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※扉が閉まる音
あ、おかえり。
よかったぁ帰ってきてくれて。そろそろ寝ようかなーって思ってたんだ。
ふふっ、気遣ってくれてありがとう。でも、その言い方だと、まるで私に起きててくれて欲しくなかったみたいな感じだね。
……ごめんね、変なこといって。最近、帰りが私が寝た後だからつい変なこと考えちゃって。でもよかった、今日は起きてる間に帰ってきてくれて。これでやっと話ができるよ。
※床にたくさんの本をばらまく。
これなーんだ。
……ねぇ聞いてる。これ、なーんだ。
ねぇ、私聞いてるんだけど、これ、なんだって。
……ねぇ、黙ってないで答えてよ。
※彼女舌打ち、そのまま彼氏を倒して踏みつける
ねぇ、私はなしたよね。今までの男、全員に浮気されたから、浮気は絶対に許さないって。君も、浮気しないっていってくれたよね?なのに、何これ?
一ヶ月前から、会社の上司とご飯食べてホテル行って。休みの日も二人で出かけてさ……
あーあ、私って本当に男運ないなー。いっそ恋愛対象を男から同性に変えようかなー。
……は?ごめん?わかってるよ。誘ったのはあの女で、誘惑したのもあの女だって。でも、だからって君が悪いわけじゃないでしょ?
結局それに負けて関係持ったんでしょ?
ねぇ、どうだった?年上の美人上司とのご飯。美人上司との旅行。美人上司との行為は……さぞ、男としての欲求を満たしてくれたんでしょうね。
残念だよ。君は、そんなことしないと思ってたのに……薬盛られて仕方なくとかだったら流石に許したけどさ、随分ノリノリだよね。
私、本当に君のことが大好きだったんだよ。だから、少し過敏になりながらも君の周りを気にしてた。でね、知っていながら一ヶ月間ずっと君の浮気を知らないふりしてた。
次、起きてる間に帰ってきたら言おう。次、起きてる間に帰ってきたら言おう。次、起きてる間に帰ってきたら言おう。次、起きてる間に帰ってきたら言おう。次、起きてる間に帰ってきたら言おう。
そう思い続けて、結果的に一ヶ月も立っちゃった。
あっちがどういう意図で君に手を出したかは知らないけど、私はこれ以上一緒にはいられない。さよならだよ。
謝っても無駄。元々リミットは決めていた。明日までに話せなかったら、何も言わないまま、証拠だけおいて家を出るつもりだったから。
私したかない?笑わせないで。あの美人上司に泣きつけばいいでしょ。というか、私と別れるんだから、これで心置きなく一緒に居られるでしょ?よかったね。
というわけだから、私は明日にはここを出るね。
私物だけ持って出るから、割り勘して買ったものはせめてもの情けで置いてってあげる。
それじゃ、おやすみ。
※扉が閉まる音
【完】
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