004-002
洞窟の存在をツェリの行動から知ったフェカトはその事をダインに報告すると、ダインは探検がてらに洞窟に訪れるとそこを気に入ってアジトとして使う事にしたのだ。
ツェリが狭くて進めなかった洞窟の奥には更に広大な空間が拡がっており、ダインは洞窟の通路を熱魔術で溶かし拡げる事で奥の空間を利用しているのだ。
そして何も知らないツェリを伴ったニアが拡げられた通路を抜けて進むと通路の奥に扉が設置されてあった。
ツェリ 「なんで洞窟の奥に扉が、それも真新しい扉ですね」
ニア 「誰かが住み着いたのにゃ、途中のガラスは魔術で溶かした物だったのにゃ、でもどうするにゃ、ヤバい奴かも知れないにゃ」
ツェリ 「村人を導いた以上私には責任が有ります、何とかして話し合いたいと思います」
ツェリの決意は固い様で、直ぐにドアノッカーを叩いてしまう、こんな洞窟の奥の扉にドアノッカーが付いているのは奇妙だが、有る以上は使って来訪を知らせるべきだろう。
暫く待つと、扉の向こうで金属音がする、多分鍵を外す音だろう、そして扉は内に開かれて中から美しい女性が姿を現す。
真夏 「ツェリさんの決意は確認しました、ニアもご苦労様です、さぁ中でダイン様がお待ちになってますよ」
ツェリ 「え、ニアさんのお知り合いなんですか、それにダインと言うとニアさんと同じ世界から来た人ですよね」
ニア 「そうにゃ、ダイン様はツェリの覚悟を試したかったのにゃ、実は洞窟の拡張はニャアも手伝っていたにゃ」
真夏 「さぁ中にどうぞ、他の方は迎え入れる事は出来ませんが、ツェリさんは別ですから」
ツェリ 「一先ず村の人達は安全なんですよね」
真夏 「マナ達が何かする事は有りません、けど、料理のお裾分けぐらいは有るかも」
ツェリ 「食料は十分です、それに私が隠したより増えてる様な」
真夏 「洞窟の温度は発酵食品を作るのにちょうど良い様でマナ達も運び込んだんですよ、でも、それも含めて自由に使って貰って結構ですよ」
ニア 「それよりも早くダイン様に褒めて貰いたいにゃ」
真夏 「そうですね、続いて下さいダイン様の私室は奥になりますので」
先導する真夏に連れられて二人は三度ほど扉を抜けると段差の上に大きな椅子が置かれた部屋に着く、椅子の上は布が盛り上がっており中に何かが潜んでいる様だ。
真夏はツェリとニアに留まるように言うと、段差を登って椅子に近付いて行く。
真夏 「お休みところ申し訳ありませんが二人をお連れしました」
真夏の言葉に膨らみはモゾモゾと動くと布を跳ね除け、裸の男性が起き上がる。
ダイン 「お見苦しいところをお見せしましたね、私がダインですツェリさんの事はニアとフェカトから聞き及んでいますよ」
ツェリ 「貴方がダインさんですか、私もいきなり寝所へと通されるとは意外でした」
真夏 「ダイン様は飾らないんですよ、ツェリさんも普通に接して下さい」
ダイン 「そうですね、私に畏まるのは止めて下さい、本音で話しましょう」
ツェリ 「なら何故、私達に此処まで良くしてくれるんですか」
ダイン 「それは私がツェリが欲しいのとツェリを利用してツェーリアを手に入れようとしているからですよ」
ツェリ 「私にツェーリアをどうにか出来る力なんて有りませんけど」
ダイン 「それはどうでしょう、少なくとも今のツェーリア国王よりは貴女の方が民衆から好まれています、村人が貴女の言葉で村を捨てたのがその証拠です」
ツェリ 「そんな買い被り過ぎですよ」
ダイン 「まぁ実際、今のままのツェリでは私の計画を実行する事は無理でしょうね、ですが私はツェリに素晴らしい力を与える事が出来るんですよ」
ツェリ 「強大な魔力を得るという話しですね、それで私に協定戦で戦えと」
ダイン 「旗印は重要ですからね、そしてツェリには十分な資質もある、戦力は私が用意しましょう」
ツェリ 「ですがそれだけで国を変えられるとは思いません」
ダイン 「私の力を体験してみれば理解してくれるんですがね、どうです、人の羨む魔力を得たくは無いですか」
ツェリ 「それは勿論です、ですが代わりの対価が私の知識とは思えません」
ダイン 「まぁ私が求めるのはツェリの全てですから、でもその見返りはツェーリア国民の解放です、大言壮語と思うでしょうが私とツェリならば出来るはずです」
ツェリ 「どの道、私達はダインさんに頼らないと生きては行けませんよね、なら、私はダインさんに従うしか無いんですよ」
ダイン 「そう投げやりにならずに楽しめばいいんですよ、弾圧してきた者に反逆する事はきっと楽しいと思いますよ」
ツェリ 「私だってそれを夢見た事は有りますが難しいですよ」
ダイン 「今なら簡単です、衣服を脱ぎ捨てて私の元にやって来ればいいだけです、後は私が引き受けましょう」
ツェリを迎え入れる様にダインは両手を大きく拡げる、すると真横に控えていた真夏が衣服を脱ぎ捨ててダインにすがる、そしてニアもその場で全裸になってダインの元へと飛び込んで行く。
ダイン 「呼んだのはツェリだったんですが、二人も寂しかったんですね、早くしないとこの二人の相手をしますよ」
ニア 「ニャアはご褒美を要求するにゃ、ちゃんとツェリを案内したにゃ」
真夏 「ダイン様が女性を迎え入れてくれるなんて余り無い事ですからね、何時もマナ達が迫っているのに」
ツェリ 「私の覚悟ですか、余りの事に躊躇してしまいましたがダイン様に抱かれる事は世の女性の羨望なんですよ、なら私も与えられた幸運を受け入れます」
ツェリは迷い無く衣服を脱ぎ捨てて行く、まだ処女である事は魔力の質から明白なのだがその様にはダインの性欲を煽る様な演出すらあった。
そして、パンツを手に持ったまま、ツェリはダインの元へと駆け寄ると、その陰裂の当たる部分が湿っているパンツを拡げてみせる。
ダイン 「ツェリは淫らな女性ですね、もうこんなに濡らしているとは」
ダインはツェリを貶める様な事を口にしたがそれが当然の結果だという事も解っている、余り匂いを感じる事こそ無いが全裸のダインは牝を発情させるフェロモンを放っていたのだ。
その効果は、ツェリの様な処女でも発情させ陰裂から蜜を滴れさせてしまうのだ、そしてツェリはその事を有効に使える程知恵の回る女性であった。
ツェリ 「こんな事は初めてです、身体がダイン様を求めているんです、自分でも解るんですよ」
ツェリは敢えて淫らな自分を演出してみせる、そうしないとニアや真夏にダインを奪われてしまうという恐怖を感じていたのだ、そしてそれはダインの思惑通りの結果でもあった。
ダイン 「ツェリは可愛いですね、私は奥手なので女性から求めてくれる方が嬉しいんですよ」
ツェリ 「そうなのですか、こんなに魅力的な女性が二人も居るのに」
真夏 「ダイン様は普通の男とは違うんですよ、心から繋がった女性じゃないと愛され無いんですよ、でもダイン様に任せればツェリだってちゃんとダイン様を理解出来ますよ」
ツェリ 「難しい様に思えますけど、ずっとダイン様のお側に控えろという事ですよね」
ダイン 「私には言葉ではない自分の気持ちを伝える術が有るんですよ、ツェリが私を受け入れてくれればツェリにもその力を与えましょう」
ダインはツェリを引き倒すと膝上にその身体を乗せて近いたツェリの唇を奪う、ツェリはその行動を予測していたので身を寄せてそれに応えると、ダインの行為はエスカレートとして舌を捻じ込んで来る。
その行いに対してツェリは拒まむ事なく応え、自身の舌をダインの舌と絡み合わせて行く。
ツェリ思考 『ダイン様の舌って甘いです、人の舌ってこんなにも甘いモノなんでしょうか』
当然そんな事はない、遊魔の身体は至る所が甘く出来ているのだ、そしてその甘美なる味はアーグル人にとっては初体験でツェリも貪欲に求めて強請ってしまう。
突如ツェリの舌が何かに捕らわれて引き出される、だがダインの舌と絡んでいるので甘美なる時は続きそれ程不快でもない、だが、この時ダインの舌先はツェリの鼻腔内へと侵入し、脳へと迫っているのだ。
鼻奥に鈍痛を感じたが、甘美な甘みはそれを打ち消してしまう、何かが侵入して来る異物感も麻痺しており、不快感も全くない、そして訪れる何とも言われぬ快楽にツェリは頭から蕩けて行き、締まりの無くなった股間からは尿を垂れ流してしまう。
真夏 「もう、ツェリさんが粗相をしてしまいました、でも、堕液を脳に堕されてしまったなら仕方有りませんよね、ここはマナ達で綺麗にして上げましょう」
ニアも真夏の言葉に頷いて、二人がツェリの股に顔を寄せて粗相の痕跡を処理して行く、ニアなどはツェリの尿道を咥え込むと吸い上げて残った尿を吸い出しては飲み干してしまう。
そして臭気有る淫液が溢れ出して来るのだが、生々しい人間の牝の臭気は遊魔へと魔進化すると失われてしまうモノなので、ニアはこの瞬間を楽しんでいる。
真夏は真夏でシーツを濡らしたツェリの尿を口に含んで吸取り、失われる人の女体の恥ずかしいところを存分に堪能している。
真夏 「薬師の尿も興味深いですね、普通では無い苦味を感じますよ」
ニア 「ツェリは自分の薬を飲んで確かめてたから、尿も薬っぽいにゃ、なら魔進化すると身体から薬を滲ませるのかにゃ」
真夏 「面白いですね、ダイン様も採用してくれますよ、やっぱり遊魔には独自の強みが必要ですからね」
ツェリの事なのに真夏とニアは妙に楽しそうに会話を楽しいんでいる、だが、既にツェリにまともな思考能力は無く、ツェリの自我に遊魔の理が融合して新しい意識が作られている段階なのだ。
そして、ダインへ危害を加える可能性が無くなった為にその舌は解放され、無意識下でも活発にダインを求めて舌を絡み合わせている。
真夏とニアの方も粗相の処理という役目を終えて、今はツェリの身体を堪能する段階へと進んでいた、年齢的に二人よりも上なツェリの身体はより成熟が進んでおり肉付きも良い方なので弄る事が楽しい様だ。
真夏 「ダイン様の好みはもっと若い子だと思ってましたけど、ツェリは大丈夫なんですね」
ニア 「そういうのは遊魔の力で何とでも出来そうにゃ、でもツェリの積み上げた名声は時間と実績を積み上げて得たモノにゃ、だから熟れても仕方ないないにゃ、それに好みってだけだから処女なら問題無いのにゃ」
真夏 「確かにこのしっとりとしたお肌は悪くは有りませんよね、皆んなプリプリしてましたから、ツェリって三十越えてますよね、最年長遊魔になるんじゃ無いですか?」
ダイン 「いや、まだ私の方が上ですよ、私は異形化して大分見た目が若返りましたから」
惚けたツェリとの口付けを終えたダインが二人の会話に加わってくる。
ニア 「ダイン様は隠し事が多いにゃ、まぁニャアは別に歳なんて気にしないにゃ」
ダイン 「私的には若返りというのも大きな命題だと思っています、このアーグルには熟した処女も結構いますからね、そして彼女達が重ねた人生経験や人望は遊魔の財産となってくれる筈ですから」
真夏 「で、ツェリはどうするんですか、このままここで遊魔へと魔進化させるんですか?」
ダイン 「いや、まだ人間のまま解放して村人をテガスに導いて貰います、実験はそれからですね」
ダインは笑みを浮かべてツェリの裸体を鑑賞している、崩れているとは言えないが胸が張りを失って垂れつつあるのは明白で、ダインの好む女体美からズレて来つつあるのは確かな様だ。
この熟れた身体に遊魔として劇的な変化を与える以上、普段からよく接している村人とは隔離した状態にしてから魔進化を行わないと要らぬ憶測を産む原因となってしまうのだ。
おまけ
アーグルの身分証 アーグル国家が人口で成り立っている事は前述したが、その為に用いられているのが魔鋼による身分証である、この身分証は本人魔力が記録された完璧な物で確実に本人を識別するだけでなく、食事の配給状況まで管理している。
具体的には三食までのカウンターが記録されており、一食食べる度に減らされていき、午前0時を迎えるとまた3カウンターに増える仕組みだ。
他にも金銭に相当する貢献ポイントなども記録されており、3カウント消費した状態でも、貢献ポイントの消費で食事を獲る事も可能である。
身分証は魔導具でもあり、本人から一定距離以上離れると発光して音を発する効果があり、効果を打ち消す保管庫と共に与えられる。
因みに純潔魔力を失った女性や遊魔へと魔進化した女性でも変わらず使用可能であり、魔力の本質は変化せずに残っているという事の証明だといえる。