抑えろ!竜の意識を!

  ドラゴンというのは色んな世界に存在する。それぞれ各種、各属性のブレスを吐いたりなど様々だ。

  またドラゴンは希少種というのもあり色んな者達から狙われたりも多い、またドラゴンに力は強力で人がドラゴンになると制御が効かなかったりなどのトラブルが発生する。

  だからこそドラゴン…竜種には課題が多い、だがその分その答えは自ずとわかっていく。竜と向き合うということに。

  [newpage]

  バルーンムーンウルフの仕事場、ここはその仕事場の一つでありフォックが使用している場所だ。

  「さて集まっていただきありがとうございます天馬さん、智月さん」

  と、青年と狼獣人の二人に感謝する。

  一人は見た目は人間だがペガサス獣人などに姿を変える青年、名を天馬今吉という。彼は本の力、いわゆる描いたものを実体化させる力を使う。

  もう一人は狼獣人だが人狼と呼ばれる者、名を智月龍狼という。

  「いえいえ」

  「だがフォック、一体何をするつもりだ?まさか太らすだけとかそういうのじゃないよな?」

  と、智月はジト目でフォックを見る。

  「ただ太らすと思っちゃだめよ、これでも仕事は真面目にやるものよ。とりあえず内容だけどお二人は確かドラゴン化、竜人化してしまっていましたよね?」

  真剣になり二人に内容を説明した。

  「あ、うん、前に飲んだあれで大変だったよ」

  「あれは本当に大変だったしな」

  と、苦い表情をしながらあの時の事を思い出す。

  「マスター、何故あの二人にそのような質問を?」

  「しかもなんか二人して表情が苦いぞ?」

  と、話に入ってきたのは幽霊ドラゴンでフォックの使い竜、レイリュウとさらにフォックのところに居候している元勇者である蒼剣の二人だ。

  「あ~実はね」

  と、二人にあの時の事を話した。実は天馬はドラゴン化になる飲み物を飲んでしまいドラゴン化してしまった、それもドラゴンになってしまい制御が効かなくなってしまったのだ、暴走した天馬を止めるために龍狼も竜人へと姿を変えて天馬を止めていった、フォックからもらった薬により事なきを得た。

  「まさかそんなことが」

  「ということは俺も暴走とか、後フォック、お前も暴走するんじゃないのか?」

  二人がドラゴン化と竜人化で事件があったのをレイリュウは驚き、蒼剣は自分とフォックも暴走するのでは?と疑問に思ってしまう。

  「大丈夫よ、俺は元々竜と人のハーフで生まれていて竜の本能は生まれた頃から収まっているから暴走することはないわ、蒼剣はまあ刻印のもあるけど一応なんとかするつもりよ」

  と、蒼剣の質問に答えた。

  「まああの事件で竜の涙という竜から採れる涙を使った奴らがいて、俺とまた一緒になった方とその会社潰しておいたし」

  「流石マスター…」

  「えげつねぇ…」

  竜の涙という竜種から採れる涙を使ったためフォックの怒りを買ってしまいその会社は潰れもとい滅ぼしたという、改めてフォックを怒らせると大変なことになるというのをレイリュウと蒼剣は怒らせないようにしようと誓ったのだった。

  「それでフォック、それがどうしたんだ」

  「あ、ごめんごめん!またドラゴン化・竜人化するとなったら変身した後制御できないとか起こったりしちゃうから俺の開発した薬とかで制御できるよう免疫をつけようとお二人をお呼びしたんです。まあ風狐君にも手伝いでやってもらうこと準備していますけどね」

  「なるほど、だから風狐は準備をしているのか」

  と、バタバタと準備している黄緑色の狐が準備を進めていた。

  「でもどうするんですか?この前僕の誕生日のを使った薬で…」

  「あれは一時的に俺がモフモフしたいために作ったのなのでそれとは違うタイプのを用意しています」

  と、天馬に説明した。実は天馬の誕生日にフォックはドラゴン化の薬をプレゼントした。しかもお腹がすいてしまい食べる量が多くなって太ってしまうという薬だがあれはドラゴン化の制御を一時的にするものであるため効力は数時間しか効果がないようだ。

  「準備できたよ!」

  「ありがとね風狐君、では始めます」

  準備ができてフォックは二人に緑色の液体が入った透明な容器を渡した。

  「ほれ蒼剣、お前も」

  「俺も!?ったく、変な風のだったら許さねぇぞ?」

  蒼剣にも二人と同じのを渡す。

  「とりあえず飲んでみてください」

  と、3人は薬を飲んだ。

  「うげぇ…にがっ!?」

  「確かにこれは苦いな…」

  「結構苦いね」

  「それはしょうがないですよ、味は苦いですがちゃんと効力はありますし、ただ薬でも必ず副作用はでますので」

  「副作用…一体なんだよ、ぐっ!」

  すると3人に変化が。

  「あ…が…」

  蒼剣は目が充血して苦しみながら脇をついた。

  「う…!」

  「ぐっ!身体が…熱い!」

  天馬と龍狼は身体が熱くなり目が赤くなっていく。すると二人の身体が変化していく。

  「マスター!」

  「副作用だからちょいと下がって頂戴レイリュウ、風狐君」

  と、レイリュウと風狐に下がるよう命じた。

  天馬の身体が段々変わっていき、お腹が蛇腹となっていきマズルもドラゴンへと変化、頭から二本の角が生えていき、尻尾がお尻から生えて背中から両翼が出されていき二足歩行四足歩行へと歩き方が変わっていった。青い体色のドラゴンへと天馬は変化した。

  龍狼の方は天馬同様だが骨格が人間同様となり、体色は黒く、フォックと蒼剣同様に竜人の姿へと変わった。

  『グガアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!』

  と、二人の目が赤く、狂暴になっていた。

  「ぐ…マジ…かよ…!」

  と、蒼剣は脇をつきながらも副作用を抑え込んでいる。

  「制御できるようにするには一旦竜の意識を開放したのよ、それがこの薬の副作用、まあ対策は考えてあるわ」

  そう言うと同時に天馬と龍狼が暴れるが部屋は暴れてもびくともしなかった。

  「壊れ…ない!?」

  「これは!?」

  「僕が暴れても大丈夫なように部屋を作っておいたんだ」

  どうやら風狐が準備していたのは副作用で暴れるため壊れないようにするための部屋にしたのだった。

  「蒼剣は副作用抑えているからまだ大丈夫な方ね」

  「それでも…きついのに…変わりねぇ…だがあの二人が」

  と、暴れる二人を見る、副作用によって目が赤くなって暴れていく。いくら部屋が壊れないからといってフォック達がいて安全とはいえない。

  「任せておけ、ドラゴンに関しては俺の方がやりやすいから」

  と、フォックは術を詠唱していく。

  「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

  「グガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

  気づいたのか二人がフォックに襲い掛かろうとしていく。

  「パラライズハート!」

  『ガッ!?』

  すると二人の動きが止まり何やら痺れているようだった。

  「マスター!この術」

  「マヒにする術よ、ごめんなさい天馬さん智月さん、動きは封じさせてもらうわ」

  すると。

  グギュルルルルルルルルルルル……!!

  と、何やら音が鳴る。

  「ガウ……」

  「グルル……」

  ドラゴンと竜人となった天馬と龍狼が脱力していく。

  「あ…俺も…腹が……」

  同じく薬を飲んだ蒼剣もだった。

  「暴れて消費もあるけど副作用で空腹が出たようね」

  「となるとこれは…」

  レイリュウはある程度察しがついていた。

  「食べ物と後は食用スライム召喚!」

  フォックが魔法陣を展開して食べ物とさらに食用スライム達が現れた。

  「それじゃあスライム達、満足するまでお腹すいてる3人にごちそうを!」

  と、スライム達は一斉に3人の口へ入っていく。

  「んがっ!?」

  「あがっ!?」

  「んぐっ!?」

  3人はスライムを飲み込んでいく。

  「レイリュウと風狐君、食べ物3人に与えるの手伝って」

  「わ、わかりました」

  「了解!」

  それぞれ作業へと入っていく。

  「ほいほいっと」

  「んがっ!?」

  どんどんとスライム達と食べ物を詰め込んでいく。

  3人は空腹だったため我を忘れて食べるのに集中する。すると段々と3人の腹が膨れていく。

  スライムによってもだが食べ物を詰め込んでいたためとドラゴン・竜人の姿のためか胃が食べ物を求めて空腹が収まらずどんどん口に入っていき余裕で食えるようになっていた。

  だが同時に腹も膨らみダポンダポンと音を鳴らす。スライム達の味と召喚された食べ物が美味しく感じ蒼剣と龍狼は少しずつ快感となっていく。

  天馬の方も姿がドラゴンになっているためか暴れるというドラゴンの本能が段々薄れて食欲の方が勝ってしまっていた。

  「~♪」

  フォックはノリノリで食べ物を3人に入れていきスライム達もどんどん入っていく。

  「うへ~フォックさんもノリノリでやってるけど」

  「マスター、絶対狙ってますよね?」

  と、手伝う二人はそう言いフォックの手伝いをしていった。

  [newpage]

  数分後。

  「げふっ!結構食っちまった////あれ?収まった…のか?」

  おくびをもらす蒼剣、何故か苦しみがなくなっていた。

  「副作用が収まって竜の意識に免疫がついたのよ、さて、天馬さんと智月さんも」

  と、太った二人を見る。

  「ゲフッ…もう収まったようだな////」

  「うぷっ、そのようだね////」

  二人も意識を取り戻し収まったようだ。

  「ってかこの腹どうするかだね////」

  「確かにな…あ…まさか」

  この時龍狼は気づいてしまった。

  「うふふ♪」

  この一人の竜人の恐怖のスキルを。

  「お、おい魔王…というかフォックまさかお前…!」

  「そのまさか♪さて、副作用なくなって免疫つきましたので…」

  目が光る、それはまさに獲物を待ち望んでいた目だった。

  「思いっきり……モフモフじゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

  「やっぱりこうなるのかよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!?」

  「うわ~////」

  「どわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!?////」

  3人はフォックのモフモフされてしまった。

  「やっぱりこうなるんですね…」

  「フォックさん狙ってるねこれ」

  「あ~モフモフ♪」

  唖然とする二人をよそにフォックはモフモフしまくる。特に天馬のたるんだ蛇腹部分をマッサージするようにモフモフしまくっていく。他の二人のも高速でモフモフしだしていく。

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  「あ…が…////」

  「あはは…////」

  「……」

  数時間後、3人の身体は元に戻ってスッキリしていてドラゴン・竜人の姿になっても正気になっているがその代償にモフモフによるドレインという名のモフモフにより燃え尽きてしまう。

  「うんこれでドラゴン・竜人に姿変えても大丈夫ね♪」

  モフモフした元凶ことフォックは満足になっていた。

  「ん?そういえばマスター、私はやらなくていいのですか?」

  ふとレイリュウが自分は薬とか飲むなどやらなかったことに疑問に思った。

  「あ~まあ刻印の性質変わっっちゃって薬飲まなくてもレイリュウは免疫できてるから大丈夫よ」

  「マスターのモフモフには驚きです」

  本来別の姿で刻印によってドラゴンの姿になったレイリュウだがモフモフの影響で刻印の性質が変わって逆に免疫あるため大丈夫のようだった。

  プルル…!

  すると何やら電話が鳴る。

  「あら電話、はいもしもし…はい、なるほど、了解です」

  と、電話を切った。

  「電話かい?」

  「うん、太らせてプニプニを味わいたいという依頼が来たのよ、ようやく俺の方での依頼きてよかったわ」

  どうやら依頼が来たようだった。

  「あ、ということは」

  「丁度良く天馬さん達もいるから依頼できるわ♪さあ~!忙しくなるわよ~!」

  と、フォックは張り切るのだった。こうして天馬と龍狼、プラス蒼剣のドラゴンの意識が慣れるようになり暴れることはなくなったのだった。