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#虎獣人

  俺は虎縞嵐。虎獣人で現役のプロボクサーだ。二十歳から初めて十年目…今でも全戦全勝を続けている。俺は五年ほど田舎で暮らしていたのだが…両親の反対を押し切り都会に引っ越した。元々力が強いためか田舎だと弱い奴ばかりで張り合いがなかった。それで都会に行って強い奴と戦いたかったのだ。田舎で集めたファイトマネーで暮らすところを探したが『獣人のおっさんお断り』の立て札ばかりだった。これがきっかけである人族に逢うことになろうとはまだ知る由もなかった…。

  「さあ!始まりました!今回虎縞嵐の対戦相手は狼獣人の神月吾狼!これは見ものです!さあみなさん!どちらに勝つか予想して賭けて下さい!」

  観客席が大いに盛り上がっていた。周りには獣人ばかりだが一人だけ人族がいた。

  「では…始め!」

  ゴングが鳴り俺はすぐ相手にストレートをぶちかます。これを躱せる奴は田舎にいなかったな…都会でも一緒だと思ったが狼獣人は軽々とそれを躱した。

  「なかなか斬れがいいな。当たったらすぐダウンしそうだ。当たれば…だけどな。」

  相手は徴発して何もしてこない。何が狙いか分からないが俺は連続でストレートを繰り出した。しかし奴には当たらず空振りに終わる。

  「もう終わりか?じゃあこっちもいくぞ!」

  奴は右フックを繰り出した!躱すことはできたが奴のグローブは俺の股間にいっていて…空を切ったせいか俺のトランクスが少し破れてしまっていた。

  「この野郎!業と外しただろ!」

  「偶然だ。かかってこいよ。」

  「それなら早く終わらせてやるぜ!」

  俺は再びストレートを繰り出すが奴に当たることはなかった。連続で出したせいで息が上がっている。こいつ…嫌な笑みをしているが何を企んでるんだ…?

  「よく頑張ったよ…お前は。じゃあこれで終いにしてやるぜ。覚悟しな。」

  狼獣人はいきなり近づいた。と同時にグローブをとり俺のトランクスの中に手を突っ込んだ。

  「な…お前何を…。」

  「きつそうだったから出してやろうと思ってな。気持ちよくなりたいだろ?」

  狙いはこれだったのか。疲れたところを狙うのは得策だけどこんなことするやつなんて今までいなかった。触られた瞬間体が跳ね喘ぎ声を出してしまった。

  「いい反応だな。我慢せずに出しちまえよ。」

  「お前…こんなことしたら負けになるぞ。」

  「いいじゃねえかそれでも。負けてもファイトマネーは出るんだからな。それよりさっさと出しちまえよ。」

  奴の手の動きが早くなる。俺は必至に堪えたが限界を越えてしまい勢いよく射精してしまった。

  「試合終了!射精KOは禁止ですので神月選手は失格です!勝者は虎縞嵐選手です!」

  「楽しかったぜ。また試合できたらやってやるよ。」

  俺は力が抜けて立ち上がれなくなっていた。股間のものからは精液が溢れでていてリング場に垂れていた。

  「賭けたのは人族ただ一人です!そして虎縞選手もファイトマネー獲得です!おめでとうございます!」

  あの人族…俺に賭けてたのか…運がいい奴だ。[newpage]

  試合が終わり会場を出るとあの人族がいた。もしかして俺を待っていたのか?

  「なんだ?俺に何か用か?」

  「あの…大丈夫でしたか?」

  「心配無用だ。あれは酷かったけどな。それより俺に何か用があるんだろ?」

  「あの…これどうぞ。」

  人族に渡されたのは獣人限定で棲めるシェアハウスのビラだった。アパートやマンションでもいいけど都会は家賃が高いため棲むのを拒んでいた。因みにこのシェアハウスは棲んでいる人数によって家賃が分割されるらしい。俺にとっては嬉しいけどな。

  「まだ棲むところは決めてないけど…ここはいいな。案内してくれないか?」

  「あ…はい。ではついてきて下さい。」

  シェアハウスは会場からそれほど遠くもなく近くにコンビニとスーパーがあった。しかもそこは『獣人限定』の立て札が立ててあった。俺はそれを見て少し笑みを零していた。

  「着きました。これからよろしくお願いしますね。貴方の部屋は真ん中になります。」

  これから…ってまさかこの人族もここに棲んでるのか!?獣人限定じゃないのか!?

  「すみません…私はここの大家です。ビラにも描いてありましたけど…言うのを忘れてました。」

  「だ…大丈夫なのか?俺は獣人だぞ?」

  「街中を見ても人族が営んでいるのはわかってますよね?しかもほとんど『獣人お断り』の立て札がありました。それを見て思いついたんです。私だけでも獣人に安心して入れるところを作りたいと思ってたんです。」

  この人族…なんていい奴なんだ!これで納得した。彼は…獣人が好きなんだと。

  「分かった。ここに棲むことにするよ。俺は虎縞嵐だ。宜しくな。」

  「私は井上猛と申します。こちらこそ…。」

  こうして俺達は出逢ったのだ。因みに犬獣人は既にシェアハウスに棲んでいるらしい。

  「猛、誰かここに棲むのか?」

  「あ…柴さん。彼はプロボクサーをしている虎縞嵐さんです。これからよろしくお願いしますね。」

  「柴耕太郎だ。三十路で現役のプロレスラーだ。右隣の部屋に棲んでいるからよろしく。」

  俺より一回り大きくガチムチ体型の犬獣人だ。しかも俺と同じ三十路だと?因みに猛もそうらしい。

  「家事全般は私がやってますので虎縞さんはやりたいことをしてくださいね。」

  それはそれでありがたい。しかし家事全般を一人でやってるのか…大変だけど俺はボクサーの仕事で忙しい。

  「じゃあ私はこれから仕事でコンビニに行きます。」

  「虎縞君も行ってみるといいよ。猛の作る弁当…本当に美味しいからさ。俺のお勧めは唐揚げだよ。」

  「猛、俺もコンビニ行っていいか?」

  「あ…はい。と言っても向かい側にありますよ。」

  猛の見る方にコンビニがあった。本当に近いんだな…。

  「お!色々あるな。唐揚げ…豚カツ…天麩羅…う〜ん…これは迷うな…。猛のお勧めはなんだ?」

  「好きな物選んで下さい。どれも三百円になります。」

  結局俺は唐揚げ弁当を手に採った。因みに全部猛が作ったものらしい。

  「ここには飲食ベースがあるんだな。ここで食べることはいいのか?」

  「勿論です。ゆっくりして下さい。私は仕事してますので何かあったら呼んで下さいね。」

  猛はそう言うと倉庫に行ってしまった。どうやら在庫の補充をするためらしい。それにしても猛以外働いているやつがいないな…。

  「猛、従業員は募集しないのか?」

  「…募集しても来ないと思います。私が獣人限定にしたせいで誰も来ないんです…。私が悪いんですね。」

  猛はすっかり落ち込んでいた。これは聞くべきではなかったな…。

  「悪いな。弁当…美味かったぞ。」

  俺はコンビニを後にしてシェアハウスに戻ってきた。中に入ってみると綺麗に整頓されていて気持ちがいい。これから棲むことになるから綺麗に使わないとな。そして夕方…猛が戻って来たがまだ落ち込んでいた。

  「これから夕食作りますね。」

  疲れているのに大丈夫だろうか。俺は何か不信な思いになっていた。

  「猛、何か手伝うぞ?」

  「…いいです。先にお風呂入ってきて下さい。」

  「俺は猛と入りたいな〜。また背中洗ってくれるか?」

  「俺も…一緒に入りたい。なんだか猛が心配で…。」

  「…分かりました。そうしましょう。今日は肉料理尽くしです。召し上がって下さい。」

  テーブルに肉料理が並べられる。全部作るのは大変だろうから今度手伝ってやるしかないな。

  「毎日食べられるから嬉しいな〜。虎縞君もここに来てよかったね~。」

  既に口から涎が…そして料理に貪りついた。あまりの美味さに俺は笑顔になっていた。

  「猛、食べないのか?」

  「私は二人が食べ終わるまで待ってます。コンビニで食事を済ませてきましたので…。」

  少し機嫌が良くなったようだ。俺も少し安堵していた。そして夕食を食べ終え風呂に入る。しかも三人で。柴さんは本当にガタイがいい。相当鍛えているようだ。それに比べて猛は華奢な体をしていた。それはさておき風呂場に入る。シェアハウスとはいえ三人で入るには広すぎると思うが…もしかして獣人に合わせているのだろうか。これはこれで贅沢である。

  「じゃあ柴さん、背中洗いますね。」

  う…羨ましい。なんだか嫉妬心が増加していた。それを見て猛が何かいいたそうにしていた。

  「虎縞さん?もしかして…背中洗ってほしいのですか?顔に描いてありますよ?」

  「…お願いしていいか?」

  俺は顔を赤くしてしまった。しかも発情して股間のものが大きくなってしまった。タオルで隠してはいるが形がくっきり残っている。それを彼らに見られてしまった。

  「…虎縞君、発情してるのか?抑えてやろうか?」

  柴さんはいきなりタオルを剥ぎ取ると俺のものを鷲掴みした。そのせいで体が跳ねて喘ぎ声が出てしまう。

  「反応がいいな〜。我慢せずに出してしまえよ。」

  柴さんは手の動きを早める。必至に堪えたが限界がきてしまい勢いよく射精してしまった。

  「相当溜まってたんだな…気持ちよかっただろ?」

  柴さんのせいで俺の印象が悪くなった気がした…。[newpage]

  風呂から上がり服を着てリビングに戻ってきた。猛は明日の商品を作るためキッチンに行ってしまった。

  「猛、何か手伝うことはあるか?」

  「じゃあ作ったものを弁当箱に詰めてもらえますか?全て徹夜でやってるんですけど流石に独りは大変です。でも二人は試合があるんですよね?疲れて帰って来る筈なので頼むわけにもいきませんし…。」

  確かに…猛は重労働なことをしてるから何かしてあげたいとは思うのだけど…仕方ないよな。

  「ごめんな。何もできなくて…。」

  「いいんです。心配してくれてありがとうございます。先に部屋に行っててください。」

  「猛、後で話があるからな。俺の部屋に来てくれ。」

  「あ…はい。」

  そして商品を作り終えて猛が俺の部屋に入ってきた。

  「猛…実は俺…お前が好きになってしまったんだ…。」

  “好き“という言葉に猛は反応した。それでそっぽを向き顔を赤くしていた。

  「冗談じゃないぞ。俺は本気だ。その証拠に…発情して勃ってしまってるんだ。猛、俺の…触ってくれるか?出したばかりだから先走りが凄いけど…頼めるか?」

  猛は頷き俺のものに手を伸ばし股間に触れた。その瞬間熱を持ち固くなってしまう。

  「猛、少し擦ってくれるか?」

  「…分かりました。」

  猛が擦る度に先走りがぐちゅぐちゅと泡立つ。それがローション代わりになって気持ちよくなってしまう。

  「猛…もう限界だ…。」

  俺は勢いよく射精してしまった。あれだけ出したのに大量に出てしまう。そのせいで部屋の中は精液塗れになり男臭い匂いに包まれてしまった…。

  「ありがとう。また頼んでいいか?」

  「その時は風呂場でしましょう。部屋の中だと掃除が大変ですからね。」

  「そうだな。好きになったからキスをしていいか?」

  そうはいったが猛が先にキスをしてきた。これから幸せに出来るか分からないが精一杯のことはしたい。

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