女子高生と虎顔リュックと蛇マフラー

  あたしは悩んでいた。

  友達の女の子はアクセサリーを見てかわいいと言うが、あたしにはどこがかわいいのかさっぱりわからなかった。まあ、中にはかわいいと思う物もあるにはあった。

  あたしは昔からみんなの言うかわいいを理解できないことが多かった。犬や猫がかわいいのはわかる。しかし、ゴテゴテとしているだけの装飾もみんなはかわいいと言う。そこがよくわからなかった。

  男の子もそういうのはあまり好きではないらしい。あたしも男の子に生まれたら良かったのに。

  今、あたしが悩んでいるのはファッションのことだった。センスがズレているあたしは、他の女の子から見るとイケてないらしい。

  しかし、ゴテゴテとした装飾や濃いメイクはあまり好きでなく、あまりやりたいとも思わない。

  どうにか自分がかわいいと思うもので、なおかつみんなもかわいいと納得できるものを探しているが、中々見つからないのだ。

  何かいいアイテムは無いかと服のネットショップのサイトを眺めていると、ある見出しに目が止まった。

  『この冬はアニマルコーデで乗り切れ!』

  あたしはそのリンクをクリックした。

  飛んだ先のページには虎の頭の形をしたリュックが紹介されていた。リュックの物を入れる部分が虎の頭の形をしている。それも虎の頭がかなりリアルに再現されていた。

  あたしはそういうリュックがあることを聞いたことがあった。原宿でも密かなブームになっているらしい。少し前に、テレビでアイドルも私物としてこのリュックを紹介していた。

  これはかわいいと思った。

  背負えばまるで背中に虎の頭がくっついているみたいに見えるだろう。これならば、あたしもかわいいと思えるし、みんなにもウケるかもしれない。

  今なら蛇マフラーが無料でついてくるらしい。

  蛇マフラーは名前の通り、蛇みたいな見た目のデザインになっているマフラーで、身に付ければ首に蛇を巻いているみたいになるようだ。

  これは買いだ。

  あたしは商品をカートへと入れ、購入ボタンを押した。

  

  

  マフラーとリュックを買って数日後、友達とカラオケに行ってから帰宅すると荷物が届いていた。

  あたしは届いたダンボール箱を自室に運んだ。

  ダンボール箱を机の上に置き、ガムテープを剥がした。

  箱を開くと、注文した虎顔リュックと蛇マフラーが詰められている。

  あたしは早速、蛇マフラーを首に巻き、虎顔リュックを背負ってみた。

  鏡で自分の姿を確認しようとしたが、突然腕が何かに縛られ、背中で固定されてしまった。腕を動かそうとしてもびくともしない。

  「な、何?」

  なんとか首を回して背中を見ると、腕がリュックを背負うための紐で縛られている。どうして腕に紐が絡まってしまったんだろう。

  なんとか紐をほどこうともがいていると、首周りがムズムズしだした。

  首に巻いている蛇マフラーの様子が何やらおかしい。

  薄っぺらかったマフラーに厚みがでてきた。アクリルの生地でできていたはずなのに、いつの間にか表面は鱗のようなもので覆われ、蛍光灯の光を鈍く反射していた。

  「マフラーが本物の蛇になった……!?」

  暖かいマフラーはいつの間にかひんやりと冷たく鱗がついた蛇へと変化していた。

  蛇はあたしの首に緩く巻き付いている。

  蛇を首から引き剥がそうにも腕を縛られていてどうすることもできない。

  蛇があたしの顔の前で鎌首をもたげた。

  噛まれる。

  反射的にそう思ったが、蛇はあたしを噛むことなく、首元からあたしの服の中に入ってきた。

  「ううっ」

  あたしの素肌の上を蛇行しながら蛇が下っていく。

  ひんやりとした温度と鱗の感触でくすぐったい。

  蛇はそのままあたしのパンツの中に潜り込んだ。

  そのまま通り抜けて床へ下りていくだろうと思いきや、蛇はパンツの中でとぐろを巻き、尻尾からあたしの女性器に入ってきた。

  「やだ……!?」

  腰を振って蛇を振り落とそうとしたが、蛇は少しずつ奥の方へ尻尾を入れてくる。

  あたしが蛇に気を取られていると、背中で何かが蠢いた。

  虎顔リュックが動いて背中からの頭のほうへと移動してくる。

  何が起きたか理解したときには既に、虎顔リュックがあたしの顔に覆いかぶさってきた。

  本来荷物を入れるスペースにあたしの頭部がすっぽり入ってしまった。

  丁度、目の辺りに開いている穴を覗くと、鏡に頭だけ虎みたいになったあたしが映っていた。

  その間にも蛇はあたしの奥へとどんどん入ってくる。

  お腹の奥のほうが熱くなってきた。パンツが少し濡れ始めている。

  あたしは激しく腕を振り回した。

  拍子に腕を縛っていたリュックの紐がほどけた。

  急いでパンツを脱ぎ、尻尾から股間の割れ目に入っていく蛇を抜こうと蛇の首根っこを掴んだ。

  その途端、今まで感じたことのない感覚が身体を襲った。

  快感に腰がガクガクと震え、口から唾液を垂らしてしまった。

  蛇を掴んだはずなのに、あたしの一部を掴んだみたいにしっかりと感覚があり、掴んだだけで意識が飛んでしまいそうな快楽が全身を突き抜けた。

  それでも、なんとか意識を保ち、蛇を引き抜こうと手に力を込めた。

  しかし、それが一層快感を強めた。

  特に、蛇の頭の部分を触ると、立っていられなくなるほどの刺激が襲い、蛇が口を開く。

  壁に手をつき、あたしは呼吸がどんどん荒くなっていった。

  股間の奥がムズムズとして、何か出そうな感じがしてきた。

  蛇を強く掴むと、快感が一気に押し寄せ、蛇が暴れながら白いドロドロした液体を吐き出した。

  あたしは蛇を抑えようとしたが、抑えきれずに部屋中に白濁液を飛び散らせ、床やカーテンを汚し、あたしにもドロドロとした液体が飛び散る。

  「何これ、止まらない……!」

  快感の波は奥からどんどん押し寄せ、蛇は白濁液を吐き出し続けた。

  そこで、あたしは腕に毛のようなものが生えていることに気付いた。

  それは一気に全身に広がり、黄色と黒の縞模様が形成された。

  次に、全身の筋肉が爆発するように膨れ上がった。全身がボディビルダーよりも太くなる。

  お尻がムズムズし、肛門の上辺りから尻尾がヒョロリと飛び出した。

  いつの間にか手のひらにフニフニとした肉球ができ、爪が異様に長く伸びていた。

  そのうち顔が溶けるように熱くなり、あたしは肉球のついた手で顔を押さえた。頭を虎顔リュックが覆っているはずなのに、虎顔を触ると感覚がある。

  口を開けば、横に大きく裂けていて、鋭利な歯が整然と並んでいる。舌は長く伸びて、自由に動かせた。

  白濁液を吐き出していた蛇は大人しくなり、口から液をわずかに滴らせるのみとなっていた。

  その蛇も、次第に目が消失し、口も先端の切れ目を残してなくなってしまい、ペニスと化してあたしと完全に融合した。

  鏡を見れば、そこには逞しい身体つきをしたオスの虎獣人が立っていた。

  すっかり姿が変わってしまった自分の姿に愕然としながらも、どこかで少し興奮している自分がいた。

  クラスの誰よりも筋肉質な身体。身長も元々よりだいぶ大きくなっている。

  股間からは太い肉棒が垂れ下がり、赤黒い血管が全体に根を張っている。

  クラスの男子にもこんなものがついているのだろうか。

  実際に見たことないからわからないが、彼らのモノはこんなに逞しくないような気がする。

  あたしは自分に生えたイチモツを掴んで擦ってみた。

  先ほどのような快感の波が全身を突き抜け、あたしはよろめいた。

  男子がこうやって自分のペニスを擦って快感を得ていると聞いたことがあった。

  男子はペニスを擦るだけでお手軽に快感を得られるのは羨ましいと思っていた。

  あたしも何の因果かついにペニスを手に入れた。

  あたしは部屋で一人、息を荒くして自分のペニスをしごいた。

  手のひらの肉球が柔らかく、ペニスを握るとしっかりフィットする。

  あたしは夢中になっていた。

  自分の姿がオスの虎獣人になってしまったことなど既にどうでも良かった。

  あたしは時折、グルグルと喉を鳴らしながら一心不乱にペニスをこすり続けた。

  快感の波がうねるように押し寄せ、身体がエビ反りになる。

  あたしは咆哮しながら、ペニスから精子を放った。

  おびただしい量の精液が部屋中を埋め尽くす。

  精子を吐き出すと、ペニスは小さく縮み、蛇に姿を戻し、あたしの股間から這い出していった。

  這い出した後にはあたしの女性器が以前と同様に穴を開けていた。

  蛇が地面に落ちると、厚みを失い、元のマフラーへと戻った。

  すると、あたしの身体からも筋肉や獣毛が失われ、元の華奢な身体になった。

  頭部と融合していた虎顔リュックも手で引っ張ると簡単に外れた。

  

  

  これ以降、リュックもマフラーも普段は普通のリュックとマフラーになった。

  せっかく買ったのだから、リュックもマフラーも普段使いにしている。周囲からの評判も上々だ。

  しかし、リュックを頭に被り、マフラーを女性器に近づけると、マフラーは蛇となって女性器に潜り込み、あたしはオスの虎獣人になることができた。

  あたしは今日も虎獣人になり、自慰にふける。

  精子の量が多すぎて、部屋が精子まみれになってしまうのは、部屋に新聞紙を敷き詰めることで対応している。

  あたしはペニスを握りながら、気持ちよさにグルルルと唸った。

  その途端、ペニスが激しく脈動する。

  あたしは部屋の真ん中で腰をガクガクと震わせながら、激しく精子を噴き出した。