【リク作品】変身!リザードマン

  「えぇ〜ん、待ってよぉ〜……」

  「だから無理に来なくってもいいって言ったじゃねぇかよ……」

  情けない声に振り返り、男性冒険家が呆れた顔で声をかけます。

  「だってだってぇ、いつもと全然、感じが違うんだもん!」

  弱気な発言をしながら、一生懸命男性を追いかけているのは……なんと、リザードマン!?

  「俺のせいでマリィがあのトラップ踏んじまったんだから、俺がなんとかしてやるってば」

  「えぇ〜、でも、私がいないとタケル、不安かなって……」

  丸く大きな盾、立派な剣。

  大きな翼に長い尻尾。

  ツノの生えた、長い顔。

  どこからどう見ても、モンスターのリザードマンなのですが……?

  「まあ、確かに魔法使いがいてくれた方がありがたいけどさぁ、今のマリィはリザードマンじゃん?」

  「そ、そうだけど、ほら、契約金貰っちゃってるじゃない? 働かないとぉ……」

  「だーかーらー、そう言うこと、気にしてる場合じゃないだろって!」

  内股気味に恥ずかしそうにしているリザードマンのマリィ、彼女に呆れているタケル。

  どう言うことなのかというと……それは、数日前に遡ります。

  「ええっと、タケルさん、ですね? よろしくお願いします!」

  「おう、よろしく! タケルって呼んでくれよな。俺、力任せの戦闘は得意なんだけど……魔法はてんでダメでさ」

  「お任せください! タケルにかかった呪いでもなんでも、私がなんとかして見せますよ!」

  ギルドの掲示板が縁で出会い、すぐに契約をして。

  そしてそのまま、肩慣らしに近くのダンジョンに行ったのまでは良かったのですが……

  「わ、わわ、なんだこれ!?」

  「ちょっと、タケル、危ない……あっ!?」

  油断したタケルをマリィが庇った弾みに、何やら踏んづけてしまい。

  地面から激しく煙が噴き出し、彼女を覆い隠してしまったのです!

  「お、おい、マリィ、大丈夫か?」

  「ゲホッ、ゲホッ、なんか、変……!」

  咳き込みながら姿を見せた彼女は……もう、既にリザードマンに変わり果ててしまっていたのです!

  「お、おい、マリィ、どうなってるんだよ!?」

  「え、えっ、私、これって、えぇえええええっ!?」

  マリィは必死に、解呪を試みるのですがうまくいきません。

  それもそのはず、彼女は既にリザードマン。

  本来持っているはずの魔力も何もかもが、完全にリザードマンに置き換わってしまっていたのですから!

  「おいおい、まずいんじゃねぇか、これ!?」

  「ど、どうしよう、私、このままじゃ、ずっとリザードマンなの!?」

  パニックになってドタバタしているリザードマン……の姿のマリィを落ち着かせつつ、タケルはギルドに一旦戻り。

  「へぇ、そう言う罠があると聞いたことはあるけどよ、本当にあるなんてな」

  ギルドにいるおにこんぼうが、感心したように声をかけてきます。

  「うぅ〜、別にモンスターとか人間とか関係ないのはわかるんだけどぉ……」

  ギルドどころか、街の中では平然と人間やモンスターが行き来しています。

  別段世界を支配する魔王がどうこうとかはなく、人と魔物が喧嘩をする理由もなく。

  が、それはそれとして。

  だからと言って、人間だったのに魔物になってしまった事がなんでもないなんて事はなく。

  「タケル、これ、戻れないのかなぁ……」

  あまりの事態に素が出ているのか、ちょっと弱気な発言。

  「なんとかならねぇのかな、ううん……」

  「と、とりあえず、服着たいんだけど、これぇ」

  「と言ってもなぁ、リザードマン用の服なんてあるのか?」

  「だ、だってぇ、ほぼ裸だもん、これ、もう、恥ずかしいんだってばぁ!」

  「ど、どうするかなぁ、他のリザードマンに聞いてみるしかないんじゃねぇか?」

  「えっ、エェッ、私、人間なのにぃ!?」

  色々と考えていてもどうしようもなく、兎にも角にもお金は必要です。

  タケルはマリィを心配して、新しく依頼を引き受けて。

  マリィはマリィで、そんなタケルを心配して慣れない体でついてきている、と言う状態なのでした。

  ところが、です。

  「わ、わ、わぁ!?」

  「おいおい、そんなへっぴり腰じゃ危ないぞ!?」

  魔法使いだったのに、今はリザードマン。

  杖ではなく、剣。

  魔法ではなく、武術。

  記憶が変わったわけでもないので、自分の体のはずなのに何一つ上手く行動できず……

  尻尾をぶつけるわ、ツノが木に引っかかるわ、翼で余計なモンスターを刺激してしまうわ。

  「ひぇぇ、どうしよう……」

  あっという間にクタクタになり、へたりこんでしまうマリィ。

  「と、とりあえずさ、その体に慣れるまで俺の家で留守番でもしといてくれよ」

  「で、でも、それじゃ、契約金が」

  「えーっと、じゃあ、俺が出かけてる間、俺の家の家事をしておいてくれ! これならいいか?」

  「あっ、えっと、は、はぁい」

  実際足手纏いになっているのは事実のため、強く言い返せません。

  貰ったお金についても、仕事を与えられたのなら問題はない、はずです。

  強いて言うのなら、魔法使いとしてのプライドが傷つくくらいなのですが……

  それは今、リザードマンである以上どうしようもない事なのでした。

  そんなこんなで、翌日。

  「えーっと、お掃除しましょっと」

  鎧の代わりにエプロンをつけ、兜の代わりに三角巾。

  剣ではなく箒、盾ではなくてチリトリを。

  いかにも家政婦さんのような加工をしたリザードマンが、のっしのっしと家を歩き回ります。

  「じゃあまずは……」

  開始地点を定め、体の向きを変え。

  勢いよく尻尾が柱にぶつかり、鈍い痛み。

  「つぅ〜〜〜〜〜……」

  ジンジンする刺激に涙が出て、早速出鼻を挫かれて。

  「ダメダメ、私! こんなんじゃ、タケルに合わせる顔がないわ!」

  仕切り直して、掃除再開!

  どうしても足の関節や形が違うため、横向きに歩くのもなかなか難しく。

  慌てず急がず集中し、なんとかかんとか箒を動かし。

  幸い、リザードマンになったことで力は強くなっているようでその作業は問題なく。

  十分ほどして、マリィは家の埃を集めることに成功します。

  「ふぅ、やれやれ! やっとできたわ!」

  一安心して、伸びをして。

  その拍子に、大きな翼が元気よく動き。

  せっかく集めた埃は風に乗り、またあちこちに散らかってしまい……

  「う、嘘でしょぉ……」

  人間の時にはなかった部位に苦しめられ、マリィはドラゴン顔を抱えてガックリしてしまうのでした。

  なんとか掃除をやり直していると、もう日も暮れて。

  「ただいま、大丈夫だったか?」

  「ううん、まだ全然慣れなくって……ごめんね、本当はご飯とかも作ってあげたかったんだけど」

  「いいんだってば、ちょっとずつ頑張ってくれれば。何度も言ってるけど、俺が悪いんだし」

  お互いにお互いを心配しているが故に、どこかぎこちなく。

  それでもタケルはマリィのために頑張って、マリィはタケルのために頑張って。

  「ただいま! 今日はそこそこでかい依頼こなしてきたぜ!」

  「私ね、だいぶこの体の歩き方分かってきたわ!」

  「そういえば近くの店に新しいデザートが増えたんだってさ。今度行くか?」

  「えっ、えぇ〜、嬉しいけど、私、リザードマンだからな〜……」

  「この前相談した仲間から連絡あったんだけど、戻る方法見つかるかもしれないってさ」

  「えっ、嬉しい! でも、戻ったら今度は、人間の歩き方の練習しなくっちゃ」

  「マリィ、最近よく笑うようになったな? 可愛いぜ!」

  「もう、リザードマンの顔なのに可愛いって言われると、人間の頃は可愛くなかったみたいじゃない! うふふ、嬉しいけど!」

  「マリィ、リザードマンの体に慣れてきたならそろそろ一緒に探索とかするか?」

  「うーん、もう少し待ってくれない? 最近、剣の練習始めたの。なかなか難しくって」

  「あー、やっぱりマリィの作ってくれるご飯は最高だぜ! このために、何があっても帰らなきゃって思えるもんな!」

  「えへへ、ありがとう! リザードマンの舌って敏感だから、味付け上手になってきちゃった!」

  こうして二人での暮らしは月日が経ち。

  すっかりリザードマンとしての生活に慣れてきたマリィは、タケルを見送った後にお洗濯。

  いつものように、汚れた衣類を洗濯場に持って行き。

  と、その時。

  彼の愛用のトランクスが一枚、ひらりと落ちてしまいます。

  「あらら、いっけない。無くしちゃったらダメだもんね」

  つまみ上げて、何の気なしに観察し。

  「そっかぁ、タケルってこれ、はいてるのよね……」

  無意識に、前に突き出た鼻を埋めて呼吸をして。

  「あっ、あっ、タケルっ、タケルの臭いが、あっ、あーっ……♡」

  愛しの存在を間近に感じ、心がキュンとときめいて。

  さて、困った事にマリィは今リザードマン。

  魔物の肉体が一度発情してしまうと、もう手がつけられないほどに興奮してしまうのです。

  「んもう、この前も、大きな声でオナニーしちゃってぇ、お隣さんに変な目で、見られちゃったのにぃ♡」

  ただでさえ急に魔物が隣に住み始めただけでも気になるのに、同居人の名前を時々甘い声で叫んでいるのが聞こえてきて。

  まあ、なんだかんだで仲良くはなっているのですが、どうもオナニーの後は顔を合わせるのが気まずくなってしまいます。

  「この前、この前なんか、オナニーしてたら、お裾分けにきちゃって、んもう、んもう、あれ、あれ、すっごく、恥ずかしかったのに、のにぃ、でも、でもムラムラしちゃって、止まらなぁい♡♡♡」

  よせばいいのに、タケルのことが気になって仕方なく。

  体も求めているのか、ついついこうやって心に火をつけてしまうのです。

  全身はもう、準備万端!

  「あっ、あっ、あっ♡」

  今から洗うからいいや、と言い訳がましく思いながら、長い舌でトランクスを舐り。

  どこかしょっぱみを感じつつ、口の中にもタケルの臭いが膨らんでいきます。

  「あっ、好き、好きぃ♡」

  ドキ、ドキ、ドキ。

  爆発しそうなほどに心臓が脈を打ち、頭がどんどんぼうっとしてきて。

  「えへ、えへ、えへへぇ……♡」

  トランクスを抱きしめ、小さな胸に押し付けて。

  「タケル、タケル、だぁい好き♡♡♡」

  鼻をヒクつかせ、徐々に大きな声で愛を囁き、肉体が燃えるように熱いのを感じとり。

  「んっ、んっ♡」

  手を伸ばし、もう愛液が溢れているアソコを撫で始めます。

  「やんっ」

  小さく吠え、体を大きく震わせて。

  マリィの心はもう、タケルのことでいっぱい。

  爆発しそうなほどの愛を、自分の肉体の中で循環させて。

  「好きよ、好きよ、タケル、タケル、タケル、タケルぅううう♡♡♡」

  ご近所さんのことも完全に抜け落ち、全力で叫び、感じ、弄り。

  強靭な魔物の肉体がヒクヒクと震えて、性欲をどんどん掻き立てていきます。

  「んっ、んぅ、ぐるぅうううう……!」

  思わず喉が鳴り、獣の鳴き声が響き。

  大きく開いた口からは、だらりとよだれが垂れてしまい。

  頭の良さが売りの魔法使いのはずなのに、これでは知性のかけらもありません。

  「好き、好き、好き、好きぃ♡♡♡」

  グチュグチュといやらしい音をたて、女性器を太い指で弄りまわし。

  どんどん早くなる心拍、どんどん熱くなる思考。

  「あっ、あっ、タケル、タケル、タケル、タケルぅううううう♡♡♡♡♡」

  絶頂に達し、大きく震え、大きく愛を叫び。

  リザードマン・マリィは吹き飛んでしまいそうな快楽の中、脱力してしまうのでした。

  「え、へへへぇ、お洗濯、しないとね……」

  まだ顔がほてっているのを感じながら、洗濯場へ。

  「ちょっと、マリィちゃん?」

  「ひゃあああい!?」

  窓から、お隣さんの声。

  「マリィちゃん、タケルくんが好きなのはいいんだけどぉ……そろそろ、ちゃんと面と向かって言ったらどうなの? おばちゃん、心配してるのよ〜?」

  オナニーの一部始終をしっかりと聞いてしまったのか、どこか苦笑いの表情。

  「え、えっとぉ、でも、は、恥ずかしいのでぇ……」

  「あらやだ! 私に聞かれるのは恥ずかしくないの!?」

  「あっ、えっとぉ、恥ずかしいです……」

  からかってくるほどに仲が良くなっているのはいい事なのですが……それはそれとして、節度はわきまえるべきではあります。

  お隣さんに言われた事を頭でぐるぐるさせながら、マリィはぐるぐる、家事を始めるのでした。

  「ただいまー、帰ったぞー!」

  「はーい、お帰りなさい!」

  タケルの顔を見て、ちょっと恥ずかしくなって。

  今日もまた、熱心にオナニーした事実がゾクゾクきてしまい。

  いつものようにご飯を食べて、風呂に入って、寝る用意。

  ところが、です。

  「なあ、マリィ」

  「どうしたの、タケル」

  「俺さ、怒られるかもしれないけどさ、今のマリィ、好きなんだよな」

  「ふーん、リザードマンの方が好みなんだ?」

  「そうじゃないんだけど……単に、人間の時のマリィを知らないってだけかもしれないんだけどさ」

  「うん、うん」

  軽く流しつつも、聞いてはいる様子。

  「一緒にいて、何て言うんだろう? あー、本気で一生一緒にいたいなって」

  「あらら、それって、魔物使いにでもなるって事?」

  「いや、夫婦」

  「ふーん、夫婦ね。 夫婦ぅ!?!?!?」

  咄嗟に理解できず、時間差でびっくり仰天。

  「そんなに驚かなくてもいいじゃんかよ」

  「お、驚くわよぉ! だって、夫婦って、結婚、でしょ!?」

  「そうだぞ? 俺、誰とも結婚してないから問題はないし」

  「わ、私は問題あるわよ!?」

  「えっと……あれか。そこまで俺の事、好きじゃないのか」

  「いやいや、大好きだけど。あっ」

  勢いでつい言ってしまい。

  「えっ、えっと、じゃあ、いいじゃん?」

  「わ、私、リザードマンじゃん!?」

  「気にしてないって言ってるじゃん!?」

  「わ、私は、気にするじゃん!?」

  お互いテンパってしまい、妙なテンションで会話が続き。

  「そ、そりゃあ、わかるけどさ。でも、人間のマリィじゃなきゃ好きになれないって言うのも、おかしい気がするんだよ俺」

  「そ、そうなの?」

  「マリィはリザードマンになっても、マリィなんだろ? それとも、リザードマンなのか?」

  「えっと、違うと思うけど……」

  オナニーの時はほぼリザードマンと化しているのですが、秘密です。

  「じゃあ、姿って関係ないと思うんだよ。いつか必ず戻してやるけど、それはそれとして、リザードマンのマリィと一緒にいたからさ、好きなんだよね」

  「え、えっとぉ……」

  「無理にとは言わないけどさ。でも、俺は本気だぞ?」

  「でも、私、リザードマンだよ?」

  「知ってるって」

  「人間じゃないんだよ?」

  「心は人間だろ」

  「め、めちゃくちゃエッチだよ?」

  「あ、ん、人間の頃はそうでもなかったのか?」

  「リザードマンになってからめちゃくちゃエッチになっちゃった」

  「べ、別に、エッチなのは、悪い事じゃないだろ?」

  「でも、エッチだから、我慢、できなくなっちゃうよ?」

  「じゃあ俺とエッチしたらいいだろ」

  徐々にマリィは息が激しくなっているのですが……タケルは気づいていない様子。

  「もう、もう、もう、もう!!!」

  突然マリィが飛びかかり、タケルの腕を布団に押さえつけてしまいます。

  「な、なっ!?」

  「好き、好き、好き、好きぃ、もう、タケルがぁ、好きで、止まらないんだってばぁ♡♡♡」

  そう、今のマリィはリザードマン。

  装備をロクにしておらず、完全に油断していたタケルでは太刀打ちできないほど、強い肉体を持っているのです!

  熱い吐息を吐きかけ、長い舌で首をなめ……

  「あっ、あっ」

  「うふ、うふふ、こんなにエッチなリザードマンでも、好き、好きなのぉ?」

  意地悪な声で、マリィが責め立てます。

  蛇のような舌がチロチロと動き、くすぐり。

  「ああ、好きだぜ? エリィとこう言うことするのも初めてだから、どうしたいかはわからないけどさ……どうしたいんだ?」

  「うふ、うふふ、うふふふ、私、私ね、タケルの、タケルの臭い、大好き、大好き、だぁい好き、お口の中、タケルで、いっぱいに、しちゃいたぁい♡♡♡」

  腕を解放するなり、股間に手を伸ばし。

  下着をずらし、逸物が見えた瞬間……大きな口が、ぱくんと咥え込んでしまいました。

  「わ、わわ!?」

  「んっ、んんっ、んん〜♡」

  うっとりとした顔でタケルの下半身を押さえつけ、ドラゴンの顔でフェラをして。

  長い口が陰茎の上から下まで覆い尽くし、舌が複雑に絡みつき。

  「おっ、わ、わ、わぁ……」

  最初は戸惑っていたタケルも、少しずつご奉仕に心を許していきます。

  それに合わせ、逸物も大きくなっていき。

  「んっ、んんん〜〜〜♡♡♡」

  逃すまいと、口の中であしらうマリィ。

  勃起したナニはマリィの喉に迫ろうとするも、リザードマンの口の長さには敵いません。

  「んっ、んっ、んっ♡♡♡」

  よだれなのか先走りなのかわからない汁がこぼれ、マリィの表情もどんどん蕩けていき。

  「す、すげぇ、こんな、こんな、おっ……♡」

  タケルはマリィの人ならざるテクニックにもうメロメロ。

  抵抗する意思もなくなり、ただなすがまま。

  「んんっ……♡」

  吸い込むような音と共に、ぎゅっと舌がチンチンを締め付けて。

  「あっ、うっ、出るっ!?」

  これにはたまらず、もう大噴火。

  どく、どく、といつもより濃い精液が放出されていき。

  ジュル、ジュルル、と音を立てて啜るマリィ。

  しばらくの間の後、舌なめずりをしながら口を離し……

  「うふふ、タケルの、全部、飲んじゃった♡」

  グパァと開いた口の中には、もう一滴も白い液体は残っていませんでした。

  「う、わぁ」

  その迫力に、タケルは呑まれてしまい。

  「うふ、うふふ、私、エッチなリザードマンだけどぉ、いいの? 好き、好きぃ?」

  完全に相手に拒否権を与えないかのようなオーラを出しつつ……マリィは勢いよく、タケルに抱きつくのでした。

  「おはよう、マリィ!」

  「いやぁん♡ もう、尻尾はダメって言ってるでしょ♡」

  朝食の用意をしながら、タケルとおはようのキスをかわすマリィ。

  その姿は、相も変わらずリザードマン。

  「なんだかんだ言って、気に入ってるくせに」

  「意地悪なんだからぁ! 朝ごはんの前に、タケルを食べちゃってもいいのよ?」

  「ごめんごめん、流石に俺は厳しいやそれ!」

  そう言いながらも、タケルさんはまたもや尻尾をなでなで。

  「あっ、あっ、あぁ〜ん♡♡♡」

  たちまちマリィは心が湧き立ち、まるで絶頂したかのような声。

  「可愛いんだ、ホント! でも、本当にいいのか? もう、戻れないみたいだし……」

  「もう、いいんだってば! タケルだって、リザードマンじゃなきゃ勃たないんじゃないの、もう?」

  「そ、そんなことはない、と思うけど……なぁ?」

  「どうだか! ささ、朝ごはん食べましょ?」

  トラブル解決までの同居のはずが、いつの間にやら夫婦になって。

  人間に戻れないことも気にならず、今日もマリィは楽しそうに尻尾を振ってタケルとイチャイチャするのでした。

  おしまい