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あ、先輩。おはようございます。
よかったぁ。全然目を覚まさないので、思わずやっちゃったかと思いました。
挙動不審ですね。状況が飲み込めないみたいですね。
どうして自分が、こんな薄暗くて汚い部屋にいて、椅子に手足縛られた状態で座らされるかって。
いや、薄々気づいてるんじゃないですか?
先輩……彼はどこにいますか?
……なんのことだって、本当に先輩は嘘を着くのが下手ですね。
1年前、急に彼からの連絡が途絶えて、何度連絡しても返信なし。家に行ってもいなくて、どこを探しても彼がいないの……
でも先輩……先輩は知ってますよね彼の居場所。
彼がどこにいるか、先輩が唯一知ってますよね。
……知らない?はは、先輩、何度も言わせないでください。
嘘を着くなら、もう少しうまくしてください。
自分の癖ぐらい……自覚したほうがいいですよ。
先輩……私は、先輩のこともちゃんと見てましたよ?
だって、彼の友達ですもん。彼の知ってること、彼の関係者。彼の全部を私は知りたかった。だから、彼の友人だった先輩のことも私は知ってます。
先輩が、友達思いの優しい人だって……言わないでくれって言われたことは絶対に守ること。私は、ちゃんと知ってます。
知ってる上で聞いてるんで。
もう一度聞きます。先輩……彼はどこですか?
……だんまりですか、そうですか……
純粋に、私は先輩のことを大切な人だと思ってたんですが……仕方ないですね。
すぐに話してくれればよかったんですが……手洗いことをしないと、きっと先輩は話してくれないですよね。
※後輩、傷の手当てをする。
よしっと。先輩、治療できましたよ。
……ねぇ先輩。どうしてそんなにボロボロになっても、彼の居場所を私に教えてくれないんですか?
私はただ彼に会いたいだけ。それだけなのに、どうして先輩は私に教えてくれないんですか?
……そうですよ。私、普通に人を傷つけられますよ。
……ふふ、悪びれもなく、ニコニコ笑いながらそういうのが怖いですか?
だって私、彼以外の人間がどうなろうとどうでもいいんです。
先輩は大切な人です。
でも、先輩は彼と同列じゃないんです。
私にとって彼は特別で、先輩見たいな大切な人でも、親友でも、身内でも、彼以上にも同列にもなれない。私にとって彼以外はその辺の雑草と同じなんです。
だから私は、簡単に先輩を傷つけることができます。
先輩が見ていた私は、あくまでもいい後輩。
だからきっと、彼に何かを聞いたときに信じられないと思ったんじゃないんですか?だから、信じたくなかった。だけど、この状況が全てを物語ってるって。
……先輩、勘違いしているみたいですけど、話さないのは彼のためになりませんよ。
黙って、自分が傷つけばって思うかもしれませんが、私がそれで諦めると思いますか?
どんな手を使ってでも彼を見つけます。
先輩がダメなら別の人。そしてまた別の人。さぁ、先輩が喋らなかった結果、何人が先輩のせいで犠牲になるんでしょうね?
やってることは私と一緒ですよ?自分がよければって。
……えぇ、自覚してますけど何か?それをわかった上ですよ。
だって、私は彼のことが大好きなんです。
好きで、好きで、好きで、大好きなんです。
だから、一分一秒でも早く、彼に会いたいんです。
さぁ先輩。自分のせいで他人が傷つくか、話して彼の幸せを願いうか、どっちかを選んでください。
もう一度お聞きします。(耳元で囁く
彼はどこにいますか?
【完】
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