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役所さんも築地さんも、特にこれといって何も言わなかった。
一度シャワーを浴びた方がいいと脱がしてくれて、シャワーを浴び、代えのスーツに着替える事となった。
だが、この時にお尻の穴から竿、乳首に至るまで、無線で動く攻め具を取り付けられた。
大切な衣装で何をしているんだと言う抵抗は、僕にはする資格がなかった。
そんなこんなでまた長い一日が始まった。
今日からは、台本を渡され、ショーの演技を憶えることを始める事になった。
基礎的な演技の訓練に加え、台本に合わせて動く演技も必要になったのだ。
そして、上手く出来たら、ご褒美で色々な刺激をくれた。
一人でビクビクしながら、快感に溺れた。
「でも、本番で出来なかった時もこれ行くから気をつけてね」
上司の言葉は地味に冷淡だった。
「あくまでも演技のことを考えてよ。男がクネクネしているだけなら、他を探すから」
これが実に重たかった。
それから、その刺激は恐怖でしかなくなった。
ステージは、差し当たり一日一回だが、グリーティングが主になると言う。リンちゃんとの絡みは追々である。ランちゃんは、リンちゃんへの負担軽減が目的だからだ。
そんなわけで、僕は連日ランちゃんを着続け、そして、訓練され続けた。
そして、二週間が経った頃、漸く上からOKが出た。
閉館後に広告用の写真撮影と、関係者を集めてのお披露目会が行われた。
エライ人や、縁のある著名人が居並ぶ中、握手したり、写真を一緒に撮ったりした。
こんな、失敗が許されない時こそ、上司が握る生殺与奪の権が大いに気になるのだ。
そして……案の定、ショーで声を当てる事になる声優さんの前でそれを発動させた。
身体がビクンと反応したのが、自分でも分かるぐらいだ。声優さんは不思議そうな顔をしたが、その時は、それ一回限りだったので上手くやり過ごせた。
尤も、この時の反応が地味に自分の股間に残り、もっとして欲しい感覚に変わっていった。
その後、ショーを一通り見せて、少しマズかったなと言う所でも、何事もなく終わってしまった。
最後、全員揃って記念写真を撮ると言う時に、悪魔は再びスイッチを入れた。
撮影の瞬間、再び痙攣のように動いてしまった。それはそれで、周囲を和ませたが、それから続く刺激に、目の前は真っ白になる。腰はガクガクとして、動きが止まらない。挙動は不審になるし、かといって、クリティカルな射精にも至りそうにないし、この状態を何とかして欲しいばかりになってしまった。
体調が悪いのと、もう会のお開きが近いという理由で、その場を中座させられる事になる。
「あら、プレッシャーに弱いのね?」
冷たい上司の視線が痛い。否、悪いのはそちらの方なのだが、反論出来そうな気がしないのだ。
「イキ足りないみたいですねぇ」
築地さんも上司に同調している。
僕は、二人の顔を見つめるしかなかった。
「して欲しいんでしょ?」
この問いかけに、戸惑いつつも静かに頷く自分がいた。
二人は、先ほどのレベルの刺激を僕に与えつつ、絶妙なコントロールで僕の絶頂を避けていた。
そして、股間を弄ったり、僕に跨がったりして、身体をグラインドさせるなどして、挑発を繰り返した。
こうなってくると、楽しんでいるのは自分よりも二人の方であり、時間が経つにつれて、二人も真っ裸になっていた。
彼女たちは、僕に手マンを要求したり、キスしたりして、勝手に満足してしまった。
どうせなら、リンちゃんの方がよかったと思いながら、結局、僕は最後までイケなかった。
リンの中身が誰かと言うのは、多分、上司ともう二人のスタッフしか知らない筈だ。中身が男である事すら、知る人は少ない。
何故男にするのかと言えば、先代の中の人がストーカー被害に遭ったからだ。それ以降、この手の仕事は男がすると決まっているようだ。
自分が言うのもナンであるが、リンちゃんは、なかなか魅力のあるキャラクターだ。デザインがいいと言うのは当然であるが、演技も可愛いし、プロポーションもよい。全くの手前味噌なのだけど。
今は、新しいキャラクターを育成していると言う事で、僕は女性スタッフの東海さんとペアで仕事をしている。
それにしても、ランちゃんも負けず劣らず可愛い。早く一緒に仕事をしたい!
本当は、僕に対する負担軽減だけど、僕自身は可能なら一年だってリンちゃんを脱がずに過ごしたいぐらいなのだ。事実、控え室にはリンちゃんのまま寝る用のベッドまで用意させたぐらいである。
お仕置き用のリモコンは、既に自分に託されているので、仕事の後は、それで一人で、或いはスタッフの介助アリで性欲処理をしている。
彼女たちは、その時の気分で、もう一種類のスーツを僕に着せたがる。
それはペニスケースが付いた代物だ。導尿バッグが付いていないので、尿意が来たらそこで終了なので、個人的には面白くないが、ゴムも厚いのでプレイ自体は長く楽しめる。
上司を含めた三人の女性は、この点、僕以上の変態であり、そして、どこかのエライ人の娘達だという。趣味が実益を兼ねているのは結構な事だが、ファンが見たら怒り狂うに違いない。
勿論、性別を偽っている点で、自分も同罪なのではあるけれど。
今日の東海さんは、その時の気分だったようで、僕は、素直にそれに従った。
こちらのスーツに限らず、リンちゃんになることと、快感とは、脳内でワンセットになっているので、着させられているうちにペニスは勃起する。それ故、着替えが終わると目に入るのは、ぬらぬらとした真っ黒なシャチのペニスであり、そんなリンちゃんの姿を鏡で認めると、その硬さは更に高まっていくのだ。
「こんなに可愛いのに、おちんちんが生えてるなんて……」
そう言いいながら、局部を触ったりしながら、身体のあちこちを愛撫してくれる。僕もそれをやり返す。
身長的には、僕が小さいぐらいなので、殆どいつも、リードされる立場で遊んでいる。
ひとしきり抱きしめ合ったあと、彼女はおちんちんをしごいてくる。この時、自分でも大袈裟と思うほどに、身体をビクつかせたり、恥ずかしいと言う演技をすると、自分の中にリンちゃんが降りてくるのを感じるのだ。
そう言う感覚でエッチをすると、自分は自分の快感とは別に、リンちゃんの快感を幽体離脱的に観察する事も出来た。勿論、脳内の想像の姿でしかないのだけど、そう言う仕草は、三人の女性達に滅法ウケがいいので、自分でも自信を持って演じられている。
顔を隠したり、口を押さえたりして、快感に身悶えするリンちゃんに対して、東海さんは手こきからフェラに移行する。
この時は、鏡の前でちんこをしゃぶられるリンちゃんの姿で、充分おかずになるのだが、ここで終わってしまうと、後が怖いので、必死に我慢する事になる。
この時は、演技に集中するに越したことはない。
実は、こう言う時の姿も全部映像で抑えられている。尤も、それは彼女とその知人だけに視聴が許されているものなのだけど。逆を言えば、ここで手を抜いてしまえば、僕がリンちゃんを着続ける理由がなくなってしまう。
自分が満足するためには、彼女たちを満足させ続けなければならないのだ。
こうした緊張があるから、自分の射精のコントロールは随分と上達したと思う。否、単に遅漏になっただけなのかも知れないが。
そのあと、今度は、リンちゃんが彼女をお世話する番になる。
東海さんの胸を揉み、手マンをし、そして、クンニもどきもする。
そうこうしていると、「ここが欲しいんでしょ?」と問いかけてくる。
戸惑いを見せつつ、何度か態度を保留すると、彼女はリンちゃんを専用のベッドへと導く。
専用のベッドとは、尻尾を逃がす部分が付いたスリット付きのベッドである。
リンちゃんの姿で仰向けで寝られるのだ。天井には鏡が付いているので、一人で寝る時にも何かと便利な作りになっている。
東海さんは、リンちゃんを連れて行くと、そこで押し倒し、半ば襲うように挿入する。
そのまま、お互いに腰を振り合い、或いはまた立ちバックや正常位になったりもする。
立位の時は、リンちゃんの尻尾をたぐり寄せ、それを舐めながら彼女は喘いでいたりする。
そうして、騎乗位に戻ったところでフィニッシュを迎えた。
余韻に浸るのも、リンちゃんの視線で動かなければならない。
彼女が、一通り満足すると、漸く脱ぐことを許される。
尤も、シャワーを浴びて、精液を洗い流せば、普通の方のリンちゃんに着替えるのだけど。
そうやって、リンちゃんの姿になって、眠り、翌朝目覚めると、その先にいるのは可愛いシャチのキャラクターなのだ。
完全に自分の存在を忘れられるのだ。自宅に帰ったのは、いつが最後だっただろうか?
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