Introduction
在りたい自分が見つかる「いつか」って、くるのかな?
梅雨の中休みの放課後に、ぼくを優しく暴いてくれるキミと偶然会えた。
器用な狼の前でだけ「自分」になれてしまう心地よさが、少しだけ怖くて、たまらなく愛おしい。
「高校入ってからあいつとは会ってんのか?」
「イブキと元どおりになれたのはカミタニのおかげ。ほんと、その節は世話になった」
「好きだけど、友だちとしての好きでいさせて。何も特別じゃなくていいから……」
「そっかよー。おまえら、ホント仲良いんだな。いいな」
「カミタニ……っ、これ……」
「悪いホモ狼でごめん。我慢も“待て”もできなかった」
あとちょっと。届きそうで届かない限界ライン──美しいまでに残酷で、究極の“For You”。
本作は『ぼくのせなかを追ってほしいキミに』の時間軸よりも未来を描いた後続作品です。
独立したエピソードなので、過去作を未読でもお楽しみいただけますが、
『Episode:イブキ〈フェアウェル、ぼくらの恋〉』とは特に関連深いため、先にイブキ編を読まれることを強くお勧めします。
★『ぼくのせなかを追ってほしいキミに』
→ novel/18954058
★『Episode:クマキチ〈星をみつけた夏〉』
→ novel/19213843
★『Episode:イブキ〈フェアウェル、ぼくらの恋〉』
→ novel/21315746
★『Episode:ウシザキ〈オナホ爆弾ゲーム大会〉』
→ novel/22282244