11話 くすぐり私刑を受けるイチ(3) よせあつめ外伝7
「ちくしょう! 離せ!!」
床に磔にされたイチはなんとか逃れようと全身に力を籠めるが、特に右腕を押さえつけるコチョラータの力が物凄く_、脚をジタバタさせることしかできなかった。
「暴れてくれたじゃないの」
グリムが赤くなった額をさすりながらイチを見下ろしていた。その目に小鼠を捕まえた猫のような、危険な輝きがある。
「どうするつもりだ? わたしに危害を加えるなら、冒険者ギルドも黙っていないぞ」
そういうイチの目にわずかながら怯えが混じっている。
こういう形で他者に集団で自由を奪われたのは初めてだった。
万一、グリムらがイチの命を奪うような暴挙に出れば流石に冒険者ギルドが捨ててはおかない。
しかしグリムは妖しい笑みを浮かべた。
加虐者が被虐者を前にした時に浮かべる、どこか淫靡さを感じさせる笑みだ。
「危害、だなんて人聞きが悪いわ。私はあなたと仲良くなりたいだけよ」
グリムはそう言うとイチの頭側に回りこみ、膝を立てて腰を下ろすとイチのコートをはだけさせブラウスのボタンも外し、木綿の白いブラジャーが露出するまでイチの服を剥いだ。
「な、なにするつもりだ! お前、まさかそういう趣味がっ!?」
想定していなかった事態にイチは顔を赤く染め喚いた。
なんとか逃れようとするもやはり腕はびくともしない。
完全に詰んでいた。
「安心しな、グリムにそっちの趣味はないよ」
クースが答えたがその意地悪い響きの言葉にイチは安心などできない。それはそうだろう。
「なかよくするだけ、だよね~」
コチョラータは根が優しいのだろう。気の毒そうな笑みを浮かべたがイチの拘束を解くつもりはない。
「そうそう。冒険者同士、仲良くなるためのスキンシップよ」
そう言いながらグリムはイチの目の前で10本の指をワキワキと動かして見せる。その蜘蛛の脚のような動きを見てイチはこれから自分の身に何が起きるか察した。
「ま、まさか、や、やめろ!」
「仲良くなったら、何かいいこと、教えてくれるわよね?」
「や、やめろーーーーーーーー!!」
しかし無慈悲な指先がイチの両腋に伸ばされた。
「____あははははははははははははははは! ひひひひひひひひひひひひ!! ふうううううううう!!」
戦闘状態の為か過剰に神経が研ぎ澄まされた腋の下を、グリムのしなやかな指先がカリカリ、カリカリとくすぐる。
堪らずイチは悲鳴のような笑い声をあげた。
「あははははッッッッ____ヤメッ________くくくくく、くふふふふふふふぅぅぅぅぅぅ!!」
「あらあら、敏感なのねぇ? もっともっと笑ってちょうだい」
「いひひひひひひひひひひひ!! ひはははははははははは!! あははははははははははははははは!! やめへぇへへははははははははは!!」
笑うつもりはないのに生理的な反射で笑ってしまう。
耐えようにも耐えられない強烈なくすぐったさにイチは脚をジタバタさせ床をドンドンと踵で叩きながら首を左右に振った。
「どう? 少しはわたしたちと仲良くする気になったかしら?」
「ふふふっ………………………………ふざけ、ひゃひゃひゃひゃひゃひゃはははははははッ!!!」
「まだまだスキンシップが足りないようね。クース、コチョラータ、手を貸してちょうだいな」
グリムの合図でクースとコチョラータのふたりは上手く体勢を変え、イチの腕を今度は膝裏に挟み込むと自由になった手でくすぐり責めに加勢しはじめた。
「そそそ、そんなはははははっっ________ひいいいいいいいひひひひひひひひひいいいいいいいい!!」
グリムは腋、クースは臍の周囲、コチョラータは首やうなじにかけてイチの柔肌を指先でワシャワシャ、コチョコチョ、カリカリと強烈なくすぐり攻撃を同時に仕掛けて来た。
これは堪らない。
「ひいいいいいいい!! ひひひひひひひいいいいいいい!! ふふっ、ふふふうふッッッッッ、あひひひひひひひいいいいいいッッッッッッッッ!!」
イチは容赦のない責めに顔を真っ赤にし、涙を流しながら強制的な笑顔を作らされている。
イチの身体がジタバタと逃れようとするために粗末なブラジャーに包まれた乳房が上下に揺れ、横隔膜の収縮に合わせて筋の入った腹筋が激しく痙攣している。
「はッ________はひッッッ____________もッ、ひひッ、もうッ________ゆるッ________ふふふひひひひひひあはあああああッッ!!」
限界を超えたくすぐりにイチは遂に呼吸困難が出始め、笑い声が出てはいるもののその顔は苦悶に歪み始めている。
それでも3人の指は止まらず、イチの更に深い神経を探るように反応のよい場所を探し絶えず指先でイチの柔肌を擽り続けている。
確かに冒険者同士暴力で危害を加えるのは禁じられている。
だがくすぐるだけならどうか?
これはこの時代、一部の冒険者が同じ冒険者を私刑にかける時に使われた手である。
確かに肉体的な危害はないものの、抵抗を許されぬ状態で複数の手に自分の身体を擽られる。しかもそれがいつ終わるかわからないというのは想像を絶する恐怖と屈辱、そして苦悶を与えるのは想像に難くない。
「どう? わたしたちと仲良くする気になったでしょう?」
そういうグリムの表情にはサディスティックな悦びが浮かんでいる。同時にくすぐり私刑に参加しているクースやコチョラータにもある種の性的興奮のような色が見て取れた。
実際のところ情報の取得よりもイチに私刑を加えたい気持ちの方が強いのだろう。
しかしイチはこの時から不屈の冒険者であった。
もっともその屈せぬ心が彼女を苦境に追い込む事は一度や二度ではないのだが。
「ふぐうううううううう!! うぐうううううううううううううう!!」
グリムの言葉にイチの不屈精神が燃え上がったのか、歯を食いしばりながらブンブンと首を振った。
一度不屈の心を燃やせばアドレナリンが出る為か並大抵の責めには屈さない強さがイチにはある。
「ふうううううううううううッッッッッ!! ふうううううううううううッッッッッ!!」
身体を襲う擽りと、感覚受容器の防衛反射による生理的反射、そして横隔膜の異常な収縮にイチは根性で耐える術を会得しつつある。なんという驚異的な精神力か。
イチは涙目になり顔を真っ赤にしながらも抵抗の意志をその目でグリムに示した。
驚いたのはグリムだけではない。
クースやコチョラータもこのイチの驚異的な精神力に驚きとともに焦りを感じた。
恐らくは3人ともなにかしらの機会にこのくすぐり私刑を受けた事があるのだろう。
だからイチの粘り強さに驚嘆してしまうというのは人情である。
「まったく、強情な娘ね。いいわ。そのつもりなら、徹底的にやってあげる!」
「かひゅっ________ひッ、____________ひゅッ________ゲホッ………………」
ほんの僅かな時間イチはくすぐり責めから解放され、呼吸を整える為か肺がアンバランスな空気を排出する音が響く。
「降参するなら今のうちだよ~」
これから起きる事を知っているコチョラータは恐らく同情のためにイチに降参を促した。
「はひっ________ひっ________な………………なにを………………ッ!?」
グリムは立ち上がるとイチの脚側に回り込み、暴れるイチの脚をいなしながらロングスカートに手をかけた。
どこにでも売られている木綿の白いショーツとイチの太ももが外気に晒される。
イチが羞恥を覚えるよりも先にグリムはイチの両足首を捕まえ、股をV時に開かせると自分の脚をイチの股間に当てた。
「な、なにをするつもりだ!?」
何をされるかわからず恐れるイチを見下ろし、グリムは興奮し淫靡にすら見える眼差しで答えた。
「あなたが降参するまで止めないから。覚悟しなさい」
そう宣言すると、イチの股間に押し当てた靴底を小刻みに振動させた。
いわゆる電気アンマという技である。
「あはああああああああああああああああッッッッッッッ________ひいいいいいいいいいいいいいいッッッッッッッ!!」
未経験の刺激にイチは絶叫した。
股間を中心に地震のような超刺激が背筋から脳髄まで電流のように走っている。
それはイチが未だかつて経験した事のないくすぐったさを越えた強烈な刺激であった。
「ほらほらほらほら! まだまだいくわよ!!」
「やめえええええええええ!! ひいいいいいいいいいいッッッッッッッ!! ははははひいいいいいいいいいいッッッッッッッ!!」
鍛えようのない柔らかな部分を揺るがす振動にイチは半狂乱になり笑い悶えながら身をよじった。口からは涎が飛び散り、顎はもうべとべとになっている。
顔は笑顔とも泣き顔とも言えぬ苦悶に満ちた表情になり、喉からは無理やり絞り出されるような喘ぎが漏れ続ける。
「負けを認めなさい! どうなってもしらないわよ!!」
グリムはもう既にサディスティックな興奮に半ば狂い、悦びに満ちた瞳を輝かせている。
自分でも知らない所に同性愛の劣情があるのかも知れない。
「あひいいいいいいいいいいひいいいいいいいいいいッッッッッッッ!! と、止めてくれッッッッッッッ!! で、出るッッッッッッッ!! 漏れ………………いひいいいいいいいいいいッッッッ!!」
既にイチは自分の下半身が自分のものとは思えないほど感覚が狂って行くのを自覚していた。
イチがあまり覚えていない性的刺激にも似た身体の震えは最高潮に達しつつあり、イチは自分の股間がジクジクと痺れはじめた感覚に焦りを覚えた。
尿意が強制的に呼び起されている。
「言ったでしょ? 負けを認めるまで止めないって!!」
しかし加虐心にセクシャルな興奮が上乗せされたグリムは足の振動を緩めることなどなく、むしろ更にイチを悶えさせようとそのパターンを更に小刻みかつ激しくした。
「ひいいいいいいいいいッッッッッ!? あひゃひきゃああああああああああああああああ!!」
イチは視界が真っ白になったと錯覚するほど神経が暴走し、弓なりに背中をのけぞらしながら目を見開き絶叫。舌が突き出るほどの叫び声が発せられた。
だがそれでもイチは折れず、私刑に耐える為に脚に力を込めグリムから逃れようと藻掻いている。
「もう、どうなってもしらないわよ!!」
グリムはイチが降参の意志を示せばその場で解放してやるつもりではいたのだが、ここまで粘られてはもう止められなくなってしまったのだろう。
手を遣わず器用に右足の靴を脱ぎ捨てると、靴下につつまれた脚をイチの秘部に密着させトドメの責めを開始した。
「ひへえええええええええッッッッッッッッッッ!!?」
既にどこかが開いて中から何かが噴き出しそうな状態のイチの秘部に覆いかぶさるように密着したグリムの足裏が波をかき揺らすかのように強烈な振動責めを加える。
「だめええええええッッッッッ!! これだめえええええええええええええッッッッッッッ!! やめえええええええええええええ!!」
絶叫と共にイチの股間はギュンギュンと痙攣し、一瞬大きく縮みあがったかと思うと、次の瞬間に決壊を迎えた。
「ひぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいッッッッッッッッッ________!!」
殆ど断末魔のような叫びと共にイチの黒目は焦点を失い、下腹部周りの腹筋を痙攣させまるで橋かなにかのように背中が大きく反り返ると、イチは失禁しグリムの足裏を温かな飛沫でびしょびしょに濡らし、そして失神してしまったのである。