異形転神~神を宿し狂気に染まる異形の覚醒者~

  今だ日本の原風景が色濃く残る山深い村。

  落武者伝説が残るこの村で、20年に一度の祭が始まろうとしていた。

  その年で15歳を迎える男子が一人選ばれ、本殿に入り祝詞を唱えることで神を祀る儀式。

  俗に言われる秘祭であり、祭事が行われる間は何人たりともその中に入ることは許されない。

  神社には、古くから[[rb:大蛇邪神 > オロチヤガミ]]という戦神が封じられていると伝えられている。

  今ではその伝承を信じる者は少なくなっていたが、村の風習として根強く残っていた──

  ◇

  「まさか、[[rb:大和 > やまと]]が選ばれるなんてねぇ」

  神社に通じる参道に、巫女装束を着た[[rb:月読夜乃 > ツキヨミ ヨノ]]が、ニヤニヤした表情で隣を歩く少年に声をかける。

  まるで彼を上から下まで舐め回すよう視線を這わせて。

  夜乃は、この神社を代々守る家系の一人娘。

  一方、隣を歩く大和と呼ばれた少年は、[[rb:八坂大和 > やさかやまと]]。

  夜乃と幼馴染みの間柄で、二人は物心つく前からずっと一緒に育ってきた。

  村で数人しかいない高校生である二人の関係は、自然と互いに惹かれ合うものとなっていた。

  「そんなにじろじろ見るなよ……恥ずかしいんだから」

  「だって、ねぇ? 彼氏のそんな格好見せられちゃ、流石の私でも興奮しちゃうよ」

  夜乃の隣には、尻を丸出しにして、股間の膨らみを気にしながら、褌一丁で恥ずかしそうに歩く大和の姿。

  腰に巻かれた布きれ一枚以外、何も身に纏わないその出で立ちは、まさに祭事を行うために用意された衣装そのもの。

  思春期の少年には、あまりに酷な格好で、大和は顔を真っ赤に染め上げていた。

  「なんでこんな格好をしなきゃいけないんだよ……」

  「大丈夫だよ大和、似合ってる。私、その格好結構好きだよ?」

  夜乃は大和にくっ付くように体を寄せて、その腕にしがみつく。

  そして、その手を大和の股間に持っていくと、さわさわと撫で回し始めた。

  「おい……やめろって」

  「え~誰も見てないんだし良いじゃん」

  そう言いながら、夜乃は大和の褌の上から彼の肉棒を揉みしだく。

  布地にじんわりとした染みが広がり、彼の勃起した男根の輪郭が浮かび上がってくる。

  「終わったら……ちゃんと相手してやるから」

  大和は夜乃の手を払いのけ、前屈みになりながら参道を進む。

  その股間は、まるでテントを張ったように盛り上がりを見せており、彼の羞恥心をより強く掻き立てていた。

  「こんなの、早く終わらせたい……」

  「そうだね。そしたら巫女さんを抱けるしね……」

  夜乃は大和の耳元でそう囁く。

  そして、濡れた指を自分の唇に当て、その指をぺろっと舐め上げ悪戯な微笑みを浮かべた。

  大和は、そんな夜乃の挑発的な視線から目を背けて前を向き歩き始める。

  「巫女のくせに、なんでそんなに盛ってんだよ……」

  「だってぇ……大和と久しぶりに二人っきりになれて嬉しいんだもん。終わったら本殿の裏の林で、いっぱい愛し合おうね」

  夜乃は大和の腰に手を回し、その背中に頬擦りする。

  直に伝わる素肌の感触に、二人はまるで抱き合っているような感覚を覚える。

  大和は心の中で自分を奮い立たせ夜乃から離れると、神社の階段を一歩一歩登り始めた。

  「大和……頑張ってね」

  「ああ」

  長い石段を登りきり本殿の前に着いた大和は、ゆっくりとその扉を開いた。

  中は薄暗く、埃っぽい臭いが立ち込めている。

  その中央に置かれた祭壇には大きな鏡が飾られ、蝋燭が灯されていた。

  大和は恐る恐る一歩ずつ鏡に近づくと、その鏡を覗きこむ。

  そこには、褌一枚の自分の姿が映し出された。

  「バチが当たりそうだ……」

  股間を膨らませ、褌に浮き上がる肉棒の輪郭が丸出しになっている姿に、大和はため息をつきながら言葉を漏らす。

  神事を汚すような気にもなっていたが、腹をくくり鏡の前で正座をすると深々と頭を下げる。

  そして、祭壇に置かれた奉書を取り祝詞を唱え始めた。

  祝詞は神に祈りを捧げる言葉。

  大和が唱える祝詞は、オロチヤガミを封じたとされる封印を解くための言葉と伝えられている。

  「天つ神よ、聞こし召せ

  封じられし[[rb:大蛇邪神 > オロチヤガミ]]の力

  今ここに解き放たん

  我が身を器となし、魂に降り立ち給え

  力、我に宿りて、この世を浄化せん

  封印解けよ、神よ来たれ

  我が心に、我が血潮に宿り給え……」

  大和の祝詞に反応するかのように、鏡が光り出す。

  その光は徐々に強さを増していき、やがて本殿全体を包み込んだ。

  「な、なんだ!?」

  大和は強い光に思わず目を瞑る。

  直後、頭の中に理解できない声が響き渡った。

  『荒ぶり猛り狂うその身、滾る欲望と共に我に捧げよ。汝の存在を我が力の一部とせん』

  その声に反応するかのように、大和の体が急速に熱くなり体が痙攣を起こす。

  心臓が高鳴り、呼吸は乱れ、彼の頭は混乱した。

  『我が器となり、その身を我に差し出せ』

  その声は、大和に語りかけると同時に、彼の体の自由を奪っていった。

  次の瞬間、彼の体は激しい痛みに包まれた。

  「がぁああ!!」

  ミチッ……ギシギシ!

  体の内側からまるで筋肉が裂けるような音が響き、全身に激痛が走る。

  まるで骨という骨が軋み、肉という肉が千切れそうな感覚に襲われ、大和は床にうずくまる。

  「がはっ! ぐっ……!!」

  大和は歯を食い縛りながら、その激痛に耐える。

  全身の筋肉が悲鳴を上げながら、ゆっくりと膨張していく感覚、それは今まで味わったことのないような痛みだった。

  だが、それと同時に大和は感じていた。

  それは、自分の中に何か異物が入り込んでくるような、妙な感覚。

  「くそっ……なんだよこれ!」

  大和は自分の体の内側から湧き上がる感覚に恐怖を覚えながらも、必死に耐え続けた。

  蹲りながら鏡に映る自分の腕が、徐々に太く筋肉質になっていく様子が目に入る。

  ミシッ……メキメキ!

  「がぁあああああっ!」

  床でのた打ち回りながら、鏡に映る自分の姿が目に入る。

  そこには、まるで別人のような自分の姿が映っていた。

  体が、鍛え上げられた筋肉で覆われ、腕や足には血管が浮き上がっている。

  そして、その股間には今までとは比較にならないほど、褌を押し上げる大きな膨らみができていた。

  大和は自分の体に起きた急激な変化に戸惑いながらも、その痛みに耐え続けた。

  「かはっ!」

  しかし、声を出せない程の激痛が全身を走り、体の中で何かが弾ける感覚があった。

  人の身では耐えきれない痛みと同時に、彼の体の中で何かが弾ける。

  意識が遠のき、代わりにその隙間を埋めるように、何かが彼の意識を支配していく。

  ねっとりとした黒いそれは、彼の心を侵食する。

  (気持ちいい……)

  それは、今まで感じたことの無い感覚……いや、快感。

  痛みは、いつの間にか快感へと変わり、大和の全身を駆け巡った。

  『我に相応しき器を手に入れた。我はオロチヤガミ……貴様は誰であるか』

  「俺は、俺は八坂大和……オレは……我はオロチヤガミ……戦神オロチヤガミである!」

  大和は、自分の名前を呟くと、その場にゆっくりと立ち上がる。

  そして、屈強な肉体を手に入れた自分の体を触り始めた。

  筋肉の隆起した腕、盛り上がった肩、そして大きく前に迫り出す硬い胸筋……。

  「分かる……分かるぞ! この滾る力!」

  大和は、自分の中に湧き上がる力が全身に漲っているのを感じた。

  今まで感じた事の無い程の力と快感が全身に駆け巡る。

  この器……体がその強大な力を受け止めるには、小さすぎる。

  この力を、全て解き放ちたい……。

  そんな感情が彼を支配し始めていた。

  それはまるで麻薬のように彼の心を蝕み始める。

  自分の体を触る度に、ビクビクと脈打つ褌の膨らみに、大和の口元が緩む。

  「夜乃……」

  彼の頭の中に、愛しい少女の笑顔が浮かぶ。

  同時に股間の膨らみが、褌を更に大きく押し上げ、その先端が褌の上からはみ出す。

  鏡には、透明の液が滴り落ち、褌を糸が引くほど濡らしている様子が映し出されていた。

  「滾る!滾るぞ!!ふははははっ!」

  大和は口から涎を垂らしながら笑い声を上げ始める。

  褌を突き破りそうなほどに、そのイチモツは膨張し、ビクンッ……ビクンッと脈打つ。

  亀頭を完全に褌の上部から飛び出たせて、大和は誇るかのように、ゆっくりと本殿の出口に向かって歩き始めた。

  ◇

  薄暗い森の中、夜乃は約束した場所で大和を待っていた。

  木々の間から月明かりだけが差し込み、静かな空気が広がっている。

  「なんで私こんなにいやらしい気分になってんだろ……大和の男らしい姿を見たからかな?」

  夜乃は月明かりに照らされ、自分の着ている巫女装束を見つめる。

  祭祀の作法上、下着は着けていない。

  秘所から溢れ出す愛液が太ももを伝う感触を感じ、夜乃の鼓動が早くなる。

  自然と手が袴の上に乗せられ、その布越しに自らの秘所を擦り始めた。

  「ん……大和、早く来ないかな……」

  夜乃は、自分の中に湧き上がる欲望を抑えきれずに、袴の上から指を押しつけるように自らの股間を弄り始める。

  と、その時だった。

  ザッ……ザッ……ザッ

  夜乃の背後から足音が聞こえる。

  「大和……?」

  夜乃は、その足音のする方へと振り返る。

  そこには、褌姿の大和が立っていた。

  しかし、その雰囲気は夜乃が知っている彼のそれではなかった。

  大和の体は、以前とはまるで別人のように鍛え上がった肉体へと変化し、その股間には褌の上からはみ出す程のイチモツがそそり立っている。

  そのあまりに異様な光景に、夜乃は言葉を失った。

  「待たせたな。汝の望みを叶え、約束を果たそう」

  大和の声に間違いは無いが、口調が明らかに変わっていた。

  それどころか体付きまで。

  夜乃は、そんな大和の変わり果てた姿に恐怖を感じ、思わず後ずさりした。

  「な、何……その体……一体どうしたの!?」

  「この器に相応しき姿になったまで。さぁ我と交わろうではないか」

  大和は体を見せつけるかのようにして、一歩ずつ夜乃に近づいていく。

  その表情は冷たく、瞳には狂気にも似た力強い意志が宿っていた。

  「い、嫌……来ないで!!」

  「人の身の分際で我を拒むか。身の程をわきまえよ!!」

  大和の瞳が赤く光り、夜乃の体は金縛りにあったように動けなくなった。

  彼女の頭の中に、何かが流れ込んで来る。

  思考が……心が、大和の事以外、考えられなくなっていく。

  「大和…… 私……」

  夜乃の目が、大和の股間に向けられる。

  褌を突き破らんばかりに聳え立つその巨大な男根に、思わず目を奪われてしまう。

  体が熱く火照り、勝手に発情していく。

  袴の股間部分が徐々に湿り気を帯び、淫靡な臭いを放ち始めた。

  「舐めよ」

  逆らうことなど許されない、まるで神勅のような大和の言葉。

  夜乃は膝を折り、地面に座り込むと深く一礼し、目の前に現れた大和の腰に両手を回す。

  そして、盛り上がる褌の上から舌を這わし始めた。

  褌越しに感じる大和の男根の感触に、夜乃は涎をダラダラと垂らしながら無我夢中で舌を這わせる。

  飛び出した亀頭を舌で舐め回し、溢れ出る我慢汁をジュルジュルと吸い上げながら。

  「はぁ、はぁ……」

  大和のイチモツから口を離すと、透明な糸が橋を架け、月明かりに照らされてキラキラと光る。

  夜乃は物欲しそうな顔を大和に向けながら、アピールするように自らの腰をクイクイと突き出した。

  「何をすれば良いか、分かるであろう?」

  夜乃は震える手で袴を持ち上げ、自らの下半身を露出させる。

  くぱぁ……と開かれたそこはヒクつき、まるで別の生き物のように蠢いている。

  「私のここに……御柱を、お挿れ下さい」

  「了。我が汝の体を清めてやろう」

  大和の男根が更に大きさを増し、遂に褌の緒が切れるとハラリと地面に落ちていく。

  天に向かって反り返る男根は、その亀頭の先端から透明の液体を滴らせていた。

  大和は夜乃の腰を掴み、その巨大な男根を秘所にあてがうと、ゆっくりと挿入していく。

  ジュプッ……グチャ、ブチュッ!!

  結合部から空気が抜けるような音が響き渡り、夜乃の膣を押し広げながら侵入していく。

  「あっ……ああぁ!! 入ってくるぅぅぅ!!!」

  夜乃は、あまりの快楽に涎を垂らしながら絶叫した。

  彼女の膣は大和の男根を根元まで飲み込むと、ギュッと締め付けた。

  「良い塩梅だ」

  巨大な男根が、彼女の膣内を貫き、子宮の入り口をもこじ開けて入り込む。

  そのあまりの質量と熱量に、夜乃は意識を失いそうになる。

  「おごっ! 無理!! あひーっ!」

  「我がイチモツを受け入れる喜びに、魂を奮わせるが良い!」

  ニュル…… ズドンッ!

  一度の抽送で夜乃は絶頂に達する。

  視界が真っ白になり、ガクガクと痙攣を起こしながら潮を噴き上げた。

  「ひぃっ! んああぁっーあぁん!!」

  「ふん……たった一突きで気を遣るとは、人の体とは何と脆いことか」

  大和は、つまらなさそうに鼻を鳴らすと、腰の動きを止める。

  そして、ゆっくりとその巨大な男根を秘所から引き抜ぬこうと……。

  だが、夜乃が切なげに吐息を漏らし、大和の腕を掴みながら懇願するような目を向けた。

  「あ、はぁ……や、大和……お願いだから、止めないで……」

  「ほぉ。存外耐えていたようだな。ここまで淫欲に染まるとは、さすが我が巫女である」

  大和はニヤリと笑い、夜乃の耳元に口を寄せる。

  そして夜乃の心の奥底に眠る淫らな欲望を更に引き上げるように言葉を呟いた。

  「褒美だ。人の子では味わうことが出来ぬ最高の快楽を、この体で汝に与えてやろう」

  その言葉を囁かれた瞬間、夜乃の子宮が、まるで自我を持つ生き物のように疼き始める。

  そして、その疼きは全身に広がっていき……。

  大和のイチモツを咥え込む秘所から、大量の愛液が周囲に飛び散った。

  「くだはい……もっろ……大和の……奥まへ……引っ掻き回ひてぇ!」

  夜乃は自らも腰を振りながら快楽を貪り始める。

  その快感は、まるで麻薬のように彼女の心を蝕み理性を奪っていった。

  大和は満足げに笑みを浮かべると、再び抽送を開始する。

  今度は最初から容赦の無い激しいピストン運動。

  グチュッ!ヌチャッ!!ジュプッ!!

  結合部から淫猥な水音が響き渡り、周囲に愛液が飛び散る。

  そんな強烈な刺激に、夜乃は涎を撒き散らしながら絶叫を上げた。

  「おっ……おっ! イグッ! イグゥッ!!」

  「果てることを許そう。 我が精を受け取るが良い!!」

  ボコンッ! と、まるで妊婦のように夜乃のお腹が膨れ上がる。

  その光景は、とても人の身では耐え切れるはずのないものだった。

  しかし彼女は、その苦しみすら快感に感じているようで、その表情はとても卑猥で幸せそうだった。

  「汝に我が神聖な精を注ぎ込んだ。 有り難く思え」

  「あ……うぁ……」

  大和は、ゆっくりと男根を引き抜くと、そのまま夜乃の体を地面に投げ捨てた。

  ドサッと転がる夜乃の秘所から、白濁とした液体が噴き出すように溢れ出る。

  その量は尋常ではなく、地面を白く染め上げる程だった。

  大和は、その光景を見下ろしながら、自らの男根が未だに治まらないことに気づいた。

  そして夜乃に覆い被さり、その唇に自らの唇を重ねる。

  「夜乃……」

  「大……和……」

  二人は、見つめあいながら口付けを交わす。

  互いの舌が絡み合い、唾液を交換し胃の中へ流し込む。

  やがて名残惜しげに唇を離すと、大和はゆらりと立ち上がった。

  地面には、はだけた巫女装束姿の夜乃が、白濁の海の中で呼吸を荒くしながら横たわっている。

  「え?」

  大和の中に急速に自我が戻ってくる。

  その変化に戸惑った彼は、周囲を見渡した。

  自分が今何をしたのかをハッキリと覚えている。

  彼女と人とは思えない激しいセックスをしていた事を……。

  信じられない程に滾る力、そして今も治まらない男根の熱さに戸惑いを覚えながら、大和は訳が分からずに立ち尽くすしかなかった。

  「夜……乃?」

  「大和……凄く漢らしくて……素敵だったよ」

  大和は頭を両手で抱え、その場に蹲った。

  自分が夜乃にしてしまったこと……それは決して許されることではない。

  しかし、そんな罪悪感とは裏腹に、彼の股間は未だに治まる様子は無かった。

  肉体も、今だその力を持て余しているかのように筋肉が脈打ち、全身からは男臭いオーラが溢れていた。

  「俺は……こんなの俺の体じゃない……戻らなきゃ……」

  大和は自身に向かって叫び、全身を震わせた。

  その瞬間、彼の体が痙攣し徐々に筋肉が収縮を始めた。

  自分の中に取り憑いたオロチヤガミの支配をなんとか抑え込み、大和は自分自身を取り戻そうとする。

  「頼む! 戻ってくれぇーっ!!」

  数分後、大和は以前の姿に近い状態まで肉体が戻っていた。

  それでも、鍛え抜いたように腹筋は深く割れ、股間には巨大なイチモツがその存在感を誇示している。

  「夜乃……ごめん、俺……なんか変になって……」

  「ううん……大和は神様に見染められただけ……凄いことだよ。巫女の私なら分かる……」

  夜乃は、神の力をその身に宿した大和の肉体に見惚れていた。

  その逞しい体つきは、まさに神の依代として相応しいものだった。

  しかし、その変化は神と融合するための準備段階に過ぎない事を、まだ二人共理解していなかった──

  ◇

  その日の深夜。

  二人は、周囲に気付かれないように着替えを済ませ、大人達に祭儀の終了を伝えると、神社横にある祓殿へと向かった。

  これから3日間の祭儀期間中は、祭主である大和は祓殿、巫女の夜乃はその隣に接する控殿で過ごすことになっていた。

  「じゃ、また後で……」

  「うん」

  夜乃と別れ、祓殿に着いた大和は、真っ先に鏡の前へ立ち自分の姿を確認し、安堵した。

  しかし、その安堵は長くは続かなかった。

  『我を拒むとは……許せぬ。汝は役目を果たすためだけにいる』

  頭の中で、再びあの声が響き渡った。

  その声は、オロチヤガミの意志そのものだった。

  大和は必死にその声を無視しようとしたが、体が勝手に動き始める。

  服を脱ぎ捨て、鏡の前に立つと全裸となった自分の姿を晒す。

  「これが俺の体……」

  無駄な脂肪が削ぎ落とされ、筋肉質で引き締まった肉体。

  腹筋は綺麗に六つに割れ、胸が迫り出すように前に突き出している。

  そして、股間のイチモツが普段起っている時よりも長く垂れ、その大きさを誇示していた。

  『見窄らしき人の子の姿……吐き気が止まらぬ。まずは、我の器として相応しき姿になるよう精進せよ』

  その言葉が響いた瞬間、大和の肉体に変化が訪れた。

  全身の筋肉が脈打ち始め、その体つきが徐々に変化を始めたのだ。

  ゴリッ!ゴキッ! メキメキ!

  骨格が軋み、筋肉が更に肥大化していく。その肉体は、まるで別の生き物のように変貌し、大和は自分の体の変化に恐怖を覚えた。

  「やめろ……! 俺は、俺は……っ!」

  大和は必死に抗ったが、オロチヤガミの力は圧倒的だった。

  皮膚が裂けそうなほどに体が膨張し、全身には太い血管が浮き上がる。

  「ぐあぁああ!」

  そしてついに、その肉体は神の力を宿した姿へとなった。

  身長は2mを超えており、全身は人では得ることの出来ない鋼のような筋肉で覆われている。

  『我が印をその身に刻め』

  直後、大和の体に赤い紋様が深く彫り込まれていく。

  体だけでなく、いつの間にか天高くそびえ立った男根にも、同じ紋様が刻まれていた。

  それはまるで刺青のように彼の肉体を侵食していき、やがて大和の顔までも変化させていく。

  目は赤く血走り、鋭い眼光を放っていた。

  その姿を目の当たりにした大和は、完全に自分がオロチヤガミに肉体を支配された事を悟った。

  「な……何だこの体は!?」

  大和は、自分の肉体の変化に驚きの声を上げた。

  人としての姿は保っているものの、その姿はもはや人間と呼べるものではなかった。

  全身には赤い紋様が浮かび上がり、その瞳には赤く怪しい光が宿る。

  そして股間の男性器は更に肥大化し、まるで馬のイチモツのように巨大になっていた。

  「いまだ人の器から脱却しきれてれぬが……まぁ良い。いずれは完全なる我が姿となるだろう」

  その声は、大和の口から漏れていた。

  自分の意識と、オロチヤガミの意思が混ざり合い、大和は混乱した。

  「お、俺は……一体どうなったんだ!?」

  周囲を見渡す視界が普段と全く違う。

  そして、自分がこれから何をするのかが、ハッキリと分かる。

  「嫌だ……人なんか殺したく無い!」

  大和の意志とは無関係に、彼の肉体は動き始める。

  周囲の空間がグニャリと歪み、風景が捻れて色が失われていく。

  「ま、待ってくれーっ! ──[[rb:神装 > しんそう]]……展開!」

  大和の意思をはね除け、オロチヤガミがそう宣言すると、周囲が漆黒の空間へと変わっていく。

  その空間は、まるで時間の狭間に存在する異次元のようだった。

  周囲には何も存在せず、ただ無限の闇と不気味な静寂が広がっている。

  そして、その闇の中で大和の肉体が更なる変化を始めた。

  「うっ……ああーっ!」

  オロチヤガミの神力が大和の肉体を蝕み、戦神に相応しい姿へと変貌させていく。

  骨や筋肉が再構築させるように音を立てて、体の全てが人から神の体へと再構築される。

  「がぁぁあああ!!」

  全身を強烈な痛みが襲い、筋肉が異常な速度で膨張しながら皮膚が硬化を始め、鉄の鱗のような物が全身を包み込むように覆っていく。

  「グオォオオオ!」

  そして、唯一人として残っていた顔が、最後に大きく変貌を始める。

  かつての人間らしい表情は完全に失われ、鬼のような形相が浮かび上がった。

  眼光は鋭く冷酷で、その瞳には恐怖と畏れを刻み込むような赤い光が宿っている。

  口から鋭い歯牙が覗き、口元を押し上げている。

  「ハアァ~ッ……」

  一気に周囲に色が付き、大きく息を吐きながらオロチヤガミが遙か過去の戦火の中に降り立つ。

  目の前には、広大な草地がひろがり、その中に鎧を纏った多くの武士達の姿があった。

  突如現われた、その異形の存在に、周囲の人々は恐怖の声を上げ腰を抜かす光景が目に映る。

  「我が力を目に焼き付け、内に宿した力をその身で感じ取るが良い」

  オロチヤガミは抑え込まれた大和の意識にそう言うと、手の甲から刀を思わせる鋭い刃を伸ばし、その腕を軽く薙ぎ払った。

  「我が姿を見た者どもよ。その命、全て我に捧げよ!」

  低く冷酷な自分の声が響き渡り、周囲にいる鎧を纏った武士達が一斉に吹き飛んだ。

  そして、地面を這いながら逃げ惑う者達に、容赦なく腕から伸びる手刀を突き刺し、その命を摘み取っていく。

  「神に背を背を見せるとは、愚かな人間共よ」

  オロチヤガミが手刀を振るうと、その軌跡から光の剣閃が放たれ、武士達の首が瞬時に刎ね飛んでいく。

  体が、まるで肉体が剣や槍そのものになったかのように、敵を容易に貫き、砕き、薙ぎ払う。

  周囲の者たちは必死に抵抗したが、神の力は圧倒的だった。

  刀を手にした者、弓を構える者、ありとあらゆる武器で武装した者達が挑みかかったが、オロチヤガミの前には全て無意味だった。

  当然だ。

  見ている光景、内に宿る力、その全てが人間では到底勝てるような物ではないことが、大和には分かっていた。

  「どうだ、我が力は。これは汝の力でもある」

  千年にも及び封印され、その力を解き放ったオロチヤガミの荒ぶる心は、人の身である大和の心を浸食し染め上げるには十分すぎる程だった。

  大和の意思が、自らの意思で表へと這い出す。

  グシャッ!

  左足に何かを踏み潰したような感触が伝わり、足元へ視線を移す。

  腹を鎧ごとを踏み潰され絶命した武士の死体がそこにあった。

  「邪魔だ!」

  ゴリッ!ブシャーァ!

  右足で頭部を兜ごと踏み砕き、その血と脳漿が地面に飛び散る。

  「愉快だ! 人の身で我に抗おうなど、笑止千万! 我が……オレが、お前らをこいつと同じように踏み潰してやる!」

  オロチヤガミと大和が、完全に一体となって混ざり合い、その心を支配していく。

  自分が発したとは思えない悍ましい言葉に、大和は一瞬戸惑った。

  だが同時に、心の奥底では人の身では味わえない高揚感のような感情が沸き上がりつつあった。

  股間の男根がビクビクと脈打ち、その感覚だけで大和は射精してしまいそうになる。

  「あははは! もっとだ! もっともっと血を流せ!」

  容赦の無い殺戮行為が、戦場を血で染め上げていく。

  武士達が放った矢が、オロチヤガミの腕や顔に命中したが、傷一つ付く事は無かった。

  反対に、その剛腕は容易く人の体を破壊し、胸を貫く。

  人の頭を掴むだけで、まるで熟した果実のように握り潰す事ができ、鋭い眼光を向ければ、それだけで心臓が止まる。

  「あははは! 弱い、弱いぞ人間共よ!」

  それは、オロチヤガミなのか、それとも大和なのか、もう彼自身にも分からなくなっていた。

  ただひとつ言えることは、彼は戦いによって人の命を摘み取る事によって、神としての力を高めていく……その事に快感を覚え始めているという事だけだった。

  彼の姿は命を刈る度に、より異形へと変化し人間性を失っていく。

  もはや大和の面影はどこにもなく、オロチヤガミとしての本性が全てを支配していた。

  「ふぅ……」

  何千の命を刈り取っただろうか。

  オロチヤガミ……大和は血に染まった大地の上で、最後の一人に刀と変化した腕を振り上げた。

  「ぎゃぁー!」

  断末魔の叫びと共に、兜を被った頭部が宙を舞う。

  その体は大和の手によって斬り裂かれ、無残な肉塊へと変貌した。

  「ふふっ……ふははははぁ!」

  大和は、満足そうに微笑むと自らの意思でその肉塊を足蹴にし踏み潰した。

  だが、まだオロチヤガミは満足していなかった。

  もっと戦いたい……首を刎ねたい……それだけが彼の心を支配していた。

  しかし。

  「流石にこの体ではここまでが限界か……だが、初陣にしては上出来である」

  大和……オロチヤガミは、死体を捻り踏み潰しながら、そう呟いた。

  まるで吸い終わったタバコの火を揉み消すかのように……

  直後、周囲の空間が再び歪み始め、色が失われていく。

  暗闇に染まった時空の間の中で神装が解除されると、異形の体が人の形へと戻っていく。

  全身に強烈な脱力感を覚え、大和の意識が徐々に遠のき始めた。

  (こんな快楽がこの世ににあったなんて……)

  ビュルッ! ビュルビュルッ!

  大和は漆黒の空間の中、天に向かって、その巨大な男根から白濁液を噴出した。

  そして意識を失いその場に崩れ落ちた──。

  ◇

  大和が目を覚ました時、彼は祓殿の隅に備え付けられたベッドの上に横たわっていた。

  部屋は暗く、外から漏れ入るかすかな月明かりだけが、室内を照らしている。

  彼はゆっくりと身を起こし、自分の体が汗でびっしょりと濡れているのを感じた。

  頭の中は混乱し、今自分がどこにいるのかも、一瞬わからなかった。

  「夢……」

  などでは無かった。

  自分の体が、はち切れそうな程の筋肉で膨れ上がっている。

  全身にはうっすらと赤い紋様が浮き上がり、その肉体は今だ神の力を宿している事を証明していた。

  次第に記憶がよみがえり、恐怖が全身を包み込む。

  「あれを俺が……」

  戦場の光景が脳裏に浮かび上がり、彼の心臓は早鐘のように打ち始めた。

  無数の武士たちが血に染まり、地面に横たわっている地獄絵図が、脳裏に焼き付いて離れない。

  「うっ! ぶぉえぇッ!」

  大和は喉の奥から突き上げてくるものを感じ、咄嗟にベッドから飛び降りると、床に向かって嘔吐した。

  体が震え、吐き気が止まらない。

  彼は自分のしでかしたことを思い出し、その恐怖に打ち震えた。

  オロチヤガミに飲まれ、戦場で無数の命を奪った自分の姿が、まるで悪夢のように彼を苦しめる。

  「嘘だと言ってくれ!」

  大和は震える手で自分の顔を覆い、その感触がまだ人間のものであることを確認したが、心の中に渦巻く感情は、それだけでは消し去ることができなかった。

  だが、その恐怖の中で、彼はふと別の感覚を思い出した。

  戦場で感じた、あの圧倒的な力の快感。

  敵を薙ぎ倒し、その血しぶきを浴びるたびに感じた、あの歓喜。

  彼は戦いの中で次第に自分を見失い、快感に酔いしれていたことを思い出す。

  「……フフ……」

  口元が緩み、彼の唇は不気味に歪んだ笑みを浮かべた。

  股間に血が……神力が集まっていくのを感じる。

  恐怖と快楽が混じり合い、彼の中で奇妙な感情が生まれていた。

  大和は戦の中で自分が感じたものが、ただの恐怖ではなく、むしろその恐怖を超える快感であったことに気付いたのだ。

  「我は戦の神。戦いこそが真なる喜び」

  「我は……オレは……。 違う! いやだ……俺は、もう戦いたくない!」

  大和は頭を抱えてうずくまり、そう口に出したが心の中では既に次なる戦場を求める自分を感じていた。

  戦いに取り憑かれた自分が、オロチヤガミの意志に逆らえず、徐々にその快感に身を委ねるように染まっていくのが分かった。

  「我は戦神なり」

  「……。戦場を血の海と化し、その命を刈り取る事こそがオレの喜び」

  オロチヤガミと大和の言葉が紡がれる。

  それは、同じ口から続けて発せられた一つの言葉だった。

  「神装展開」

  グニャリと大和の周囲が歪み、その肉体がオロチヤガミの神装に包まれながら……この時空から消え去った。

  ◇

  「グォォオオッ!」

  まるで獣の咆哮のような叫び声が響き渡り、周囲の空間に亀裂が入る。

  千年以上の時を超え、平安の世にオロチヤガミは降臨した。

  ズシッ!ズシッ!

  全身が真紅の鎧のような皮膚に覆わた異形の化物が、地面を大きく揺らしながらゆっくりと歩を進める。

  「うわっ! なんだこの化──」

  鎧を纏った男が最後まで言葉を発することなく、その頭をオロチヤガミの巨手が握り潰した。

  骨が砕ける音が響き渡り、頭蓋骨の破片と脳漿が飛び散る。

  「人の分際で神の姿を目にせし者は、死をもって償え! グアァアー!」

  オロチヤガミは、その巨大な腕で周囲の武士達を次々に薙ぎ払っていく。

  鎧を砕き、肉を裂き、その体を引き千切る。

  血飛沫が舞い、肉片が飛び散り、周囲に断末魔の叫び声が響く。

  その戦場は一瞬にして阿鼻叫喚の地獄と化した。

  「な……何者だ……何だその姿は……」

  オロチヤガミの前に、一人の男が立ちはだかった。

  小便を垂れ流し、腰を抜かしながらその異形を見上げる男。

  その表情は恐怖に歪んでいる。

  「我はオロチヤガミ……いや、戦神ヤマトノオロチ!」

  直後、大和の首が天に向かってズルッ!と伸び、男の頭上に鎌首をもたげるように、ゆっくりとその顔が垂れ下がっていく。

  龍の首に人間の頭部を無理矢理くっつけたような異形の姿。

  顔は鱗のような物で覆われ、口からは収まりきらない程の鋭い歯が突き出している。

  そして、こめかみからは二本の角が突き出し、その双眸は血のように紅く輝いていた。

  「うわぁー! あぁー! バケモ──」

  男の断末魔の叫びは、最後まで言葉になる事はなかった。

  三本指の巨大な手が、男の首を掴み一瞬で絞め殺していた。

  グチュッ! ゴキッ! 肉と骨が潰れる鈍い音が鳴り響き、ゴトリと男の首が落ちる。

  「なるほど。 これがオレの姿、ヤマトノオロチ…… 素晴らしい! 素晴らしいぞ!! ガァァアアア!!」

  人と龍を混ぜたような化物は、長く伸びた首を天高く伸ばし、口を耳まで大きく裂いて周囲に咆哮を響かせた。

  しかし、その咆哮を耳にする武士達は誰一人いなかった──。

  ◇

  翌日、ようやく朝日が昇り始めた頃。

  夜乃は祓殿の控え室で、あられもない姿で息を荒くしていた。

  昨日の森の中で、大和と激しく交わった後から体の疼きが止まらなかった。

  「大和……」

  彼の名を口にしただけで、右手が自然に下腹部へと伸びていく。

  もう何度目か分からない自慰行為。

  夜乃の膣が ブボボッと、音をならし、自らの右手を飲み込んでいく。

  易々と手首まで差し込まれた蜜壺からは、大量の愛液が溢れ出てくる。

  「私……こんなに広がって──んっ!」

  神をその身に宿した大和と一度交わっただけで、彼女の膣はその形が強引に変わってしまった。

  もはや人間の男では到底受け入れられない程まで広がってしまった夜乃の膣。

  彼女の体は、大和の御柱を受け止める為だけの器と化してしまっていた。

  「んぁ! 大和……大和ぉ!」

  ブボッ!ブチュブチュ!

  夜乃は膣の中で手を握りしめると、それを大和の亀頭に見立てて激しく腕を出し入れする。

  「あ! あっ! あはぁ! 大和ぉ。夜乃のおまんこ、気持ちいい?」

  彼女は自分の世界でただ一人、愛し合う相手の幻影に向かって問いかけた。

  その間も彼女の手は自らの秘所を激しく責め立てる。

  そして──。

  ドプッ……ブシャァー! 大量の潮と愛液を吹き出しながら絶頂に達した夜乃は、その快感に身を震わせた。

  だが、それでもなお彼女の体は満足することは無かった。

  「もう我慢できないよぉ」

  夜乃は巫女装束をはだけさせたまま乳房を揉みしだき、フラフラと控え室を出て行く。

  火照った体に廊下を歩く度に冷たい空気が触れ、夜乃は熱い吐息を漏らす。

  「大和の臭いがする……」

  大和の居る祓殿の前に辿り着くと、彼女は扉を開けて中へと入った。

  布団が敷かれたベッドの周囲が、空間ごとグニャリと歪み、中から屈強な肉体を持った大和が姿を現した。

  「大……和?」

  「……」

  夜乃が震える声で呼びかけると、大和は無言のまま夜乃の着崩れた巫女装束姿を見つめた。

  メスの臭いをプンプンと漂わせ、発情しきった彼女の姿に大和はニヤリと笑う。

  その口から覗く歯は、まるで獣のように鋭く尖っていた。

  そして、彼の股間からは既に天に向かってそそり立つ巨根が、その存在を主張し滾らせている。

  昨日とは比較にならないほど凶暴に猛った御柱。

  「昨日より……凄い……体も……ちんぽも……」

  「淫乱巫女が。 人の分際で神と交わる覚悟はあるのか?」

  夜乃は、ゴクリと唾を飲み込むと、ゆっくりと大和に歩み寄っていく。

  それが答えだと言わんがばかりに。

  「神の相手をするには、少々飾りっ気が足りぬ」

  大和がそう言葉を発した直後、夜乃が着る巫女装束の上に千早が現われた。

  頭には金色の髪飾りがキラキラと輝き、巫女としての神々しさが一段と増す。

  そして、その顔には目元と口に紅が引かれ、潤んだ瞳と紅潮した頰が彼女から醸し出す雰囲気を、一気に淫靡なものへと変えていく。

  「跪け」

  大和の言葉に、夜乃は躊躇なくその場に跪いた。

  目の前にそそり立つ神の御柱を前に、彼女の蜜壺からジュワリと大量の愛液が溢れ出る。

  夜乃は、自らの頰に熱い亀頭を押し当てると、その臭いを深く吸い込んだ。

  体の奥が再び熱くなり、淫らな衝動が全身を駆け巡る。

  「舐めよ」

  真っ赤な紅で染まる夜乃の唇が開き、大和の亀頭を咥え込む。

  ジュプッ!チュパッ! 淫らな水音を立てて、夜乃が御柱に舌を這わせる。

  そして、彼女はそのまま口を大きく開け、巨根を深く飲み込んでいった。

  しかし──。

  「ごふっ! ぶふっ!」

  大和の巨大な男根は、夜乃の小さな口では全てを咥え込むことができず、中途半端に咥えたせいで鼻から逆流した空気が妙な音を鳴らす。

  それ程までに、その御柱は夜乃の小さな口を圧迫し、その呼吸を奪っていた。

  だが、それでもなお夜乃の舌は御柱に絡みつき、唾液で濡らしていく──。

  「もっと奥まで咥えてくれ……夜乃」

  そんな優しい声を夜乃にかける大和だが、その行動は真逆だった。

  彼の両手は夜乃の頭をガッチリと掴み、強引に自分のイチモツを根元まで咥えさせる。

  「ぶぼっ! ぼっ! おごぉ!」

  夜乃の口の中を御柱が掻き回し、喉奥に亀頭がめり込む。

  彼女の瞳には涙が浮かび、口角からダラダラと唾液が流れ落ちる。

  しかし、それでも彼女は抵抗せずに御柱に奉仕を続けた。

  溢れ出る我慢汁を飲み込み、喉をキュッ!と締め付ける。

  そして、口内で暴れる巨根を舌で包み込み、優しく愛撫する。

  大和はそんな夜乃の奉仕に満足し、彼女の頭から手を離した。

  「ぶえっ!」

  大和のイチモツから口を離すと、夜乃は戻しそうになり、慌てて口を閉じた。

  そして、激しく咳き込みながら肩で息をする。

  「はぁ、はぁ……粗相を致しまして申し訳ございません」

  夜乃は、荒く息を吐きながら床に跪き頭を下げた。

  その顔は赤く染まり、口元からは泡だった我慢汁と涎が糸を引きながら床に垂れ落ちる。

  その姿はとても美しく、そして淫らだった。

  「覚悟は良いか」

  「はい。その立派にそそり立つ御柱を、大和様しか知らない淫乱巫女の淫らな穴に突き入れ、思う存分ご堪能下さい」

  巫女装束を捲り上げ、両足を大きく開くと、そこには既に蜜が溢れてヒクヒクと痙攣を繰り返す開ききった秘所があった。

  その奥では、夜乃の膣が御柱を求めて蠢いている。

  大和がベットに腰をかけると、夜乃はその上に跨り、ゆっくりと腰を下ろしていく。

  「んあぁあああっ!!」

  甲高い悲鳴が祓殿に響き、夜乃は体を弓なりにしならせた。

  ズブブッと音をたて、御柱が膣内に埋め込まれていく。

  その膣穴は大和の巨根を難なく受け入れ、根元まで咥え込んだ。

  膣内が収縮し、御柱を強く締め付ける。

  その形がハッキリと分かるほどに、腹部から胸の下までを隆起させながら。

  「完全にオレの物を受け入れる為だけに特化した器官と化しているな」

  大和の言葉通り、夜乃の膣内は人間離れした変化を遂げていた。

  膣壁が御柱を包み込み、その形に合わせて生き物のようにうねる。

  まるで意思を持つ生き物のように御柱に絡みき、絶えず刺激を与えていく。

  さらに子宮口は亀頭の先端を咥え込むように吸い付き、精液を搾り取る為に常に鈴口を吸い上げている。

  そのあまりの快楽に、大和も思わず吐息を漏らす。

  「名器だな、夜乃。お前の膣はもはや人ならず。神の巫女に相応しい体になっている」

  「嬉しい……大和のためなら私、人じゃなくなっても良い」

  夜乃は、大和の首に腕を回すと、その唇に自分のそれを重ねた。

  大和の舌が夜乃の口に侵入し、彼女の舌を絡め取る。

  彼の舌は二枚に割れ、まるで別の生き物のように夜乃の口内を貪った。

  「あ~……ふごい…… 大和の舌、人のものじゃなひぃ」

  夜乃は、その快楽に耐えながら必死に大和の舌に自らの舌を絡めた。

  絡み合った二人の唾液が水音を立てて混ざり合う。

  その間も御柱は更に大きさを増し続け、それに呼応して膣内はさらに激しく痙攣を繰り返す。

  「動くぞ」

  大和は夜乃の耳元で囁くと、彼女の腰を掴みそのまま体を後ろに押し倒した。

  夜乃の両足を肩に乗せ、覆い被さる様にして腰を打ち付ける。

  ズチュッ! ズドン! グチョ!

  人の性交ではあり得ない長いストローク。

  それ故に、大和が腰を打ち付ける度に夜乃の子宮口が押し潰され、亀頭が子宮の中をかき混ぜる。

  「ひぁああっ! こんな凄いの味わったら、私……もう……ああっ!」

  夜乃は両足を大和の背中に回し、両足でガッチリと彼の体をホールドし、その快楽を貪った。

  人では耐えきれぬ快楽。

  しかし、夜乃の体はその快楽を余すことなく受け入れる事ができるようになってしまっていた。

  膣壁が御柱を包み込み、へし折りそうな程の力で強烈に締め上げる。

  「出すぞっ!」

  「全部、全部中に出してぇえ! 大和の熱い精液で私の子宮を一杯にしてぇっ!!」

  大和が夜乃の膣奥深くに男根をねじ込み、そこで精を解き放つ。

  ブビュルッ!ドプッドプンッ!ビュルルルーー!!

  「んはぁあああああああ! イクッ! イッッグぅううううっ!」

  「果てよ!」

  夜乃は体を大きく仰け反らせながら激しい絶頂に達した。

  ボコボコッ!と、胸元から腹部までが大和の吐き出した精液によって膨れ上がる。

  「おっ……おっ……」

  夜乃は白目を剥き、口から舌を突き出してビクビクと痙攣を繰り返した。

  大和がゆっくりと男根を引き抜くと、秘所から噴水のように吐き出された精液が逆流し、周囲に噴き上がる。

  「夜乃。神の滾る御柱を受け入れる事を許されし巫女よ。褒美を取らす。願いを申せ」

  大和は夜乃の耳元でそう囁いた。

  すると、夜乃はゆっくりと目を開き、大和の顔を見つめた。

  その瞳からは涙が流れ落ち、その口元がゆっくりと動く。

  「大和……大好き…… 夜乃の事、愛して……。ずっと、ずっと一緒にいて……」

  彼女の願い。

  夜乃にとっては、大和が神をその身に宿し、体や心が変わってしまったとしても、その思いは変わっていなかった。

  しかし、それは彼が戦神として覚醒した本当の姿と、残忍に染まった本性をまだ知らないが故の願い。

  「よかろう。ならば連れて行ってやろう」

  大和はそう呟くと、夜乃を抱きかかえて立ち上がった。

  「え? 行くって……どこ?」

  「決まっている。オレが最も好む、血の海に染まりし戦の大地。首が飛び、腸が飛び散る光景を、お前にも見せてやろう」

  その言葉を聞いた夜乃の顔から血の気が引き、その表情は恐怖に染まった。

  大和の腕に抱かれながら、夜乃はその体を激しく震わせる。

  「嫌……そんな所……行きたくない……」

  彼女は首を左右に振りながら、大和の腕から逃れようと試みるが、その体はまるで鉄の鎖で雁字搦めに縛り付けられたかのように、ビクともしなかった。

  二人の立つ周囲の空間がグニャリと歪み、神の放つ神気によって周囲の景色が歪んでいく。

  そして、次の瞬間には二人は既に部屋から姿を消していた──。

  ただひたすらに黒く染まった世界の中、大和は夜乃を放り投げると全身に力を込めた。

  口から涎を垂らし、全身からミチミチと筋肉が軋む音が鳴り響く。

  「オレの本当の姿を見せてやる。 戦神ヤマトノオロチの真の姿を! 神装展開!!」

  異空間に引き込まれた夜乃は、恐怖で足がすくみ、目の前で起こる異様な光景に釘付けになっていた。

  目の前で、大和のシルエットが見る見ると変化していき、その体が肥大化していく。

  まるで細胞が増殖するかのように大和の体が大きく膨れ上がり、更に巨大な体躯へと変貌を遂げていく。

  その姿はまさに異形だった。

  「大和? なにそれ……大和ーっ!」

  夜乃の悲痛な叫びも、もはや彼には届かなかった。

  大和の首がズリュズリュッ!と天に向かって伸び、全身の骨が軋み肉が再構成される音が響き渡る。

  「やめて! やめてえええ!」

  夜乃は気が狂ったように叫び続けたが、目の前に鎌首をもたげた大和の顔が迫ってきた。

  その顔はすでに人のものではなく、鱗に覆われ、口が耳まで裂け収まりきれないほどの鋭い歯が突き出していた。

  「きっと気に…気に入ってくれると…おもっ、思── グガァツ!」

  「イヤァー!!」

  彼の頭部がゴキゴキと音を上げ、前方に引っ張られるように伸び、巨大な口が上下に開く。

  同時に、頭蓋骨が歪み、目の前で大和の頭部が龍のような形に変貌した。

  「グアァー! グギャァ!!」

  涎を撒き散らしながら吼えるその口には、鋭利な歯牙と、蛇のように長く伸びた太い二枚の舌が蠢いていた。

  体全体が鎧状の甲殻に覆われ、鋼鉄のような鱗がその肉体を包み込んでいく。

  「うっぷ……ぶぉえぇーっ!!」

  あまりの悍ましい変異に、夜乃は堪えきれず胃の中の物をぶちまけた。

  全身を恐怖が駆け巡り、膝がガクガクと震える。

  しかし、彼の肉体の変化は止まらない。

  手と足が元の人間の物とはかけ離れた姿へと変貌していく。

  指が三本に変化し爪が鋭く伸び、まるで触れる物全てを切り裂くような禍々しい形状へと変化した。

  脚の関節が異様に曲がり、足の指も巨大な鉤爪のように変貌する。

  同時に踵を突き破って槍のような爪が伸びると、その巨体を支えるに相応しい強靭な足へと変化した。

  「グギャァー! グゥアァーッ!!」

  臀部からズルリと粘液で濡れた長い尻尾が飛びだし、大和の肉体が完全に異形の化け物へと変貌を遂げた時、その口からは人ならざる者の咆哮が響き渡った。

  その姿には大和の……人としての名残など微塵も残ってはいなかった。

  「あ……ああ……」

  夜乃は、頭を掻きむしりながら大和の姿を見つめ続けた。

  「グルル…… これがお前の伴侶となる者の真なる姿。戦神ヤマトノオロチだ!」

  大和は夜乃にそう言い放つと、右手を前に突き出し何かを握りしめるような動作をした。

  「さぁ、着いたぞ。この姿の真の恐ろしさを味わうがいい」

  直後、黒い空間だった世界に一気に色がついた。

  そして、グシャッ!と大和の右手が何かを握り潰す。

  夜乃は、その光景を見た瞬間に自分の心臓が握りつぶされたような錯覚に陥った。

  「きゃぁーッ!!」

  鎧を着た人の頭部が、大和の手の中で握り潰されていた。

  潰れた頭部から血飛沫が飛び散り、夜乃の装束を赤黒く染める。

  そして、大和は手の中でグチャグチャになった頭部を夜乃の足元に放り投げた。

  「そこで我が力の一端を、その目に刻むがいい!」

  大和……ヤマトノオロチはそう叫ぶと、次々と鎧を着た者達の頭を跳ね飛ばしていく。

  地を這う物を踏み潰し、胸に手を突き刺し心臓を抉り出す。

  戦神の圧倒的な力の前に、抵抗する事さえ出来ずに息絶えていく兵士達。

  その光景はあまりにも残虐で無慈悲だった。

  「ははっ……あはは……」

  夜乃の口元から、乾いた笑いが漏れた。

  彼女の目の前には、かつて愛した人が完全に変わり果て、冷酷な戦神へと姿を変えて人々を次々と虐殺する姿があった。

  神と化した大和にとって、そこにいる者達はまるで羽虫。

  少し触れれば、それだけで命が失われる。

  彼にとって人間は、その程度の存在でしかなかった。

  「大和……本当に人間じゃなくなっちゃんだね……」

  夜乃はその場にへたり込み脱力しながら、ポツリとそう呟いた。

  ◇

  戦場での凄惨な戦いを終えた大和――ヤマトノオロチは、彼の目の前で震える夜乃を見下ろしていた。

  全身を夥しい血肉で染め上げた神…… いや、怪物。

  神と言うにはあまりにも禍々し過ぎる姿だった。

  「どうだ、オレの真なる姿と力は。これがお前が一生添い遂げる男であり、お前を伴侶として迎え入れる神の姿だ!グォォオオオ!」

  ヤマトノオロチは、獣のように咆哮を上げる。

  大地が揺らぎ、空気が振動し、周囲に転がる死体が吹き飛んだ。

  夜乃は、そんな大和を見つめ続けていたが、やがてゆっくりと口を開いた。

  その声は悲しみと絶望に震え、今にも消え入りそうなものだった。

  「大和、怖いよ…… 大和が怖い…… 私、無理……」

  彼女の目からはポロポロと涙がこぼれ落ちる。

  そんな夜乃の姿を見たヤマトノオロチは、鋭い眼光を彼女に向けた。

  「喰い殺すぞ。生きたまま腹を裂き、臓物を引きずり出し、骨を噛み砕き、その血肉を貪り尽くすぞ」

  ヤマトノオロチは、ゆっくりと夜乃に近づくと、地面にへたれこむ夜乃の眼前へと歩を運んだ。

  夜乃の目に、悍ましい形を持った大和の巨大な足が目に入る。

  どれだけの人を踏み潰したのだろうか。

  硬い鱗は血に濡れ、地面を抉る爪には肉片が地層のようにこびりついている。

  「神罰を下す。覚悟は良いか」

  ヤマトノオロチが夜乃の胸ぐらを掴み、軽々と持ち上げた。

  龍の頭部が夜乃の顔へと近づき、真っ赤に染まるその口からは血生臭い息が吐き出される。

  (大和…… 人も食べたのかな……)

  あまりにも人間離れしたその風貌に、夜乃の思考はそんなことを考える程に正気を失っていた。

  しかし、体は正直に反応し、恐怖のあまり失禁してしまう。

  「夜乃。褒美と取らすと言ったオレの神勅を忘れてはいまいな?」

  「は、はい……」

  夜乃は、震える声でそう答えると、ヤマトノオロチはニヤリと笑い、彼女の体を地面へと放り投げた。

  ドサッという音と共に地面に倒れ込む夜乃の体。

  「お前を、オレと同じ存在にしてやる。神へと昇華するのだ。人間を超えた存在にな」

  「うそ…… そんな……私が化物に…… いやっ! やめてぇっ!」

  夜乃は一気に正気を取り戻し、恐怖に顔を歪めながら必死に叫んだ。

  しかし、ヤマトノオロチはそんな彼女の言葉など聞く耳を持たずにゆっくりと近づいてくる。

  グチョリ……

  硬い鱗で包まれていた股間部分が左右に開き、赤黒い肉の塊が姿を表す。

  ドクンドクンと脈打つそれは、まるで生きているかの様に蠢いていた。

  「うそ……そんな……まさか……」

  夜乃の顔色が一気に青ざめる。

  その肉塊の正体は、ヤマトノオロチの生殖器。

  30センチは優に超える長さと、硬い鱗で覆われたそれは、人間の女性では到底受け入れられるものではない。

  「お前の体であらば、オレを受け止める事は造作もあるまい。その為に、広げてやったのだからな」

  その言葉に、夜乃は大きなショックを隠せなかった。

  大和は、最初から夜乃を自分と同じ存在にするために準備をしていたのだ。

  もはや人の生殖器などとは呼べない夜乃の秘所。

  大和のイチモツ以外を受け付ける事が出来ないその穴。

  そして、大量に注がれた大和の……神の精液。

  「まさか……私はもう……」

  「ようやく気付いたか夜乃。後はオレの、戦神ヤマトノオロチと化した精をその身に受ければ、お前は人を超えた存在になる」

  大和はそう言いながら、夜乃の足をガッシリと掴んだ。

  そして、大きく左右に開かせると、自らの股間を彼女の秘所に押し当てる。

  「さぁ、我が妻として相応しき体を手に入れよ!それがお前の望みであろう!!」

  グチョグチョッ!

  巨大な御柱が夜乃の肉壁を鱗で抉りながら、その奥へと侵入していく。

  「いぎっ! ぎぃいいいっ!!」

  ブチッ!ミチミチッ!!メリメリィイイッ!

  膣を破壊し、子宮すら押し潰しながら巨大なイチモツが夜乃の体内へと侵入する。

  ビュルッ!ビュルルルッ!

  快楽などを無視し、ヤマトノオロチは神力が宿った精液を夜乃の体内へ大量に注ぎ込んだ。

  「やめて! 化物になんかなりたくない! 助け…… がはっ!」

  ギチッ……ギギギギッ……

  夜乃の体の中から骨が軋む音が響き渡る。

  体の内側から、大和の精液が染み渡り彼女の体を人ならざる者へと作り替えていく。

  「いやぁ……私の体が……」

  視界に内側からボコボコと波打つ自分の手が映り込み、夜乃は恐怖に震えた。

  「たっぷりとオレの神力をその身に叩き込んでやる!」

  ビュルルルッ!

  瞬く間に夜乃のお腹が妊婦のように膨らみ、深い溝を作りながら屈強な筋肉が形成されていく。

  「あぁああ!! あぁあああーー!!」

  夜乃の首がメキメキと音を立て、ゆっくりと伸び始めた。

  黄色みがかった乳白色の鱗が首を中心に広がり、彼女の頭部を包み込んでいく。

  目は大きく見開かれ、眼球から色が失われていく。

  「おごっ! おごごおお!」

  ゴキゴキと音を立てて頭部が龍のように変わり、巨大な口が鋭利な牙をむき出しにして形成されていった。

  涎がダラダラと垂れ落ち、すでに鱗にビッシリと覆われた体を光らせる。

  「グフッ! 助け…… グフッ!」

  喉の両脇辺りがボコボコと蠢き、夜乃の声が完全に人のそれとはかけ離れ、獣のような唸り声が彼女の口から漏れた。

  「まだだ! もっと神力を受け完璧な存在となれ!」

  大和はそう叫ぶと、さらに大量の精液を夜乃の体内へ注ぎ込んだ。

  ビュルルルッ!ドプッドプンッ!!

  立て続けに注ぎ込まれる神力により、夜乃の心が人間としての精神を保てなくなろうとしていた。

  「もっと……もっと神力を…… 神力を注ぎこめーっ! グオォオオ!!」

  グギィイイッ! ミシミシミシッ!

  夜乃の体が更に肥大化していく。

  色を失ったその目からは、もはや恐怖の光は消え去り、ただ残忍な闘神としての狂気が宿っていた。

  「さすがオレが見込んだ巫女! 染まれ! 人を捨て我が隣に立つに相応しい闘神、ツクヨノオロチとなれ! グォオオオ!!」

  ドブッ……ドヴァァ!

  夜乃の体内へ大量の精液が叩き込まれた。

  異形と化した彼女の体を包む鱗が逆立ち、強烈な獣臭が周囲に立ち込める。

  ズリュッ!と、臀部から尻尾が姿を現し、夜乃は人成らざる神、闘神ツクヨノオロチへとその身を変えた。

  「グギャァアアッ!」

  咆哮を上げながら尻尾を振り回し、大和の体からその体を引き離すと、大地に足を着け立ち上がった。

  全身は白い鱗に覆われ、頭部からは4つの角が天を突くように伸びている。

  色を失った白く濁った四つの目と、輝きを放つ縦に割れた白い瞳。

  その瞳は、それぞれ異なる方向を見据え、冷酷な輝きを放っている。

  巨大な牙がむき出しとなったその顔には、もはや人間の面影は微塵も残されていなかった。

  「フハハハ! 素晴らしい! これこそが俺の望んだ神のツガイだ!」

  「黙れ。その体、縦に引き裂き、その魂ごと喰い千切るぞ」

  その言葉には、かつての優しさは完全に消え去り、冷酷な闘神としての殺気だけが感じられた。

  夜乃は急激な神化によって、その体だけでなく心の全てが一気に神へと進化した。

  人としての構成物は神力により一瞬で破壊され、それは彼女を構成する全てが完全なる神のものへと置き換えてしまったことを意味していた。

  「続きをするか? 今度は本気で相手をしてやる」

  「貴様の本気は我にとっては前戯に過ぎぬ。その前に、我が力を持って全てを蹂躙し、地獄絵図を描こうぞ」

  ツクヨノオロチは、今にも人を喰い殺しそうなほど狂気に満ちた表情でそう呟く。

  そして、顔を動かすことなく、4つある目のうち、1つの眼球だけをギョロリと動かし、ヤマトノオロチを睨みつけた。

  それだけで、彼の体はその目から放たれる神力に感化されるかのように力が漲り、闘争本能が膨れ上がっていく。

  「良い案だ。 悪くない」

  神と化した二柱は、互いに狂気を宿した目で見つめ合い、次なる戦場を求めるように同時に動き出した。

  次元の狭間が再び開かれ、異形の神々はその中に消えてく。

  闇の中で、次に待ち受ける戦場へと時間が進む。

  それはまた別の時代、別の地で繰り広げられる戦場。

  「永遠なる破壊を楽しもうぞ。この地を恐怖と絶望で赤く染め尽くしてやる」

  ツクヨノオロチが低く呟くと、その言葉が闇に溶けるように響き渡った。

  彼らはその目的を果たすため、新たな地へと降り立った。

  全てを破壊し尽くすために。

  狂気に満ちた笑い声を上げながら――

  終わり