(冒頭先行公開)ヘドロに堕ちる 〜ポケモン不思議なダンジョン異聞〜

  ポケットモンスター……略して、ポケモン。彼らは広い宇宙のどこかにある、地球に非常に近しい環境の星で生命の起源となっていた。地球と異なるのは生まれ出る生命種は全て「ポケモン」でありながら、それぞれが種族ごとに異なる見た目や能力を持って生まれてくることだろうか。

  銀河系に存在する辺境の惑星にて彼らは我々人間と同じような生活圏を、文明を築いてきた。

  そんな惑星の各地には誰が作ったやも知れないダンジョンが存在した。共通しているのは地上に入口が存在し、地下に行けば行くほどレアリティの高いアイテムや金銀財宝が眠っているということでポケモン達はこぞってダンジョン探索に赴いた。

  不思議なことにダンジョンに入る度に、階層ごとの通路どころか設置される宝箱や罠の種類や数まで変わるというのだ。さらに地下にはダンジョンを住処としているポケモンがひしめいており何も知らずに財宝を目指すポケモン達が何匹も命を落としていた。

  しかし、一攫千金の夢を見て危険を顧みずダンジョンを探索するポケモン達は後を絶たず「探検隊」と呼ばれる彼らは今日も今日とてダンジョンの最下層に向けて歩みを進めていた。

  「ねえ、本当に大丈夫かな。僕達のレベルでこんな下の階層まで来ちゃって」

  炎ポケモンのヒトカゲが心配そうな声を漏らす。彼ら種族のシンボルである尻尾の先に点いた火を頼りに暗い迷宮を歩いてきたのだろう。尻尾を手前に持ってきて掲げながらも照らされる表情は不安げで頼りないものであった。

  「大丈夫だって! ここまで大して強いポケモンも出てこなかっただろ。ここまで下に来たんだ。きっとすげぇアイテムが俺達を待ってるはずだぜ」

  ヒトカゲの隣を歩く水ポケモンのゼニガメは意気揚々としていた。小さな町に住む幼馴染の彼らが探検隊を結成して まだ日が浅く経験が乏しかった。本来であれば、浅い階層を探索して日銭を稼いで帰るはずであったのだ。

  しかし、今回探索に入った遺跡の様な門構えをしたダンジョンは少し様子が異なっていた。薄暗いダンジョン内の床や壁、天井の至る所に紫色のゼリー様の物体がこびりついており、とてつもない悪臭を放っていた。

  鼻の利く犬型ポケモンであればダンジョンに入った瞬間に踵を返したことだろうが、ヒトカゲ、ゼニガメともに地球で言うところの「は虫類」にあたるポケモンであったため嗅覚が鈍く、悪臭に気づくことなく探索を続けてしまった。

  敵ポケモンもほぼ出てこず、ダンジョンのあちらこちらに置かれた宝箱からアイテムや金貨をポーチに入れたゼニガメはあからさまに目を輝かせていた。きっとこの下の階層にはもっと豪華な財宝があるはずだ。そんな邪な気持ちが若い探検隊の判断を狂わせていた。

  「ったく、カゲ坊は昔っから臆病だよな」

  「でも、ゼニちゃん。こんな深い階層まで潜ったら帰りも遅くなってパパとママが心配しちゃうよぉ……」

  「帰りの心配など必要ありませんよ。なぜなら、貴方達はこの遺跡からは出れないのですから」

  「「えっ?」」

  突然、2匹の間に割って入った怜悧な声。ヒトカゲとゼニガメは顔を見合わせて辺りを見回した次の瞬間だった。

  ベチョ グチョ グポポ!

  天井にこびりついていたゼリー様の物体が質量を持って落下してきて2匹の全身を飲み込んでいった。

  「ガメッ! なんだこりゃ、ベトベトして気持ちわりぃ……!」

  「それにヒドい臭い……うげっ……口の中に……ごぶっ……入ってきて」

  ズリュ グチュ ジュルルルル!

  穢らわしい音と共に紫色のゼリー……いや、その正体であるヘドロがヒトカゲとゼニガメの体内へと入り込んでいく。ヘドロの中で体をバタバタと藻掻かせながら異物の侵入に抵抗しようとする2匹のポケモン達だったが 、ヘドロはまるで意思を持つ生き物の様に2匹の体にまとわりつき、その抵抗も虚しく彼らの体を蝕んでいった。

  「クク、身の程知らずなおバカさんですね……貴方達は。ひと思いにやっておしまいなさい、このような低レベルポケモン達など」

  「りょうかいだで、ゾロアーク様♡」

  ヘドロの中から目玉が飛び出し、どこか間の抜けた濁声がヒトカゲとゼニガメの耳元で囁かれた。

  「ほれ、おでの一部をお前らの気持ちいい所に注入してやる」

  「ん、んくっ……やめて、そんな所に……きたないよぉ」

  「ふわっ! そんなところ触んじゃね……あ、ああ、なんか入ってきて……」

  ヒトカゲとゼニガメは「は虫類」種のポケモンであり、その生殖器はスリッドの中に格納されていた。その閉じられたスリッドの中へとヘドロの魔の手は伸びていき、まだ精通を迎えたばかりであろう幼い性器をドロドロのヘドロまみれにしていく。

  「ふあぁぁぁああ! あ、あぅぅ♡」

  「お、おぉぉ! おふぅ♡ ふぅぅ♡」

  ヘドロに包まれた彼らが絶叫を上げる。それは恐怖や苦痛から来るものではなく、どこか淫靡な色を帯びた「喘ぎ」にも似ていた。それもそのはずだ、スリッドの中に入り込んだヘドロは彼らの生殖器を筒のように包み込み、生暖かい感触と細やかな蠕動を与え始めた。

  「ああ、ああ♡ やだ、やだよぉ"ぉ"ぉ"! 汚いのに気持ちい"ぃ"ぃ"!♡♡」

  「なんでだよぉぉ♡ なんでこんな♡ あ、あぁぁぁぁ♡」

  さしずめ人間で言うところの電動オナホとなったヘドロは幼いポケモン達には耐え難い快楽を与えていく。

  グチュン! グチュン! とヘドロが自分の生殖器を扱く音に嫌悪感を覚えながらも、まるで自分が溶けていくような快感に溺れた2匹のポケモンのスリッドからは、幼いながらも硬く勃起した生殖器がズルリ♡ と飛び出してきていた。

  「ふふ。立派なペニスじゃないですか、子供の癖に。さあ、そこから欲望を吐き出させてやりなさい、[[rb:ベトベトン > ・・・・・]]さん」

  「か、かげぇぇぇぇええ♡」

  「んがぁぁぁぁぁめぇぇ♡」

  ビュル!ビュルるるるるるる!!

  幼い生殖器が脈動し白い欲望が吐き出されてヘドロ中へと溶けていく。射精の快感に頭を呆けていた彼らだったが、次第に自分の身に異変が起きていることに気づき始める。

  「あ、あれ……♡ 僕の体……溶けて……?」

  ヒトカゲは視界までヘドロ塗れの中で自分の手が足が尻尾がヘドロに溶けていく感覚が錯覚ではないことに気づいてしまったのだ。

  「ガメちゃん、僕 からだが溶けてる……! ガメちゃん? ガメちゃん!?」

  溶けていく恐怖に怯えながらも友の名を呼ぶが返事はない。ヒトカゲはヘドロから脱出をしようとするが、手も足もすでになくなっておりヘドロの中を泳ぐこともできなくなっていた。

  「いやだ、こんなの……パパ、ママ……助け」

  

  首元まで溶けたヒトカゲの脳裏に最期に浮かんだのは今朝方、彼を心配そうに見送る両親の顔であった。

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  「ゲプッ♡ これでコイツらもおでの体の一部だで。まったく弱いくせにこんなところに来るから こうなるんだで」

  ベトベトンがゲップをしながら独りごちる。このダンジョンの至る所に点在するヘドロは彼の一部であった。舌っ足らずな声で喋りながら地面を這う彼はこのダンジョンの、そして自身の主であるゾロアークを上目遣い気味に見つめた。

  「よくやりました、ベトベトンさん。これで50匹ほどですか、貴方が取り込んだのは?」

  「はいだで! ちょうど50匹だで」

  主が喜んでくれると思い嬉々と話すベトベトンであったが、当のゾロアークはどこか思案げな表情を浮かべている。

  「だで? おで何か悪いことしたでか? ゾロアーク様の言う通りにこのダンジョンをヘドロまみれにするためにがんばってきたで……ごめんなさいだで」

  しゅんと俯くベトベトンに気づいたゾロアークは見下ろしながら笑いかけた。

  「いえ、貴方はよく働いてくれていますよ、私の命令に従って。おそらく地上では騒ぎになっているはずです、このダンジョンで行方不明者が増えていることでね。そろそろ出てくるでしょう、彼らが」

  「彼ら?」

  ゾロアークは邪悪な輝きを宿した瞳を天井に向け、口元を歪ませながらポツリと呟く。

  「ダンジョンで起きるトラブルを解決するために遣わされる組織。優れた探索力と外敵を鎮圧する戦闘力を持つ彼らを人々はこう呼んでいるそうです…………P―DIT」