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蟲の女王2

  [[jumpuri:第一話 > https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8594626]]

  

  

  私は、さる国を治める公爵の娘だった。

  国を出て、旅行をしている時に、それは起こった。

  魔物の集団に襲われ、近衛騎士の抵抗も虚しく、あっという間に制圧されてしまう。

  

  現れたのは、蜂型と蟷螂型の化け物だった。

  両方とも、人間の女性の上半身を持ち、下半身は蜂や蟷螂のそれになっている。口は蟲のように、無数の顎が蠢く形で、目も複眼であった。しかし、そこさえ隠せば、美しい顔と言えなくもない。

  脚部は四本あり、人間らしい大腿部以外は、蟲の形となっている。

  手は、蜂形の場合は人間で、蟷螂型は大きな鎌の形をしている。

  

  彼女等の被害は全くなかった。蟷螂の腕に、剣は歯が立たず、その鎌は甲冑をいとも容易く打ち砕いたからだ。

  十五人の勇士は瞬く間にやられ、従者は殺され、私と侍女、合計三人だけが捕縛された。

  蟷螂と蜂は、殺された者達、そして馬を、その口でかみ砕き、団子状にすると、網の中に包み込み込んだ。

  実におぞましい光景だ。人間が、あっという間に、ただの肉塊になっていく。

  その時の肉を砕く音や、滴る血の臭いは、恐らく、一生忘れられないもののように思われたのだ。

  また、我々も別の網の中に閉じ込めた。彼女らは、我々を自分たちの居城……あの呪われた土地へと連れて行くらしかった。

  

  

  

  城に着くと、蟲王或いは女王と呼ばれる大きな怪物の前に通された。

  それは巨大な蜘蛛のそれであった。

  すすり泣く侍女を宥めながら、私はなるべく気丈に努めようとした。しかし、その恐ろしい姿には、震えずにいられず、その顔が目前に迫った時には、思わず失禁せざるを得なかった。

  唇を噛んで恥辱に耐えながら、その"検品"に耐えるしかなかった。

  

  一通り品定めが終わると、蜘蛛は大きな口を開ける。

  その中から、一人の美しい女性が、裸体を表した。

  その身体は、粘液で濡れて、糸を引いている。

  彼女は顔を拭うと、一言、「その子は餌ね」と残酷に呟いた。

  

  途端、その場で待ち構えていたもっと小柄な蜘蛛型の怪物……女王とは若干身体の作りが違う上半身人間、下半身と口が蟲の生き物が、選ばれた一人を引き立てた。

  その子は、「え!? え!?」と戸惑いと恐れに引き攣った顔をしている。

  その直後、怪物は、彼女の腹部に噛みついた。

  刹那の叫び声は、騎士達の亡骸のそれよりも、記憶に染みつくことになる。

  「痛いのはちょっとだけよ」

  女王は我々を見て微笑んだ。冷たい微笑だ。

  

  激痛の叫びのあと、恐怖の漏れる言葉に変化していく。

  「死にたくない……食べられたくない」

  そんなうわごとのような言葉である。

  垂れる内臓を拾い、貪る怪物。

  そして、それを吐き出し、団子にしていく。

  複数の蟲達が、交代で彼女を肉塊にしていくのだ。

  

  腹から足、腕、胸に至る。

  胸部と頭部が残った時点で、彼女は恍惚の表情を浮かべ、舌を出し、眼は上を向くようになった。

  薄ら笑いすら浮かべながらも、「食べないで……」と漏らす。それは、まるで嬌声のようでもあった。

  

  

  

  怪物の食事が終わると、次はもう一人の侍女の番となる。

  「嫌! 嫌ぁ!」

  引っ立てられながら、泣き叫ぶ彼女に、女王は例の微笑を浮かべながら、「大丈夫、貴方は生き残るわ」と答えた。

  そして、その目前に迫りつつ、手でその子の局部を触り、濃厚な口づけを交わす。

  「えっ……うっ……」

  涙ぐむ中、快楽を我慢するように、言葉は途切れ途切れになる。

  

  女王は、彼女を散々まさぐって遊んだ。次第に、侍女も声を上げて悦ばずにはいられなくなった。

  鳴きながら悦び、悦びながら鳴いた。よだれを垂らしながら、でも恐怖に耐えきれない様子でもある。

  そうして、この怪物は、粘液状の唾液を垂らしながら、私を見つめた。私もこれに我慢出来なくなるだろうと言うかのように。

  

  それが終わると、彼女は足を突っ張って、巨体全体を起こすと、腹部を折り曲げ、前に突き出した。

  そして、腹部の先端を彼女の下腹部に押し当てる。

  「あっ! あっ! 入ってこないで!」

  身を捩るが、部下に捕まって動けない。

  その股間からは、淫靡な音が鳴り響き、彼女は、それに耐えるしかなかったのだ。

  「んっ! んっ! いやぁ! やめて!」

  叫べど、女王の攻撃は収まらず、快楽に堕ちていくのを見つめるしかなかった。

  「んぁぁぁぁ!」

  遂に、じゅぶじゅぶと白い粘液を滴らせながら、同時に腹は恐ろしい速度で膨張していくのだ。

  

  

  

  侍女は意識を失い、そのまま何処かへと連れて行かれてしまった。

  そして、私は、女王の微笑と、そして、例のキス攻撃を受ける事になる。

  「貴方、いいわぁ」

  私はなるべく平静な顔をするように努めながら、憎らしく彼女を見つめた。

  「人間の意思なんてさっさと捨ててしまう方が楽よ」

  そう言いつつ、私の股間をまさぐり始めた。

  全身粘液が滴っており、それは枯れることがないようだった。

  大体は口から出ていたが、皮膚からも分泌されている。

  冷静に観察するようにして、自分が快楽に堕ちるのを食い止めようとしているのだ。

  

  「この人間の敵め!」

  「すぐに貴方も仲間入りよ」

  

  「元々人間だったのに、よくこんなことが出来るわね」

  「人間が私にしたことを知れば、生温い事だわ」

  

  そう口答えする度に、彼女は、ねっとりとした口づけをしてきて、私の体内に粘液を注ぎ込もうと努力した。

  私は、それをなるべく吐き捨てながら、必死に抵抗をした。

  もし、本当に飲ませるつもりなら、注ぎ込んだ後に口を塞げばいいことだが、彼女は、私とのやり取りを楽しむように、そのサイクルを長々と続けたのだ。

  

  「うっ、うん……こ、こんなことが許されると思わない事ね」

  「あらあら、感じちゃって。ふふふ。

  でもね、人になんか期待しない方がいいわ。だって、私がここにいるのを知っていながら、人間は誰一人、私を倒しに来ないのよ。

  守るのに必死ね」

  

  「あぁっっっっ! うんんん」

  快楽に身を捩りながら、何とか耐えて、言葉を絞り出す。

  「はぁはぁ……罪のない人々をむごたらしく殺して、何が楽しいの?」

  「私は、軍人と貴族しか狙ってないわ。それに、人間の肉は、我々のご飯なのよ。

  貴方達だって、鹿や猪を殺して食べるじゃない。弱い者が強い者に食べられる。ごく自然の事よ」

  

  「うっ! はぁん!

  き、貴族だけ?」

  「お情けで庶民は活かしているだけよ。

  貴族や王族、そして、我々に刃向かう者達を狩り尽くして、彼等が最低限の生活に甘んじるなら、人類の生存ぐらいは保障してあげるつもりよ。

  増えぬよう、減らすように管理してあげるわ。そうね、魔族の襲撃からも守ってあげられるわね」

  「何を……何を馬鹿な事を言っているの? ううっ!」

  「随分濡れてきたわね。

  貴方も、すぐに分かるわ。私の同胞になればね」

  

  彼女は、上体を起こし、腹部を突き出してきた。

  「やぁ、やめてぇ!」

  あらん限りの力で暴れるが、あっさり制圧されてしまう。

  そして、おぞましい事に、私の股間にそれぱぴったりくっつけられ、先の愛撫とは比べものにならないほど、先の触手が私を刺激していく。

  もう、声にならない声、そして、過呼吸のような反応を見せつける事になってしまう。

  先端が入っていく。続いて、それはピストンされた。

  もう、頭が真っ白になりそうになる。だけど、私は出来る限りの力で、女王を憎らしく思い、そして、意識を失わないように努力した。

  

  "ぶじゅ! じゅじゅじゅ!"

  遂に、アレが注ぎ込まれた。

  下半身が今まで以上に熱い。否、それは腹をどんどん満たし、また、垂れていく足下から感じてしまいそうになる。

  「あぁっっっっ! 入ってこないで! 入ってこないで!」

  意識的に叫ぶことにした。そうするのが、楽だったからというのもあった。

  「んっっっっ! あぁぁぁぁぁ!」

  

  そして、それが終わってしまうと、私は立っていられず、その場にへたり込んだ。

  私を束縛していた怪物達は、優しく私を横にさせると、私の息が落ち着くのを待っているようであった。

  「偉いわ。よく、意識を失わなかったわね。褒めてあげるわ」

  女王は、明るい笑顔を始めて見せたのだ。

  「これで、貴方も、私達の同胞よ」

  同胞? とんでもない! そう言いつつも、私は、自分の腹を優しく撫でている事に気付いた。

  「はぁ……私の赤ちゃん……」

  自分の言葉にも気がつかないでいる。

  何故だろうか、多幸感が腹の奥底からやってくる気がしている。頭の中では、未だに、彼女に対する反抗精神を持っていると言うのに。

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