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吸血鬼と奴隷

  ※雨の音

  ねぇ、こんなところで何してるの?

  ※ジャラジャラ音

  風邪引くよ。お家に帰らないの?ご主人様が探してるんじゃないの?

  ……どうして喋らないの?もしかして、喉でも切られた?

  ※ジャラジャラ音

  うん、大丈夫みたいだね。

  ……首輪に手枷、足枷……可哀想に。こんなに小さいのに?

  ……ふふっ、可愛い声ね。誰かって?んー、そうだな……君の答えによっては、私の自己紹介が変わってくるけど?

  ……君には、私がどう見えてる?素直な答えでいいよ?

  ……綺麗?ふふっ、ありがとう。君はいい子だね。

  綺麗か……まぁ、何も知らない君からしたら、私は普通の人間よりも美人に見えているのかもね。

  ……ねぇ、自由になりたい?

  その首輪や手錠、足枷を外して、ずっと憧れていたものになりたい?

  君がそれを望むなら、私がそれを叶えてあげる。どう?

  戻るか、私とくるか。

  ……うん。暖かいご飯もあるし、ふかふかのベッドもある。部屋も、暖炉があるからすごく暖かい。

  今よりはうんといい空間だと思うけど?

  ……何もできない、か……まぁみんな最初はそうでしょ。何もできないなら、できるようになればいいし。

  でも、心配しなくていいよ。君にもちゃんとできることがあるから。

  ※指パッチン

  ※金属が床に落ちる音

  改めて自己紹介しようか。

  私は【朱殷の吸血鬼】。今日から君のご主人様で、君は今日から衣食住が約束された、私の専属血液パック。

  今の生活とは反対に、幸せすぎて辛いって思う生活を遅らせてあげる(耳元

  【完】

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