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百合オメガバース。βのリア充生徒×Ωの真面目生徒

  ※ 扉を開く音

  Ω「先生、あの……」

  β「ん?あれ、委員長じゃん何してんの?」

  Ω「貴女こそ……今授業中でしょ、何してるのよ」

  β「えぇー、だって今やってる授業嫌いなんだもん。めっちゃ眠くなるから。喋ると怒られるし、だからサボり」

  Ω「この前もサボって怒られてたじゃない。このままだと出席日数足りなくなって留年するわよ」

  β「真面目だなぁ委員長は。友達いないでしょ」

  Ω「貴女には関係ないでしょ」

  β「真面目に勉強して、いい大学行って、仕事がきっちりできても、人付き合いができないと意味がないでしょ?」

  β「人付き合い悪い真面目と、コミュ力高くて、んー……そこそこ仕事ができる子の方がいいでしょ?」

  Ω「私が前者で、自分が後者だって言いたいの?」

  β「別に。例え話してるだけだよ」

  Ω「はぁ……貴女と話すと疲れるわ……それで、先生は?」

  β「あぁ、なんか用事があるからってさっき出て行った」

  Ω「そう」

  β「というか、真面目な委員長がこんなところにいるって……体調でも悪いの?」

  Ω「…………貴女、α?」

  β「ん?ううん、私はいたって普通のβだよ」

  Ω「そう……だったら、鍵閉めるから出て行って」

  β「えっ、なんで?って、押さないで!どういうこと?」

  Ω「……発情期、始まりかけてるの」

  β「え?委員長ってΩなの?」

  Ω「……悪い?」

  β「いや……てっきり委員長はαだと思ってた。学年1位だし」

  Ω「そうよ。Ωってだけで色々言われるから、見返すために頑張ってるのよ」

  Ω「でも、どんなに勉強を頑張ったって、Ωである事実は変わらない。今だって授業休んで保健室に来て……あとで聞かないと……」

  β「ホント委員長真面目だなぁ……」

  β「じゃあ、薬もらいに来たの?」

  Ω「そうよ……正直αが近くにいると当てられて襲われるから避けてるけど、発情期がひどいとβも当てられて襲われることがあるの。だから貴女がいるのも嫌なの」

  β「なるほど、徹底するってわけね」

  Ω「そうよ。だから、風邪とかじゃないなら出て行って。先生は鍵持ってるだろうし、閉めちゃえば他の生徒も入ってこないし安心なの」

  β「……いや、私は出ていかないよ」

  Ω「はぁ?」

  β「先生が戻ってくるまで、私が委員長の面倒見てあげるよ。薬の場所はわからないから、あげられないけど」

  Ω「私の話聞いてた?」

  β「聞いてた。でも、大丈夫でしょ?女のαはともかく、女のβに襲われたとしても、番にはなれないし、妊娠だってしない。女のΩにとっては安心でしょ?」

  Ω「確かにそうだけど……それでも私は……」

  β「……ふーん。委員長のそんな顔初めて見たな。いつも真顔か不機嫌そうな顔してるのに」

  Ω「バカにしてるの?」

  β「いいや。むしろ興味が出た」

  ※ 鍵が閉まる音

  Ω「え?なんで閉めるの?」

  β「なんでって、さっき言ったでしょ。私が委員長の面倒見てあげるって」

  Ω「ふざけないで」

  β「ふざけてないよ。それに、いくら女同士とはいえ、今の委員長じゃ私をはねのけるなんてできないでしょ?」

  Ω「そんなこと!」

  ※ β、Ωの手首を掴む

  Ω「っ!」

  β「ほら、こんなに簡単に捕まっちゃった」

  β「体、あんまり力入らないんじゃない?」

  Ω「ぅ……」

  β「はいはい、おとなしくベットに行こうね、委員長」

  Ω「触らないで……」

  β「そんなに怯えなくていいよ。私は絶対に手を出したりなんかしないから」

  Ω「信用しろっていうの?私、正直貴女のこと嫌いなの」

  β「え?そうなの?」

  Ω「そうよ。真面目に勉強受けない、頭の悪い陽キャのくせに、そんな子がβだなんて……腹立たしくて仕方ないわ」

  β「うわぁ……私ってそんなに委員長に嫌われてたんだ」

  Ω「安心して、私より頭の悪いβとαには全員そう思ってるから」

  β「ほぼ全員じゃん」

  β「でもそっか……うん。まぁ委員長からしたらそうだよね。Ωって、社会的にはカースト最下位って言われてるし、頑張って1位とっても結局Ωってだけで大学も仕事も変わってくるもんね」

  Ω「そうよ。だから、貴女みたいな人と関わりたくないの。助けもいらない。憐れまれるなんて腹立たしいわ。だからさっさと出て言って」

  β「嫌だ」

  Ω「はぁ?貴女さっきので理解できなかったの?」

  β「いや、流石にわかるよ。わかった上で、私は出ていかない」

  Ω「だから……っ!」

  β「委員長?」

  ※ ガチャガチャ音

  生徒1「あれ、開かない?」

  Ω「っ!」

  生徒2「先生いないのかな?」

  ※ β、Ωを抱きしめる

  Ω「ちょっ!」

  β「シー……」

  生徒1「仕方ないね、職員室行こう。大丈夫?」

  生徒2「うん、ごめんね」

  生徒1「いいよ、気にしないで」

  ※ しばらく沈黙

  β「行った、かな……委員長大丈夫?」

  Ω「あ、はぁ……はぁ……はな、して……」

  β「っ!ご、ごめん!」

  Ω「はぁ、はぁ……もういい……私、ベットで寝るから……」

  β「え、私は……」

  Ω「何もしないなら、いてもいいよ。どうせ、さっきの子達が先生つれてくるだろうし……」

  Ω「発情期だったから、安全のために閉めてたって言えば、怒られないだろうし……」

  β「そっか……わかった。じゃあ側にいるね」

  Ω「まぁ、サボったことは怒られるとは思うけど」

  β「う……」

  Ω「……さっきは、ひどいこと言ってごめんなさい」

  β「え……あぁ気にしなくていいよ。なんていうか、仕方ないって思ってるから」

  Ω「そう……」

  β「委員長?」

  Ω「(寝息)」

  β「寝ちゃったか……はぁ……あの委員長が、Ω、か……」

  β「さっきの話を聞いて、今までのことを振り返ると……」

  β「ふふっ、なんか可愛いな」

  β「やっぱり、興味が出たな」

  β「さっきの泣きそうな顔も可愛かったし……もっと委員長のこと、知りたくなちゃった」

  β「ごめんね委員長。どんなに委員長が嫌がっても、私は委員長が素直になって、ちゃんと心を開くまで構い倒すから」

  β「覚悟しててね」

  【完】

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