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黒狼タウロスとウンディーネ
町から離れる程、道の整備はおろそかになっていく。下半身の四つ足で疲れない程度に1時間ほど走れば、道と呼べるような場所は人が何度も通って草が生えなくなったくらいしか見分けがつかない。
町の門からそれなりに離れた場所にあるこの『初心の森』は、冒険者になりたての、探索に慣れていない若いやつらのいい狩場として重宝されていた。
俺も新人の、10級冒険者の頃は何度もココに足を運び、スライムや石ウサギを狩って、薬草を採取したりしたもんだ。
そんな下積みの期間を終え、ホブゴブリンを討伐し9級冒険者になってからは、俺より後に冒険者になった後輩たちにこの森を明け渡して別の狩場に移った。もうここには来ないんだろうなと思っていたのだが…
(いた、大招き猫だ。)
その『初心の森』に俺は四つ足を踏み入れ、拓けた区域の切り株の上で丸くなって眠っている『大招き猫』という妙にツルツルした体表のデカい猫を草むらに紛れながら観察する。
緊急クエストとしてたまたま手が空いていた俺にギルド職員から渡された仕事は、この10級相当の危険度の森に入り込んだ9級相当の魔物、『大招き猫』を討伐する事だ。
初めて対峙する魔物だが、急ぎの仕事だから魔物の博物画の写しを持って森に入ったわけだ。
俺は下半身の四つの脚をそろそろと動かして標的に近づく。ずいぶんとリラックスして寝ている。草木がゆすれる音にも大招き猫は気づかず容易に近づける事が出来た。ここからなら攻撃が届くだろう。
(良し、このままウンディーネを…)
下半身の胴体に付けておいた荷物袋から『鋼水』で作った杭を両前足で地面に打ち込んで目印を作る。この杭に巻き付けるように魔力を込める。簡易だが、これで儀式の準備は整った。
召喚術の起動に使う杖を取り出し下半身を伏せさせ、杭の手前に杖を地面に突き立てる 召喚士として修練を積み、何度もやった動作だった。
「『我が声に応えよ清廉なる泉の精よ、その湧水をもってかの者を泡沫へ導き給え。』」
杭と杖を結ぶ線の形に地面に亀裂が走り、そこから水が噴き出る。だがその水は、まるで水あめのような粘度を持ち、空から引き上げられるかのように上へと伸びていって、ヒトの形を形成していく。
『サモナイズ・ウンディーネ!!』
声が魔力反響し、召喚術が完成する。目の前の杭からあふれるように放出したヒト形の液体は輪郭をつくり、真っ白い布を体にまとわせる。水で肉体を構成させた異界の精霊、『ウンディーネ』が顕現した。
髪に相当する水の束を頭からゆらりと垂らし日光を屈折させキラキラと光る体を俺が見ている大招き猫に向けた。
「あいつを取り込め!!」
『ウンディーネ』は水で構成された精霊の一種で、俺のような新人召喚士が一番初めに召喚契約するであろう精霊の種族名だ。
因みに風の精霊『シルフス』もウンディーネと同様新人召喚士に人気がある。召喚士ならまず必ず、人生で一番初めに召喚する精霊をウンディーネにするかシルフスにするかで迷うのだ。
そのウンディーネは輪郭を崩して水そのものとなりまっすぐに、寝ている大招き猫にとびかかる。
ウンディーネの基本技が水の身体を活かした取り込みだ。空気のない環境にして溺れさせ、水の圧力で相手を押しつぶす。
先輩の召喚士たちの様に水の塊を投げつける技はまだ練習中だ。
さすがにこの喧噪に大招き猫は気づいたのか飛び起きて目の前の水の人影を見るが、行動を起こすには遅すぎた。
大招き猫はウンディーネに取り込まれる。水の中でもがくが、ふんばるための地面を失った猫は虚しく水を掻くだけだった。
メキメキと音がしたかと思えば、バキンと生物らしからぬ音が響く。ウンディーネ内の大招き猫は手足、首をもがれ、胴体を含めた各パーツが見る見るうちに細かく砕けていく。
「良し!!」
9級になって、別の地域で何度も9級相当の魔物を狩った俺は同じく9級のモンスターを狩るのなんて簡単だった。
身体の一部を討伐証明として出してもらい、戦闘が終わったのでウンディーネを送還しようとした次の瞬間。
ウンディーネが震えだす。
水で構成された曖昧な輪郭がより強く線を濃くしている
「なんだ…!?」
今までになかったウンディーネの反応に俺は行動を送らせてしまった。
見る見るうちに形を成すウンディーネ。
とがった耳を作り、肩が出てしなやかな腕、手の甲、指が構築され、太ももが生え足先まで伸びる。頭に当たる部分はのっぺらい顔が短いマズルを盛り上げ、目や口が彫り込まれ言った。
水の精霊は猫族の獣人そっくりの身体に輪郭を形成し。
「な!?なんにゃあ!?」
そして喋らないはずのウンディーネが声を上げたのだ。
「オマエ!!私に[[rb:何 > にゃに]]をとりこませたにゃああ!!」
「えええ!?」
俺は目の前の現象にこちらに問い詰めるウンディーネに驚きの声を上げるしかできなかった。
「聞いてるかにゃ!?にゃんで私は召喚先で目が見えるにゃ!?声が出せるにゃ!?にゃんでこんな姿になってるにゃ!?」
「え!?ええぇええっと…」
俺は必至で驚きを押さえて今さっき俺が何を狩ったかを思い出す。
「大招き猫!?さっきのが大招き猫ニャ!?なんてモン食わせたにゃ!!」
すごい剣幕でこちらに言い詰めるウンディーネ。よく見ると透明だったはずの彼女(?)の身体にうっすらとさっきの大招き猫のような色と柄が付いている
「そいつは猫が魔物ににゃったんじゃにゃく招き猫っていうただの民芸品が魔猫の霊威を得て動き出した『[[rb:憑魔獣 > つくまじゅう]]』ニャ!!そんなモンの霊威吸ったら猫ににゃるにきまってるにゃあ!」
「れいい?つ、つくまじゅう!?」
何かすごく難しい話をしている。聞いた事も無い単語が飛び出してきた。
そしてスゴイにゃあにゃあ言ってる
「そんにゃのも知らないにゃ!?…にゃに…にゃー…にゃ…あぁもう喋りにくいにゃ!!『[[rb:な > にゃ]]』の発音もできにゃいにゃ!!」
ひとしきり騒いだ後、猫族ウンディーネは冷静に取り繕ってこちらを向いた。
俺がいつも召喚していたウンディーネはこんな性格だったのか…
「『憑魔獣』ってのは霊威っていう特殊な魔力を持つ種類の魔獣の、そこから抜け出た霊威が無生物に入り込んで動き出した存在にゃ、魔物という括りの中でも異質にゃ。」
ウンディーネが説明してくれる。『憑魔獣』は石や紙などの無生物に霊威という魔力が浸透し命を得た存在らしい。ヒトが創っていない自然発生のゴーレムや、既に生きていないゾンビ・アンデッド系もそれに部類するそうだ。
「で、普通にゃらひとまとめに魔物で処理していいにゃが、召喚士のオマエ、特に私達ウンディーネ族を召喚するにゃら知るべき知識にゃよ!!水っていう無生物で、輪郭のつくつかないがはっきりしてるモノを操作する曖昧にゃ私たちは取り込んだ霊威に形が影響されるニャ!!」
がっくりと肩を落とすウンディーネ。話をその大招き猫の霊威を取り込んでしまい、大招き猫そっくりになってしまったようだ。
完全に俺のミスじゃないか…
「[[rb:何 > にゃに]]よりもよりによって、…大招き猫…こいつは召喚士が絶対に相手しちゃいけないにゃ、[[rb:何 > にゃん]]でそれを知らないにゃ、そんで[[rb:何 > にゃん]]で召喚士のオマエが大招き猫を任されるにゃ…」
「どういうこと?」
他にミスがあるのか?
「大招き猫は異界からの来訪者を招いて、こっちの世界に縛り付ける呪いを使うニャよ。その名も『閉界の呪い』、試しに私を送還、元の世界に返してみるにゃ。」
「えぇー…と。『精霊王の御許に戻り給え。』」
言われた通りに送還の呪文を唱えるが…何も起こらない。本当ならウンディーネはただの水に戻り、召喚術が終了するはずなんだが…
「あ、あれ?呪文まちがえた?」
「あってるにゃ、というか、送還に呪文は必要にゃいニャ、こっちに呼びつけている者への、こっちで活動するための魔力供給を切ればこっちでの身体の維持が出来ずに元の世界に還れるニャ」
「じゃあ、どうして…?」
「それこそが閉界の呪いにゃ、私は自分の世界から締め出されちゃった訳にゃ。呪源はもう倒したから効果が切れるまでこっちに出ずっぱりにゃよ。魔力供給もつながりっぱなしにゃ。あんたはしばらく、私の魔力源ににゃるにゃよ。召喚士としての責任にゃ」
「…!!」
ウンディーネが言った事も驚いたが、その後ろ、ウンディーネの透き通った(今は大招き猫色が付いているが)顔の先、その先に異変を見つけていた。
森に溶け込む緑色の身体、ゴブリンがこちらを見ているのだ。
それもゴブリンより格上のホブゴブリンがそれらを引き連れている。通称『ゴブリン小隊』だ。
アレを討伐できれば冒険者として名を一つあげる事が出来る。9級冒険者への登竜門として討伐指定されている。
いや…よく見るとその後ろにもいないか?いやいる!!他にも2体!!ホブゴブリンが3体こちらに向かってきている!!
「う…後ろ!!ウンディーネ後ろに敵が!!」
「あと最後にお前、召喚士としても冒険者としても半人前過ぎるにゃ、喋れない相手でも喚び出す相手の得意分野くらいしっかり知っておくべきにゃよ。ウンディーネ族にも個性があるニャ」
一体までなら討伐経験があるが、3体は無理だ!!何とかして逃走経路をっ!!
そんな慌てている俺を意に介さず、ウンディーネは後ろを見ることなく、右掌だけを後ろへと回す。
「私は取り込むより凍らせる方が得意にゃのにゃ。」
そしてくるりと一回転。右掌の先からシュウゥと異音がしたかと思えば。掌の先、飛びかかってきたゴブリンたちは突如出現した無数の氷の柱に突き刺さる。それからたった数秒、突き刺さった箇所から氷の根が伸びていき、苦しむ間もなく全身が氷で覆われていった。瞬く間に、ゴブリン小隊×3の彫像が出来上がる。
「私に『取り込め』っていうウンディーネが皆できる命令をしたときは『あ、コイツも分かってねぇ』って思ったニャ、私たちは召喚されたからには召喚者の命令は絶対にゃ、だから『取り込め』って言われたら取り込む事しかできにゃいニャよ。」
「そ…そうなのか…」
俺はひんやりとした空気のニオイを感じながら、頬を引きつらせてしまう。
「とにかく、オマエの拠点に帰るニャよ、ちょうどいいからココに座るにゃ。自分で動くだけで魔力を消費しちゃうニャ。」
ウンディーネが俺の下半身の胴体に座る。ひんやりしていて、まるで水袋を背負ったような感触だ。
「にしても、上半身は狼獣人、下半身は四つ足の狼の首から下、狼タウロスにゃね、オオカミ欲張りセットみたいにゃカラダしてるにゃ、オマエ。」
水袋が一つ荷物に増えた感覚で元来た道を走る。ウンディーネが俺の服を掴んだまま。走っている揺れを気にせずに俺の耳に顔を近づける。
「で、ここからもっと重要にゃ話にゃよ、オマエ、あとどのくらい魔力保つにゃ?」
「今のペースだと…三時間くらいは保つけど…」
走りながら応える。走っている時に喋りたくないんだが…
「だめニャ~~呪いが解けるまであと2日はかかるにゃよ!!」
「え、じゃあ俺の魔力が切れたら?」
「本当にゃら魔力が切れる前に元の世界に強制帰還されるにゃ、でも今はその扉が閉じられてるニャ、そうにゃると身体の維持が出来にゃくにゃってこの世界に留まったまま水ににゃる、簡潔にいえば、死ぬにゃ」
「えええ!!そんな…!ど、どうすれば!?!?」
俺は思わず立ち止まってしまった。俺の所為でウンディーネが死ぬなんて!?
「死ぬこと自体は別にイイにゃ、どうせ私は死んだらまたマザーから産まれるにゃ、死に戻りができるにゃよ。それより問題にゃのはオマエにゃ。」
「え?俺?」
「三時間保つ…その時点でまぁオマエはかなり魔力は高いニャ、一般召喚士は1時間保たないにゃよ、でも、私は身体の維持にオマエから魔力を搾り続けるにゃ、確実に魔力欠乏症になるニャよ」
「うっ…」
魔術師なら一度はなる魔力欠乏症、俺もなった事がある。息をするのもしんどくなるほど体がだるくなるのだ。
「そうにゃってダウンしてもお前から作られる魔力をどんどん吸い続け、搾り続けて常に枯渇にさせるにゃ、そうなるようになってるニャ…私が死ぬと同時に、オマエも死ぬんじゃにゃいかにゃ?」
「ええええぇぇぇえええ!!」
俺は声を上げてしまう。このままだと死ぬのか俺は!!しかも聞く限り、とてつもなく苦しみながら死にそうだ!!
「うっさいにゃ!!逞しいカラダしといて、臆病者だにゃオマエは!!」
ウンディーネが俺を頭をパシンと叩く。水風船が当たったような感触だった。
「だから大招き猫は相手にしないって召喚士たちは習ってるはずニャよ。ちゃんと勉強するにゃ。というか、斡旋したギルドも問題だにゃ…とにかく拠点に戻るにゃ、呪いの解呪法を探すか、魔力維持方法を探すかでこれから動きはかなり変わるにゃよ、魔力ポーションは必ず飲むにゃ。」
持参してきた魔力ポーションを口に運びながら、帰路について行った。
自分の命がかかってるからより足早に。
「にゃ、にあ、にゃー、な、な、にゃ、な…あー、こう舌を動かせば『な』が出るにゃね。」
ウンディーネが猫族の身体の喉の使い方を後ろから聞き流しながら。俺は街の門にたどり着いた。
「はぁーこれが拠点にゃね、この町に来たのは初めてにゃよ。」
水で出来た猫族を背中に乗せた衛兵に変な目で見られながら門の中に入ると、ウンディーネはきょろきょろ建物を見渡す。
「初めてなのか。」
周りから背中に目が集まっているのが恥ずかしい。
「この町に来るのは初めてにゃね、他の奴からも聞いた事無いにゃ」
「他の奴?向こうの元の世界で、他の精霊たちとも話をするのか?」
「当然にゃ、そっちの世界の情報は知っておいて損はないにゃ、特に私達ウンディーネ族とシルフス族は被召喚者が多いから頻繁に会って情報共有してるニャよ。」
召喚術の裏話を聞いた気がした。
「ついた、ここがギルドだ。」
大きな広場の中心にその大きな建物がある。ギルドと言う冒険者へのクエスト斡旋施設、ここで何百人もの冒険者が成功を夢見て冒険に繰り出すのだ。
ウンディーネはそのギルドをまじまじと見つめる。
「あ、やっぱりココに来た事あったにゃ。」
「あるのかよ。」
「何十年も前の話にゃよ」
他愛もない話をしながらギルドの中へ入る。
ココでも当然、ウンディーネが注目を集めてしまっている。
「これから二日間休みを取るニャ、その間に呪いを解いてみるニャ。」
「わ…わかったよ。」
「だから帰る途中で魔力ポーションと、あと食料を買い込むにゃよ。これからポーション酔いとの闘いにゃ。」
嫌だなぁ…命がかかってるから嫌とも言えないけど。
ギルドにウンディーネを連れたままの理由を話し、迷惑料として報酬額をかなり増やしてもらう。そのお金で魔力ポーションをあるだけ買った。
「この魔力ポーション。ウンディーネが飲めば解決じゃないか?」
俺は素朴な疑問を投げかける。俺を介さずともコレを飲めば魔力が補充できるのではないだろうか?
「できるけど、効率は激悪にゃよ?今買ったポーションの五倍は必要にゃ」
「そうか、じゃあやめよう。」
俺が飲むしか無いようだ。
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「うわー…余計なモンがぶらさがってるにゃ」
自宅に戻り、装備を解いてラフな格好に戻る、道を走って疲れた四つの脚を順番にマッサージしながら部屋をうろついていたウンディーネを見る。
「なにが…っ!!」
「あの大招き猫の元になった霊威、いや霊威の持ち主はおっぱいエロ野郎にゃんね。」
さっきまで白い布をまとっていたはずのウンディーネは、その布を脱ぎ捨てて裸になっていた。そして、その胸にでっかく実った二つの双丘を惜しげもなく見せつけてくる。
「ちょ、と!!何で脱いでるんだよ!!」
「何って、ウチの世界じゃ裸が普通ニャ、私がこっちの世界に合わせて服着てるニャよ。それに、こんなプルップルのウリクラゲみたいなおっぱい見たって、どうせ欲情する奴なんか…」
そこで言葉を切ってこちらを見るウンディーネ。さっきまで
横向きに寝そべって足裏マッサージをしていたはずの俺がいきなり下半身の四つ足を行儀よく折り曲げて座っているのがそんなに不思議だろうか。
ウンディーネは何も言わずに、おれの腰を掴んで…
「どあぁ!!」
ベッドの上に転がし下半身の脚部分を仰向けに向けられる。すごい力だ。
そうして露わになるのは、布に包まれてもなお主張の激しい俺のいきり立った肉棒だった。
ウンディーネはそれを見てニヤニヤと顔をこちらに向ける。
「あららら~、何にゃ、オマエもエロ野郎にゃんね、しかもウンディーネ族に欲情なんて。オマエも相当に歪んでるにゃ」
いや、俺はノーマルのハズだった。同族のメスにだって恋した事がある。
こんなただただやわらかそうなだけのオッパイになんて興味なんてあるはずが…!
「いやいや、そんなもん見たら、男なら誰だってこうなるだろ!」
そんな思いが口をついて出て行った。
ウンディーネはあきれたように身を乗り出す。
「いやならんにゃよ、異種族、しかも異世界の不定形に欲情するなんてよっぽど、…もしかして童貞かにゃ?おっぱい見るの初めてにゃ?」
「うっぐぅ!!!」
まぎれのない図星であった。
同族のメスに恋した事はあったが、告白なんて一度もしたことなければ。交尾なんて自分にとっては夢のまた夢の話だ。
いかん、ちょっと涙出てきた。
「あぁ悪かったにゃね、まぁ魔物の特徴も覚えきれてない半人前だったニャあオマエは、モテるのは一人前になってからにゃね。うくく。」
止めてくれ。刺さる。
「でも、オマエが私に欲情してくれるおかげで、魔力供給の見通しが立ったにゃ」
「は?え?」
ウンディーネはオッパイに反応した俺の勃起に顔をうずめる!
何をやっているんだ!?
「オマエ、私で童貞卒業して精液を提供するにゃ」
「なんですって!?」
ウンディーネがものすごく突飛な事を提案した。
童貞卒業って、俺と交尾するってのか!?ウンディーネが!?
破天荒な提案、それが魅力的な提案にも思えてしまった自分の頭を殴りつけてやりたい
「知らないのにゃ?魔力を持ったオスは皆、精液に魔力を無意識に込めて保存してるニャ、繁殖っていう生き物の目的のための本能にゃね。ちなみにメスは子袋に込めてるニャ。だから魔力持ちは遺伝するにゃ。」
ウンディーネは指先でさわさわと四つ足の付け根を触る。コイツ、俺のいいとこを探ってやがる…
そ、そこはくすぐったい!
「つまり、魔力供給を精液で代用できるにゃ。こればっかりは召喚契約でも搾り取れないから忘れてたにゃ。アンタから精液に使われる魔力ももらえれば魔力供給はオフにはできないけど少なくはできるにゃ。」
そう話しながらウンディーネは俺の服の裏に身体を伸ばして。脱がせに来る。
抵抗しようと腕を掴んでも水の様に手がすり抜け、どんどんと体中に水がまとわりついてくる。
改めて被召喚者の強さを思い知った。
「おとにゃしくするにゃ。服、溶かすくらい訳ないにゃよ」
「ぐぬぅ…」
どうやら降参するしか無いようだ。
「ほーら、大好きなおっぱいにゃよ、吸い付いてもいいニャ。」
巨大な水球を押し付けてくる。なんだか水そのものよりその上に膜が張ったような感触 になってきている。何より冷たい体だったウンディーネが人肌位にまで温くなっている。
メスの身体を構築しているようだった
「四つ足のズボン、面白いにゃね。尻尾の穴からオオカミ部分の身体を通してるにゃ。それに前足に当たる部分の股には何もないにゃね。本来の狼の四肢から見ればココは胸に当たるからそれも当然かニャ」
ズボンも脱がされ、ついにおれの衣服は大事な部分を隠す下着だけになってしまった。 というか何を検証しているのだこの水娘は。
「最後に射精したのいつにゃ?」
俺はおっぱいの海から口だけを出して呼吸を確保した。
最後に射精したのは?そういえば最近抜いてなかったような気がする。
最後に行った狩場のキャンプでどうしても疼いてしまってその場で抜いたのが最後だったハズ。
それからは今日まで休暇で次の探索までの準備をしてたから…
「い、五日前くらい?」
「じゃあ結構貯まってるニャね。」
ウンディーネはついに最後の布に手をかける…
「ま、て、ウンディーネはそれでいいのかよ…!!」
それはわずかに残ったウンディーネとの交尾を断りたい最後の理性だったのかもしれない。
「魔力供給の為とはいえ、異種族と交尾するなんて…!!」
「なぁに言ってるニャ」
ウンディーネがへらりと笑った
「被召喚者としてもかなり長いにゃよ私は、過去の召喚契約者には、そういう目的で召喚する奴も結構居たにゃ。」
「なんだと…!」
召喚術をそんな目的で使っていいのか??
「闇属性召喚にはサキュバスとかも居るにゃ。というか、サキュバスに処理をさせる目的で日常的に呼び出そうとした色狂いが召喚術の基礎と契約文面を構築しよったにゃよ」
知らんかったそんな事…知りたくなかった…なんていうかもう、抵抗する気も無くなったわ。
「けっこう立派なチンポニャね、下半身が狼だからチンポも狼にゃ。」
俺の肉棒がついに露わになってしまい。赤く張りつめた血管を指でなぞったり先端をくりくりして感触を楽しんでいる。
それを俺はくすぐったく感じてしまう。
「ちゅぷ…この身体味覚もあるにゃねぇ。」
ウンディーネが臆することなく俺の肉棒を口に含む、冷たいかと思いきや、生ぬるく、ゼリーを思わせる感触と、油を塗った疑似膣のように、にゅるにゅると奥の、喉に当たるところまで入り込んでしまう。
「んむにゃ…」
「ぐっまっ!!!出る!!!」
肉棒にまとわりついた感触が膣であると錯覚した俺の愚息は、嬉々として最初の一発を吐き出してしまった。
吐き出したその白濁は、ウンディーネの液体と混ざることなく。まるでガラス容器か、袋に入ったかのようにウンディーネの胃に当たるだろう部分に白く溜まっていた。
「オマエ早すぎにゃ!!!」
最初の射精を終えてびくびく震えるだけの肉棒から口を放して俺を罵倒した。
「ご、ごめん…」
「そんなんじゃ絶対メスは期待外れだって思われるにゃよ。」
なんでか謝ってしまった。
「…まぁでも、今回早漏なのは助かるニャ、目論見通り、オマエの精液から魔力を補填できるにゃ。それにまだ全然元気そうだから許すにゃ。覚悟するにゃよ。これから呪いが切れるまでにゅるにゅるして搾って、魔力ポーション飲ませて酔わせてやるニャ」
ウンディーネは起き上がって、俺のまだ出したりない肉棒の上に自分の股を移動させる
「やっぱオスとして、こっちが良いかニャ?」
その股、足の間の部分がぐにゅぐにゅと動いて、穴が出来上がった。
メスの生殖器を再現したようだ。自分の肉棒の真上にメスの穴があるこの光景、ヤバイ。
「んじゃ、改めて、お前のチンポ。いただくにゃよー♥」
ウンディーネが腰を落とすと、一瞬のぐにゅりとした抵抗の後、どぷんっと、ウンディーネの膣内に肉棒が入り込んだ。
「ニャはっ♡なかなかいいニャ♡この身体だと気持ちよさも伝わるニャ♡」
「お!ぐおっ…すげぇ!!」
ウンディーネが腰を上下し、肉棒が出入りを繰り替えす。ただ水の中に肉棒を突き刺すだけではない。水の圧力と、ゼリーのようなプルプルの感触が肉棒の表面にまとわりつく。ゼリーの濃度が違うのか、
思わず俺はウンディーネに合わせて腰を動かして、水の身体の奥深くまで肉棒を突き刺した。
「あぁんっ♡そうニャ♡そうやって体を跳ね上げで下から突き上げるにゃ♡」
ウンディーネの高い声に触発された俺は、上半身の獣人部分を起こしてウンディーネを抱きしめて、体勢を変える。
「ふあっ♡」
全身を半回転し、下半身の四つ足で四方を取り囲むようにウンディーネを組み敷いた。
ウンディーネを四つん這いにさせ、突き出した尻、その生殖器部分に再度肉棒を挿入。本能で腰を振った。
「はぁっふんっ!んっ!!」
「はにゃあぁあ!!オオカミこーびニャ♡ちんぽきもちい♡急にオスらしくなったにゃぁあ♡」
ずぽん!ずぽんずぽん!と肉棒の抜き差しを俺主導で行う。
ゼリー状の股がずにゅずにゅと俺の肉棒を咀嚼してくるが、それを振り切るようにピストンを繰り返した。
ウンディーネに突き刺すたびに放つ嬌声が、俺をより興奮させる、俺の狼の肉棒は、根元に亀頭球というコブを作り、ウンディーネの膣内を捕える。
「ぐおおおおっ出る!!!でるぉおおおおっっっ!!」
普段のオナニーでも絶対出さない声で、俺はウンディーネの胎内に思う存分射精した。
「ふにゃあぁああ!!わたしのなかにでちゃってるにゃぁああっ♡これ同族だと孕むやつにゃあ♡」
一回目よりもはるかに多く、粘り気のある精液は、ウンディーネの中に余すことなく注がれ、ウンディーネは嬉々としてそれを受け入れた。
「ふぅうーーー…」
肉棒を引き抜く。塗らりとウンディーネの体液と俺の体液が混ざった粘液でまぶされていた。俺はウンディーネを解放してベッドのに身を投げ出した。
「はう…ん‥‥まだ足りないにゃ♡」
「えっ」
トロリとした目をこちらに向ける。
射精直後で肉棒含め弛緩した俺の身体にウンディーネは肩から下のヒト型を崩して俺の毛並みに染み込ませるようにまとわりついた。お湯の様に熱い体だった。ちなみに出した精液はグラスのような形のウンディーネ内の空間に納まっている。
「私が過去に契約してた奴とかは、こういうのをさせるやつもいたにゃあ♡この際、気持ちよくしてくれたお返しにサービスしてやるにゃ。」
その粘液が俺の尻の辺りに集まったと思いきや。俺の尻の穴、肛門をこじ開け入り込んできた!!
「ふぐおぉおおお、お゛っおお゛っ」
尻から何かが注入されていく!!ずりゅりゅりゅりゅりゅ!と尻の穴の表面が水でこすられ、喰らった事なんてない感触が俺の尻と、腸内を侵されていく!!
「ぐあ!!うぐぅ」
まるでだした直後の大便を無理やり詰められていくようだ。熱く固いゼリー状のウンディーネの身体の一部が腹の中であばれ、弄られる。
「最初はつらいにゃろうけど、だんだん気持ちよくなって来るにゃよ。まかせるにゃあ。」
「あ゛~っっ!!!あ゛あ゛ぁ~~!!」
俺は腹と尻の感覚に悶えるしかできなかった。そんな中でも肉棒はなぜか復活してしまい…
「ふがっ!?!?!?」
腹の中の一か所、たった一か所にウンディーネの水ゼリーが当たった瞬間、全身に電気魔法を喰らったかのように筋肉がハネ上がった。痛みを伴うのに快感だと脳が認識し、いきり立った肉棒から我慢汁が飛び出した。
「みっけたにゃ♡ココ、最っ高に気持ちよくしてやるニャ」
腸内のウンディーネがその弱点を行ったり来たりするたびに、ソコを刺激する。俺は視界が真っ白になると虹色にぼやけるのと二重三重にブレるのを繰り返していた。
「あっ!!ぐぁ!!はうがぁあ!!」
ベッドの上でのたうち回る、目は閉じて抵抗する力ももはや無かった。ただただウンディーネの責め苦を受け続けるだけで。
ささやかな抵抗と言わんばかりに、ウンディーネに包まれたままの肉棒が小便を出そうと尿道をこじ開ける。
「レッツオスイキにゃ♡」
「お゛ごっあ゛!やめ!くああああああ!!!」
小便であるはずの肉棒から噴き出した液体は、黄色ではなく無色透明の液体で、天井まで届くのではと思うほどの出力で放水したのだった。
「んー、しおふきのしおは魔力籠ってないにゃ。やっぱ精液にゃ、精液出すにゃ」
「かひっ…はッ!!」
尻から入れられたぜりの感触はそのままに、今度は肉棒を扱き上げてくるウンディーネ。精液が絞り出されるように尿道をまた伝って。飛び出そうとしてくる
「ぐっ、ぐあ!!またまた出るっ」
「待ってましたニャ♡」
ぐちゅっとまた肛門の先の弱点を刺激される。
「ぐああぁああ!!」
「ん♡来た来た、魔力にゃ♡」
肉棒から飛び出したせいえきは勢いこそあるモノの、白濁と言うよりは白く濁った液体だった。
「は…はぁ…っ…はぁ…」
ずにゅりと肛門からゼリーが引き抜かれ、俺はベッドに沈み込んでしまった。
「やり過ぎちゃったかニャ?生きてるニャ?」
「あぁあ゛…」
チカラが入らない。息をしても肺が膨らんでいないかのようだった。
「しょうがないにゃあ…」
ウンディーネは再度体を水に戻して俺の身体にまとわりつく、しかし今度は弄られるというよりは包み込まれているような感じで、熱い風呂のような感じだった。
ベッドの上であるはずなのに、シーツには水は染みていないようだった。
「あぁ…おぉお…っ!!」
この熱い湯がとても心地よかった。
巨大な水の玉に首から下を全て包み込まれる。まるでむしの繭に入ったかのようだった。
「特製ウンディーネ風呂にゃ。メスと召喚契約してた時によくやってたにゃ。」
「コレは…スゴイ…」
ウンディーネに包み込まれている。その水が俺の身体をマッサージしているようで、凝っている所がもみほぐされているようだ。
肉棒も先ほどの激しい扱きではなく。優しく洗われているように感じる。
そして尻の方にも、また入り込んでくるが、今度はゆっくりと染みるように入り込んでくる。それすらも心地よいのだ。
「あっうお…くあ…」
「あの時のメスはマンコの中もこうやって掃除してやってたにゃ」
肛門と生殖器は近いようでかなり違う気もするが…そんな疑問さえウンディーネ風呂に溶かしてしまった。
しかし、これだけ腸内を刺激されれば、出すことが本来の役目のその穴は役目を全うしようとする。
「ま、待って…トイレッ」
急激に本物の便意が訪れた俺はウンディーネにそれを訴えるが…
「大丈夫ニャよ。そのままウンコ出すにゃ、別に気にしないにゃあ。トイレまで管伸ばして運んでやるニャ、全部出してスッキリしたらご飯食べて、魔力ポーション飲むにゃ。」
受け流されてしまった。このウンディーネ風呂は対象を癒すベッドであると同時に対象を逃がさない檻でもあったようだ。俺はどうにでもなれとその場で排泄してしまう。まるで赤ん坊に戻った気分だ。
ほぼ至れり尽くせりの状態でベッドの上で過ごす。食事も排泄もウンディーネまかせの代わりに眠ることは許されず、絶えず魔力ポーションで酔わされ、それなのに魔力を抜かれるような感覚があるまま、そして射精しまくる時間を一日半過ごすことになった。
ウンディーネ風呂で全身をまさぐられ、元からある性感帯どころか、新しい場所まで開発され、勃起をしようものならスライム状の物質が嬉しそうにジュルジュル精液を吸い上げる。
そしてニ度目の日が昇り、街の喧騒が始まる…住民たちが一日を始めようとする頃。
ぐったりと身を投げ出す俺の横で、ウンディーネがベッドを離れる。
「はーぁ…やっと還れるにゃ。」
呪いの効果が切れたようで、ウンディーネが帰還する時の淡い光に包まれる。ようやく終わったのだ。
俺は腰と足の力が抜けていた体を無理やり起こしてウンディーネを見る。猫獣人のようだった身体の所々が溶けたような姿に変わっている。本来の姿に戻りつつあるのだ。
…当分ゼリーは食えそうにない。
「う、ウンディーネ、今回はすまなかった。ウンディーネとの契約は…」
これで取り消そう…俺なりの責任を取る…そう言おうとした瞬間にウンディーネの、ゼリー状に戻りつつある指を一本こちらに向ける。
「あぁそうだ。魔猫の霊威を消化しきって元の喋れないカラダになる前に言っとくにゃ、アンタとの契約は続いてるから、アンタがまた召喚して命令すればまた同じことしてやれるにゃ。けど、のめり込み過ぎないようにするにゃよ。これからは非生産的行動ニャ。あと最後に、ちゃんと魔物の特徴を勉強するにゃ。」
そう言い残して、光がおさまるとウンディーネの身体はただの水になり、その場にバシャリと滴り落ちる。そのまま床を濡らし広げていくかと思われるその水は、みるみる乾いていき跡形もなく消え去っていった。
ウンディーネは還ったが、契約は続いている。
「…ウンディーネ…」
俺はそのまま眠りに落ちる。
もう弾は残っていないはずの股間がすでに疼き始めていた。
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