野望編 第三十九話 ティアスの覚悟

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  突然、目に涙を溜めて嗚咽を上げるティアスに、流石のダインも戸惑ってしまう、意地悪のつもりでプルルとの仲を見せ付けたダインではあったが、まさかティアスが泣き出してしまうのは予想外だったのだ。

  そしてダインは近しい者の幸せを常に求めている性格なので、ティアスの涙に明らかに狼狽している。

  リレッタ 「意外ですわ、ダイン様が女性の涙にこんなにも弱いなんて」

  ティアスへの配慮の為に、プルルを引き離したダインはティアスの涙を指で拭って声を掛ける。

  ダイン 「やり過ぎてしまいましたね、まさかティアスがこれほど迄に思ってくれているとは、私は遊魔の女性としか親しく付き合っていませんでしたので想定外でした」

  ティアス 「みんな酷いですよぉ、ティアスだけ置いてけぼりです、ティアスはこんなにも大好きなのにプルルとあんなキスするなんて」

  リレッタ 「ダイン様に悪ノリが有ったのは認めますけど、浮気を認めるのも女の器量ですわ」

  プルル 「でも仕方ないと思いますよ、まともな殿方ならばティアス様にこんな仕打ちは出来ませんから、その意味でもダイン様は大物なんですけど」

  ダイン 「余り褒めてる感じじゃありませんね」

  プルル 「はい、ダイン様は大好きですけど、ティアス様も大好きですから、でも原因を作ったのはプルルなので申し訳なくて」

  未だ嗚咽を漏らすティアスを抱き寄せながら、ダインは何かを考えている様だ、そして、何かに頷くと語り始める。

  ダイン 「プルルは私の想定以上に遊魔としての心構えが整っていましたから、処女への魔改造も問題は無いでしょう、それにティアスが私を思う気持ちにも偽りは無い様ですからきっと素晴らしい遊魔が産まれますね」

  リレッタ 「という事はティアス様もイタチなんですか?」

  ダイン 「ティアスにイタチは似合いませんよね、魔王型というのを考えてます、いずれは私の代わりに前に出るかも知れませんので」

  ティアス 「ダイン様は影に君臨するわけですね、確かにダイン様らしいです」

  ダイン 「晒し者にされるのが嫌なんですよ、今日はかなり苦痛でしたね」

  プルル 「ですが仕方無かったですよ、王命でしたからそれにティアス様もそれを利用してましたし」

  ティアス 「本当にプルルはティアスよりもダイン様なんですね、かなり堪えますね」

  プルル 「お互い様ですね、ティアス様だってダイン様が一番ですよね」

  ティアス 「それは勿論です」

  ダイン 「なら覚悟を示して貰いましょうか、プルルを魔改造したあの場所へ自らの意思で座って下さい、尾チンポは繋がったままですよ」

  プルルが抜け出たダインの尻尾だったモノは、腰を深く落とす股拡げの椅子となって新しい獲物を待ち望んでいる様だ。

  その凄みの有る雰囲気に流石のティアスもたじろいでしまうが、覚悟は決まっているのでゆっくりと近寄って行く。

  リレッタ 「ダイン様も意地が悪いですわ、あの様なモノに座れだなんて、アレならオ○ンコが丸見えですわね」

  リレッタはワザと口に出した、本当に意地が悪いのはこうやって羞恥心を煽るリレッタの方だろう、ダインはただティアスの覚悟を期待しているのだ。

  そしてそのダインの期待にティアスはちゃんと応えてみせる、有機的で所々脈打つ肉塊にティアスは腰を下ろすと、お尻がずり下がって、大股を拡げてしまう。

  プルル 「こんなはしたないティアス様が見れるなんて驚きです、でもこれがティアス様の本気の証ですよね」

  ティアス 「勿論です、ティアスはダイン様への隠し事なんて何も有りませんから」

  ダイン 「いいですねその忠誠心、これからもっと凄い事が起こりますが、私を信じて耐えて下さい」

  ティアス 「余り脅かさないで下さい、お尻が嵌っちゃって動けないんですよ」

  ティアスが不満を漏らした直ぐ後に、肉塊に変化が起こる、後方から肉が押し寄せてティアスを呑み込んで行くのだ、だが、ティアスは気丈に振る舞って泣き言一つ言わずに呑み込まれて行く。

  リレッタ 「リッタはティアス様を見直しましたわ、悲鳴の一つも上げないなんて」

  ダイン 「短期間に私の好みを把握したんでしょう、実は遊魔に成ると忠誠心は絶対なので、人間の時がアピールするのに一番良いタイミングなんですよ、そしてティアスの献身はしっかりと私の心に響きましたよ」

  プルル 「あの、それならプルルの評価ってどうなるんでしょうか?」

  ダイン 「プルルは職業で損してますね、メイドが従順なのは当たり前の事ですから」

  プルル 「そうなんですか、でもプルルがダイン様にお仕えする覚悟はダイン様のお気持ちに関係無く全力です」

  ダイン 「プルルもなかなか私のツボをわきまえてますね」

  プルル 「そうでしょうか」

  プルルの笑顔は実に破壊力が有る、奉仕する事を刻み込んで生きてきたプルルが、ダインに全力の奉仕を尽くす様になれば、よりダインに必要とされる遊魔へと成る事は疑い無い、何も今の地位を利用する事だけが、ダインに尽くす方法では無いのだ。

  リレッタ 「やっぱりダイン様って、ルゥ様より眷属を大切になさってますわ、ルゥ様はメイドにそんな対応はなさいませんから」

  ダイン 「女性が好きなだけですよ、特に近しい者には幸せでいて欲しいですよね」

  リレッタ 「かなり意地悪な事もなさってると思いますけど」

  ダイン 「そうですね、悪戯心が多いのが私の欠点でしてついやり過ぎてしまうのですが、それを受け入れてくれなければ遊魔は務まりませんので」

  プルル 「ダイン様ってそういう方ですよね、でも悪戯でも構ってくれるのは嬉しいですし嫌って感じじゃ無いんですよ、呆れるって感じで」

  リレッタ 「主に対して酷い感想ですわね」

  だが、ダインは自分の悪口を言ったプルルの頭を撫でている、性格の曲がっているダインとしては賛辞を送られるよりも、ちょっと辛辣さが有る方が好ましく思えるのだ。

  ダイン 「それで良いんですよ、欠点は自覚しないと直せませんから、ですがこれは愛情を確かめる行為でも有りますから直しません、求めてる者もいますしね」

  リレッタ 「解る気がしますわ、リッタも虐められるとゾクゾクしますわ」

  ダイン 「遊魔の間では性癖を曝け出した方がお得ですよ、それで除け者にはなりませんから、まぁ容認出来る範囲は有りますけど」

  ダインはそういうとプルルの胸にしゃぶり付いて啜り始める、自分の牝の母乳を嗜む事はダインにとって至福の瞬間でもある、特に新しい眷属の初乳など昂らないわけがない。

  そしてその事はプルルも十分理解しており、自ら乳房を搾り上げてダインの飲乳をサポートとする。

  プルル 「とても緊張しますね、プルルの母乳って美味しいんでしょうか?」

  リレッタ 「心配する必要は無いと思いますわ、ダイン様の性格を考えると確実に母乳には手を加えているでしょうから、その証拠にダイン様の表情が幸せそうですわ」

  プルル 「はい、喜んで貰ってると思います、でも、思ったよりも出てないんですよ」

  リレッタ 「プルルさんの身体は人間の時点である程度完成してましたから、全体的にほっそりしたので胸は逆に大きく感じますけど、痩せるのは胸からと言われてますけど遊魔には関係無いみたいですね」

  プルル 「ダイン様の理想の身体ですね、でもそれって一つじゃ無いんですよ」

  プルルの不安はダインに伝わった様で、乳から顔を話したダインよって、ダインの考えが語られる事になる。

  ダイン 「人の好みなんて状況で変わりますからね、プルルは間違い無く私の好む身体ですから安心して下さい、豊満なリレッタの身体も、均整の取れたティアスの身体も私の好ましいモノですが、自分で手を加えた方が愛着が出るんですよ」

  リレッタ 「確かにプルルさんを見ていると、ザキトス様とは違う色が見えますわね、ルゥ様が産み出した乳魔もリッタとは何処か違いますから、やっぱりご自分で作り上げた方が愛着が出るんですよね」

  ダイン 「自分で手を加える事でオンリーワンに成るんですよ、私の世界では女体玩具が有るんですが、完成品として売られている物より、自分で組み上げる物の方が愛着が出ます」

  リレッタ 「女体玩具ですか、ダイン様の世界は恐ろしい世界ですわ」

  ダイン 「まぁ文化レベルが此処とは比較になりませんから、人間色々な人がいて色々な欲望があるんですよ、私が女体作ってたのも実際に出来ない事の代償行為ですね」

  プルル 「なるほど、実際に生身を魔改造出来ればいらないですよね」

  ダイン 「いや、アレにはアレの良さがあるので、心残りではあるんですよ、そういえば人形改造してエロくする事を魔改造と言ってましたね」

  プルル 「魔族にするわけではないんですよね」

  ダイン 「はい、後ろ暗い事によく魔という言葉を使っている感じですね」

  リレッタ 「確かに魔族には後ろ暗いイメージが有りますが、力を持つ者は人間でもそうなりますわ、ククジアの二代国王なんかがいい例ですわ」

  プルル 「確かにそうですよね、本人が魔王を倒したわけじゃないのに」

  リレッタ 「そうですわ、魔王討伐に関してはマギガントの功績が一番だと思いますの、ティフォーレ様は運が良かっただけで」

  ダイン 「魔王を倒した初代ククジアの国王ですか、彼女は討伐時は処女だったのですね」

  リレッタ 「はい、むしろ処女だったからこそ王にまつり上げられたとクガトでは言われてますね、結局強国の王子と結ばれるわけですから」

  ダイン 「そしてその子供が侵略戦争ですか、笑えない話ですね」

  リレッタ 「それで制御役の元老院が出来て、結果的にクガトの勢力が増したのですわ常に一人はクガトから選びますので」

  ダイン 「結果的に一人の王の暴走でククジアの権力構造は複雑化したわけですね」

  プルル 「ポロルグの併合もそういう感じですよね、ポロルグが窮地に追い込まれたのはクガトが手を回したからだってティアス様が言ってました、そこで対抗出来るククジア王家とポロルグ王が縁を強めたらしいです」

  リレッタ 「先代の祖父も最大の誤算だと言ってましたね、力を弱めようと手を回したのに、厄介者同士が結束したわけですわ、そこで今回は王家自体を傀儡にしてしまえという算段なんですよ」

  ダイン 「敵の敵は味方というわけですね、それにしてもクガトの考えは大胆ですね」

  リレッタ 「叔父のレボトは強引ですから、でも上手く行ってるうちは反対されませんし」

  ダイン 「確かに、それに権力を持った馬鹿に睨まれるのは不利益ですから、反対もし難いんですよね」

  リレッタ 「仰る通りで、でも、ルゥ様が乳魔の力でクガトを掌握してますのでレボト叔父の時代は終わりましたわ」

  ダイン 「ならばルーフィンとは一度話し合わないと行けませんね、共に遊べる相手ならいいんですが」

  リレッタ 「遊ぶのですか、ダイン様の考えはリッタには解りませんわ」

  プルル 「同じ魔族でも遊魔じゃないと大変ですね、ふざけているようですけどダイン様の本心ですよ」

  リレッタは不思議そうな顔をして考え込んでいるが、ふと何かを思い出した様だった。

  リレッタ 「ルゥ様もそう言ってダイン様を召喚してたと思います、でも、お二人の争いなら酷い事にはならないと思いますわ」

  ダイン 「私は真剣に馬鹿が出来ますからね、元居た世界と違ってより力を発揮出来るこの世界の方が楽しめる事は確かなんですよ、核でドカーンと消滅とか無さそうですしね」

  リレッタ 「カクデドカンデっていう凄い魔法があるのですか?」

  ダイン 「いや兵器って物です、でも兵器の怖いところは馬鹿でも扱えるんですよ、これは私の居た文明の欠点ですよね」

  プルル 「でもそれなら馬鹿の出来るダイン様が力を持っちゃいけないんじゃ」

  ダイン 「馬鹿になれるのと、本当の馬鹿は全然違うんですよ、その違いは今後の私を見て貰って判断して貰いましょうか」

  ダインは自信に満ちた表情で言い放った、遊魔で人間以上に意思疎通が出来るプルルでさえも、ダインの深層は理解出来ない様で、困惑しているのだが、ダインが絶対に眷属達を不幸にさせない事も理解は出来ているので、不思議と不安は感じ無かった。

  おまけ

  アーグル人の男性観 基本性別を問わず魔力の高い者が人気が有る、アーグル人男性の魔力は高くても一万ぐらいで基本女性に比べて劣っている。

  そして、男性と契った女性も魔力が減る傾向が有る為に、魔術士や騎士は純潔を守る事が多く、引退した後に子孫を残す為に契る事が多い、だが、この場合男性と婚姻する事は少なく魔力の高い男性から子種を授かる事が多い。

  何故なら純潔を守ってそれなりに活躍した女性は領地を得て貴族の位を得ている者が多く、自立しており男性と婚姻する理由が余り無いからだ。

  むしろ成功した女性は自分の築いた地位を維持出来る子供を望む為に、魔力の高い男性の子種を望むからだ、そしてそういった男性達は有力貴族に庇護されている事も多い為、魔力の高い男性が貴族間の勢力争いに利用される事が多い。