柴後輩とクロ兄ちゃん【バレンタイン】

  「よし、[[rb:玄來 > げんき]]、もう上がっていいぞ」

  「うす」

  店長に言われて、オレは頭の三角巾帽を取って店の裏へ下がった。

  今日は2月14日、バレンタインデー。

  出勤前には母さんと[[rb:光 > ひかり]]からチョコが届いたし、店の常連のお姐さんらからも、いくつかチョコをもらった。

  社会人になってからも、こんな風にチョコをもらえるのはありがたいなと思う。

  ホワイトデーのお返しを作ることになったから、今年もクロ[[rb:兄 > にぃ]]を誘って一緒に作ろうかな。

  きっとクロ[[rb:兄 > にぃ]]も大学でたくさんもらってるだろう。クロ[[rb:兄 > にぃ]]はモテる。毛並みはキレイで容姿は整っているし、優しくて頼りになる。

  そういえば、高校の時は部活の一部男連中にもモテてたな。クロ[[rb:兄 > にぃ]]の大学って極端に男の割合が多いらしいから、変なのに絡まれたりしてないか心配だ。

  クロ[[rb:兄 > にぃ]]は優しいから、そういうのをちゃんと突き放したり出来なさそうだし。それどころか、身の上話まで聞いて相談相手になったりしてそうだし、さらにその流れで・・・。

  だんだん不安になってきた。早く帰ろう。

  オレは着替えを済ませ、エナメルのショルダーバッグを背負って店内に戻った。

  「あ、[[rb:玄來 > げんき]]くん待って!」

  

  そのまま店を出ようとすると、[[rb:友紀 > ゆき]]さんに呼び止められた。

  「このチョコ、[[rb:玄來 > げんき]]くんに」

  そう言って[[rb:友紀 > ゆき]]さんはチョコレート色の袋にピンクのリボンでキレイにラッピングされたチョコをくれた。袋の隅には柴犬の顔のシールが貼られている。

  「いいんすか! ありがとうございます!」

  「言っとくが義理だからな」

  カウンター越しに店長が狼の鋭い瞳をこちらに向けて言った。

  「もー、威嚇しないの。ゴロちゃんのはちゃんと用意してあるって言ってるでしょ?」

  「だってまだもらってねぇもん」

  そう言って、店長は拗ねた様子で店の片付けをしている。

  今日はバレンタインということで、店では食後に[[rb:友紀 > ゆき]]さん手作りのチョコレートムースをサービスしていた。

  常連が[[rb:友紀 > ゆき]]さんの手作りか尋ねる度に店長が反応してさっきのセリフを言っていた。

  たぶん[[rb:友紀 > ゆき]]さんの手作りチョコを自分より先に他の人達がもらって食べているのが不満なんだろう。

  今オレに彼女は居ないけど、同じ立場だったらそうなると思う。何であろうと恋人の1番は常に自分じゃないと嫌だよな。

  「今日もクロくんとご飯食べるの?」

  「はい! 今日はカレーっす」

  今日は自分の部屋で作り置きしておいたカレーだ。帰ってから作ることも出来たが、しっかり煮込んで寝かせたカレーは格段にウマい。特に寝かせるのは絶対だ。これの有無で別の料理になると言っても過言では無い。

  「じゃあこれクロくんにも渡しておいて」

  オレは[[rb:友紀 > ゆき]]さんからもう1つ同じラッピングのチョコを受け取った。袋の隅には黒猫の顔のシールが貼られている。

  「分かりました、ありがとうございます!」

  「それも義理だって言っとけよ」

  再びこちらに視線を飛ばして拗ねる店長とそれを[[rb:諌 > いさ]]める[[rb:友紀 > ゆき]]さんに挨拶をして、オレは店を出た。

  [chapter:柴後輩とクロ兄ちゃん]

  「クロ[[rb:兄 > にぃ]]、お待たせ。すぐカレーあっためるから」

  「お、おう。仕事お疲れ。ご、ご飯はたっ炊けてるぞ」

  「ありがと」

  オレは帰宅後に自分の部屋からカレーの鍋を持って、クロ[[rb:兄 > にぃ]]の部屋へ行った。

  ご飯もいつも通りクロ[[rb:兄 > にぃ]]が炊きたてになるように用意してくれている。

  「あ、そうそう」

  オレは鍋を火にかけてから[[rb:友紀 > ゆき]]さんに頼まれたチョコを持ってクロ[[rb:兄 > にぃ]]の元へ行った。

  「これクロ[[rb:兄 > にぃ]]に」

  「へ・・・は、はぁあ!? あえ!?」

  チョコを手渡しただけで、クロ[[rb:兄 > にぃ]]は驚愕して変な声を出した。

  今日バレンタインだし驚くことも無いと思うんだけど。

  「げ・・・[[rb:玄來 > げんき]]・・・これ・・・」

  「うん。チョコだよ。今日バレンタインだから」

  「は・・・あ・・・そ・・・」

  「[[rb:友紀 > ゆき]]さんがクロ[[rb:兄 > にぃ]]に渡してくれって」

  「・・・・・・ふ、ふはははは! だよな!」

  クロ[[rb:兄 > にぃ]]は急に人が変わったように笑い出した。その後、小声で何か言って、こっちを見てありがとなと言った。

  しかし、クロ[[rb:兄 > にぃ]]にしてはなんか自信満々で珍しい態度だ。だよな、だなんて。大学は女子少ないって言ってたけど、やっぱり結構もらったのかな。

  「クロ[[rb:兄 > にぃ]]は大学でチョコもらったの?」

  「ああ、もらったよ。講義が一緒の子数人とサークルのメンバーからかな」

  そう言った後でクロ[[rb:兄 > にぃ]]は何か言いかけたが、すぐにそれぐらいだなと言い直した。

  他にももらったのかな。

  「女子少ないって言ってたのに、流石クロ[[rb:兄 > にぃ]]はモテるね」

  「そんなことないって。[[rb:玄來 > げんき]]も[[rb:友紀 > ゆき]]さんからもらったのか?」

  「うん。あと常連さんからも。オレに女の気配が無いから合コンやらナンパでもして捕まえて来いって言われちゃったよ」

  確かに同年代との出会いの機会が無いと彼女も出来ないだろうが、今は欲しいとも思っていない。

  今はそれよりもっとクロ[[rb:兄 > にぃ]]との時間を増やしたい。

  今年のオレにはクロ[[rb:兄 > にぃ]]を一刻も早くブラコンにおとすという使命がある。初夢に出てきた猿みたいな後輩にクロ[[rb:兄 > にぃ]]を取られないよう、オレのこと大大大好きになってもらわないと。

  「今どき合コンとか大学生でもするかどうか。ニャフッターとかSNSやアプリが主流なんじゃないか? 1番は学校とか職場なんだろうけど」

  「オレの場合、職場は無いかな」

  雇われてるのもオレだけだし、お客さんも年齢が高い。出来れば同い歳くらいの子がいいし、SNSとかアプリとかもやらないから分からない。

  今はとにかくクロ[[rb:兄 > にぃ]]だ。それでいい。

  「でも安心したよ。大学は男ばっかりって言ってたから、クロ[[rb:兄 > にぃ]]も男からチョコもらったりしてるんじゃないかって」

  実際高校の時も危なそうな連中は居たし、男子校とかはそういうことが起こったりしやすいらしい。高校と違って一緒じゃないから、そういう変態がいてもオレは手が出せないし、何も無ければ良かった。

  「・・・」

  「クロ[[rb:兄 > にぃ]]?」

  なんかクロ[[rb:兄 > にぃ]]が気まずそうな顔で黙っている。

  ・・・え、なんでだ。

  まさか━━━━━━

  「クロ[[rb:兄 > にぃ]]・・・男からチョコもらったの?」

  「ち、違うって! あのチョコはそういうのじゃなくて!」

  「え!? 本当にもらったの!? 誰! どこの変態だよ! オレがシバいてやる!」

  「だからその・・・逆! 逆なんだって!」

  「逆ってなに! え、クロ[[rb:兄 > にぃ]]が渡したの!?」

  「だから違くて! いや、違くもないんだけど、逆友チョコっていうか、そういう・・・あ、ほらカレー! ナベナベ!」

  「あ、やべっ」

  クロ[[rb:兄 > にぃ]]に言われて、オレは慌てて火にかけた鍋の面倒を見に戻った。

  ◆◆◇◇◆◆

  「なんだ・・・そういうことか」

  「そう。それでたまたま参加者の高校生にもらったんだよ」

  2人でカレーを食べながら、オレは事情を理解した。

  友チョコバレンタインイベント。男女関係なくっていうのには少し驚いたが、女性から男性へっていうのも日本独自の文化だし、おかしいことも無いんだろう。

  ただもう1つだけ引っかかっていることがある。

  「それでクロ[[rb:兄 > にぃ]]は誰かにチョコ渡したの?」

  「うっ・・・」

  クロ[[rb:兄 > にぃ]]が言葉に詰まっている。これは絶対誰かに渡してる。クロ[[rb:兄 > にぃ]]は分かりやすい。反応ですぐ分かる。

  クロ[[rb:兄 > にぃ]]はカレーを食べる手を止めて、少し沈黙した後、口を開いた。

  「やっぱり変だと思うか?」

  クロ[[rb:兄 > にぃ]]は耳をぺたんと倒してそう言った。

  「別に変とか思ってないよ。要は海外の真似しただけでしょ?」

  オレが気にしているのはそこじゃない。重要なのはクロ[[rb:兄 > にぃ]]が誰かにチョコを渡しているだろうということだ。

  だってオレもらってないのに。

  友チョコの対象とはちょっと違うかもしれないけど。

  「で、クロ[[rb:兄 > にぃ]]は誰かにチョコ渡したの?」

  「うっ・・・」

  クロ[[rb:兄 > にぃ]]がまた言葉に詰まっている。もう早く言えばいいのに。

  「まあ、そのイベントした側が友チョコ贈らないのは違うよなってことでさ・・・その・・・だから、1番仲良しの人に贈るみたいなことになって・・・」

  あー・・・ダメだ。なんかすごいイライラする。

  本当の1番仲良しはオレなのに。クロ[[rb:兄 > にぃ]]のチョコもらったヤツは誰だ? [[rb:優 > ゆう]]さんか? それともサークルの人か?

  どちらにせよスゲー悔しい。店長もこんな気持ちだったのかな。

  「だっ・・・だから!」

  いっそ今から無理言ってチョコをねだろうか。いや、それでもそのチョコは1番じゃない。オレより先に貰ったやつが居る。今からそいつに勝つにはどうすればいい。

  オレはそんなことを考えながら、クロ[[rb:兄 > にぃ]]から注意を外していた。

  「これ!」

  「!」

  色々考えている間に、俺の目の前にはオレンジのリボンがついた青い不織布の袋が差し出されていた。

  クロ[[rb:兄 > にぃ]]の耳は、無くなったんじゃないかと思うくらいぺったりと顔の輪郭に張り付くくらい垂れ下がっている。

  ぎゅっと目を瞑り、少し震えながら両手をピンと伸ばして、袋をこちらに差し出している。

  「クロ[[rb:兄 > にぃ]]・・・これ・・・」

  「・・・チョコ」

  「手作り?」

  クロ[[rb:兄 > にぃ]]はコクリと頷いた。

  「嫌じゃ・・・なければ・・・お前に、受け取って欲しい・・・」

  今までのモヤモヤは全部吹っ飛び、オレはチョコを受け取った。

  不織布の袋を持つとポリ袋の感触がした。中で二重になっているようだ。

  「ありがとうクロ[[rb:兄 > にぃ]]。スゲー嬉しいよ」

  1番仲良しに贈られるクロ[[rb:兄 > にぃ]]の手作りチョコ。

  知らない間に尻尾が忙しなく動いている。

  「あの、ち、違うからな! これはそういうんじゃなくて・・・」

  「分かってるよ。友チョコでしょ」

  でもこれをもらったということは、オレがクロ[[rb:兄 > にぃ]]の1番・・・

  「それに、ちゃんと[[rb:優 > ゆう]]にも渡してるし!」

  ・・・・・・え?

  ほらと言ってクロ[[rb:兄 > にぃ]]はスマホ画面をこちらに向けて、[[rb:優 > ゆう]]さんとのツーショット写真を見せてきた。

  [[rb:優 > ゆう]]さんはいつもの顔でクロ[[rb:兄 > にぃ]]の肩にアゴを乗せてピースしている。

  そして、ピースしている手には見覚えのある袋がぶら下がっている。

  オレンジのリボンがついた、青い袋だ。

  「あ、えっと、この写真は、ちゃんと渡したって証拠を残さないとダメで、[[rb:優 > ゆう]]にはそれに付き合ってもらっただけだから、別に深い意味とかあるわけじゃなくて・・・」

  ・・・・・・ふーーーーーん。

  「じゃあ、オレの分も写真要るよね?」

  「え、いや、1枚あれば十分だから、だいじょ・・・!?」

  オレはクロ[[rb:兄 > にぃ]]が言い終わる前に席を立ち、クロ[[rb:兄 > にぃ]]の隣りに行ってグイっと肩を抱き寄せた。

  「げ、げ、げ、げん・・・げんきサン!?」

  「じっとして。カメラ見て」

  オレは右腕でクロ[[rb:兄 > にぃ]]を抱き寄せ、チョコの袋の上を口にくわえた。

  そのままスマホを持った左手を自撮り角度でグイッと伸ばして、渾身のキメ顔で撮影ボタンを押した。

  そして、オレはクロ[[rb:兄 > にぃ]]を解放して写真を確認した。

  角度もキメ顔もバッチリ。クロ[[rb:兄 > にぃ]]の表情は少し硬いが、頭がオレの首元にピッタリくっついていて、超仲良しって感じだ。

  間違い無くさっきの[[rb:優 > ゆう]]さんの写真には勝っているだろう。

  普段自撮りなんてしないが、ちょっと面倒だと思っていた[[rb:香澄 > かすみ]]の指導がここで活きた。

  「これ、クロ[[rb:兄 > にぃ]]にも送っとくから」

  「は・・・はい」

  それだけ言って、クロ[[rb:兄 > にぃ]]は相変わらず耳をペッタンしたまま、オレが席に戻るまでぼーっとしていた。

  ◆◆◇◇◆◆

  「ご馳走様。実家のカレーより断然美味かったよ」

  「ちゃんと煮込んで寝かせたからだよ。オレはクロ[[rb:兄 > にぃ]]ん[[rb:家 > ち]]のカレーも好きだよ」

  クロ[[rb:兄 > にぃ]]ん[[rb:家 > ち]]のカレーは甘口のルーをベースにすりリンゴが入る。そこにカレーパウダーなどのスパイスを入れて辛味の調節を行い完成させる。

  カレーにリンゴがよく合うのはそこで学んだ。

  「それに、辛さが上品でコクがあるっていうか」

  「それは隠し味のおかげかもね」

  「隠し味?」

  「うん。チョコレート」

  「へぇー、チョコレ・・・チョコレート!?」

  クロ[[rb:兄 > にぃ]]がいいリアクションをしてくれる。

  カレーにチョコレートって結構有名だと思うんだけど。クロ[[rb:兄 > にぃ]]は料理しないし知らなくても無理ないか。

  「そうだよ。チョコレート入れるとコクが出て辛味もマイルドになるんだよね。ビックリした?」

  「うん・・・ビックリした・・・」

  料理しない人からしたら料理にお菓子入れるっていう発想にはならないだろうな。結構普通なんだけど。

  「俺、今日はおかわりしようかな・・・」

  「え!」

  少食のクロ[[rb:兄 > にぃ]]がおかわりなんて珍しすぎる。それに、今日はふんにゃ〜しなかったのに。

  しかし、クロ[[rb:兄 > にぃ]]は席を立ってご飯をよそい、本当におかわりしている。

  理由は分からないが、なんか嬉しい。

  「もう残り少ないでしょ? 鍋ごと置いていくから、明日にでも全部食べちゃってよ」

  「いいのか?」

  「うん!」

  前にもカレーを作ったことはあったけど、何が良かったんだろ。

  やっぱり牛すじかな。たまたま和牛の牛すじが半額で売ってたから買ったけど、安くても和牛はウマい。脂の質が違う。

  今度見つけたらまた作ろうと決めて、オレはどこか幸せそうにカレーを食べるクロ[[rb:兄 > にぃ]]を見つめていた。

  ◆◆◇◇◆◆

  クロ[[rb:兄 > にぃ]]との食事を終えて自室に戻り、オレは早速クロ[[rb:兄 > にぃ]]にもらったチョコを食べることにした。

  リボンを解いて袋を開けると、中にはトリュフチョコが入っていた。

  そういえばクロ[[rb:兄 > にぃ]]はこういうボンボンショコラ系が好きだったな。

  オレは1口サイズのヤツより、キンキンに冷やした板チョコにかぶりつく方が好きだけど。

  トリュフチョコを1粒口に入れて噛むと、パリッと心地良い食感と共に中に包まれたガナッシュの優しい甘さが口に広がった。

  美味しい・・・。

  このパリッとした心地良い食感・・・表面のチョコレートが薄く層になってる。

  1度ではなく2度3度、薄く丁寧にコーティングして冷やし固めたんだろう。

  手間をかけているのが分かる。

  普段料理しないクロ[[rb:兄 > にぃ]]が頑張ってくれたのが分かると嬉しくて顔がほころぶ。

  ほころぶのだが・・・。

  「オレだけじゃないんだよなぁ・・・」

  [[rb:優 > ゆう]]さんもたぶん全く同じチョコを食べているのだろう。

  クロ[[rb:兄 > にぃ]]の性格的にどっちが1番なんて感覚は無いんだろうけど、やっぱりなんか引っかかる。

  先にもらったのも[[rb:優 > ゆう]]さんだろうし、食べたのもそうだろう。

  なんか[[rb:優 > ゆう]]さんには負けっぱなしな気がする。学園祭の唐揚げ勝負も負けたし、先輩だし、ガタイも頭もいいんだろうけど、クロ[[rb:兄 > にぃ]]の前では負けたくない。

  じゃあどうすればいいかなんて分からないけど・・・。

  「もっと身体鍛えようかなぁ・・・」

  結構鍛えている方だとは思うが、せめて[[rb:優 > ゆう]]さんと互角に張り合えるくらいのガタイになれば自信もつくだろうと、オレはトリュフチョコを食べながら無い頭で考えていた。

  「ん?」

  全部食べ終わったと思ったが、袋の中にはまだ何か入っている。

  トリュフチョコではない平べったいチョコが1つと、2重の袋の隙間にカードみたいなのが入っている。

  オレは気になってカードの方を先に取り出した。

  「・・・・・・」

  メッセージを読んで、オレは残っていた平べったいチョコを取り出した。

  「ぷっ・・・あはははは!」

  チョコを見て、オレは噴き出して笑ってしまった。

  「やっぱりクロ[[rb:兄 > にぃ]]はスゲーや」

  オレは平べったいチョコとメッセージカードを並べて写真を撮った。

  “玄來へ

  いつもありがとう

  お前の顔ならチョコでも描けると思った。

  無理だった。笑え。”

  [chapter:柴後輩とクロ兄ちゃん]

  オマタセシマシタ。

  [[rb:琉貴 > るき]]は美味しいものを食べるとふんにゃ〜しますが、気分が上がっているか、リラックス状態じゃないとしません。

  次回は[[rb:琉貴 > るき]]の誕生日orユズの入学編です。

  ユズの入学編になった場合、[[rb:琉貴 > るき]]の誕生日はシリーズ外の短編になります。

  いつも柴クロをお読み頂きありがとうございます。

  蒼空ゆうぎ