竜は少年と出会いそして少年は頂点へ

  ここは人工島パシオ、色んなトレーナー達が集い色んな地方からジムリーダーや四天王、そして地方のチャンピオンまで集っている。

  そんなパシオに二人の姿があった、人間の姿をしているフォックとアストルだ、二人は普段は竜人の姿で他の世界で活動しているがポケモントレーナーとしても活動してはいる。

  二人はある人物と出会っていた。

  「へえ~お前もそっちではやってるようだな」

  「グズマさんもお元気で何よりです」

  二人が会っていたのはスカル団のリーダーであるグズマだ、アストルは元々スカル団所属の団員だったがグズマの許可を得てアローラ地方に残していたスカル団の団員達をフォックが受け継ぎ名前をスカルドラゴ団として生まれ変わっている、パジオでフォックはグズマと知り合っていたためアストルもグズマとは面識が多い。

  「まあこっちで面倒見てると安心しな、まあそっちはそっちでプルメリと共に色々やってきてるようね」

  「まあな」

  グズマ同様同じ団員であるプルメリも一緒に来ているようだ。

  「んじゃ俺らはパシオで色々用事済ませてから帰るからまたな」

  「おう、あいつらの事頼んだぜ、アストルもな」

  「はい!」

  二人はグズマと別れパシオで用を済ませにどこかへ向かった。

  [newpage]

  「う~ん、ライヤーなども大変ね、他の悪の組織が色々動いてやってるとは」

  「油断できませんね、特にロケット団なんかも二度も襲撃していますし」

  二人は色々話していた。フォック達がパシオに訪れない時もありその間に他の地方の悪の組織が活発に活動したりなどが多くパシオの主でもあるライヤーも大変であるようだ。

  「まあでもその分こちらに味方してる組織もいるよ」

  と、フォックは言う、その組織とはホウエンを拠点に陸と海を広げる目的で活動しているマグマ団とアクア団の二つの組織だ、彼らは悪の組織でもあるが味方になってくれてはいる。

  「マグマ団とアクア団、ロケット団が隙を見てグラードンとカイオーガが暴れてる隙を見てやっていたみたいだったし、どうやら奴らも油断ならないようだこちらも色々動いておかんとな」

  「そのようですね、Pチェンジバルーン事件のもありますし」

  ロケット団の動きも注意しながらフォックとアストルは色々と考えている。

  「あ!ま…じゃなかった別世界の僕!」

  そこに一人の少年がかけつける、赤髪に薄い緑色の帽子を被っている。

  「ロゼドラじゃないか、そっちも元気そうだね」

  「うん!あのね!最近あるトレーナーと戦ったんだけど負けちゃってさ」

  と、ロゼドラと名乗る少年はそう言う、彼は別世界のフォックでもある、それぞれの世界には複数のフォックが存在しており同じ名前もある時もあれば別の名前の存在もある、そのため服装や見た目や年齢、容姿なども違っても存在自体は同じなのだ。

  「へえ~WPN初代チャンピオンであるロゼドラを倒す相手がいたなんてね」

  そう、ロゼドラはパシオで行われたWPN初代チャンピオンでもある、彼を負かした相手も相当な実力のようだとフォックは感じていた。

  「今ねその子とパシオで色々と話してね、あ、噂をすれば」

  そこに一人の少年と彼のパートナーであるポケモンがやってきた。

  「ん?その子がロゼドラに勝ったトレーナーかい?」

  「そうだよ!」

  と、負けても嬉しそうにしているロゼドラ、この少年がそれほどの実力者だということだろう。

  「えっと初めまして!俺マサラタウンのサトシといいます!こっちは相棒のピカチュウです!」

  「ピカチュ!」

  サトシとその少年は名乗り、自分の相棒であるピカチュウも紹介した。

  「へえ~サトシにピカチュウね、俺はフォック、別の地方からやってきたトレーナーでそちらにいるのはアストル、俺の付き添いのトレーナーだ」

  「よろしくね」

  と、二人も挨拶する。

  「(なんだろう…サトシと言うあの少年、それにあのピカチュウ…彼らから何か感じる…それになんだか信頼してるみたいだ)」

  ふとフォックはサトシとそのパートナーであるピカチュウから何かを感じていた。

  「どうかしたんですか?」

  「あ、ごめんね考え事していて」

  サトシに言われフォックは慌てて考えるのを辞めた。

  「それほど君は実力があるようだね」

  「はい!ポケモンワールドチャンピオンシップスマスタートーナメントに向けて特訓していたらここへ来てしまって」

  どうやら大きな大会に向けて特訓していたところパシオに流れ着いたようだった。

  「なるほどね、なら俺と少しバトルしてみないか?君の実力がみたいし」

  「え!いいんですか!?」

  納得したフォックはサトシにバトルを申し込む、サトシ自体はすぐにOKしてくれたようだ。

  「じゃあどこかでバトルしようか、あ、じゃあ海岸でやろう、あそこならいいと思うし」

  「はい!」

  「わあ~フォックのバトル久しぶりだな~」

  「僕もフォックさんのバトル気になりますし」

  四人はすぐに海岸へと向かった。

  [newpage]

  「勝負は1対1のバトルだ、さあ見せてくれよな君の実力をね!」

  「はい!」

  フォックとサトシが海岸で対峙する。

  「ピカチュウ!」

  「ピカ!」

  サトシはピカチュウを繰り出す、ピカチュウ自体は出ているためそのままジャンプして地面に降り立つ。

  「んじゃ俺はこの子でいくよ、レイリュウ!」

  フォックはドラパルドとなったレイリュウをモンスターボールから繰り出す。

  「ヴォー!」

  レイリュウはやる気のようだ。

  「んじゃ俺から行かせてもらうよ!レイリュウシャドーボール!」

  フォックはレイリュウにシャドーボールを指示する、レイリュウは黒い球体を生成してピカチュウに繰り出す。

  「ピカチュウ!エレキネット!」

  ピカチュウの方はエレキネットでシャドーボールを無効化させる。

  「まだまだ!ドラゴンアロー!」

  レイリュウの頭にあるドラメシアがピカチュウに向かって発射される。

  「エレキネットで止めろ!」

  「ピカ!」

  しかしまたもエレキネットで止められ発射されたドラメシアがエレキネットによって捕まってしまう。

  「なっ!?」

  これによってドラゴンアローが封じられてしまう。

  「ヴォー(マスターこれやばいんじゃ)」

  「(ロゼドラを倒した実力者だ、相手はかなりバトルに熟知してるみたいだ)」

  フォックはそう思いながらも指示を出そうとする。

  「よし!ピカチュウ!アイアンテール!」

  素早くピカチュウはアイアンテールで尻尾を固くしてレイリュウに叩きつける。

  「ヴォー!?(ぐわっ!?)」

  「レイリュウ!?」

  叩きつけられてしまうレイリュウ。

  「大丈夫!?」

  「ヴォー…(な、なんとか)」

  立ち上がるレイリュウ、さっきのでダメージが通ってしまっている。

  「決めるぞピカチュウ!10万ボルト!!」

  「やばい!レイリュウ!シャドーボール!」

  レイリュウがシャドーボールを打とうとしたがもう遅い、ピカチュウの10万ボルトがレイリュウに当たってしまう。

  「ヴォー!!?」

  そのままくらってしまいレイリュウは地面に落ちてしまい目を回した。

  「ドラパルド戦闘不能!」

  アストルが合図を出す。

  「よっしゃあ!」

  サトシとピカチュウがガッツポーズをする。

  「はあ~ロゼドラに勝った実力は相当だったみたいだね、レイリュウご苦労さん、戻って」

  フォックは溜息を吐きながらもレイリュウをボールに戻した。

  「なるほどね、ロゼドラが負けた理由もわかった気がするよ、いいバトルだった」

  「ありがとうございます!」

  と、サトシはお辞儀をする。

  [newpage]

  その後は色々と話していった、サトシはこれまでの旅など色々と話した、ジムリーダーの者達や色んな者達との旅、アローラではスクールに通いながらも試練を突破してアローラリーグ初代チャンピオンとなりそこから彼は大きな大会であるポケモンワールドチャンピオンシップス本選であるマスターズトーナメントに出場する事やダンデとの約束で本選で戦う約束をした事なども話してくれたようだ。

  「だからか、まあ相手はチャンピオンが多いけどなんだろうね…君なら勝てる気がする、君がポケモン達を信頼してるからこそ最高のバトルをしてくれそうだし」

  「ホントですか!?俺頑張ります!」

  と、気合が入っているようだ。

  「あ、そろそろ俺戻らないとフォックさんありがとうございます!アストルさんとロゼドラもありがとう!それじゃ!行くぞピカチュウ!」

  「ピッカ!」

  サトシはそう言いピカチュウと共にフォック達と別れた。

  「行ってしまいましたね」

  「うん、ロゼドラもサトシと戦ってどうだった?」

  フォックはサトシが見えなくなるまで見ながらロゼドラにサトシと戦ってどうなのかを聞く。

  「そうだね…僕のソルガレオ相手でも引き分けに持ちこして僕のピカチュウまでも倒してしまった、でもサトシとバトルして楽しいと思った、サトシのポケモン達みんなサトシを信頼してる」

  「確かに、ここまでの実力があるならね、それに恐らくだけど今俺達のいるポケモンの世界とは違うポケモンの世界の者だろうねサトシは」

  「どういうことですか?」

  どうやらサトシのバトルは楽しいようで負けてもロゼドラは楽しんでいたのとサトシの手持ちポケモン達は皆サトシを信じているようだ、フォックもそれは感じていた。ふとサトシが別世界の者だとフォックは認識していてアストルは疑問に思って聞いてみる。

  「同じ世界でも平行世界で同一人物でも性格が違ったりなどもあってね、話からするとタケシとカスミと旅立っていったと言っていたなどどうもパシオにいるタケシ達とは違うようだ、サトシのいる世界のタケシはお姉さん好きだけどこっちのタケシは女性には苦手なとこがある」

  「そういえば…違和感がありますね」

  ふとアストルも違和感があるようだった。

  「アローラの方にはヨウとミヅキはこっちにはいるけどサトシのいる世界ではいない、つまり違うポケモン世界の住民だということだ、ロゼドラもそれは感じているだろ?」

  「確かに、サトシの話を聞いていて違和感はあったね、タケシとカスミもサトシと旅に出た記憶なんてなかったようだったし、グズマなどスカル団はあっちにもいるようだった」

  そう、同じ世界でも平行世界という一種の世界で同一人物が違う性格だったり、また声が違っていたりいるはずの人物が実はいないという違った形になってはいる。だが共通してポケモンの存在はある。

  「だがポケモンの存在はこっちでもある、あっちのダンデも気になるな、後で色々調べてマスターズトーナメントを観ておかないとな」

  「なら色々調べておかないとですね」

  アストルがそう提案する。

  「あぁ、とりあえず戻って調べないとな、ロゼドラ、パシオの方は任せた」

  「うん、そっちも気をつけてね」

  フォックとアストルはゲートを開いて元の世界へと戻っていった。

  [newpage]

  数週間後。

  フォックが今いる世界のフォックの家のリビングにフォック、アストル、蒼剣などがテレビに注目する、そこにはサトシ達が映っていてポケモンワールドチャンピオンシップス、マスタートーナメントが開催されていた。

  「やはり思った通り、ダンデの声も違っている。似てはいるけど声自体も違っているし他のチャンピオン達も同じか」

  「その少年がお前の目当てなのか?」

  蒼剣の言葉にフォックは頷いた。

  「うん、さてどうなるかだね」

  そう言いテレビで観戦する。

  試合が進んでサトシはダイゴと対戦した、パシオにいるダイゴとは声が違うサトシの世界でのダイゴだ、互いに残り1体でピカチュウがZ技によりメガメタグロスを戦闘不能にさせてサトシが勝利する。

  「勝ったな」

  「あのサトシって奴、めちゃくちゃなバトルはしてるがすげぇな」

  と、雷黄と蒼剣も納得している。

  「俺とバトルした時とは違って強いですね」

  一度バトルしていたレイリュウも改めてサトシの実力を感じていた。

  [newpage]

  続けてセミファイナル、ダンデとカルネの試合ではまさかのゴリランダーの5タテによって圧倒的にダンデが勝ってしまった。

  「嘘だろ!?」

  「あっちのダンデ相当だな」

  これには観戦していた皆も驚きだった。

  「フォックさん、どうやらあっちのダンデさんはかなりの実力のようですね」

  「これは決勝でサトシが進んで戦うことになったら厄介なのは間違いないようだね」

  と、そう呟く。

  続けてサトシとシロナの試合、不利な状況のサトシだがルカリオによって勝利できたようだ。

  「あのルカリオ、波動すごくでかくなかったか?」

  「確かにね、まさかこんな波動を出せるなんて」

  注目だったのはルカリオの波動弾が異常にでかかったことに驚いていた。

  「(あの波動、ただの波動でもあんなでかくなるなんて、それにサトシとシンクロしていた、それほどサトシには波動と相性がいいようね)」

  フォックはサトシが波動と相性がいいと思っていた、あの波動を作りだすのは並みのポケモン、それも波動を使えるポケモンでは難しいものでありサトシのルカリオにしかできない技でもあるだろう。

  「残るは決勝か…」

  「そのようですね、相手はゴリランダーだけでここまで倒してるとは油断ならないですね」

  「確かにな、耐えられるかどうかだよな」

  「相手も相当強いですし」

  と、雷黄、アストル、蒼剣、レイリュウが呟く。

  「まあ決勝はどうなるかわからないからね、俺らも寝ようか」

  と、それぞれ解散して眠りについた。

  [newpage]

  そしてファイナルの日。

  「ファイナルか、これで誰がチャンピオンになるのか決まるな」

  「そうだね、ん?」

  ふとテレビでダンテが何やら言っていた。

  「はっ!?ダイマックス、Z技、メガシンカ全て使ってだと!?」

  なんとそれは前代未聞、まさかのチャンピオンダンテによるまさかのルールだった。

  「全て使ってでも倒すね…相当このバトルは面白くなりそうだよ」

  フォックはこのバトルに面白くなっていることを感じていた。

  「でもいいのかよ?ダンテって確かダイマックスぐらいだろ?」

  「まあいいんじゃない?それで本人は勝ちたいと望んでいるということはそれほど本気でバトルしたいということでもある、だからこそ俺らも見守ってるしかないし」

  蒼剣は疑問に思っていいのか聞くがフォックがそれに関して受け入れた、これほどのバトルとなると相当であることを皆感じてはいた。

  [newpage]

  ファイナルが始まるとそこから互いに一歩も譲らず一体ずつ倒されたりなど多かった、しかし。

  「ついにゴリランダーが来たか」

  「でもあっちは」

  レイリュウは心配そうになる、その理由はダンテが繰り出したドラパルドにあった、実はドラパルドのドラゴンテールにより強制交代によりサトシのパーティメンバーがかき乱されてそれぞれダメージを負ってしまい体力も消耗してしまった、そのためダンテのポケモン達三体はまだ体力が残っていてかなり苦戦を強いられている、初手でピカチュウがエースバーンのねっさのだいちでダメージを受けてしまいピカチュウ自身も体力を消耗してしまっていた。

  ゴリランダーとカイリューとのバトルが始まり体力消耗でゴリランダーが二タテしてしまうがウオノラゴンによって何とか無双されなくなったがエースバーンによりウオノラゴンは戦闘不能になってしまい残るはピカチュウのみとなった、対するダンテはエースバーンを戻してリザードンを繰り出しキョダイマックスさせる。

  「やばいぞ!」

  不利な状況、しかし二人は楽しんでいた、そしてキョダイゴクエンとZ技である1000万ボルトがぶつかり合う。

  [newpage]

  しかし強力すぎて相殺されリザードンのキョダイマックスが解除とピカチュウも吹っ飛んでしまう、すると上空は黒々とした空になってしまっていた。

  「嫌な予感がするな」

  蒼剣は冷や汗が出て嫌な予感をしていた、それを的中するかのように一匹のポケモンが上空に現れた。

  「あれは!?」

  「ムゲンダイナ!?」

  そのポケモンはムゲンダイナと呼ばれるポケモンでかつてガラルのブラックナイトでもある。

  「やばいぞ、このままでは」

  ムゲンダイナの出現によりテレビから不安など色んな声が聞こえる。

  「いやそうではないよ」

  フォックはふと呟く、するとムゲンダイナは上空にダイマックスほうを放ち黒々とした空は清々しい青空へと変わっていった。

  「なっ!?あのムゲンダイナが!?」

  フォック以外が驚きだす、ふと赤い粒子が舞い降りていく。

  「あの子は上空のエネルギーを打ち消したんだ、もう大丈夫」

  フォックはそう言うとムゲンダイナはそのままどこかへと飛んで行った、ダンテはリザードンを戻してエースバーンに交代、そして再び戻して二度目のキョダイマックスをする。

  そしてサトシもピカチュウを投げてピカチュウもキョダイマックスさせた。

  「なっ!?再びダイマックス!?1回しかできないはず!」

  蒼剣はダイマックスしたことに驚く、ダイマックスは互いにもう使ってしまったはずなのに再び使ってきたことに驚く。

  「ムゲンダイナによって再びダイマックスを可能にしたんだろうね、これは面白くなりそうだよ」

  フォックが呟くとキョダイカキュウとキョダイバンライが二匹のキョダイマックスしたエースバーンとピカチュウにぶつかる、互いに受け止めたり連続で蹴りつけたりなどでダメージを受けまいと必死になる。

  しかしキョダイバンライがキョダイマックスしたエースバーンにあたり互いにキョダイマックスは解除されエースバーンはダメージを受けて一発で戦闘不能となった。

  「これで互いに」

  「だけどピカチュウの方が」

  そう、アストルが言うにはピカチュウの方がかなりダメージが多く先ほどのキョダイカキュウのもあり相当ダメージがある、その分ダンテはリザードンを残しているかつダメージも受けているがダメージ量ではピカチュウの方が多い。

  「ここからはダイマックスなどない互いがぶつかり合うバトル…どうなるかね」

  フォックは見守る中ピカチュウとリザードンは技を繰り出していく。

  限界に近いピカチュウはそれでも技を出しながらもリザードンの攻撃を受け流したりなど接戦となっていた、しかしここで動きが出てきた。

  ピカチュウが10万ボルトを放とうとしたがリザードンの大文字がピカチュウへと当たってしまう。

  ピカチュウはくらってしまいボロボロの状態となっている。

  するとそのまま倒れてしまう。

  「ここで決着てっとこか…」

  「もうピカチュウの体力は…」

  誰もがダンテの勝利に終わると思っていた。

  [newpage]

  「まだだよ…」

  ふとフォックは呟く。

  「おい!?でもあいつは!」

  蒼剣が叫ぶ。

  「あの子の闘志は…消えていない!」

  すると一点に電気が柱のように放出してそこからピカチュウが大量に電気を纏って4足で立ち上がる。

  「なっ!?」

  「ここで終わるようなもんじゃない」

  そうフォックは呟くと互いに10万ボルトと大文字を纏ってぶつかり合う、炎と電気の押し合い、それはこのバトルでどちらかが決まる。

  そして勝負は決まっていた。ピカチュウが押して互いの技が打ち消されピカチュウがリザードンへ頭突きする。

  リザードンは押されて後ろに後退するがそのまま後ろへとその巨体が倒れこむ。

  「……」

  そして審判のリザードンの戦闘不能が声高らかに響いた。

  「マジかよ!?」

  「まさか勝ってしまうなんて」

  「こんなことが…」

  「僕とフォックさんが出会ったあの少年とピカチュウが…」

  それは蒼剣達でも予想だにしなかった最高のバトルだった。

  「あの子達との出会いは奇跡だったのかも」

  そうフォックは呟く、竜は少年と出会い、そして少年は頂点へと立った…負ける事も多かった、でも勝てたバトルもあった。

  信じてくれた相棒がいて、色んな仲間と出会いそしてここに…少年は最年少チャンピオンとして君臨した。

  「ありがとう…最高のバトルを」

  これは少年が頂点に立った彼との出会いのもしもの話……。