『エヴァンゲリヲン新劇場版:序』(2007年)を見てゐます。
エヴァを重機に置き換へたら、マニュアルをポンと渡されて、「乘れ」つて言はれるし、乗らなければ怪我人を代はりに乘せると言はれる。
腕を折られても聲を上げないシンジくんは、一體どんな生活を送つてきたのだらうか。
乗れって言った父親は、エレベーターで顔を合わせても何も言わないし。
ミサトは当然、シンジくんはゲンドウと一緒に暮らすものだ、と思つてゐたし。
思春期の男の子の手前、公衆電話の前でチョケてみても、シンジくんはムスつとしてる。
まるで「またたらい回しにされるんだ」と言はんがばかり。耐えてゐる。
トウジが「便所や!」と言ふシーン。
1995年のアニメ版では、委員長の話し相手も「もー」つて表情をしてゐる。
しかし2007年の今作は、目を逸らし、嫌悪感丸出しの表情をしてゐる。
もう一點、1995年でシンジは、ミサトに「子供つぽい人ですね」と軽口を叩いてゐる。
リナレイが出る最終回の、バカ三人組と言ひ、地上波放送・子供向けてふのを感じる。
『序』ではその樣なシーンがなくなり、細かい描写から違和感を拾つていく形になる。
エヴァは、歩道橋がエスカレーターになつてゐるところが好きだ。樂なので。
勿論、SF要素も感じるところである。
第3新東京市を見せたり、リリスを見せたり、ミサトはとても良く上司をやつてゐる。
それだけに、『Q』での所業はボロクソ叩かれるわけであるが。
ミサトさんに「ボナペティー」と言はれるシーン。(※フランス語版)
『新劇場版:破』では、アスカやレイ、加治さん、同級生たちと「ボナペティ」になつてゐるのが尊い。
(ボナペティは「召し上がれ」だが、互ひに声を掛け合ふので、「いただきます」に近いらし。)
レイが苦しむシーンと、ゲンドウが「うおー」つてレイを助けるシーン。
日本語版と違つてゐて面白い。
前者は林原めぐみさんの熱演なので、コピーするのは諦めたのであらう。
完全に見た目は日本の繁華街なのに、外國語が飛び交ふシーンは滅茶苦茶良い。
『ブレードランナー』かな?
あれ見ろよ。何か変なものお、落としてつたんじやない?
原語だと声優さんの聲がめちやくちや可愛いので、尚良い。
ゲンドウとつなぎの人たちが協力して、ロープを引いてゐるシーンが無くなつてゐる。