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異界からの落とし物

  「やばい、疲れててボーっとしちゃってた! 部活遅れちゃう!」

  スポーツバッグを肩に携えて放課後の廊下を走る制服姿の少女がいた。

  彼女の名前は[[rb:間>はざま]][[rb:久美>くみ]]。県立高校に通うごく普通の女子高校生である。

  彼女はソフトボール部に所属しており、授業疲れでボーっとしていた久美は校内に響き渡るチャイムで部活のことに気がつき部室に急ごうと廊下を走っていたのだった。

  本当は学校で廊下を走ってはいけないのだが、放課後でさらに部の先輩が厳しかったのもあって久美はそんなことを考えてはいなかった。

  だからなのだろうか。彼女の人生があんなことになってしまったのは。

  ◆

  「はぁ……はぁ……」

  慌てて部室の更衣室に飛び込んだ久美は肩で息をしてしゃがみ込む。やはりというか、更衣室には誰一人としていなかった。着替えの跡はあったためもう皆は着替え終わりグラウンドにでもいるのだろう。

  「あーやっぱ誰もいない! 早く着替えなきゃ!」

  久美も早く皆に追いつかなきゃといそいそと自分の名前が書かれたロッカーに向かう。

  「あれ?」

  その時久美は床に何か黒光りした物が落ちているのに気がついた。

  「何、これ」

  それが気になってつい床の落とし物を拾う。それは革の財布だった。高校生が到底変えないような高そうな素材でできていて、久美はうちの部員にこんなの持ってる人いたかな? と首を傾げる。

  「とりあえず、学生証だけでも確認しとこ……誰もいないし、いいよね?」

  ここで不気味に思い机か床に置き直していれば、彼女の人生もまた違っていたのかもしれない。久美はなんとなく好奇心で財布の中を確認してしまった。

  「え? これ……どういうこと?」

  確かにそこには学生証が入ってはいた。しかしそれは、女子のものではなく、この高校のものですらなかった。

  「◯×高校……[[rb:真>ま]][[rb:倉>くら]]、[[rb:伍>ご]][[rb:吾>ご]][[rb:郎>ろう]]?」

  学生証の写真には巨漢の男が写っていて、しかもその高校名は久美の住む地方では聞いたこともない場所だった。さらに異様だったのは、そこに写っていた男は人間ではなかったということだ。

  明らかに人間と熊を組み合わせたような奇妙な姿で、しかもどう見ても高校生には見えない老け顔であった。濃い黒い毛の生えた厳つい顔の男がその学生証の持ち主だとは久美は到底思えなかった。

  「何よこれ。どう見ても、作り物じゃない。何で、ここに、こんな、ものが……うっ!?」

  その時、一瞬で久美の肉体に変化が起きた! ポンプで空気を入れた風船のように久美の体が大きく膨れたのだ!

  細かった腕も脚もパンパンに膨らみ、着ていた制服を押し上げる。腰回りも一気に膨らんだためスカートが一気に千切れ始め、留めていたボタンがバツンと音を立てて飛んでいった。

  「うがあっ!?」

  全身に血管を張り巡らせて久美の肉体はさらなる進化を続ける。白いシャツが左右にけたたましい音をたてて裂けてしまうと、そこからはみ出た乳房が空気が抜けていくかのように勢いよく萎んでいくのが見える。そして弾むように慎ましやかなサイズだった時の倍くらいの大きさの胸に変わる。しかしそれは明らかに女性のラインを持った乳房ではなく、ゴツゴツとした盛り上がりを持った胸筋だったのだが。

  腹回りに腹筋がボコボコと付いていくと、ボコン! と更衣室に異音を響かせて丸々とした太鼓腹を形成した。

  「や、やだっ! 私の体、どうなっ……ぐあぁぁ!!」

  そのまま着ていた制服も、ブラも、パンツも全てが散り散りになって弾け飛んでしまった。

  全裸になった久美のヴァギナからは際限なく透明の汁が溢れ出はじめる。久美はヴァギナから何かとてつもない“ナニカ”が飛び出してくる感覚を感じていた。そして何よりそれに恐怖を感じていた。

  「やめて! 何か出てくる! 出てこないで、こないでよぉ!」

  飛び出した声は、先程まで女子高生であったとは思えないほど野太くなっていた。この太くなった首周りではもう今までの可憐な声は出ないだろう。

  ヴァギナの、穴の中からなにか、固くて太くて熱い“棒”がはみ出してくる。それに伴い、久美の髪ははらはらと抜け落ち、きちんと切り揃えていた眉は海苔のように太く剛毛になって、顎には髭さえ生え始めている。

  「やめてぇ……変わる……変わっちゃうぅ…………!」

  全身から黒い毛が生える。厳つくなった髭面はいつしか前へ前へと体積を増やし始め、獣のマズルへとその形を変えていく。大口を上げて見せる歯は獣の牙になっていた。

  「あ゛ぁッ! 出るゥッッッ!!!」

  ズルルル、ブシューーーーッッ! 久美のすっかり黒い毛で覆われた股間から真っ黒に染まった肉の棒が飛び出し、その先端から透明な液体がまるで射精した男性器ように勢いよく飛び出た。床はその生臭い液で水浸しになる。それは彼女の愛液だったモノであり、彼の先走り汁でもあった。

  瞬間、ぐにゃりと久美の視界が歪む。いや、歪んだのはこの空間そのものだった。

  ◆

  「はっ!?」

  ふと我に帰った久美は周りを見る。そこは更衣室のようだったが、久美がいつも見ている更衣室ではなかった。明らかに全体的にボロボロで、ロッカーもかなり劣化して錆び付いていた。そして何より、久美の鼻をつく異臭がここが部室の更衣室ではないことを確信させた。

  「くっせ! ここどこじゃ!? 本当にワケがわからん……はっ!?」

  久美は自分が口にした言葉が自分のことではないことに気づいた。目を丸くして口を噤むが無意識で出たその言葉遣いは確かに自分の口から出ていたのは間違いなかった。

  「ワシ、こんな喋りだったか? 絶対違う、ワシ、女の子じゃし……」

  そう言う久美だったがチンチン丸出しでガニ股になっているその姿では説得力がなかった。

  「うお! チンポ丸出しじゃ! 早くズボン穿かんと……」

  久美はそそくさとずり下ろしていたブリーフを穿き学ランのズボンを穿き直しベルトを締める。

  学ラン姿の黒毛の熊獣人は、そのまま慌てて更衣室を抜け出した。

  「よ、遅かったなゴゴロー。またシコってたんか?」

  そこにいたのは丸々に太った狼獣人だった。久美と同じ学ランを着崩して壁にもたれ掛かっている。久美は自分の知らない男の存在と、その彼に呼ばれた“ゴゴロー”という自分であろう名前に困惑する。

  「あんた誰じゃあ! ワシはゴゴローじゃねぇ!」

  「あ? 何言ってんだ? 俺はクラスメイトで部活仲間の[[rb:黒>くろ]][[rb:岩>いわ]][[rb:大>だい]][[rb:吉>きち]]。お前は柔道部の主将、真倉伍吾郎だろ?」

  「いや、ワシそんなんじゃ……」

  「それより、着替えたんなら行くぞ。部活終わったらするって約束したろ?」

  「オイ、やめ、待て!」

  久美は大吉に引き摺られどこか知らない場所へと連れて行かれた……

  ◆

  「あの……」

  「さて、ヤるぞ」

  久美が連れて行かれたのは柔道部が使っているであろう畳張りの部屋。恐らく武道場だろう。その隅にある狭いスペースだった。

  大吉は学ランを脱ぎ全裸になっている。同じように久美も全裸にされていた。

  「どういうことじゃ!? ヤるって!」

  「文字通りだろ? ほら、センコーに気づかれる前に始めっぞ」

  そう言うと大吉は不意にアナルに指を突っ込み始めた。それに感じたのか大吉は甲高い嬌声をあげる。

  「ちょ、何やって!」

  「んあっ……あっ! うっ、はっ、あぁ!」

  勢いよく二本の太指を前後させて自らのケツアナを慰める大吉。あっという間に勃起したチンポからはとめどなく先走りが溢れる。

  そんな大吉の痴態を眺めるだけの久美のチンポも、自然と勃ち上がっていた。顔面も紅潮し、全身がぼうっと熱くなる。

  (お、男の子って、こういうこと、してるの?)

  ゴクリ、と唾を飲む久美。久美の脳内ではある欲望が渦巻いていた。

  「あっ、んっ、うおっ!」

  この独り善がる淫乱狼を犯したい、と。

  股間に封じられた雄の欲望を解放したい、と。

  「……変態が」

  久美はボソリと呟く。ビキビキと血管が浮き始め、久美のチンポはすぐにバキバキの巨大なバットに早変わりした。大吉と同じくらい先走り汁も溢れ出している。

  (やばい……私の中に、何か入ってきてる。この人を、オカしたくて、たまらくなってくる……なんなのこのキモチ……)

  「あぁ、ゴゴロー……オレもう限界だぁ……早く挿れてくれよぉ……オレのケツアナ、もうお前のチンポ求めて疼いてんだよぉっ……!」

  大吉が切ない声で懇願し出す。久美の頭の中に溢れてきたのは大吉との知らない記憶。中学の頃から柔道部で切磋琢磨してきた記憶。卒業の時に二人でアナル童貞を卒業した記憶。それを反芻する度に久美のチンポはバキバキのビキビキに硬化する。

  「仕方ないヤツじゃのぅ」

  久美はそう言うとゆるりと先端を大吉のアナルに添え……そのまま勢いよく貫いた!

  「おごっ♡」

  大吉は涎を撒き散らして喘ぐ。これがあの◯×高校柔道部の副将の姿だとは誰も思わないだろう。

  それに興奮した久美は知らない記憶を頭に巡らせながらヤったこともないアナルセックスを慣れたように行う。

  「ア゛ッ!?」

  (何コレ! 締め付け凄いッ!)

  キュゥと大吉のアナルが久美の勃起したモノを締め付ける。その瞬間、腹の下にドクンと何かが生まれる感覚を久美は感じていた。

  「ゴゴローっ、ゴゴロォ、あっ♡」

  (あ!! 私にナニカが作られてる!)

  ボコン、と音がして股座の付け根から袋と、二つの玉が作られる。それは男なら誰しも持っているモノであり、これから久美の中に作られる雄の種の容れ物だった。

  そして、彼女の種袋に初めて作られる“それ”は――

  「あ゛ッ! あ゛ッ!」

  「お゛ッ! お゛ッ!」

  (何か出来てる! 中に何か作られてる!)

  「あっ! イイッ! 好きぃ、好きだッ、ゴゴロー、ゴゴロォッ!!」

  叫ばれる大吉の愛の言葉、久美を襲う締め付けと種袋へ無尽蔵に作られる“モノ”の快感。それらの相乗効果で久美の頭の中は真っ白に、脳細胞は焼き切れそうになっていた。

  (ご苦労だったのう、知らぬ少女よ。お前の全ては快感にして返してやるからな)

  (……誰? ああっ! ――私の記憶が!)

  久美の頭の中にそんな低い声が響く。

  瞬間、久美の脳内でフラッシュバックしたものは、走馬灯。これまでの16年間の間久美として生きた彼女の記憶。それらが延々と流れ続けまさに永遠のような時間が彼女には感じられた。

  しかしそれも永遠に続くわけではない。

  「おごっ!! ワ、ワシ、そろそろ!」

  「ああっ、だッ、出してくれッ! オレの[[rb:膣内>ナカ]]に、お前の[[rb:全て>ザーメン]]、出してくれェッッ!!」

  「イッちまう!! 大吉の中にッ! ワシの全て、出るうううううううぅぅッ!!」

  ドビュルルルルルルルッ!!

  濃厚で黄ばんだ真っ白な精液が大吉の中にぶち撒けられた。それは伍吾郎が出した中でも最も濃く量の多いものだったという。

  久美は、伍吾郎は目を白く剥きながら涎まみれの口を痙攣させ喘ぐ。「私、私、全部出ちゃう」とまるで少女のような口調で。

  長い長い射精を終えた伍吾郎の顔は、まるで憑き物が落ちたかのようにスッキリとしたものだった。

  「ふぅ……出た出た。やっぱりお前とのセックスは最高じゃのう」

  「へへっ……オレも……ゴゴローのチンポ、良かった……」

  二人は静かにキスをする。

  しかしまだ二人の情交は終わらない。

  放課後の二人だけの部活はまだ始まったばかりだ。

  大吉のアナルからは、大量の[[rb:久美>ザーメン]]が溢れ出して武道場の畳を汚していたのだった……

  完

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