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「…えと…う、うん。」
龍の少年は戸惑いながら顔を真っ赤にしこくりと頷いた。
背丈や顔立ちは小学生と遜色つかないだろう。というか、映画館に入る時なんかもよく子供一枚ですか?と確認されるぐらいである。
驚くことに彼は…学生である。そう、立派な学生。
そしてその目の前にいるのは…龍の少年―こう呼ぶのは彼の名誉の為にもこれで終わりにしよう―の背丈をそのまま倍にしたような、そんな狼。
丸太と大して変わらない太さの太腿。制服のシャツはピチピチでボタンを外しておかないと弾け飛びそうなほど盛り上がった胸板。それこそ龍を片手で持ち上げることなど容易いであろう二の腕。
赤の混ざった銅色…と、同じ種族では中々お目にかかれない、丁寧に手入れされた毛並み。
こちらもやはり顔は真っ赤で…龍の返事にぱぁぁ、と顔をみるみるうちに明るい物へ変えていく。
「マジかッ…マジかぁぁぁぁっ!!!」
そしてガッツポーズと共に竜の少年を抱きしめた。
もふっ、と毛並みが龍の全身を覆い尽くして。
「好きッ、好き!大好きッ!」
狼は尻尾をぶんぶん振りながら何度もそう言葉を発しながら何度も何度も龍に口付けをする。
頬に、マズルに、鼻先に。龍はそれに対し、恥ずかしそうにしながら、けれど満更でもないように笑った。
「で、その、どこで…するの?」
「ここ!」
狼の満面の笑みに龍はびきっ、と凍り付いた。
いや、その、ここ、教室なんですけど。そんな声を上げようとしたけれど。
狼のあどけない笑顔。ニコニコと、本当に嬉しそうな笑顔に。龍は何も言えなくなった。
良く晴れた青空。そしてそれと相反する、誰も居ない教室。
今日は休日のお陰で校内に人はほぼいない。精々部活に励む吹奏楽部が練習している程度で今も管楽器の音が二人の耳に響いている。
「いやその、せ…せっく…セックス…ってもっとこう、落ち着いたところでやるというかなんというか…」
消え入りそうなか細い声で龍はなんとか狼を落ち着かせようと試みるが…狼は目をキラキラさせたままじぃっと龍を見つめていた。
そんな顔で見られると…
「分かったよ。…は、恥ずかしいからその、手早く…って言い方も変だけどその…えと…」
「大丈夫!優しくする!」
そう言うや否や。狼はシャツを脱ぐと手近な机の上に引いた。
龍は半裸になった狼に…ごくり、と唾を飲み込む。
雄そのもの、いや、普通の雄ですら畏怖してしまうだろう。そう形容できる肉体。
首も胸も、半端でなく太い。きゅん、と腹の奥が疼いた。
こんな雄に…初めてを奪われるのか。奪ってくれるのか。
「いい?」
「あぅ…ん…」
狼のニコニコとした表情。それは先程と変わっていないはずなのに、妖艶に見える。
ドキドキする。心臓が鼓動を早める。体が上手く動かなくなる。
何とか頷いて。狼は龍の体を抱き上げた。軽々と、お姫様抱っこである。
「その…初めてだから…大切にして…ください…」
「お、おう!ってか、なんで敬語?」
「そのっ、な、何となく…」
狼も少々ドギマギとしながら。つき合い始めた頃のように拙い会話で。
デートや、キスをした事は何度もある。それなのに。今更。行為をするだけ、だというのに。
ちょっとおかしい。けど、嫌じゃない。
不意に二人は無言になった。ニコニコと。そして恥ずかしそうな表情を。真剣なものにして。
「好き。」
「俺も。」
短い会話で。あぁ、この音楽はなんだっけ。遠くに聞こえる、管楽器の音楽は。
そんなつもりは無いだろうけれど、祝福されているような気分だ。
狼が腕を上げ。龍は上半身を軽く起こして。マズルを近付ける。吐息が互いの体を撫でていく。
目を閉じて。そっと口づけをする。
「んっ…」
それだけでは物足りないと。龍はほっそりとした腕を狼の頭に回し、自らの舌を狼の口腔内へ侵入させた。
狼の体温は、口腔内は。とても甘い。そう感じてしまうのは、自分だけなのだろうか。
舌を絡める。上あごの襞をなぞる。狼はびくびく、と腰を僅かに震わせると負けじと龍の舌に、自らの舌を絡ませていく。
絡み合い。押し合い、引き合い。相手の深くへ。自分の深くへ。
唾液を交わし合う。甘い、甘い。熱い、熱い。とくんとくんと相手の鼓動が体を通じて。
緩やかだった口づけは、やがて互いを貪り合うように。そんな激しさへ変わっていく。
狼の頭に回した両腕を動かし。唇を貪りながら、首筋をそっ、と撫でて。
血管。筋肉。太い首を。触れるか触れないかの距離で。這わせる。
胸板を。谷間を作るそこに指を入れる。
「んぶふぅっ…」
狼の苦しそうな、心地よさそうな。息が鼻から抜けて。龍は少しだけ口の端を持ち上げた。
貪り合い、分け合う口づけを数分。頭がクラクラしてきたところで、どちらともなく止める。
「ふぁ…」
「んっ…んぐっ…」
体の奥が熱い。それはきっとお互いにそうなのだろう。
狼の目に映る龍は、少年らしからぬ妖艶さで。蕩けた表情で。これからの行為に期待するように狼を見つめている。
龍の目に映る狼は、とても同い年とは思えぬほど精悍で、だけれど年相応にギラギラとした瞳で龍を見つめている。
「じゃあ…」
「うん…」
机の上に、そっと龍を寝かせる。
狼は膝をつくと震える手で龍のベルトを外し始めた。
龍は身もだえしながら、羞恥から顔を真っ赤にしていた。
恥ずかしい。この体は。狼にはどう映るのだろう。
ベルトが外されて。するり、とズボンが脱がされた。狼の鼻息が太腿を撫でる。
細く、今にも折れてしまいそうなほど儚い。
下着一枚。狼の鼻には、甘い臭いが届いていた。
「…いい?」
最後の一枚。その砦に手をかけ、狼は最後の確認をした。
もう股間は今にも爆発してしまいそうなほど膨らみ、ビキビキと脈動している。
それでも。
話には聞いている。龍は数少ない、スリット種であること。そしてそれをコンプレックスとしていること。だから。
尋ねる。
龍は一瞬ためらったように体を硬直させるが…すぐにこくり、と頷いた。
狼は少しうれしそうに笑って。
「失礼、します。」
ちょっとだけおちゃらけようとしたけれど、出てきた言葉は、そんなもので。
ゆっくりと。下着をずらした。するする、と。膝まで、ふくらはぎまで、足先まで。
目の前に広がるのは。
「そ、そんなに…見ないで…」
龍の言葉も届かないほど。狼は目の前の龍の姿に、言葉を失った。
鱗の無い、つるりとした内皮。股間には雄としてあるべきモノはなく…代わりにあるのは、じゅくじゅくと今も透明な汁を零している、ワレメ。時折クパクパと切なそうに蠢くのは、何故、など考えずとも。
龍は顔を背け、ぶるぶると震えている。
「…すげぇ。すげぇ、綺麗。ほんとに、ほんとに綺麗。」
真っ直ぐな狼の言葉に。龍は両手で顔を抑えた。
狼は龍の太腿を優しく掴むと股間にマズルを近付ける。すん、すん、と鼻を鳴らすと。
空気が動いて、龍はひゃぁ、と甲高い声をあげ全身をぶるぶると震わせた。
「ヤバい。なんだこれ。めっちゃ綺麗だし…エロい。」
「そんっ…んひゃぁっ!?」
鼻息を荒くしながら狼は龍のワレメに舌を這わせた。ぐちょり、と粘液質な音が響き、龍は舌の熱と感触に身もだえしながら声をあげてしまう。
舌先を這わせ、ワレメの中に少し侵入させる。つぷ、と湿った音。
ワレメから溢れ出していた液体は塩辛く。普段だったらきっと眉をしかめてしまいそうなのに。
「んっ…」
狼は構わず。舌の抜き差しを繰り返しながら、ワレメの中を探索する。
ちゅぷちゅぷと優しく、しかし確実に圧迫され。龍は口を開き、目を蕩けさせると声にならない、抑えた喘ぎ声を上げた。
びくんっ、びくんっ、と体が跳ねる度に狼のマズルに龍の太腿がぶつかる。
「ごめっ…んぁっ、ぁっ、んふぅっ…!」
「ぷぁっ…大丈夫。というかそっちのが大丈夫か?」
ごく、と先走りと唾液の混ざった液体を飲み干し、狼は龍の表情を伺いながら尋ねた。
熱に浮かされ、目じりは下がり、瞳には涙がにじむ。紅潮した頬は、先程までの恥ずかしさから感じていたものでは無い、と伝わる。
びくびくと震え、しかしだらりと脱力した肉体は早熟の果実を思わせる、幼い香りが漂う。
それなのに、他人に初めて弄られたであろうスリットはくぱぁ、と大きく拡がり…切なげに収縮を繰り返すととろりと粘液を零す。
まるで誘う様に。甘い香りが漂ったような、気がした。
「ちょっと駄目かも…あの、ね、気持ちいい…のかな…分かんない…きゅうっ、てして…変…」
耳に届く声はいつもと同じ、幼い声。震え、か細く。
狼はもう一度。ごくりとつばを飲み込む。たまらず、太腿に唇を何度も落とし。
触れた部分がじんわりと暖かくなる。声を上げてしまいそうなほど、熱くなる。
ワレメを指でなぞり、龍の柔らかな腹へ唇を落とす。なぞるように胸へ、首へ、顔へ。
視線がぶつかる。ドクドクと触れ合った場所から互いの鼓動が感じられた。
吐息が絡まり、自然と唇を重ねる。先程より熱くて甘くて。
机がミシミシと悲鳴を上げる。それほどまでに激しく。
龍の脱力した腕が、しかし狼の股間に伸ばされる。さわ、と軽く触れただけで。
「んふっ…!」
狼は眉をしかめぶるりと全身を震わせた。呼吸が更に乱れ、龍の手に熱と硬さが伝わって。
何度か撫で回す。面白い程に過敏に反応する狼が、なんだか愛おしくなって。
ベルトは緩めていた。だからズボンのチャックを降ろし、ズボンをずらす。
…ぼろん、と音が聞こえてきそうな勢いで、狼の逸物が晒しだされる。
巨大だ。自分の腕ぐらいあるのでは無いかと龍は一瞬混乱するぐらいに。これが、挿入るのか。
恐怖。けれどそれよりも大きな期待。あれが自分の中に挿入ったら。さっきは舌だけで達しそうになってしまった。
心臓の鼓動が強まって、早まる。それは、互いに。
唇を離すととろりと唾液が零れ、龍のマズルに降りかかった。
汗と唾液と粘液に塗れた全身は欲情を掻き立てるのに十分すぎて。
狼の逸物からどぶり、と先走りが溢れ出し、床へ垂れていく。雄の臭い。
「…ねぇっ…」
「ん?」
「…ちょ…頂…戴…?」
切羽詰まったように、龍はねだる。恥ずかしそうに。けれど、確かな声で。
狼は今すぐにでも逸物を挿入し、激しくピストン運動をしたい気持ちを必死に抑え込み。
こくりと頷いた。
龍の頭を撫で、体を起こす。逸物の先端を龍のワレメに宛がって。何度か撫でる。
にちゅにちゅと粘液が擦れる音。体を跳ねさせる龍は、妖艶で、可愛らしくて。
「挿入れるよ。」
「んっ…!」
狼は龍がしっかり頷くのを確認し…ゆっくりと腰を進めた。
ず…ぶっ…ぶぅっ…
「あ”っ…!?」
挿入するまで時間をたっぷりとかけて愛撫をしていたおかげだろうか、狼の逸物の先端―亀頭部分はあっという間に龍のワレメの中に飲み込まれた。
舌よりも大きく、太く、硬く、熱く。龍は背筋を仰け反らせ、口を大きく開いた。
莫大な、今まで味わったことの無い恍惚が龍の脳を満たしていく。狼はというと。
「あぐっ、ぐぅっ、アゥァァァッ…!」
ワレメが切なげに蠢く。内壁がリズミカルに吸引する。まだ奥があるのに、入れただけで。
狼は爆発してしまいそうな逸物の快感に牙を食い縛った。
どぶどぶと先走りが量を増し、龍の中へ注ぎ込まれる。
「あっ…あつい…よっ…ぁっ…!」
ずぶずぶと更に逸物が挿入される。流石に全てを飲み込む事は出来なかったのだろう、竿の根元は外気に晒されたままで。
龍の下腹部がぽっこりと膨らむ。びくっ、びくっ、とお互いに震えて。震えた分、ワレメの中で逸物が擦れて。
泡立った粘液が机を濡らす。
「挿入い…ったぁっ…」
「あっ…あぁっ…!やべっ…俺…!我慢っ…出来ねぇっ…!」
挿入の余韻を味わいたい所ではあるが…狼はもう耐え切れないようである。それを示すように龍の下腹部が狼の逸物の動きに合わせ跳ねあがる。
龍は狼の尻尾に足を絡めた。
ワレメの中を圧迫され、擦られ。道の快楽に揺蕩いながらも、確かに狼をまっすぐに見つめ。そして。
「いいっ…よっ…我慢…しないで…頂戴っ…♪」
ォォォンッ!
龍の言葉と共に、狼は先祖返りしたかのように遠吠えを上げると…一気に腰を動かし始めた。
ずごんっ、ずごんっ!
「あひっ、んぁぁっ!あっ、んぁっ!!んんんぅぅっ!!」
圧迫されるだけでなく、中身を抉られる。ワレメの底に眠っていた肉棒が。小さな、指だけで扱けるような肉棒が、震えるのが分かった。
狼の巨大な逸物に撫で回され、びくびくと可愛らしく、何度も跳ねる。
体もそれに伴い跳ね、机ががたんがたんと大きな音を立て揺れた。今にも倒れて、龍が落ちてしまいそうなほどに、激しく。
だから。
狼は龍を軽々と持ち上げた。
「んひゃぁっ!」
どづんっ!
体勢が変わった事で龍の更に奥深く。そして内壁を。雁首がごりごりと撫で回し。浮かび上がる血管が触れる度に脈打ち。
狼は龍を抱え込むと唇を奪う。貪る。
その間も腰を、腕を。全身を動かし、龍の中を貪る。
龍の尻に狼の太腿がぶつかる。先程までぶつかる事も無かった太腿は、龍を支えるために隆起し…龍の尻を叩きあげる。
抱えられ、抱き着き、深い深いキスをし、狼の体の一部になってしまったようだ。
心地よく、融けてしまいそうだ。それでもいいかな、と思うほど、心地よい。
「んぅっ、んぶぅっ、あぶぁっ、んんぶぅっ…!」
グゥゥゥ、ゥゥゥッ…!
龍の表情が蕩けきり、思考する事も出来なくなり始めた頃。狼は流れる汗もそのまま、全身の毛を逆立て唸り声を上げ始めた。
一層狼の逸物は膨らみ、大量の先走りを龍のワレメの中に注ぎ込んで。それを示すよう、龍も狼も。下半身はぐっしょりと濡れていた。
唇を離し。狼の胸板に顔を埋める。毛並みを押し倒し、乳首を探し。ぺろぺろと飴玉を舐めるように、舌を這わせ。
「いいよ…全部…中に…」
龍の言葉を聞き取ったのだろうか。狼は嬉しそうに笑うと…腰の動きを更に激しくさせた。
「ぁっ、ぁ”っ!んぁっ、あぁぁっ!んぁぁぁっ!!!」
狼の強引で、少々激しすぎる交尾に。龍の快楽は一気に昇りつめていく。喘ぎ声は言葉にならず。
ただただ獣のように。狼の胸に時折噛みつき、離しては呻き声のような嬌声を上げる。
「ぐぅぅぅっっ!!出るッ…!グォォォッ!!!」
額に血管を、汗を浮かべ。狼は快楽に腰をびくびくっ、と震わせ。そして。
遠吠えを上げると。
「ガァァァァッ!!!」
どぼっ…どぶびゅるるぅぅっ!びゅぅぅっ!びゅるるっ、びゅぐぅぅっ!!
「ぁっ!んぁぁぁっ!あつっ、あついっ!んぁっ!あぁはぁぁぁっ!!」
注ぎ込まれる奔流に、龍は目を上に向かせ、だらしなく舌をはみ出させた。
狼の精液に混じり…龍も絶頂に達した。びゅるるっ、と。
同時に達した。それは更に悦びになって。尻尾を絡ませ合う。龍の下腹部がぽっこりと膨らみ。
息も絶え絶えなのに。腰をゆるりと動かして。ほんの少し動いただけで。
「あふぁっ…」
緩やかで、でも激しい快楽が背骨を抜けていくようだ。
続く射精に。龍も狼も、身を委ね。ゆっくりとその場に座り込む。
ごぼっ、と精液が溢れ出して。二人を濡らしてしまっても。
それすら心地よくて。
あぁ、遠くに管楽器の音が聴こえる。
[newpage]
ゆるりとつながったまま。逸物が萎えて、ワレメから引き抜かれても。抱きしめ合い。唇を思い出したように交わして。
まだ陽は高くて。まだ一緒に居られる。
全身が精液に塗れてしまった。けれど、嬉しい。
「…えへぇっ…」
龍は自分のぽっこりと膨らんだ腹を少し撫でた。
「だ、出し過ぎた…よな…ごめん。」
「いいよ。嬉しい。気持ち良かった。」
いつも浮かべる、こう言ったら怒られるけれど可愛くて無邪気な笑顔。
その奥に、妖艶な色を宿して。それは今まで見た事も無いもので。
どきり、とした。
だけど狼はそれを口にしないで。笑顔を浮かべる。龍の頭を。小さな角を撫でて。
「そっか。…あー、ヤバい。」
「何?」
「…またシたくなってきた。ってか勃ってきた。」
「だぁめ。でも…今度、ね。」
なんだか一気に大人びたような気がして。狼はぶぅ、と唇を尖らせる。
ふふっ、と龍が笑うと…
ぐぅぅぅ。
静かな教室に響くのは自分達の囁き声。ぬちゃり、という粘液の音。そしてお腹の音。
出したのは、龍。かぁ、と顔を赤くして。
「…ククッ。」
「わ、笑わないでよ!だ、だってお腹空いちゃったんだもん!」
「まぁ、実際腹減ったな。…片付けて、掃除して…シャワールーム空いてっかな…」
「空いてても誰かいたら見つかっちゃうよ?」
「確かに。…ま、とりあえず片付けるべ。それから考えるか。」
「うん。あ。」
何かを思いついたように声を上げると龍はよっ、と狼の膝から立ち上がった。ぐらっ、とちょっと揺れたけど。すぐに真っ直ぐ狼を見つめて。
「これからも、よろしくね。」
「…おう!」
管楽器の音が、大きく響いた。
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