キャスト:某8人組グループの万能リーダー(The Wolf) × 年上の恋人
設定:深夜の作業室。
防音扉の重たいハンドルを回すと、空気が変わるのがわかった。
機材の排熱と、コーヒーの香り、そして彼の匂い。
黒いパーカーのフードを目深にかぶり、いくつものモニターが放つ青白い光に照らされた背中は、私の知っている誰よりも広く、そしてどこか孤独に見えた。
「……ん? ……あ、ヌナ?」
ヘッドフォンをずらし、彼が椅子ごとこちらを振り向く。
疲労の色が濃い瞳が、私を認めた瞬間にふにゃりと溶け、あどけない少年のように細められた。
「来てくれたんだ。……会いたかった」
甘えたような声色。ステージの上で数万人を煽る「彼」と同一人物だとは、きっと誰も信じないだろう。
私は手にしていた軽食の袋をサイドテーブルに置き、開かれた彼の腕の中へと吸い込まれるように歩み寄った。
抱きしめられると、彼の体温の高さに驚かされる。
硬い筋肉の鎧の下で、心臓が早鐘を打っているのが伝わってきた。
彼は私の肩口に顔を埋め、深呼吸するように匂いを嗅ぐ。
「God... I missed you so much.」
低く掠れた英語の囁きが、鼓膜を直接震わせる。
パーカーのジッパーを少し下ろすと、白磁のように滑らかな肌と、鍛え抜かれた胸筋の谷間が露わになった。
そして、その上にくっきりと浮かび上がる、美しい鎖骨。
私は無言のまま、その深い窪みに唇を寄せた。
「っ……、ヌナ?」
びくり、と彼の大きな身体が震える。
構わず舌先を這わせ、骨の隆起をなぞるように舐め上げると、彼の喉からくぐもった声が漏れた。
塩気を含んだ肌の味。世界を背負うその肩の荷を、私が少しでも溶かしてあげられたら。
そんな庇護欲と、純粋な性欲が混ざり合い、私の舌使いは次第に熱を帯びていく。
「は……、だめ……そんなところ、舐められたら……」
彼は抵抗することなく、むしろ私の頭を大きな掌で包み込み、もっと深く味わわせるように首を傾けた。
鎖骨の窪みに溜まる唾液。吸い上げるような音を立てて唇を離すと、彼は潤んだ瞳で見上げてくる。
その表情には、普段の「頼れるリーダー」の面影はなく、ただ快楽と安らぎを乞う一人の男の顔があった。
「……火、つけたのはヌナだからね」
彼は私の腰を掴むと、軽々と持ち上げて作業机の端に座らせた。
目線の高さが逆転する。
彼の瞳の奥に、暗く、重たい光が灯るのを私は見た。
「今日は、僕がヌナを幸せにする番。……いいでしょ?」
返事を待たずに、彼は私の膝を割り、その間に跪いた。
まるで崇拝する女神に祈りを捧げるかのように、私の足首に口づけを落とす。
そこからふくらはぎ、膝の内側へと、熱い唇が這い上がってくる。
「Baby... You are so beautiful.」
太腿の内側に顔を埋め、彼が熱い息を吹きかける。
ぞくり、と背筋に電流が走り、私は思わず彼の広い肩を掴んだ。
彼は私の反応を楽しむように、ニヤリと口角を上げ、パーカーの袖を捲り上げた。
血管の浮き出た太い腕が、私の太腿をしっかりとホールドする。
「力、抜いて。……全部、僕に任せて」
下着越しに、彼の指が秘所に触れる。
巧みな指使いで愛撫されながら、私は彼の名前を呼んだ。
彼は焦らすように動きを止め、それからゆっくりと下着をずらした。
露わになった秘所に、彼が顔を寄せる。
そして、あの器用な舌が、私の最も感じるところを捉えた。
「んっ、ぁ……!」
私の声が作業室に響く。
彼は一心不乱に、奉仕を続けた。
時折、上目遣いで私の表情を確認し、私が快感に歪むのを見ては、満足そうに喉を鳴らす。
吸い付き、弾き、震わせる舌の動きは、まるで音楽を奏でるかのようにリズミカルで、そして執拗だった。
「ヌナ、もっと声聞かせて。……僕のことで頭いっぱいになって」
彼は私の蜜を指ですくい、それを自身の唇に塗りつけると、妖艶に笑った。
その顔はあまりにも背徳的で、そしてどうしようもなく魅力的だった。
「……愛してる。誰にも渡したくない」
独占欲の滲む言葉と共に、再び彼が私の中に沈み込んでくる。
この夜、世界で一番強いはずのリーダーは、私の前でだけ、愛に飢えたただの男になり果てていた。
そして私は、そんな彼に身も心も捧げ、深い快楽の海へと堕ちていくのだった。