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チョコが嫌いな彼氏に代わりをあげる彼女

  こんなところにいた。

  ふふっ、まさに物陰って感じだね。

  マスクもつけて完全防備って感じ。

  そうね、君チョコ嫌いだから今日は地獄でしょう。

  なのに、律儀に学校来て。休めばいいのに。

  ……あはは、真面目だね。

  まぁ君がチョコ嫌いだって知らない女の子は、学校中駆けずり回って君を探してるだろうね。

  んー?嫌じゃないかって?

  別にー。私が君の彼氏だっていうのは覆せない事実だし、バレンタインに君が受け取る相手も私だし、周りの女の子が何しても気にならないよ。

  ……好きゆえに、他人の君に向ける愛情に対して嫉妬なんてしないよ。

  私が嫉妬するのは君の行動だけ。

  おっとそうだ。君を探していてここに来たということを忘れていた。

  はいこれ、バレンタイン。

  今年はね、去年焼き菓子がいいって言ってたから、マドレーヌを作ってみたた。

  帰ってコーヒーと一緒に召し上がれ。

  ……ふふっ、いいえ。

  それでどうする?そろそろ教室戻る?ここにじっといたら、学校に来た意味ないし。

  気分が悪いなら、保健室まで送るよ。

  ……そう。じゃあ教室行こうか。

  多分だけど、引き出したかチョコ入ってそう。どうするの?

  いつも通り?

  了解。じゃあいつも通り袋にまとめて、私が持って帰るね。

  ……いいよ気にしなくて。妹や弟も喜ぶしね。

  それじゃあ、教室戻ろうか。

  あ、来年は何のお菓子がいい?

  【完】

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