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虎穴に挿らずんば虎児を得ず

  その館からは、大人たちの喘ぎ声。そして、子供達の喘ぎ声。その両方が響いてくる。

  たとえ目玉が飛び出るような値段でも、買いに来る客は後を絶たない。

  それは、彼らのテクニックが。そして、彼らの希少価値が高いから。

  

  

  

  昨日、店の№1に上り詰めた。正直実感わかないけど……下らない。№1なんて誰だっていいのに…。

  機嫌が悪い時のボス逆らうんじゃねぇぞ?なんておっしゃるものだから期待していたのに、なんとも期待はずれなことだ。たったの三晩で骨抜きのスカスカ男になるなんて。当初の予定では、三週間くらいかけて僕の虜にしてあげようなんて計画を立ててたのに。ホントに、全部が全部無駄になった。まぁ、もう搾り取れるだけ搾り取ったんだけど、それじゃあ長い目で見た利益が無いんだ。

  「あーあぁ」

  丸いリングの天蓋つきのベッド、そんな天蓋の中央で、男に突き上げられながら僕は力なく呟いた。その下では、僕に跨られている形の男がいる。一心不乱、ていうか無駄に腰を振りまくってる。これじゃあテクニックも何もあったもんじゃない。ご自分では沢山の雌を鳴かせてきた、とか言ってたのに、僕の雄は固くなるどころか萎え切ったまま。正直期待はずれにも程がある。

  「クソッなんでテメェ喘がねぇんだよ!

  短小、とまではいかなくとも、そのどう見ても気質に見えない顔つき、野太いからだ。始めはくっきりしていた股間のふくらみも、パンツを取っ払えばあら不思議。体格に見合わない小ささのブツがぽろんと顔を出した。ボロンなんて擬音を使うのは勿体無い、それくらいの大きさだよ。

  「おじさんにテクニックが無いからじゃない?」

  久しぶりに巨根なおじさんの相手が出来るって考えてさ、僕のモノも大層お元気になったんだ。にも拘らず。信じられる?発展場にいたこの中年、僕に声をかけてた時始終勃起してたんだよ?本当ありえない。久しぶりに三号室に呼ばれるって考えてたのに…何でこんな男の相手をしなくちゃいけないんだよ…。

  「ほらもう、早くイってよ。僕楽しくないし、次のお客さん待ってるんだよ?」

  この客はもう上客じゃない、そう考えた時、僕は何時もこうやって罵るんだ。だってさ、娼館の子供が「全く感じられない。何でそんなにマグロっぽいの?」的なことを言ってきて、それでもまだ大人の威厳保てるような奴いるの?僕にそれは信じられないな。

  「グ…ッ。チッくしょぉ!!!」

  お金をもらっているんだからサービス精神満点で、こんな技術も何も無いお相手を気持ちよくさせてあげる。小さい頃から水泳で鍛え上げたこの筋肉が、絶妙な締め付けをこの中途半端ちんぽに与えてやる。したらすぐにベッドの布地から入れて握りつぶして必死に射精耐えようとするんだもん。ああ本当滑稽だよ。そんなことしても無駄なのにさ。

  「量もあんまりだけど、一発は一発。毎度あり」

  筋肉を使って残った種も中に出させる。それをお客さんの前で力んで新鮮な精液皿に落として、射精しましたっていう証拠を見せてあげる、っていう猟奇的なサービスもあるけど今回は付けられるはずがない。だって、僕がこいつの金を全て搾り取ってあげたんだから。

  僕のお客さんは腕を縛られ、僕に乗られる形で気持ちよくなってもらう。それをする理由としては、僕に力が無い。つまりはまだ子供で、サービスにいちゃもんつける大人(まぁ一般人程度なら対応できるけどね)に対して、抑止力となりえないから。ってことがあげられる。後は、僕の容姿、かな。

  

  あぁ、自己紹介を忘れていたね、僕の名前は 虎流。客からは、コルって呼ばれてる。でも本名はこれじゃない。これはいわゆる、「源氏名」だ。お察しの方もいるかもしれないけれど、僕は娼館で働いている。それは別にお金に困ってる、とかじゃなくて、ただ天職なだけ。そう、天職。

  僕の勤めている店の名前、これがまた傑作でね?「オンリワンセクス」なんだよ。名前で分かったらすごいんだけど、要は時間ではなく、一発気持ちよくなってもらう娼館だ。一発射精するごとに料金が発生するって訳で、この下のおっさんは昨日一時間で俺をイかせた回数正規の料金払う、とか言い出したから、僕が口で二十三回、素股で六回、お尻で二回抜いてあげた。するとね、なんとなんと料金がこのおっさんの経営する組の経営資金全額と殆ど同じだったんだ。だから今、このおっさんはお金が無い。人を喘がせるモノも無い。要は、落伍者になったわけだ。

  

  「じゃあね、お客さん!」

  行為が終わったら、店長がその腕輪を外しに来る。そして料金を請求、払えないときはいろいろと回収方法があるんだけど、それはいいかな。店長は馬の獣人。精力旺盛で、とっても太長いおちんぽを持っている。僕達のお尻には入らないから、いろいろと試行錯誤しなくちゃならない。

  料金が払えなかったらしく、今回は後者のようだ。久しぶりに見たな、あんな泣き顔の大人。「俺は相良組の組長だぞ!離せ!」なんて言っちゃって、そう言うのは目から出てるお水を止めてから言おうよ。

  一応、お客さんだから僕は陽気な少年の声で挨拶。本来とはかけ離れている声だから、自分でも結構不思議だ。これからもうお客さんになることはないんだから無愛想でもいいんだけど、それは№1とか言う訳のわからないものに成ってから出来なくなっちゃった。ホント、肩身の狭い肩書きだよ。

  店長に連れて行かれるお客さんに付いて行き、僕は店先へと出た。元々立地がとても探しにくいところだから、人通りは殆ど無い。だから僕も裸のまま外に出られるんだ。店に入ろうと振り向くと、そこには狐が立っていた。

  「おつかれー。コル」

  「ん、ありがと」

  昨日僕が№1に成ったときから付きまとって諂って来るこの狐。正直何がしたいのか分らないけど、あの人間関係の難しい店の中で仲間が出来たっていうのは案外悪くも無い。渡された濡れタオルで顔をぬぐう。先程のおっさんの一回目の顔射のおかげで、中々そそる構図になってたんじゃないかな。

  「ん、でさ。狐羅はどうだったの?何時もと同じ?」

  使ったタオルを店先の洗濯籠へシュート。で、その狐に会話をしようと誘う。互いに裸なのは、仕事柄。ただ、「コラ」と呼ばれるその狐には、何本かのあざが走っている。それは、客に付けられたもの。だがそれには誰も文句を言わない。

  「んー、今日は何時もより激しいお客さん多かったかな。皆ストレス溜まってるのかも。それを癒すのが僕の役目だからいいんだけど…。」少しは手加減して欲しい、なんていう言葉が出そうになったんだと思う。でも、それを店長に聞かれたら「愛のムチ」って名目で「性処理」をさせられる。昔一度やってしまったことがあり、馬獣人の店長の太長いモノを咥えてみたら。顎が外れかけた。仕事の一環と思えばいいのかもね。

  入り口から十mほど進むと、そこには写真とネームプレートが並ぶコルクボードがある。僕のところには「犬系獣人お断り」なんて文句が書いてある。それはいろいろとあるからなんだけど、まぁ置いておこうか。

  その右に、僕達の待機室があり、左には「一戦」交える為の部屋がズラリと並んでいて。指名されることがあったらお客さんとともにそこへと進む。僕は設定の関係上少し違う方法を取っているんだけど。

  「熊木と獅朗は仕事中か…。それ以外は暇なのかな?」

  「たぶん皆暇…あ、熊木出てきた」

  右方向二十メートルの所でドアが開いた。その部屋に備え付けられているのは確か…そう、普段着だ。つまり、その部屋は(たいき)の物。と言うことになる。

  「まぁ…一応隠れようか」

  コラの言葉に従い、待機室へと入る。その中には質素なテーブルと冷蔵庫だかが佇んでいる。そのドアには覗き穴があって、どう見たって生理的に無理、というお客に対応しない為のものだ。

  「お父さん…またね」

  たいきが涙を滲ませながらそう言う。流石は父子プレイ担当、演技もうまい。そしてたいきが対応していた猫のお客は、たいきの頭の上に手をぽんと置いて、わしゃわしゃと撫でた。

  「あれに弱いんだよね、お客さん達」

  「確かに…」

  たいきと父子プレイをしたお客は、何度も何度も店に来る。入れ込みすぎて「俺の息子になってくれ」なんてプロポーズした男がいたんだけど、たいきが「今の僕の貯金より貴方の貯金のほうが上だったらいいですよ」なんて言っちゃって、大人のプライドズタボロに成ったって例もある。

  僕達は、そこいらの大人には負けない収入がある。こんな仕事をしているから当然、でも、生半可な額じゃあない。皆も月に1000万は軽く越えてるんじゃないかな。だって僕達は、「高級少年娼館」の商品なんだから。

  たいきの頭から手を離した猫獣人の大人が、手を振り店から離れていく。この店では、お客さんが見えなくなったら仕事終了だ。

  今の時間は午前二時半ほど。僕達少年娼館で働く子供達は、これから何時間かの休みがある。自室で休憩し、客が来たら対応する。そんな流れ。

  まぁ、僕の仕事は朝の八時半位から。だから、さっきのおっさんの所為で火照った体を、狐で癒すことにするとしよう。あ、その前に、お尻の精液を出さないと。きっちり出しておかないといけない理由もあるしね。

  

  

  

  

  

  

  

  「コル!お客さん来てんぞ!」

  聴きなれた店長の怒声。なんだ、もう朝か。僕はベッドから体を起こし、隣に眠る狐に声をかける。すると、眠たそうな声を出して起きてきた。

  「もう八時?」

  「うん、店長が言うにはね。僕もうお客さん来てるらしいから、先に行ってる。案外楽しかった、次は僕が上ね」

  火照った体を狐の地味な巨根で癒してもらった。そこいらの大人よりは大きさもあり、同い年ということで大分興奮できるセックスをこの店の店員とは出来る。正直毎日ヤっていても飽きない。それだけの快感をこいつらは僕に与えてくれるんだ。

  「次って、いつくらいになりそう?」

  僕達は誰が恋人というものでもなく、欲求不満になったら抱いてもらう。そんな感じの関係を保っているから、いつ出来るか、とかには結構無頓着なんだ。だけど、狐と僕はどっちが掘ってもお互いに上り詰められる。それくらいには体の相性がよかった。まぁ、気持ちいいってだけで、愛してるとかそんなセンチな感情を持ち合わせてる訳じゃないんだけど。

  「それじゃあね、今日の仕事終わったら多分いいんじゃないかな」

  今日の仕事は誰を相手するのか分らない。だけど、僕には仕方の無いこと。だって、何か特別扱いをされるならその代償を払わないといけないでしょ?まぁ、気が付いた方もいると思うんだけど、一応説明しておくね。僕達は、それぞれが受け持つ「プレイ」があるんだ。コラはSM、たいきは父子、しろうはレイプ。そんな中で僕が受け持っているのは、まぁ。何も。プレイって言うほどのものじゃないってだけ。ただ、それだけ。

  「それじゃ、僕は仕事いってくるから」

  うん、という狐の声を聴きながら、僕は支度をする。部屋に備え付けられてるローションとかは準備しなくてもいいんだけど、今回のお仕事は皿に精液乗せて見せてくれ、なんてものだったから皿を用意。だけど、用意するものはそれだけだからそれでいい。

  がちゃりとドアを開け、外へ出る。そこで店長に「三号室」って言われ、そこへ向かう。三号室って事は、今日は巨根のおきゃくさんだろうな。楽しみだ。

  三号室のドアの前に立ち、ノックを二回。すると中から入れって声がかかる。何でこんなに堅苦しいことしてるのなんてよく言われるんだけど、まぁ仕方ないか。

  ドアを開けると、そこには拘束されている銀の鬣を持つ獅子の獣人が居た。パンツに隠されているとはいうものの、そのパンツ越しにでも大きさが良く分るような巨砲を持っている。なんて楽しみな。あ、でもライオンって、猫科ってとげとげなちんぽなんだよね、久しぶりだから大丈夫かな。

  「坊主か?相手は」

  「そうだよ、おじさん」

  。正直いらっときた。誰が坊主だ。確かに少し童顔だけど之でも15だ。何度か同じようなことを言われはしたが、まぁいいとしよう。今は仕事だ。この後予約のお客さんはいないからこの人のお金が大丈夫なだけ抜いてあげることになるな。うん、搾り取ってやる。

  「それじゃあ、始めていい?」

  もちろんだ、と呟いた獅子のおじさん。きっと三十何歳かなんだろうな。のパンツを引っぺがす。そこで僕は固まってしまった。何でかって聴かれると、それは、ただただ。

  「でっか」

  見たことの無い大きさの巨根だ。何だこれこんなの股についてて日常生活送れるのか。

  「楽しみにしてるぞ、坊主。俺の相手した奴は大体がイタイイタイ言って逃げてくんだからよ。金はいくらでもある。何発でも抜いてくれや。」

  そんなことはいわれるまでも無。「こんな百戦錬磨のとげとげちんぽ、僕が見逃すとでも思う?」とか言ってる間に、僕はすぐさまそのちんぽを手で持ち上げる。まだ勃起はしていない、それはこの柔かさが物語っている。だけど、僕のちんぽが臨戦態勢になっているときよりも、既に大きさで勝っている。

  「早く舐めてくれ、何日か我慢してもう辛抱溜まらん」

  「わかったよ、ンッ」

  まずはとげのついた側面から下でなぞるようにして舐めあげる。僕だって猫科だ、舌に棘位はある。それが分っていたのか、おじさんは動くことのできない腕を、縛られている腕を動かそうと躍起になっている。亀頭の方を少し舐めあげるだけで、おじさんの体は弓ぞりにしなる。これだけ感じてくれると、僕も決行嬉しいもんだ。

  「口に入りきらないね、こりゃ」

  数分間本気で尺八をすると、おじさんのペニスも天を仰ぐようになる。棘が痛々しくて、美味しそうなちんぽ。僕ももう淫乱になっちゃってるね。だけど、この大きさは流石にしゃぶれない。だから、もうお尻に入れるしかない…んだけど、この大きさはまだ店長ので慣れてるとして、棘がヤバイ。

  「ん、舐められないなら尻に入れればいいじゃないか」

  おじさんが冗談なのか本気なのかそんな声をかけてくる。きっとそれは本気だ。だって、この棘棘極太ちんぽからは、既に先走りがだらだらなんだから。

  それじゃあ、僕も淫乱モードに入るしかない。だって、こんなの正常で受け入れたらそれこそ戻れなく鳴っちゃうから。

  僕がお客さんに跨る何時もの形、だけど少し違うのは、その大きさが尋常じゃないって所。

  僕の秘部をおじさんのペニスの先端に宛がう。先走りが軽い潤滑剤になってくれはするものの、それでも簡単には亀頭すら入ってくれない。僕は業を煮やし、そこにある「ぺぺ」と書かれた小瓶を取る。そしてふたを取り、ペニスの先端にグチュグチュと塗りたくる。その手つきがよかったのか、おじさんの息が更に紅くなる。

  「おお、っつ!」

  おじさんの玉が少し収縮するのが見えた。それは射精が近いことを示している。だけど、この大きさだ。しっかりと中に出してもらわないと、ペナルティで掃除の上に店長の尺八しなくちゃいけなくなる。

  「だーめ、出したらだめだよ。僕が怒られるんだから」

  「シーツの汚れを気にする風俗ってっ…~~ツ!!」

  おじさんが黙った。僕がおじさんの根元を思いっきり掴んで、それを上下に扱きあげたからだ。棘が軽く痛いけど、今からお尻で味わうのはこの程度じゃない気がするから気にしない。

  「それじゃあ、おじさん。挿れるからね」

  もう一度またがり、おじさんのモノを宛がう。触れると同時力をこめて、勢いと滑らかさでずるんと亀頭が僕の腸内に入ってきた。

  「ぎっづ!!」

  ホントにきつすぎる。正直ここまでの圧迫感があるとは考えていなかった。これは痛すぎる。

  「おい、大丈夫か?坊主。俺、凍れ以上気持ちよくなったら一発目出ちまうぜ?」

  「だい、じょうぶ、だからぁっ!」

  無理してるのは分ってる、だけど、仕事だから。腰に思いっきり力を入れて、その全てを飲み込む。きつすぎるのはご愛嬌として、まぁ、入ったからっつ!」

  「おお、マジに全部入ったか…」

  「それ、が、しご、と、だか、らぁっ!」

  息も絶え絶えに言葉を続ける。正直棘がイケナイ所を刺激して、快感でどうにかなってしまいそうだ。腹をさするとぽこりと膨らんでいるのを感じる。

  「まぁ、いれられたゴホウビにいい事教えてやるよ」

  おじさんが腰を浮かし、僕の奥を突く。それだけで、甘い声が漏れちゃう、それほど、このペニスは気持ちよさが凄まじい。

  「俺な、陰茎棘自由に動かせるんだわ」

  は!?となった。そんな人間見たことないし、そんなことが出来るはずもない。

  「今出来ないって考えただろ?証拠感じさせてやるよ。」

  「どうやっうアアアアアアッ!!!!!!」

  僕の一番感じる部分が、一瞬で何十回も刺激された感覚。いや、感覚だけじゃない、これは多分本当に。

  「やめ、てぇっ!これいじょうかんじた、らぁっ!」

  しんじゃう、死んじゃう。こんな気持ちいいの嫌だ。こんなの気持ちいいじゃない、死にそうだ。

  僕の前立腺が刺激され、ぼくの雄までも一気に元気になった。さっきまで柔かかったそれは、今ではギンギンに硬くなり、その先端からは透明な汁があふれ始めている。

  「~~~~~ッッ!!!!!」

  おじさんのものが僕の中で膨らむのを感じた。それと同時に、僕の腸に何か液体が打ちつけられているような感覚。

  膨らんだと同時に、僕のナカを劇的に刺激、そして、僕の雄はたまりに溜まった快感から逃げ出すことが出来ず。

  射精した。

  同時に、きゅうっと僕のお尻の締りが強くなる。力んでしまったからだと思うけど、でも、射精で手一杯の僕にそんな事を考える暇など無い。

  「イクぞォォォオオオオッ!!!」

  叫び声が部屋に響いたのはその少し後、まだまだドクンドクンと脈打っているペニスが、僕の中に子種を撒き散らす。

  何週間ぶりなのか知らないけど、四日以上ためても精子は無駄になるだけって聴いたことがあるけど、そんなことは気にならないほどの快感。僕の中がこのおじさんで満たされてるんだって感触。

  腹の中でたぷんたぷんと揺れる精液が、その量の多さを物語っている。だけど、まだおじさんの射精は勢いを失わない。

  「なんでっまだ出し続けてるの!?」

  「あれ、言ってなかったっけか?おれなぁ、犬獣人の母と獅子獣人の父の間に生まれた混血でなぁ。その両方の特性を持ってるって訳」

  それを聞いたとき、僕の顔から血の気が引いた。なぜなら、それは。

  「ダメッ!それ以上出さないで!お願いだからッ!」

  ああん?なんて声を出すこのおじさん。僕にはそれがダメな事情がある。

  「その理由は?」

  「妊娠しちゃうからッ!ホントにダメ、ヤダ!」

  はぁ!?と間の抜けた声を出すこのおじさん。これ以上射精されたら本気で妊娠してしまう。しかし、この自由に動かせるという陰茎棘のせいで動くことすらままならない。

  「だから、ホントにサービスするからッ!やめ~~っッ!!!

  もうこのおじさんは僕の感じるところが何所なのかを知っている。それはつまり、僕の言葉を何所で途切れさせるのかも自由、ということだ。

  抜こうと力を要れ、それをできないと少し力を緩めたところで棘を緩められ、半分ほど抜いたところで留められる。そして、その棘を器用に使って僕をもう一度下まで下ろしてくる。それを幾度と無く繰り返され、僕の頭の中はもう真っ白だった。

  このおじさんは百戦錬磨どころじゃない。戦線練磨、いや、千人切り等とうに終わった、とか言うレベルの性豪だ。おじさんは鼻歌部屋に響かせながら、僕に語りかける。頭の中が真っ白になった、僕へ。

  「おじさんなぁ、もしコル君がこの手錠を外してくれたなら、抜いてあげるのを考えてあげてもいいかなぁ」

  その言葉は、僕の頭の中を甘く駆け巡った。それは、もうこの快感地獄から開放される、ということ。こんなに嬉しいことは無い。

  「わか、ッた」

  半ば無意識で、手錠の鍵をかぎ穴に宛がう。おじさんの射精はまだまだ終わってはおらず、後三十分は続くだろうなぁっていってた、だから、あれが起こる前に抜いてしまえばいい。

  ガチャリと手のほうの手錠を外す。すると、おじさんが起き上がってきて。

  「んでなぁ、坊主。これからどうして欲しい?」

  僕の上に、のしかかった。これでは、抜く気があるなど考えられようも無い。どういうことだ?と考える子との出来ない頭を振る活用する。

  「だぁ、分った分った。おじさん、コル君で抜いてあげるから、我慢するんだよ?」

  下になった僕の両足首を、さっきまで自分を拘束していた手錠で動かせなくし、おじさんは僕のずろろろとちんぽを引き出し始めた。

  「ち、がッ!!そう言うことじゃ」

  ない、といおうとしたところで、その言葉は途切れた。いや、途切れさせられてた。おじさんが、僕の前立腺めがけてメガトンパンチのように一気にピストンを加速したからだ。

  「動けないだろ?まぁ、あと六発は抜けるからなぁ、楽しみに感じててくれればいいから。」

  僕にとっては絶望宣言だ。そう、絶望の。

  僕のお尻におじさんの股間が体当たりし、僕のキモチイイところにおじさんのちんぽが体当たりする。さっきまで、自分で入れてたときは四分の三くらいしか入ってなかったちんぽが、僕の中に無理やり仕舞いこまれていく。

  「おじさんのさっきのザーメンがおじさんが出たり入ったりするたびにあふれて、なんてエロいんだ」

  「やだ、ヤダヤダやだやだっ!!!」

  さっき射精は一度終わっていたのだろうか、あのまま動かなければ、このおじさんはあきらめていたのだろうか。そんな後悔が、僕の心を駆け巡る。

  「二発めぇッ!!!!」

  僕の上で、おじさんが歯を食いしばるのが見えた。それに続いて、さっき味わった穴のところが広げられる感覚。これはさっきと同じで、射精するつもりなのだろう。

  「やだぁ」

  涙を滲ませながらいう。だけど、おじさんは取り合ってくれなくて。二度目の射精が始まった。おじさんは「う~」なんて銭湯に来たおじさんみたいな声を出して、腐乱に射精を続けている。

  「まぁ、我慢しろ。な?」

  犬歯とも牙とも取れる歯が並ぶ口を見せつけ、その口角をぐにゃりと曲げる。射精しているはずのおじさんは、余裕たくたくと腰を打ち付けてくる。僕が抵抗できないのを、それだけの力が無いことを、僕が妊娠してしまうことを知っているから。

  「ヤダヤダヤダヤダヤダ!!!!」

  まだ女になんかなりたくない。僕はまだ子供だ。子供なんか生みたくない。

  「大丈夫だっての、こんなキモチのいい穴を捨てる訳無いだろ?正式に結婚もしてやるから」

  瞬間、変な衝撃が僕を襲った。その場所は、腹部の下方向。つまり局部の奥。それはきっと、かつては父だった女性が言っていた感覚なのだろう。「もしお前が変な感覚を下腹部で感じたら、それは合図だ。お前がメスになる、な。こんな俺の特性を受け継がせてすまない。本当にすまない。」なんていいながら土下座していた父の姿がありありと浮かぶ。

  そして、それと同時に膨らんでいた腹がへこみ始める。おじさんのペニスが入っているのはきちんと分るほどのふくらみだ、でも、さっきまで精液で埋め尽くされていたあの感覚はもう何所にも見当たらない。いや、感じられない。

  それは、きっと僕たち一族の特有器官である「雄体子宮」のべんが、精液の水圧によってこじ開けられた、ということだろう。お腹がへこんだのも、精液がそこへ流れ込んだことを示している。腸内に収まりきらなくなった精液が、逃げ道を見つけたんだ。僕の、いつだって子供が作れる、子宮へと。

  「ホントにやだっ!一杯になったら搔き出せないってお父さんが言ってたんだ!ホントに孕んじゃう!たすけてっ!店長!」

  店でトラブルが起こったときには、店長が助けてくれる。ただ、その後に店長の「愛のムチ」があるが、そんなことよりも今はこれだ。

  「へぇ、おじさんいいこと聴いたなぁ」

  その顔を下碑た笑みに染めながら、おじさんは僕のその雄体子宮の入り口を、そして前立腺を棘で弄りだした。ペニスを僕の中に全部うずめたまま。ぐりぐりといじめてくる。まるで、犬の尻交尾のように。

  こんどこそ、もう、声なんて出せない。そんなレベルの快感に襲われ、僕は白くなっていく頭の中、「孕みたくない」ということだけ呟いて、涙を流しながら意識を落としていった。

  

  

  

  雄体子宮は、膀胱の少し後ろ側にあって、その出口が腸とつながっている。子供が出てくるのは、お尻からだ。

  そんなことも知らない医者に説明しつて、帝王切開は行わないことに落ち着いた。

  「ちょっと秦!明日出産予定日なんだから、ちゃんと帰ってきなさいよ!」

  男の僕にも夫がいて、今は結構幸せだ。僕のお腹は大きく膨らんでいて、その中で僕のお腹を蹴る男の子。ふふふ、生まれるのが楽しみだ。

  なんと、あのおじさんは本当に僕と結婚してくれた。いや、元々その予定だったらしい。

  大きな会社の社長となるべく、小さな頃から英才教育を受けてきたあの人は、いつの頃からか父の事が好きになっていたらしい。それで、そのままずるずると男好きが続いて、跡継ぎはどうするんだ、って親戚に言われ続けてたらしい。だけど、女はどうしても抱けない、男が好きだから。そんな時、僕の話を聴いたらしい。正確には、僕の一族の。

  男だけど孕める、という一族の話しを聞いて、あの人は踊りあがったらしい。だけど、その一族を探すのは難しくて、僕のことを見つけたのはおって二年目だそうだ。

  夜は激しすぎるけど、たまには僕にも上に乗らせてくれる。そんないい夫だ。

  でもすごいなぁ、三億円で僕の身代を買ったんだから。それだけ、切羽詰ってたってことだよね。

  結婚して数ヶ月目に聞いたんだけど、「もしも僕以外に一族がいたらどうする?」って。そしたらね、「俺が愛してるのはお前だけだ」なんて言葉返してくれちゃって、どれだけ嬉しかったことか。

  

  どん、とお腹の中から蹴られて様な感覚がした。お腹の子供は元気。僕も16歳で赤ちゃん産んじゃうんだけど、それでも幸せ。ただ、僕の特性とあの人の特性を両方持った子供なんて生まれたら、最強のプレイボーイになっちゃうんじゃないかって、それが心配。

  お腹をさすりながら、今度は精液のふくらみ、ペニスのふくらみじゃない腹をさすりながら。「よしよし、元気に生まれてきてね」病室で一人、呟いた。

  

  犬瀬 虎流。今日も幸せです。

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