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学校に忘れ物をとりにいった女の子が、獣化症の男の子の自慰を目撃してしまう話
誰もいない学校の廊下を歩いていると、不思議な気分になる。
窓の外から見える夕焼け空が綺麗だ。
定期テストの期間で部活もないのに、どうして、こんな時間に学校にいるのかというと、家の鍵を忘れてしまったからだ。
お父さんもお母さんも弟も、土曜日のおばさんの結婚式のために東京に行ってるから、今日は家に誰もいない。
私も行きたかったのに、テストが優先だ、と一蹴されてしまった…
そんなことを考えながら歩いていると、教室に着いた。
ドアを開けようとして、薄暗い教室に誰かいることに気づく。
私の机に誰か座ってる?
机の上で正座をした人影が小刻みに揺れている。
一体何をしているのだろうか?
窓越しに長いしっぽが動くのが見えた。
章くんだ。
章くんは、獣化病で、長いしっぽがある。
手足も猫みたいになっていて、黒い肉球がある。
何回か肉球を触らせてもらったけど、プニプニしていて、本当の猫みたいだった。
香ばしい匂いがして、思わず匂いを嗅いでしまったら、すごく恥ずかしそうにしてたのをおぼえている。
毛皮で顔色はよくわからないけど、ふわふわの猫耳と黒い猫鼻がヒクヒク動くので、表情はすごくわかりやすい。
そうやって覗いていると、章くんが急にビクッとして、動かなくなってしまった。
...そういえば、獣化病の子は内臓のつくりが普通の子と違っていて、発作を起こすことがある、って聞いたことがある。
慌てて教室に入り、章くんに駆け寄る。
「章くん大丈夫?」
そう声をかけたとき、章くんが何をしていたのか気づいてしまった。
あたりに栗の花のような香りが漂っている。
しっぽの下から赤い物体が出ている。
赤い物体の先っぽからは、トロトロと透明な液が出て、私の机にたれている。
あれは、おちんちんなんだろうか。
小さい頃に見た弟のおちんちんとは全然ちがう。
あかくて、小さな、尖った物体。
そこを凝視したまま、私はフリーズしてしまった。
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獣化症研究センター発行 思春期のこころとからだ より抜粋
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思春期を迎える獣化症のこどもたちは、さまざまな性の問題に直面する。
彼ら彼女らの性の悩みは、定型発達者のそれよりも遥かに深刻である。
この連載では獣化症のこどもたちが抱える性の悩みの事例を紹介する。
獣化症のこどもを抱える家庭の問題解決の一助となれば幸いである。
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ー猫科系の獣化症状を有する男児の自慰行為ー
四肢と生殖器に猫科様の変形が見られる症例では、特異な自慰行為が複数報告されている。
陰茎を会陰部に向けた状態で正座し、陰茎を床で圧迫して刺激する。
これは、猫科様に変形した上肢では、手指で陰茎を把持して刺激することが困難であるためだと考える。
一方で、猫科様に変形した下肢は柔軟性が高いため、上記の自慰姿勢を容易にとることができる。
しかし、この特異な形態の自慰行為が習慣化した獣化症男児は、不適切な場所での自慰行為をやめられず、
問題化するケースが散見される。
原因として以下の2点が考えられる。
①「座る」という行為が起点となっているため、自慰行為が習慣化しやすい。
猫科系の獣化症では、陰茎根部と肛門の距離が短く、さらに、陰茎が下方を向いた形態が多く見られる。
このようなケースでは、正座しただけで、陰茎の敏感な部分が圧迫されるため、自慰行為に移行しやすい。
③生殖器に触れず、目視もしないため、自慰行為の意識が薄い。
精通前の男児は、正座で陰部を圧迫する行為が自慰行為であるという認識がないケースが多い。
やがて性教育を通して自慰行為の認識を持つが、症例の多くは幼少期に習慣化しているため、抜け出すことができず苦悩する場合が多い。
他の事例と同様に、この問題は対応が非常に難しい。
思春期の獣化症発症者は、自身の生殖器の形態が、人間とは大きく異なり、動物と酷似していることに、非常に大きなコンプレックスを抱くからだ。
思春期の獣化症発症者が、親や周囲から自慰行為について注意を受けた場合、心に大きな傷を負ってしまう。
そのため、獣化症患者の自慰行為を咎めてはいけない
思春期前の発症者であっても、幼少期に自慰行為について注意された記憶が、思春期以降の対人関係に悪影響を及ぼすため、注意することは避けたほうが良い。
一方で、注意を受けないことで、この特異な自慰が習慣化し、学校などで自慰行為に至り、周囲に目撃されてしまうことは絶対に避けなければならない。
獣化症発症者の変異した生殖器と特異な自慰行為は、周囲の同級生の興味を強く集めるためである。
近年、獣化症の同級生の、変異した生殖器や自慰行為を撮影し、ネット上にアップロードする事件も発生している。
獣化症のこどもの自慰行為に対する対策として、理想的なのは、同じ獣化症のこども同士で注意しあうことである。
同じ悩みを抱えた当事者同士で相談することで、コンプレックスの緩和につながる。
しかし、18歳未満の獣化症発症者はわずか6万人程度であり、周囲に同年代の獣化症発症者がいるケースは非常に少ない。
そこで、本センターでは、獣化症のこどもたちを集めたキャンプを年に数回実施している。
キャンプでは、性別も獣化症の進行度が異なる同年代のこどもたちで5人ほどのグループを作りさまざまな課題に取り組む。
プログラムのいくつかは、着衣を脱いだ状態で実施する。
これにより、お互いの体を観察し、獣化症に向き合うことができる。
上述の習慣化した特異な自慰行為に悩んでいた症例も、キャンプに参加後に症状が緩和したことが報告されている。
獣化症のこどもたちの性の悩みは、家庭だけで解決できるものではない。
思い悩まずに専門家に相談することが大切だ。
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