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【リク作品】薬の誤飲に御用心! ~バシャーモになりましたが、風邪は治ったので問題……あるってば!~

  「あー、最悪……なんでこういう日に限って熱が出ちゃうんだろ」

  額に手を当てながら、一人の女性がフラフラとリビングにやってきました。

  「タカシにうつさないようにしないといけないわね、うーん……」

  棚を開け、ゴソゴソと薬を探す……のですが。

  「あら、無くなってる? あ、そっか、そっか、そっかぁ、この前タカシが風邪引いた時に……んもう、忘れてたわぁ……」

  そこそこ熱もあるのか、ちょっとぼんやりしたような声を出し。

  赤ら顔で困りつつ、辺りをキョロキョロ。

  とはいえ、普段置いてある場所以外に薬があるはずもないのですが。

  「あれ、あら? あれ、風邪薬かしら?」

  ふと、ちょっと焦点がずれている目でテーブルの上を見ると瓶が一つ。

  「あ、もしかして、タカシが買ってきてくれたのかも?」

  手に取ってみると、瓶の中には液体。

  「とりあえずこれ飲んで、寝て良くなったらいつもの買いに行くとしましょっと」

  キャップを開け、中身を一息に飲み干して。

  「……なんか変な味ね。どこのメーカーだろ、これ?」

  考えようにも、熱のせいで考えがしっかりしません。

  「ま、いいわいいわ、もう一回寝ましょっと……」

  重い体を動かしつつ、女性は自室へと戻り。

  「ん……なんだろ、気のせいかもしれないけど……ちょっと楽になってきたかも?」

  目を擦りつつ、布団を被り。

  風邪で体調が優れないのと、薬の効果もあったのでしょうか。

  女性はたちまち、少し荒い寝息を立てて眠りに落ちていき……

  しばらくすると、彼女の体に変化が訪れます。

  額に滲んでいた汗は急に量が増え、だらだらと滝のように流れ始め。

  火照っていた顔はますます赤くなっていき、燃えるような色合いになっていくではありませんか! 不思議な事に、荒い呼吸をすればするほど……その鼻は尖り、前に伸びていきます。

  布団を握っている手に力が入り、その手も少しずつ色が変わり、大きくなり。

  何故でしょうか、寝相を変えたわけでもないのに……布団の下側から、にゅっと足が出てきたではありませんか!

  まるで急に身長でも伸びたかのような不思議な出来事。

  しかもその足は、黄色くふさふさした毛で覆われているのです!

  熱でうなされているような声は徐々に鳴き声のようになっていき、ますます体温が上がる感覚がして。

  完全に眠りに落ちている間に、女性は全く違う存在へと姿を変えてしまうのでした。

  スマホの着信音。

  女性は手を伸ばし、スマホを覗き込み。

  「バシャぁ? なんで顔認証、できないんだろ?」

  ぼんやりとしたまま、パスコードを入力し。

  『エミ、体調大丈夫か?』

  旦那さんである、タカシさんからのメッセージ。

  「あー、そっか、寝直してたんだったわぁ、バシャぁ……返事、打たなきゃね」

  エミさんはスマホを操作するのですが……何故だか違和感に襲われます。

  「あれ、あれ、スマホ、小さくなってる? いやいや、そんな事ないか、んー?」

  返事を送信し、伸びをして。

  「あ、でも、なんかスッキリした気がする……」

  むくり、と体を起こしてベッドから降りて。

  「あーあ、よく寝た! すごくよく効く薬だったわね、あれ!」

  寝る前と打って変わって、体が軽く感じます。

  「ふんふんふーん♪」

  ご機嫌で鼻歌を歌いつつ、鏡を覗き込み。

  「わっ、あれ、バシャーモかぁ」

  その中に見えたポケモン……バシャーモにちょっとびっくりしつつ、立ち去ろうとしたのですが。

  「え? なんでバシャーモ?」

  少し背筋に寒いものを感じ、慌ててもう一度鏡を見て。

  確かに、そこにはバシャーモの姿。

  それも、エミさんのパジャマを着たバシャーモ!

  「あれ、これ、鏡よね、バシャ、うん、うん」

  コンコン、と爪で鏡をつついてみます。

  「やっほー、私、エミでーす」

  手を振りながら自己紹介。

  鏡の中のバシャーモが、同じように動きます。

  「……」

  しばしの沈黙、そして。

  「バシャあああああああああああ!?!?!?!?」

  家が震えんばかりのバシャーモの鳴き声が、エミさんの口から漏れ出てしまうのでした。

  『えっ!? それ、うちの会社の試作品だったんだけど』

  「な、なんでテーブルの上なんかに置いちゃうバシャァ!?」

  タカシさんに電話をかけながらも、今の自分の姿に慣れず部屋の中をうろうろ。

  『それはごめんって。で、ええっと、バシャーモになったみたいだな』

  「そうそう、上から下まで、バシャーモになってるバシャ」

  『ふーん、送られてきた写真でも確かにそうだけど……人の言葉喋れるんだな、なるほど』

  「か、感心してないで、なんとかしてバシャ!」

  『と言われてもなぁ。そもそも試作品だから本当にポケモンになるかどうかすらわからない物だったんだ。だから戻る薬はまだ無いっていうか……』

  「えぇ!? じゃ、じゃあ、どうすればいいバシャ!?」

  『なるべく早く戻る薬の試作をするから、それまではバシャーモでいてもらわないといけないな……ごめんな、俺がぼんやりしていたせいで』

  「は、早くね!」

  電話を切ったはいいものの、まるで落ち着かず。

  「んー、どうしよ、買い物も行かないといけないのにぃ」

  こっそりと外を見てみます。

  当然のようにトレーナーと一緒に歩いているポケモンもいれば、呑気にしている野生ポケモン。

  「あ」

  目についたのは、買い物かごを持ったピカチュウでした。

  「あー、そ、そうね、お使いを頼まれたポケモンって事にすれば変じゃないバシャ!」

  解決策を見つけ、いざ実行……しようとしたのですが。

  「でも、待って? 今バシャーモなんだから、服を着ていたらおかしいわよね」

  パジャマを脱いだところまではいいのですが、その後が悩みどころ。

  「それだと私、全裸ってわけだし……もし途中で人間に戻ったら最悪バシャ。ん、あれ? だからと言って私の服を着ていたら、私の知り合いに見られたらなんかきっと変に思うわよね?」

  実際問題、道行く人の事をそんなしっかり観察するかという話なのですが……本人が気になってしまう以上、無視できるはずもありません。

  「よ、よし、買い物かごに下着ぐらいは入れておけばオッケーバシャ!」

  何がどうオッケーか分かりませんが、買い物に出発!

  家の鍵を掛け、歩き出し。

  「あ、バシャーモだ!」

  早速近所の子供に声をかけられます。

  「あ……」

  挨拶をしようとして、思考を巡らせて。

  流石に言葉を喋るのはまずいのでは?

  自分も今まで喋るポケモンは見たことが無いし。

  変に注目されても困っちゃうし。

  と、とりあえず、バシャーモって思われているんだから……バシャーモっぽく喋りましょ!

  「シャモ、しゃーもしゃも!」

  「なんか変な鳴き声ー!」

  仕方ないでしょ人間なんだから、と言いたくなるのをグッと堪え。

  なんとか切り抜けたのはいいものの、会う人会う人に挨拶を返すのは大変。

  挨拶、と意識している時はいいのです。

  スーパーについて、買い物して、レジで精算して。

  「はーい、バシャーモちゃん。892円です!」

  「じゃあ千円でお願いします」

  うっかり。

  ついうっかり。

  普通に言葉を喋ってしまい。

  「えっ!?」

  「あっ、バシャー! シャモしゃも、バシャモシャモ〜!」

  「あ、気、気のせいだったのかしら……」

  「バ! シャモ!」

  コクコク、と首を縦に振りなんとかその場は誤魔化して。

  ピンチを乗り切り外に出ると……

  「げ、雨じゃない」

  またうっかり言葉を口にしてしまい。

  それはそれとして、ドタバタしていたせいで天気予報を見ていなかったのです。

  しとしとと降る雨を見つめ、ぼんやりと口を開け……

  「ん、待って? 今私、バシャーモなんだから走ったら行けるかも?」

  ぶつぶつと考えをまとめ、軽く屈伸して準備体操。

  その場で軽く足踏みをしてみると……なんだかいけそうな感じ!

  「よし、ようし、よーい、ドン!」

  勢いよく踏み出し……たのはいいのですが。

  気合いを入れすぎたせいか、まるでジャンプしたかのように跳んでしまい。

  スーパーのひさしに思い切り頭をゴツン!

  「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ……」

  激しい痛みに頭を抑えたい……のですが、Vの字に突き出たパーツが邪魔でこれまた上手く行かず。

  「気、気を取り直して……」

  力みすぎず、少し落ち着いて駆け出して。

  さすがはバシャーモと言ったところ。

  人間だとそこそこかかる距離なのに、ものすごい速さでたちまち帰宅してしまうのでした。

  「うわー、エミ、本当にバシャーモなんだなぁ」

  「もう、感心してる場合じゃないバシャ!」

  「ごめんごめん、でも一定の成果が出ているからデータは欲しくってさ」

  心配しているんだかどうだかわからない旦那さんにちょっと怒りつつも、エミさんは椅子に座っています。

  「これ、本当に戻れるのかしら」

  「そうだな、今の状態から見るに……人間に戻すのは可能だと思うな。気にしていた人格の影響とかもないし」

  「え、そんな可能性あったの?」

  「例えばヤドンになったら少しおバカになるとかは有り得るだろう?」

  「あ、そうね、そっか。あー、バシャーモでよかったかも。コイキングだったら大変だったわね……」

  「それも確かにそうだな。試作品だからその辺りも分からなかったし……ごめん、エミ! 俺が変な所に放置したばっかりに!」

  「いいのいいの、悪いことばっかりじゃないし。バシャーモってすっごく強いからなんか、便利だし」

  「そう言ってもらえると少しは助かるな。あ、そうだ。ポケモンセンターに行ってみるか?」

  「え、どうしたバシャ?」

  「もしかすると、戻る手がかりがあるかもしれないからな。できる事は全部しておきたいしな」

  「そうねー。じゃあ、明日行くバシャ」

  「お、分かった。俺、風呂入ってくる」

  「はーい」

  会話を終え、タカシさんが部屋から出ていき。

  「あ、あ、あ、あ♡ もう、もう、この体、ムラムラしすぎでしょ、もう♡」

  その直後、エミさんは自分の胸を、股間をいじり出してしまいます。

  どうやら……ポケモンになった影響で、そう言う所までパワーアップしてしまったらしく。

  「タカシの匂いとか声とか顔とか、意識するだけでもう、ムラムラっていうか、キュンキュンしちゃうっていうか、もう、もう、バシャぁ〜ん♡♡♡」

  人間の精神の限界を超え、良くないとは思いつつ……その手が止まることは無いのでした。

  「うーん、まさかだったな」

  「普通に回復してもらえちゃったバシャ……」

  拍子抜け、と言ったご様子の二人。

  「バトル、大丈夫だったか? 結構グラエナの攻撃、激しかったけど」

  ポケモンセンターに行ったのはいいのですが……問題はその道中。

  タカシさんと並んで歩いていたせいで手持ちポケモンと間違えられ、バトルを挑まれて。

  なんとかかんとか勝ったのはいいのですが、ダメージも少なくはなかったのです。

  「えっとね、とびひざげり外した方がめちゃくちゃ痛かった」

  「あれ、本当に体力半分くらい食らうのか?」

  「う〜ん、両足折れたんじゃないかってくらい痛かったバシャ……痛すぎて火を吐いちゃったから勝てたけど、自分が火を吐くのってこう、落ち着かないバシャね」

  そう会話している二人。

  ところが、エミさんの手には何やらポケモンが抱かれていて。

  「……で、アチャモ預かったのも大丈夫なのか?」

  「んもう、OKって言っちゃったのはタカシでしょ? ま、まあ、抱っこしてたら、可愛くなってきちゃったけど、バシャぁ〜」

  自分の腕の中で寝ているアチャモを、ニコニコしながら見守るエミさん。

  「し、仕方ないだろ、お隣さん急な外出だって言っていたし」

  「まあ、分かるけどね〜。おー、よしよし!」

  「あ、なんか、俺より大事にしている感じがして嫉妬しちゃうな」

  「べーだ、今の私はバシャーモなんだから、当然バシャぁ!」

  舌を出して言い返しつつも、アチャモに夢中。

  人間のはずなのにすっかりとママバシャーモのようになっていて。

  「もしかして、バシャーモの姿気に入ってきてるか?」

  「んもう、何言ってるのよ! 早く戻りたいのは事実なんだからぁ!」

  タカシさんのからかいに、思わずほのおのパンチが飛び出してしまうのでした。

  「よし、これが試作品だ」

  「えっと。なんで何本か有るの?」

  「ポケモン化薬の試作品の解除薬の試作品だから、何がどうなるか分からないからな」

  「だ、大丈夫、それ……?」

  「あ、安心しろって。念の為、エミが飲んだ薬も持ってきてるから」

  「何がどう念の為なのよぉ」

  とうとう完成した戻れる薬……の試作品。

  タカシさんが瓶を並べ、エミさんは心配そうにそれを見て。

  「一番戻れる可能性があるのはこれだ」

  「じゃあ、飲んでもいい?」

  「ああ、いいぞ。一応これもデータ取るから、悪く思うなよ」

  「まあそれは仕方ないわよね、ちゃんとやってちょうだいね!」

  瓶のキャップを取り、一気に飲み干し。

  「どうだ?」

  「どうだって言われても……この姿になった時も、寝ている間になっちゃってたみたいだから、ん、あれ?」

  エミさんの体の色が変わり始めます。

  「お、よし!」

  タカシさんがカメラを回し、様子を観察し。

  「あ、あ、あ、あ、あ、あ」

  小さな声をあげつつ、バシャーモの姿から変化していくエミさん。

  腹が膨らみ、首がなくなり、顔が胴体に移動していき、色は黒ずんでいき。

  「え? なんだこれ?」

  ニヤリとした大きな口が形成され、手足はやたらと短くなり。

  予想外の事態に、タカシさんは慌てるばかり。

  その間にも変化は進んでいき、エミさんは新しい姿に変わりきってしまい。

  「ゲンゲンゲーン! あはは、オイラ、今度はゲンガーになっちゃったゲン! 面白いゲン〜!」

  「え、え、嘘だろぉ!?」

  「タカシ、すっごい顔してるゲン! あはは、もっと見せて、見せて〜!」

  なんと、エミさんはバシャーモからゲンガーの姿に早変わり!

  ニヤニヤした顔つきのまま、タカシさんをからかい始めます。

  「お、おい、エミ、大丈夫か!?」

  「オイラは大丈夫ゲン! でも、タカシは全然大丈夫じゃなさそうゲン〜! うへへ、おちんちん触っちゃうゲン!」

  さすがゴーストタイプ、手を透過させ……ヒヤリとした手で直接、タカシさんの逸物を撫で始めてしまいます。

  「お、おい、こら、どうしたんだよ、エミ!?」

  「え〜、だってポケモンってめちゃくちゃ興奮するんだゲン! でもポケモンだから、イッヒッヒ、エッチできないし、こういうことしちゃうんだゲーン!」

  「わ、わわ、こ、こら、性格まで変わってるぞこれ、うおっ♡」

  ゲンガーになった奥さんの責めに軽く喘ぎつつ、次の瓶を手に取ります。

  「じゃ、じゃあ、次はこれ、こら、触るなって、お、おいっ!」

  「んもう、タカシったらつまんないゲーン! これ飲んだら、後でオイラと遊ぶゲン!」

  大きな口を開け、中身を一気に注ぎ込み。

  ポイ、と空き瓶を放り投げたその手がたちまち変化を始めます。

  「こ、今度はどうだ!?」

  手が伸びていき、腕カバーのようなものがつき。

  体の割に大きく黄色い頭が姿を見せて、目つきの悪い目がギョロリ。

  その手にはどこから取り出したのかスプーンが握られており……

  「え、あれ、フーディンか!?」

  「肯定する。汝の作成した薬品の副作用により、我はフーディンと化した。ゲンガーの痕跡無し。完全に変化完了」

  冷静というよりは機械的な喋り方で、フーディンになってしまったエミさんが喋ります。

  「ま、また性格が変わってる!?」

  「肯定する。我の知能の高さに影響を受け、本来の精神が変容している。もし一時間この姿でいた場合、永遠に性格がこの状態で固定されると予想される」

  「や、やや、やばいってそれ、早く戻さないと!?」

  「次の薬品摂取の前に汝との性行為を要求する」

  「え? 性行為……性行為!?」

  「ポケモンの肉体は人間の肉体のおよそ三倍から五倍の性欲があるため、我の精神は常に欲情に晒されている。これ以上の我慢は悪影響が想定されるため、直ちに性行為をして発散の必要がある」

  「ん、え? じゃあ、一週間くらいバシャーモだったわけだけど……」

  「無論、激しい性欲に耐えきれず毎晩自慰行為による発散を試みた。しかしながら実際の性行為には敵わず、少しずつではあるが溢れた性欲が蓄積。もし可能なら直ちに催眠術を汝にかけ、気が済むまで我の膣内に汝の陰茎を挿入させたい。承諾してもらえるか?」

  「待て待て待て、催眠術って」

  「不安になる必要はない、3回の絶頂の後解除されるため永続することはない。ただし性行為により一時間を超過した場合、我の人格は永遠にこの状態になると想定される」

  「えーっと、ええっとだな」

  「質問は三つまで受け付ける。それを回答した後、結論を聞かせてもらう」

  「ま、まあ、もしエッチした場合、今の笑みってどんな喘ぎ方するんだ?」

  「実演開始。……汝の陰茎が我の膣口を刺激し、我の幸福感を増大させている。汝の顔を視認する事により、我の精神の昂りが増加。また……」

  「ストーップ!!! ストップ!!! 俺が萎えるって!」

  「理解している。よって、催眠術の使用を……」

  「そ、そうだ! 今のエミが、最初に飲んだ薬を飲むとどうなるんだ?」

  「ほぼ確実にバシャーモの状態に戻ると想定される。変化のパターンを脳で分析した所、その薬品は今飲んだ物とは異質のため専用の効果をもたらすと考えられる。但し……」

  「分かった、分かった! じゃあ、この薬を飲んでバシャーモになったらエッチしよう、な!」

  「承諾した。もし誓いを破った場合、サイコキネシス……いや、とびひざげりをするので覚悟をする事」

  念力で薬を口元に運び、そのまま飲み干し。

  「変化開始。23秒でバシャーモの姿に変わると想定される」

  そう言い終わるなり、その姿が赤く変化し始め……

  「あっ、わっ、戻っちゃった……と言っても、バシャーモに戻っちゃったのよね。あーあ……」

  「あー、よかった、ふう」

  お互いに大きく息を吐く。

  「え、ええっとぉ……」

  「え、エミ、フーディンの時に言っていたの、本当か?」

  「お、思い出させないでよぉ、ゲンガーといい、フーディンといい、なんか、なんか、変なのに、私って感じで!」

  ただでさえ赤い顔が、ぼうっとより赤くなる。

  「で、でもエッチな事我慢していたっていうから」

  「そ、それはほ、本当」

  「催眠術かけたいくらいに?」

  「だってだって、フーディンって頭が良すぎて、片手間でタカシとのエッチを完全に想像できちゃうんだもん!」

  「ひ、ひえー、戻ってもらえてよかったぜそれ……」

  あまりにレベルの違う頭脳を相手にしていたと気付かされ、冷や汗が出る。

  うずうずしているバシャーモの姿のエミを、そっと抱き寄せ。

  「じゃ、じゃあ、するか?」

  「うん、うん、私、私、もう、我慢できないバシャぁ♡」

  バシャーモの姿だということも忘れ、全力でタカシさんを押し倒し。

  「お、おいおい、激しいなぁもう!」

  「あ、ごめんごめん、体がもう、燃えそうなくらい、ムラムラしちゃって、ねぇねぇ、早く、早くぅ♡」

  性欲に急かされているのか、鼻息荒くおねだりタイム。

  タカシさんも急いで服を脱いでいくのですが……

  「んもう、んもう、おちんちん、おちんちん!」

  無理やりズボンとパンツをずらし、股間を丸出しにして。

  なんと躊躇せずに、バシャーモのお口でナニを咥え込んでしまったではありませんか!

  「お、おいっ、あっ、おっ♡」

  「バシャ、バシャあ、あぁあ〜〜〜ん♡」

  愛しの人の性器の臭いにクラクラしながらも、エミさんはご奉仕を続けます。

  「あっ、おっ、んっ♡」

  その感覚に腰が砕け、タカシさんはヘナヘナと座り込んでしまい。

  「んっ、あ〜、タカシ、好き好き、あぁ〜ん♡」

  ちんちんをしゃぶっていたばかりなのに、そのままキッス。

  体を擦り付け、股間に逸物を擦り付けて。

  「わっ、つ、強いな、おい……」

  「うふ、うふふ、私、私、バシャーモ、だもぉん♡♡♡」

  逞しい両手が旦那さんの腕を床に押さえつけ、引き締まった尻が逸物を咥え込み。

  相手をホールドしたまま騎乗位の姿勢となってエミさんは、自分のペースで致し始めてしまいます。

  「お、おい、早い、早いって、あ、あ、あっ!?」

  「もう、もう、私、私、いっぱい、いっぱい、我慢、我慢、したんだからぁ、バシャ、バシャあぁ、あぁああ〜〜〜ん♡♡♡」

  止めるのも聞かず、エミさんは体を上下させ。

  もしかするとエミさん自身も体を制御できず、本能に支配されているのかもしれません。

  体同士がぶつかる音が響き、喘ぐ声、鳴き声が響き。

  「あっ、あっ、タカシ、タカシ、好き、好き、バシャ、バシャあ、バシャぁ、好き、好き、好き、好きぃ〜♡♡♡」

  「エミ、俺も、俺も、好きだぞ、好きだぞ、好きだぞっ……!」

  その言葉がエミさんの心を、体をますます悦ばせ。

  「あっ、あっ、あなた、あなた、あなたぁ、愛してる、愛してるぅ、バシャ、バシャ、バシャぁああああ〜〜〜ん♡♡♡♡♡」

  一段と高い鳴き声をあげ、肉体が絶頂に達し。

  ほぼ同時に果てた旦那さんの、人間の精液が、バシャーモであるエミさんの中にどんどん流れ込んでいき。

  その感覚に脳を焼かれ……エミさんは幸せの中、脱力してしまうのでした。

  「あなた、おかえりバシャー!」

  「ただいま! どうだ、調子は?」

  「うん、全然平気バシャ! まあ、ずっとこのままだから子供産めないの残念だけど!」

  帰宅したタカシさんとエミさんが、明るく会話をしています。

  あの後、エミさんの協力の元……無事にポケモン化薬、解除薬が完成したのです。

  が。

  「やっぱりダメバシャね、戻らないわ」

  飲んでみても、エミさんには効果ゼロ。

  「やっぱりって、どういうことだ?」

  「フーディンの時に言いそびれたんだけど、あの薬を二回飲んじゃったでしょう? 二回この姿になった影響で、私の元々の姿って言ったらいいのかしら、それがバシャーモの姿って事になっちゃったみたいで」

  フーディンエミさんの発言を遮ってしまったタカシさん、頭を抱えるのですがもう遅く。

  「でもね、私もなんだかんだで気に入ってるから大丈夫大丈夫!」

  そんなタカシさんに、そっとキスをしてあげたのが今から二週間前。

  「ねぇねぇあなた、今日エッチしない?」

  「よーし、いいぞ。今日はどうするんだ? 俺もバシャーモになろうか?」

  変身薬ができたのもあり、気軽な変身エッチのお話が飛び出します。

  「う〜ん、私がウェーニバルになってみたいかも!」

  「おいおい、それだとマータ特徴が混ざっちゃうだろ?」

  「いいじゃない、ミルタンクバシャーモ、タカシめちゃくちゃ興奮してたでしょ? おっぱい、全部吸っちゃって……」

  「わー、わかったわかった、じゃあ用意しとくからな」

  「うふふ、楽しみ〜!」

  自らの炎で料理を仕上げつつ、エミさんはもうエッチが待ちきれない様子。

  ウッカリでポケモンになってしまい、元にも戻れなくなり。

  それでもエミさんは、バシャーモとして今日も楽しく暮らしているようなのでした。

  おしまい

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