エヴァ序

  

  新劇での變更点

  

  ・ミサトの窃盗シーン、削除

  ・「ミサトさんつて子供つぽい人ですね」削除

  

  ・エヴァンゲリオン初號機がシンジくんを庇うシーン、削除

  

  ・ケンスケルート、削除

  

  

  最初の二つは分かる氣がします。

  恐らくシンジくんとミサトさん、及びその二人の關係性を描く上でブレが生じるからでせう。

  

  序でシンジくんの手を強く握り、破では自分の意志で行動するシンジくんに聲を掛けました。

  

  Qやシンエヴァでも、結局二人の関係性が重要でした。

  

  ミサトはシンジを殺せなかつたし、彼を銃撃から庇ひ、あまつさへ彼の未来のために自身の存在をなげうちました。

  

  大人のキッスは削除されましたが。

  

  

  あのタイミングで挿入される、ケンスケのエピソードも、ミサトさんとの関係性がブレるのでカットですね。

  

  

  偖、問題は三つ目です。

  

  これは設定上、本来動いてはいけないエヴァが、子供向けに分かり易くする爲に動いたのではないでせうか。

  

  だつたら、ミサトとリョージの××シーンはどうなるんだ、てふ話ですが。

  

  それもブレるからカット!

  代はりに、それの結晶として、息子の「加持リョージ」が登場しました。

  

  思ふにエヴァ登場者は、人の身に過ぐ力を得て、新たな宇宙へと移行したのではないでせうか。

  

  それが「シン」の意味かと思はれます。

  

  残された世界では、碇ユイ・ゲンドウ、冬月コウゾウ、加持リョージ、葛城ミサトを亡くなつてをり、残されたヴィレメンバーや第三村、加地リョージ(息子)らによる再建が始まつてゐるのでせう。

  

  ゲンドウは、ユイの居る世界を創造したかつたのでせうか。

  

  それが、「ネオン・ジェネシス」の意味でせうか。

  

  

  新しい世界で、物思ひに耽る樣なシンジくん。

  

  彼は、ミサトさんの事を考へてゐたのだらうか。

  

  それとも加地リョージか。

  

  恐らく残された世界は、『未来少年コナン』みたいになつてゐると思はれる。

  

  『コナン』には、「のこされ島」が出て來るので。

  

  

  そんなシンジくんの前に現れる、新しい良い女!

  

  シンジくんは、我々の住む(?)現實世界に合流し、その中を駆けて行つてしまひました。

  

  この世界は、『シン・ウルトラマン』と繋がつてゐます。

  

  オタクが、職場に円谷作品のフィギュアを並べてゐる。

  きつと、そんな世界でせう。

  

  そして『シン・ウルトラ』は、『シン・ゴジラ』とも繋がりがあります。

  

  プレゼン星人の時に、『シンゴジラ』に出てきた官僚が、カメオ出演してゐるからです。

  

  『シン・ウルトラ』世界では、『シン・ゴジラ』の主人公が何をしてゐるかは描かれません。

  

  『ウルトラ』世界に、彼の役割は無いからです。

  

  勿論シンジくんも、ウルトラ世界に登場しません。

  彼は呪術高専か、アフリカにゐます。(『呪術廻戦0』)

  

  とはいへ、エヴァは巨神兵やウルトラマン、特撮と関連付けて語られます。

  

  特に『シン・ウルトラマン』の公開後、『エヴァンゲリオン』は、庵野監督にとつてのウルトラマンだつたのだ、てふ理解がなされる樣になりました。

  

  自分がウルトラマンになるんだ。

  

  それを叶へるべく、シンジくんは生み出され、エヴァーに乗せられました。

  

  だから、訳あつてシンジくんをエヴァに乗せる側ゲンドウてふのは、庵野監督と似た立ち位置になります。

  

  そしてエヴァシリーズの果てに、『シンゴジラ』(2016年)、『シン・エヴァンゲリオン』(2021年)、『シン・ウルトラマン』、『シン・仮面ライダー』を手掛ける事ができたのです。

  

  

  ありがとう、エヴァンゲリオン。