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快楽ハ蝕ミ

  神主さん、と、声をかけられる。

  夜明けに近いからいつも先に客人を出迎える妹はうとうとしているのか、頭の上から落ちそうになったので、とりあえず手で持つと、そこにいたのは白星竜と呼ぶ、何でも空のもっと上からやって来たと言う人外だった。

  あまり積極的に他人と関わらず、神社にたまに来ては花札や、彼の星で流行っていたと言うルールがよく分からない一人用のカードを唸りながらやっていて、話し掛けてこなかったので、縄張りか何かに問題でも起きたのかと思う。

  今、神主さんってお暇ですか。

  と、白星竜は言う、まぁ特に参拝客もいないからと妹を寝かせてから聞くよと言うとそのまま着いてくる。

  適当に布団をつまんで置いて、妹に布団をかけてから暇潰しなら昼までなら付き合うけど、と返すと、ではお願いしますと言ったかと思えば、白星竜は隣に座ったが、ふと、自分の体全体を見ていることに気づいた。

  神主さんは龍に変化してるんでしたっけ、と。

  まぁそうなる、もとは鯨だったけど今はこうして龍としてやってるよと。

  妹と、あとはまぁたまに来る客人や、休みの日に来る人間の参拝客くらいなので、今日も暇かなと言うと、普段から誰も来ないんですかと言われる。

  昼間だとなおさらね、と、そこで白星竜が近寄ってきて、じゃあ大丈夫そうですねとなんとも言えない表情で言う。

  なんだと思うと、少し眩しいと感じて体中と顔のすべての眼を瞑ってしまったその時だった、ふと重く感じて何とか眼を開けると、そこには白星竜が自分に乗っていた。

  この星って同族は当然いないんですが、神主さんみたいに明らかに同族がいないような方に興味があったんですよね。

  白星竜は自分の下半身に乗るようにして、手をほぼ見えないはずの、つるつるとした下半身の筋に指の関節を当ててきた、思わず声を上げそうになるけれど、白星竜は気にしない様子だった。

  神主さんみたいに力で勝てそうにもない方が、性器の入り口付近をほじられるだけで悶えてるの、すごくそそります、と、白星竜は嬉しそうに語る。

  優しく、だが手を止めようとはせずに、隙間に爪を入れたり、周りの腹を探るように触るところから、段々と出てくる自分の性器を指の関節でつついては、勃起したのか、完全に出るとしばらく観察している。

  鯨から変化したとか言ってたけど、鯨……というか、海洋哺乳類ベースなんだと言ってから、少し細い両手が擦り始める。

  やめろと声を出すこともできない、妹がすやすやと眠り始めてしまったし、わざわざ用事もなく神社に来るのはまれだ。

  これ気持ちいいんですか、本当はローションとか使いたかったけど、優しくやるなら大丈夫そうなんで続けますね。

  優しく、とは言うが、性器の先から溢れる先走りが垂れてくるとそれを塗り込むようにして、段々とペースを上げてくる。

  あっ、と声を上げた時、白星竜の手が止まる。

  もう少しで射精しかけてしまったので危なかった、身体の大きさもあるのか、自分は早漏のくせして割と量は出てしまうので、最悪の場合、上へ向かって性器が勃起しているために寝ている妹にまで飛びかねなかった。

  もう出そうになったんですか?

  悔しいが頷くと、じゃあこうすれば飛ばずに済みますよと笑顔で射精直前だった性器を片手で先ほどよりも早く擦り、性器の先をもう片方の手がギリギリまで近づけてガードするようにした。

  思わず叫びそうになったが声は耐えて、だけれども射精の方はというとあっさりと出てしまった。

  くぐもった音がするほど勢いは良く、うわ、と引くような……でもどこか嬉しそうにする白星竜の声が聞こえる。

  自慰はあまりせずとも、発情期というものも雌がそもそも同種がいないためか、そういうのに苦労することはないが、一度射精が始まるとなかなか終わらない。

  何十秒、何分経ったかも分からないけれど、ようやく止まった精液は少し大きいはずの白星竜の手からも大量に床へこぼれ落ちており、彼はそれを見て出しすぎですよと言う。

  と、手のひらの精液を少し名残惜しそうにボタボタと床へ落とし、まだ自分の勃起する性器を見て、妹さんとりあえず預けるか別場所で寝させたのがいいですよ、と言って、なんとか浮かび上がって妹を最近できた宿舎の二階、窓を開けて専用の部屋の布団に置こうとすると、寝ぼけて顔にすり寄ってきたけれど、眠気が強かったのか、すぐ布団の上で丸くなる。

  ひとまず安心と思って洗剤と雑巾を持って本殿に戻ると、白星竜は精液を拭いて処理する自分に語りかけてくる。

  僕はオスですし神主さんみたいなシンドウ?にも詳しくないですけど、お手伝いならできますよ、と。

  お手伝い……というのは先程の行為がなければ好意的に捉えられたけれど、きっと性欲方面の手伝いと言うことだろう。

  御神籤の売り子やら、僕が夜番して妹さんと安全に寝れたりもできますし、そうですね、早漏改善もお手伝いしますし、きちんと毎日性欲処理もしますから。

  それに対して自分は、そんな毎日なんてしなくてもいいし、別に早漏で困ったことはないと臭くなった雑巾をゴミ袋に放っていく。

  消臭剤も必要だから留守番しててくれ、と言おうとしたとき、白星竜がいつの間にか近づいてきており、顔を近づけたかと思うと舌を絡め出す。

  と、舌に何かあったが、それをうまくねじこまれて喉の奥へと放り込まれてしまう。

  突き飛ばせば良かったが、自分の力で行ったら最悪、白星竜が死ぬ可能性もあるから……いや、それ以上にもっとしたいと思ってしまい、いつの間にか彼を抱き締めていた。

  自分は大丈夫だが彼が呼吸の限界なのか自分から口を話すと、荒い息のまま口を開く。

  今涎で溶けちゃったんですが、蛇や蜥蜴に効く媚薬らしいですよ、僕は効かないけど神主さんには……効果覿面らしいですね。

  鯨とかにも効くヤツと混ぜたら二倍なのかなぁと言う声が聞こえたと思うと、さっきよりも膨らんだ性器を撫でて、今度は違うところにお願いしますねと淡々と告げる。

  そして白星竜が自分に見えるように指を差すと、そこにあったのは毛の中に隠れた一本の筋だった。

  恐らく、自分と同じ隠れるタイプのものなんだろう……縦ではなく筋は横向きではあるものの、自分の性器でも問題なく入るように思える。

  交尾、しましょうよ。

  自分の性器を優しく手に取り、筋へと当てるとあっさり入ってしまい、すぐに何か少し弾力のあるものが当たる……やはり彼は雄なんだと思いながらも、片方から煮えたぎるような肉壁が圧着するように性器同士をくっつけてくる。

  動いてください、と言われて、ゆっくり腰を引いてそのまま抜こうとしたら、だめに決まってるでしょ、と、怒った感じの低い声で言われて予想以上に強い力で戻された。

  性器同士が強く擦られ、さらに強く締め付けがきたせいで……また射精してしまう。

  勃起治まるまで出さないとダメじゃないですか、別人のような優しい、気だるそうな声で言うと、まだ治まらない性器を腹の上から探るようにして、白星竜はうんうんと頷く。

  タマゴか赤ちゃんが直接かは分からないんですが、雄同士だから孕まないでしょうし、僕も神主さんの情けないお顔と声とか、射精の脈動がいい刺激になるんで、ここからは全部無駄打ち中出しでお願いしますね。

  もう自分が動くことは諦めたのか、自分の細い腰を掴んで動かし、たまに止めたかと思えば身体を舐めたり、最終的には体勢を変えて馬乗りになると、そのまま白星竜が自分から動く。

  初体験が雄からの強姦で、勃起不全にならないかだけ心配ですけどっ、お゛っ……今の少しイキかけました……さらに大きくなるとか化け物……。

  何か少し固いものを突いた気はするけど、自分からもう動く気力はない、けれどまだ勃起は治まらずに白星竜が最後は同時に射精したいですね、と言うと、腰を振るスピードを速くする。

  互いに無駄打ち射精で……んんっ……!!

  性器が出されたかと思えば、自分のとは少し形状の違う白星竜の性器が現れ、くっつけた状態で射精をした。

  相手の脈動が、何故かとてもゆっくりに、そして一番感じてしまい、射精してる間に擦ると治まったと思ったら少しではあるがびゅっと音を立てて少し透明だが白星竜の性器から出る光景は何よりも淫らに思えた。

  ……他竜を射精させられるの、すごいですよ、しかも種族もよくわからない相手に、ほら、僕も神主さんのこと悪く言えないくらい無様な射精してますよ。

  萎えている白星竜の出されたままの性器はまだ床へと落とした精液の糸を垂らしており、明らかに真っ白な彼の体毛とは違う色の液体が股辺りにべったりついている。

  正直、とてもじゃないが自慰行為で得られる快楽は越えていた。

  またやりましょうよ、と、息が上がったままだが嬉しそうに彼は言う。

  発情期とか今みたいに神主さんのおちんちんが本気だした時以外なら基本的に好きなときに勃起できますし、同種族はこの星にいませんからね、神主さんの都合のいいように使えれば良くないですかね、あくまで雇われる僕が使われる側ですし。

  使われる側、と言った時に、白星竜は先程のように股を開いて挑発的な表情を浮かべる。

  早漏改善と性欲処理、まだできますよ、次は二十分くらい出さずで目標にしましょうか?

  いつの間にか閉まっていたであろう、閉じきった筋から垂れている混濁している精液、互いの荒く吐かれる息、さっきよりも淫靡に感じてしまう白星竜の手を掴んで、また勃起した性器を何も言わずに入れてしまった。

  ■■■

  ……それから、白星竜は神社の仕事を裏方として手伝うことが多くなった。

  使われる側とは言ったが、白星竜は悪い意味でマイペースだった、夕方辺りで自分が御神籤の販売をしようとした際にそこら辺の時間で起きる彼は透明になって千擦りを背後からや隣に立って机の下で行ってきたり、夜に出産や妊娠の方面でお参りしに来た分社の方で様子を見に着いてきたかと思えば、透明になってキスや性器の入り口付近を触って誘惑してきたりと、やりたい放題だった。

  けれど。

  その千擦りを抵抗せず受けてお客さんが見えなくなったタイミングで白星竜の手の上や時には口へと射精したり、参拝客が真面目に願っているであろう時は分社の中に裏から引き込んで音を出さないように白星竜にいっそのこと孕めと思いながらも、ねばつくような交尾や、白星竜が一度でも嬌声を上げて射精するまで朝まで行ったり。

  平日……参拝客が来ても相手にしないと決めている休みの日では、休憩に使っている専用の少し古い旧社で、早漏改善という名目で、早朝から千擦りから腿擦り、足での軽い踏みつけ、見抜きなどの前戯をされたあとで、昼過ぎ辺りにご褒美と言われて交尾を許可される。

  夜番なので、と、白星竜とは昼には寝る彼を本当に使うように交尾をするものの、容赦なく精液を搾り取ってくる白星竜の性器はいくら使っても一向に緩むことなく、むしろ段々と自分の身体と性器のために出来上がっているような、そんな不気味ささえ感じた。

  段々と自分のことを愛してくれるからこんなことをしてくれるんじゃないかと錯覚してくる、そんな訳はない、彼は自分の欲望を発散するためだけに使ってるだけだと。

  と、珍しく白星竜が夜から外出してる中で、連日の射精のせいか頭がボーッとしていて、妹への返答も適当だ。

  頭に登られて今日は早朝からお客さん来るんだからしっかりしてと、口へと辛い芋菓子を放り込まれた。

  むせていたとき、あの、と、声をかけられた。

  そこに来たのは東洋龍と呼ばれるであろう、蛇のような身体……けれど三本の爪、自分と同じくらいの大きさの龍だ。

  どうやら近くにできた神社の見習いらしく、あくまで自分と同じく代行だと語っており、よ、よければまたゆっくりお話でもしましょう!と言われて思わず頷く、が、そこに白星竜が帰ってきた。

  誰だよ、と、小声で言ったのは聞き逃しもしないが、すぐさま自分の手を取って相手を睨み付けている。

  相手は少しおろおろしたが、失礼しますと言って去ってしまう。

  ──あなたは僕のものですよね?

  爪が痛いと声が出そうになるまで食い込み、圧さえ感じるそれに、そうです、と即答してしまう。

  そしてそのまま妹に賽銭箱から取ったお金を渡して、しばらく遊びに行っていいよと言うと、自分に心配そうに目配せしてきたが、なんとか笑って手を振るとそのまま去っていく。

  白星竜に引っ張られるようにして、本社へと入る。

  あなたは、初対面の方にオスの恋人と声も出せない中で手コキされて限界まで射精我慢させられたり、見えてないだけの状況で音を出さないように何回も僕の口や、孕むかもしれないなんて思ってスリットに十発以上無駄打ちする交尾じゃないとイケない、いっこうに改善しない超早漏なのに、精力だけは立派な龍神代行様ってバレてもいいんですか?

  それは嫌だけど、白星竜に捨てられる方が嫌だ。

  白星竜は舌舐めずりしながら、僕もこんな都合のいい相手いませんから大丈夫ですよと、顔を近づけて舌を絡めてくる。

  だがそこからは自分がやるばかりだ、少しでも白星竜の唾液を取ろうとして、舌をねじ込ませるだけだ。

  んぶっは、あ、これからもよろしくお願いいたしますね、神主さん、ほら、意地悪言ったお詫びに今日は早漏改善トレーニング無しで、最初から中出しでもいいですよ、今日は仕事無いんですよね、一日中したらもしかしたら孕むかもしれませんよ。

  キスをやめた白星竜は、そう言ってから舌を出したまま興奮した息づかいで、どこから持ってきたかも分からない液体の入った瓶を自身の股へと全て垂らしていて、ぐぱ、とスリットと呼んでいた自分と同じであろう性器の入り口を初めて、指で開いている──もう戻れない、自分の頭とすべての眼は、これからのことは吹き飛んで、今は愛してくれている彼のことと、そして目の前の快楽を得るためだけの穴の事で蝕まれていた。

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