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第一章 初体験は、ふたなり猫に口説かれて

  1.

  「~~♪」

  昼下がりの陽光が差す森の中を、鼻歌を歌いながら、ご機嫌な様子でミノカは散策をしていた。

  十四の春を迎えたばかりの少女の足取りは軽い。青緑色の瞳をキラキラと輝かせ、淡いブロンドのウェーブを揺らして、膝丈の白麻のワンピースの裾を翻す。

  小鳥たちが囀っている声を聞けば彼らを怯えさせないようにそっと近づき、その音を楽しむ。木の実を見つけたら、村に持ち帰るため、持参した藤籠へと収める。

  生まれたときから、ずっと村で暮らしてきたミノカにとって、この森は、最も親しみ慣れた遊び場だ。狼のような危険な野生動物も生息しておらず、一方で自然の恵みが豊かに実り、毎日歩いていても同じ風景であることは決して無く、発見の尽きない特別な場所なのだ。

  「ふんふんふ~ん♪」

  川辺の周辺は、可愛らしい野花が色とりどりに咲いているお気に入りスポットだ。花々を傷つけないように、そっと腰を下ろし、ふわりと包みこむような優しい香りが鼻腔を擽ると、自然と微笑みが溢れてしまう。

  世は淫魔と呼ばれる存在によって混沌と化しているらしい。魔法の力ーつまりは魔力に長け、純粋な力ではなく、快楽への誘惑で人々を堕落させる恐ろしい魔族。ここではない別の世界からやってきた侵略者は、すでに世界全体の秩序を大きく乱しており、ミノカが生まれる遥か昔から、彼女らとの戦争は続けられてきた。

  世界情勢の歴史を教えてくれた母親とは、もう長い間、会っていない。戦いに赴いた男性が、次々に女の子になっている、という珍妙な話を聞き、派兵された父親を心配して戦地に向かった。

  「お母さん、いつ帰ってくるのかな」

  ミノカは、自身の胸元にかけた首飾りをそっと取り出し、寂しさを紛らわせるように丁寧に磨き上げられた表面を指先で撫でる。邪気を払うかのような澄んだ青色、さながらサファイアのような輝きを放つそれは、母親が村を発つ際にお守りとして貰った『プリズム』と呼ばれるマジックアイテムだ。

  生命の魂に宿る魔力を凝縮し、物質化させたもので、身に付けているだけで魔法による攻撃や干渉などを防いでくれる、という。

  淫魔は神出鬼没だ。今まで姿が確認されなかった地域でも前触れもなく現れ、一日と経たず、その地域が壊滅することも珍しくない。そのため、彼らが仕掛ける誘惑や、いかがわしい魔法を身につけるだけで、防御できるプリズムのようなマジックアイテムの存在は、非常に心強い。

  また、マジックアイテムとしての効果とは別として、今となっては中々帰ってこない母親との思い出の品の一つでもあるため肌見離さず身につけているのだ。

  「あれっ? なんだろう、これ」

  ミノカはふと、視界に陽光とは異なる輝きを見つけ、立ち上がった。浅い川底を歩いて渡り、向かった場所にはキラキラと七色に光る手のひら大の石ーミノカの判断が正しければ、確かにプリズムが落ちていた。本来ならば、魔法への抵抗手段を持たない一般人は皆持っておくべき必需品であるが、ミノカが暮らす村のような辺境の場所では、どうしてもそういった意識は低く、彼女の他に保有者はいない。

  「プリズム、かな……? でも、こんなに綺麗な色、見たことない。ふしぎーー」

  (きれい。今すぐにでも手に取りたい)

  ミノカは、糸が切れた人形のようにその場に跪くと、虹色の縞模様を描くプリズムを両手でそっと拾い上げ、その輝きにじっと視線を固定する。

  (うん、とっても、きれい……ほしい)

  「……」

  

  ドクン、ドクンと心臓が高鳴り、頭の中がグルグルとプリズムの縞模様が回転しているように感じられて、思考が上手くまとまらないミノカは、そのまま一切微動だにすることなく、プリズムを見つめ続けた。

  パキン!

  すると何かが破砕されるような音がし、ミノカは自分の胸元から何かがコトリ、と落下する音を聞いた。しかし、今の彼女にとって、それは全くどうでも良いことであった。

  直後、手のひらにある虹色のプリズムが突然、一段と眩く輝いたかと思えば視界いっぱいに塞ぐ光を放ち彼女は、ナスすべなく飲み込まれた。

  間もなく輝きは収まり、あとにはミノカの姿はなく、ただ彼女が身に付けていた青いプリズムが、真ん中から一本の亀裂が走り、真っ二つに割れた状態で落ちていた。

  [newpage]

  2.

  「ん、ん……?」

  目を覚ましたミノカは、ぼんやりとした視界で周囲を見回すと、どうやら森の中のようだが、ミノカがよく知る森ではなく、木々が密集して生い茂り、ジャングルのように鬱蒼としており薄暗い。現在地はその一角に設けられた簡易的な広場のようだが、どうして、このような場所にいるのか全く思い出すことができなかった。

  

  「あ、やっとお目覚めだにゃん、人間。おはよ~にゃん」

  「え、あ……おはよう、ございます……え、ね、猫? 猫の人?」

  そして身体を起こすと、すぐに声をかけてきたのは意外なことに人間ではなかった。

  外見は一見すると人。木の葉で局部を最低限覆い隠した、肌面積の薄い、野性的な装束を身にまとった愛くるしい顔立ちをした少女だ。

  褐色の艷やかな肌をし、特徴的な入れ墨が施された肢体をしなやかに動かしながら、近づいてくる様は、まさに人間大の猫と表現するのがぴったりだ。そして彼女は、自身が猫であることを示すように、黒髪の頭頂部から二つの猫耳を生やし、長い尻尾が一歩の度に空中をゆらりと舞っている。

  「にゃはは、目を丸くして驚いてるにゃ、あたしはシェーリファ。まあ、見た目通り人の形をした猫だにゃ〜獣人って呼び方が一番合うかにゃ」

  獣人。聞いたこともない種族だ。風の噂で、魔獣なる存在がいることは知っているが、それとも違う。文字通り、獣が人の形を取ったような異質な姿だ。

  しかし、異質でありつつも美しい。肉体の大部分を露出しているというのに、いやらしい印象を全く抱かない、むしろそれこそがあるべき姿であると言わんばかりの自然体、それが彼女を魅惑的に感じさせている理由なのだろうか。

  「私は、ミノカって言います」

  「ミ、ノ、カ。ふむ、とってもいい名前だにゃんね」

  「じゅ、獣人の……シェーリファさん? あ、あの私どうしてこんなところに? 記憶が全く無くて……」

  「にゃあ、確かに。まず気になるのはそれにゃよね~。えっと、じゃあまず、ミノカは、こいつに見覚えはあるかにゃ?」

  「あ……」

  そう言って、シェーリファが見せたのは、虹色の輝きを放つ縞模様の石だ。記憶が引っかかり、ようやく彼女は意識を失う前の出来事を思い出した。

  「思い出しました。私、その石を見つけて手に取ったんです。でも、手に取ったら、何だか意識が曖昧になって……それから、気づいたらこの場所に」

  「にゃるほどね♪ 納得にゃ。これはあたしたちの縄張りに通じるプリズム。拾った獲物を、縄張りにご招待する、餌みたいなもんだにゃ」

  「え、え、え……餌って、ちょっと何言ってるんですか? まさか、私のこと食べるつもりじゃ……!」

  不穏なワードを連発され、ミノカは一気に不安が高まり、シェーリファと距離を取りながら両手を胸元に寄せる。

  しかし、首飾りがかけてあるはずの場所には何もなく、その両手は空を掴んだ。

  「え、な、なんで。お、お母さんのプリズムが……ない?」

  「にゃはっ☆ ミノカはプリズムを持っていたのかにゃ? なら、あたしたちのプリズムを触った時に壊れたんだろうね。これは、結構強力な魔力を発生させているらしいから、素人が作ったようなモノは耐えられないんだにゃ」

  「あれは、お母さんが作ってくれた大切なプリズムなの! 私が淫魔から身を守れるようにって、一生懸命思いを込めて作ってくれたの! それを素人なんて! 貴女、獣人だなんて言っていたけど、さっきの言葉からして、きっと人間を食べる悪い魔物なのね!」

  思わずミノカは声を荒げて反論したが、気づけばシェーリファは、目にも止まらぬ速さで背中に回り込み、抵抗を封じるように身体全体を纏わりつかせていた。

  「ごめんにゃ、ごめん♡ おみゃえのママのことを悪く言ったのは本当にごめんなさいにゃ♡ あたしは悪いと思ったことはちゃ~んと謝れる正直な猫ちゃん♡ 餌なんて言ったのは、それしか思いつく言葉がなかっただけで、別に変な意味で言ったわけじゃないんだにゃ」

  「ひゃぁ、っ♡ な、なに……いきなり。耳元でそんなぽしょぽしょ喋らないで。くすぐったくて……変な感じに、なるからっ!」

  突如として身体の自由を封じられたこと、そしてシェーリファから漂う肉食獣を思わせる獣性を含んだ、しかしどこか甘い体臭に二重の戸惑いを覚えたミノカ。しかも、彼女はかなりの高身長らしく、こうして初めて互いの身長差が自覚される。両腕を束ねるように上から片腕のみで拘束し、胡座をかく形でスラリとした両脚で胴をロックする密着体勢で、全く身動きが取れない。

  「クンクン、クンクン……♡ ふにゃ♡ にゃあにゃあ、ミノカってどうしてこんなにいい匂いがするんだにゃ~? あたし、ちょっとびっくりしちゃったにゃ」

  ジタバタと拘束から抜け出そうと躍起になるミノカに構わずシェーリファは、ブロンドウェーブを掻き分けて顔を埋めると、鼻を動かして耳裏の匂いを嗅いで、うっとりとした吐息を漏らす。

  「変なこと言わないでっ! 本当に、このっ……ぅ、ぅう……」

  しばらくの間、ミノカは抵抗を続けていたが、獣人と人間ではあまりにも力の差が歴然であると思い知ってか、そのうち抵抗をやめ、シェーリファの腕の中で大人しく縮こまることとなった。

  「にゃはっ☆ ごめんごめん。これはあたしなりのスキンシップみたいなもんにゃ。あたしの、というよりはあたしたちの、かにゃ」

  「……仲間がいるの?」

  「にゃ。ほら、すぐそこにたくさんいるにゃ」

  シェーリファが指し示した方向には、彼女と同じように猫耳と猫尻尾を生やした褐色肌の猫獣人たちが複数、木々の間からこちらの様子を窺っているのが見える。皆、入れ墨を施し、格好もそれほど大差ないのを見るに、一定の集団としてのまとまりがあるのだろう。群れなのか、あるいは部族なのか、しかしプリズムに関連した話では魔法に相当精通しているようだ。

  「あ、あんなにたくさんいるの?」

  「にゃ。人間なんて滅多にこないから、皆興味津々みたいだにゃ。でも、ミノカを傷つけようだなんて全然思ってないから、そこは安心してくれていいにゃ。むしろ、こっちはお客さんを歓迎してあげたい気持ちなんだにゃ」

  怯えたように尋ねたミノカを安心させるように、シェーリファが説明を加えると、彼女は幾分か、警戒心を薄れさせ肩の力を抜いた。シェーリファの言動には驚いたが、もとはと言えば自分が不用意に彼女らの縄張りを示すプリズムに触れてしまったことが原因だ。ならば、歓迎の意思を示してくれることを素直に受け入れ、まずは、そのことを謝るのが先決だ。

  「あの、シェーリファさん。プリズムに触っちゃってごめんなさい。私、知らなくて、ただ、キレイな石があるなって思って拾っちゃっただけで、本当にそれだけだったんです」

  「にひひ、気にしなくていいにゃ。誰にだって間違いはあるんにゃし、何勘違いしてるのか分かんないけど全然怒ってにゃい。それに、このプリズムを綺麗だって言ってくれるのはとても嬉しいことだにゃ」

  そう言って、シェーリファはミノカに虹色のプリズムを握らせる。

  「あ、ありがとうございます」

  「いやいや気にしない気にしない。あたしたちは好奇心旺盛な猫の獣人にゃ。外からやってきたお客さんは、もてなすのが礼儀ってもの。今からあたしたちなりのやり方で、ミノカのことを歓迎してあげるにゃ、ミノカはそれを受け入れてくれるかにゃ?」

  「は、はい。それでシェーリファさんの、あ、猫獣人さんたちの気持ちが晴れるなら、喜んで」

  「その言葉確かに聞いたにゃ。じゃ、お互い気が済むまで楽しんでいこうにゃ」

  パリン!

  「え?」

  シェーリファがほんの少し力を入れるだけで、ミノカの手の中でプリズムは割れてしまった。石と同じ程の硬度を持つはずのそれが、ぐしゃり、ぐしゃり、と紙くず同様に砕き潰され、粉末となるのをミノカは呆然と見ていることしかできなかったが、驚いたのはその次の光景だ。

  プリズムの粉末は、まるで意思を持った鱗粉のように、手のひらの隙間から一人でに舞い上がったかと思えば、ミノカの視界を塞ぐ。

  「にゃ、ふへぇ?」

  思わずそれを吸い込んでしまったミノカは、途端に嗅覚が濃密な甘い匂いで満たされ、意識が粘り気を帯びていく奇妙な感覚を覚える。直感的に思い出したのは、シェーリファの体臭だ。しかし、吸い込む度に頭の中が、その香気に侵食され、意識や思考がどろりと溶けていくような、あまりにも禁忌的な刺激だった。

  「どうにゃ? 気分は、とっても気持ちよさそうだけど」

  「きもち、いい? うん、気持ちいいです♡ 頭、ほわほわしてぇ、不思議な気分♡」

  目をとろんと緩ませて、シェーリファに言われるがまま頷いたミノカ。視界を塞いでいた鱗粉はなくなったが、視界は、靄がかかったようにぼやけていた。

  「そうかそうか♡ 良い感じだにゃ。じゃあ、気分も盛り上がってるところで乾杯と行こうかにゃん♡」

  猫獣人の一人が、ミノカ達の前に進み出て、手に持っていた木製のジョッキを地面に置いた。シェーリファの密着が解かれ、ミノカは自然とそれを手に取ろうとしたが、身体のバランスが上手く取れず、半ば正面に倒れ込むようにして、ジョッキを抱える形となった。

  「これぇ、なんですかぁ?」

  

  「あたしたちの歓迎の証だにゃ♡ これからお前を歓迎する宴会を始めるんだにゃ、だから、ここは一つ、あたしと乾杯してそいつをぐぐいっと飲んで欲しいんだにゃん」

  「宴会? えへへぇ、わざわざ私のために開いてくれるなんてぇ、なんだか嬉しいなぁ♡ こんなの、滅多に飲めるものじゃないだろうしぃ、えへへ、分かりましたぁ、ぐぐいっと飲んでみますぅ♡」

  宴会と聞いて、ミノカは頬を緩ませる。いつの間にか、他の猫獣人たちも距離を縮めており、ミノカが飲み物を飲んで、宴会を始める瞬間を今か今かと待ちわびているようだった。

  ゆっくりと上体を起こして、改めてなみなみと注がれたジョッキを覗き込む。蜂蜜の色をしていて見た目通り、とても甘い匂いが漂ってきて、美味しそうだ。

  そして深呼吸を一つ挟んで、ジョッキを傾ける。想像した通り、甘い。舌に触れた途端、飲み干したいという衝動に駆られ、そのまま勢いを止めることなく、蜂蜜色の液体を飲み干してしまった。

  「ぷはぁっ!」

  「にゃはぁ、良い飲みっぷりだにゃ〜♡ 口にあったようでなによりなにより♡」

  シェーリファは、その様子を見て満足そうに頷き褒めるように、ミノカの頭を撫でた。

  「おい、しいですぅ♡ 甘くてぇ、でもなんか不思議な味がしてぇ〜これ、もう一杯、いただけたりとか……♡」

  「にゃはっ♡ もちろんだにゃ〜♡ 客人に遠慮はいらないにゃ、二杯でも三杯でも好きなだけ飲むんだにゃ♡」

  呂律が回らなくなった舌で、遠慮がちに器を差し出すとシェーリファは、それを受け取って傍らに置いてあった水差しのような容器から、先程の飲み物をやはりなみなみと注いで再びミノカへ、半ば押し付けるように渡した。

  「あはっ♡ つめた~い♡」

  当然、液体が波立って零れ、ミノカの身体にかかるが、彼女はそれを迷惑がることもなく、浮ついた言葉遣いで、濡れた姿をそのままに、夢中で器を傾けて、上体を半ば仰け反らせるように、一気に二杯目も飲み干す。

  「んぐ、んぐぅ……♡ ぷっ、は♡ もっと、飲みた~い♡」

  「遠慮しなくていいにゃ~♡ は~い、皆も飲むにゃ、飲むにゃ♡ 宴会にゃ♡ 楽しむにゃ~♡」

  シェーリファが音頭を取って、他の猫獣人たちも各々ジョッキを手にし、次々に蜂蜜色の液体をゴクゴクと流し込み、そこから堰を切ったように宴の喧騒が始まった。

  「にゃぁ~ミノカ、乾杯乾杯♡」

  「あ、はい♡ 乾杯です♡」

  「あたしとも乾杯してぇ~」

  「か、乾杯♡」

  「ミノカ、飲み物が足りてないにゃ~♡ 注いであげる~♡」

  「あ、ありがとうございます♡ あ、で、でも、これって、飲み過ぎたら、だめなやつーー」

  「細かいことは気にしにゃいの~♡ ミノカのための宴会なんだから~お客さんがいちばん飲んでくれないと、あたしたちも楽しく飲めな~い♡」

  「ほらぁ、ミノカぁ、うちの仲間を困らせちゃだめにゃ♡ 注いだら一気に飲む~、いっぱい飲む~♡」

  「も、もう仕方ないですねぇ♡ ミノカ、いっぱい飲んじゃいます♡ んぐ、んぐ、んぐ♡」

  可憐で、美しい容姿を持つ猫獣人は先程の様子が嘘のように、ミノカへとフレンドリーに接し、次々に乾杯を迫ってくる。その勢いに押されジョッキに注がれるがまま、飲み物を何杯も飲み続けたミノカは、自分で自分を制御できなくなっていくのを自覚していたが、彼女らが喜んでくれるのが嬉しくて、そしてせっかく彼女らが良くしてくれるのに、それに水を指すようなことをしたくなくて、敢えてジョッキを傾ける手を止めるようなことはしなかった。

  「にゃは♡ 本当に良い飲みっぷりだにゃ~♡ そんなに美味しそうに飲んでくれると、あたしたちも歓迎のしがいがあるにゃ~♡」

  「えへへ~♡ ありがとうございます~♡ シェーリファさんも乾杯しましょ~♡」

  「にゃ~い♡ かんぱ~い♡ ってミノカ、ジョッキの中が空っぽだにゃ~」

  「あ、そうでした♡ ええと、おかわり、おかわり♡」

  「にひひ、焦らない焦らない。すぐに飲ませてあげるから、んぐっ、んぐ♡」

  「わぷっ♡ ん~♡♡」

  シェーリファは自身のジョッキに飲み物を注ぐと、それを豪快に傾けて飲む。鋭く細めた眼を合わせてくると、ミノカは金縛りにでもあったように身動きが取れなくなる。

  その間に、素早く身を寄せてきたシェーリファは、その頬を両手で挟むと、躊躇いなくその唇を奪った。

  (ん♡ これぇ♡ もしかしなくても、ファーストキス……♡)

  初めての接吻に、驚くのもつかの間、流し込まれる甘い液体を抵抗することなく飲む。シェーリファは、口に含んだ液体を全て与えてもそのまま唇を重ね続け、今度はミノカの口内へと舌を突き入れてディープキスを始める。その頃には、ミノカも全身を脱力させて、それを受け入れ、自らも自然と舌を絡めて応じた。そっと目を開くと、まっすぐに見つめているシェーリファと視線が重なり、また周囲の猫獣人たちも二人がキスをしている様を無言で見つめ、宴会の空間は、しばし静寂に包まれ、唾液がぴちゃぴちゃと交差する音が響いていた。

  

  「ぷはぁ♡ どう? 美味しかった?」

  「は、はい♡ キスで飲ませてくるのは驚いたけど、とっても美味しかったです♡」

  「にぇへ♡ ミノカが宴会を楽しんでくれているから、ついサービスでスキンシップしちゃったにゃ♡」

  「そ、そうなんですかぁ? じゅ、獣人さんのスキンシップは、は、激しいんですねぇ……」

  ファーストキスをしたばかりの唇を触り、頬を赤く染めて感想を述べるミノカだったが、さらなる驚きに見舞われる。

  「にゃ、ん♡」

  背後から密かに迫っていた猫獣人の一人が、ミノカに手を回し、程よい膨らみを鷲掴みにしたのだ。

  「あ、ミノカちゃんのおっぱいって、意外とあるのね♡」

  反射的に距離を取ろうとしたミノカだったが、なぜか身体に力が入らない。その上、視界も曖昧になっていて、どちらが前か後ろなのかも分からない。そんな状況での突然の猥褻行為に、ミノカは困惑する。

  「ちょ、ちょっと♡ だめです♡ おっぱいなんて、そんな、触ったら……♡」

  「恥ずかしがらないで、ミノカちゃん♡ これもスキンシップだから♡ っていうか、身体が熱いわね~もうお洋服も脱いだほうがいいんじゃない?」

  「あ、や、だいじょ、ん……♡」

  胸を揉んできた猫獣人に膝枕をされ地面に横たわったミノカはそのまま群がられ、着用していたワンピースを力任せに破り捨て、布で拵えられた簡素な下着だけの姿となる。

  大人になりかけている思春期の乙女の肉体が露わになると、シェーリファらとは対称的な穢れなき白が一同に晒され、猫獣人たちの目を釘付けにした。小柄で、華奢な体つきは、健やかな発育具合で体温が上昇しているためか、うっすらと赤らんでいる。揉まれていた乳房は、年齢相応の膨らみで緩やかな曲線を描くようにハリがあり、尻も控え目といった感じだ。

  「あ、あぅ♡」

  「にゃ~♡ 余計な布がまだ残ってるよ、これも取っちゃおうね♡」

  「あ、だめ、はだかんぼ、なんて……♡」

  次いで、下着も彼らの鋭い爪によって肌を傷つけないように切り裂かれ、ついに生まれたままの姿に剥かれてしまう。

  「にゃにゃ♡ ミノカ、もう乳首を勃起させちゃってるにゃ♡ ひょっとして……興奮、しているのかにゃ?」

  シェーリファが、からかいの言葉を放ると周囲の猫獣人らはクスクスと笑い、またミノカも否定できずにただ俯くばかり。

  「っ、ん♡」

  「恥ずかしがらないでよ~ミノカちゃん♡ 私たちとじゃれ合いましょう♡ ミノカちゃんは、この宴会の主役なんだからぁ~こういうのも何も考えずに楽しまないと」

  「楽しむって、そんなこと、言われたって、ぅう♡」

  両胸に手を這わせる猫獣人に促され、同時に胸を揉みしだく動きが再開される。

  「何も難しいことはないわよ? ただ気持ちいいって感覚に身を任せるだけ♡ うふっ、こうやって可愛い乳首もカリカリ、可愛がってあげる♡」

  勃起した乳首を爪でカリカリと引っかかれ、ミノカは思い切り身体を仰け反らせて、未知の快感に悶える。

  「いゃん♡ や、そ、そんなとこ弄っちゃだめ、あ、あ♡ あぉう~っ♡ う、んぅお♡」

  「にゃはっ♡ ほれほれ、皆も遠慮なく愛撫してあげて、ミノカを気持ちよくしてあげるにゃ!」

  「え、ちょっ♡ まっ、ああん♡」

  こんなスキンシップは絶対おかしい。じゃれ合うにしても明らかに限度を超えていて、宴会の雰囲気で気分が高揚していてもこんな辱めは絶対に許されない。

  「んぁ♡」

  だけど、抗えない。

  ミノカは、複数の猫獣人たちからキスをされ、頬や、体毛の生えていない腋や腹部、そして無毛のデリケートゾーンは、彼らのザラザラとした猫舌によって舐め回され、抵抗する気持ちよりも、その愛撫がもたらす快感をもっと欲しいと感じてしまうのだ。

  (うぅっ♡ わたしぃ、オナニーだってまだあまりしたこと、ないのにっ♡ この猫さんたち、の舌、きもちいいっ♡ おまんこの、入口、のとこ、きもちいいのぉ♡)

  「身体をビクビクさせて、気持ちよさそうにしてるミノカちゃん可愛いね。もうそろそろイッちゃいそう?」

  「にゃぁ♡ ミノカのおまんこから、もうたくさんお汁が出てきているのにゃ♡ すぐにでもイッちゃいそうだにゃ♡」

  デリケートゾーンを舐め擦る猫獣人が、律儀に報告しミノカは、自分の興奮度をいやでも自覚してしまう。

  「そうにぇ♡ 愛液びちゃびちゃのおまんこだから、こうやって乳首をピンって摘みでもしたら、イッちゃいそうだね♡」

  「ぁあ、だめぇ、イクッ♡ イッちゃう♡ イクのぉおお♡」

  宣言通りに、両の乳首が指の間で摘まれると、ミノカは急速に股間に快感が集中するのを感じ、次の瞬間には、背中を大きく反らして、愛液を吹き出して絶頂していた。

  [newpage]

  3.

  「はあっ♡ はあ♡ ああ、っ♡」

  ミノカは、絶頂後しばらくの間、荒い呼吸を繰り返して、余韻に浸っていた。年頃の娘というだけあって、体の成長に際しての変化について色々と知り得てはいる。だが、自分で積極的に快楽を欲するほど、興奮したことは断じてない。しかし、今押し寄せてきた快感は、あまりにも大きく衝撃的だった。

  「にゃは〜♡ かわいいにゃぁ♡ お顔がもうとろっとろにゃ、酔ってるだけじゃあ、その蕩け具合は、説明できにゃいにゃあ、ねぇ〜♡」

  「うぅっ……♡ 皆さんが……私の身に、変なことするから、じゃないですかぁ♡」

  猫獣人たちは一定の距離を取り、代わりに見下ろしているのはシェーリファだ。好奇心に満ちた猫瞳は、明らかな欲情を滲ませた眼差しで絶頂で果てたミノカに注がれていた。

  「でも気持ちよかったでしょ?」

  「……それはぁ……はい♡」

  「にひひ♡ なら、ノープロブレムにゃん。それにぃ、ミノカはもっと気持ちよくなりたいって顔をしているにゃ、違うかにゃ?」

  「そ、そんなわけ、ないですぅ……♡」

  シェーリファに問われ、彼女の視線から逃れるように顔を背けて否定したミノカは、だが次の瞬間、彼女の温かな息遣いを耳のそばで感じる。

  「嘘つき♡ まだまだ物足りないって顔してるにゃ。言ったはずにゃ、今日はお互い気が済むまで楽しもうって。あたしはもうそろそろ、お互い正直になったほうが良いかなって思ってるんにゃけど、にひぃ♡」

  「正直にってぇ……♡ た、たしかに気持ちよかったですし……も、もっと欲しいって思ってるのも事実ですけど……♡」

  何やら含みの込められた言葉を重ねるシェーリファに不穏な気配を感じながらもミノカは、ごまかすことをやめて、正直に自分の気持ちを告白した。その方が、スムーズに話を進められると直感したためだ。

  「それで?」

  「……♡ それでってぇ♡ しぇ、シェーリファさんや、ほ、他の猫さんたちと、そういうHなことしたいなって……思ってます♡」

  視線を下に落としながら、ぼそぼそと告白する。

  「そうにぇ♡ 交尾、したいにゃんね?」

  シェーリファに問われ、やはりそういう意味なのかと悟り、ミノカは視線を下に固定したまま、ゆっくりと肯定した。

  「は、はい……♡」

  「にひぃ♡ そんなことだろうと思ったにゃん♡ さっきからあたしの股間にずっと釘付けになっているけど、一体全体、何がそんなに気になっているんだにゃ?」

  シェーリファがやや後ろに下がって、問いかける。確信を持って問いかけてきているからこそ、ミノカはそっと彼女の股間を指差して、恐る恐るその言葉を口にした。

  「お、お、お、おちんちん……ですっ……」

  シェーリファの股間には、女の子にあるはずのない異様なシルエットが鎮座していた。

  知識だけでは知っている男性器。だがイメージよりも遥かに大きなサイズで、すでに興奮状態にあることを示すように勃起していた。褐色に赤色を加えた赤銅色は、亀頭と肉竿の分かれ目がはっきりとしていて逞しく、根本には生殖機能を主張する立派な睾丸も2つついており、羞恥心のほうが勝って、直視できなくなるほどの存在感を放っている。

  「にひぃ♡ あたしたち、実は両性具有なんだにゃ。興奮すると、どうしても隠しきれないくらい大きくなっちゃうんだにゃ♡」

  あたしたち、と言ったからには、獣人という存在が共通して両性具有の特徴を持っている、ということなのだろう。横目で確認してみると、予めそうすることが分かっていたかのように、その場にいる猫獣人たちは股間の装いを外し、自身の竿を次々に露出する。

  「……!」

  思わず息を飲む。人懐っこく、親しみやすい猫の少女たちは、等しく懐に雄を隠し持っているという事実に、ミノカは驚愕したがそれに怯える様子はなく、むしろ好奇心を滲ませて、幾本の肉竿に好色の視線を送っていた。

  「目移りするとは、ずいぶん勇気があるにゃ~♡ そんなに気になるにゃら、まずあたしの相手をしてくれないか、にゃあ?」

  じっくり観察することは許されず、どこか声を鋭く尖らせたシェーリファに顎をツイと摘まれて、視線を正面に戻される。どうやら、他の猫獣人たちに視線を移してしまったことが彼女の機嫌を損ねてしまったようで、細めた眼からどこか怒気を発しているようにすら感じられる。

  「ご、ごめんなさぃい。ちゃんとお話、聞きますから。その、こ、怖い表情、しないでください♡」

  「ふ~ん? 別に良いけどにゃ。でも初めてみたときから、ミノカのこと結構良いなって思っていたんだにゃ~♡ ちんぽが勃起しちゃうのを抑えるのが大変だったにゃ♡ こういうのって、一目惚れって言うのかにゃあ?」

  「っ、ひ、一目惚れなんて、そんな♡ でも、一目惚れだからって、何でもして良いんじゃないんですよ……♡ ましてやHするなんて……」

  「にゃはぁ? Hじゃないにゃ、交尾だにゃ♡ 好きな相手同士で、いちゃいちゃ、いちゃいちゃ♡ おまんことおちんぽでズコバコヤるんだにゃ♡」

  「そんな、野蛮な……♡ はしたない、です♡ 確かにシェーリファさんは、素敵な獣人さんですけど……♡」

  これは口説かれているといっていいのだろうか。シェーリファの言葉は、獣寄りの種族であるためか、やたらと直情的であるが、そこには確かに自分を求めているという気持ちが感じ取れる。ミノカには、ここまでストレートに求められるという経験はなく、またシェーリファが帯びる熱気に、このまま彼女と身体を重ねるのもまんざらではなかった。

  (そ、それに、私が興奮させちゃったみたいだし、何もしないのも悪いよね……♡)

  「ふふっ、な~んかおキレイなこと言って、ずっとおちんぽを興味津々で見つめちゃってるね」

  「かわいい雌の顔になってきてる、Hしたくてたまらなさそうな表情だわ♡」

  「……」

  周囲の猫獣人らが、口々に囃し立てるが内心、事実であるのでミノカは何も否定せず、無言でシェーリファに一歩距離を縮めた。

  「あ、あの私、交尾するって言ったって、Hの仕方とか全然わからないから、その手ほどきをしていただけたら……その、しても、いいです、というか、し、したいです♡」

  「にゃ♡ もちろんにゃ♡ じゃあまずは手で扱いてくれるかにゃ?」

  「こ、こうですか? わ、びくびくってした♡」

  「いいにゃ、そのまま扱いて、にゃ」

  ミノカは、恐る恐る掌を近づけてシェーリファのペニスを握る。握った瞬間に、硬く熱い感触が伝わってきてビクッと震えたので驚いたが言われるままに、肉の幹竿を上下に扱き始める。

  「ん♡ いい感じにゃ♡」

  「あ、あのこの、お汁……♡ シェーリファさん、気持ちいいんですか?」

  「にゃあ♡ そうにゃよ。おちんちんが気持ちよくなる、と♡ この我慢汁が出てきちゃうんだにゃん♡」

  ペニスは、まるで生きているかのようにますます固くなり、透明な液体が溢れ出してきている。指を絡ませて、我慢汁と一緒に扱くと、たちまち手が我慢汁まみれになってしまったが、シェーリファは気持ちよさそうな声で呻き、その反応を見て、ミノカはペニスを至極速度を変えたりしながら、ヌラヌラと照り映える雄に快感を与える。

  「……あ、あの……♡ シェーリファさん、おちんちん、咥えてもいいですか♡」

  「にゃあ♡ 積極的にしてくれるのは大歓迎だにゃ♡ お願いするにゃ♡」

  興奮する。自分の手で、シェーリファが気持ちよくなってくれているという実感で、もっと彼女に奉仕をしてあげたいと思ってしまう。

  上体を曲げて前屈みとなったミノカは、ペニスに顔を近づける。

  「……♡」

  濃厚な雄の臭いが鼻をつき、思わず意識がクラっとした。スンスン、スンスン、と鼻を動かして、その臭気を取り込むのが止められない。自分の中で、この雄に奉仕しなくてはならない、という思考が、頭を支配していき、舌でちろりと先端の我慢汁を舐める。

  「ん♡」

  シェーリファが、ぴくりと身体を震わせるのが分かりミノカはそのまま四つん這いとなって、猫のように腰をくねらせながら、亀頭の先端や肉竿を自身の唾液で浸し、そのまま口を大きく開いて、ペニスを口内に含む。

  肉竿を口の中いっぱいに頬張って、頬をひょっとこのように窄める。そうでもしないと、このペニスは大きすぎて全体を収めることなんてできない。傍目から見れば、少々滑稽に映ろうともミノカは上目遣いで、シェーリファの様子を窺う。

  「にゃ♡ 初めてなのに、頑張るにゃ~ね♡ えらい、えらい♡」

  シェーリファは目を細めて、ミノカを見下ろしていた。その目に映っているのは愉悦の感情だ。一生懸命に奉仕をするミノカを絶対的な上位者の視点から、優越とともに眺めている。

  (な、なんかシェーリファさん、すごくかっこいい♡ お、女の子なのに、王子様みたい♡ い、いけない、なんかすっごく、心臓がドキドキして……♡ もっと、もっとおちんちん、気持ちよくしてあげたいな♡)

  頭を撫でられて、より一層奉仕の欲求が強くなり、規則的な動きで首を振り、ペニスをしゃぶる。

  ゆっくりと慣れない口淫の感覚を確かめ、唾液でペニスをコーティングし、滑りを良くし、亀頭を中心に舐め回す。

  「にひぃ、上手上手、その調子だにゃあ♡」

  シェーリファは、まだこちらを褒める余裕まであるらしい。だが、ミノカは彼女の頬が若干、赤らんできているのを見逃さず、まもなく射精が近いことを察知して、口淫の速度を加速させた。

  

  「んぶっ♡ んぐぅ♡」

  「にゃうっ♡ もう出ちゃいそうだにゃ♡ 出すにゃあ♡」

  ペニスから、一気に精液が吐き出された。ミノカは、口いっぱいに吐き出される精液を躊躇いなく、喉を鳴らして腹の中に収めていく。

  「えへ♡ すごいいっぱい、出ましたね♡」

  シェーリファにわざわざ口を開き、一滴残らず精飲したことを見せるミノカは、緩んだ笑みを浮かべた。

  [newpage]

  4.

  「いい雌の顔するにゃ。まさか初めてのフェラチオで、そこまで頑張ってくれるなんて思わなかったにゃあ。てことは、次はあたしが頑張る番ってわけにゃ♡」

  「ああ、ん♡ ほ、本当にするんですか? え、Hなんて♡」

  「にゃにゃ、Hじゃないにゃ。こ・う・び、だにゃ♡ ほら、言ってみるにゃ。あたしたちはこれから何をするんだにゃ?」

  シェーリファは、恥じらう初な雌を見て、ついさっき射精したばかりにも関わらず、再び勃起した肉竿を、ミノカの下腹部に押し付けるようにして迫り、囁きかける。

  「こ、交尾です♡」

  興奮する。腹部の上から子宮を直接押されているような感覚は、ミノカの理性を加速度的に消失させていく。

  「誰と、誰がにゃ?」

  「うぅ♡ 私とシェーリファさんが、です♡」

  「にひひ♡ そうそう♡ 今、お前の子宮にグリグリしてるあたしのちんぽで、交尾をするんだにゃあ♡ お前の口の中にたっぷり出したザーメンを、今度は、お前のおまんこの中にたっぷり出して、繁殖交尾をしてやるんだにゃ〜♡」

  「あ、あ♡ は、繁殖交尾っ♡ 待ってください♡ 今から、そんな激しいH、するんですか……♡」

  清く正しい交際を積み重ねた相手というわけではなく、出会って間もない猫の獣人は、ついに本性を露わにした。

  自分を女の子としてみているのではない。彼女は、自分を雌として見ているのだ。恋とか愛とかそういう理屈ではなくて、より野性的で、ストレートな欲望で、自分の身体を欲している。繰り返され、強調された交尾という言葉から、それを理解してしまったミノカは、下の口から、どろりとした何かが漏れ出すのを感じた。

  「にゃはあ? あたしは最初っからそのつもりにゃんだけどねぇ♡ 何なら他のみんなだって、お前と繁殖交尾したくて、ちんぽを勃起させているんだにゃ♡ それに、おみゃ、またHするなんて、おキレイな言葉使ったにゃんね?」

  「あ……で、でも、私、処女で……だから、初めてで……!」

  「それなら益々欲しいにゃぁ♡ 大丈夫大丈夫、何も怖がる必要なんてないにゃ♡ あたしがちゃんと手ほどきして、忘れられない初交尾にしてやるにゃ♡」

  「は、はい、シェーリファさん♡ お願い、します♡」

  「にひひ、それじゃあ後ろを向いてくれるかにゃ? そこに手をついて、あたしに尻をしっかり見せるように、ね」

  もしかしたら、人間を脅かす存在かもしれない。そんな懸念も頭の片隅にちらついたがミノカは、彼女に求められるまま、一本の大きな木に手をついて尻を突き出すような姿勢を取る。

  頭の中での最優先事項は、今すぐこの雄と交わることしか考えられない。

  シェーリファへと差し出された、真っピンクな花びらは、すでにとろとろになっていて、指を這わせれば、ぬちゃり、と粘り気のある白いエキスがいやらしく糸を引く。

  「もうすっかり興奮してるにゃ♡ あたしのちんぽを物欲しそうにして、人間は本当に素直で正直にゃ♡」

  「は、早く♡ はやく挿れて、ください♡ もう、欲しくて、たまらないです♡」

  悩ましく下半身を震わせて、顔を半分ほど振り返ったミノカは目をとろんとさせて、獣の雄槍を乞い願う。

  「お安い御用だ、にゃ♡」

  シェーリファは、彼女の背後に立ち、入口から漏れ出す愛液に雄槍を浸すと、一息にミノカの雌芯へ侵入する。

  「んふぅぅぅううう♡ んっ♡ ぁあっ♡ あ、ひぃ♡ あ、あ゛っ♡」

  「にゃははぁ♡ まだほんの少しいれただけにゃ、よ♡」

  「はあっ、っん♡ ん゛っ♡ んんぉお゛っ♡」

  深く深く、腰を前に進めるたびに、ミノカは、得も言われぬ快感に襲われ、びくりと大きく身体を仰け反らせ、獣のような喘ぎ声を漏らす。

  初めて雄を受け入れた膣内を掻き分けていく獣槍の勢いは、凄まじく瞬く間に、最奥まで彼女を貫き、子宮口をコツリとその先端の反り返った亀頭で小突いた。

  「ぉ゛っぉおお゛、お゛っ、ぉ、おっ゛すごいぃ゛っ♡ シェーリファさんのぉ゛♡ ちんぽおっ゛♡ すっごく、おっ゛、きくてぇ♡ おまんこの中で……ビクビクしてるぅ♡」

  猫獣人たちに舐め回された時とは比にならない絶頂がもたらされ、ミノカは接合部の隙間から愛液を吹き出させながら果てる。

  「にゃはっ♡ 気に入ってもらえて良かったにゃあ♡ すっごいスケベぇな声まで出して感じてくれて、本当に嬉しいにゃ♡ しかもイクにゃんてて驚きだにゃ。子宮口をグリグリされるのが、そんなに良かったにゃ?」

  「んっ゛、あ゛っ〜〜♡ いい゛っ♡ すっ、き゛ぃ♡ もっど、グリグリしてぇ゛♡ おまんこぉ、犯してぇ♡♡」

  言葉を取り繕ってはいられない。

  頭の中が灼熱し、快楽で焼き尽くされているようだ。ミノカは、自分でも信じられないほど卑猥な声で、いやらしい欲望を求めてしまう。

  「にゃ〜♡ かわいいにゃあ♡ けど本番はまだ、まだこれからにゃよ〜♡」

  シェーリファが、ゆっくりと腰を振り始めた。腰を両手で固定され、無駄のない前後運動で、押し寄せる快楽は数倍にも増大し、ミノカは満足に言葉を紡ぐことさえできず、顔を俯けて、シェーリファのピストンをひたすら受け止めることしかできなくなる。

  「〜〜〜っ゛ぉっ゛♡ ぉっ゛♡ ぉおっ゛♡ ぉおっ゛ぉお゛♡♡」

  「にゃにゃ♡ おまんこがぎゅうぎゅうって、さっきよりも締まってきてるにゃ♡ 良いにゃんね♡ あたしの雌って感じがして、最高だにゃ♡」

  「お゛っ♡ めしゅっ、雌ぅ♡ わた、し゛っ♡ しぇ、ーリ、ファ、の、め、すぅ♡♡」

  シェーリファは、ミノカの身体に覆いかぶさるようにして両手を回し、彼女の勃起した乳首を攻める。

  「ぉお゛♡ だめだめだめっ♡ ちくびぃ、だめなのぉ゛♡ お、おまんこぉ♡ ぐりぐりされながらっ♡ そんなこどぉ、されたらっ、っ〜〜〜♡ おがしく、なっちゃうっ♡♡」

  「なっちゃえなっちゃえ♡ 交尾してるんだから、お前は何も考えず、ただ雌になってればいいのにゃ♡」

  それを皮切りにシェーリファが、ピストンを加速させる。

  「きてぇ゛♡ ちんぽぉ♡ 白いのっ♡ いっぱい、出してっ♡」

  ミノカは、自身の中で彼女のペニスが膨らんできているのを察知し、その瞬間に向けて、期待に心を膨らませて、下半身に力を込めた。

  「にゃはぁ♡ それならお望み通り、中にたくさん出してやるにゃっ、んっ〜〜〜にゃっ♡」

  「お、お゛っ、ぉおおお゛っ♡♡ ぎ、たっ♡ でてるっ、熱いの、いっぱい、でてるっ♡♡」

  子宮口とぴったりくっつけるように解き放たれるのは、一度目にも勝る濃厚な子種。膣から溢れ出さんばかりに射精され、解放された欲望の熱に、ミノカの全身はビクビクと痙攣してしまう。

  「うぅっ♡ うぅ♡」

  射精が鎮まる頃には、半ば支えとしていた大木の根本に崩折れるように倒れ込んだミノカは、 舌を突き出し、尻を突き上げた状態で陸に打ち上げられた魚さながらにイキ果てた姿を晒す。

  「ふぅ……♡ 上々だにゃあ♡」

  満足げな吐息とともに、シェーリファはペニスを引き抜く。入り切らなかった白濁液は、ひくついた陰唇から漏れ出して、地面を白く汚していく。

  「やば♡」

  「本当に気持ちよさそうに感じてるんだ♡」

  「あんなやらしい表情されたら、あたしたちの方も、もう我慢出来ないよ」

  その淫靡なありさまは、見る者の欲情を、より正確に言えば、周囲で鑑賞していた猫獣人達にも伝染し、わらわらと群がっていく。

  「にゃ!? ちょ、ちょっと皆、集まりすぎにゃ〜! あたしももうちょっと楽しみたいのににゃ〜ーー」

  シェーリファが、猫獣人たちの輪の外側へとはじき出され、代わりに雌に飢えた獣たちが、次々にミノカへと臨戦態勢の淫棒を突きつけ、我先にと彼女の身体へ手を伸ばす。

  「シェーリファの相手だけじゃ、済まさないにゃ♡ あたしたち全員の相手をするまで、絶対に逃さないにゃ♡」

  「あ、あ♡ そ、そんな、こんな、いっぱいのおちんちん、なんてーーむぐ♡」

  ミノカが抵抗する暇もなく、その口にペニスが突っ込まれると反論の言葉は封じられ、彼女は素直にペニスを舐めしゃぶる雌に甘んじることとなった。

  そうして猫たちによる淫らな饗宴、長い長い宴会の第二幕が始まるのだった。

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