邪神の企み

  殺風景な空間で真崎杏子は目を覚ました。闘技場らしき建物の中央にいて、辺りはとても暗く、空は妖しい紫色の雲に覆われている。

  まだはっきりしない意識の中で、いきなりの見慣れない場所を見て杏子は怪訝な表情を浮かべた。

  ここはどこなのだろう……? 確か学校帰りにバーガーワールドへアルバイトに行き、それから家に帰って……そこで彼女の記憶は途切れていた。

  だんだんと意識が覚醒していき辺りを確認すると、デュエルに出てくるようなモンスターの衣装らしきものが四つ転がっており、そして彼女と同じように二人の少女が目を覚ました所だった。

  「ここは……?」

  「あなたたち誰なの?」

  どうやら彼女たちもこの不自然な空間のことを知らないようだ。天上院明日香と十六夜アキは、互いに距離を置きながら辺りを警戒するように窺っている。

  彼女たちに面識が無いのは当然で、それぞれが違う場所、違う年代から異なる空間へ集められているからだ。

  「あの、とりあえず自己紹介しない?」

  「そうね……なっ、なに? これは召喚!?」

  杏子がそう提案した時だった。光と共に床へ魔法陣が浮かび上がり、そこからこつぜんと女の子が姿を現したのだった。

  「「「ブラックマジシャンガール!?」」」

  彼女たち三人は、かわいらしい青色の服装をしている魔法使い族のモンスターの名前を叫んだ。

  「あれは遊戯の……」

  「どういうこと、デュエルでも始まっているの?」

  少女の見た目をしているとはいえ、カード使用したバトルのモンスターが出現したことで彼女たちは身構えた。

  だが、ブラックマジシャンガールの様子はどこかがおかしい……瞳には艶があり、頬は赤く上気し、呼吸が乱れているようだ。

  「そうれ、モンスターの皮を着てしまいなさい」

  ブラックマジシャンガールがステッキを掲げると先端から光がほとばしり、杏子たちに降り注ぐのだった。[newpage]

  緑色の光に杏子たち三人……いやブラックマジシャンガール自身も入れて四人が薄緑色の光に包まれた。

  「攻撃されたんじゃなさそうね……」

  「まだ分からないわ。特殊効果があるかもしれないわよ」

  通常のデュエルならダイレクトアタックによりLPが減る所ではあるが、謎の場所に連れて来られた彼女たちは油断を怠っていなかった。

  だが、ゆっくりと体温と呼吸が上がっていき……彼女たち三人の頬も上気していく。

  「ああん、ゾーグ様ったらあ……気が早いですよ」

  「あ、あなたそれ……」

  杏子は驚いていた。ブラックマジシャンガールは友人の男の子が使用しているカードのモンスターではあるが、女の子であると彼女は認識していたからだ。

  ガールは青色の魔法使いらしいかわいい服装に、金色の長い髪と翠眼の少女であり、人間と同じ姿をしていてその少女の股間に似つかわしくない男性器がついていて、それを勃起させているからだ。

  「あなた男の子だったの……」

  杏子は別にブラックマジシャンガールが名前に反した性別でも、そこまで驚かなかったはずだ。

  ステッキを掲げて光を降り注がせながら、規格外の逸物を片手でしごいていなければ……。

  多少のそっち方面の知識はあれど、恋愛経験豊富なわけでもない年頃の普通の少女なので、生々しい異性のはずの性欲を直接向けられて驚きと共にたじろいでしまっている。

  「もうっなにかんがえてるの。そんなものしまいなさいよ!」

  (あれが元気になった男の子の……初めて見ちゃった。遊戯のもあんなになるのかな? 体がなんだか熱くなってきちゃった……)

  「そんなことよりもマズいわ」

  「ええそうね。それには同意だわ」

  杏子が普通の十代の少女として照れたように慌てているのに対し、明日香とアキは冷静な反応だった。

  ブラックマジシャンガールの背後から、角の生えた悪魔の顔らしきものがある薄い皮のような物がひとりでに動いて、彼女にまとわりつこうとしている。

  「あはぁっ……」

  しかし、そのブラックマジシャンガール本人はといえば、紫がかかった黒色の悪魔のような皮に後ろからまとわりつかれている。

  紫黒の皮が彼女を包んで覆い隠そうとさえしているというのに、恥じらうようなそぶりを見せながら立派な逸物をしごいて先端から先走りをたらし、ステッキを掲げたままでいる。

  初対面の三人ではあったが、どうやら目先の問題として誰を警戒すればいいのかがはっきりしたようで、お互いに顔を見てうなずくのだった。

  「にしてもあんな効果のカードなんてあったかしら?」

  「いいえ、そんなことよりもあれを見た方がいいわね」

  ブラックマジシャンガールの行動に首をかしげる杏子だが、明日香が淡々と状況を説明した。

  地面に落ちてただけのモンスター衣装が、ゆっくりと這いずるようにこちらに向かってきているのである。

  「あれなら注意してればなんとかなりそうね」

  そうアキが答えたように中身の無い皮のようなものなので、早く移動することもなさそうで距離さえとっていれば問題なさそうであった。

  だがしかし、彼女たちにもすでに魔の手が迫っていたのであった……。[newpage]

  杏子は彼女に迫ってくるオレンジ色の皮を警戒していた。まだ詳しい状況は分かっていないが、これまでにも危機的状況を乗り越えてきているので平然と立ち向かう気概を見せている。

  「ふう……なんだか体が熱いわ……」

  ブラックマジシャンガールから放たれた光によって杏子の瞳が潤み、頬がより上気して赤みがかかった。心臓がドクドクと鼓動し、呼吸も乱れてきている。

  「どうしちゃったのかしら……」

  そんな中、彼女は動く皮に気を取られてしまって、いつの間にか足元に仮面があることをようやく知ったのであった。

  それは仮面魔獣デスガーディウスの仮面であり、人食をして食べた人間の顔が仮面に浮かび上がってくるという、悪魔族の大型モンスターだ。

  「なにかしらこれ……」

  体は火照り熱くなっていき判断も鈍っていく。それを見た瞬間にドクンと胸が高鳴り、なんの警戒も無く油断したまま杏子はその仮面を拾ってしまった。その隙を見逃さず、動く皮は杏子の後ろに回り込んでしまう。

  仮面は水色で、骨らしき装飾のついたオレンジの頭巾を被っていて、赤い瞳に表情のない無機質なものだ。

  更に特徴的なのが仮面の左右に小さな同じような仮面が一つずつついている。どちらにも真ん中には無い口があり、右は怒っていて、左は悲しそうな表情をしていた。

  「サイズはどうかなあ……」

  こんな禍々しい仮面だというのに、杏子はまるでとてもかわいいアクセサリを見つけたように手に取って自分がかぶる前提で見つめていた。

  そして、そうしているうちに背後からオレンジ色のモンスターの皮が、立ち上がるようにして彼女に迫る。

  オレンジ色の皮は爪のついた紫色の手足らしきものと、爪と同じ色の模様がついていた。

  その皮がペタリと杏子の背中にくっついたが、彼女はどういうわけかデスガーディウスの仮面に見とれているままだ。

  「うーん、被っちゃおうかなあ……」

  動く皮が背中にくっついたが、粘着質な感触はしていない。布が垂れ下がっている近いのだが、全く気にしてもいない。

  杏子は仮面を裏返し自分の顔の高さまで持ち上げる。背中に起こっていることには気がついていいない。

  皮はそのまま彼女の体を包もうと背中を中心に広がっていく、脚や頭も包もうと人型の空洞が出来上がっていくようだった。

  「試すだけならいいよね……」

  どこかでほんの少しだけ危険だという意識が残っているのか、いけないことをしてしまうような気分で杏子は仮面を顔に近づけていく……。

  胸の部分が包まれそうになり、頭と足の一部へ短い触手のように伸びた皮が接触し、表面に広がっていこうとする。

  「やだ、なにこれえ……」

  その頃、明日香は濃い紫色の皮をまるでズボンのように穿いてしまっていた。

  形状こそ人間の少女らしさを残しているが、下半身の見た目は悪魔そのものであり、おまけに股間にこちらも立派な逸物が生えていて、恥じらいならそれを確かめるように撫でている。

  「私の腕がこんなに大きく……」

  一方のアキは胸と頭部を残して皮に体を包まれてしまったようだ。

  薄い紫色の毛皮が生えている腕は逞しく、長く、異様に発達しており、まるでゴリラを思わせるような形状で、機械のコードやダクトまで腕から生えてきてしまっている。

  頭にもモンスターの顔の皮らしきものが上から迫り、下半身の形状こそ人間のままだが、片足が薄紫の毛皮が生えて異形化しかけていて、爬虫類のような尻尾まで生えてきている。

  そしてなにより、まだ『中身』が無いようでフニャリとしているが、彼女の股間にも大きなペニスと玉袋がついていた……。

  それだというのにアキは自分の体をぼんやりと眺めているだけだ。

  彼女たち三人はお互いの異変どころか、自分たちの肉体の変化も正しく認識出来ていないようである。

  「えへへ……」

  ちょっといけないことをしているようにドキドキとしながら、杏子は顔が三つあるデスガーディウスの仮面を被ってしまう。

  陽気でエネルギッシュな顔も、ポニーテールを結んだボブカットの髪も無表情な仮面に見えなくなってしまった。

  オレンジ色の皮はすでに彼女の後ろ半分を包んでいて、仮面と接触するとつなぎ目もない滑らかに繋がって、杏子の頭部を完全に隠してしまう。

  「……!」

  体も足も仮面魔獣デスガーディウスの皮が包み込んでいき、表面が服ごと覆われていってしまう。

  腕も袖を通すのではなく、腕の形に広がって杏子の腕を全て包んでしまった。

  こうして彼女は仮面と皮に全身を包まれ、まるでデスガーディウスのコスプレをしているかのような格好になってしまった。

  「私……モンスターみたい」

  動く皮への警戒心もどこへやら、矮小化した危機感よりもモンスターの姿になったことを喜んでしまっている。

  体温は上がり、今までにない感情が湧いてくるのを感じる。全身を包む皮はまるで極薄の膜のようで、杏子の肉体にピッタリとくっついてきている。

  不快な感じはせずに、元から来ていた制服さえも感じさせないほど自然であり、膜がとても薄いのか自分の皮膚のように直接外の空気に触れているかのような感覚さえしてくる。

  「いいわねえ。遊戯にも見てもらいたいなあ……」

  皮はとても馴染んできていて、本当に仮面魔獣デスガーディウスになった気分だった。

  杏子が自分のことをデスガーディウスと認識すると、更に変化が起きる。

  仮面魔獣デスガーディウスは雄のはずだが、モンスターの皮に包まれてからも彼女の肉体は、人間の少女としてのプロポーションを残していて、皮の上からも胸の膨らみが認識できていた。

  少女だった怪物の体は熱く火照り、その胸のサイズが大きくなっていく……。

  「うっ……」

  身体が大型モンスターのように大きくなっていき、皮の模様が実際の外骨格へとなる。

  彼女の元の皮膚と皮がくっついて馴染んでいき、モンスター自身の本当の皮膚と皮になる。そこに着ていた衣類はどこにも無い。

  その変化に彼女は気がついているが、そのことを良いことだとさえ思っている。

  「あっ……なにこれ。えへっ! なんだろう、この感じ……?」

  やけに胸が膨らんでカボチャみたいな緑色の乳首が出来上がり、その再生された乳首の先が透明な液体で滲んでいる。

  人間のような体型のまま大型モンスターとしてより馴染んで彼女のものとなっていく手足と外骨格。

  本数さえ減った指ではなく、ほとんど尖った爪で出来ているような、もはや人間の形をしていない手足も彼女のものとなり、より巨大化していく。

  「あっ……ああん! 体が……」

  時折苦し気に呻きつつ、彼女はやがて艶のある声を出すようになった。

  もうほぼモンスターとなった杏子。より大型モンスターとして巨大化し、胸が巨乳になって透明な液体を先から飛ばしながら、緑色の乳首が冗談みたいに棒状に長くなった。

  「あっ! あはっっ! 私どうしちゃったの?」

  真崎杏子はブラックマジシャンガールの攻撃により、雌の仮面魔獣デスガーディウスへと変化させられてしまった。

  彼女は他の三人のように雄にはならなかったようだが、雌の大型モンスターは発情しているのか、女性器の割れ目をヒクヒクさせて、ポタポタと愛液を垂らしていた。[newpage]

  時は遡り、杏子がまだ動く皮に対して警戒していた頃、明日香もまたそれを敵そのものか攻撃であると認識していた。

  濃い紫の皮はほぼ動かなかったので、つい思考を巡らせてしまう。

  敵の正体は? これはデュエルなのか? 目的は何であるのか……しかし、彼女もまた体が火照ってきており、端正な顔立ちがだんだんと欲に溺れるように歪んでいき、息を荒くしながら自ら皮に近づいてしまうのであった。

  「確かめる必要があるわね……」

  まるで言いわけをするかのようにそう言うと、紫色の皮をつかんでズボンをはくように皮のすそに足を通してしまう。

  皮はブカブカだったが吸いつくようにくっつき始め馴染んでいく。

  まるでゴム製のスーツのようにピッタリと彼女の足へ濃紫の皮が密着していく。

  それは繊細で上等な記事のようで、すぐに彼女は自分の皮膚のように感じることが出来た。

  「あらあら、これはなにかしら?」

  彼女の下半身と皮が馴染んでいき、脚の形状も変化しつつある。

  そして股間に短いのと長いのと二枚の薄い皮がついていたたのだが、馴染んでいくと『中身』までが作られていき、みるみるうちに立派な逸物となった。

  「やだ、なにこれえ……」

  出来たての大きな男性器を、明日香は恥じらいなら確かめるように撫でている。

  しかしそれは困っているというよりも、喜んでしまっているようだった。

  そして濃紫の皮が起き上がるように彼女の背に迫ろうとしていたのだが、まるで用意された上着を着るかの如く自然な動作で袖に腕を通してしまう。

  「あら似合うかしら?」

  ギンギンに勃起しているペニスが彼女は気にならないようだ。それよりも皮の方が興味があるらしく、自分で着てしまった。

  地面に落ちていた頭の左右に一本ずつ、真ん中に一本角の生えているモンスターの頭の皮まで被ってしまった。

  「私にピッタリねえ。十代が見たらどう思うかしら?」

  濃紺の皮は彼女にピッタリのサイズになり、ラバースーツのように彼女の体に密着していてつなぎ目すらどこにも見当たらない。

  着心地は窮屈どころか皮に包まれていることを一切感じさせないほどで、体に馴染むと明日香の体のラインは崩れていき、大きく逞しく成長していった。

  「私はヴァンパイアジェネシスよ」

  彼女の言うとおりアンデッド族のモンスターである、ヴァンパイアジェネシスの姿に明日香はなっていた。

  そして肉体は逞しく巨大になっていく。乳房は硬くて厚い胸板となり、全身の筋肉が大きく歪に成長していく。

  腕も足も体も筋骨隆々になり、巨大化していき、少女では無い人間離れした怪物らしい体つきに変化していった。

  巨大な岩のような鋼の肉体。背中からは悪魔のような羽が生え、頭からは三本の角が生えている。

  「グオオオオオオオオオオオッ!!」

  口からは大きな牙が無数にむき出しになって突き出ていて、瞳は赤く光り、巨体の逞しい悪魔のような姿のヴァンパイアジェネシスに天上院明日香は完全に変化すると、雄らしい立派な逸物をビンと勃起させ咆哮をあげるのであった。[newpage]

  時は再び遡る。アキもまた他の二人のように動く皮を自ら着てしまっていた。

  淫らな気分になり、アキは皮を履いてしまう。そして腕まで通してしまうのだった

  「私の腕がこんなに大きく……」

  胸と頭部を残して薄い紫色の皮に体を包まれて、アキはそれをぼんやり見ているだけだった。

  彼女の異変は腕から始まった。毛皮のようなものは元から皮に生えていたが、腕と体と右足だけが濃くなった。

  ムキムキと腕がゴリラのように長く逞しくなっていくと、皮膚を突き破つて電機コードやダクトらしきものが出てきてしまう。

  「腕だけじゃない……」

  それを呆けた顔でアキは眺めている。

  腕が異様に発達し、右足だけがモコモコと太くなっていくのに対し、左足からは毛は生えず牛の足のような形状になっていった。

  そして股間からはまだフニャフニャしたペニスと睾丸の形をした皮がついている。

  「ああっ私の体が……」

  どこか嬉しそうにアキは自分の変化していく肉体を見て、そうつぶやいた。

  皮自体がアキの頭に被さってきて、顔を隠されてしまう。丸見えになっていた発育のいい胸もボロ布に隠されてしまうように包まれた。

  アキの顔はゾンビのような醜悪な顔になり、頭には釘やら試験管が刺さっていて酷く醜い……。

  腕は長く太く実に異様に発達していき、彼女の色気のある肉体が大きく丸く膨らんでいく。

  「あっ! か、体が……体がおかしくなって……」

  今さら声を出しても遅く、アキの肉体は大きく丸く成長していく。

  胸は乳房のまま豊満になり、腹部が重度の肥満体のようにでっぷりと丸く膨らむ。

  奇妙に発達した長く太い腕と対照的に脚は短く、左足は毛の生えていない牛のよう。

  尻からは爬虫類のような鱗のある尻尾が生えていて、股間からは他の二匹にも負けないサイズである逸物が生えている。

  その肥満しきったゴリラのような肉体にボロ布をまとい、胸元と頭部にも毛が生えていない。

  「あ゛あ゛あ゛……ゆ゛うぜい……」

  奇妙に丸く大きな肉体に頭が埋もれそうになっていて、ゾンビの顔なので醜悪そのものの姿だ。

  十六夜アキはアンデット族のモンスター、ゾンビキャリアとなってペニスを勃起させて先走りをたらし、股の割れ目からは愛液をぽたぽた垂らしていた……。[newpage]

  「ああん、マスター早く来てえ」

  そしてこの元凶であるブラックマジシャンガールも、モンスターの皮に包まれようとしていた。

  他の誰よりも嬉しそうに紫色のかかる黒い皮に身をゆだねていく。

  モンスターの皮は彼女の全身をゆっくり包んでいく。

  元からモンスターであるためか本来は無いはずのペニスが生えているが、無くてもこれから生えてくるのだから何も問題は無い。

  「ゾーク様と一つになれて光栄です……」

  黒い悪魔の皮がブラックマジシャンガールを侵食していった。

  彼女はこの皮とは本来関りが無いはずなので、彼女もまた正気ではなくなっているのだろう。

  合体するかのように魔法使いの女の子が黒い皮に包まれて、あっという間に悪魔のような姿に変わっていく……。

  「グワハハハハハハ! 我が名はゾーク・ネクロファデス。時と記憶の支配者である。今宵は楽しませてもらおうぞ」

  ブラックマジシャンガールは口調まで変わりそう名乗った。

  鋭い爪とむき出しの牙に赤い瞳。蝙蝠のような羽の生える逞しくも精悍な肉体と、血の通っていなさそうな紫黒の恐ろし毛な皮膚。四本の角の生えた邪神の頭部。

  異形のギザギザした尻尾と連動するように、股間の規格外のペニスもギザギザした形状をしていて、その存在を第二の頭部の主張しているが、亀頭は人間のペニスのような形のままであった。[newpage]

  「ふむ。まだここは未完成であるか……まあよいわ、我の相手をしてもらおうぞ」

  ゾークネクロファデスは尊大な態度で他の三匹のモンスターに命令をした。

  モンスターたちは命令に従う気持ちに不思議となっているのだが……誰がいけばいいのか、そもそもなにをすればいいのかが分かっていないようで戸惑い、動けないでしまっている。

  「ふむ……メスは貴様だけか。こちらへ来い」

  品定めをするかのように、大型モンスターたちの様子を見ていたゾークネクロファデスは、さも当然のように上から目線で仮面魔獣デスガーディウスを呼びつけた。

  「我と一つになろうぞ……」

  デスガーディウスはゾークネクロファデスの股の間にしゃがまされた。

  「貴様はこれになるのだとくと見ておくのだ」

  高圧的な態度で、ガールは杏子にその圧倒的な存在感を放つ巨大な逸物を見せつけてくる。

  亀頭はまさしく頭と同じくらいの大きさがあり、陰茎もそこらのモンスターの体よりも大きいだろう。

  まずデスガーディウスが大型モンスターであるのに、ゾークネクロファデスはさらに巨体なのであった。

  しゃぶろうにも口が無いために出来ないが、あったとしてもしゃぶれるようなサイズではないので、たどたどしく鋭い爪の手で愛撫するしかなかった。

  「なんと稚拙なことか……まあよい。覚えさせても意味無きことなり」

  杏子はそういう経験が無く、仮面魔獣デスガーディウスも凶暴なモンスター戦うためのでしかないので、いまいちだったようだ。

  「興はしかと乗ったぞ、さあ極楽へと連れて行ってやろう」

  ゾークネクロファデスがデスガーディウスの尻をつかむと、背面駅弁の体位で持ち上げて、その凶器のようなペニスをヴァギナへと挿入してしまう。

  「ああああああっ! ああっ! あーっ……大きすぎるぅ……!」

  口も無いのにデスガーディウスが叫び声を上げた。

  杏子の大事な肉の蕾はまだ初体験を迎えていなかったのに、ゆるゆるに開き切った状態で愛液を垂らしていた。

  そこへゾークネクロファデスのけた外れの性器が突っ込まれると、信じられないほどの広がりを見せてペニスを飲み込んでいった。

  「ククク、よきかなよきかな……」

  ガールは杏子のアソコの具合を気に入ったようで、悪魔として表情を一切変えずに犯し始めた。

  邪神の凶悪な形状の雄の性器が、雌の大型モンスターの生殖器へ無慈悲にねじ込まれては出て行く。

  馴染んできても先の方しか入らず、それでも十分なのかゾークネクロファデスはそのままモンスターを持ち上げ腰を突き上げる。

  「浅いな……まあよい」

  ゾークネクロファデスはやはり不満があるようだが、邪神らしくなくやけに寛大であった。

  「んあっ! ひぎっ! 大きすぎっ! こんなの無理ぃ!」

  乳房を揺らしデスガーディウスが泣き言を言いながらも、しっかりと喘いでいた。

  遥か上位のモンスターの逸物を受け止めようと、女性器から愛液をダラダラと垂らし、熾烈な交尾の快感を叩き込まれていく。

  仮面の表情は一切変わらないが、杏子はモンスターの姿にされながらも女としての喜びを植え付けられてしまう。[newpage]

  その様子をヴァンパイアジェネシスとゾンビキャリアが、羨望のこもった瞳で見つめていた。

  「こんなの見せられたら我慢できないわ……ごめんなさい」

  そして明日香が酷く興奮した様子でアキの両足を後ろからつかんで抱き上げると、愛撫も無しに割れ目へ乱暴に挿入してしまう。

  「あ゛あ゛ん゛、あ゛あ゛っ゛!!」

  ゾンビキャリアがヴァンパイアジェネシスに犯され、おどろおどろしい声で喘ぐ。

  アスカもアキも性行為などしたことは無かったが、今は本能が求めてしまっている。

  抱き上げという体位で、後背位の体勢で挿入したまま、ヴァンパイアジェネシスがゾンビキャリアの足をつかんで腰と同じ高さまで持ち上げ、相手の下半身を浮かせている。

  結合部分に体重がかかり、非常に深く挿入感を味わえる体位なのだが偶然の結果であった。

  「……」

  いざ交尾が始まると理性がある様に見えた明日香は、獰猛な雄のモンスターになってき、アンデット族ながら悪魔のような姿のヴァンパイアジェネシスもまた、表情を変えずに相手を犯し始める。

  「あ゛っ! あ゛ん゛! お゛っ」

  ゾンビキャリアはアンデットのくせに汚らわしい声で喘ぎ、いっちょ前にはしたなく感じている雌の顔を晒していた。

  腐ったゴリラのキメラのようなモンスターにも男性器はついているが、乳房と雌の割れ目も残っているので受けに回るのは当然ともいえた。

  「お゛あ゛あ゛っ゛!!」

  逞しく岩のように屈強な雄のモンスターに恥知らずな肉穴を荒々しく突かれ、乳と逸物を揺らしながらゾンビキャリアははしたなく喘ぐ。

  そこに発育の良い肉体の少女であったアキの面影など、見る影もない。だが、それは他の三匹も同じことである……。

  「……」

  明日香がモンスターとしてアキを犯す。アンデット族の大型モンスターの交尾など悍ましいだけであり、ホラーであるはずなのだがどこか独特の色気があった。

  交尾は烈しさを増していき、力強い物になる。狂暴なモンスター同士の剛健な肉体がぶつかり合い、乳もペニスもブンブン揺れた。

  「出すぞっ!」

  明日香は絶頂した時だけ声を出すと。アキの膣へ存分に射精してしまう。

  ヴァンパイアジェネシスにモンスターの子種を胎にぶちまけられ、ゾンビキャリアは醜い顔を雌の幸福を存分に受け止めている顔にして、ガクガクと全身を震わせるのだった……。[newpage]

  ゾークネクロファデスと仮面魔獣デスガーディウスの交尾はまだ続いていた。

  邪神が仮面の雌モンスターを持ち上げたまま、冷徹に腰を押し上げて規格外のペニスを雌の穴に突っ込む。

  「……」

  ゾークネクロファデスもデスガーディウスも、表情を変えない感情の無い交尾だったが、杏子は確かに感じてしまっているようだ。

  邪神の巨大な逸物にこれでもかと女性器を拡張され、三分の一程度しか入っていないというのに、それでも十分なほどに雌として喜んでしまっている。

  雌のモンスターの体は異常な性欲により発情しっぱなしだった。

  「行くぞ受け取るがよい……」

  ゾークネクロファデスが絶頂し、黄ばんだ色の精液を濁流のようにデスガーディウスの膣へ叩き込む。

  発情した雌のモンスターでしかない杏子は、中に出された邪神からの重く禍々しい贈り物が脈動し、広がっていく感覚にオルガズムを強制的に経験させられ、やたらと長い緑色の乳首から母乳を噴出させながら絶頂した。

  「あおおおおおっ! いくいくぅ!」

  腹の中で花火が炸裂したような衝撃だった。邪神のエキスが体内に濁流となって流れ込んでくる。

  射精の勢いでデスガーディウスの下腹部が大きく波打ち、鋭い悲鳴を上げながら背中を弓なりに反らして絶叫し続ける。

  大型のモンスターに相応しい烈しいアクメだった。

  「はぁ……はぁ……まだアソコが喜んじゃってるみたい」

  杏子は交尾の後の余韻の中で性器がピクピク小刻みに痙攣し、断続的にちいさな快楽を送ってきているのを感じていた。

  紫黒の邪神は未だに射精を続け、その格上のモンスターのエネルギーそのものが、体内へ流れ込んできているようだった。

  「ううううううっ!」

  外骨格のあるオレンジ色のデスガーディウスの腹部は臨月の妊婦のように膨らみ、同じく豊満なオレンジの乳は緑色の長い乳首の先から母乳を吹き出している。

  子宮の許容量はとっくに超え、結合部からはゾークネクロファデスの汚い色の精液がボタボタと漏れてきている。

  「ふむそろそろのようだな。次へ参ろうぞ……」

  デスガーディウスは腹部に違和感を覚えていた。

  チクチクとした痛みがあり、ゴロゴロ腹が鳴っている。やがて射精はまだ続いているというのに結合部から精液は漏れなくなると、痛みと違和感も消えてしまう。

  「あれ……あたしのアソコ……?」

  結合部はピッタリとくっついて離れなくなったので、精液が漏れなくなったのだ。

  ゾークネクロファデスの性器と接触している個所が癒着し、ゾークネクロファデスの体の『一部』として馴染んでいき、浸食が始まる。

  デスガーディウスのヴァギナは、ゾークネクロファデスの皮膚のように紫黒に変色し、その巨大なペニスへ飲み込まれるように溶けていく。

  胎の中でも精液が調整剤の役割を果たすように膣が溶けて、異形のペニスに癒着し融解していく……。

  「ククク……どのような気分だ? 我の一部となることを光栄に思うがよい」

  「あ……あれ?」

  苦しそうではあるが、デスガーディウスは仮面なので表情が変わらない。

  彼女の尻に邪神の大きな睾丸が接触すると、尻の内側へ精巣が沈んでいき、足は短く丸まり始めた。

  杏子の膣と子宮がゾークネクロファデスのペニスとなり、挿入ではなく腹腔部にモンスターのペニスが存在していた。

  結合部は完全にペニスと一体化したので逃げ場が無く、腸や胃などへ直接邪神の精液がぶちまけられてしまう。

  「あっ! あっ! ひっ……あっ!」

  体の内側から臓器がドロドロに溶かされていく 凄惨たる感覚に、極限の危機感と同時に烈しい快感を杏子は抱いてしまう。

  腹腔内でゾークネクロファデスのペニスさえも溶けて、精液やドロドロになった臓器と混ざり合い一つになっていく。

  ゾークネクロファデスの睾丸と融合したデスガーディウスの足が、睾丸となって機能し始めた。

  「ひぃぃぃぃ! お腹がああっ! 足が!」

  足は鋭い爪が生えたつま先を残して皮膚が陰嚢となり、筋肉組織や骨が精巣に変えられた。

  下半身の準備が出来てくると、杏子は自分の下から凄まじいエネルギーが発生しているのを感じ取らざるを得なくなる。

  すでに血管も血管と接続され、悪夢のような闇の力が流れ込んできて、自分の血液が邪神の血液に置き換えられていく。

  「グワハハハハハハ! いいぞ。もう少しだ!」

  下半身に連動して上半身もリフォームが進んでいった。デスガーディウスの体内のほどんどが海綿体になっていき、その中央に尿道が作られた。

  ゾークネクロファデスの底に爪の生えている巨大な睾丸と膀胱へ、新造された尿道がつながると、想像を絶する闇の臭気が上っていったのだが、仮面には口が無いのでたいして反応は無い。

  「くさああああ!」

  ゾークネクロファデスの睾丸の底に生えていた爪がポロリと全て抜け落ち、デスガーディウスの新しい下半身が完成した。

  睾丸が出来上がったのでデスガーディウスの胴体が、丸太や神殿の柱のように丸く長くなり、ゾークネクロファデスの尻尾のようにギザギザした形状に変化していった。

  皮膚の色もオレンジから紫黒へと変色していく。

  「どれあと少しといったところか?」

  デスガーディウスの体が丸く長くなり、首長竜の首のようにひょろ長くフレキシブルになっていく。

  完全に皮膚の色はゾークネクロファデスと同じ紫黒になり、尻尾とつながって連動しているかのように同様のギザギザした形に変えられた。

  頭だけが仮面魔獣デスガーディウスのままだった。

  「いけない、吐きそう……」

  杏子は強い吐き気を催している。体調不良によるゲロなどという生易しいものではなく、下半身から激しく暴力的なエネルギーの塊が押し寄せてくるのを、どうにか堪えてしるのである。

  だが頭や、蛇のように長くなった首筋を撫でられると未知の快感に満たされていき、気が緩んでいってしまう。

  杏子の頭が変形していく。仮面魔獣デスガーディウスの頭巾と仮面が落下すると、そこから現れたのは暴虐なドラゴンの頭部であった。

  「グギャアアアアアアアアアアッ!!」

  ゾークネクロファデスが股間から己の股間から生えているドラゴンの頭を、意味深そうにシコシコ撫でてやると、ドラゴンは口から閃光と共に破壊の炎を吐くのであった。

  レーザー兵器にも匹敵する威力であり、邪神の股間から生えるドラゴンの頭部は第二の脳といっても差し支えなく、堂々たる威圧感と邪悪さを備えている。

  「キシャアアアアアアアア!」

  邪竜は股の間で勃起するように首をグンと持ち上げ、禍々しく咆哮を上げる。性とは別の快感があり、杏子は新しい闇の力に酔いしていていた。先程までは人間の少女だったとはまるで思えない。

  ゾークネクロファデスの股間から生えている、ドラゴンの頭と首と睾丸になった彼女は、自分こそが時と記憶の支配者であると思い込んでいく。

  「ううむまだ足りぬ……まとめて我が一部にしてくれるわ」

  ゾークネクロファデスはそれでもなお不満そうにしている。

  杏子はブレスを吐ける邪竜の頭ではあるが、男性器としての機能もきちんと存在していた。

  なので、抱き上げの体位で交尾を終えてまどろんでいるヴァンパイアジェネシスとゾンビキャリアの後ろへと、自ら向かうのであった。

  「我がわざわざ足を運んでやったのだ、感謝するがよいぞ」

  二匹の魔物は賢者タイムで呆けていたので、邪神の接近に対応が遅れてしまった。

  ゾークネクロファデスはヴァンパイアジェネシスの屈強な肛門へ、いきなり邪竜の頭部を突き入れてしまう。

  「ぐああああああ!?」

  ヴァンパイアジェネシスの鋼の肉体は、ゾークネクロファデスの巨大すぎる生殖器を入れられてもなんとか耐えたが、あまりの苦痛に絶叫している。

  だが邪神は無慈悲になんの感情も表に出さないまま、犯し続けている。

  「グえっ! ぐわああああ!」

  ヴァンパイアジェネシスは突然の暴虐的な交尾にひれ伏してしまうが、ペニスはより固く勃起していて彼もまたゾンビキャリアを無意識のまま犯すのであった。

  「うぬ苦しゅうないぞ」

  喘ぎとも断末魔とも区別がつかない声が響く中で、ゾークネクロファデスだけが淡々と興味すら無さそうに交尾をしている。

  邪神のペニスからヴァンパイアジェネシスへ、植物が根を張るように血管が侵入していく。

  再び邪神によるモンスターを取りこんでの性器化が始まり。まずヴァンパイアジェネシスのペニスが溶けていきゾンビキャリアの体が小さくなっていった。

  見る見るうちにゾンビキャリアは縮んでいき、ヴァンパイアジェネシスのペニスになっていく。

  「クハハ、われの血肉となる栄誉を存分に噛みしめるがよい」

  ゾンビキャリアが半分ほどペニスになった頃、ヴァンパイアジェネシスもまた肉体が縮みゾークネクロファデスの性器に変化し始めた。

  デスガーディウスがゾークネクロファデスのペニスになっていった時と同じように、ヴァンパイアジェネシスの下半身が睾丸化していき、上半身が邪神のギザギザのペニスとなっていく。

  ゾンビキャリアは巨大な異形のペニスの根元から生えるペニスとなっていく……・

  「フハハハハハ!! よいぞ我の完全復活を祝うがよい!」

  「キシャアアアアアアアア!!」

  邪竜が再び勃起ペニスのようにカリ首を持ち上げ、口から炎を吐いて吠える。

  ヴァンパイアジェネシスもまた、ゾークネクロファデスの股間から生えるドラゴンの頭と首と睾丸となり、ゾンビキャリアはペニスの根元辺りのギザギザの一部の突起になった。

  邪神のペニスの中で杏子と明日香とアキの三人が一つにまとめられてしまった。

  「クフフ……どうだ、我の肉体と一つになれたのだぞ?」

  ゾークネクロファデスはドラゴンの首を熱を込めてしごき始めた。

  邪竜はやや顔を歪め、感じているようだ。明日香とアキはすでに知らされている、杏子はまだ知らない雄の性欲の快楽が、彼女たちの新しい全身にもたらされた。

  (あっ……んっ……触られてる)

  (んひっ……あっ……んっっ……)

  (あふぅ……ひっ……そんな!)

  ゾークネクロファデスがドラゴンチンポをしごき自慰をする。

  邪竜は威厳を保ちながら性欲にまみれた表情を見せ、内部で三人の少女たちがペニスの快感を直撃させられている。

  (んあっ……もう触らないで……)

  (もっと、もっと……してちょうだい)

  (はぁぁぁ……すごおいの……ちんちんが私の全部になってる)

  ゾークネクロファデスの股間の竜はそれは立派であり、興奮した子でより硬度が増して強くなって戦闘力が上がっている。

  邪神はそれをしごき撫でまわし、神としての技で自身の逸物を翻弄するのであった。

  (遊戯……ゆうぎぃいっ……)

  (ああん、十代はどこお……)

  (遊星……遊星っ……遊星っ!!!)

  邪竜が勃起して硬くなるほど、少女たちはせつなく思いの人を思い浮かべる。

  ゾークネクロファデスのペニスはこすられてより硬く硬くなっていき、これ以上硬くなることが出来ない限界を超えて硬くなると、邪竜が限界をむかえブレスを吐くのだった。

  ドロロロッ! ゴポオッ!! ゴポポポ!!!

  汚らしい水音がして、火山がマグマを噴火させたのに等しい勢いと量でドラゴンの口から大量の黄ばんだ白濁駅が吐き出され、恐怖に値するレベルの異臭が辺りを包む。

  本当に噴火のように射精され、雄の快感によって少女たちの心までも派一つになっていく……。

  「グワハハハハハハ! 我が永遠に使用してやろう! 時を超え未来永劫……なんだ?」

  災害級の邪神の射精が続く中、ゾークネクロファデスは力が抜けていくのを感じた。

  絶頂後の脱力ではなく、肉体が保てないと決定的な脱落要素がある。

  「まさか……完全でなかったのか。お……のれ……」

  ゾークネクロファデスさえも溶けるように小さくなっていき……元の皮に戻っていく。

  すると本体の皮からはブラックマジシャンガールが、ペニスの皮の中から杏子と明日香とアキが気を失った状態で出てくるのであった……。[newpage]

  「ごめんなさい。マスターの命令だと思ったんです……」

  「いいわよ。元に戻れたし……でも、お風呂があって助かったわ」

  ゾークネクロファデスは皮になり、彼女たちは元に戻れたのだが、まだこの場所からは帰還できずにいた。

  闘技場を探索していると浴室を見つけたので、ひとまず体の汚れを落とそうということになったのである。

  「闘技場に公衆浴場って、古代ローマかしら……」

  湯船につかりながら明日香がそう言った。

  彼女たち四人は風呂に入り気持ちを落ち着かせ、疲労を流してしまおうとゆっくりしている。

  「いや、この様子だとただのタイムスリップとも思えないわね」

  アキも一息つきながら状況を冷静に整理しようとしているようだ。

  「私たち帰れるのかしら……」

  ただの女子高生である杏子は、そういったことを二人に任せてリラックスしている。

  「それにしてもアキさんって胸が大きいわねえ」

  四人ともいい体形をしているのだが、アキの一番大きい胸を杏子はからかった。

  「今はそういうのいいでしょ」

  「でも大きいわねえ……」

  「それをいうならみんなだって大きい方だと思うよ」

  明日香もそれに加わり、お互いの体を確認しあった。

  モンスターになった時の記憶も、ゾークネクロファデスのペニスになった時の記憶も残っていて、恥ずかしさはあるが後遺症のようにそれぞれが性に積極的になってしまっている。

  性行為こそしなかったが、彼女たちは胸が高鳴りいけない気持ちになろうとしている……。

  「これからどうしましょうか……」

  「まあ、今はお風呂を楽しみましょう」

  杏子はブラックマジシャンガールに明るく返すのだった。

  一方でモンスターのマスクも皮も消滅したが、ゾークネクロファデスの皮はまだ存在しているままだった。

  紫黒の邪神は再び少女たちを包んでしまう機を、闇に隠れて窺っているのである……。