに受け入れてラブラはその女性のパートナーに

  なってエンジェラも二人を見送ったんだけど・・・

  数ヶ月後にエンジェラが心配になって その女性に

  逢いに行き、エンジェラもその女性のパートナーになったって

  話だったはずよ。」

  ルビー「そうそう!それで更にその数ヶ月後、その女性の誕生日が

  訪れて・・・偶然にもその女性の誕生日はバレンタインデー

  だったんだよね。それで、その誕生日当日、エンジェラが

  『そういえば魔法学校のクラスメイトにもバレンタインデーが

  誕生日だった子がいたパカ』的な事を言ったら、その女性が

  『ぜひ会いたい!というかその子もパートナーにしたい!』

  って言いだして…。同じ2月14日が誕生日のプレーズに

  逢いに行くことになって・・・でも、色んな所に1人で

  旅をしていたプレーズには中々会う事は出来ず、やっとの思いで

  会えたのは パートナーにしたいと思って探し出してから

  実に3年近くたった後だったらしいよ!」

  ガーネット「随分詳しいわねぇ…?ルビー…。校長先生、

  そんなに細かい所まで話しててくれてたかしら?」

  サフィー「そうねぇ・・・私もあの話、そんなに

  詳しく知らないわ。学校の授業ではそんな細かい所までは

  一切教えてなかったわよね・・・?」

  ルビー「うん!…エヘヘ…実はね・・・? ルビー、あの話

  すっごく大好きで気になっちゃったから、この前 校長先生に

  もっと詳しく教えて!って質問してきたの!そしたら

  校長先生に(声真似しながら)『そんなに詳しく知りたいのなら

  図書館にある【魔法学校卒業生の書】を読むといいだろう。

  だが、それよりももっと深くあの話の事を知りたいというのなら

  同じく図書館にある【宝石の瞳を持つ動物の歴史 上巻】や

  【愛を与える人間と幸せを与えるジュエルペット】、

  【異世界交流~種族を超えた愛~】等の本に お主が

  知りたがっていることの更に詳しい事が書かれておる。

  興味があるなら読んでみなされ。』…って教えてくれて、

  それからその本 毎日のように図書館に行って読んでたの!

  だから詳しいんだよ!エッヘン!」

  ガーネット「人一倍勉強嫌いなルビーが最近熱心に柄でもない

  難しい本を読みこんでると思ったら そんな本読んでいたのね」

  ルビー「えへへ…あ、そろそろさっきの話に戻していいかな?」

  9匹「うん」

  ルビー「えーっと・・・プレーズがパートナーになった所まで

  話したから・・・次は かなえちゃんがラルドとジャスパーを

  パートナーに迎え入れてパートナーが5人になる所からだね」

  ペリドット「かなえちゃん?」

  ミルキィ「って誰ですぅ?」

  ルビー「あ、かなえちゃんって言うのは~、一人でパートナーに

  したジュエルペット数の現歴代最高記録保持者であり、

  ラブラたちのパートナーである あの女性の名前だよ。」

  サフィー「かなえちゃんっていうのね!あの人。学校の授業で

  写真は見たけどジュエルペット達の名前しか教えて

  もらわなかったから 私も知らなかったわ。」

  チャロット「それでそれで?そのかなえちゃんはそのあと

  どうやってジャスパーやラルドと出会ったんだっチャ?」

  ルビー「ふふっ、それがねー、プレーズと出会った時と

  殆どおんなじだったんだって!」

  サンゴ「どういう事にゃん?」

  ルビー「なんでも かなえちゃんって 今まで人間の男性と

  付き合った事はあるらしいんだけど・・・あんまりいい思い出が

  ないらしくて・・・でも、やっぱり恋愛はまたしてみたいって

  思ってたらしいんだ・・・。それで、そんなある日…プレーズを

  パートナーにしてからちょうど2年経った かなえちゃんと

  プレーズちゃんの誕生日であるバレンタインデーの日・・・

  かなえちゃんが『今年もチョコ渡す相手がいない、

  でもいつかは彼氏が欲しい』って言ったら、プレーズが

  『どんな人が好みなの?』って聞いて・・・そしたら

  かなえちゃんが『私って…料理も出来ないし・・・

  頭もよくないし・・・すぐ人に騙されたりするし・・・』

  とか言い出して・・・『こんな私でも愛してくれて、

  守ってくれる 頼れるステキな男性が良いな…とは思うけど…

  正直私、もう普通の人間の男性と上手くやっていける

  自信がないわ』とか言い出しちゃったんだ・・・でもその後、

  付け加えるように冗談半分で『あーあ。ジュエルペットと

  おつきあい出来たらいいのになぁ~』って言ったら

  ラブラとプレーズとエンジェラが口を揃えて『出来るよ!』

  って言いだして・・・それで、かなえちゃんはジュエルペットの

  男の子たちをお婿さんとしてパートナーに迎え入れる

  計画を立てたんだって。そして、プレーズにジュエルペットの

  男の子のことをいろいろ教えてもらう内に気に入った男の子

  っていうのが・・・心が広い癒し系と言われていたラルドと、

  またしても誕生日が同じだったジャスパーだったんだって~。

  ・・・でも、ジャスパーはパートナーを持たずに一人で

  色んな世界を旅していたから すぐパートナーにする事は

  できなかったところか、今ジャスパーがどこにいるのかすら

  3年くらいわからなかったんだってぇ~…。だけど、

  ジャスパーを探している3年間の内にラルドの行方は

  知る事が出来たらしく…丁度ジャスパーを探し始めて

  2年目の頃にラルドはかなえちゃんの4人目のパートナーに

  なったんだって~。」

  9匹「へぇ~・・・。」

  ルビー「そして、かなえちゃんはラルドとまるで本物の恋人

  の様に愛し合う関係になったそうなんだけど・・・

  かなえちゃんはやっぱりジャスパーの事が気になって

  ずっと悩んでいたんだって。でも、そんなある日

  かなえちゃんはその気持ちを正直にラルド達に打ち明けたんだ!

  そしたら想像とは全然違う返事をもらったんだって。」

  チャロット「なるほどだっチャ・・・。」

  サンゴ「ところでかなえちゃん、その話をラルド達にした時

  どんな返事が来るって思ってたんだニャン?

  ルビー「何でもかなえちゃんの住んでる所では

  【好きな異性のパートナーは1人だけ】って言う考え方が

  定着しているらしく、二人以上のパートナーを持つのは

  いけない事なんじゃないかって思っていたんだって~。

  だから、そういった理由から言ったところで断られるか

  ボクが満足させられるように頑張る的な事を

  言われるだろうと思ってたみたいだけど・・・

  パートナーのジュエルペット達から返ってきた返事は

  それとはまったく違った想像もしない内容だったんだって。」

  サフィー「そういえば…人間界には【結婚】って言う制度が

  一部の世界ではあるらしいんだけど・・・地域によって

  その結婚でパートナーにしても良いと言われている

  相手や相手の数は大きく異なるなんて話をハーライト先生

  が言っていたけど・・・あれって、そういう意味だったのね。

  私達の世界では【好きな相手は皆好きでいいじゃない】って

  考え方が当たり前なんだけど・・・そういう限定的な

  付き合い方こそが良いものでそれ以外は悪いものだと

  信じ込んでいる考え方を持つ世界も世の中にはあるのね…。」

  ルビー「うん・・・だからかなえちゃんもこのことをラルドに

  打ち明けた時、ジャスパーを仲間にしたいならラルドとお別れ

  しなきゃならなくなるんじゃないかって思ってたみたいだけど

  ・・・ラルドは『ジャスパーもパートナーにしてもいいよ~』

  って笑顔でその願いを受け入れたんだって~。…まぁ、

  私達にとってはそんな風に言うのは当たり前なんだけど

  かなえちゃんにとってはその意見が すっごく驚く事で、

  でもすっごく嬉しくて・・・それでそれで!かなえちゃんは

  ラルド達とまた本格的にジャスパーが今どこにいるのか

  探し始めたんだってぇ~。そしてついに・・・ラルドと

  出会ってから更に半年、ジャスパーをパートナーにしたいと

  思い立ってから3年以上経ったある日・・・かなえちゃんは

  ついにジャスパーの居場所を突き止めたんだって~。」

  ダイアナ「それで・・・かなえちゃんはどこでどうやって

  ジャスパーと出会ったの?」

  ルビー「エヘヘ…実はこれもとっても不思議な話で~、実は

  ジャスパーは長い間世界を旅する中で【もう一人の[[rb:自分>ジャスパー]]】

  に偶然出会い、それ以来もう一人の自分とず~っと

  実質二人のジャスパーになっていたんだって!」

  サンゴ「エェ~!?」

  チャロット「どういうことっチャ?」

  ルビー「う~ん・・・ゴメン。まだここまでしか勉強してないから

  ルビーもこれ以上のことは分かんな~い。」

  ペリドット「そう・・・」

  サンゴ「残念ニャン・・・。」

  [newpage]

  ルビー「でもでもっ、今の話みたいに私達全員で一人のパートナー

  になることは不可能ではないと思わない?」

  ダイアナ「まぁ・・・確かにそうね・・・。」

  ルナ「う~ん・・・だけど・・・今の話…途中までとはいえ

  聞く限りだと最終的なパートナーは5人…あれ?ジャスパーは

  2人になっていたから6人??・・・まぁ、どっちにしても

  愛し合うパートナーとしては二人だけだったんでしょ?

  あ、だけどジャスパーは二人いたから3人・・・?あーん!

  ややこしいんだナ・・・。でも・・・もし・・・・・・

  私達が本当に一人のパートナーに全員でなるとしたら…

  かなえちゃんの2倍から5倍くらい色んな大変なことが

  あるような気がするんだな・・・。」

  ミルキィ「でも…どんなに大変でも本当にそんなことが可能なら

  私、やってみたいですぅ~」

  ペリドット「そうね…たとえ大変でも…夢を追いかけながら

  仲間とも一緒にいられるなら…私も最高だと思うわ!」

  ガーネット「でも…何度も言うけど、私たち全員の理想の

  パートナー像を満たすステキな男子なんて・・・

  本当にいるかしら…?」

  サフィー「全員・・・か・・・・・・。」

  すると、そこにいた10匹のジュエルペットたちは各々に

  自分の理想のパートナーを言い出した。

  ルビー「頭が良くて色んな魔法が使えて~…」

  ガーネット「かっこよくてぇ~・・・」

  サフィー「私の知らないことを沢山知ってて・・・」

  ペリドット「大きな夢を持っていて…」

  ルナ「絵を描くのが大好きで~・・・」

  ミルキィ「怖がりな私を守ってくれる強い人で…」

  ダイアナ「【お兄様♥】って甘えさせてもらえる、

  とっても頼りになる人で・・・」

  チャロット「蜜蜂のうちの事も1人の女の子として

  愛してくれる優しい人でぇ~・・・・・・」

  サンゴ「スウィーツや猫が大好きでぇ~・・・」

  フローラ「私の癒しを必要としてくれるちょっと大変な

  お仕事をしていて・・・」

  [chapter:10匹「私たち全員を

  愛してくれる人!」]

  ルビー「だね!」フローラ「モコ!」

  チャロット「チャロ~♪」サンゴ「ニャン♪」

  サフィー「うんうん!」ガーネット「そうね!」

  ルナ「なんだナ★」ミルキィ「ですぅ~♪」

  ダイアナ「ウフフ♥」ペリドット「フフフフフ♪」

  ルビー「どんな人かなぁ~?早く会いたいなぁ~♥」

  ガーネット「んもう、そんな簡単に会えるものじゃないわよ?

  そんなこと言ったって・・・・・・」

  ルビー「でもでもっ、可能性は0じゃないと思うよ!それに・・・

  私達が力を合わせれば、この確率だって無限に大きく

  できるはずよ!」

  サフィー「そうね、私もそう信じたいわ。・・・あ、そうだわ!」

  9匹「?」

  サフィー「折角私達[[rb:ココ>・・]]にいるんだから・・・・・・

  皆でお願いして行かない?」

  ルビー「へ・・・?」

  ダイアナ「そうね、そうしましょうか♪」

  ミルキィ「賛成ですぅ~!」

  ルビー「ん・・・?ん?ん?」

  ルビーだけは何が何だか理解できず皆の顔を目を点にしながら

  不思議そうに首をかしげながら見てるとガーネットがこう言った。

  ガーネット「確か・・・祭壇はあっちよね。」

  チャロット「そうだっチャ!うちもこの間ココで

  お祈りしたんだっチャ~♪」

  ルビー「え?サイダーと海苔?ねぇ、何の話してるの?」

  ガーネット「んもぅ、ルビーったら…サイダーじゃなく祭壇よ」

  チャロット「海苔じゃなくお祈りだっチャ」

  ルビー「さいだんでおいのり・・・?」

  サンゴ「ルビー、もしかして願いの丘に祀られている

  2人の神様の事、知らないにゃん?」

  ルビー「え?神様…?」

  サフィー「授業で先生も言ってたはずなんだけど…」

  ルビー「…アレェ?そうだっけ~???」

  ルナ「そう言えば あの話の時…ルビー、机の上で

  ヨダレ垂らして寝てた気がするんだナ・・・(汗)」

  ルビー「授業中寝てた…?う~ん…あ!もしかして・・・

  この世界を作った何とか~って話~?」

  フローラ「多分それだと思うモコ。」

  ルビー「あの話は・・・ええと確かぁ・・・大地を創りし

  なんとかと我々生命のなんちゃら・・・って…何か途中から

  全然わからなくなって…う~ん・・・覚えてないや!」

  サフィー「この世界はいくつものパラレルが重なる

  世界の片鱗として位置し、この世界を1つのパラレルとして

  存在意義を確定させたのが この世界の大地を創り出した

  『女神オリンサ』と、この世界の生命をアザーとして出現させた

  『創造神ガイズ』っていう話よ!この二人の神様は、今私達がいる

  ここ、《願いの丘》の祭壇に祀られているの♪」

  ルビー「は、はぁ・・・。」

  ガーネット「今の返事、絶対分かってないわね・・・。」

  ルビー「えへへぇ~・・・(照)」

  ガーネット「(呆れた棒読み声で)褒めてないわよ~」

  ルビー「はぁ~い…。」

  ガーネット「ま、要するに・・・ルビーにもわかるように話すと、

  私たちが今こうしてここにいられるのは、そのありがた~い

  2人の神様のおかげってこと!」

  ルビー「ヘェ~・・・」

  サンゴ「そ・れ・に…ここで2人の神様の前でお願い事をすると

  そのお願い事を叶える手助けをしてくれるらしいニャン!」

  ルビー「え!?そうなのっ!!??」

  チャロット「そうそう!だからここは『願いの丘』って名前が

  ついているんだっチャ」

  ルビー「へぇ~・・・そうだったんだぁ・・・。だから願いの丘

  って名前だったんだね!どうして願いの丘なんていうのか

  地名の由来なんて全然気にしたことなかった・・・」

  ルナ「この話も授業でしてたはずなんだナ・・・(汗)」

  ペリドット「でもあの時ルビー、寝てたからねぇ…」

  ルビー「エヘヘェ~それほどでもぉ~…(照)」

  ガーネット「(呆れた棒読み声で)だから褒めてないわよ~…

  全く、こんなんでよく卒業できたわね。」

  ルビー「まぁ私…ここぞって時の運だけは人一倍あるからね!

  ラッキパワーで突破できたのよ!」

  ダイアナ「…そういうこと、自分で言っちゃうのね・・・(笑)

  でも、そこが何だかルビーらしいわ。」

  その一言にダイアナとルビーを除いた8匹が大きく2回頷いた。

  8匹「うんうん。」

  ルビー「えへへぇ~…」

  ガーネット「よし!それじゃ~そろそろ前説はこのくらいにして…

  皆で一緒に祭壇へお祈りに行きましょうか!」

  9匹「ハ~イ♪」

  そして10匹のジュエルペットたちは女神オリンサと創造神ガイズ

  が祀られている祭壇へと向かいました・・・。

  [newpage]

  そして、歩き始めて数分後、一行は祭壇に着きました。初めて

  ここに訪れたルビーは大きな神の石像を見上げながら目を輝かせて

  ゆっくりと歩み寄りながらこう言いました。

  ルビー「うっわぁ~!おっき~い!」

  そこにあったのは全長11mにも及ぶ巨大な2体の石像でした。

  そしてサフィー達は何も知らないルビーにこう教えてあげた。

  サフィー「向かって左側にあるこちらの石像が女神オリンサ様で、

  その隣にあるこちらが創造神ガイズ様よ。」

  ガーネット「そしてこの部屋の中央にあるあの祭壇の所で

  【神にその資格がある】と認められた者がお祈りを捧げると

  試練を与えられ、その試練を見事突破すると 神様がその願いを

  叶えてくださるのよ♪」

  ルビー「え~!?選ばれた者が試練を乗り越えられた場合って…

  どんなお願いもすぐ叶えてくれるわけじゃないの~?」

  ダイアナ「そんな都合の良い神様なわけないでしょ。誰の願いも

  ポンポン叶える神様だったら、今頃それを悪用する者に

  世界を滅ぼされちゃってるわ。」

  ルビー「あ~・・・そっかぁ・・・確かに・・・。でも

  神様に選ばれるものってどんな人物なのかなぁ~?」

  ルナ「それも授業で先生がちゃんと言ってたんだな…(汗)」

  ルビー「そうなの?」

  ガーネット「まぁ、ルビーはぐっすり寝てたからねぇ・・・」

  ルビー「えへへぇ~(照)」

  ガーネット「だから褒めてないわよー。まったく・・・

  しょうがないからルビーの為に改めて教えてあげるわ。」

  ルビー「???」

  ガーネット「神様に選ばれるために必要な条件は5つ!

  その1!相手を思いやる心を持つ者」

  ルナ「その2、自分を大切にする者、だナ★」

  サフィー「その3、苦難を受け入れ逃げずに立ち向かう者。」

  ダイアナ「その4 祈願の内容が自分以外の者達にも喜ばれる、

  多くの者を幸せにする願いであること」

  ガーネット「そして最後のその5!それは…神の試練に打ち勝つ

  勇気を持つ者。この5つを満たしてる者が神様から願いを叶える

  手助けを受けられる選ばれしものの条件よ!」

  ルビー「へぇ~・・・・・・」

  ガーネット「つ・ま・り!楽して願いだけ叶えてほしいとか、

  ただお金持ちになりたいとか美味しいものを食べまくりたい

  みたいな自分のためにしかならないような願いを叶えて貰おうと

  思ってる時点で神様からしたら論外ってこと!」

  ルビー「(ギクッ!)そ…そぅ・・・なんだぁ・・・(汗)」

  ガーネット「まぁ、授業中に居眠りしちゃうようなルビーは

  神様から相手にすらされない存在かも知れないわねぇ~(笑)」

  ルビー「(ギクギクッ!!)や…や~だなぁ~!ガーネット・・・

  私だってちゃんとする時はするってぇ~・・・」

  ガーネット「ど~うかしら?」

  ルビー「んぐ…」

  サフィー「大丈夫よ!ルビーにもチャンスはあると思うわ!」

  ガーネット「あら?サフィーがルビーの肩を持つなんて意外ね。」

  サフィー「だって教科書の脚注にも小さく書いていたじゃない。

  『裏を返せばこの5つを願いを祈願する時に満たせていれば、

  普段の行いが悪い者でも神様に選ばれることはある』って。」

  ガーネット「あぁ・・・そういえば、そんなことも書いてあった

  様な気が・・・・・・流石が学校で1・2を争う秀才ね!」

  サフィー「それほどでもないわ♪」

  ダイアナ「あ!あとね、私もその脚注の意味が気になって先生に

  聞いてみた事があったんだけど・・・なんでも過去には

  嘘ばかり言って人々を困らせ続け、誰からも信用されなくなった

  ある人が偶然近い内に町に隕石が落ちてくる事実を知り、

  そのことを町の人に伝えるも誰からも信じてもらえず、でも

  町の皆を助けたい一心で願いの丘で『町の皆を避難させるために

  自分の言ってる事が本当だと皆に分からせたい』と神様にお祈り

  をしたら、神様が【これからも嘘つきとして生きていく覚悟が

  あるなら】と今後も嫌われ役でいる試練を与えた代わりに

  嘘つき者とこれからも嫌われ続けることを受け入れたその人に

  【嘘の嘘は本当。嘘を伝えて信じさせなさい】ってアドバイスを

  神様からもらえたんだって。」

  ガーネット「その話は教科書には書いてなかったし全然私も

  知らないわ!…で、その人はその後どうなったの?」

  ダイアナ「町中走りながら大声で『この街に近い内に隕石なんて

  落っこちてこないし、ここにいれば安全だから荷造りなんて

  する必要はないし、隣町に今の内に引っ越しなんて絶対に

  しちゃだめだからなぁー!死にたくないならこの街で

  じっとしてろ~』って…神様から助言をもらったその日の昼から

  隕石が落ちてくると言われた日の前日の真夜中まで町の人が

  自分の嘘に気が付いて隣町に全員引っ越してくれるまで

  声が枯れるほど叫びまくったんですって。でもそのお陰で町は

  隕石が落っこちてきて跡形もなく大きなクレーターを残して

  焼き野原になってしまったけど・・・町の住人は一人として

  被害に遭う事なく助かったんですって。そしてその男性は…

  町の皆に迷惑はかけられないと思って一人だけで自分の事を

  誰も知らない別の町へ行こうとしたんだけど…多くの人を救った

  ことで神様が人生をやり直すチャンスを与えてくれて・・・

  なんだかんだで町の皆が大好きだったその男性は、更に追加で

  試練を与えたの。【今後人に迷惑をかける嘘は絶対につかない】

  って・・・。一見すれば簡単な内容かも知れないけど・・・

  もともと嘘しか言えないような彼にはこの試練はとても堪える

  ものとなり・・・けど、それでも自分は町の皆やり直したいと

  考えた彼は、神様の二つ目の試練も受け入れて、その身に

  【人のためにならない嘘をつく度に寿命が縮まる呪いの魔法】を

  神様にかけられ、もう二度と嘘で人を困らせたりしないと心に

  誓ったんだって。そしたら・・・その途端に避難して無事だった

  あの町の住人たちが【あの人の嘘のおかげで助かった】

  《でもあいつは最初、俺達にここに隕石が落ちてくると

  本当のことを言って回っていた》『どんな事情でここに

  隕石が落ちてくることを知ったのかはわからないが、普段嘘つき

  のアイツがあの時だけは本当のことを言っていた』(でも僕らは

  彼の言葉を信用しなかったから、彼は自分が嘘をつく悪役に

  徹して、みんなをあの町から非難させようとしていた)

  ≪なんだかんだであいつは良い奴だった≫〈自分の、そして

  皆の大切な命を助けてもらったお礼がしたい〉と口々に

  言い出して…1人町を去ろうとしている彼の姿を住人の1人が

  見つけて…声を掛けられ慌てて走って逃げ出そうとしたんだけど

  その瞬間に町の人々が口々に【ありがとう】って叫び出して…

  彼を呼び止めたの。そして彼は・・・もう二度と皆を困らせる

  嘘はつかないと皆の前で宣言して、その人はまた新しい町で

  今までの住人達全員に受け入れられたんだって。」

  ガーネット「そんなことがあったんだぁ・・・。にしてもダイアナ

  随分と詳しいわね。もしかしてダイアナもその話、ルビー

  みたいに図書館かどこかで調べたの?」

  ダイアナ「本は確かに読んだけど・・・図書館のじゃないわ。

  【うそつきライアー】っていう、教室の後ろに置いてあった

  あの絵本を読んだのよ。」

  ルナ「その絵本ならルナも読んだことあるんだナ!」

  ミルキィ「私も前に読んだですぅ~」

  フローラ「私も読んだことあるモコ。」

  ガーネット「私もその本ならちらっと読んだ記憶はあるけど…

  そういうってことはあの絵本のお話しって、作り話じゃない

  本当にあったものだったんだ!」

  ダイアナ「うん、その通り!全部昔この世界で本当に起きた実話

  らしいわ。現在のこの世界で言うと、丁度ジュエルランドと

  スウィーツランドの間にあるあの【マギアランド】の辺りで

  起こった何十年も前の出来事なんだって!」

  ガーネット「マギアランドかぁ・・・エクレンたちに誘われて

  スウィーツランドに行く時に通ったぐらいであの辺の事は

  私あんまり詳しくはないけど・・・」

  ルビー「マギアランドって言ったら、確かこの前お友達になった

  ロリップちゃんが住んでる街だよね!」

  ペリドット「だね!私もあの子の事はよく覚えてるわ」

  ミルキィ「そういえばあれからだいぶロリップさんに

  会っていませんけど…元気してるですぅ・・・?」

  ルナ「元気してると嬉しんだナ。…何ならここでお祈りした後、

  会いに行ってみるのはどうだナ?」

  フローラ「賛成モコ♪私もロリップしゃんに会いたいモコ」

  ルビー「ルビーも行けるよ~!」

  ガーネット「私もこの後に予定とかはないから大丈夫だけど

  ・・・逆に行けない人っている?」

  そう聞くとそこにいた全員が首を横に振った。

  ガーネット「じゃあ決まりね!お祈りが終わったら久々に

  ロリップにみんなで会いに行きましょ!」

  9匹「うん!」

  サフィー「でもあのマギアランドって所・・・

  [[rb:ランダムテレポート>・・・・・・・・・]]をはじめ、色々と最近事件が起きている

  みたいだから、気を付けていきましょ」

  ルビー「らんだむてれぽぉ~とぉ?」

  ガーネット「嘘でしょ、これも忘れたの~?」

  チャロット「中に入るとこの世界とは違った別な所に行ってしまう

  という不思議な空間のねじれみたいなものだっチャ!」

  ルビー「あぁ・・・なんか聞き覚えがある様な…ないような…」

  ガーネット「ハァ…ルビーにいちいち分からない事を説明してたら

  日が暮れちゃいそうだわ。分からない事は後でちゃんと説明

  してあげるから、まずはお祈りを早く済ませましょ!」

  ルビー「は~い・・・・・・」

  サフィー「ガーネット、お祈りは急いでやっちゃいけないわよ!

  相手は神様なんだから。そんな片手間に素早く行うだけのお祈り

  なんて神様に失礼だわ!」

  ガーネット「うっ…それもそうね・・・。ごめんなさい…。」

  サフィー「謝るなら私じゃなくオリンサ様とガイズ様にね!」

  ガーネット「ゴッ…ごめんなさいオリンサ様ガイズ様!

  しっかり時間をかけて本当に聞いてほしいお願い事を

  言わさせて頂きますのでどうか私の、私達の願いを

  聞き届けてくださいましぃぃぃーーー!!!」

  慌てて両手を高速で擦り合わせて何度もお辞儀しながら

  2人の神像にそう言いだしたガーネットを見ながら

  9匹のジュエルペットはクスクスと笑みを浮かべました。

  [newpage]

  ダイアナ「ところでガーネット、私達がオリンサ様とガイズ様に

  何をお願いしに来たかはちゃんと覚えてる?」

  ガーネット「それは覚えてるわ!ルビーが言った私達が

  誰かのパートナーになる願いを叶えつつ私達が離ればなれに

  ならなくても済む私たち全員の好みの条件を満たしている

  素敵な人に出逢いたいってお願いするのよねっ!」

  9匹「そうそう~♪」

  ルビー「頭が良くて色んな魔法が使えて~」

  ガーネット「かっこよくてぇ~・・・」

  サフィー「私の知らないことを沢山知ってて・・・」

  ペリドット「大きな夢を持っていて・・・」

  ルナ「絵を描くのが大好きでぇ・・・」

  ミルキィ「怖がりな私を守ってくれる強い人で・・・」

  ダイアナ「『お兄様』」って甘えさせてもらえるような

  とっても頼りになる人で・・・」

  チャロット「蜜蜂のうちの事も1人の女の子として

  愛してくれる優しい人でぇ~・・・」

  サンゴ「スウィーツや猫が大好きでぇ~・・・」

  フローラ「私の癒しを必要としてくれる、ちょっと大変な

  お仕事をしていて・・・・・・」

  [chapter:10匹「私達全員を

  愛してくれる人!」]

  ルビー「私達、どうしても離ればなれにはなりたくないんです!」

  ガーネット「そのためにもどうか!どうか!」

  サフィー「私達の全員の理想を満たすステキなパートナーとの

  運命的に出会えるチャンスを・・・・・・」

  [chapter:10匹「よろしくお願いしーます!」]

  すると、お祈りをした瞬間!どこからともなく物凄い突風が

  吹き荒れるのと同時に目の前がまばゆく輝きだし、思わず

  そこにいた10匹のジュエルペットたちは一度目を少し

  開けた後、光にすぐ気付いてすぐに目を強くつぶった。すると…

  変な轟音と共に黒い何かがジュエルペットたちを覆いだした。

  ガーネット「うわっ!まぶしい!」

  サフィー「きゃぁ!な…なに・・・?」

  ルビー「飛ぉ~ば~さ~れ~るぅ~・・・!」

  ルナ「凄い風なんだナ・・・!」

  ペリドット「キャー!」

  フローラ「あわわわ、あわわわ・・・・・・[[rb:熱>あ]]ちゃぁぁっ!

  も・・・もこぉ・・・???」

  ミルキィ「うぅぅ~!怖いですぅぅ~!」

  チャロット「うぅぅ…!チャァ~!!!・・・ぐはっ!…ううっ…」

  ダイアナ「な・・・なに!?何が起きてるの・・・?

  力が抜けていく・・・・・・」

  サンゴ「んにゃぁぁぁぁーーー!」

  ≪ぱちん!ぽろぽろぽろ…≫

  《ひゅーーーー!ごごごごご・・・》

  何が起きているのか目を開けられるぬまま聞き慣れない変な音が

  辺り一面に暫く鳴り響いた後、ようやく風と変な音が止んだ。

  そして辺りを覆っていた不思議な黒い靄の様なものも同時に

  その場からいつの間にか消えてなくなっていた。

  サンゴ「ハァ…ハァ・・・・・・

  あれ・・・?収まったにゃん・・・?って・・・・・・!

  えっ・・・・・・み…みんな・・・大丈夫にゃん・・・?」

  ガーネット「わ・・・私は全然平気よ。皆は?」

  ルビー「う~ん・・・・・・ルビーは・・・なんとかぁ~…

  あ!サクランボのアクセ壊れちゃったぁ・・・これ・・・

  気に入ってたのにぃ・・・(泣)」

  サフィー「…私も怪我はないけど・・・ルビーちゃんと同じで

  アクセが壊れちゃったみたい・・・」

  ペリドット「oh!No…私もアクセ、がボロボロでーす…」

  ミルキィ「わ・・・私は…何か尻尾が重たくなった気が・・・

  というかみんなちょっと大きくなったですぅ・・・?」

  ルナ「え?大きくだナ・・・?あ!そう言えばルナのリボンも

  なんか大きくなってる気がするんだナ・・・重たいんだな…

  でも確かにルビーたち、いつもより大きく見えるんだナ…」

  ダイアナ「ほんとね・・・私は特にどこも変わってない・・・

  と思うけど・・・って・・・あ・・・あれ・・・?えっ…?」

  ミルキィ「ん?どうしたんですぅ~?」

  ルナ「ルナ達見て慌てだしたみたいだけど…どうしたんだナ?」

  ダイアナ「た…大変!皆が大きくなったんじゃなく、私たち3人

  だけが体が小さくなってるわ!」

  ルナ・ミルキィ「えぇぇぇぇぇーーー!?」

  ミルキィ「ですぅ~!?」

  ルナ「だナ・・・!?」

  ルナとミルキィは顔を見合わせた後、ルビーたちの方に目線を

  移すと確かに自分たちが少し縮んでいることが分かった。

  ルナ「ほ…ホントなんだナ」

  ミルキィ「なんでこんなことになったんですぅ~?というか…

  尻尾が重たいのってもしかして・・・」

  ルナ「ってことはルナの頭が重い理由って・・・・・・」

  [chapter: ルナ・ミルキィ「[[rb:リボン>しっぽ]]だけが

  サイズそのままになってる[[rb:ですぅ~>だナァ~]]!」]

  ダイアナ「いったい何が起きたのかしら・・・」

  サンゴ「にゃ~ん・・・・・・あれ?そう言えばフローラと

  チャロットはどこにゃん・・・?」

  フローラ「私は・・・ここモコ・・・!」

  サフィー「フローラ大丈夫…?って!そのおでこどうしたの!?」

  フローラ「よくわからないモコが・・・・・・なんか強い風が

  吹いて来てた時におでこに熱いものが当たって・・・・・・

  やけどしちゃたモコ・・・・・・」

  ルビー「うわっ!ひどい・・・毛が焦げ焦げ…大丈夫・・・?」

  フローラ「まだちょっとひりひりするもこぉ…(泣)」

  そう言いながらフローラは両手で焦げたおでこを撫でていた。

  ガーネット「可哀想に…もしかして無傷で無事だったのって

  私だけ・・・?というかチャロット本当にどこに行ったの?」

  サフィー「確か私の隣で宙に浮きながらお祈りしてた

  はずなんだけど・・・・・・」

  ダイアナ「まさか・・・あの強風でどこか遠くまで

  飛ばされちゃったんじゃ・・・!?」

  ダイアナのその一言に皆はハッとした後、慌てて辺りを

  きょろきょろと見渡した。すると・・・・・・丁度神像が

  置いてあるのと反対側の壁の所で左肩を右手で抑えながら

  荒い息をして痛そうに両目をつぶっているチャロットがいた。

  それを見つけた9匹のジュエルペットたちは慌ててチャロットの

  もとにダッシュで駆け寄りながらこう声を掛けた。

  ルビー「チャロットいたぁ―!よがぁっだぁ~・・・(泣)」

  サフィー「もぅ・・・心配したわよ!」

  ダイアナ「チャロット!無事だったのね?」

  フローラ「大丈夫モコ?私より痛そうもこ・・・」

  チャロット「ううぅ・・・みんなぁ~・・・・・・

  ありがとうだっチャ・・・!あ痛たたたた・・・

  背中がひりひりするっチャ・・・・・・」

  ペリドット「こんな所まで飛ばされてたのね・・・」

  ルナ「凄い風だったんだな・・・」

  ミルキィ「とっても怖かったですぅ・・・・・・」

  サンゴ「でも無事でよかったにゃん!怪我は…

  どんな感じだにゃん・・・?」

  チャロット「そ・・・それがぁ・・・(泣)」

  サンゴにそう尋ねられたチャロットはウルウルの瞳になりながら

  がくんと膝から落ちて座り込んでこう言った。

  チャロット「さっきの怪我で羽がボロボロになって

  空を飛べなくなっちゃったんだっチャァ~・・・(泣)

  うわぁぁぁぁ~~~ん・・・・・・」

  9匹「あぁ・・・・・・(絶句)」

  チャロットのその一言にかける言葉を失くしたジュエルペット達は

  皆してうつむいて悲しみだした。すると、そんな悲しい状況に

  耐えかねたのかルビーが皆に対してこんな事を言い出した。

  ルビー「も…もう!みんな無事だったんだし、私たちは

  魔法が使えるんだから大丈夫だよ!ほらほら、まずは

  チャロットちゃんの羽から私達の魔法で治してあげよっ!」

  チャロット「ルビー・・・!」

  サフィー「ウフフ♪それもそうね!ありがとうルビー。

  あなたの言う通りだわ!」

  ガーネット「そうね!たまにはルビーも良い事言うじゃない!」

  ルビー「えへへぇ~(照)」

  [newpage]

  ルビー「ようし!そうと決まれば!まずは私からいっくよぉ~!

  ルビー、ジュエルフラーーーーシュ!!!」

  しかし、何も起こらなかった。

  ガーネット「って!ちょっと!な~にいきなり失敗して

  くれちゃってるのよルビー!全くしょうがないわねぇ・・・

  ここは私がやってあげるわ!良~く見てなさい!

  ガーネット!ジュエルフラーッシュ!」

  ・・・しかし、何も起こらなかった。

  ガーネット「・・・あれ・・・?・・・な…なんで・・・?」

  サフィー「そんな・・・まさか・・・魔法が使えない・・・?」

  9匹「えぇぇぇぇ~!?」

  ルビー「そ・・・そんなぁ~・・・(汗)まさかぁ・・・」

  サフィー「じゃあまずは・・・チャロットちゃんを直すよりも

  簡単なサイズ変更の魔法をダイアナ達に私が試しに

  かけてみましょうか」

  ダイアナ「私も自分でやってみるわ。」

  そう言うとジュエルペットたちは緊張の趣で2人を見つめだした。

  サフィー「てぃんくるてぃんくるランデアーブ!えいっ!」

  ダイアナ「ダイヤモンド、ジュエルフラーッシュ!」

  ・・・しかし、何も起きなかった。するとサフィーがいつになく

  絶望顔になりながら両手を地面についてこう言った。

  サフィー「だ・・・駄目だわ・・・こんな簡単に今まで

  使えていたはずの魔法すら上手く行かないなんて・・・」

  ダイアナ「まるで・・・私達の魔力が奪われてしまったみたい…」

  チャロット「そ・・・そんなぁ・・・これってもしかして・・・

  うちらも使えないパターンっちゃ・・・?・・・

  ミラクルチャーム!チャロアイト、ジュエルフラーッシュ!」

  しかし、何も起きなかった。

  チャロット「だ・・・だめだっチャ~・・・(泣)」

  ペリドット「そ・・・そんな…レオノーラ!」

  しかし、何も起きなかった。

  ルナ「だ・・・だなぁ・・・(汗)」

  ミルキィ「この様子だと私達も魔法が使えなくなって

  しまっているようですぅ…」

  サンゴ「そんなぁ~・・・ひどいにゃ~ん・・・私達、

  まさかずっとこのままにゃん・・・?そんなの嫌にゃん!」

  そう言いながらサンゴも膝から倒れ込んで落ち込むとサンゴが

  来た時からずっと付けていたポーチの中からクッキーがいくつか

  飛び出しました。すると、それに気が付いたサンゴがむくっと

  起き上がり物凄いスピードで手前に落ちた個包装されたクッキー

  をがしっと拾うとそれを見つめて涎を垂らしながらこう言った。

  サンゴ「あぁ~♥そう言えば皆で食べようと思ってクッキー

  10枚持ってきてたの忘れてたにゃーん!こういう時こそ、

  美味しいモノ食べて、元気出すにゃん!はい!」

  ルビー「ありがとう~!お!全然割れてないし無事だね~

  美味しそ~う♪」

  サンゴ「さぁ、皆の分もあるにゃん!」

  ペリドット「ありがとうで~す♪」

  ルナ「ありがとうなんだナ♪」

  ミルキィ「嬉しいですぅ~」

  サフィー「ありがとう、サンゴ♪そう言えばガーネットも

  なにか持ってきていたわよね?」

  ガーネット「あぁ、このポーチの事?手鏡しか入ってないけど…」

  ダイアナ「ふふっ、美しさを気にするガーネットらしいわね。」

  ガーネット「そう言えば鏡、さっきのあれで割れてないか

  確認しとかなきゃ・・・」

  そう言ってガーネットはポーチから手鏡を出した。

  ガーネット「良かった♪特に割れたりはしてないみたい。」

  サンゴ「ようし、それじゃあ、クッキー食べて、

  皆で気分アゲアゲにするにゃん!準備は良いにゃん?」

  9匹「うん!」

  サンゴ「それじゃあみんなで!」

  10匹「いっただっきま~す!」

  サンゴ「にゃん!…ぱくっ・・・うぐっ・・・!?」

  ルビー「ぱくっ・・・うん、美味しい~♥」

  サフィー「あま~い♥」

  ガーネット「うんうん、美味しいわ♥」

  ペリドット「…って…サンゴ…何かフリーズしてるけど

  どうしたの・・・?」

  サンゴ「ま・・・・・・」

  ルビー「ま・・・?」

  サンゴ「ま…[[rb:不味>まず]]いにゃぁぁぁぁ~ん・・・

  なんでサンゴのだけぇ~!?」

  ルビー「えぇ~!?ま…不味いって・・・?見た目は

  私達と何も変わってないのに・・・」

  サフィー「ちょっとサンゴのクッキーの匂いを

  嗅がせてもらってもいいかしら?」

  サンゴ「う…うん。」

  サフィー「くんくん・・・特に私の食べてるのと変わらない

  感じの匂いだけど・・・」

  ルビー「どれぇ~?くんくん・・・。ほんとだー!美味しそ―!

  でもこれ不味いのぉ~?う~んでもサンゴが不味いって

  言うなら・・・・・・う~ん・・・・・・。はむっ!」

  サンゴ「あ!ルビー!大丈夫にゃん!?一気に半分も

  齧ったけど・・・まずかったら吐いてにゃん?」

  ルビー「もぐもぐ・・・・・・あれぇ~♪普通にこれ

  美味しいよぉ~?」

  サンゴ「えぇぇぇ~!?そんなはずないにゃん…ぱくっ…

  おっ・・・おえぇぇぇ・・・」

  ルビー「う~ん…よくわかんないけどルビーの半分残ってるから

  これサンゴの残りと交換する~?」

  サンゴ「い…良いにゃん・・・?」

  ルビー「うん!こっちは間違いなく美味しいから!どうぞ!」

  サンゴ「ありがとにゃ~ん!それじゃあ、改めて・・・

  いっただっきまーーーす♪にゃん♪はぁむ♥」

  そう言いながらサンゴは持っていたクッキーをルビーと交換し

  ルビーがさっき食べて惜しいと言っていたクッキーの半分を

  一気に一口で全部口の中に笑顔で放り込んだ。だが・・・・・・

  サンゴ「もぐもぐ・・・・・・うぐっ!?や・・・

  やっぱり不味いにゃぁぁぁ~ん・・・。朝食べた時は

  平気だったのにどうしてにゃぁ~ん?苦くてザラザラで

  ぬめぬめで・・・何か兎に角不味いにゃん(泣)」

  そう言いながら涙目になってサンゴがそう言った時だった。

  ガーネット「ちょ・・・ちょっとサンゴ!どうしたのその舌!?」

  サンゴ「にゃん・・・?し・・・た・・・?」

  ガーネット「ベロよベロ!あ、そうだわ!手鏡手鏡・・・・・・

  あった!ホラ!見てサンゴ!舌が大変なことになってるわよ!」

  サンゴ「にゃん・・・?」

  そう言いながらガーネットは両手で手鏡を持ってサンゴに向けた。

  サンゴは覗き込むように手鏡を見ながら舌を伸ばした。すると…

  サンゴ「にゃぁっ!?さ・・・サンゴの舌が・・・

  [chapter:紫色になってるにゃぁ~ん!」]

  サンゴ「まさか・・・クッキーが不味かったんじゃなくて・・・

  サンゴの舌がおかしくなって不味く感じてたってこと…?

  でも・・・一体なんで…?なんでこんなことになったにゃん?」

  サフィー「突然魔法が使えなくなった事と言い、やっぱり

  さっきの謎の光と黒い変な靄みたいなのが原因なのかしら…?」

  ミルキィ「あれ、一体なんだったんですぅ・・・?」

  ルナ「とっても不気味だったんだな・・・」

  ダイアナ「誰かの魔法…って可能性はないかしら・・・?」

  サフィー「確かに・・・!でも、魔法を使えなくさせる魔法とか

  そんなの聞いたことないわ・・・」

  チャロット「なんていうか・・・魔法って言うより

  呪いみたいで怖いっチャ・・・」

  ガーネット「呪い・・・?ハッ!?ま・・・まさか・・・!

  私が片手間のお祈りみたいな感じで最初お祈りしようと

  したせいで神様がお怒りになって天罰を喰らわせたんじゃ!?」

  ルビー「ちょ!ちょっと待ってよ!そんな事言ったらルビーなんて

  授業中寝ちゃってるし神様にも飽きられるような存在だろうし

  そんな私が神様の前に立つこと自体失礼だった可能性も・・・

  そもそもここに来た瞬間、女神さまのこと自体知らなかったし、

  ガーネットの言う通り自分だけ楽して願い叶えてもらおう

  みたいに思っちゃってたし・・・わ…私のせいかも…(泣)」

  サフィー「も、もう!二人とも落ち着いて!私の知る限りでは

  資格のない者がお祈りした場合は特に何も起きないはずよ?

  天罰とか祟りとか、そんな話は聞いたことないわ。」

  チャロット「その通りだっチャ!うちも前1人でここにお祈りに

  来た時は特に何も起きなかったっチャ」

  ダイアナ「確かに・・・あの絵本でも、試練を与えることは

  あっても、悪いことした人に天罰を下すみたいなことは

  してなかったわよねぇ・・・?」

  ルナ「でもでも、最後嘘つきさんに人のためにならない

  嘘をついたら寿命が縮まる呪いを掛けたって言ってたんだな…」

  9匹「あぁぁぁ・・・(絶望)」

  サンゴ「・・・・・・」

  [chapter:サンゴ「にゃぁぁぁーん!

  絶対これ呪いだにゃぁぁぁん!!!]

  あぁぁ・・・そんな・・・サンゴから魔法もスウィーツも

  奪われたらサンゴは・・・サンゴは・・・・・・」

  そう言いながらサンゴは白目をむいて魂が抜けたかのように

  ≪チーン!≫と音を立てながら横に倒れ込んだ。

  ガーネット「さ…サンゴぉ!?こんなところで死んじゃだめよ

  サンゴ![[rb:イケメン彼氏>ステキなパートナー]]一緒に見つけるんでしょ!

  こんな所で絶対に逝かせないわよ!」

  サンゴ「にゃ…がぁ・・・ねっとぉ・・・」

  サンゴはおばあちゃんの様なか細い声で右手をガーネットに

  ゆっくりとそう伸ばしながら言うとショックで気を失った。

  ガーネット「サンゴ!?さんごぉーーー!」

  サンゴ「・・・すぅ・・・すぅ・・・」

  サフィー「あらぁ・・・気を失っちゃったみたいね…」

  ガーネット「というより思いっきり寝息かいてるわ・・・

  全く人騒がせなんだから・・・」

  [newpage]

  そして状況が目まぐるしく変わる中、不意にダイアナが言った。

  ダイアナ「う~ん・・・ねぇ、皆、この後・・・どうする?」

  ペリドット「うん・・・?どうするって・・・?」

  サフィー「…そういえばロリップちゃんにこの後会いに行く予定

  だったけど・・・怪我人もいるしこんな状態じゃ・・・

  また今度にした方が良さそうね・・・」

  ダイアナ「とにかく、呪いにしろ何にしろ、ずっとこのままって

  わけにはいかないわ。まずは学校にでも行って先生たちに

  何か聞いてみたりするのはどうかしら?」

  ペリドット「そうね・・・図書館とかで調べるのもいいかも?」

  フローラ「でもちょっとこの姿は・・・・・・あんまり

  他の人には見られたくないモコ・・・・・・」

  ダイアナ「た…確かに・・・この姿って事情を知らない

  人たちからすればただの魔法の失敗だものね・・・・・・」

  チャロット「それにうち…羽がもう使い物にならないから・・・

  そんなに遠くへは行けないっチャ・・・うち、最近ずっと

  飛んで移動ばっかりだったから・・・そんなに歩いて移動

  皆のようにできないと思うっチャ・・・」

  ルビー「そ・・・そっかぁ・・・じゃあ…どうしよぅ…?」

  サフィー「ハァ…困ったわね・・・。どうしたらいいかしら…?」

  サフィーがそうため息交じりに呟いた直後の事だった。

  【かさささっ…】

  ルビー「うん・・・?あれ・・・?」

  ルナ「だナ・・・?」

  サフィー「ハッ・・・!?誰・・・?誰かいるの・・・?」

  突然2つの神像の後ろ辺りから何かがこすれるような音が

  聞こえてきて、それに気付いた3匹は神像の方を向き

  サフィーは神像の方に向かってそう尋ねた。すると・・・

  ????「あっはは・・・見つかっちゃったか・・・。まぁ、

  出るタイミングを伺ってた所だし、君達から見つけてもらって

  こうして出て話す機会をくれたって意味では感謝しなきゃかな」

  そういう風に喋りながらジュエルペット達と同じぐらいのサイズの

  不思議な動物のような何かがオリンサの石像の後ろから現れた。

  [pixivimage:114776078]

  ルビー「だ・・・だれっ!?」

  ダイアナ「ジュエルペット・・・?」

  ガーネット「私やルビーと同じ赤い瞳だわ。」

  ルナ「私達の仲間・・・だな・・・?」

  ミルキィ「初めて見るですぅ~・・・」

  チャロット「サイズはうちらと同じぐらいだっチャ。」

  ペリドット「だけどあんなジュエルペット見た事ないでーす。」

  サフィー「本当にジュエルペットなのかしら・・・?」

  フローラ「あのぉ・・・どちらさんですモコ・・・?」

  ブルード「驚かせてごめんね。僕の名前はブルード。

  [[rb:龍血石>りゅうけっせき]]…ドラゴンズブラッドストーンの瞳を持つ

  [[rb:青龍>ブルードラゴン]]の子供さ。」

  ルビー「りゅうけっせき・・・?」

  サフィー「ブルードラゴン!?うそっ、まだ生きてただなんて!」

  ガーネット「ええっ!?生きてたって…どういう事・・・!?」

  ダイアナ「ドラゴン族は大昔は沢山いたらしいんだけど、最近は

  その種は殆どが絶滅してしまって・・・この間見た文献にも

  ブルードラゴン族は絶滅したって聞いていたんだけど・・・

  まさか生き残りがいただなんて…これは大発見だわ!」

  ブルード「盛り上がってる所に水を差す様で悪いんだけど、

  きみたちの知っているであろうドラゴン族と僕はちょっと

  住んでいる場所も分類も違うから、大発見とはいえないかな。」

  サフィー「あら?そうなんですか?」

  ブルード「まぁ、その辺の話は長くなるから今度するとして…

  君たち、この神様達の前でお願いをした後に急に変な状態に

  なってしまって困っているんだろう?」

  ペリドット「見てたんですか?」

  ブルード「いや、見てはいなかったけど…丁度偶然

  この近くを歩いていたら何やら騒がしい声が聞こえたから

  もしかしてと思って来ただけだったんだが・・・その反応を

  見る限りどうやら僕の見立ては当たってたようだね。」

  ガーネット「あ・・・はい・・・・・・」

  ルビー「チャロットは怪我して羽が使い物にならなくなるし、

  サンゴは舌が紫色になって美味しいものを食べても不味いって

  感じちゃうようになったし…それにそれに、皆魔法が突然

  使えなくなっちゃったんです!」

  ルナ「私は体だけ縮んでりぼんだけそのままのサイズだから

  重たいんだな・・・」

  ミルキィ「私はしっぽだけ普通のサイズのまま体が縮んで

  動きずらいんですぅ~・・・」

  ダイアナ「実は私も…私は全身縮んでるわ・・・。」

  フローラ「私は・・・おでこ・・・やけどしたのか

  ひりひりするんだモコ・・・・・・」

  ブルード「・・・そうか・・・[[rb:あの魔法>・・・・]]が発動した

  ってことは・・・君達全員が・・・・・・」

  サフィー「・・・?ええっと、ブルードさん・・・って

  言ったかしら?もしかして・・・私達の身に起きている

  この現象の事、何か知ってるんですか?」

  ブルード「あぁ、まぁな・・・。というか・・・いづれバレる

  だろうから今の内に自分で話すけど・・・この石像を作ったのは

  僕の両親だからね。色々知ってるよ。」

  9匹「えぇぇぇぇ~!?」

  ルナ「こ・・・こんな大きな石像を作ったんだな!?」

  ミルキィ「ブルードさんの両親凄いですぅ・・・!」

  チャロット「それで…ブルードさんは何を知ってるんだっチャ?」

  ブルード「この石像にはこの世界のものではない別世界に大昔から

  いたと言われている神様が作った魔法が掛けられていてね…」

  サフィー「この世界ではない別世界の神様の魔法・・・?」

  ブルード「あぁ・・・ここは・・・ジュエルペットの世界と

  外の世界の者達からは呼ばれているようだが・・・この石像には

  ジュエルペットの世界にはない魔法が備わっているんだ。」

  ルビー「じゃあ、やっぱり・・・今私達の身に起きてるのって…」

  ブルード「あぁ、この世界ではない別次元の古代魔法の1つさ。」

  ルビー「これやっぱり魔法だったんだ!」

  ブルード「あぁ・・・。神が作りし古代の魔法・・・僕らはこれを

  ANCIENT GOD Magic・・・略して[[rb:AGM>エグマ]]、とかって呼んだり

  してるんだけど・・・君達の身にかかっている魔法が

  まさにそのANCIENT GOD Magicの1種でね。呪い・・・

  っていう言い方でも確かに間違いではないかもしれないけど…

  その魔法を受け取れるのは、神様に【資格がある】と

  認められて試練を与えられた証そのものだから、その苦難を

  乗り越えれば君達もこの神様と同じ魔法が使えるようになり

  ここで願ったことも叶えられるって言う事になるのさ!」

  ブルードがそう話をしていると、どこから聞いていたのかは

  不明だが気を失っていたはずのサンゴが目をパッチリと開けると

  むくっと起き上がってブルードに近寄り目を輝かせながら

  皆の心配をよそに凄い剣幕でぎりぎり聞き取ろうと思えば

  聞き取れるが油断すると聞き逃しそうなぐらいのめちゃくちゃ

  早口でブルードに向かってこう質問をした。

  サンゴ「・・・ハッ!?…(早口で)あの!それってつまり…

  サンゴがまた美味しいスウィーツに舌鼓を打ったりかっこいい男の人とパートナーになってにゃんやにゃん甘えながら時にはあーん♥てし合いっこしてラブラブしたりそういうみんなで願った願いとは別にこっそり心の中で思っちゃったあの願いとかも一緒に実は叶っちゃったりするのかにゃん?」

  ガーネット「さ…サンゴっ!?だ…大丈夫なの・・・?」

  ブルード「あ・・・あははは・・・(苦笑い)ま・・・まぁ・・・

  どんな願いをしたのかは知らないけど、君たちには願いを叶える

  代わりにエグマの力を得て宇宙と次元の平和の為に神々を支え、

  戦う戦士になる素質があるってことだから・・・まぁ、

  そっち系統の願いなら叶うんじゃないかな…多分・・・。」

  サンゴ「にゃぁ~ん♥よかったにゃ~~~ん・・・

  ずっとこのままだったらサンゴもう生きていけないと

  人生諦めモードに入ってたにゃん・・・・・・」

  ブルード「というか・・・この魔法はすぐにでもエグマの力を

  その身に宿す為の力が既に備わっている者にしか発動しない

  はずなんだが・・・拒絶反応による呪いというか・・・

  そう言うのが起きているってことは・・・・・・君たちは何か

  願いを叶えたいという気持ちの中に、何らかの迷いとか、

  覚悟が足りない部分とかがあるのかもしれないな・・・

  きっと君達の身に今起きているのは、その覚悟を決めて

  迷いを断ち切るための試練の1つなのだろう・・・。」

  ルビー「覚悟を決める・・・?」

  ガーネット「迷いを断ち切る・・・・・・」

  ブルード「少なくとも僕の見立てが間違っていなければ、

  すでに君たちは異世界の古代神の魔法であるこの

  ANCIENT GOD Magicをその身に宿すだけの魔力の器は

  出来上がっているんだと思う。でも・・・その身に

  神の魔力を宿すには・・・体だけじゃなく、心も十分に

  ならなきゃいけないんだ。願いを叶え、神様の力を

  その身に宿すんだから、心も体もそれに耐えられる

  状態じゃないと、その強大な力に押しつぶされて

  しまうことになるからね・・・。君達の身に今起きている

  その不可解で大変な出来事の数々は、そんな君達の願いを

  叶えるために神様が与えた試練なんだよ。」

  チャロット「…これが…試練っちゃ・・・・・・?

  羽も魔法もないままでの生活を余儀なくされることが…」

  サンゴ「スウィーツを楽しめないこれが試練にゃん…?」

  ブルード「・・・あぁ。でも・・・この試練を乗り越え、

  その身に神の力が宿ったその時・・・・・・君たちは

  今までとは比べ物にならないほどの凄い魔法使いになるのと

  同時に、ここでお祈りした願いが叶う日もいづれやって

  くるだろう・・・。とはいえ、君たちが一体何を悩んでいて

  何の覚悟が足りないのか・・・試練を突破するために必要な

  ことはなんなのかは・・・正直僕にもわからない・・・

  なぜならその答えは…人によって変わるからね・・・でも

  君達は・・・あの《ライアー》とは違って、この世界を守る

  為の使命を持った者ではなく、この世界から飛び出し

  活躍する運命を持った者達であることは間違いなさそうだね。」

  サフィー「ライアーって確か・・・・・・」

  ルナ「あ!あの絵本の主人公だな!?」

  ダイアナ「あの人と私達とは違うってこと・・・?」

  ブルード「ANCIENT GOD Magicは大きく分けて2種類があってね。

  この世界を守る者とこの世界だけじゃない異世界を守る者とで

  神の力が宿った時、違う模様が現れるんだ。」

  ガーネット「模様・・・?」

  ブルード「君たちは・・・うそつきライアーの絵本で

  ライアーが来ていた服に描かれていた模様は…覚えてるかな?」

  フローラ「服の模様・・・モコ・・・?」

  ルナ「んっとぉ・・・確か丸の中に…♥と△と・・・

  逆三角形みたいなのがあったような・・・」

  ブルード「こういうマークだったはずだよ。」

  そう言うとブルードは魔法でどこからか絵の描かれた紙を

  取り出して皆に見せつけた。

  [pixivimage:89573553-2]

  ダイアナ「そうそう、それそれ!あんまり見かけない服だなぁ~

  って思ってたんだけど…この服ってもしかして・・・・・・」

  ブルード「あぁ、神の力がその身に宿った証が服に現れた

  パターンだね。こういうマークの場合はこの世界を守る

  という役目を持っていることになるんだ。そしてもう1つが…

  今の君達の宿っているエグマの模様・・・・・・」

  ルビー「えっ!?私達にもあれとは何か別なマークが

  体のどこかや持ち物に現れてるってこと!?」

  サフィー「そうなの!?」

  ブルード「その認識であってるには合ってるけど・・・

  残念ながら[[rb:覚醒前>・・・]]の君たちはまだ自分で

  その模様を見ることは不可能だよ。僕の様に既に覚醒して

  ANCIENT GOD Magicを使えるようになっていないとね。」

  ルビー「えぇ~・・・そんなぁ・・・」

  ブルード「でも君たちはもう既に、その右手の甲に

  [[rb:古代神の魔力を持つ者の証>もう1つのエグマのマーク]]が浮かび上がってるよ。

  あとはその力を体内に完全になじませるだけさ。そのためには

  心を整え、問題と向き合い、覚悟を決めること。

  中途半端な覚悟で夢を語るだけでは、その力は永遠に

  使いこなせず、魔法も使えないままになるよ。早く元に

  戻りたいなら、自分の抱えている問題や心の底に隠した

  心配事、そういう本音や本当の気持ちとちゃんと正面から

  向き合って、そのすべてを受け入れる事だね。そうすれば

  君たちはすぐにでも元に戻れるだろう。いや、元に戻る

  どころか、今まで以上に凄い魔法使いとなって、素晴らしい

  人生と味わった事の無い体験の数々をする事になるだろうよ。

  君たち1人1人が各々の問題を解決すれば、その状態から

  元に戻って神の力が覚醒することだろう。」

  10匹「あぁぁ・・・・・・。」

  10匹のジュエルペットたちはブルードの言葉に口をポカーンと

  開けたままぼーっと佇んだ後、フッとサフィーが口を開いた。

  サフィー「私達がこんな状態になったのは…神様からの試練…」

  ダイアナ「そしてこの試練を乗り越えれば神様の魔法が私達も

  使えるようになる・・・」

  サンゴ「そして元の状態に戻って願いも叶うにゃん!」

  チャロット「これは頑張るしかないっチャ!何としても

  神の魔法をものにして羽を元通りにするっチャ!」

  ペリドット「ええ、そうね!」

  ミルキィ「上手く行くかわからないけど…頑張るですぅ~」

  ルナ「何をすればいいのかすらよくわからないけど・・・

  とりあえず自分の気持ちともう1度向き合ってみるんだな。」

  フローラ「フローラも・・・やけどして初めて気が付いたけど…

  自分がストレスに感じる事とか、嫌なこととか・・・

  そう言う今まで避けていたこととも向き合おうって気持ちに

  なったモコ。このやけどは・・・魔法で治すべきモコ…?

  というか時間経過で治るんだモコ・・・?」

  ガーネット「そう言えばその辺は不明よねぇ・・・でも、

  神様の魔法が使える様になったら、そんな傷を回復するぐらい

  ちょちょいのちょいになりそうな気がするけどね!」

  フローラ「私もそう思うモコ!」

  ルビー「えへへぇ~♥ルビーが神様の魔法を使えるように

  なったらぁ~♪デュフフ、デュフフフフフフぅ~♥♥♥」

  ガーネット「ちょっとルビー、な~ににやにや笑ってるのよ!

  これからが大変だって言うのにお気楽ねぇ~・・・。

  この様子じゃあ、神の力に目覚めるのが一番最後になるのは

  ルビーで決定になりそうね~・・・」

  ルビー「えへへぇ~(照)」

  ガーネット「だから褒めてないわよー。全く・・・

  あーあ。でもなんか・・・ルビーのそのポジティブすぎる

  思考、私達も見習わなきゃね。」

  ルビー「えへへ・・・ルビーは元々魔法は苦手で失敗ばっかり

  だったし、失敗するぐらいなら使わないようにすればいいだけ

  かなぁ~とか丁度思ってたから…アクセ壊れたのはショック

  だけどぉ~・・・魔法は別に使えなくなったところで私自身は

  そんなに困りはしないからねぇ~。でもでも、神様の魔法が

  この試練乗り越えたら私も使いこなせるようになるんでしょ!

  つまりもし試練を乗り越えられたら・・・もう・・・

  最っ高だねっ!うふふ♪」

  ブルード「そう言う事、自分で言っちゃうんだな…(苦笑い)」

  ルビー「えへへぇ~♥」

  サフィー「今のは絶対褒められてないと思うんだけど…(汗)」

  ブルード「いや、誉め言葉として受け取ってくれても別に

  構わないよ。君のそのポジティブな考え方はいづれ、君だけの

  特別な力になるだろうからね。」

  ルビー「えへへへ~そうかな?ふふふ♪頑張っちゃうぞー!」

  ガーネット「全く、本当に元気だけは良いんだから。

  慌ててたこっちがばかみたいに思えてきちゃうわ。」

  サフィー「でも・・・ブルードさんのお話しのおかげで私達の身に

  起きた事が何なのかも、これからどうすればいいのかも

  なんとなくわかったからよかったわ。」

  ダイアナ「そうね。1人ひとり抱えている問題は違うみたい

  だから誰が最初に問題を解決して神の力に目覚められるのか

  はまだわからないけど・・・やれるだけの事はやりましょう!」

  9匹「うん!」

  ブルード「うん、君達ならきっと乗り越えられるさ。とはいえ、

  今日はもう疲れただろう。自分の心と向き合うのも兼ねて

  今日はもう家でゆっくり休んだ方が良いと思うぞ。気付きとか

  さえあれば覚醒は、どこに居たってできるからね。それに・・・

  そんな姿で誰かに見られちゃまずいでしょう?人の集まる時間に

  なる前に、早めに家に帰って物思いに耽ると良い。そうすれば、

  すべきことの糸口ぐらいは見つかるかもしれないよ。あと、

  神様のような高次元の存在は君たちが寝ている間に夢の中で

  君達と意識をつなげるとも言われているんだ。もし夜になって

  寝ることになったら、そのことは覚えておくといいよ。」

  ダイアナ「夢・・・か・・・。」

  フローラ「今日私が朝見たあの夢も・・・何か意味が

  あったのかなぁ・・・?」

  ブルード「何らかの意味はあったと思うよ。どんな内容だったか

  覚えているのなら、そこにヒントがあるかもしれないから

  じっくり考えてみると良い」

  フローラ「わかったもこ!」

  ブルード「まぁ、そういう訳だ。そんな状態で誰かに見られても

  大変だろうし、今日は一旦お家に帰った方が君たち的には

  良いと思うよ。今の状態のままでいいからやっておきたい

  事があるとかって言うなら止めはしないけどさ。」

  サフィー「そうね・・・今回は大人しくこのまま解散にして

  みんな帰りましょうか・・・(あ、でも私はアクセが

  壊れちゃっただけだし・・・魔法は使えないけど図書館とかに

  調べものしに行くぐらいなら大丈夫かな・・・?)」

  チャロット「うん!歩いて帰宅・・・何か月ぶりになるのか

  分からないっチャ・・・。足疲れないか心配っチャが…

  良い運動になると思って頑張るっちゃ!」

  ブルード「うん、頑張れ!チャロット!」

  チャロット「ちょろぉ~♪・・・あれ?(そう言えばうち・・・

  ブルードに名前なのってたっけ・・・?)」

  [newpage]

  ブルード「おっといけない。そういや用事があってこっちに

  来てただけだったのについ話し込んじまったな。そろそろ

  [[rb:あいつ>・・・]]を迎えに行かなきゃ。」

  サフィー「誰かと待ち合わせに向かってる最中だったんですか?」

  ブルード「待ち合わせ・・・とはちょっと違うな。あいつがいつ

  どこからどの辺に来るかは本の数十分前まで僕自身も

  分からなかったぐらいだし。あいつ自身も僕の存在には

  勘付いているだろうけど・・・ふふっ、こっちから出向いたら

  あの人は驚いてくれるかな・・・?いや、僕と似た性格なら

  むしろ来ることすら見透かしていそうだな…。」

  ダイアナ「ええっと・・・それってどういう・・・?」

  ブルード「あぁ・・・ごめんごめん。こっちの話だから別に

  理解してくれなくてもいいよ。とりあえず皆は今日はゆっくり

  お家で休んで自分の気持ちと向き合ってみるといい。

  ルビー、サフィー、ガーネット、ペリドット、ルナ、ミルキィ、

  ダイアナ、チャロット、サンゴ、フローラ。君達なら試練を

  乗り越えて神の力をものにできると信じてるよ。…それじゃ、

  この姿で君達とこうして会って話せるのは、これが

  最初で最後になるかもしれないけど・・・君達のご武運を

  これからも[[rb:彼と共に>・・・・]]祈ることにするよ。それじゃあ

  頑張るんだぞ!もう1つのエグマの後継者たちよ!」

  そう叫びながらブルードはどこか遠くへと走って行った。

  ルビー「うん!がんばるー!…行っちゃったね。」

  ガーネット「なんか急に現れて急にいなくなって・・・・・・

  嵐のような人だったわね・・・」

  ダイアナ「人じゃなく、ドラゴンだったけどね・・・(笑)」

  サフィー「でも、私達の知らない話を、沢山してたわね…」

  ペリドット「そう言えばサフィーの理想のパートナーは

  自分の知らないような話を色々知っているかっこいい人、

  だったもんね。…もしかしてブルード君に惚れちゃった?」

  サフィー「う~ん・・・そうねぇ・・・恋心・・・とは

  ちょっと違う気がするけど・・・あの話は聞いてて面白いな

  とは私も感じたわ。ああいう知らないことをいっぱい知っている

  素敵な人と・・・沢山色んな話がしたいなって・・・

  何か改めて感じちゃった♥」

  ルナ「ウフフ♥素敵だナ☆」

  ミルキィ「ですぅ~♪」

  チャロット「ねぇねぇ、それより・・・1つ気になった事が

  あったんだっチャが・・・」

  9匹「ん・・・?」

  チャロット「うちら、ブルードに名前って名乗ってったっチャ?」

  ガーネット「ええっと・・・あれ?そう言えば・・・・・・」

  フローラ「ブルード君は名乗ってくれたけど、私達の方は

  名乗っていないモコ・・・」

  ルナ「あれ?けど最後にブルードさん、私達の名前、

  一人ひとり呼んでくれてたんだナ!」

  ルビー「た…確かに・・・!何で知っていたんだろう~?」

  サフィー「去り際に言ってた言葉も気になるわよねぇ・・・

  あの姿で会うのは最後とか・・・彼と共に・・・って・・・

  あの人の言う彼って誰のことなのかしら・・・?」

  ルビー「もしかしてそれが私たちの運命の相手となる

  パートナーの男性?」

  ガーネット「だ~からぁ、そ~んな都合のいい話なわけ

  ないでしょう!」

  ルビー「あはは、そっかぁ~。」

  ミルキィ「自分の心と向き合わなきゃいけないのに・・・

  何かブルードの言葉が気になって集中できないですぅ~…」

  ペリドット「何なら今からブルード追いかけていく?」

  サフィー「いや、それはやめておいた方が良いと思うわ。

  今の私達は魔法が使えないし、彼のスピードはとても

  早かったから・・・それにこの辺は人目に付く可能性も

  あるだろうし・・・ブルードさんが言っていた通り、

  今日は大人しく帰らない?」

  ダイアナ「そ・・・そうだった・・・なんか色んな事があって

  忘れちゃいそうになってたけど・・・今私魔法が使えない上に

  体小さくなってるんだった・・・家まで歩くだけでも

  大変かも・・・」

  ミルキィ「私もですぅ~・・・」

  ルナ「ルナもなんだナ・・・・・・」

  チャロット「うちもだっチャ・・・」

  サンゴ「うん、やっぱり今日は大人しく帰るにゃん!

  帰って何とか美味しく食べられるものはないか、裏をかいて

  最初から不味い食べ物を食べたらどうなるのかとかいろいろ

  やってみることにするにゃん!」

  サフィー「ふふふ♪頑張ってね、サンゴ♪あなたなら

  きっとすぐに神様の力をものにできるわ!」

  ガーネット「ま、そういう事を余裕そうに言ってるサフィーが

  やっぱり一番最初に覚醒しそうな気もするけどね(笑)

  よっ、神の魔法使いサフィー!」

  サフィー「もぅ、やめてよ~!ガーネットたらぁ~(笑)それに、

  神様の魔法って言うのは、ここで祈った皆が使えるように

  なるって話だったでしょう?」

  ガーネット「フフッ、そうね~♪私も一番最初の覚醒

  目指して頑張っちゃうわよぉ~♪」

  チャロット「うちだって負けないっチャ!こっちは今後の

  生活かかってるから早く覚醒して見せるっチャ!」

  ルナ「そういう意味ではルナも負けてられないんだな!」

  ミルキィ「私も頑張るですぅ~」

  ダイアナ「そうね、魔法が使えなくなっただけじゃない私たちは

  1秒でも早く覚醒できるよう頑張りましょう!」

  サンゴ「サンゴも絶対に1秒でも早く美味しいスウィーツをまた

  楽しめるようになってみせるにゃん!帰ったらまずは

  色んな食べ物口にしてみるにゃん!」

  フローラ「ふふ、サンゴすっかり元気になった様で

  安心したモコ。私も頑張るモコ」

  サフィー「…それじゃあ、そろそろ今日は解散にしましょうか。

  皆でまた魔法が使えるようになって、ここでお祈りした

  お願い事が叶えられるように頑張りましょう!」

  9匹「うん!」

  こうして10匹のジュエルペット達は、ロリップに会いに行くのを

  急遽キャンセルし、一度お家へと帰ることになりました。

  [newpage]

  そして、時同じくしてその頃ジュエルペットたちと別れた

  ブルードはマギアランドの片隅でとある人と会っていた。

  ブルード「・・・やぁ。待っていたよ。君がずっと僕に

  意識が繋がっていたもう一人の僕…かな?竜也。」

  オリジナル竜也「・・・君は・・・?」

  ブルード「僕の名前はブルード。君も、僕の事は本当は

  なんとなくわかってるんじゃないかな?君がシンクロと

  呼んでいる現象、ここに来る前に僕とも起きていたはずだろ?」

  オリジナル竜也「なるほど、最近起きていたシンクロは

  君とだったのか。にしても…名前も姿も丸で俺とは違うな。」

  ブルード「[[rb:昔は僕も君と同じ姿だったんだけど>・・・・・・・・・・・・・・・・]]、色々あってね。

  当然人だったときは竜也って名前だったよ。」

  オリジナル竜也「そういうパターンもあるのか・・・。」

  ブルード「まぁ、そう言う事含めて僕と一体化すれば

  全部わかる事だろう。そのために来たんだろう?」

  オリジナル竜也「本来の目的はもう1つのエグマ後継者を

  見つける事だから自分のアザーを見つけてその知識を

  融合で自分の物とするのは無理に行う必要はないんだけどね。

  けどその言い方だと、なんだかまるでそれを望んでいる様な

  言い方にも聞こえたが…君の知っている知識をもらえる以外に

  何か君か私にもメリットがあるとか言いたいのかな?」

  ブルード「やっぱり君は僕が望んだとおりの勘の鋭さと知識を

  持っているね。まさにその通りさ。まぁ、そう言う事も含めて

  説明するより、やった方が早いと思いますよ。」

  そう言いながらブルードは竜也に、右手を指し伸ばした。

  ブルード「あ、そうそう。実はさっき、もう1つのエグマ後継者と

  思われる10人の女の子たちと会って来たよ。あの仔達の名前は

  君がこの世界の事を仲間に調べさせた瞬間の記憶がシンクロして

  入ってきたおかげで分かってたけど…その様子だと君はまだ

  名前を把握してなさそうだね?」

  オリジナル竜也「あのタイミングでシンクロが起きたせいで逆に

  俺はあの瞬間の自分のしてた前後の行動の記憶がぶっ飛んで

  全然覚えていなかったんだが・・・君が覚えててくれてたなら

  確かに助かるな。」

  ブルード「でも一番のメリットはそれじゃないよ。」

  オリジナル竜也「というと・・・?」

  ブルード「まぁ、敢えて1つ挙げるなら・・・僕と融合すれば

  君は…今までよりも質の良い分身を魔法で作れるように

  なる事だろう。もっとも、沢山は無理だろうけどね。」

  オリジナル竜也「なるほど。君の今の一言でメリットの正体が何か

  なんとなくわかった気がするよ。だから君は融合で自分自身が

  この世界から実質いなくなることに対してもそんなに前向きで

  いられたわけか。」

  ブルード「そういうこと。それじゃあ、そろそろ始めようか。」

  オリジナル竜也「ああ、そうだな。」

  そう言うと竜也も右手を差し出しぎゅっとブルードの手を握った。

  するとブルードは黄色い光に包まれて段々と体が竜也へと吸収

  されていき始めた。そして完全に融合する間際、ブルードは

  笑顔で竜也を見つめながらこう言った。

  ブルード「あの娘達の事、頼んだよ!竜也!」

  オリジナル竜也「ああ!」

  そう言うとブルードはオリジナル竜也と融合し1つになった。

  そして竜也はそのまま遠くの空を見つめながらこう呟いた。

  オリジナル竜也「さて、新しい冒険の始まりだ!

  まずは誰に会いに行こうかな」

  つづく。