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虎一が俺の部屋に入ったその翌日…俺は一睡もすることが出来なかった。初日なのに何故かもう虎一にイライラしていてストレスが溜まっていた。仕方なく起きて虎一達を起こそうと思ったのだが達也君の姿がなかった。
「おい虎一、起きてくれ。達也君がいないんだ。」
「ん〜もうちょっと寝かせろよ…。」
こいつは達也君と寝られて幸せそうだな…達也君では無いけど枕を抱いてるし顔も喜んでるし…。こいつはほっといて部屋を出ると達也君の姿が目に入った。
「あ…熊森君も起きましたか?私…一睡も出来なくてここにずっといました。氷谷君と一緒に寝たのはいいですけど寝相が悪くてマーキングされました…。」
「…大丈夫か?虎一にまた自分の部屋に戻ってもらうか?このままだと達也君がまた倒れそうだからな。」
「我慢します…いつ獣化してもおかしくないんですから。熊森君も気をつけて下さいね。すみませんが私はこれからヒーローウォッチの修復と氷谷君の獣化を治す薬を作りに行きます…。」
なんだかフラフラしてるな…一睡もしてないって言ってたけどまさか虎一が獣化してからずっとか?そう思ったのも束の間達也君は倒れてしまった。俺は彼をお姫様抱っこして自分の部屋に運ぼうとした…しかし今は虎一がベッドを使っているので仕方なく研究室に連れて行くことにした。そこに行くと虎一以外のメンバー全員が揃って待っていた。
「熊森君達も来たんだね…って達也君どうしたの?」
「虎一が獣化してから一睡も出来てないって言ってたぞ。我慢はしてるけど達也君がかわいそうだ。」
「…氷谷君が怪物になった時のことを考えているんだろうな。それより達也君のヒーローウォッチの修復をしているんだがどこも異常はないんだ。やはり達也君が怪人になったせいで何か誤作動を起こしているに違いない。その原因が分かれば元の姿に戻せるかもしれないぞ。」
話していると虎一が漸く起きてきた。しかし彼はまた獣化していて…しかも理性を失っているようだ。
『そいつを…よこせ…。』
「虎一、誰を狙っているかは知らないが誰も渡さない。誰一人傷つけさせない…俺は絶対に守って見せる。」
俺が言い終わった瞬間虎一(獣化)は俺達に向かって走ってくる。狙いは勿論俺だった。俺は達也君をお姫様抱っこしたままヒーローに変身すると俊敏機能で研究室の外に出る。しかし出た途端に触手が俺に狙いを定めて襲ってくる。後ろからは虎一が前には触手が…俺は今サンドイッチ状態である。俺は避けるのに精一杯で少しずつだがヒーロースーツが破かれる。
(どうする?俺は頭が堅いから咄嗟の判断が出来ない。だがこのままだと触手か虎一に襲われる…どうにかして切り抜けないと…。)
「雷太〜!早く逃げろ〜!!」
「熊森君!達也君のヒーローウォッチで透明化機能を使うんだ!俺達もすぐ行くからそれで逃げ回ってくれ!」
研究室の窓から全員顔を出している。虎一は入口が狭いのかすぐに出てこれないようだ。が…奴は体を入口と同じ大きさに調整しあっという間に出てきてしまった。
『そいつをよこせ…さもないとお前は死ぬことになる…。!!お前ヒーローだったのか…なら丁度いい。俺か触手の栄養分になるがいい。』
触手と虎一が一斉に攻撃してきた…俺は何もできずその場で固まり目を閉じてしまう。とー
『な…なんだと!これは…。』
目を開けると達也君の体が光っていた。まるで俺を護るように…虎一と触手の攻撃は弾かれるどころか光に触れたところから消滅していた。
『グォぉぉぉ!!お…己!小癪な真似を…。』
「た…達也君?」
『虎の怪人…氷谷虎一よ。安らかに眠るがいい…。』
光は街中一体に広がり触手と虎一を消滅させていく…数分もしない内に触手はなくなり虎一も元の姿に戻っていた。達也君も光を失ってその場に倒れている…未だに狸獣人のままだけどあれは一体なんだったんだ?
「熊森君!…これはどういうことだ?」
「突然のことなので分かりません。気付いたらこんなことに…でも達也君のおかげで虎一は元に戻りました。」
「また達也君は眠ったままになるのか…体力が戻ってないから早く薬を作ってやらないとな。ああ…達也君の料理が恋しくなるな。誰か自炊出来るやついないのか?」
吾郎さんが本音を漏らしてる…俺よりも年上なのに達也君に恋を抱いているところは変わらない。虎一の方は光を受けたからかもう獣化はせず気絶したままだ。あの光はもしかすると怪人になった時の鍵になりそうな気がする。ただ…それで達也君がどうなるか分からない。
「熊森君、達也君のことなんだが…何かまだ危険な匂いがする。引き続き一緒にいてやってくれ…氷谷君の方は俺達が引き受ける。」[newpage]
怪人になった虎一との闘いから数時間後…俺は達也君をお姫様抱っこして自分の部屋に戻ってきていた。
「…やっと二人きりだな。」
俺がホッとした途端達也君の表情が変わる。嫌らしい顔をしたと同時に触手で俺を縛りつける。
『…この時を待っていた。お前と二人きりになるのを…快く精液を絞り取ってやるからな。』
「誰だお前は…達也君の体を乗っ取って俺に近づくのが目的だったのか?」
『そうだ。俺は相手の魂を入れ替える能力を持っている。今頃こいつの魂は俺の体に入っている。因みに怪人の体に入ったやつは嫌でもヒーローの精液を求めて彷徨うことになる。』
「いつから達也君と入れ替わってたんだ?誰かは絶対に気づく筈だ…まさか…。」
『そうだ、虎獣人が獣化してからだ。狸獣人を庇った時虎獣人の首に針が刺さっていただろ?それは俺が放ったものだ。怪人化したのも俺が虎獣人と入れ替わっていたからだ。その時狸獣人とキスしただろ?そこで狸獣人の体に魂が入ったのだ。』
あの時か…全く気づかなかった。まだ名前も分からない奴にこれから精液を採取されるのか…俺は暫く無言になってしまっていた。その間に怪人は達也君の体から抜け出している…奴は俺よりも一回り大きく獣人の姿をしていた。俺と同じ熊のようだけどその中でもグリズリーという凶暴な種族である。達也君の体はというと奴が抜け出したことで消滅してしまった。
『大人しくなったな…まあいいや。お前をこれから俺達のアジトへ連れて行く。そこで思う存分精液を絞り取らせてもらうからな。あ、名前か?俺はラニグリ…“スナッチ“という相手と魂を入れ替える能力を持っている。』
「くっ…なんで俺ばかりこんな目に…。」
『お前が一番弱いからじゃないのか?俺のアジトに行けば強くなれるぞ?』
やっぱり俺は今いるメンバーの中で一番弱いと思われてたんだ…今まで誰も言わなかったけどなんとなくそう感じていた。こいつらのいるアジトに行けば本当に強くなるのか…?
『…お前の仲間にも逢えるんだぞ?そいつと一緒にいたくないのか?』
怪人の誘惑に引き込まれている気がする…駄目だ。そんなことに惑わされたら…でも達也君が捕まっているなら俺が助けてやらないと…そして俺は一つの答えを出す。
「俺を…お前のアジトに連れて行け。」
『よし…じゃあ早速…。とその前にお前の精液の味を楽しみたい。思う存分出してくれよ…。』
怪人は触手を器用に使い俺の服を全て脱がす。全裸になった俺をマジマジと見ると俺のものにしゃぶりついた。奴の口には細いブラシ状のものがついていてそこから粘液性の液体を出しているようだ。
「お前も結局それかよ…はあ…。」
『そう言うな。クローンのために集めてるんだからよ…獣人が怪人になるのも結構いいもんだぜ?俺も元はヒーローだったがそれ以外はすっかり忘れてしまった。』
ヒーローが怪人に…?その時俺は気付いてしまった。達也君と虎一が怪人になった時のことを…。
『俺達のボスはヒーローを怪人にするため動いている。
あの狸獣人は手こずったがな…アジトに無理矢理連れていったが相当強い精力を持っているからまだ抵抗してるんじゃないか?…喋りすぎたか。お前の精液はどんな能力を得られるかな…?』
怪人の動きが早くなる。しゃぶられているだけなのに刺激が強い…多分粘液性の液体に媚薬でも含まれているのだろう。今俺のものは奴の口にすっぽりと収まった状態で粘液性の液体でベタベタにされている。あまりの快感に俺は限界を迎え意識を失ってしまう。
『狸獣人もそうだがお前も同等だな。精液を出す気になったらいつでもいいぞ。一滴たりとも残さず綺麗に舐め取ってやるからよ。って聞こえてないな…まあいいや、さっさとこいつをアジトに運ぶとしよう。』
怪人はそう言うと俺のものを口に咥えたまま体から甘い匂いを漂わせる…それのせいで俺は体に力が入らなくなりそれと同時に少しだけ精液を出してしまっていた。
『こいつの精液…かなり濃いな。本当はもっと出してほしいがボスの目的を忘れてはならない。だが…移動している間にまた出すかもしれないからその間に補給しておくか。フフフ…いい人材が手に入った。こいつとあいつを融合させてより強い怪人を作ってやるぞ。』
怪人は移動能力を使って一瞬でアジトに辿り着く。怪人が去ってから数分後…俺の部屋を見に来たのは吾郎さんだった。しかし既にもぬけの殻で…その景光を一人見て佇んでいるのだった…。
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