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騎士団団長がカントボーイになって団員に犯されるだけ
鍛え抜かれた肉体は威圧感と覇気に満ちている。
太い首、山のように盛り上がった肩、谷間が出来上がる胸。毛並み越しからでも分かるほど分かれた腹筋。所々についている古傷がまた彼の威圧感をより上のものへ押し上げているのだろう。
大きな三角形の耳はぎょいぎょいと、一つも音を逃すまいと動き回る。黒く濡れた鼻がすん、すん、と動けば僅かな臭いも逃さないだろう。
手に持つ剣は彼にとって片手で扱う物だが常人には両手で持つことすら難しいだろう。
身に付けている衣服は必要最低限。装飾の類は一切ついていない、無駄のない小手。前掛けにブーツ。彼にとって鎧は枷でしかない。
「…臭うな。」
低い声を漏らし、彼−白い毛並みの狼は剣を構えながらもう片方の手に持っている松明で暗い洞窟の壁を照らし出す。
一歩踏み締めるたびに地面が揺れ、パラパラと小さな石が砕け散り煙が上がる。
照らし出された壁に刻み込まれているのは狼の見た事のない形状。規則正しく並んでいる事から恐らく文字である、という事はわかった。
近頃この洞窟の付近で老若男女を問わない人さらいが頻発しているという。
今の所、さらわれた人々は数日後に帰還しているとはいうが…何か事が起きてからでは遅い。
その解決の為に狼が。狼率いる騎士団がこの洞窟に派遣されていた。
ぞわり、ぞわり、と背筋に寒気が走る。それは長年戦場に立ち、戦い生き延びた狼が得た第六感がもたらすものだ。
この洞窟では何か、恐ろしく、おぞましい何かが起きている。起きようとしている。
「団長、こちらには特に何もありませんでした。」
と、洞窟の中に声が響く。狼が振り返るとそこにいるのは虎。こちらは狼と異なり鎧を身に付け重装備だ。
体格も狼よりは小柄だ。それでも常人よりも遥かに鍛えられているのが分かるのだが…
「分かった。一度別働隊と合流しよう。ここは危険な気がする。」
「了解です。」
狼の指示を聞き、虎はもと来た道を引き返していく。
嫌な予感が当たらなければ良いのだが。ふぅ、と息を吐くと狼もまた、来た道を引き返そうとした。
だが。
「…ん?」
狼の敏感な耳は、鼻は。その異変を逃さなかった。
洞窟の壁。文字列の向こう。何かがずれている。音がする。いやな臭いがする。
狼はそっとその壁に触れる。そっと触れただけだというのに、壁はガラガラと音を立てて崩れ落ちた。
いやな臭いが風とともに狼の全身を包み込む。
「これは…ここ、は…?」
まずい。これは進むべきではない。異常だ。一人で向かうべきではない。
そう、脳内が理解している。理性が訴えている。だというのに。
狼はどこか覚束ない足取りで。ふらりふらりと壁の向こうへ足を踏み入れる。
どくんっ、どくんっ、と心臓が脈打つ。呼吸が苦しい。尻尾が折り畳まれる。
今、狼の感情を支配するのは混乱。何故、どうして、一体?
自分は何故、行くべきではない道を進んでいる?
剣を構える。松明をかざし、道の奥へ。
じっとりと脂汗が滲む。道は狼が想像していた以上に深く、広い。壁一面に刻み込まれた文字はやがて荒々しく、もはや文字としての体を成していない。
太陽の光が届かない洞窟は真っ暗闇。松明のみに照らし出されているはずなのに、この道はうっすらと壁の輪郭が見える。
ばくんっ、ばくんっ、ばくんっ、と。心臓が裏返ったかのように強く強く。鼓動する。奥へ、奥へ。
「なん、だ、これ、は…おれ、はっ…」
疑問を口にしながらも狼は歩みを止めない。違う、止められない。何かに魅入られたように歩く。
焦点が合わない。呼吸の仕方がわからない。
狼の嫌な予感は的中していた。壁の文字列はびっしりと荒々しく。壁に、天井に、床に散りばめられている。
散りばめられた文字列は陣を成す。その陣はそれ自体が光を放っていた。
まるで虫を呼び寄せる、誘蛾灯のように。
狼は松明を、剣をその場に落とした。手に、全身に力が入らない。なのに足はふらりふらりと動く。陣に引き寄せられていく。
「ぁ“っ…駄目、だっ…俺、はっ…!」
やはり体はいう事を聞かず。足は陣の中へ。
うっすらと光を放っていた陣。その真ん中に狼が踏み込むと。
光が一瞬収まった。
「ぅ”っ…ぁ“ぁ”っ…!?」
次の瞬間、狼の目は光に灼かれる。陣から強烈な光が放たれ、それは狼を包み込んだ。
「ガァァァァッ!!?!?グゥ“ゥ”ゥ“ァ”ァ“ァ”ッ!!!」
そして狼は絶叫を上げる。全身が焼かれているような強烈な痛みが狼に襲い掛かったのだ。
狼が見開いた目に映るのは、次々と光を放つ文字列。それらは狼へ一直線へ向かい…さらに狼の全身を焼き尽くす。
火は出ていない。呼吸も出来ている。だが焼けているような痛み。
それはやがて、狼の全身から、特に下腹部へ。集中していく。
「ガァァァァァッ!!!!」
激痛に、狼は一際大きな絶叫をあげた。ぶつんっ、と何かが千切れ飛ぶような音が狼の耳に響いた。
それが本当に聞こえたものなのか、それとも幻聴なのか。狼にはわからない。
その音の後、狼の全身を覆っていた光が徐々に弱まっていく。それに伴い、狼の全身の痛みも引いていく。
「はっ、はっ、はぁっ、はぁっ、はぁ“っ…ぅ”っ、ぅ“ぅ”っ…」
それでも立ち続けていた狼はやがて膝を崩し、地面へと倒れ込んでいく。
意識を保っているのが奇跡だ。唾液と涙と鼻水で地面がぐちゃぐちゃに濡れていく。
危険、という言葉ですらこの場所の危うさを表現出来ない。他の誰かが来る前にここに踏み込むべきではない事、そして何か対策を練らなければいけない事を伝えなければ。
しかし痛みと疲労から、体が動かない。生まれたての小鹿のように足がガクガクと震え立つ事もままならない。
このままでは自分が戻らない事に疑問を持った団員の誰かが戻ってきてしまう。そうなれば自分のように、全身を灼かれる痛みに襲われるだろう。
狼は耐えられたが、他の団員達が耐えられるとは到底思えない。
混乱と焦りと苛立ち。
「団長」
今、一番聞きたくなかった声が狼の耳に届いた。聞き慣れた声。虎の声だ。
まずい。駄目だ、ここに近づいては、陣に入ってはいけない。狼は顔を上げることも出来ず。
「来るなッ…!ここはっ、危険だッ…!俺なら、大丈夫…直ぐ、外に、出るからッ…来るなッ…!!」
息も絶え絶えに言葉を紡ぐ。それは間違いなく虎の耳にも入っているだろう。
だが。
かつかつかつ、と歩を進める音がする。
「来るなッ!お前もッ…!?」
狼の言葉を完全に無視し、足音は迫りくる。その足音には恐怖も躊躇いも無い。駆け出す寸前の速度。
馳走を目の前にした獣のような足音。
混迷の先。狼は自身の体がひっくり返された事に更に驚く。
「だんチョう、だ、ダンちょ、う、おか、すオカス、孕ム、ハラまセる」
「なッ…!!」
そして虎の様子に絶句した。どう見ても理性を持っているとは思えない。焦点の合わない目、歓喜に歪んだ頬。
だらだらと滴り落ちる唾液と崩れて壊れた言葉。身に付けていたはずの鎧は道の途中にうち捨てられ、身に付けているのは褌一枚。
その下には、欲望に膨らみ切った逸物。期待からだろう、多量の先走りを迸らせ、既に褌から染み出し始めている。
むわぁ、と漂う蒸れた雄の臭い、汗の臭い。
「グルルル、グルゥッ、だんちょオカ、ハら、ぐるっ、ぐるぅっ」
「やめッ…!おまッ、どうっ、なっ…!?」
喉を鳴らし、虎は褌を自らの爪で引き裂くと逸物を露出させた。
ぐるぐると絡みついた血管が脈動する。肉で出来た返しがいくつも出来た棘は狼の逸物と別物。
…狼は気が付いた。比較対象とした自らの逸物が、本来あるはずの場所に無い事に。
その事実が混迷を極めた狼の思考をミキサーのようにかき混ぜる。
毛並みの下、鍛え抜かれた腹筋。そこに先程までは無かったはずの存在。刻み込まれた紋様。
陣に刻み込まれているものによく似ている。それは淡く明滅を繰り返し狼の下腹部を『妖艶』に彩っていた。
更に視線を落とす。股間。逸物が存在していたはずの場所。そこに代わりにあるのは、女性器。
ぴん、と立った陰核。収縮を繰り返す陰唇。とろとろと流れ出す、白く濁った粘液。
「ぇっ…なんっ、だっ、これっ…はッ…!?まさかッ、止めっ…!!!」
「犯ス孕むはらませル団長だんちょうダンチョウまグワうこウびするタねつけ」
「ひっ…」
狼の制止を聞く様子はない。虎は全身をいびつに痙攣させながら狼に飛び掛かり覆い被さる。
尋常ではない虎の様子に狼は思わず情けない声を漏らし、全身を硬直させた。
壊れた言葉の意味するところ。
虎の怒張しきった逸物が狼の陰唇に宛がわれた。紋様が一際大きく強く光る。
ずっ、ぶぐぅっ♥
「ぃ”ッ…~~~!!??!?!?
「グルルルウゥゥゥッ…!!ゥ”ゥ”ゥ”ッ…!!」
陰唇を割り拡げ、膣を通り抜け、その奥。子宮へと虎は逸物を一気に挿入した。
体内に灼けた鉄の槍を突き刺されたような衝撃と痛みに狼は言葉にならない絶叫を上げ、全身を強直させる。
全身を灼かれたようなあの痛みでさえちっぽけだったと。意識を保ててしまっているのが奇跡、と言えるような痛み。
その痛みに狼は牙がひび割れそうな程に強く強く食い縛る。そうでもしないと発狂してしまう。そう脳が察知したのだ。
一方の虎はと言うと喉を鳴らし、恍惚の息を吐く。
狼の意思とは裏腹に、狼の新たな性器は種に対し貪欲だ。膣は締まり、膣壁が竿に絡みつく。
自分の手では得る事の出来ない快楽に酔いしれ、腰を震わせ。
「やっ、ぇ”っ、ぉ”っ…むッ、ぅ”ぅ”ぅ”っ…!」
だが挿入しただけでは終わらない。むしろ挿入は始まりに過ぎない。
狼も雄だ。それを知っている。だから必死に首を振り、虎を拒絶しようとした。
それは些末な拒絶で。
むしろ雄にとっては心地よい、むしろ劣情を煽るだけの行為。
「団長ダンチョウ団長団長ゥ”ゥ”ッ!!ぐるっ、グルゥ”ッ!!ぐるっ、グルルルゥッ!!」
虎は狼の両腕を強く強く、地面に抑えつけると腰を引き、逸物を半分ほど引きずり出した。
「ぉ”っ、ォ”ゥ”ゥ”ッ?!ゥ”ゥ”ッ、ゥ”ァ”ォ”ォ”ゥ””ッ!?」
「グルルガァ”ァ”ァ”ッ!!!」
そして挿入した時と同じだけの勢いで、逸物を再び根元まで。一気に突き入れる。
どづぶぐるぅっ♥
「ァ”ァァ”ァ”ァ”ッ!!!??!?」
先程より更に奥深くへ。肉の塊が狼の腹を、子宮を、子宮口を。突き上げる。きゅんっ、きゅんっ、と。
腹の奥に熱が灯る。痛みでもある。だが痛みだけではない。きゅんっ、きゅんっ、きゅんっ、と。腹の奥が鳴っている?
違う。これは疼きだ。疼きは虎の熱に蕩け、狼の全身に血流と共に巡り。脳にたどり着くと。
「ぁ”ぉ”ぉ”ぃ”っ!?ぃ”っ、ぃ”ぉ”っ!?ぁ”ぁ”っ、ぁ”ぁ”っ~~~~ッ♥」
狼は絶叫する。だが先程まで上げていたような苦悶の色一色、では無い。
裏返り、上ずった。好色の色を交えた絶叫。
脳に到達した疼きは狼に得も言われぬ恍惚と幸福感をもたらした。
口の中一杯に甘さが広がる錯覚。雄を、雌を抱いた時に似た悦楽。だがレベルが違う。
頭が沸騰する。蕩けていく。ガクガクと全身の痙攣が収まらず、虎の肉体の下で狼は何度も体を跳ねさせた。
「ぐるっ、ぐるっ、グルルルゥッ!!」
虎は血走り、焦点の合わない目で。狼を捕らえながら全身を押し付け腰を振り始める。
逸物が抜き取られ、挿入される。自らの快楽を貪る為だけの動き。狼に対する思いやりなど欠片も無い。
「ん“っ、ぃ”っ、ぉ“っ、ひぃ”っ♥ぉ“っ、ぃ”っ、ぃ“ぃ”っ♥らめっ、ろっ♥ぬいっ、でぐっ、れぇ“っ♥」
単調な虎の動きに、しかし狼は声から苦悶の色を抜いていく。
抜き差しが繰り返され、子宮を押し潰される。膣壁が絡みつき吸い上げ、逸物の感触を叩き込まれる。
疼きは収まるどころかむしろ強さを増し、その分だけ快楽が膨らみ上がっていく。
雄であるはずの肉体で、このまま行為を続けたら頭が壊れる。
チカチカと明滅を繰り返す視界。虎の逸物の感触。狼は必死に逃れようと足掻くが。
「孕む孕ませるはらめハラメ団長だんちょうッ!!!」
きゅんっ、きゅんっ、と。虎の言葉に腹の奥。子宮の奥深くが疼いた。
ずぶっ、ずんっ、ごつっ、どつっ、どぢゅんっ♥
「やっ、らめらぁ”っ♥はらみたくっ、ないっ、やめっ、はらっ、ほんとにっ、孕むッ♥たのむっ、やめっ、んぶぅ“っ♥」
腰を振り、逸物を奥深くへ突き進め。狼の口を塞ぐように虎は狼の唇を貪る。やはり思いやりなど欠片もない。
一方的に蹂躙し、貪る。舌を突き入れ喉奥近くまで舐られる。
雄の強い臭いが鼻腔を通り抜け、狼の疼きと合わせ、どこまでも快楽を高みへ押し上げていく。
「む”ーっ!むぅ“ぅ”ぅ“っ!ぅ”ぅ“っ♥」
今の狼が自由に動かせる体の部位は、ほぼ無い。僅かに宙に浮いた足先が突っ張り、ビクビクと跳ね回る。それだけだ。
膣は収縮し、逸物を更に締め付ける。抵抗感と吸い付くような感触が虎の逸物に快楽を与えて。
虎の逸物は更に膨らみ、多量の先走りを狼の膣へ、子宮を。注ぎ込んでいく。
熱くぬるりとしたそれは狼の分泌する愛液と混ざり合い。滑らかな抽送を可能として。
「むぅ“ぅ”ぅ“っ、ふぐぅ”ぅ“ぅ”っ♥」
狼は背筋を出来うる限り仰け反らせ、目を上に向かせた。壁や天井に刻まれた文字が、狼の脳裏に叩き込まれていく。
意味は理解出来ない。だが本能がその文字列から察する。
このまま種を、精液を注ぎ込まれれば本当に孕む。そして元の肉体に戻る事は出来ないという事を。
逃れなければならない。孕みたくない。
だが、もう、今の狼に逃れる術は無い。
「グガァァァ“ァ”ァ“ッ!!」
虎の逸物がびぐんっ、びぐんっ、と狼の中で跳ねた。膨らんだ。血管が、刺が、狼の膣壁をなぞり上げる。
唇を離し、虎は狼の頭を抱き込むと腰の動きを強めた。
「やめっ、やめでぐれぇ”っ!!孕みたく無いッ、いやだッ、俺はッ、俺はぁ“ぁ”ぁ“っ!?」
「ガァァァァッ!!!」
「ひッ…」
狼の悲痛な声に虎は嬉しそうにおぞましい遠吠えをあげた。
虎の逸物の先端が子宮に触れる。膣壁にぴったりと逸物の竿部分が収まる。膣は雄を逃すまいと締まる。
膣壁から虎の熱が。竿の中で昇ってくる欲望の熱を感じ取った。
ぐぱ、と鈴口が拡がって。
どぶっ、ぐぶぶびゅるっ♥
「ひっ…ぃ”ぃ“ぃ”ぃ“んっ♥♥」
どぼごぼぐぶぶぶびゅるぅっ♥どぶっ、どぼっ、どぼぉっ♥ごぶびゅぐぶびゅるるぅっ♥
注ぎ込まれる精液は量も濃さも勢いも、並大抵のものでは無かった。
狼は自らの頭が吹き飛んでしまったのでは無いかと本気で錯覚した。
肉体が押さえつけられ、身動ぎ一つ出来ないのに、宙に浮いている様な錯覚も覚えた。
死ぬ直前というのはこういうものなのかもしれない。
しかしそこに訪れるのは痛みでも恐怖でも無い。
純粋で暴力的な、快楽。愉悦。幸福。
狼は半ば白目を剥きながら体を何度も何度も跳ねさせ、気がつけば両足を虎の腰に絡めていた。
強すぎる精液の勢いに、納まり切ることの出来なかった精液が結合部から勢いよく噴き出し、地面を、二人を汚す。
腹の奥に、子宮に。精液が注ぎ込まれる。奥へ、奥へ、奥へ。
「ぁ”っ、ぁ“ぅ”ぅ“ぃ”んっ♥ひっ、ひぃ“ぃぃ”っ♥」
どこまでも甘く、熱く。蕩けていく。思考が、意識が。悦楽の波に溶けていく。
[newpage]
「いやだっ、やめっ、俺はッ、おれっ、はっ…」
人さらい。狼達が洞窟を探索をした後からそれはぱたりと止んだ様だ。それは良いことだろう。
だが、狼の肉体は。
夜。鍛錬を終え、眠りにつく前。
狼は自らの部屋で両手で腹を押さえていた。その下の紋様から、隠しきれない強さの光が放たれている。
妖しく、艶やかな桃色の光は、部屋から外へと漏れ出していく。きゅんっ、きゅんっ、と腹の奥が、子宮が疼く。
拡がり切った陰唇は、既にとろとろと粘液を溢している。
既に仔を産んだ。虎と狼のちょうど合いの子。白く短かな毛並みだった。
産みたく無い。孕みたく無い。収まってくれ。
そう願う狼だが、思いとは裏腹に。光は強まっていくばかり。光が部屋の中を満たすと…
ドアがばんっ、と乱暴に開けられた。
「ひっ…!?」
狼が視線を向けるとそこにいるのは、団員達。
「孕マセる!」
「だんちょう、ダンチョウ、だんっ、ぐるるぅっ!」
彼らに理性は無い。そして意識もない。
狼の放つ光に充てられ、正気を失っているのだ。
焦点の合わない目で、唾液をだらだらと溢し、荒々しく息を吐くと逸物をギンギンに膨らませて。狼の部屋の中にズカズカと入り込む。
「やだっ、やめてくれっ、もうっ、孕みたくないッ…」
産み、孕む。それは凄まじい屈辱であり…そして快楽でもある。
初めて仔を孕み産んだ時。狼は意識を飛ばす程の絶頂を味わってしまった。
これ以上味わえば、自分は。
いや、もう、今もそうなのかもしれない。
雄の肉体を見ると、声を聞くと、香りを嗅ぐと。子宮の疼きが強くなる。発情してしまう。
…団員達を逆に求めてしまうかもしれない。自分が自分で無くなる、恐怖。
紋様は僅かに広がり。そして今も強く光って。
「ひっ…♥」
あっという間に団員達に。雄に囲まれ。マズルの前に逸物を突きつけられると狼は小さく、濡れた悲鳴を上げた。
既に先走りを垂らし、狼のマズルを濡らす。
しかし狼はそれらから目を離す事が出来ない。乳首からぴゅるぴゅると白い液体が噴き出す。陰唇がぐぱぐぱと収縮を繰り返し、粘液を分泌し甘い香りを立てる。
腰がガクガクと痙攣する。背筋が震え、尻尾が揺れる。
先陣を切ったのは牛。狼の腰を両手でしっかりと掴むと、慣れた様に緩み切った陰唇に逸物を充てがった。
膝を突き、尻を突き出す。獣の交尾の体勢。牛はぐちゅぐちゅと逸物の先端で陰唇をなぞり、ふーっ、ふーっ、と荒く息を吐いた。
グパグパと数度、陰唇が拡がり閉じて。空気が陰核に触れるだけでも狼は胸を震わせる。
「ブモォっ、ブモォォ”ッ!!」
「んひぎぃ”ぃ”ぃ”ぉ”っ♥ぉ”っ、ぉ”ぉ”っ♥」
嫌悪感も恐怖も忌避感もある。しかしそれらをすべて押し退けるような快楽と恍惚に狼は情けなく、はしたなく、上ずった野太い嬌声を上げた。
牛の太い逸物はあっという間に狼の膣を満たし、子宮を押し上げる。
目を上に向かせ、舌をはみ出させる狼のマズルに、雄達は我先にと逸物を突き付けた。
頼れる団員達の、理性を一ミリも感じさせない、欲望のままの行動に、狼はゾクゾクと背筋に寒気と背徳から来る快楽を覚え始めていた。
肘をベッドについたまま、狼は両手で逸物を掴み、扱く。
熱く硬く、そそり立つ逸物は軽く扱くだけでも大きく跳ねまわり、狼のマズルや手を灼いていく。
牛が腰を振り、逸物の抽送を始める。
「んぉ”っ、ぉ”っ、ぉ”ぉ”っ♥っほぉ”ぉ”っ♥」
嫌だと確かに感じている。また孕まされる。ムースを更に固めたような欲望の塊が子宮に到達する。
孕みたくない、孕みたくない。雄でありたい、戻りたい。
「んぉ”ぉ”っ♥っほぉぉ”ぉ”んッ♥あぉ”っ、アォ”ォ”ンッ♥」
牛の腰の動きに合わせ、狼は嬌声を上げる。嬌声を上げながら逸物を一心に扱く。
最初は注ぎ込まれる種を少しでも薄くするために、彼らが自分の性器を使わなくても満足するように。
そのために行っていた手淫、口淫。
今の狼は、その行為自体に快楽を見出している。そしてその事実に、必死で目を背けている。
自分の手で快楽を感じ、腰を震わせ声を漏らす虎の姿が狼に優越感を与える。
狼の手の動きに合わせ自らも腰を動かし、狼の口に逸物を捻じ込もうとする獅子の姿に、心がときめく。
がつん、どつん、と子宮を押し潰す牛の動き。逸物の先端と子宮口が触れると何も入っていないはずの口の中に甘さと幸福が拡がる。
まだかまだかと待ちわび、狼を見下ろし逸物を扱く他の団員達。
「んぐっ、んぶぅっ♥はぶっ、ぉ”ぉ”ほぉ”ぉ”っ♥いやだっ、やめっ、ぉ”ぉ”っ♥しきゅうっ、つぶれっ、おまんこっ、らめれぅれぇ”っ♥」
涙と鼻水と先走りで顔がぐちゃぐちゃに濡れる。
恐怖と愉悦の入り交ざった光を瞳に宿し、狼は呂律の回らない口調で我武者羅に叫んだ。
「ぉ”っ、ぉ”ぉ”っほぉ”ぉ”っ♥イっ、ぐるっ、ギでるっ、すごっ、ぉ”ぉ”っ♥ぬいっ、やめっ、んいぃ”ぃ”っ♥」
「ブモォォォッ!!!」
「グルルッ、グルゥッ!ガァァ”ッ!!!」
「フゥ”ゥ”ゥ”ッ!ゥ”ゥ”ォ”ォ”ッ!!!」
狼の手淫は狼の想像以上に力強く、早く、細かく。虎と獅子の逸物に快楽を与えていたようだ。
虎と獅子は腰をガクガクと激しく痙攣させると遠吠えを上げた。
狼は目尻を下げると涙を溢れさせながら。口をあんぐりと開く。掌、肉球から伝わる熱と予感。それは確信。
…びゅぐるっ♥どぶっ、どぶっ、ぼぶびゅるぅっ♥
「んぉ”ぉ”ぉ”っ♥ぃ”っ、ィ”ォ”ォ”ォ”ンッ♥」
虎と獅子が達したのはほぼ同時。逸物を掴んでいたお陰で狼のマズルへ頭へ口へ。精液は一直線に降り注いだ。
狼はその熱と感触と臭いと濃さに絶頂に達する。きゅんっ、きゅんっ、と腹の奥が激しく疼き、膣は収縮する。
膣壁と竿がぴったりと密着し、そこを無理矢理引きずり出され、再び挿入されて。
「ぉ”ぉ”っ♥らめっ、らめっ♥ぬいっ、でっ、もうっ、嫌だッ♥孕みたくっ、にゃっ、ぃ”ぃ”っ♥」
「ぶもっ、ブモォォォッ!!!!」
「ひぃ”ぃ”っ♥ぎでるっ、いやだっ、嫌なのにッ♥種昇ってくるっ♥いやだっ、いやだっ♥もう仔ども孕みだぐにゃっ」
「ブモォォ”ォ”ォ”ォ”ッ!!!」
ごぼぐぶぶびゅるぅっ♥どぶっ、どぶっ、どぼぉっ♥びゅぅぅっ♥びゅるっ、びゅるぐびゅりゅぅっ♥
「ぃ”ぃ”ぃぉ”ぉ”っ♥ぎらっ、ぎらぁ”っ♥いやだっ、こんなっ、濃いのッ、注がれたらッ♥孕むッ、着床しでしまぅ”ぅ”っ♥メスになるッ♥なりだぐないっ、いやっ、ぉ”ぉ”っ♥イぐっ、イぐぅ”ぅ”ぅ”っ♥」
子宮をあっという間に充たしていく精液。そこから与えられる想像を絶する快楽に幸福感。
歪み、忌避しているものなのに。それを与えられると狼は壊れた言葉を紡ぎ全身を痙攣させた。
牛は射精を終えるとぶもぉぉっ、と大きく満足そうに息を吐き。逸物を狼の膣から抜き取る。
無残にも拡がりきった陰唇、見える膣。一拍おいてどろどろと溢れ出す精液。
狼はびくんっ、びくんっ、と腰を跳ねさせ。尻尾を上げる。
「ひっ、ぉ”っ、ぉ”っ♥」
快楽の余韻に、口いっぱい拡がる精液の味に。狼は頬を吊り上げ、しかし涙を流した。
…だがまだ、行為は終わりではない。次の団員が狼の腰を掴み、逸物を挿入する。
「もっ、むっ、ぃ”ぃ”ぃ”っ♥」
その行為は狼が孕むまで続けられる。
[newpage]
身重になり、産み。それを繰り返し。
「団長、今日は何を…?」
疑問を呈する虎に、狼は笑みを浮かべる。
「今日は、今日からだな…俺は…♥」
狼は身に付けていた前掛けを、団員達の前で外した。肥大化した陰核、緩み拡がりきった陰唇。甘い香り。妖しい、雄を誘う紋様。
大きく膨らんだ胸。ぴゅるぴゅると溢れ出す乳。
団員達が理性を、意識を、思考を保ったまま。獣になる時。
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