唯一無二の存在として2 ~親友も師弟も夫婦も超えて~

  数日後。業務が一通り落ち着いた夕刻。ガンはバットの部屋へ続く廊下を歩いていた。

  悶々と悩み続けることは、ガンの性格に合わない。この感情に決着を付けるためには、バットと話し合わなければならない。

  バットに対し隠し事を続けるという事も、ガンにとっては嫌だった。自分とバットは、全てを曝け出し合う仲なのだから。偽っているわけではないが、本心を伝えていないことは事実だ。袋小路に迷い込んだこの状況から、早く抜け出したかった。

  ただ、全てを告白した後、何が起こるのかは分からない。身体を重ねることになるのか、あるいは・・・・・・。

  「バット、入るぞ」

  それでも、ガンは躊躇わずにバットの部屋に入った。既に、来室することは告げている。

  夕日が窓から入りこんだその部屋は、バットの役職を考えると非常に質素なものだった。調度品は最低限度のものしかなく、いずれも高価なものではない。本棚には戦術や武術の書物が並び、壁には敵将から奪った刀剣が掲げられている。兵士であるバットを象徴しているかのような部屋だ。

  「どうぞ」

  バットは既に、部屋の中央にある小さなテーブルの前に立っていた。テーブルの上には湯気を上げるカップが置かれており、2つの椅子が向かい合っている。

  「すまないな、忙しいというのに」

  「いえ」

  バットの表情は、いつも通りだった。野性的な風貌でありながらも理知的な光を宿した瞳でこちらを見つめて来る。纏う空気は荘厳であり、しかしガンにとっては重すぎず親しい存在だ。

  肉体もまた、岩のように硬質で巨大でありながらも、均整がとれた彫刻のような美しさがある筋肉が包まれている。そして、股間には雄々しい膨らみがある。勃起せずとも、衣服を押し上げている肉棒が。

  顔も身体も性格も。全てが愛おしいと感じてしまう。

  「こちらへ」

  「ああ」

  ガンに促され、椅子に向かう。その際に、バットは一瞬ガンに背を向けた。すると、特大の西瓜のように実った尻肉がこちらに突き出される。レミやロードの女性の尻とは似て非なるその肉桃を見せつけられ、ガンはごくりとつばを飲み込んだ。

  (まずいな・・・・・・・)

  告白すると決めたときから、バットへ対する欲情が高まっている。それは既に、抑えがたいほどに膨らんでいた。

  (ガリアの言う通り、肉体に欲情しているだけなのだろうか・・・・・・自分の事だが、それもよく分からん。情けないことだ)

  ガンは椅子に腰かけつつ、微笑を浮かべるバットを見つめ返した。

  (自分の心だが、詳細が分からない。だからこそ、ここで話し合ってその正体を見極めて、今後どうすべきかを決めなければ)

  自分のすべきことを再確認したガンは、ゆっくりと口を開いた。

  「相談事があってな」

  「そのようですね」

  分かっていたと、そう言わんばかりの口調でバットはそう言った。

  「太刀筋に出ていたか」

  「ええ。それ以外にも、日常の些細な動作で分かります」

  「見透かされていたな」

  「ええ」

  子供のころから、ずっとそうだった。

  バットは、ガンの思考を読むことに長けている。悩みを察することはもちろん、怒りや悲しみ、喜びの理由なども手を取る様に分かってしまう。

  幼少期から共に過ごし、ガンから片時も離れず行動を共にし、様々な分野において教育してきたからだろう。

  「流石は師匠だ」

  「光栄です」

  バットは紅茶で口を濡らし、笑みをやや深めた。

  「武将である以上、部下の心を読む術に長けていなければなりませんから。最も、相手が貴方ならば特別です」

  バットの目から、理性の光が薄まっていき、対照的に野性が宿っていく。

  「だろうな。お前の前では、俺は丸裸も同然だ」

  「ふふ」

  ガンはバットから視線をそらした。バットは、真っすぐにガンを見つめる。

  「私に抱かれたいのですか?」

  「ぶふっ」

  全てを見透かすような視線を離しつつ、バットは疑問を隠すことなくガンへと投げかけた。

  不意打ちを受けたガンは紅茶を噴き出し、数回せき込んで何とか呼吸を整えた。

  「・・・・・・お前なぁ」

  「そういうことを聞きにきたのでしょう。私と、どうしたいのですか?」

  バットは布巾でガンが噴いた紅茶を噴きつつ、悪びれる様子もなく再び聞いてきた。

  確かに、自分はそのことで話に来たのだから、否定はできないのだが。

  「ああ、まぁ、そういうことだ」

  言わねばならない状況に追い込まれ、ガンは自身の思いを話し始めた。

  「お前に対して、愛情のような思いを抱いている。友情や敬愛を超えるような。これを恋を呼ぶべきかは分からないが、亡き妻やレミたちへの思いに似ている。もちろん、単純に欲情しているだけなのかもしれないが、それだけとは思えない」

  一度言葉を切ったガンは、紅茶でのどを潤してさらに続けた。

  「ただ、俺とお前の仲は特別だ。親友でもあり師匠でもあり・・・・・・そんなお前と関係を結んだとして、その後どうなるのか分からない」

  バットは、ガンの告白を黙って聞いていた。その顔には、再び微笑が浮かんでいた。

  「なるほど・・・・・・まぁ、不安に思わずにはいられないでしょうな」

  「ああ」

  「私から拒まれるというこは考えなかったのですか?」

  「ああ。おまえの性生活を見ていれば分かる」

  「確かに」

  「100歩譲って拒まれても、俺とお前なら、そこまで気まずくならないのではないか、と思った」

  「ふむ」

  「誘われたこともあったしな。あれは、冗談ではなかっただろう」

  「ええ」

  「俺も、お前のことは結構わかるぞ」

  納得したように頷いたバットは紅茶を飲み干し、空になったカップをテーブルに置いた。

  「確かに、私はあなたを抱きたい。今でもその思いは変わりません。拒まれても、気まずい空気にはならないと思っていたので誘いました」

  「だろうな」

  「ただ・・・・・・数多の男と寝てきた私がこんなことを言っても説得力はないでしょうが」

  バットの表情から、完全に野性が消えた。

  「貴方を誘った時に胸に抱いていた思いは、女性に求婚する男性のそれを同等のものであったと自負しています」

  ガンは目を丸くしてバットを見つめ返した。

  自分の心の中で、何かが音を立てて壊れていく。

  「貴方は唯一無二であり、私にとって最上の・・・・・・」

  (ああ、そうか・・・・・・)

  ガンはようやく、自分がなぜバットのへの告白を躊躇っていたのか、彼の元へ踏み込めなかったのか理解できた。

  (その他大勢になってしまうことが怖かったのか)

  疑問が氷解した瞬間、バットへの恋情が燃え上がり、同時に欲望が堰を切ったように溢れて来る。

  しかも、それを把握してくるかのようにバットが近寄ってきて、顔を覗き込んできた。

  目の前に、荘厳な獅子の顔がある。微笑を浮かべたその顔には、もう理性が残っていなかった。

  ガンとバットが互いに口を開き、相手のマズルにかぶりつくのは全く同時だった。

  舌を絡ませ、バットの首に両手を回し、愛欲をぶつける。男相手では初めての口付けではあったが、抵抗はなくさらなる欲情が沸き上がって来る。

  やがて、バットはガンの腰に手を回して立ち上がらせると、熱烈な口づけを続けたままベッドへ向かい、共に倒れ込んだ。

  「んぐっ!」

  バットに圧し掛かられたガンはうめき声を上げた。バットの重さで苦しくなったのではなく、太腿で股間をこすられたからだ。

  心の抵抗だけでなく、深い口づけで体の抵抗も無くなっている。愛撫を受けることで、嫌悪感を一切抱かずに快楽を味わうことが出来た。

  次いで、口を離したバットは上体を起こし、自身のシャツを脱ぎ雄々しい上半身を曝け出した。逞しい肉体を見上げるだけで、興奮は高まり肉棒の高度は増していく。

  思わず見とれていると、ガンはあっという間に手つきで服をはぎとられた。荒々しい手つきだが、手慣れており澱みが無い。勃起も露になり、下着を脱がされた際に先走りが周囲に飛び散った。

  バットは生まれたままの姿になったガンに覆いかぶさると、左手で乳首を摘まみ、右手で勃起を扱きつつ、ガンの首筋をねっとりと舐め上げた。

  「おおぅ・・・・・・」

  3点の同時攻め、しかも技巧は高く、焦がれていた相手でもあるため快楽は倍増される。ガンはビクリと体をしならせ、すぐに高まった射精の欲求を何とか抑えた。

  そして、バットは頭の位置を徐々に下へと向かわせる。ガンの発達した筋肉を確かめ、味わいつくすように舐め上げながら。

  「くぅ!」

  首筋から大胸筋へ移り、両手で肉感的な雄胸を揉み上げつつ両方の乳首を交互に吸い、乳首を両手で刺激しつつ腹筋を丹念に舐め上げる。

  舌を使った愛撫はレミたちからも受けているが、流石は雄の愛撫と言うべきか、力強く圧倒されてしまう。

  やがて、バットの下は下腹部を通過し、最も舐めてほしい箇所、ガンの巨大なペニスへと降り立った。ガンは快楽に備えて身を固くする。

  「ぐっ!」

  そして、バットは躊躇いなくその肉刀を口に納めた。レミならば、多少はこちらを見上げつつ焦らすこともあるのだが、バットにはそれが無い。

  そして、逞しい太腿を擦りながら、口を激しく上下に動かして肉棒を吸い上げた。

  「がああああああ!!!」

  その快楽の強さに耐えきれず、ガンは腰を反らして絶叫した。

  やはり、力強さはレミ以上。だが、繊細さも失われておらず、舌は適格に感じる箇所を舐め上げて来る。精を求める貪欲さも強く、吸引力も高い。

  その刺激で、ガンは自分がバットを求めていたのだと確信した。そして、射精の欲求を抑えることなく、腰を突き上げてバットの喉を突いてやる。

  バットはそれに合わせて、右で太い竿を扱き、左手で重量感がある睾丸を揉みつつ、亀頭を集中的にしゃぶり始めた。

  「うおおおおおおお!!!!」

  そして、ガンはバットへ射精した。愛した男に対し、心も体も解放した。

  バットはその体液を、欲望を、心を受け止めた。量も勢いも逸脱していたが、一滴も愛する者の精液を零さず、全てを飲み干した。

  「はぁっ」

  「んぐっ」

  ガンは体力を回復させるため脱力し、呼吸を整える。しかし、バットは精液を飲み下すとすぐに行動に移った。

  「ん?・・・ふあっ!」

  ガンの両脚を肩に掛けて持ち上げ、尻穴を曝け出して舐め上げたのだ。不意の刺激に、ガンは思わず喘いでしまう。

  バットは気にせず舌で穴をほぐすと、右手をそこに当てて、再びガンに覆いかぶさった。

  ガンは迷わずバットを抱きしめ、再び熱いキスを交わす。同時に、バットの指が尻の穴に侵入してきた。

  「んぐっ!」

  レミの指と違い、ゆっくりとではなく、ずかずかと踏み込むように入りこんでくる。指が太いという事もあり、多少の痛みがあった。ここでも、男女の違いが如実に現れる。

  だが、バットの巨大な肉棒を受けるためと考えれば、この程度のならしで値を上げるわけにはいかない。

  (そう言えば、あたりまえのように自分が抱かれるものと思っているな)

  キスをしつつ、ガンはふとそう思った。だが、それが自分たちにとって最も自然なことだと思い、特におかしいとは思わなかった。

  「んおっ!」

  やがて、指の数が増え、穴が広がっていく。指が出入りし痛みが増すが、その分口づけも激しくなり、幸福感が上回った。また、レミに尻を開発されていたこともあり、指の出入りでもある程度の快楽を感じられる。何より、バットに抱かれているという事実が全ての苦痛を和らげてくれた。

  「ぐっ!!!」

  その時、不意に衝撃が走った。バットの指が、前立腺を捕らえたのだ。するとバットは、集中的にそこを指で撫でて来る。

  「ぐっ!くっ!!ううっ!!」

  痛みが消え去り、強い快感のみが身体を襲った。射精しそうになるほどに、感情と快楽が高ぶっていく。ガンはバットににしがみつき、それに耐えた。

  「ぅあっ」

  しかし、不意にバットはガンの腕を振り払い、ベッドの上に立ち上がった。

  何事かと思って見上げると、バットは下半身を包む邪魔な衣服を脱ぎ去った。

  ガンをも凌駕する破格の巨大さを誇る、バットの肉棒が飛び出し、腹筋を勢いよく叩いた。

  改めてみると、凄まじい大きさだった。臍を軽々と飛び越えており、太さも子供の腕ほどもあり、切っ先は天を突きびくびくと力強く震えており、快楽を求めて蜜を垂らしている。その下にぶら下がる睾丸も大きく卵形以上であり、勢力の強さをうかがわせる。惚れ惚れするほどの、生命力に満ち溢れた男性器だった。

  見とれるガンをよそに、バットはしゃがんでガンの両脚を抱え込み、その先端をならしたばかりの肉壺の口に当てた。

  ふと、バットの目が合った。

  欲望の解放を求め、性欲に突き動かされる飢えた獣のようだった。

  しかし、そのどう猛さの中には、確かな情が宿っていた。

  愛するものを思う気持ちが。

  それが自分に向けられていることを、ガンは知っていた。

  こんなにも、自分を思ってくれたのだ。

  ずっと昔から。

  「来てくれ」

  ガンは欲望を抑えきれず、そう言った。

  バットは何も言わなかった。言葉は不要だったからだ。

  「ぐあっ!!」

  バットは躊躇いなく腰を突き出した。切っ先が入口をこじ開けて、亀頭が内部に侵入する。そこから動きを止めず、バットは一気に肉棒を突き入れた。

  「あああああああ!!!!」

  太く長い巨根が、ガンを貫き胎内へと収まった。

  剣が鞘に収まるかのように、あるべき場所へ収まるかのように。

  「あっ!!あっ!!あああっ!!」

  バットはすぐに腰を振り始めた。徐々に速度を速めていくのではない。すぐに最高速度で腰を何度も突き出していく。

  長い肉棒が抜け落ちそうになるほど引いたかと思えば、次の瞬間には全てがガンの腸内へ収まっている。

  速度もふり幅も大きく、重量も勢いもすさまじい突きが、何度もガンを襲った。逞しい腹筋と尻肉がぶつかり合い、粘着的な音と共に衝突音が響き、ガンの喘ぎ声と重なった。

  「あっ!!あがっ!!ぐあっ!!ああっ!!」

  ガンはバットの激しいセックスに耐えきれず、喘ぐことしか出来なかった。

  しかし、痛みは全くなかった。巨大な肉棒で肛門を貫かれ、肉塊に胎内を蹂躙され、激しい突きを何度受けても、そこには快楽しかなかった。

  胸の底で恋い焦がれていた相手と心身ともに結ばれ、愛し合い、セックスをしているという事実が、一切の苦痛を排除して、かいらくに変換させてしまった。その強すぎる快楽に対応できず、体と心が燃え上がり、意識が飛びそうになる。ガンは何とか意識を繋ぎ留め、シーツを掴んで身をくねらせた。

  一方のバットもまた、圧倒的な多幸感と快楽に襲われていた。欲していながらも、しかし手は届かない。離れることは許されず、共に道を歩まなければならない。その報われる思いが、ついに成就した。そして今、心身ともに結ばれ、その肉体を自分のものにすることができた。ムードを重んじて徐々にペースを上げることも出来るが、今日だけは欲望を抑えられず、ひたすらに快楽を、ガンの肉体を求めた。

  「ガン・・・・・・」

  セックスを初めて、ようやくバットは口を開き、愛する者の名を呼んだ。

  逞しい肉体に秘められた、想像以上の名器。極上の腸壁が、自身の巨大な肉塊を包み込んでくる。幸福感が加わったこともあり、快楽は絶大だった。射精が近づいたバットは、思いを伝えるべく、その名を呼んだ。

  「バット・・・・・・」

  ガンは、名を呼ばれてバットの意図を理解した。長年の付き合いで、相手のことはすぐに分かる。

  「ふうっ!!」

  バットは更に腰の速度を上げた。

  「ああっ!!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!」

  ガンはさらに身を捻じる。普段のガンからは想像もつかな程淫らな姿を前にし、バットは耐えきれずしの肉体を抱きしめた。

  「んんんんーーーーーーーー!!!」

  抱きしめられ、貫かれ、口づけ合う。唾液と吐息が口内に流れ込み、愛情が高まる。

  さらに、限界マジか出会った肉棒がバットの逞しい腹筋でこすられ、ガンはついに限界を迎えた。

  体を痙攣させ、バットの口に向かって叫びつつ、ガンは一度目以上の量の精液を撃ち放った。バットと自分の体毛を白く染めた精液は、止まることなくゴプゴプと溢れ出ていった。

  そして、射精したことでガンの腸壁の締め付けが増した結果、バットも絶頂に達した。

  「うぐうううううううう!!!!」

  「んむぅぅぅぅ!!!んんんん!!!!!!!!!」

  口をしっかりと重ねたまま二人は叫びああった。

  直後、大きな睾丸で貯蔵されていたバットの精液が、長年の思いと共に尿道を駆け上がり、ペニスの切っ先から発射された。その量と勢いは、ガンのそれを超えていた。

  前立腺を叩きながら精液は腸内を走り回り、奥へ奥へと突き進んでいく。バットの肉棒は、ガンの腸内で暴れ回り精液を何度も放ち続けるため、胎内の全てが精液で満たされたと錯覚してしまう。

  しかしその錯覚は、あながち間違ったものではなかった。バットの思いは、ガンの全てを満たしていたのだから。

  「ん!!??んぐっ!!??」

  愛する雄と口づけを交わしつつ、精液を注がれつつ自身も射精する。幸福感に酔いしれていたガンだったが、驚愕した。射精が終わっていないというのに、止まっていたガンの腰が動き始めたのだ。勢いは、先ほどと変わらぬほどの強さだ。射精の長さと精液の多さもさることながら、射精の快楽を味わいつつも腰を振るバットの強さには、驚かずにはいられない。

  しかし、バットから言わせてみれば、それは当然の動きだった。愛する男に一度精液を放ったくらいでは、この情欲は収まらない。しかも、その欲望は今まで無理矢理抑え込まれていたのだ。解放されたそれは、止められていた時間が長い分、強く大きく膨れ上がる。

  最も、射精しながらの腰振りは、ガン以外の相手でもできることなのだが。どんな屈強な雄をも屈服させてきたバットのセックスの力は、常任を遥かに超えているのだ。

  そんな雄の腰振りを、同じく射精中のガンは受け止めるしかない。足をばたつかせ、抱きしめる腕に力を込めても、バットはの腰と射精は止まらない。巨根は猛々しく暴れ回りながら、激流と化した精液を撃ち続ける。

  「んぐうううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!」

  ガンも射精しながら、バットの愛欲をその体で受け止めた。

  快楽に打ち震え、強すぎる快楽に感覚を麻痺させつつも、やめてほしいとは欠片も思わなかった。

  もっと、もっとと、さらなる行為を求めるその心には、バットへの愛情と、結ばれた幸福感しかなかった。

  それから二人は、幾度も交わり合った。

  触れ合い、抱き合い、舐め合い、そして精を放ち合った。

  言葉を交わすことはほとんどなかった。時折、思い出したように名前を囁き合う程度だ。

  だが、それでも二人の意識は通じ合っていた。肉体と精神で繋がり合った二人の間には、もはや言葉は不要だった。

  唯々本能に従い、肉体を重ね、口づけと愛撫を交わし、射精するのみ。

  失っていた時間を取り戻すため、二人は時間を忘れてセックスを続けた。

  数年分の思いが込められた濃密な時間は、二人にとって永遠のように長かった。

  「ふぐ!!」

  翌日の夕刻、日が沈み夜へと変わりつつあるその時、四つん這いの姿勢のガンはシーツに顔を埋め、何度目か分からない射精をした。後を追うように、後ろからガンを犯していたバットも射精し、ガンにもたれかかった。

  ガンの告白から、ちょうど1日が経過したが、二人の行為はまだ続いていた。時折僅かな休憩を挟んで精力と体力を回復させながらも、共に屈強な両者はさらなる快楽を求めて行為を止めようとしない。

  二人の体は、汗と唾液と精液でぐっしょりと濡れている。体毛は地肌にへばりつき、逞しい肉体の実線を目でしっかりと確認できた。

  「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」

  「ふぅぅぅ・・・・・・」

  ガンの尻からペニスを抜いたバットは、ガンの隣に寝転び、抱きしめて口づけをした。ガンもそれに応えて、舌を絡ませる。二人とも息が切れているため、時折口を離して息継ぎをするため、熱い吐息が交錯した。

  流石に二人とも、疲労の色が濃い。肉棒も、初めは一切萎えることは無かったが、今は勃起の維持が難しくなり、元の大きさに戻っている。それでも大きく、常任の勃起並みに大きいのだが。

  とりあえず、一旦休憩すべきとガンは判断した。無論、休んだ後にまたセックスを再開するつもりだ。

  休憩中は、キスを続けるか、身体を舐め合うか、触れ合うか、いずれかの行動を取っている。休憩中でも欲求は消えないので、相手の肉体を求め、快楽を欲してしまうのだ。

  キスに満足したガンは体を下げていき、逞しい肉体を舐めていく。一番初めに、バットが自分にしたように。

  そして、目当てのもの、バットのペニスに到達すると、口を大きく開けてそれを口に含んだ。

  太く長いペニスは舐め応えがあり、想い人であるため味もまた不思議と楽しめる。

  しゃぶっていると、徐々にバットの肉棒は硬化し、膨張していき、元通りの大きさに戻ってくれた。ガンはバットの仰向けに寝かせると、腰をまたいで自身の尻で肉の塔をくわえ込んだ。

  「ああっ・・・・・・はぁっ!」

  その巨大さを堪能しつつ腰を上下させると、そこから発生した快楽がペニスに到達する。そして、自分の肉棒も完全に勃起した。

  「ふあっ!!ああああっ!!」

  すかさず、バットの手が勃起に伸びて扱いてくる。ガンは身を反らし、何度目か分からない絶頂に達した。

  「ん?」

  しかし、バットは疑問の声を発した。ガンのペニスから、精液が出てこなかったのだ。どうやら、枯れ果ててしまったらしい。ガンの性器は力強く震え、そのまま萎えてしまった。

  「あぁぁ・・・・・・」

  そして、精液の出ない絶頂を迎えたガンは、糸が切れた人形のようにバットに崩れ落ちた。精液が枯れ果てると同時に、体力も限界に達したのだった。

  「はぁ・・・・・・」

  ガンはバットの胸に顔を埋め、雄々しい体臭を嗅ぎながら満足感と幸福感を味わい、脱力した。

  激しい長時間のセックスの上、ようやく満足し行為が終わりの時を告げる。その為、余韻に浸り緩やかな時間を過ごすと、そう思っていた。

  だが。

  「最後だな」

  不意にバットがそう呟き、何事かと思って顔を上げようとした。

  その直後。

  「うわっ」

  勃起を維持したバットが、ガンを抱えてベッドの上に立ち上がった。ちょうど、駅弁の姿勢になる。

  そして。

  「う!ま、待て!あ!あああああ!!」

  バットは駅弁の体勢で腰を振り始めた。

  疲労が蓄積していたため、セックスの勢いは衰えているはずだった。だがその力強さは、セックスを始めたばかりの時と同等のものだった。

  バットの考えは、いたって単純だった。最後の一撃を放つため、体に残った全てのエネルギーを使い果たし、最上級の快楽を得ようとしているのだ。しかし、既にガンは体力を使い果たしており、その状態ではバットのエネルギーを受け止めることは出来なかった。

  「ふっ!ふっ!んっ!くっ!ふうっ!」

  「あっあっあっあっあっあっあっ!!んんっ!!」

  歯を食いしばり、最後の力を振り絞って肉棒を勃起させ、激しく腰を振り快楽を享受するバット。

  尻穴から発生する限度を超えた快楽に翻弄され、勃起も出来ず喘ぐことしか出来ないガン。

  「んんんーーーーー!!!」

  そして、ガンは尻穴の快楽だけで絶頂を迎えた。辛うじて勃起したペニスが、先ほどと同じように勃起して痙攣する。二度目の空撃ちだ。それを終えたガンのペニスは、勃起は不可能と言わんばかりに力を失った。

  するとバットはガンの唇を奪い、片手でガンの萎えた性器を扱きつつラストスパートに入った。

  「んん・・・・・・んんん・・・・・・」

  勃起も出来なくなった肉棒を、尻を犯されながら扱かれ、ガンは弱々しく足をばたつかせたが、バットの行為を止めることなどできない。叫び声も、もはやほとんど枯れ果てていた。

  「ん・・・・・・んんんん!!」

  やがて、ガンの体が硬直し、痙攣する。すると、半勃ちのペニスが、これが本当の最後と言わんばかりに勃起した。

  直後、ガンの性器から無色透明の液体が噴き上がった。その勢いは、射精と同等の勢いだ。

  限度を超えた刺激に耐えきれず、潮を噴き上げてしまったのだ。レミとの行為でもそこまで達することはあるが、前立腺への刺激が巨根によるものであるためが、量と勢いは多い。

  「ん・・・・・・んん・・・・・・」

  全てを出し尽くしたガンであったが、バットのセックスは止まらなかった。ペニスは解放されたが、巨根の出入りは続く。もはや暴れることも叫ぶことも出来ず、舌を絡ませ、唾液と吐息を飲み込み、逞しい体を抱きしめ、その身を委ねることしか出来ない。

  そして、バットにもようやく終わりの時が近づいていた。最後の力を解き放つための腰振り、絶頂により締まるガンの腸壁、それらによって精液が放出の準備を整え、そして。

  「んおおおおおおおおおお!!!!!」

  バットは最奥に突き入れたペニスから、睾丸内に残っていた精液の全てをガンの胎内へ放出した。

  「!!!!!!!!!!!」

  それと同時に、ガンの体が再び揺れる。

  尻穴の隙間からは、バットの精液が垂れていく。

  それと混ざって、再び透明の液体が流れ出ていった。

  ついに、ガンは失禁してしまった。

  バットはガンを力強く抱きしめ、萎えたペニスを収めたまま、押し倒して口づけを交わした。

  ガンは朦朧とした意識の中で、バットの体温を、感触を、匂いを、魂を感じ取っていた。

  やがて日は沈み、部屋に闇が訪れる。

  ガンの意識も、同時に闇へ消えた。

  最上級の幸福を味わいながら。

  紅葉が生える季節となった。

  城の窓から見える山々も、所々赤く染まっている。

  その景色を眺めつつ、バットは机の上にある最後の書類に署名をした。

  「ありがとうございます」

  「うむ。頼んだぞ」

  机の前で作業の終了を待っていた大臣はそれを見届けると、その書類を手にして部屋を後にした。

  「ふう」

  作業が一段落したガンは、立ち上がって大きく背筋を伸ばした。

  すると、部屋の扉が開いた。大臣かと思われたが、それはバットだった。

  「休憩か」

  「ああ。こちらも一段落着いたからな」

  ガンの問いに答えたバットはガンに近づくと、躊躇いなく抱き着いてその唇を奪い、舌を口内に侵入させてねっとりと舐め上げた。

  「お前は、手が早す、うっ」

  ガン言葉が終わらないうちに、バットはガンの股間を撫でた。既に中の肉棒は、勃起している。

  「俺が部屋に入った瞬間に勃たせておいて、よく言う」

  「ぬ・・・・・・」

  バットはその場にしゃがみ、ガンのズボンと下着を下ろしてガンの巨根を露出させると、迷うことなくくわえ込んだ。

  激しい初夜から数ヶ月が経った。

  今では二人の間には友情も敬愛も、さらには愛情もある。否、それさえも超えた絆があると言っていい。親友、師弟、恋人、夫婦、どれにも収まらない関係が二人の間に結ばれている。

  それは城内では公認の事実であり、城外でも噂で広まっているほどだった。もっとも、同性婚が認められているこの国では、さほど騒ぎにはならない。ガンとバットの関係は以前からささやかれていたほどであり、跡取りも生まれているのだから、何も問題ではない。

  相変わらず、ガンはレミやその部下たちと、バットは過去に関係を結んだ男性たちとも体を重ねているが、それについてはバットはもちろん、ガンも追及していない。バットにとっての自分が、自分にとってのバットがどのような存在か分かった今、そんなことはどうでもいいことだった。

  ただ、性欲の塊であるバットがレミ同様に、時と場所を問わずに行為を求めることには多少困っているのだが。

  無論、ガンも年中無休でバットたちに対し欲情しているので、行為をすることに異論はない。ただ、公務の途中に求められると、効率が下がってしまい大臣に迷惑がかかる。

  しかも、たった一回キスや愛撫、または巨根や爆乳を見せられるだけで、自分は我慢できなくなってしまう。それどころか、姿を見るだけで、声を聞くだけで、匂いを嗅ぐだけでも勃起してしまうこともある。さらには、妄想だけでも興奮してしまうのだから、自分の淫乱さにはまいってしまう。

  最も、困るとは思いながらも、この性にまみれた生活を、自分は心の底から楽しんでいるのだが。

  「ぐっ!」

  バットの口内で射精したガンは、手早く裸になって壁に手を突き尻を突き出し、背後からバットに犯されていた。

  「午後の公務もある。手早くイけ」

  「味気ないことを言うな」

  二人でいる時は、敬語を使わずにバットは自分を犯してくる。この攻められている感覚も、ガンにとっては心地よかった。

  しかし、そんな二人の世界に、突如邪魔が入った。

  「失礼します」

  扉が開き、レミが入ってきた。

  「な、レミ!どうして・・・・・・」

  焦る必要はないのだが、セックスの、しかも挿入の状態を見られてはさすがに恥ずかしい。

  「邪魔だ。出ていろ。2時間後には渡してやる」

  バットは冷静に対応している。しかし、レミは首を横に振り、服を脱ぎ始めた。

  「そうは言いますが、最近はバット様がガン様を独占しすぎです」

  シャツをまくれば、爆乳がバウンドしつつ現れる。

  「今までヤれなかった分だ、いいだろう。さっさと出ろ。三人での乱交は無理だ。俺が女に興味が無いことは知っているだろう」

  女性と寝ることは出来ないバットは、その口調に多少の苛立ちを込めつつレミに言い放った。

  しかし、レミは引き下がらない。淫らな笑みを浮かべ、乳房を揺らしながら全裸になった。

  「ご安心を。バットとの行為は、諦めています故に。ただ、その状態でもいいのでガン様を私にいただけませんか」

  「どういうことだ?」

  「率直に申しますと、バット様に置かされているガン様の性器を、私の膣に挿入する、それだけのことです」

  「なっ!?」

  突拍子もないレミの提案を聞いたガンは、素っ頓狂な声を上げた。

  「しかし、俺は犯しつつガンのチンポを扱くのも好きだからな」

  「ですが・・・・・・ガン様の肛門と腸壁は、強い快感を抱いた瞬間に締め付けて来るのはご存知でしょう。つまり、私の膣を味わっている瞬間、ガン様の胎内はこれ以上ないほどの名器となるでしょう」

  「な、なにを馬鹿な・・・・・・」

  「ふむ」

  ガンは反論しようとしたが、バットは悩んでいる様子だ。

  「お、おい、バット。お前は、うっ!?」

  そんなことしないよな、と。そう言おうとしたガンの体が不意に持ち上げられた。

  「たまには、それもいいだろう」

  「バット!お前!」

  バットはガンを抱えると、尻穴に自慢の巨根を挿入させたまま仰向けに寝転がった。ガンの両腕をしっかりと拘束して。

  無防備となったガンの巨根が、鼻息荒いレミの前にさらけ出されてしまう。

  「それに、お前はもう、下がる気が無いようだからな」

  「ありがとうございます」

  レミは歯を見せて笑い、二人に近づいてきた。

  「レミ、ま、待て!?」

  「何故です?私ともバット様とも、体を重ねることに抵抗はないはず。乱交も、私の部下たちで経験済みでしょう」

  レミはガンをまたいだ。既に膣からは、愛液が漏れている。

  「た、確かにそうだが」

  「この組み合わせだからいけないのですか?」

  「そういうわけでは・・・・・・」

  「それとも、強すぎる快楽が怖いのですか?」

  「い、いや」

  「まぁ、仮にあなたが、反論の余地のない意見を言ったとしても、私は止めませんけどね」

  そう言い、レミはガンの勃起を掴んだ。

  口では行為の停止を求めているが、バットに犯され、裸のレミに跨がれたら勃起せずにはいられない。

  何より、レミが提案した行為を求める自分がいた。

  「それでは」

  レミはそう言い、天を向かせたガンの肉棒を自身の膣に当て、腰を落として一気に飲み込んだ。

  「ぐううっ!!」

  ガンが呻いた。レミはガンに圧し掛かってその顔を爆乳で挟み、その声を止める。

  次に、レミは体を右方向へと倒し始めた。

  レミの意図を察したバットは体を左に向ける。

  そして、バットとガンとレミは性器で繋がったまま横向きに寝転ぶ体勢になった。ガンは背後からバットに、前からレミに犯されつつ抱きしめられて。

  バットは腰を振ってガンの前立腺を突き、レミは性器に力を込めてガンのペニスを扱く。

  「うっ!!!うあっ!!ああっ!!ぐうううううああああああああああああ!!!!!!」

  次の瞬間、ガンは過去に味わったことが無いほどの強烈な快楽に襲われた。

  背後では、逞しい獅子が自分の肉体を抱き抱え、その巨根で尻穴を犯してくる。しかもその獅子は、心の底から愛するバットだ。

  前からは肉感的な馬が、押し返す弾力と包み込む柔らかさを兼ね備えた爆乳で顔を包み、名器の膣でペニスを扱き上げて来る。その馬は、最愛の妻であるレミだ。

  偽りのない最愛の二人が。最上級の魅惑的な肉体を持つ雄と雌が。前後から同時に自分を犯してくる。最愛に包み込まれた今、ガンは一瞬も射精を我慢できず、レミの肉体を抱きしめ、爆発的な射精をレミの中に放ち、その名器でバットの巨根を締め上げた。

  バットとレミもまた、同様の快楽を味わっていた。バットはガンの胎内を存分に味わいつつ腰を振り、ガンと等しい馬力で精液を放ち続ける。レミはガンの巨根と、凄まじい放出を受け、久方ぶりの激しい情交に満足しつつもさらなる快楽を求めて腰を振った。

  愛しいものを思う恋情が、子を残そうという本能が、性を司る欲望が爆発し、獣と化した三人は快楽で身を燃やしつつ、ひたすら情交に没頭した。

  「うむ、悪くないな」

  「そうでしょう」

  バットとレミは、強大な快楽に襲われながらも会話する余裕はあった。

  しかしガンにはそんな余裕はなく、喘ぐことしか出来ない。最も、その声は全てレミの肉房によって埋もれていたが。

  そして、その日再びガンの部屋の扉が開かれることは無かった。

  愛の心の欲望が消えない限り、性を味わいつくすこの日常は、これからも続くだろう。

  それはガンにとって何事にも変えがたい、素晴らしい日々となるに違いない。