新入社員の犬獣人がオナホのモデルに起用されて同僚の雄獣人に犯されまくる話

  彼がその会社を認知したのは、就職活動を初めて半年程経過した頃だった。エージェントに協力を仰いでいるうちに紹介された会社は、今の時代には滅多に見られない高待遇な職場だった。

  『そ、そこ受けます!面接の日程は⋯⋯』

  数日前から準備をして望んだ面接は、驚く程順調に進んだ。一次と二次の面接官は威圧感を醸し出す屈強な雄獣人⋯⋯狼と熊だったが、物怖じしない性格の彼は無事に突破する事が出来た。

  『それじゃ、入社式までに書類を送るから読んでおいて下さいね』

  最終面接の相手は、恐らく三十代前半であろう獅子獣人だった。圧迫感のある獅子獣人にその場で内定を言い渡され、残りの大学生活を順風満帆に過ごしていた時期、詳細が書かれた書類とデータが実家に届けられた。

  『大体は調べた通りだな⋯⋯⋯ん?』

  その会社は、雄獣人向きの商品を幅広く展開する事業を行っていた。ファッションから香水、更にはアダルトグッズまで販売され、特に嵐の目を引いたのは、同性愛者用の品々だった。

  ボーダーコリー種の犬獣人、牙山嵐は同姓愛者であった。幼少期から雌に興味を引かれず、父と通った銭湯で意図せぬままに肉棒を硬くさせた事もある。

  欲求に忠実な嵐だが、齢二十二になっても他人との性交渉は無かった。産まれてから現在まで実家暮らしだった事も理由の一つだが、不幸にも、同類との出会いに恵まれない環境で過ごしていた。

  『社員は、規定により寮に住まなくてはならない⋯⋯』

  下調べや面接の時には知り得なかった情報に、嵐は多少困惑した。一人暮らしを想定していた彼にとって、他人と大きく関わる寮生活は憂鬱なものだった。

  『まぁ⋯⋯⋯いいか』

  給与も環境も申し分無し。寮生活を強制されるだけで諦める物件では無い。嵐は意を決して寮生活の規定を読み、入社式を迎えるのだった。

  ━━━━━━━━━━━━━━━

  「うわぁ⋯⋯⋯広いなぁ⋯⋯」

  遂に迎えた入社式、同期や先輩との挨拶を終え、例の寮に着いたのは肌寒い夜の七時頃だった。その寮は非常に大きく、相当の人数が居住可能だ。

  「他にも寮はあるけどな」

  案内するのは、嵐よりも一回り大きい狼獣人、野谷士狼だ。面接の時も一度だけ顔を合わせており、気さくで兄貴肌という印象を嵐は抱いていた。

  「この寮は、お前の配属⋯⋯雄獣人向けのグッズを制作する課の奴専用なんだよ」

  「そうなんですか⋯⋯それだけでもめっちゃいますね」

  ニヤニヤと笑う士狼は、会社から預かったマスターキーを手に持ち、嵐の部屋に向かう。都内の物件にしてはかなり広く、家賃も半分が会社負担である。

  「お前がこの課に来た理由、知ってるか?」

  「えっ⋯⋯俺の希望通りにしてくれたとばかり⋯」

  事前に届けられた書類には、所属する課を希望する欄が設けられていた。親や友人に胸を張って教えられるのは、営業課や経営推進課などの万人に知れ渡る職務だが、嵐が選択したのは商品開発課だった。

  「まぁ、それもあるけどな。決め手は違ェんだよな」

  

  「決め手⋯⋯?」

  士狼はニヤニヤと笑いながら嵐と肩を組む。不意に近付く狼の顔立ちは、雑誌のモデルを飾れる程の逞しい雄性を醸し出していた。街中を歩く女性に声を掛ければ誰もが振り向く野生。恐らくハイイロオオカミ種、野性的な魅力に嵐の胸もドキドキと高鳴る。

  「あのよ、今度作る新製品の話になるんだけどな?」

  「は、はい」

  「オナホールを作る事になったんだよ」

  士狼は親指と人差し指で輪を作り、嵐の股間に持っていく。無論、嵐自身も性玩具についての知識は豊富にある。薬局やAVショップで購入を検討した事もあるが、羞恥が勝り手に取るまでが限界だった。

  「おな⋯⋯それが、俺が配属された決め手⋯⋯?」

  話を聞いても、嵐は要領を得なかった。

  自らの配属理由と新商品の販売、どうも上手く繋がらないのだ。

  「その玩具のモデルが犬獣人なんだけどよ⋯⋯お前になったから」

  「⋯⋯⋯⋯⋯へ?」

  「お前のケツがオナホのモデルって事」

  士狼の言葉を脳内で幾らか反芻し、何とか飲み込む。社会通念上、嵐の理解通りでは有り得ない筈なのだが、どう思考を巡らせても辿り着く結果は一つだ。

  「俺のケツって⋯⋯そういう事ですか?」

  「そういう事」

  胸を張り言い切る士狼に、嵐は空いた口が塞がらなかった。方法は未だ不明だが、兎にも角にも制作に利用されるという事なのだろう。困惑する嵐を他所に、横の狼獣人は獰猛な瞳を光らせ、べろりと舌なめずりをする。

  「嫌なら断っていいぜ⋯⋯でもよ。お前、オレみたいな雄が好きなんだろ?目ェ見れば分かるぜ」

  嵐の垂れた耳がピンと立ち上がり、捕食者の声が鼓膜に響く。常識的に考えれば、直ぐにでも断るのが正しいのだろう。新入社員として初めての仕事が性玩具のモデル、しかも直接的な方法で嵐自身が"犯される"。ジワジワと脂汗が滲み、脚は小刻みに震える。その振動は、恐怖から来るものなのか、若しくは期待によるものなのか⋯⋯この時点では嵐本人も分からなかった。

  「⋯⋯⋯やるよな?」

  嵐の首筋に暑い息が掛かる。鼓動の音すらも聴こえる距離感に冷静な判断など出来る訳も無く、嵐は首を縦に振るしか無かった。

  「⋯⋯⋯や、やります⋯⋯ヤらせてください⋯⋯」

  「家電も生活雑貨も揃ってる。オマケに部屋はオレより広い⋯⋯高待遇で良いじゃねえか」

  「ホントだ⋯⋯写真で見るよりも凄い」

  入寮するにあたり、生活に不可欠な道具は予め揃っていると連絡を受けていた嵐は、実際の部屋を見て驚嘆した。実家から送った個人的な道具も無断で配置されており、水道や電気を通せば直ぐにでも快適な生活を送る事が出来る環境だった。

  「お、ちゃんと置いてあるじゃんか。媚薬にローション、あとこれは⋯⋯うわ、凄ぇ、こんなんまで⋯⋯」

  購入した覚えの無い商品までもがテーブルに置いてある。嵐は卑猥な道具の数々に赤面し、横にいる士狼の顔を見る事が出来ない。特に、自身の穴を開発する為のディルド、終ぞ買えなかった玩具が目の前にある。

  「⋯⋯⋯〜〜!!」

  「耳上がってんぞ⋯⋯⋯可愛いな。童貞か?」

  「⋯⋯⋯あ、や、えっとぉ⋯⋯」

  「⋯⋯⋯おい、ホントにお前、イイじゃねえか⋯⋯味見させろよ」

  呆然と立ち尽くしていた嵐は、不意に身体を引き寄せられ、そのままセミダブルのベッドに押し倒される。毛布の弾力を気にする余裕など無く、突然の展開に目をぱちくりとさせるばかりだった。

  一方、士狼は絶好の獲物を目の前にして息遣いが荒くなっている。ふわりと漂う狼の体臭は、経験の浅い嵐にとっては発情を促す材料となった。

  「⋯⋯⋯なんてな。オレは三番目だ。それまではお預け⋯⋯いいか、他の奴にあんま流されんじゃねえぞ」

  脅すような声色で士狼は囁く。恐怖と興奮が入り交じった嵐は、股間の雄棒を僅かばかり膨らませながら頷くしか無かった。

  「じゃあ、オレは自分の部屋に戻る。明日からよろしくな」

  ━━━━━━━━━━━━━━━

  嵐が入社してから一週間が経過した。

  未だ研修期間だが、例の道具の制作は既に課の方で取り掛かっており、最低限、怪我をしないように準備しておけと指令が下っていた。嵐は不慣れながらも、徐々に雄穴の開発を重ね、入念に解せば用意されたディルドが入るまでになっていた。

  元来の性格が明るい嵐は、同期や先輩と打ち解けるのも早かった。ボーダーコリー種である事から地頭も良く、仕事を覚えるのも早い。順調に新生活を歩みだした嵐だが、不安な事が一つあった。

  「なぁ、喜助。新商品について何か聞いてるか?」

  「⋯⋯嵐か。新商品⋯⋯いや、聞いてないな」

  「そうか⋯⋯邪魔してごめんな!」

  嵐は、共に入社した同期に聞いて回った。自分の境遇を知っているのか、新商品について把握しているか。虎獣人の喜助を始め、誰に聞いても帰ってくる答えは否だった。

  (俺の相手って、誰なんだよ⋯⋯四人って、結構多いよな)

  嵐が不安を抱く点は、実験の開始が直前に迫っているにも関わらず、未だに相手が不明瞭な事だった。先輩の狼獣人、士狼は確定しているが、彼は自身を三人目と言っていた。では、それより前の二人は誰なのか、嵐が気になるのも無理はない。

  しかし、環境的には嵐にとって非常に好ましくあった。課の特性なのか、同期や先輩は雄しかいない。厳つい狼の士狼を始め、虎や鷲、獅子や熊など、嵐の性的対象である屈強な獣人が多かった。

  「牙山君、ちょっと来てくれ」

  終業直前に嵐を呼び止めたのは、熊獣人であり課長のポストについている、稲葉五郎である。温和な性格で社員からも人気が高い彼は、既に家庭を持ち、仕事も出来る優秀な人物である。

  「詳細は聞いているね。重役を押し付けてしまい申し訳無いが、諸々の準備は出来ているかい?」

  「は、はい!出来てます!」

  遂にその日が来るのか。抱かれる覚悟は決めていた嵐だったが、いざその時が来るとやはり不安の感情が募る。嵐の内面を読み取ったのか、五郎は努めて優しく声を掛ける。

  「大丈夫。我社の社員は皆優しいからね。誰が相手になっても君を傷付けはしないさ。勿論、私が選ばれたとしてもね」

  (⋯⋯⋯なるほど。相手はまだ決まってないのか)

  文脈をそのまま読み取れば、嵐と交尾する相手はまだ未確定のようだ。選定基準や条件があるのか、嵐は知る由も無い。

  型を取るだけなら、何も本物の肉棒を行使する必要は無い。しかし、嵐が務める会社の社訓は、"お客様に寄り添う"である。そのため、実際にモデルと交わった際の感覚、感想、感情をレポートとして纏め、満足感を限界まで求めた玩具を生み出す。嵐が身体を張る理由はこの社訓を果たすためだ。

  「⋯⋯ボーナスは弾むからね。今日の夜、早速一人目を君の部屋に向かわせる。あまり緊張せずに、頑張って」

  笑顔で手を振る五郎に礼をし、嵐は会議室を出て行った。

  静かな部屋の中、嵐はベッドの上に座り緊張しながら来客を待っていた。胸が高鳴り、これから起こる展開に息が荒くなる。目を瞑れば浮かんでくるのは社員の雄達⋯⋯処女を捨てる恐怖と期待で、嵐の体感する時間は異様に早く進んだ。

  「⋯⋯!」

  その時、部屋にチャイムが鳴り響く。果たして誰が選ばれたのか、玄関に向かい、ゆっくりとドアノブを捻る。

  「⋯⋯⋯や、夜分遅く失礼する」

  「あっ⋯⋯喜助!?」

  現れたのは、金色と黒の体毛を併せ持つ虎獣人、昼にも少し会話した同期の一人、縞田喜助である。仲間達からは堅物と評され、滅多に笑う事は無い寡黙な虎。目付きも鋭く威圧感はあるが、実際に話してみると悪い奴では無い、案外親しみ易い性格である。

  「お、俺も今日初めて聞いたんだ。

  お前が昼にしてきた質問の意味、ようやく理解出来た⋯⋯」

  戸惑う喜助とは裏腹に、嵐は安心感を覚えていた。明るい嵐と冷静な喜助は、何だかんだで馬があった。共に食事をする事も多く、嵐だけではなく、喜助自身も良き友人に巡り会えたと感じていた。

  「あ、えっと、とりあえず上がれよ」

  玄関前で俯く喜助を部屋に招き入れ、嵐は厳重に鍵を掛ける。可能性は僅かだが、社員寮のリスク、知り合いが突然訪ねてくる場合もある。初めての交尾を第三者に見られる辱め、それを耐えられる程、嵐の心は強くない。

  「お茶でもどうぞ⋯⋯あんまり慣れてないけど」

  「⋯⋯⋯なぁ、嵐。お前は平気なのか?

  商品開発の為とはいえ、恋人でもない獣人に抱かれるんだぞ⋯⋯?」

  未だに表情は暗いまま、喜助は当然の疑問を口にした。性的な感性は人それぞれ異なるが、喜助は嵐の感覚をまるで理解出来ない。自身を捧げる行為がいとも容易く行われる事実に、どうしても違和感を抱いてしまうのだ。

  「⋯⋯俺はいいんだ。元々、雄が好きだったし。

  それよりさ、喜助はどうなんだよ。俺みたいな雄が相手で嫌じゃないのか?」

  喜助は虎獣人に相応しい体格をしていた。肉食の証とも言える鋭い牙に、蒼く澄んだ瞳は美しさすら持ち合わせている。個人的に話をした時、彼はスポーツ経験が豊富で、球技で県代表まで上り詰めた実績があると口にしていた。

  であるならば、雌が黙っている筈がない。強靭な雄に抱かれたいと望む雌は多くいる。にも関わらず、雄である自分を抱くのは不服なのでは無いかと、嵐は不安に思っていた。

  「⋯⋯俺は不器用な人間だ。

  他人と懇意になった事は無い⋯⋯本音を言うと、怖かった」

  「怖かった?」

  「⋯⋯会社に馴染めないんじゃないかと思った。俺は無口だから⋯⋯だが、お前が何度も話しかけてくれた」

  「ま、まぁ、喜助は良い奴だし⋯⋯」

  会社の獣人は既に気付いている。喜助が他人を重んじる優しい人柄である事を。喜助本人を除いて、皆が彼の価値を理解していた。

  「だからな⋯⋯俺はお前となら、その⋯⋯」

  「ほ、ホント?」

  「だがな、ううむ⋯⋯」

  顔を赤くした喜助は、再度俯いてしまった。普段、嵐が目にする姿とは反対に、どこか自信が無さそうだ。

  「俺は、雄を抱いた事が無いんだ。

  雌なら何度か経験あるんだが⋯どうも勝手が分からない」

  喜助は目を瞑り、うんうんと唸る。心底困った様子であり、尻尾が不安げに揺れている。暫くの間、嵐の部屋は静寂に包まれていたが、静音を破ったのは嵐だった。

  ゆっくりと喜助に近付く嵐は、いつもの笑顔で話し掛ける。

  「あんま深く考えんなよ。あのな、俺はオナホのモデルなんだぜ?道具感覚でヤってくれて構わないから⋯⋯な?」

  嵐の言葉は自虐でも何でも無く、紛れもない本心だった。喜助は、嵐の健気な姿を見て、内面に宿る覚悟を知る。

  「⋯⋯分かった。優しくする⋯⋯風呂を貸してくれ」

  喜助は、微かに震える嵐の身体を抱き締めた。先程までの憂いは無く、

  ━━━━━━━━━━━━━━━

  「出たぞ、嵐」

  衣服を脱ぎ、逞しい腰にバスタオルを巻いた喜助の姿に、嵐は一瞬で目を奪われた。発達した胸筋に六つに割れた腹筋、毛皮に隠れながらも僅かに見える乳首は綺麗なピンク色をしている。湯を浴びたにも関わらず全身に迸るフェロモンに、嵐の股ぐらは徐々に膨れ上がった。

  「あ、おう⋯⋯俺は、喜助が来る前に風呂入ったからさ」

  「⋯⋯⋯おい、飲み物に何か仕込んだか?」

  訝しげな目で嵐を睨む喜助。テーブルに並ぶグラスを見ながら、低い声で嵐に問い掛ける。流石と言うべきか、喜助が持つ獣の感性は、嵐の思惑など容易に見通せる。

  「会社から渡された媚薬。実際に売ってる薬だから安全だぞ」

  来訪者が来る前に仕込んでおいたのは、事前に用意されていた特性の媚薬。市販薬の中でも強力で、役割を終えた雄竿でも即座に硬度を得る代物である。

  「本当か⋯⋯?冷水を浴びても、収まらなかったぞ」

  喜助は風呂を出てからずっと股間を抑えていた。手を離すと、タオルの結び目は簡単に解け、嵐の目の前に喜助の巨根が現れる。垂直に勃った肉棒は臍にまで届き、愚かな雌を孕ませるべく、ヒクヒクと蠢いている。

  「うわっ⋯⋯⋯すげっ、でっか⋯」

  プールや銭湯で友人の肉棒を目にする事はあっても、それは平常時のみだ。上を向いた雄竿を実際に見たのは初めての経験であり、AVで見るよりも遥かに大きいそれに嵐は震えた。

  「⋯⋯触ってみるか?」

  嵐の反応に気を良くしたのか、喜助は無表情のまま獲物が座るベッドに近付き、肉棒を相手のマズルに近付ける。嵐の鼻には洗っても落としきれない雄臭が漂い、自身の下着の中に鎮座する竿からジワジワと透明な汁が漏れ出す。

  「すごっ、硬⋯⋯ズル剥けだ⋯⋯」

  仮性包茎の嵐とは違い、喜助の雄竿は一切皮が被っていない、美しい形だった。経験が浅いのか、未だに薄いピンクを保持しており、膨れ上がった竿の下には巨大な二つの金玉が並んでいた。

  恐る恐る手を伸ばし、嵐は熱塊にそっと触れた。一瞬腰が引ける喜助だったが、直ぐに体勢を立て直し、微弱に続く手淫の快楽に耐えた。

  「ぐぅ⋯⋯⋯グルゥ⋯⋯」

  喜助の喉からは野生の本能が目覚めたかの如く、獣の唸り声が鳴り響く。ドクドクと溢れ出す汁は、早くも嵐の手を濡らし、独特な塩気を含む臭いが部屋中に広がる。

  「な、舐めてもいいかな⋯⋯」

  唾液腺から分泌される涎が嵐の口内に溜まり、餌を貪欲に舐め尽くす準備が整った。硬くなった雄竿を前に、性経験を持たない哀れな犬獣人が耐え切れる筈が無い。喜助も承知したのか、無表情の中に僅かに浮かぶ笑みを隠し切れずにいる。

  「良いぞ⋯⋯歯は立てるなよ」

  嵐のマズルは既に半開きで、己の意思に関わらずベッドに唾液がポタポタと零れる。亀頭から溢れる我慢汁が嵐の舌の上に垂れたのを皮切りに、勢い良く口を開き、喉の奥まで喜助の巨根を埋め尽くす。

  「んぅ⋯⋯はぁっ♥汁が⋯⋯どんどん、溢れて⋯♥」

  「ガァッ、ガルルゥ⋯⋯ぐっ、上手いぞ⋯⋯」

  フェラチオ未経験の嵐であったが、本人の才能なのか、得た知識によって磨かれた能力なのか、喜助の射精欲を促すのに十分な技量を発揮した。

  金玉に溜まる精液は、嵐に触れられた時点で尿道まで到達していたが、これまで暴発を抑えていたのは喜助自身の精神力の賜物である。

  「あっ、ガァ⋯⋯!すまん、もう⋯⋯出す⋯ぞ!」

  性経験が浅いのは喜助も同様だ。想定外に優れた嵐の舌技は、溜めに溜め込んだ子種を放出するに至った。

  「い、イク⋯⋯出る、イくぞ!!」

  ビュビュビュビュビュッ!!ビュビュビュビュビュッ!!!!!

  ブリュッ!!!リュッッ!!

  「んぅ⋯♥♥こ、濃いぃ♥♥んぉ"、やべっ、臭い♥♥」

  雄性が強すぎるのか、半固形の濃厚な精液は、一瞬にして嵐の口内を満たし、食道を通り胃にまで届いた。排出された子種を少しでも無駄にしないように、何度も何度も飲み干す嵐。注がれた熱液により頭の中が沸騰する錯覚を覚えた。

  「す、すまん⋯⋯暫くぶりでな。苦しくないか⋯?」

  「大丈夫⋯⋯♥美味ぇ、腹がァ⋯♥」

  活発な精子を取り込んだ嵐の思考は、最早目の前の雄に種付けをして貰う事でいっぱいだった。数日かけて慣らした雄穴を精いっぱい広げて、射精の快感に息を吐く喜助を誘惑する。

  「ケツの奥が、疼いてぇ⋯ほ、欲しい♥」

  「⋯⋯⋯⋯⋯馬鹿が、煽りやがって⋯⋯!!」

  喜助は元来、雄に性的欲求を抱く事は無かった。自慰も月に数える程しかせず、欲望に囚われる事など本来は有り得ない。

  しかし、目の前の淫乱犬の姿は、硬派な喜助の脳内を打ち砕くには十分だった。急速に金玉に蓄えられる精液は、雌を孕ませる一心で作られた本能そのもの。柔らかい獣毛に包まれたモフケツを掴み、奥に潜む穴を解そうと指を伸ばす喜助。しかし、その指は直ぐに離されることになる。

  「解す必要も無いな⋯⋯心配だったが、これなら⋯⋯」

  トロトロに蕩けた穴は、喜助の巨根を飲み込む事すら可能だった。嵐を仰向けで押し倒し、逞しい筋肉を魅せつけながら亀頭を穴の先端に触れさせる。

  「あ、先っぽ当たっ⋯⋯♥い、いいぞ、挿れてくれ⋯♥」

  嵐の懇願も耳には届かず、喜助は数年ぶりに、雄が得られる快楽を味わおうとしていた。本来であれば、膣に差し込み精液を流し込む事で体験出来る筈。オナホールでは到底得られない柔軟さ、竿全体を包み込む内包力、モデルとしての役割を十全に果たすその姿は、紛うことなき雌犬であった。

  そして、遂にその瞬間は訪れた。

  「⋯⋯⋯⋯!!!おっ、お"っほぉぉぉぉぉぉ"♥♥♥」

  優しさなど微塵も感じさせない、凶悪な突きが嵐を襲う。依然として硬さを失わない肉棒が、嵐の前立腺をゴリッと削る。遂に起こった処女喪失に、意図せず喘ぎ声が上がる。

  「ははっ⋯⋯何だよお前⋯!変態野郎か⋯⋯?」

  可愛いと、確かにそう感じた。己の竿に善がり狂う犬獣人を見て、長らく得られなかった感覚が喜助の全身を駆け回る。

  「違うぅ♥おれ、だって、お前の、デカくてぇ⋯⋯♥♥」

  喜助の背筋がゾクゾクと震える。雌なんて数える程しか抱いた事は無い。しかし、それとは比較にならない程の興奮が喜助の腰を動かした。二人の汗は飛び散り、瞳が合わされば思わず唇を重ねる。オナホとしての意思など遥か昔に消え去り、嵐の脳内は獰猛な虎の子を孕みたいという欲求で満たされていた。

  「良いぞ⋯⋯もっと締めろ!欲しいんだろ、俺の子種が⋯!!」

  キュウキュウと締め付ける雌穴に、喜助は腰の動きを早める。内蔵が掻き回されるかのような錯覚、嵐自身と喜助が溶け合い一つになっていく。

  「ひぃぃぃ"ぃ"♥♥お願い、もっと優しく⋯⋯♥♥」

  「喜んでんだろ⋯⋯!!俺には分かんだよ!」

  「あっ、あっ、もうダメ♥デカチンに掘られてイグゥゥゥ"♥♥」

  「ガァ⋯⋯!!グルルゥァァァ!!!!」

  ゴビュッ、ゴビュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッッッ!!! ゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボォオオオッッ! ブバッブバッ! ボボドポビュルボボボボボビュボビュルルルゴビュルルバババビュルウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッッッ!!!

  「⋯⋯⋯ガッ、ァァ⋯⋯♥♥♥♥」

  上澄みとは比べ物にならない圧倒的質量の本気汁。確実に雌を着床させる濃度は、一生精液の臭いが取れない程の雄臭を体内に刻む。ビキビキに勃起した雄竿は膣の中で未だ萎える事を知らず、黄ばんだ液体が嵐の雌穴からブビュー!!と漏れだした。

  「はぁっ、はぁっ⋯⋯⋯あ、悪い⋯⋯嵐⋯⋯!!おい!」

  「キュウ⋯⋯⋯」

  嵐が覚えていたのは、膨大な熱量が注ぎ込まれた瞬間まで。快楽中枢が機能を失い、視界に喜助の焦る顔と汗ばんだ肉体が映ったのを最後に、パタリと意識を途絶えさせた。

  「⋯⋯⋯あれ、喜助?」

  朝日が差し込む少し冷えた朝。使い始めて間も無い掛布団に包まれ、心地好く目を覚ました嵐は、普段通りに設置した筈の目覚まし時計を見る。

  しかし今日は、目覚まし時計に視界が奪われる前にその横に頓挫する巨体に意識が向いた。陽射しが当たる縞模様は瞬きを忘れる程に綺麗で、昨晩の獰猛さを忘れさせる程の輝きを放っている。

  「起きたか⋯⋯肝が冷えたぞ。目覚めなければどうしようかと⋯⋯」

  「俺、気ぃ失ってた⋯⋯?」

  「すまない⋯⋯乱暴だったな。優しくすると言ったのに⋯⋯本当にすまなかった。どうか、殴ってくれ」

  申し訳なさそうに頭を下げる姿を見ると、どうやら元の喜助に戻ったようだ。普段通りの無表情ではあるが、蒼い瞳は少し曇り、耳は⋯⋯今は垂れている。

  「な、殴る訳無いだろ⋯⋯俺が煽ったんだし!それに⋯⋯気持ち良かったから⋯⋯」

  いつの間にか身体が綺麗になっていた。俺が寝ている間に洗ってくれたのか、下着や寝巻きも変えられている。喜助は大層安心した様子で溜息を吐き、少し経ってから改めて嵐に話し掛ける。

  「⋯⋯これから俺はレポートを書く。お前の苦労が少しでも報われるように、念を入れるつもりだ」

  「喜助⋯⋯」

  「だから、なんだ⋯⋯⋯これからも頑張れよ」

  ━━━━━━━━━━━━━━━

  喜助と交わった次の日。

  身体中に痛みを感じる嵐は、会社の計らいで丸一日の休暇を貰っていた。腰がまともに動く状態では無く、とても業務をこなせる体調では無かったのだ。

  「ケツが痛い⋯⋯」

  不幸な事に、食材や飲料水の蓄えは昨日で丁度尽きていた。出費が嵩むこの時期、出来る限りの節約を望む嵐だが、仕方の無い事だと割り切り宅配サービスを頼もうとする。

  その矢先、新たな来客が嵐の部屋を訪問した。

  「こんにちは〜!牙山く〜ん!お知らせに来たッスよ〜!」

  嵐の垂れた耳に届くのは、朗らかで元気な聞き覚えのある声。

  一年前に入社し、嵐や喜助の先輩にあたるハイエナ獣人。

  ブチハイエナ⋯⋯では無く、少し小さなシマハイエナ種。

  名前は確か⋯。

  「えーっと⋯⋯矢渕先輩?」

  矢渕茶太郎。嵐と同じ課に務める雄獣人であり、体格は嵐と同程度だ。喜助の筋肉と比べれば劣るが、靱やかで細マッチョと呼称出来る程の洗練された身体を持つ。

  後輩にも先輩にも似たような態度で接し、本来無礼と貶される口調も持ち前の朗らかさで帳消しにする、ムードメーカー気質な性格の人物である。

  喜助に散々打ち付けられた腰を何とか動かし、玄関まで歩き、来客を招き入れた。

  「牙山くん、こんにちは!」

  「こんにちは⋯⋯えっと、お知らせとは⋯⋯?」

  今の時間は就業している筈だ。にも関わらず部屋に来たという事は、考えられる可能性は僅かだ。

  茶太郎も察したらしく、スーパーで買い込んだ食材を嵐の冷蔵庫に入れながら、尻尾を揺らし笑顔で答える。

  「オレも昨日五郎さんに知らされたんスけど⋯⋯牙山くん、新商品のモデルになったんスよね?」

  まさか、もう次の相手をしなければならないのか。喜助との交尾の後でヘトヘトな嵐、今から二回戦目など絶対に出来ない。

  目前のハイエナ獣人。種族の特性なのか、交尾の持続力が高い。精液の貯蔵量は他者の追随を許さず、朝までぶっ続けの連続射精が可能と言われている。

  嵐は恐怖で顔が引き攣りながらも、失礼の無いように言葉を交わす。

  「えぇ⋯⋯という事は、もしかして⋯⋯」

  「オレが次の相手に決まりました!ヨロシクッス!」

  ふんと胸を張る茶太郎は、仕事が与えられた事が余程嬉しいようだ。職場で見る彼の姿は、何にでも一生懸命という印象。多少の容量の悪さは行動力で補う、努力家の側面が大きい。

  しかし、今回は話が違うのでは無いか。雄との交尾を促されるのは喜ばしい事のか、嵐には疑問だった。

  「そんな、フランクな感じで⋯⋯?」

  茶太郎の能天気な笑顔に、嵐は更に戸惑う。

  「そんな訳で、これから一週間お世話になります!」

  「⋯⋯⋯ん、一週間とは⋯⋯?」

  「課長に指示されたんスけど、同居しろって⋯⋯なんか相性とか色々調べる為?⋯⋯あ、本番は一週間後ッスね!」

  喜助は、当日に知らされてそのまま嵐の元へ向かった。そのケースと比較すれば、今回は趣向を変えた実験のようだ。

  嵐の雄穴がどの状況下で最高の具合になるのか⋯⋯倫理など最早皆無だが、この変化もより良い商品開発に必須なのだろう。であるならば、下っ端である嵐は従う他に無い。

  「俺は構わないんですけど、矢渕先輩は良いんですか?」

  「全然大丈夫!一人より二人ッス!

  寧ろ、オレの方こそ迷惑じゃないッスか?強制はされてないんで、嫌ならオレが上に掛け合うッスよ!」

  「いえ、そういう事なら⋯⋯少しの間、よろしくお願いします」

  「こちらこそッス!」

  「嵐くん!お料理出来たッスよ〜!」

  茶太郎が嵐の部屋に住み始めて三日が経過した。家事の役割分担は最初に決定し、今日は茶太郎が初料理当番だ。

  鼻歌を交えながら包丁を扱う姿を見て、嵐は一抹の不安を覚えた。普段の調子を眺めていれば、彼が調理出来るイメージなぞ到底湧かない。しかしどうだ、テーブルに出されたのは見事な料理の品々、カレーライスにエビチリ、麻婆豆腐に坦々麺。味の偏りはあるが、それを加味しても素晴らしい出来栄えだった。

  「いただきます!」

  香ばしい匂いに我慢出来ず、早速エビチリを食べてみる。弾けるような辛さと卵の甘み、エビの食感が口に広がり思わず頬が緩む。茶太郎もバクバクと口に料理を含み、出来栄えに満足している様子だ。

  「美味い⋯⋯!天才ですか⋯!?」

  専門店で提供されても不思議では無い実力。思わず賛辞の言葉が零れる。茶太郎は耳をこちらに向け、真正面から素直な感情を受け取る。

  「うへへぇ⋯⋯」

  ニヤける茶太郎の姿は、ハイエナ種とは思えない程に無防備だ。照れ隠しなのかは不明だが、傍に置かれた七味を麻婆豆腐に振りかけている。正気を失うほどの量だ。

  「めっちゃ香辛料かけますね⋯⋯」

  「辛党なんで⋯⋯食べてみるッスか?」

  ただでさえ赤い麻婆豆腐が、更に凶悪な色に染る。美味ではあるのだろうが、超がつく程の辛味は人生で体験した事が無い。嫌がる態度を出さないように気を付けつつ、やんわりと断ろうとする嵐、対して茶太郎は手に持つスプーンで麻婆豆腐を掬い、嵐の前にずいっと差し出す。

  「はい、アーン⋯⋯」

  キラキラとした眼差しで嵐を見つめる茶太郎は、食べて貰える事を期待しているようだ。断るのも忍びなく、必死の笑顔を浮かべて口を開ける。食べさせて貰う事への羞恥などは、目前の恐怖により掻き消された。

  「あ、アーン」

  熱を帯びた豆腐が口の中に入った瞬間、口内に広がる暴力的な辛味。喉を伝う赤黒い液体を感じ、ピリリとした匂いが鼻に届く。何とかその一口を飲み込んだ嵐が先に口にした言葉は⋯⋯。

  「辛い!」

  その一言に尽きる。

  「おっと、大丈夫ッスか?」

  予想していた反応とは違い、茶太郎は目を丸くした。苦しんでいる嵐の様子を見て、慌てて水をグラスに入れて差し出す。嵐は渡された水を一気飲みし、大きく息を吐いて滲む汗を拭った。

  涙目になりながら茶太郎の顔を見ると、少し凹んでいるようだ。

  「ちょっと浮かれすぎたッスね⋯⋯」

  「浮かれすぎた⋯?」

  申し訳無さそうに謝る茶太郎を見ると、嵐まで切ない感情に襲われる。何も悪い事をしていないのに、自身が悪者になったかのような感覚。元々可愛い顔をしている事もあり、余計に罪悪感が増す。

  「一人暮らしが長かったもんで⋯⋯そういう事ッス」

  茶太郎は家庭の都合により、学生時代から一人で暮らしていた。寮に入ってからは楽しい日々を送っていたようだが、数日間誰かと同じ部屋で過ごすのは初めての体験らしい。

  顔を赤くしたり、モジモジと身体を捩る茶太郎を見て、嵐は親に甘えられない子供と接しているような錯覚を抱いた。

  「⋯⋯⋯先輩、可愛いなぁ」

  無意識に言葉が飛び出すと、茶太郎は顔を更に赤く染めて、顔を両手で覆った。褒められた事が少ないのか、照れ照れとニヤけながら尻尾を振る。

  「⋯⋯!うへへぇ、オレ、可愛いよりはカッコイイって言われたいッス⋯⋯」

  狡猾と呼ばれるハイエナ獣人の悶える姿を目の当たりにした嵐は、茶太郎の希望を叶えられそうも無い。

  「あははっ⋯⋯ちょっと無理かも⋯⋯」

  「ただいま〜ッス」

  茶太郎との同居生活が始まってから早くも一週間が過ぎた。

  一足早く帰っていた嵐は、雨の中濡れて帰ってきた茶太郎のコートを受け取り、バスタオルを渡す。ハイエナの短毛は軽い雨なら弾くが、春先の不安定な豪雨のせいで無為に終わったようだ。

  「あー、今日で終わりかー⋯⋯嫌だなァ⋯⋯」

  最後の日が近付く度に、茶太郎は悲しい声を漏らした。共同生活が心地良かった彼にとって、嵐と過ごした僅かな時間は変え難いものだった。

  「⋯⋯⋯今日は、約束の日ッス。準備は出来てますか?」

  テーブルに置かれた水を飲み干すと、茶太郎は複雑な表情を浮かべながら、努めて明るい声を出す。

  「⋯⋯風呂、入ってくるッス!ちょいとお待ちを!」

  「⋯⋯忘れてたッス。縞田くんから聞いてたのに⋯⋯ていうか、言ってくれれば普通に飲むッスから!」

  先程渡したジュースに仕込んだ媚薬の効果が既に出ているらしい。本来、柔和な性格な茶太郎の目は血走り、何とか理性を保っている状態。

  同居生活に渡り、茶太郎の裸体は何回か見た事があった。風呂上がりに全裸で出てきた日もあり、茶太郎が就寝する時は下着一枚、寝起きの朝勃ちが目に入った事もある。

  しかし、今はどうだろう。嵐よりも体格が小さいながらも、雌を孕ませる肉杭は嵐のものよりも大きい。決して嵐の肉棒が短小な訳では無い、下穿きに潜ませる茶太郎の肉棒が想定以上だったのだ。

  タオルも巻かずに出てきた茶太郎の肉棒は、既に臍に届くまで勃ち上がっていた。嵐は目のやり場に困るも、前もって飲んでおいた媚薬の影響もあり、茶太郎の痴態に大きな興奮を示した。

  「⋯⋯⋯⋯はァっ♥」

  「⋯⋯嵐くんも飲んだんスね。でも、オレら若いんだし、媚薬なんて別にいらなかったッスよね⋯⋯」

  茶太郎は下着を押し上げる嵐の肉棒を確認すると、ベッドに座る獲物の隣に腰を下ろした。緊張と興奮で立ち上がった耳に息を吹きかけ、敏感な嵐の身体を撫で上げる。

  「オレ、嵐くんと十分仲良くなれたと思ってるんスけど⋯⋯嵐くんはどうですか?」

  ビクビクと震える嵐を抱きしめながら首筋や鎖骨にマズルを当てる茶太郎は、調子の良い普段の姿からは想像出来ない程に淫猥な雰囲気を漂わせている。余程この時を待っていたのか、丁寧に嵐をベッドに倒し、下穿きを脱がせる。大量に溢れ出した我慢汁がべっとりと付着した肉棒、茶太郎にとっては極上の餌だ。

  「⋯⋯言うまでも無いって感じッスね」

  茶太郎は両の指の肉球で開発されていない嵐の乳首を擦り、荒い息を共有する。一方で嵐は、茶太郎の発達した背筋に腕を持っていき、無意識の内に互いの亀頭を重ね合わせ、ズチュズチュと腰を動かす。

  「オレ、基本毎日抜くんスけど⋯⋯我慢してたんスよ。夢精だって、根性で耐えて⋯⋯」

  「あ、あぅ⋯⋯♥ん、ん⋯⋯♥」

  「明日は休日⋯⋯寝かせないッスから、気張ってくださいね?」

  「雄ってのは単純ッスよね⋯⋯幾ら冷静なフリしてても、チンポで分かっちゃうんスから⋯⋯」

  寝そべる嵐の股ぐらに顔を寄せる。茶太郎は凶暴な牙を携えた口を、膨れ上がる肉棒の前に持ってきた。涎が垂れてしまいそうな程の馳走、生温かい口内に包まれ、快楽を与えられる時を今か今かと待っている。

  「オレのよりちょい小さいのか⋯⋯なんか安心」

  「あひ、は、あぁ⋯⋯!!♥」

  湿った舌で裏筋を舐められると、真下の金玉が震え、精液が尿道に押し出される。傘が張った亀頭は未だに雌の味を知らず、今後も役に立つ機会は無いだろう。

  更に茶太郎の興奮を誘うのは、嵐の一物、僅かに先端が見える程の仮性包茎である。亀頭と皮の間に我慢汁や雄臭が溜まり、むわりとしたムスクが敏感な嗅覚を刺激する。

  「しょっぱ⋯⋯ガチガチッスね。皮、剥くッスよ⋯」

  硬い肉球で竿を掴み、軽いストロークをしながらゆっくりと皮を剥いていく。僅かに付着した恥垢を逃さず舐め取り、舌全体に精液混じりの先走りが広がる。

  「はぁ、堪んねぇな⋯⋯クッセぇ⋯⋯」

  「んおぉ、お、お!♥」

  性体験が乏しい嵐にとって、口淫を施される側に回るのは初めてだった。媚薬の効果も相まって、肉竿に与えられる快楽を逃がす為に必死に頭を振る。無論、耐性が低い嵐を絶頂に導く事など容易い。

  「フェラなんて久々だけど⋯⋯感じてくれて嬉しいッス。今日はやんないけど、そのうちオレのも舐めてな⋯?」

  卑猥に口を窄め、金玉ごと舐め回す茶太郎は、自らの肉棒すらも興奮で震えるのを感じていた。ズル剥けの竿は変わらず勃ち続け、飛び散る雄汁は腹筋や陰毛にまで付着する。

  すると、口内の竿が更に膨れ上がった事に気付く。亀頭ギリギリまで登っていた精液が解き放たれる時が来たのだ。目を潤せながら茶太郎を見つめる嵐の反応を楽しむ。

  「あ、イク、でるぅ♥♥口、離して⋯⋯♥」

  「出せよ⋯⋯!孕ませるつもりで!」

  「ん、んぅ、んぉぉぉぉぉ"ぉ"ぉ"♥♥♥♥♥」

  ブビュルルルルルルルルルルルルルルルルゥウウーーーーーーーーーーーーッ!!! ビュッッッボァアア!!!

  前立腺を突かれる事による間接的な絶頂も堪らないが、他人から直接与えられる竿への快感も耐え難い。何せ未経験だ、自慰とは比べ物にならない量をハイエナの口に放出した嵐は、腰が砕けベッドに倒れ込んでしまう。

  「んぅ、すっげ⋯⋯犬精子やっべぇ⋯⋯!!」

  暴れ回る子種を感じながら、一滴残らずに嵐の白濁を飲み込む。苦味のある味は茶太郎の好みでは無いが、嫌悪感も無く胃に流し込めるのは何故なのか、本人ですら知り得ない。

  「あふっ、あ、あぁ⋯⋯⋯♥」

  余韻に浸る嵐とは対称的に、茶太郎の射精欲も限界に迫っていた。生活を共にした仲である嵐が初めて見せる痴態、可愛い顔をして眠る嵐を何度犯そうと考えたか。この日まで肉棒を扱かなかったのは、貯蔵した精液を全て嵐の雄膣に中出しする為である。

  「オレもそろそろ出したいんスけど⋯⋯後ろ、向いてくれます?」

  寝転がり目を細める嵐を四つん這いにして、柔らかい雄尻をぱっくりと開く。喜助に使用されてから少し緩んだ雄穴が、間も無く訪れる肉竿を察する。嵐本人の息遣いが激しくなると共に、雄穴の収縮も始まる。

  「ん、恥ず⋯⋯!あんま、見ないで⋯⋯♥」

  元来持つ才能と喜助による開拓により、嵐の肉膣は二回目の受入れとは思えない程に潤っていた。

  「エロ過ぎ⋯⋯!」

  備え付けのローションを使うまでも無く、茶太郎の指は嵐の中に入っていった。肉棒の裏にあるコリコリとした部位を見つけると、人差し指の肉球で執拗なまでに擦り始める。筋トレは定期的にしている嵐だが、雄専門の快楽器官だけは鍛えられなかった。まるで痙攣した様子の嵐を無理矢理押さえ付け、急いで肉棒を穴の入口に擦り付けた。ゆっくり進めて行こうと考えていた茶太郎だが、嵐が自ら腰を動かす事で、一瞬にして最奥まで飲み込まれて行った。

  「んぉぉぉおおおお"お"お"♥♥」

  「はぁっ、嵐⋯⋯⋯!!グルルルルルゥゥゥ!!!ガァ、ガルルゥ!」

  白目を向いて喘ぎ狂う嵐に、僅かに残した理性が吹き飛ぶ。可愛い後輩が自身の肉棒により雄イキをする姿、雌と交わるよりも遥かに勝る快感。

  「ひっ、ひぃ"ぃ"ん!!お、おほぉ⋯⋯♥♥」

  野生の本能が剥き出しになった茶太郎は、会社で見せる表面上の朗らかさを忘れ、やんちゃをしていた学生時代の片鱗を見せ始める。欲に身を任せ、肉棒が乾く暇が無かったあの頃を。

  「マジ気持ちイイ!!生交尾堪んね!雌犬最高!!こんなん掘り倒すしかねェだろ!!ド淫乱が!オレのチンポで、孕みてぇんだろ⋯!!」

  取り繕った口調は消え去り、本来の側面が顕になる。赤黒い雄竿を何度も抜き差し、ハイエナ科としての優れた精巣が脈動する。目当ての獲物は身動きが取れない。憐れな雌犬の命運は、既に狩人の手の中だ。

  「は、孕ませ⋯⋯♥♥怖いぃ⋯外に出してぇ⋯♥」

  喉元に牙を突きつけられた雌は、自身を支配する雄に命乞いをする。金玉の大きさと腫れた亀頭から、子宮が精液で満たされる事は確実だ。

  孕む可能性は皆無だが、茶太郎の雄性が嵐の脳内に錯覚を起こし、生交尾による妊娠の恐怖を味わっていた。

  「ナマ言ってんじゃねえよ⋯!!しこたま中に出すから、もっと締めろよ⋯⋯!!」

  涎を垂らしながら腰を振る茶太郎の姿が伝播し、嵐の絶頂感が高まる。勃起し続けた嵐の肉棒は絶え間なく汁を零し、ベッドが先走りのせいでビシャビシャになっていた。

  情けないアヘ顔は幸運にも茶太郎の目に映る事は無い。硬い肉棒が前立腺を強く抉った瞬間、遂にその時が訪れた。

  「んぁ、あっ!!♥♥あ゛ああァっ!!!イッちゃ、あ゛あッ♥♥や゛ッイッ…ッ♥♥♥♥♥」

  「オレも⋯⋯クソっ、イク!!!」

  ゴビュッ、ゴビュウウウウウウッッッ!!! ゴボゴボォオオオッッ! ブバッブバッ! ボボドポビュルボボボボボビュボビュルルルゴビュルルバババビュルウウッッッ!!!

  初弾と宣うにはあまりにも膨大な量。一秒と持たずに嵐の腸内は満たされ、雄膣からはボタボタと白濁液が漏れ出す。恍惚とした顔をする茶太郎は射精しながらも腰を動かし続け、着床を促すために肉棒を擦り付ける。

  「⋯⋯⋯⋯♥♥♥♥」

  「ふぅ⋯⋯⋯まだまだ溜まってんだ!気ぃ失ってんじゃねえよ!!」

  「⋯⋯⋯⋯あ、うぅ⋯⋯♥」

  「⋯⋯⋯う〜ん」

  頭にぷにぷにとした感触。朝日の眩しさが瞼を通り越し、ゆっくりと目を開けた嵐は、ベッドの脇で座っている一人の獣人を目にした。

  にこやかに笑うハイエナ獣人はまるで悪戯をするかのように、相手の耳を触ったり尻尾を撫でたりしている。

  「⋯⋯⋯⋯茶太郎先輩」

  「嵐くん!おはようッス!」

  交尾の途中に見せた荒々しい側面は消え去り、嵐が見慣れた茶太郎に戻っていた。クリーム色の縞模様は艶々としており、毛並みの良さが日差しにより引き立つ。

  「いやぁ、昨日は可愛かったッス⋯⋯暫くオカズには困らないかも」

  茶太郎の声は明るいが、表情を覗けば寂しがっている事は明白だった。明日には同居が終わる事実が、強い喪失感を与えていた。

  「レポートは嵐くんが寝ているうちに書き終えたッス。使用感とか、締め心地とか、諸々と⋯⋯出来るだけ私情は挟まないようにしましたけど、何とも⋯⋯」

  朝日に照らされる嵐と茶太郎は、第三者から見ても美しい情景だったに違いない。しかし、茶太郎の手つきは徐々に下半身に伸びていき、朝勃ちで天を衝く肉棒を下着越しに触り始めた。

  「ま、まだ足りないんですか!?」

  未だに腹の中に何かが残っている感覚。嵐が気を失ってから、茶太郎は出来る限り身体を清めたのだが、やはり全てを掻き出すのは不可能だったようだ。

  無防備な嵐を見て再度犯そうと竿が反応したが、苦しそうな嵐を見て頭が冷えた茶太郎は、欲を全て吐き出さないうちに交尾を終わらせていた。

  「正直足りない⋯⋯でも、ホントに怪我させちゃいそうだったんで⋯⋯またのお楽しみって事で!いやぁ、役得だった!」

  「⋯⋯⋯茶太郎先輩、結構カッコよかったですよ」

  七日間を同じ部屋で過ごした友に、礼の代わりに思いを伝える。茶太郎は数回瞬きした後、嵐の手を握る。

  「⋯⋯嵐くん。何でもかんでも受け入れちゃダメッスよ。

  降りたくなったらオレに言って下さい」

  「は、はい⋯⋯ありがとう、ございます?」

  「オレに!⋯⋯ッスからね!」

  ━━━━━━━━━━━━━━━

  嵐の献身的な協力により、製品の開発は順調に進んでいた。喜助と茶太郎のレポートを参考にした使用感を再現し、幾つか試作された仮商品が会議室に並べられている。

  「へぇ⋯⋯随分具合が良さそうじゃねえか。なぁ?」

  「俺に言われても⋯⋯」

  茶太郎の笑顔とは違う、嵐を揶揄うような狼らしい凶悪な表情。肩を組むのが癖なのか、職場内でも士狼は度々嵐に絡み、親しげに話しかけてくる。

  野谷士狼。黒、白、灰の毛皮を纏う彼は、狼獣人の中でも希少なハイイロオオカミ種。強力な繁栄能力を持つ種だが、激しすぎる交配の為か番を望む雌が少なく、徐々に数を減らしていった。

  しかし、その獰猛性を魅力に思う獣人もいる。実際、粗暴な士狼を慕う者は多く、同期の間では頼りになる上司という印象を持たれている。

  「随分と馴染んだみてェだな⋯⋯才能か?」

  「し、知りませんよ!」

  二人の獣に犯されて以降、嵐が一人で肉棒を弄る機会はめっきり減った。その代わり、臍の辺りが疼く夜が続き、雄膣を軽く弄る機会が増えた。指では決して届かない器官を突かれる衝撃が頭から離れず、嵐は恥を承知で喜助を誘おうと考えていた程である。

  雑談を遮るように、熊獣人の課長、五郎が口を開く。

  「牙山君。野谷君から話は聞いていると思うが、三人目の相手は彼に決まっているんだ」

  「聞いてますけど⋯⋯今までとパターンが違うというか⋯」

  喜助の場合も茶太郎の場合も、詳細について知らされたのは嵐が入社した暫く後だ。しかし士狼は、初日の段階で三人目という役割が定まっていた。

  「あぁん?そんな事かよ」

  頭を掻きながら面倒臭そうな態度を取る士狼。機嫌を損ねてしまったかと不安になる嵐だが、士狼の代わりに同室にいる獅子獣人が口を開いた。

  「士狼、牙をしまえ。言い難いのなら私が話そう」

  「へいへい⋯⋯ご勝手にどうぞ」

  会議室に座るもう一人の人物。堂々とした雰囲気を纏う獅子獣人。三十代前半でありながら、圧倒的な営業成績で次々と役職につき、遂には部長にまで成り上がった天才。商品開発課に留まらず、多くの課の管理職を担う彼の前では、外向的な嵐も恐縮してしまう。

  天城王真。一目会えば誰もがその名前と姿を覚える程だ。

  

  「今回の企画は士狼が発案でな。計画書に我欲が滲み出ていたので、私の権限で手を加えさせてもらった」

  「ど、どういう事です?」

  「一目惚れらしくてな。随分と君に入れ込んでいるらしい。製品のモデルに君を推薦したのもこいつだ」

  理解が追いつかないまま、嵐は士狼の顔を見る。わざとらしく目を逸らし、非常に居心地が悪そうだ。不自然に尻尾を揺らす姿に王真は笑いをこぼす。

  「⋯⋯⋯ともかく、次の相手は決まっている。方法は君達に任せる。良い結果を期待している」

  王真は嵐の肩にポンと手を置き激励を示した後、五郎と共に会議室を出ていった。威風堂々とした獅子の迫力を受けた嵐は、ある種の羨望を抱くと共に、士狼との一筋縄ではいかない関係性に気付いた。

  「⋯⋯⋯あの馬鹿獅子、余計な事しか言わねぇな」

  「一応部長ですよ⋯⋯」

  フンと鼻を鳴らす士狼は、未だに王真が出ていった扉を見つめていた。

  ━━━━━━━━━━━━━━━

  「ん⋯⋯ぁ、はぁっ⋯⋯♥」

  「"待て"だ。我慢できるな?」

  仕事合間の休憩時間。士狼に呼び出されたのは果たして何回目だろうか。人気の無い便所、同僚は事を察してか、特定の時間帯は必ずその便所に近付かない。

  舌を出し息を荒げる嵐の目の前には、喜助や茶太郎よりも大きな男根がピンと勃ち上がり、淫らな汁を垂らしていた。

  

  「な、なんで⋯⋯♥♥」

  肺に流れ込む淫臭は嵐の雌としての本能を引き出し、無意識に指で雄穴を刺激しようとする。しかし、脳裏に刻み込まれた士狼の命令が、自慰による発散を阻害する。嵐が快楽の解放、即ち射精とメスイキを禁止されてから、既に一週間が経過していた。

  『な、何考えてるんですか!?』

  『より良い商品を作る為だ。これ、先輩命令な』

  士狼が提案したのは、嵐の感度を最大限向上させるための、数日間の禁欲である。性欲が過剰な若い雄獣人は、基本的に毎日肉棒を触り射精している。無論、嵐も例外では無いのだが、士狼は敢えてそれを封じた。

  肉棒から子種を放つ雄としての快楽。肉棒による雄膣への刺激からくる雌としての快楽。どちらも経験した嵐にとって、禁欲とは何よりも耐え難い苦痛だった。

  逆に士狼は、一日も空けること無く嵐を誘惑し続ける。寮の部屋に誘い、一晩中裸を見せつけた時もあった。下着が我慢汁でビチャビチャになるまで、肉竿の臭いを嗅がせ続けた事もあった。今日のように、便所に連れ込み、ひたすらに口淫をさせる日もあった。幾度と無く自慰を行おうとする嵐だったが、全て士狼が止めた。それも全て、嵐の感度を高め、最高の使用感に調整するためである。

  「⋯⋯⋯し、士狼さん⋯⋯♥」

  度重なる誘惑により、嵐は既に正気を失っていた。職務に集中出来ず、誰かにぶつかっただけで身体が反応してしまう敏感さ。士狼の企みは概ね順調であり、彼専用の極上の種壺が完成に近付いていた。

  「良いぞ⋯⋯咥えろ」

  主人の許しを得た雌犬は、極太の竿に舌を絡め精一杯奉仕する。口内に唾液を溜め、裏筋に沿って舐め上げる技量は、最早売春を生業とする娼夫に違いなかった。思惑通りに育った嵐を見て、士狼は更に雄竿を硬くする。

  「んっ、うぅ⋯⋯♥♥ジュルッンチュ⋯⋯⋯♥」

  次々に溢れ出す先走りを一滴残さず飲み込み、汗と塩気、微かに混じる精液の苦味を感じる。脳が揺れる程の雄臭さが個室に籠り、嵐のズボンにも汁が滲み始める。

  喜助や茶太郎の竿は、湯浴みの後だった事が幸いし、そこまで嗅覚に影響は与えなかった。対して目の前の竿はどうだ。仕事で蒸れまくり、尿道に残る汁や陰毛のフェロモンが滲む。嵐の理性を崩すには十分過ぎる素材だった。

  「犬っころが⋯⋯そんなに子種が欲しいのか?」

  士狼の声を聞くだけでも背筋が震え、放置されている雌穴がヒクヒクと動く。亀頭を頬張り涙目になりながら狼の顔を見つめると、士狼は興奮により己の白濁が尿道を登る感覚に襲われる。

  ボーダーコリー種の優れた知能も、立派な肉棒の前では役に立たない。どう奉仕すれば本気汁を恵んで貰えるのか、淫猥な願望に脳内は簡単に支配されていた。

  「一発目出すぞ⋯⋯朝抜いてねェから、精々頑張れよ?」

  ビュルルルルルルゥウウウウウウウウウウーーッ! ブボッビュボッブビャブボビュボボバッ、ビュボボボバァアアアアアアーーーーーーーーーーーーーッ! ゴビュ、ゴビュウウウウウウウウ

  亀頭がぷくりと膨れ上がり、次の瞬間、ドロドロの精液が大量に射出された。窒息する程の子種は容易に口内の許容を超え、食道に流れ込んでいく。興奮のあまり、ノーハンドで射精しそうになる嵐だが、命令を健気に行使するために必死で耐えた。

  「はぁっ、ん、んぶぅぅ⋯♥」

  士狼は左手で竿を扱き、尿道に残る液体を絞り出した。口から引き抜いた涎まみれの雄肉をマズルに擦り付け、己の所有物である証を染み込ませる。

  「⋯⋯⋯明日だ。明日の夜、裸で待ってろ。

  死ぬまで掘り尽くしてやる⋯⋯⋯楽しみだよな?」

  衣類を整えた士狼は、汚れた手で嵐の頭を撫でると、一人で便所を離れていった。強烈に残る雄臭は未だ消えず、残された犬獣人は熱い子種の余韻に浸りながら、後始末を始めるのであった。

  その日、嵐は初めて会社を休んだ。

  膨らんだ金玉の子種を数日間排出しなかったせいで、身体が火照り熱っぽくなってしまったのだ。早朝に目が覚めては、淫夢による夢精を耐え、顔を洗いに向かうだけで、肉棒が擦れて声が漏れる程だ。

  頭の中に浮かぶのは僅かな性体験。普段は寡黙な虎獣人に犯された記憶、朗らかで優しいハイエナ獣人に口淫された記憶、少しでも気を抜けば想像射精してしまいそうである。しかし、それを塗り替える程の体験は、ここ数日にかけて嫌という程味わってきた。

  (⋯⋯⋯ほんの少しなら⋯⋯)

  右手が自然に肉棒に伸びる。一往復でも扱けば呆気なく果ててしまうだろう。しかし、脳味噌にこびり付いた命令が、夜が来るまで待てと警鐘を鳴らす。

  (早く⋯⋯早く、早く!!)

  部屋の姿見には全裸の自分が映る。ビンビンに反り立つ肉棒は赤黒く、隅々にまで血液が行き渡っている事が伺える。雄としての機能は十分、雌を抱けば確実に子宮口に届くだろう。今後使用される機会は、残念ながら無いだろう。

  「おい、戻ったぞ。早く開けろ、犬っころ」

  扉の先で聞こえる声は、蕩ける程に低く満月のように妖艶だ。夜に際立つ銀色の瞳、鋭い爪は太古の昔に眠った獰猛さの証明。悪の代名詞、狼はたった一匹の獲物を狩るためにその扉を叩く。

  「ぐぅ⋯⋯⋯♥♥♥」

  呂律が回らない舌は、まるで酒を浴びたかのように痺れ、来訪者の雄気が嗅覚を刺激すれば身体中の毛は逆立つ。四つん這いで玄関まで向かう嵐は未だ全裸で、ブルンブルンと震える肉棒は床に汁を垂らす。

  鍵を開け入ってくる士狼は、蕩けた顔をする嵐を確認した瞬間、膝をつき優しくキスをした。前日まで見せた乱暴な面影は消え、慈しみをもって生温かい口内を犯した。

  「可愛い奴だ⋯⋯キスだけで濡らしやがって」

  士狼の突然の豹変に、嵐は大いに困惑した。欲に任せた激しい接吻では無く、愛情を感じる優しい接吻だったのだ。

  「あ、あ⋯⋯?♥♥」

  「おぉ、よしよし⋯⋯悪かったな、こんなになるまで我慢させちまって。すぐに抜いてやりてェが⋯⋯ゆっくり行こうぜ」

  粗暴でマイペース、退屈が嫌いな士狼は、面接に来たとある獣人を大層気に入った。ボーダーコリー種の牙山嵐、端的に言うと、士狼の好みに当てはまっていたのだ。社内でも影響力がある士狼は、嵐を採用するように仕向け、尚且つ自身と同じ課に配属されるように手を回した。

  あどけない顔に元気な声、脳内に浮かぶ嵐の姿に士狼は欲情するばかりだった。恋という甘ったれた感情では無い、絶対に自分の所有物にするという下心が原動力だった。

  「恨むなら王真を恨めよ⋯⋯お前の相手がオレ一人だったら見逃してやったのによ」

  士狼が立てた計画書では、被検体は嵐と士狼本人しかいなかった。新人の虎もお調子者のハイエナも存在しなかったのだが、憎たらしい幼馴染が余計な真似をしたせいで、無駄に焦らされる事になったのだ。

  二人のレポートは妙に生々しく、隠そうとしても明らかに好意を寄せている文脈が散見された。たかがオナホモデルとの交尾、それでも獲物を横取りされては堪らない。

  「言ったよな?流されるなって⋯⋯」

  「だっ、だって⋯⋯♥♥」

  百戦錬磨の士狼が情を抱く筈もない。本人ですらそう思っていたのだ。しかし、実際はどうだ。己の手管全てを駆使してでも手に入れたくなっているではないか。

  対して、嵐の心境である。雄竿に犯されたい欲求は元から抱いていた。だが、喜助に対しても茶太郎に対しても、勿論士狼に対しても決して恋愛的な感情には至っていない。にも関わらず、今の嵐には胸の内に士狼への恋慕が存在する。凝縮し、封された性欲が蜃気楼を生み出し、一時的な固定観念を植え付けられていた。

  「色目振り撒きやがって⋯⋯ヤりてェだけなのにな。短小共を相手にして満足出来たか?」

  「足りないです♥一番おっきいチンポ、士狼先輩の本気汁がほしいです♥♥」

  番となったのならば、雌の役目は一つ。逞しい子種を着床させ、元気な子を孕む事だ。極太の肉棒から濃厚な精液を取り込み、メスイキをしたい。生命の襷は常に快楽と共にある。

  「来いよ。オレに跨がれ」

  組立式の頑丈なソファに座った士狼は、大きく股を開き自慢の雄竿を振る。飛び散る汁は嵐の顔に付着し、目尻を下げて舌を伸ばし更なる供給を求める。間も無く赤い舌と膨れた亀頭が触れる時、士狼は嵐の顔を抑えフェラチオを阻止する。

  「や、やだ♥♥なんで♥♥♥くっさいチンポ舐めたい♥」

  「跨がれって言っただろ?オレの臭ェチンポをお前の汚ぇ膣にブチ込む。分かったか?」

  前立腺を超え、最奥にまで杭を届かせたい士狼が選んだ体位は駅弁、重力によりウケの雄膣の深くまで肉棒が刺さる絶好の体勢である。

  「わ、分かりまひた⋯⋯♥アッつい精子、注いでくだひゃい⋯♥♥」

  ヨロヨロと立ち上がる嵐を支え、ゆっくりと膝上に座らせる。グパァと空いた膣は狙いを定めるまでも無く肉棒を見つけ、ズブズブと飲み込んでいった。

  「おっほぉぉぉぉお"ぉ"お"ぉ"お"♥♥♥♥♥」

  待ちに待った挿入、我慢できる筈も無く、嵐の肉棒からはあらゆる液体が同時に吹き出した。尿道に溜まる精液、潮が士狼の顔面に降りかかり、混色の毛皮を白く染めていく。

  「あぉぉ、んぉ"ぉ"ぉ"ぉ"♥♥」

  「雌犬が!!オレが!目ェ付けたのに!!誰にでもケツマン使わせやがって!!」

  怒りの矛先は獅子か犬か、使用済みの便器に残る他者の雄液を掻き出すが如く、ズル剥けの肉棒についた傘を使い愛壁を抉っていく。

  「んぁ、あっ♥♥あ゛ああァ♥♥やっ、な、んんん゛っ、なんかァ♥♥く、る゛…♥♥♥くる、きちゃ…ッッ♥♥」

  金玉は限界まで竿に密着し、次々に子種を無駄打ちしていく。生臭い本気汁が士狼の口や鼻を汚す度に、腰の動きを早め更なる射出を促していく。

  嵐の犬爪は無意識のまま士狼の背中を傷付け、番の印を刻み付ける。

  「イイぞ、オレも、上澄み出すぞ!!イック!!!!!」

  ビュルボボボボボビュボビュルルルゴビュルルバババビュルウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッッッ!!! ゴビュッ、ゴビュウウウウウウウウウッ、ブビュルルルルルルルルルルルルルルルルゥアアアア!!!

  「ン"ッッッッッッッッ!!!!!!♥♥♥♥」

  健気な態度を見せられたら、士狼も答えない訳にはいかない。性感帯を執拗に攻め続け、白目を向いた嵐をギュッと抱きしめる。射精の快楽に耐え抜く為の放電先が必要だった。

  「きもひ、ぃッ♥んぁ、あっ!!♥♥あ゛ああァっ!!!♥♥も、らめ…ッ♥♥ちんぽ、す、き゛ッ… ♥♥」

  互いに一発で満足する筈も無く、中出しした子種が溢れ落ちながら再度ピストンを開始する。恍惚と精液の熱を感じていた嵐にとって、止めどなく続く肉棒の釘打ちは脳を壊す拷問に等しかった。

  「ハイエナ野郎みてェに手加減しねぇぞ⋯⋯イキ死ぬまで抱いてやるよ」

  「あっ⋯⋯♥♥あっ⋯⋯♥♥」

  物語の悪役に相応しい凶悪さ、嵐が中止を懇願しても決して腰を止めない士狼は、まさに精根尽き果てるまで雌を抱き続けた。夜が明け、朝日が上りまた沈む。気絶と覚醒を繰り返しながら、嵐は今後一生味わえないであろう絶頂を感じ続けたのだった。

  「⋯⋯⋯⋯う〜ん」

  身体の節々に痛みを感じながら、嵐はゆっくりと意識を覚醒させる。外は暗く、カーテンの先には美しい満月が爛々と輝いていた。

  「アォーーーーーン!!!!!」

  「うわぁ!?」

  突如、真横で響く獣の咆哮。心臓が飛び跳ね反射のまま振り向くと、口を尖らせて遠吠えをする士狼の姿があった。

  「ビビったか?」

  「ビビりましたよ!!」

  「そりゃ良かった」

  散々抱き潰した相手なのに、一切相手を労る意思が無い。嵐は当然不満を覚えたが、淫液まみれのソファが綺麗になっており、自身の身体中に貼ってある湿布を見つけると、怒るに怒れなくなってしまう。

  「⋯⋯⋯禁欲の意味はあったな。オレが今まで使ってきた雌よりずっと良かったぜ」

  「そうですか⋯⋯まぁ、これでより良い商品が出来るなら⋯⋯耐えた甲斐はあります」

  「へぇ〜⋯⋯献身的なこって。

  別に文句垂れてもいいんだぜ⋯⋯この企画の大部分は、オレの私欲で動いたからな」

  士狼への盲目的な恋情は、嵐の中から既に消えていた。嵐本人は与えられた快楽を覚えているだけで、細かな自身の心情は忘れてしまったようだ。士狼もそれを察して若干の苛立ちを募らせるが、黙って胸の中にしまう。

  「言いませんよ。あ、でも流石にケツが痛いです⋯⋯介護が必要かも」

  「⋯⋯へいへい、便所でも風呂でも何でも付き合ってやるよ。だから、もうちょい寝てろ」

  上半身を起こそうとする嵐の動きを妨害し、容赦なく押し倒す士狼。相も変わらず鋭い瞳だが、内面に見える情は性欲だけでは無い。

  「⋯⋯⋯可愛い顔してんな、お前」

  「⋯⋯種族柄ですよ。ボーダーコリーは皆同じ顔です」

  「んな訳ねーだろ。口説いてんだよ」

  「⋯⋯⋯⋯揶揄うのが好きですねぇ、士狼先輩は」

  「まぁな⋯⋯そうだ、レポートは書いといた。オレの権限で特別ボーナス付けてやる」

  「いや、いらないですって!俺だけ貰えない⋯⋯」

  「⋯⋯⋯色ぐらい付けてやりたくなる。四人目は鬱陶しい獅子野郎だからな」

  「⋯⋯部長が四人目⋯⋯?」

  「ホント気に食わねぇ。断っちまえよ」

  「⋯⋯⋯⋯」

  「あ、テメェ。ちょっと嬉しいとか思ってねェだろうな」

  「そんな事は⋯⋯無いです?」

  「ふーん⋯⋯。アイツ、オレより鬼畜だから気を付けろよ」

  ━━━━━━━━━━━━━━━

  研修期間も終え、通常の業務に入った嵐。

  例の商品開発以外は至って一般の会社と変わらないのだが、最近どうも同僚の様子がおかしい。

  例えば、同期の一人の猫獣人はやたらと距離が近いし、牛獣人の先輩は不自然に嵐と便所のタイミングを被せてくる。彼らだけに異変は留まらず、嵐に集まる視線は、平生のものから何処か熱を帯びたものへと変化していた。

  「⋯⋯⋯みたいな雰囲気を感じるんです」

  年に数回行われる個人面談、抱える不安や悩みを打ち明ける場で、嵐は部長である王真に、感じている違和感について話した。

  目の前の獅子は高貴な雰囲気を漂わせ、豊富な鬣は自身の雄性がどれだけ優れているのかを視覚的に示す。

  「仕方の無い事だよ。先日の君の声は寮中に響いていた。自制の聞かない若者は辛抱出来ないだろうな」

  嵐達が住む寮は、壁も床も防音素材で滅多に音は外に漏れない。しかし、数度に渡り雄に犯された嵐の喘ぎ声は、聴覚の鋭い獣人の耳に防音を突き抜けて侵入した。

  結果、嵐を性的に見る獣人が増え、邪な視線を常に浴びる事になったのである。

  「全く⋯⋯私も久々に疼いたよ。四人目の被験者になれて光栄だ」

  初めから計画通りだと言うのに、獅子は道化を装う。一人目に喜助を指名したのは、経験の浅い者同士を接触させ、交尾に対する恐怖と緊張を解すため。二人目に茶太郎を指名したのは、友好的な関係を構築させ、交尾の快感を叩き込むため。

  そして三人目。幼馴染の士狼は実に良い仕事をしてくれた。彼の役割は熟成。雄膣の使用感を限界以上に高め、豪快に貫く事で目の前の犬獣人は完全に雌に落ちた。

  「俺は⋯⋯その、商品のためですから⋯」

  控えめに尻尾を揺らす嵐。建前を言い、あくまで自分は性欲に突き動かされていないと主張する。本心では屈強な雄獅子に犯されたいと叫んでいるのに。

  そろそろ、士狼にガバガバにされた雄膣が締まり始めた頃合だろう。王真の肉棒も決して短小な訳では無いが、士狼のサイズが規格外なのだ。対して、王真の性技は士狼のそれを遥かに凌ぐ。数多の獣人を抱いてきた経験は、無骨な士狼を喘がせた経験がある程に匠である。

  「今夜、私の部屋に来ると良い。二階の一番右奥だ。可愛い来客を饗そう」

  百獣の王の巣に自ら飛び込むなど、正常な思考の持ち主では到底ありえない。しかし、残念ながらそのような常識的判断能力は消え去ってしまった後だ。嵐はまもなく来るであろう最大の絶頂に身震いし、誘いに乗る以外の選択肢は無かった。

  「酒は得意かい?」

  「あ、あんまり⋯⋯」

  招かれた部屋は寮とは思えない程広く、整えられたリビングには僅かな体毛も落ちていない。私服に着替えた王真は酒と肴を用意し、嵐がテーブルにつくのをのんびり待っていた。

  「私はインドア派でね。基本的には家の中で飲むんだ。士狼からは"おっさん臭い"と揶揄われるがね」

  王真と士狼は同じ年齢であり、どちらも類稀なる才覚を持つ。王真はその才を有効に使い、部長にまで出世した。士狼はその性分から上に登る事を好まず、一社員として気ままに働いているわけだが。

  「私も酒は得意じゃないんだ。形式的に飲まざるを得ない場面も多いが、基本は水しか飲まない。嫌いって事では無いがね」

  「⋯⋯俺はジュースの方が好きです」

  「そうか、イメージ通りだ。実はね、私個人としても、君の事は気にかけているんだ。だから一杯だけ飲もう。酔いも悪い事ばかりでは無い」

  王真は飼い猫のようにクルルと喉を鳴らし、グラス一杯のビールを胃に流し込む。同じように嵐も、ゴクゴクと口に運ぶ。今夜、アルコールを口に含む事はもう無い。その代わり、更に身体が熱くなる極上の褒美が待っている事を知っている。

  「媚薬は入れておいたよ。君に渡したものより更に強力なものをね。技術で他の者に負けるつもりは無いが、流石に持続力は士狼に軍配が上がる」

  予め王真が仕込んだ媚薬は、製品に出来なかった特別性の特効薬。獅子獣人にしては珍しく性に関心が薄い王真を、肉欲に染める威力を持った極めて強い発情剤。

  嵐は酒に混ざる薬を取り込み、身体の中がグツグツと煮え滾る感覚を味わっていた。即効性もあるのだろう、急速に血が廻る肉棒が下着と擦れ、甘い痺れが下半身に伝っていく。

  「ふ、風呂入ってきます⋯⋯その、ヤる前に綺麗にしないと⋯⋯」

  「一緒に入ろう。ここ数日は身体を洗う時間も無かったからね。裸の付き合いといこうじゃないか」

  紳士的に振る舞う王真だが、その言葉には絶対に断らせないという強い意志を感じる。他人に採決を握らせず、己の案を押し通すのは獅子の得意な手段だ。

  王真は肴を一口に頬張ると、筋肉が張ったシャツと下着を脱ぎ捨て、屈強な身体を余すこと無く嵐に見せつけた。筋トレは欠かさないのだろう、子供の胴体程ある腕筋と見事に割れた腹筋、狼やハイエナでは決して辿り着かない雄の極地だ。

  「す、凄⋯⋯」

  何よりも目を引くのは、股下に鎮座する雄竿と金玉。甘勃起状態でありながら亀頭から汁が滲み、体格とは裏腹に皮が被っている。王真は嵐の視線の先の竿を握り、ズルっと皮を剥く。仕事疲れで念入りに洗えなかったカリには雄臭を撒き散らすチンカスが付着しており、性ホルモンの分泌が過剰である事を証明している。

  「昔からの悩みでね⋯⋯どうも恥垢が溜まりやすい。出来れば、早く風呂場で洗ってくれると助かるのだが」

  王真は自慢の竿を揺らしながら風呂場に向かう。後ろから見える雄尻はよく締まり、誰の肉棒も受け入れた経験が無い事が予測できる。

  ネコ科特有の巨大な足が音も立てずに離れていくのを見送った後、ハッと気が付いたように嵐も服を脱ぎ捨て、後を追って行った。

  「んぉ⋯⋯臭いやっべ⋯⋯あっ、あっ、あぁ♥♥♥♥」

  嵐が思わず口にするのも無理はない。風呂場に入りドアを閉めた瞬間、水気の無い浴室に広がるチンカス臭が充満しているのを感じたのだ。常人なら耐え兼ねる雄臭だが、嵐は肺一杯にそれを吸い込んだ。

  「気に入ってくれて嬉しいよ⋯⋯おや、もう子種を零しているじゃないか。淫乱だ、士狼が執着するのも分かるね」

  恥垢の強烈な臭いは、嵐の快楽中枢を刺激し射精を招いてしまったようだ。ビュルビュルと吹き出す白濁液は、無礼にも獅子の発達した筋肉を汚した。

  足の力が抜け、崩れ落ちる嵐、王真は間一髪の所で支える。瞬間、互いの竿が密着し、カリとカリが擦れ合う。

  「いやぁ♥♥ダメぇ♥♥♥」

  「ぐっ⋯⋯!!」

  媚薬の影響を受けているのは嵐だけでは無い。日常的に押さえ込んでいた獣の本能を、強制的に解放するのだ。僅かな接触ですら王真の理性は崩壊しかねない。

  「⋯⋯さぁ、掃除してくれ。手は使うなよ⋯⋯犬らしく、舌だけでこそぎ落としてくれ」

  嵐は沸騰しそうな頭のまま、極太の竿に顔を近付ける。遠距離の段階であの臭いなのだ。恥垢と鼻がぴたりと重なった時、どれ程の衝撃が訪れるのか、嵐には到底想像出来ない。

  半ば恐怖すら感じながら、嵐はゆっくりと亀頭に鼻を付ける。我慢汁と鼻水で糸を引くせいで、例え顔を引いてもその臭いは離れる事は無いだろう。

  「んぅ⋯⋯ンチュ⋯⋯レロっ⋯⋯♥♥♥」

  亀頭の臭いを取り込みつつ、犬の長い舌は竿全体を満遍なく舐める。訪れた刺激に王真の金玉は震え、長らく溜め続けた精液が一気に尿道まで上がっていく。

  敏感なのだろう。積極的に舐めれば、その分王真は腰を引き快感を逃がそうとする。その間も絶え間無く嵐は射精し続け、浴室の床は生命の元で満たされていった。

  「幾らでも射精していいぞ。種が切れてもすぐに補充される⋯⋯そういう薬を飲ませたからな」

  王真の言う事は事実らしい。萎える気配の無い嵐の肉棒は、勃ち過ぎて獅子の足に当たっており、懸命にフェラを続ける犬を見下ろす獅子もまた、初弾を口内に放とうとしていた。

  「流石、上手だね⋯⋯苦しくなれば吐き出して構わない。だから、このままイかせてもらうよ」

  次第に腰を振る速度を上げる王真は、目前の相手を最早オナホとしか考えていない。周囲から尊敬される獅子の本性を知っているのは、粗忽な狼獣人と新人の犬獣人だけだった。

  「おっ⋯⋯⋯いくいく、イクっ⋯⋯!!」

  ブバッブバッ、ブビュルルルルルルルルルルルルルルルル!!!! ビュッバァアアアアアアア!!!!

  注がれる白濁は、士狼にすら匹敵する程の濃さ。獣の王に相応しい濃厚な精液は、風呂の熱気を更に高め、両者の発汗を促す。

  「あ、あふぅ⋯⋯♥♥♥」

  言葉などまともに喋れる訳も無く、ただただ唸るだけ。それでも王真は、嵐が性の快楽に包まれている事は容易に理解出来た。目は蕩け、より多くの白濁を求めて口を窄める。獅子の言いつけのまま、嵐の両手は頭の後ろで組んだままだ。

  「たくさん出しちゃったね⋯⋯でも君も気持ち良かっただろう?私の太腿に何度も打ち付けられる感触があったからね」

  「きもひぃれす⋯⋯♥♥もっとくだひゃい⋯♥♥♥」

  呆然とする嵐は力が抜けたようにペタリと精液まみれの床に座る。獅子獣人は哀れな犬を見下ろすと、水の堪らない浴槽にその巨体を移す。

  「おいで、壊れない程度に優しくしよう。そのためにあの馬鹿狼を挟んだのだから⋯⋯」

  幾ら広い浴槽と言えど、大柄な獅子獣人が居座れば、成年の犬獣人は満足に幅を取る事は出来ない。嫌でも覆い被さる体勢になるのだが、嵐は中心に聳え立つ肉砲にしか目がいかなかった。

  「あ、あまぎしぇんぱい⋯⋯⋯♥♥おれ、ほし⋯⋯♥♥」

  「私の方を向いて跨ってごらん」

  嵐は王真の言う通りに、自身の雄膣をでっぷりと膨れた竿に照準を合わせる。自重によりズブズブと挿入される感覚に酔いしれながら、両者の腰と腰が合わさった。

  「あっ⋯⋯わふぅ⋯⋯♥♥」

  「むぅ、これは中々⋯⋯待った甲斐はあったな⋯!」

  三人の獣により開発された嵐の肉穴は、より巨大な竿により蹂躙される事になった。圧倒的な質量は無遠慮に前立腺を潰し、浴室に嵐の声が反射する。

  「ひっ…♥♥やぁ、あぁ…っん…っ♥んん゛んんっ!!」

  容赦ない攻めに陥落する嵐、反響する喘ぎ声は確実に隣室まで聞こえているだろう。アヘ顔を晒し舌をだらけさせる口に、王真はすかさず己の舌を捩じ込む。

  「んんぅ"ぅ"!?♥♥♥」

  「⋯⋯⋯⋯ぷはっ、⋯⋯⋯これは、参ったな⋯⋯!」

  王真の誤算は、嵐の内に秘める妖艶さを甘くみていた事。士狼が目を付けるのも納得の使い心地、オナホとしての才覚は会社中を探しても彼が群を抜いている。

  王真は、百獣の王の名に恥じない数の獣人を抱いてきた。今期入社した新人には嵐以外手をつけていないが、茶太郎や士狼も含め、交尾をした社員は多い。

  格が違ったのだ。嵐の膣は誰の穴よりも貪欲に竿をしゃぶり、雄の金玉を空にしようと脈動する。王真は思わず嵐の首筋に鼻を埋める。

  「もう一発、出すぞ⋯⋯!」

  「出して⋯⋯!!中に、たくさん出してぇ⋯⋯!!♥♥」

  ビュッッッボァアアアーーーアアアアッッッッーーーーーーーーー! ビュグッビュグッビュボボボッボォォォッォォォ!!!

  亀頭が限界を超えて膨れ上がり、粘ついた子種が大量に放出される。

  「ふう、君は最高だな⋯⋯⋯⋯大丈夫かい?」

  「⋯⋯⋯もっと⋯♥」

  「⋯⋯ん?」

  「もっと下さい⋯⋯♥♥貴方の、チンポ⋯気持ち良くて⋯もっと突いてください⋯⋯♥♥♥」

  「⋯⋯⋯あぁ。まだ抜かないぞ⋯⋯私も久々に、遠慮はしない⋯⋯!」

  浴槽の排水溝には、粘度の高い二人の精液が詰まっている。一晩中射精し続け、それでも尚満足しない。嵐は汗に塗れた王真の肉棒、腋、足裏、その全てから発せられる臭いに興奮し、金玉に子種を次々と貯蔵した。身体中がヌルヌルになり、嵐が気を失ったのは、媚薬の効果が切れた瞬間だった。

  「⋯⋯⋯牙山。牙山⋯⋯嵐。そろそろ起きてくれ」

  普段と違う、更にフカフカのベッド。渋い声が耳に届き、ゆっくりと目を開ける。嵐を覗き込むのは、立派な鬣と整った顔立ち、勇ましい獅子獣人の天城王真であった。

  「部長⋯⋯おはようございます。すみません、寝ちゃって」

  「別にいい。それよりも、体調はどうだ?」

  身体の節々に意識を向けると、甘い快楽は残っているが、尻に痛みはまるで無い。士狼の交尾は暫く痛みが残っていたのを考えると、性技の差は如実のようだ。

  「う〜ん⋯⋯士狼先輩の時よりはマシかな⋯⋯」

  「当然だ。あぁ、そうだ⋯⋯君が寝ている間に部下のも含めて計画書を纏めておいた。私の直感だが、我が社の商品史上、最も売れる玩具になるだろう」

  「それはちょっと複雑⋯⋯」

  「胸を張ってもいい。使用者の子種をしこたま搾り取るに違いない⋯⋯私が保証しよう」

  「やっぱり複雑⋯⋯⋯」

  その後、数ヶ月に発売された性玩具は、界隈で話題になる程の大ヒットを記録した。社内でも嵐は有名になり、夜な夜な彼の部屋を訪れる社員が続出したようだ。しかし、数多の性交渉は、四人の獣人により阻まれる事になる。

  嵐と交わった四人の関係はというと、以外と上手くやっているらしい。終業後、獅子の部屋でワイワイ騒いでいる声を何人も耳にし、頻繁に甘い声も聞こえるらしい。

  本格的に嵐を惚れさせようとしているのが狼とハイエナ。獅子は元来の性質故か、嵐一人に固執せず、虎はそもそも恋愛に興味が無いようだ。

  嵐は今日も懸命に働く。雄に囲まれた理想の職場で、毎日笑顔を見せながら⋯⋯。

  "絶頂確実!超高感度雄犬膣 Ver.1"

  欲求不満な貴方!ぜひ、お買い求めください!

  🦁

  「新商品について相談がある。嵐、今夜は空いているか?」

  🐺

  「おい。馴れ馴れしく名前呼んでんじゃねえよ」

  🐕

  「お二人とも仲良しッスね〜。ね、喜助君?」

  🐯

  「俺に聞かれても⋯⋯」

  🐺

  「犬っころ。お前、誰のチンポが一番気持ち良かった?」

  🦮

  「えぇ!?」

  🐕

  「あ、俺も気になるッス。結構自信あるんスけど」

  🦮

  「うーん⋯⋯ドキドキするのは喜助で、満足出来るのは茶太郎先輩。意識吹っ飛ぶぐらい感じるのは士狼先輩だけど、一番興奮するのは王真部長ですかね⋯⋯」

  🐯

  「お、お前⋯⋯凄いな⋯⋯」

  🐕

  「今度皆でしましょうよ!俺、ケツも使えるッスよ!」

  🐺

  「オレもいいぜ。犬っころと馬鹿獅子犯し倒せるならな」

  🦁

  「私も構わん。ついでに馬鹿狼を調教してやる」

  🐕

  「とりあえず、今回は締めるッス!

  皆さん、機会があったらまた何処かで!」