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白銀の世界

  「○○市の天気は曇。しかし、夜中から翌朝にかけて雪が降ることが予見されます」

  会社の車は、相変わらず乗り心地が悪い。

  エンジン音はうるさいし、高い頻度で付け替えているはずのタイヤも平坦な道に反して車内をガタゴトと揺らす。それに、天気予報にさしかかったニュース番組が流れるカーナビでさえ、幾つも増えたであろう新しい道が更新されることのないくらいオンボロだ。

  あとどれくらいこの古車に乗っていなければならないのか…。

  「おい、そろそろ宿に着くぞ。起きろ」

  これ以上俺の気分を害さないでくれ、と言いたいところだが、この人と一緒にいるだけでイライラするのにそんなこと言っても無意味だ。

  「…ふぁ〜」

  寝たふりを続けていた俺は、あくまでも今起きた風を装うために、口を縦に開いて欠伸しているような声を発する。そして、光に慣れさせるためにゆっくりと瞼を上げた。そんな俺の目に飛び込んできたのは、都会では滅多にお目にかかれない豊かな緑葉樹の数々だった。普段、太陽を反射してギラギラと光るビルの数々に囲まれているからか、見ただけで安らぐことのできそうなこの暖かさはなんだかこそばゆい。

  「俺に運転させといて自分は爆睡か?本当にどうしようもないやつだな…」

  この人は俺を苛立たせるのが本当に上手い。来たくもない旅行に連れてこられただけでも嫌なのに、どうして豊穣の景色で潤った心に嫌の上塗りをしてくるんだ。

  上司じゃなきゃ舌打ちしてたぞ。

  「・・・」

  だからといって、俺が言い返すことも難しい。

  仕事ができないわけじゃないが、かと言ってできるわけでもない。普段からパッとしない……そんな中途半端な野郎だということを自分でも理解している。

  それに対して、俺の隣で文句を言いながら車を運転している上司の白土部長は、役職に恥じないほどの手腕と威厳で現場を動かし、数多くのプロジェクトを成功させてきた凄い人だ。職場の奴らは、男から女まで尊敬の眼差しで彼を見ている。

  ま、俺は高圧的でいつも眉間に皺を寄せているこの人のことをそんな風に思ったことはないけど。むしろ、この人から俺への当たりの方が強いくらいだ。…大方、職場でフワフワした立ち位置にいる俺のことが気に入らないんだろう。そんな有能野郎の苛立ちなんて知ったこっちゃないし、事あるごとに嫌味ったらしくすんのもやめてほしい。

  「そういえば、部長は今回の慰安旅行にどうして参加したんですか?普段こういった行事には、滅多に参加なされないのに」

  「…強いて言うなら社長命令だ」

  そう、なぜ今回旅行に来ているかというと、普段俺たちをこき使っている社長から、「繁忙期を頑張った褒美」だとかなんとかで、俺たち全社員に急に提案されたからだ。俺はもちろん参加しないつもりだったんだが、部長より位の高え奴らのせいで半強制的に参加させられてしまった。その結果が今の状況だ。多分、部長もこんなことになるなんて思ってなかっただろう。

  …だって、おかしいだろ?参加する気のない旅行を強制されて、職場で唯一仲の悪い人とペアを組ませられるなんて………はぁ。ペア旅行なんて計画したやつをぶん殴ってやりたい。

  「・・・」

  「・・・」

  仲の悪い男二人で車に相乗りなんかしても会話なんて続くわけがない。早く旅館に着いてくれ…と言いたいところだが、なんで旅館でも同室なんだよ。経費で落ちるんだから、1人1部屋でいいだろ。1日中こんなおっさんと過ごさなきゃいけないとかどんな拷問だよ。

  

  「…はぁ」

  一生到着したくない宿が遠目に映ったせいでついついため息が出てしまったけど、ボロ車の騒音のおかげで部長には聞こえていないだろう。

  お互い無言で車を降り、それぞれ荷物を車外へ下ろす。そして、旅館に向かって2人で歩いていると、入口の透明な板の向こうに着物を着た女の人が立っているのが見えた。

  「当館、浜野内へようこそおいでくださいました。お名前を伺ってもよろしいでしょうか?」

  館内へ入ると同時に、色鮮やかな絹の着物を纏った狐の獣人が耳触りの良い口上でで迎えてくれた。

  黒を基調とした着物と対照的な毛皮がとても神秘的に映える女性で、吸い込まれそうなぐらい美しい顔立ちは、見れば見るほど魅力的で誘惑的だ。高そうな着物を自然と着こなしており、佇まいだけで高貴さを感じ取れる。

  「沼倉商事の[[rb:白土 > しらど]]と[[rb:槍村 > やりむら]]です」

  「…ご予約いただいておりました沼倉商事様でいらっしゃいますね。お待ちしておりました。お手荷物をこちらへ」

  この人が女将的な立場の人なんだろうか?彼女の隣にはいつ間にか狐獣人の男性が控えており、言われるがままに突き出した俺たちの荷物を無言で受け取ってくれた。

  「それでは、こちらへどうぞ」

  そして、彼女は先導するように奥へと歩いて行き、俺たちはそれに続いた。

  「………以上となります。お困りになった場合、こちらをご覧ください。それでもわからないことがあれば、いつでも私どもにお聞きくださいませ。それでは、ごゆっくり」

  部屋に着くと、彼女は簡潔に施設や決まりごとの説明をしてくれた。雑にしか聞いてなかったが、あとちょっとしたら宴会らしい。

  室内は二人で泊まるには少し大きく感じられるほど広々としており、漆を綺麗に塗られた机や真っ白な陶器にバランス良く配置された生け花、といった高そうな家具が無駄なく配置されている。普通なら庶民の俺が泊まることはないだろうし、泊まろうとも思わない。そんな気品高い場所に自分がいるという事実に、なんだか気分が良い。

  「部長、どうします?先に風呂行っときます?」

  「…そうだな」

  勢いで聞いてしまったが、部長は特に嫌な顔もせず俺の提案に承諾してくれた。

  そして、それぞれ置いた荷物から下着を取り出し、備え付けのタオルと浴衣と一緒にビニール袋へ入れて部屋を後にした。

   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

  「はぁ~~、ごくらくごくらく」

  久しぶりの温泉だからか、はたまた嫌いな上司と半日過ごしたからか、「肩こりに抜群!」って書いてあった温泉の効能が一層身に染みて気持ちいい。身体の内側からじわじわと熱が広がっていき、足先から指先まで満遍なくリラックスした状態になるのが感じられる。

  

  「それにしても広いな」

  大浴場に入ってきた時も思ったことだが、冗談抜きでここの温泉は広い。効能違いの温泉が4つで留まらず、サウナと水風呂、露天風呂まで完備している。それに、男湯と女湯で内装が違うらしく、日にちごとに入れ替わるんだとか。そういえば、施設説明のときに「貸切風呂がある〜…」とか言ってた気がする。

  「こんだけ色々あると、どれも入ってみたくなるよな〜」

  別に温泉好きってわけじゃないが、旅行なんて滅多に行かないし、ましてやこんな高級旅館にもう来ることなんてないかもしれないからな。それなら隅々まで楽しんでおきたいもんだ。たとえ2泊3日だとしてもな。

  てか部長遅くないか?虎の獣人だから毛量がすごくて洗うのが大変なんだろうけど、あの白い毛並みってそんな念入りに手入れしないといけないものだったのか。

  待っているわけではないけど、先に露天風呂行っちゃおうかな。あんまりこっちに入ってると逆上せてしまう。

  「露天風呂は…あっちか」

  「あ、部長だ」

  寒い夕焼け空の中、屋内の温泉とは違った気持ち良さの露天風呂に浸っていたら、ようやく体を洗い終わったのか部長が外に出てくるのが見えた。

  …前々から思ってたけど、虎獣人の特徴と学生時代のラグビーの経験が合わさった彼の身体は、土台がしっかりしているからか、40代に差し掛かっているとは思えないくらい逞しい。ジムで鍛えているとは言っても、隙間時間で行っているのが疑わしく思えるぐらい仕上がっている。胸なんて女顔負けってぐらいデカいし、濡れた毛が張り付いている腹筋は六つの肉板が浮き出ている。そんな男であれば憧れざるを得ない胴体から伸びている手足は、冬毛を感じさせないほど随所に血管が形作っていて分厚い。

  こちらに近づくに比例して男らしい体も顕著になっているのに、濡れた毛皮がそんなに寒いのか、いつもより早足で俺の方へ一直線で歩いてくる彼の姿は、さっきの外に出てきたばかりの自分と重なってなんだから面白く感じられて滑稽だ。

  「遅かったですね。なにかあったんですか?」

  「いや、少し…念入りに洗っただけだ。気にするな」

  「…?」

  こちらに向けていた視線をいきなり逸らされた。…なんだ?俺になんかあるのか?………あ、もしかして自分の身体に比べて貧相な身体してるから見るに耐えなかったとかか!?

  まあ、確かにな?特に鍛えてもない中肉中背の野郎なんかが、高身長・筋骨隆々の敏腕部長なんかと比べられたら、しょうもないやつでしかないと俺も思う。だけどな、そういうのは陰でバレないようにやってほしい。

  「…どうした?」

  「先に上がります」

  ほんっっとにムカつくおっさんだな。わざと俺を怒らせてんのかってぐらい的確に俺の神経を逆なでしてくる。温泉で心身まで癒された折角の気分が台無しだ。

  苛立ちに耐えきれなくなった俺はザバリと立ち上がり、部長にバレないように一睨みしてから温泉をあとにした。だから、気付かなかった。内股になった部長が顔を赤らめていたことに…。

   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

  「ありぇ~?ぶちょお、もう飲まないんしゅかあ?飲みなおそうっていったらしょお?」

  酒を浴びるように飲んだせいか、視界がぐにゃぐにゃしている気がする。でもとても気分がいい。宴会で飲み足りなく感じてた俺を誘ってくれた部長に初めて感謝しているかもしれねい。

  ああ~、やっぱり高級旅館は酒も美味いんだろうか。

  「いや、俺というよりお前だ槍村。部屋に戻ってきたからといって流石に飲みすぎだ。すでに遅いと思うが、それ以上飲んだら明日に支障をきたすぞ」

  「うるしゃいなぁ。らいたいぶちょおは、んぐっんぐっぷへえ!おれにたいひて厳しすぎるんですよお!」

  残った焼酎を一気に胃に注ぎ、コップを叩きつけるように机へ置いた。

  やばい。今絶対気が大きくなってるけど、脳がふやけて止められる気がしない。…でもいっか!明日覚えてるかもわかんねえし、こんな時ぐらい不満言ってもいいよなあ!なんたって慰安旅行だしなあ!

  現在進行形で部長がどんな顔してるかわからないけど言うしかねえ。

  「なんれぶちょおはあんににおれをどなりゅんすか!おれはひごとでみすしたころもねいし、ぶちょおひめいわくかけてころもねいれすよ!」

  「ちょ、ちょっと落ち着け。まともな言葉を形声できてないぞ」

  「あ~~!もお!!!」

  部長が俺の言葉をなあなあにしているような気がして立ち上がったけど、足がふらふらしてホントに立てているのかわからない。世界が回っている気がするが、回っていない気もする。あれ、俺今どこに居たっけ?確か和室かなんかにいた気がするんだけどなぁ。

  「おい、槍村!だいじょ―――」

  部長がなんか言ってるけど、なんだか瞼がお…も…い……。

   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

  「あ、え…?」

  目が覚めると、そこは知らない天井だった。…と言っても、自宅じゃないから当たり前なんだが。

  体をゆっくりと起こして辺りを見回すが、高そうな木材で作られたテーブルが端の方に追いやられ、いつ間にか布団が敷かれていたみたいで、どうやら俺はその上で寝ていたようだ。確か…慰安旅行で高級旅館に来て、温泉を楽しんで、宴会でどんちゃん騒いだけど飲み足りなかったところを部長に誘われて…。

  「あれ、部長は?」

  そういえば部長が居ない。一緒に飲んでたはずなんだが、いつの間にか居なくなっている。…あれ、ちょっと待てよ。飲む前はなかった布団があって、飲んでる途中に部長が居なくなっていきなりこの状態になってるってことは…………俺の記憶が飛んでる…?

  でも、飲み過ぎたにしては頭痛も気だるさもなくて、これといった二日酔いっぽい症状はない。むしろ、ちょっと調子が良いくらいだ。やけに身体が軽いし、脳内がスッキリしてる。それに…

  「めっちゃ勃起してる…」

  たてかん柄?だったかの浴衣がはだけて、味気のない無地の黒いボクサーパンツが見えるだけなら別にいいんだが、最近抜いてなかった息子さんが窮屈そうにそれを押し上げて丘を作り、ズキズキと疼いて性欲の存在を主張している。

  「ふふっ、元気でいらっしゃいますね」

  「えっ………⁉︎」

  苦しそうなくらいバキバキになったソレをどうするべきか悩んでいると、いきなり艶かしい女性の声が耳に入ってきた。びっくりして咄嗟に視線を向けたら、布団の傍らにこの旅館を女将として取り仕切っている狐の獣人が正座していた。彼女は、昼間とは違う薄紅色の布に菊の刺繍が施された着物になっており、何を考えているのか、まつ毛の長い細長の麗しい目で俺の愚直を真っ直ぐに見つめている。

  「ど、どうし…てえっ!?」

  何故そこにいるのか問おうとしたら、彼女はいきなり下半身の丘の根元を握ってきたが…ど、どういうこと。ちょっと顔合わせただけの美人が、お、俺のちんこ握ってる…?

  …………なんで!?

  「お、女将さん。だ、ダメですって…」

  「私に触られるのは嫌ですか?これでも?」

  「お、おぉふ…」

  彼女は掌全体で俺の息子を優しくタッチし、摩りつけるかのようにスリスリと緩く上下させる。それだけで、精を溜め込んだ俺の金玉はギュンギュンと稼働して、暴発寸前とばかりに息子を激しく躍動させる。

  脳の血液が全部持ってかれるんじゃないかってぐらい逸物に集まって行っている感じがするが全然気にならない。それもそのはずで、普段触れることすら叶わない極上の美人が俺のちんこを淫らに触っている。この事実のせいで、脳内が沸騰しているぐらいだからだ。

  「ほら、脱がしますよ」

  「あ、あぁ、はい…」

  段々と快楽に正直になり始めている俺は、彼女の言うことを素直に聞き、腰を上げてパンツを脱がしてもらう。しかし、愚息が引っかかるせいで上手く脱ぐことができず、布によってギリギリまで亀頭を刺激され続け、軽い拷問みたいになってしまっている。

  「うぅ〜…あうっ…♡」

  「ほら見てください。こんなにも糸が引いてますよ?」

  窮屈な下着からようやく解放された逸物は、喜びを表すかのように反発して腹を打ち、一定の角度でビクビクと反り返っている。いきなりの刺激のせいで情けない声を上げてしまってかなり恥ずかしい。それなのに、彼女は追い打ちをかけるように指先の薄い肉球で溢れそうな我慢汁を突いて糸を作り出した。

  「は、恥ずかしいっす…」

  「それじゃ、ココは隠してしまいましょう♪」

  「そ、そこまでぇ…っ⁉︎」

  火が出そうなくらい顔を真っ赤にして恥を伝えると、彼女は当然とばかりに口内へ愚直を迎え入れた。

  「んじゅるる…じゅるっじゅるるる…」

  「んっ…♡ふっ…♡女将さん…っ♡ちょっとやばいっす…っ♡」

  久々の他人の温もりは想像を絶するほど気持ちよく、口の端から普段出ないような艶かしい喘ぎが漏れてしまう。そうなってしまうほどに彼女の長いマズル内は具合が良く、すっぽり収まったちんこをザラザラとした長い舌で満遍なく刺激してくれてたまらない。とぐろを巻くように雁首を這っていたと思ったら、次の瞬間には裏筋から鈴口まで舌を押し付けるように往復する。そういった縦横無尽の容赦ない責めが快楽をより従順なものへと昇華させていく。

  「じゅぞっぐぽっじゅぞっぐぽっじゅぞぞぞぞ…」

  「そ、そんな激しくされたら俺もう…っ♡」

  脳に届く快感に身体を震わせるだけになっていると、トドメと言わんばかり彼女はより一層責めを激しくする。ちんこ全体へ器用に舌を巻きつけたと思ったら、思いっきり口を上下させる。それによって、舌は微調整のような動きを繰り返すだけじゃなく、伸びきろうとする反動で締め付けを強くしてくる。

  俺の弱いポイントを熟知しているかのように熱烈で執拗な口淫は、風俗のねえちゃんより何倍も上手くて、俺は内股になって震える足の親指を交差させることしかできない。精子が尿道をゆっくり押し広げる感覚もしてきたし、我慢も限界だ。

  「もうやばいっす!♡イッッッッ━━━」

   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

  「━━━グウウゥゥゥ〜〜ッッ♡♡」

  久しぶりの射精は、甘美なんていう響きの生優しいもんじゃない。これは確実に脳が焼き切れている。そんな錯覚に陥るほど脳内に広がるのは、しろ、シロ、白ばかり。我慢だとか、理性だとかいうストッパーは全て絶頂に吹き飛ばされてしまった。

  「ふっ、おっ、お"〜っ♡」

  ちんこが震えるたびに、脳のどこかから多幸感を増幅させる物質が溢れてくる。あまりにも強い絶頂の殴打に、無意識のうちに顔は天を仰ぎ、喘ぎ声の飛び出る口から舌を突き出す。これは、なるべく直線的に外へ快楽を逃すための防護反応として導き出された行為なのだろうが、苦肉の策にしてはかなりマヌケなのではないかと自分でも思う。

  「ぉ"〜〜〜〜ッ♡♡」

  ジクジクと脳を疼かせる絶頂の余韻に間延びした声を上げながら、遠のく絶頂に薄目を開ける。

  「………?」

  さっきまで女将さんのフェラを目の当たりにしてたのに瞼が閉じている意味がわからないし、目がボヤけてて本当に女将さんにフェラされていたのかもわからない。しかし、股の間でちんこを咥えているのであろうそいつは、白い毛皮の中に黒の模様みたいなのがあるし、女将さんほどマズルが長くないように見える。むしろ短いくらいかもしれない。

  「おお槍村、起きたかぁ?❤︎」

  「ぶ、ぶちょお…?」

  股間に顔を埋めていた奴から部長の声がする。この喉の奥がざらついているような重低音は、今まで何回も俺を怒鳴ってきた部長の声だ。だが、部長はこんな熱に浮いた声は出さないし、耳の中を這いずるようなネットリした話し方もしない。

  絶対に認めたくないのに焦点が整い始めた瞳は、拒絶を全て無に帰していく。彼が普段浮かべている顰めっ面はどこに行ったのか、だらしなく舌をはみ出させ、まるでどこかのAVで見たかのような淫らに狂った笑顔で俺を見ている。

  「お前のザーメン、めちゃめちゃ濃くて美味かったぞぉ❤︎どんだけ溜めてたんだ?❤︎喉の奥から全然いなくならねぇ❤︎」

  「部長、な、なにして…」

  「てか、まだまだガチガチじゃねえか❤︎次はココで楽しませてやるよぉ❤︎」

  まるで話が通じない。

  俺のちんこを大好物かのように見つめるこの人は、本当に俺の知っているあの部長なのだろうか?女将さんとの行為が夢だったのだと理解できたのと同時に、もしかしてこれも夢なのではないかと疑ってしまう。

  だってそうだろ?いつも俺に怒鳴り声を浴びせる大嫌いなおっさんが、欲望に塗れて堕落しきった状態でいきなり目の前に現れたら、誰だって現実かどうか疑いたくもなる。

  「おっほぉ…っ❤︎あっちぃなあっ❤︎❤︎」

  「うっ…はあっ♡」

  混乱している俺を置いて、部長はどんどん事を進めていく。混乱の中に快楽が混じり始めた時にはすでに俺の愚息を部長が取り込んでおり、俺の細くも太くもない腰に彼の柔らかい体毛の感触が伝わってくる。

  根元を程よく締め付けているかと思えば、中が忙しなく蠢いて亀頭をゾリゾリと磨く。射精したばかりだからちんこ全部が敏感になっておかしくなりそうだ。

  「ぶ、部長…っ♡んっ…ふっ…♡やめ、やめてください……っ♡♡」

  「やっぱり人チンポは最高だなぁ❤︎へははっ、もう出そうなんだろぉ?❤︎ほら、出しちまえよぉ❤︎」

  「━━〜〜〜〜ッッッ♡」

  部長がもっさりと腰を上下させただけで、俺は無様にも耐えきれずに精を解き放ってしまった。射精中もゴクゴクと飲み干すように、生暖かい中が吸い付いては離れを繰り返す。

  「あっけねぇなぁ…っ❤︎でもまだまだいけんだ━━━ろオ"ッッッ⁉︎」

  「はぁっ…ふぅっ…。調子、のんじゃねぇ…!」

  一気に2発も出したおかげか、溜まってた分が少し治まってきた。俺の2倍以上はあるバカでかいちんこが硬さを保って腹を打つからもしかして…と思ったら、どうやら俺の予想は当たっていたようだ。

  性懲りも無く腰を上下させようとしていたから、俺はそれに合わせて思いっきり逸物を打ちつけた。それに対して部長は、面白いぐらいデカい反応を見せ、打ち付けられたままの体勢でビクビクと震えることしかできないでいる。

  「はぁ、部長には幻滅しましたよ。地位も、年齢も、体型も格下の部下の寝込みを嬉々として襲ってくるなんて…。こんなビッチを恐れて仕事してきたのかと思うと今までの自分が恥ずかしいっすわ」

  心底軽蔑の気持ちを込めて冷たく見つめると、何故か彼はより激しく身体を震わせて中を締め付けた。

  「お"ッ❤︎お"ッ❤︎お"ッ❤︎」

  「あれ、もしかして侮辱されただけでイッちゃったんすか?は〜、ビッチでドMとかマジで救いようのない奴じゃないっすか。そこんとこ、どう思います?」

  「部下チンポでマンコ…お"ッ❤︎マンコいっちまってるぅ…ッ❤︎」

  そんなに気持ちいいのか、部長は喘ぎ声と譫言を交互に繰り返すぐらい自分の世界に浸っており、俺の問いかけが全く届いていない。

  なんかムカついてきたわ。さっきまで、半賢者タイムみたいなのが来てて余裕だったんだけど、ちんこが絶え間なく刺激されてイライラしてきたのに加えて、部長なんて呼ぶのが恥ずかしいほどメスの顔をしている目の前のネコ野郎に、このドロドロとした感情を叩きつけたくなってしまった。

  「おい、聞いてんのか━━よオッッ!」

  「おウ"ンッ❤︎❤︎❤︎」

  もう一度腰を打ちつけてやると、全身の毛を激しく逆立たせ、天を仰いで固まってしまった。このままじゃさっきと同じパターンの繰り返しになって埒があかないので、俺は上半身を起こして彼の胸を軽く押す。

  「なあ、こんだけでまたメスイキしてんのか?」

  そのまま正常位の体勢になったはいいが、簡単に組み敷くことのできたメスネコは気を半分どこかにやっているようだ。頬を軽く叩いて返答を待つが、一向にその気配が訪れない。

  「…まあいいや。やってりゃそのうち起きるだろ」

  俺はとりあえずワガママに楽しむことにした。

  初速から段々と腰を振る速さを上げていくが、どんなに好き勝手に腰を振ってもそれに合わせて中の動きを変えてくるこいつは、きっと名器ってやつなんだろう。速く動けば、手前をユルめて奥をキツすることでこじ開ける感覚を楽しましてくれるし、ゆっくり動くと、逆に手前をキツくして奥をユルめてくれるから、しゃぶり尽くすように一つ一つのヒダが絡まってとても良い。風俗以外でセックスなんてしたことがない俺だが、自然と腰が動いて多様な責め方をしてしまうのだからこの穴は恐ろしい。

  「前々から思ってたけど、マジでデカいよな」

  意識しなくても腰が動くのに慣れてきた俺は、誰かに挿入したら壊してしまうだろう巨根…ではなく、女と見間違えるほどの艶とハリを惜しみなく曝け出しているデカパイに手を伸ばす。

  「おお…やわらけぇ…」

  一揉みしただけなのに、あまりの揉み心地の良さに感嘆の声を漏らしてしまう。この世にこれ以上の質量のモノはないんじゃないかってくらいぎっしりと肉が詰まっているのに、指を誘い込むように食い込ませる柔らかさと、何度も同じ揉み応えを感じることのできる弾力がそれを感じさせない。それに加えて、きめ細かい白い毛皮は、汗をかいているというのに全く強付いていないから、表面を触るだけでも飽きの気配が全く来ない。

  「………ん?」

  腰の動きに合わせて胸を揉みしだいていると、何か硬いものが掌に触れる感覚に首を傾げる。なんとなく片方の手をどかしてみると、その下から小指の先ぐらいまで成長した下品な乳首が顔を出した。

  「うわぁ、なんすかコレ」

  「ぉ"ッ❤︎ぉ"ッ❤︎ほォお"〜〜ッ❤︎❤︎」

  「ははっ、締め付けすげ〜」

  弄りすぎで変色したのであろう浅黒い胸の突起を興味本位で摘んでみると、部長は目が覚めたのか汚らしい大声を上げてちんこを味わい尽くそうと中を締め付ける。その具合があまりにも良いので、俺はついつい新しい[[rb:性玩具 > オモチャ]]を得た子供のように下劣な乳首を弄り続けてしまう。

  「槍、…村ッ❤︎お"ッ❤︎それ、それやめてく"れぇ❤︎あたまが、頭がぁッッ❤︎気持ち良すぎておか"しくなっち"まうゥ❤︎お"ッ❤︎イグッ❤︎❤︎」

  「あ?部下の寝込み襲ってる時点で頭おかしくなってんだろ。今更カマトトぶってんじゃねぇぞ、雑魚マン野郎が」

  仕置きとばかりに乳首を捻りながら罵るが、こいつはやっぱり喜んでしまうようで、絶頂を連呼しながら鍛え抜いた身体を震わせる。追い打ちをかけるように乳首を思いっきり引き伸ばしてやると、腰の動きに合わせてデカクリから薄い白濁液が漏れて、メスネコの白い腹をより白く汚していく。

  「俺は人族の中だと大きい方ではあるけど、虎獣人とでは親子の差があるぐらい小さいブツなのに、よくそんな惨めに喘ぎ続けることができんな」

  「はあ"んッ❤︎お"ッ❤︎ちくひ"ッ❤︎ちんぽッ❤︎ちくひ"ッ❤︎ちんぽッ❤︎もっど、もっと"オ"ッ❤︎❤︎オ"〜ッッ❤︎❤︎❤︎」

  「はっ、バカになってら」

  俺は別に大したことはしてないのに、男としてありえない箇所で勝手に気持ち良くなってんだから滑稽もんだ。乳首を捻れば乳首と叫び、腰を振ればちんぽと叫ぶ。本当にオモチャみたいに乱れる様に、ついつい失笑をこぼしてしまう。ケツで気持ち良くなるってのはよくわからないけど、この人にとっては頭が使い物にならなくなってしまうくらい良いことなのだろう。

  「は〜、イキそ」

  どれだけ視界が無様な光景一色であろうとも、息子をむしゃぶりつくそうとする刺激は着実に俺の射精欲を高めている。濃いのを2発も出した後だから中折れとか心配してたけど、俺の何倍も逞しい雄を好き勝手しているという自尊心と、普段厳格な雄を快楽でコントロールできているという支配欲が結果としてメラメラと興奮を煽る形になった。

  喘ぎ声の他にマンコを出入りする水っぽい音しか聞こえないが、俺の中では確実に、迫り上がった金玉からグツグツと煮立った精液が尿道を押し広げて出てこようとする音が響いている。すごく不思議な感覚だけど、俺は意外と半分レイプみたいになっている反撃に没頭しているのかもしれない。

  「イクぞ」

  こんなただの性処理みたいな交尾でも脳は錯覚してくれたのか、より奥に種子を植え付けようと、無意識に腰をめり込ませて1回目より少し濃い精液をドプドプと中に放出していく。重く、固形状のDNAを種付けしている感覚はなんとも言えない心地良さがあるどころか、適度な量の発汗のおかげで爽快感すらある。

  「いや〜出した出した。空っぽだ」

  萎えたちんこが自ずと抜けたので、途中から何の反応も示さなくなって裏返った蛙みたいになった部長の体毛でパパッと拭う。フジツボみたいに盛り上がったアナルから粘度の高い液体が漏れているけど、俺が片付けてやる謂れもないので、丁度良い疲労を感じている身体を動かして隣の布団に移動する。

  部長は、あのままだと白毛が自身の体液でガビガビになるのだろうけど、そんなの自業自得だ。襲ってきた部長が悪い。

  「はぁあ、ねむっ」

  欠伸と共に瞼が重くなったので、それに従うことにした。それでは、おやすみなさい。

   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

  「ふぅ〜、サッパリした」

  気持ちのいい朝だ。

  寝不足を感じないほどスッキリと起きれたので、朝風呂ならぬ朝温泉で汗を流してきた。結構早く目が覚めたからか、温泉に大して人はおらず、時間の許す限りのんびりとできたので、今はとても気分が良い。

  定番の牛乳も飲めて特にすることもなくなったからとりあえず部屋に帰ってきた。

  「あ、部長。起きてたんですね」

  「あ、お、おお」

  結構のんびりしていたと言っても、朝食にはまだまだ早い時間だ。それなのに、部長も目が覚めてしまったようだ。なんとなく声をかけると、彼は驚いたように身体を震わせて曖昧な返事を返してきた。

  「な、なあ」

  「なんですか?」

  「き、昨日のことは覚えているか…?」

  「そりゃもちろん。敏腕エリートの部長がアバズレマンコで激しく淫れまくるとか、簡単に忘れることなんてできまんよ」

  「う…そ、そうか」

  何を今更恥ずかしがってんのか、部長は渦巻きを作るように長い尻尾を丸め、両手の分厚い肉球で両耳をたたむように塞いだ。とりあえず浴衣は着直したのだろうけど、彼の腹毛はおそらく大変なことになっていると思う。

  「ん?誰だろ?」

  背を向けて項垂れる部長を他所にカーテンでも開けようかと考えていたら、入口のブザーが鳴った。俺ら以外にも早起きしてしまった人がいるらしい。

  部長は出る気配がないので、仕方なく俺が出ることにする。少しだけ扉を開けて、顔を覗かせる。

  「おっす、槍村」

  「おっす〜、赤口じゃん。どうしたんだ?」

  「いや、幹部連中にコキ使われててさぁ。とりあえず、部長いる?」

  「いるけど、呼んだほうがいい?」

  「できれば頼む」

  「どうした?」

  俺らの声が聞こえたのか、部長が真後ろから声をかけてきた。俺はそのまま場所を変わり、部長と関口が話し始めた。

  「何かあったのか?」

  「いや、朝食のことなんですけど…」

  カーテンを全て開けて手持ち無沙汰にしていた俺は、2人が話し合っているのを見て少し悪戯したくなってしまった。特に、部長に対して。

  「ああ、わかっ━━たアッ⁉︎」

  「部長、どうかしました?」

  「い、いや、なんでもな…いィ❤︎」

  手際よく浴衣をたくしあげて帯に噛ませ、不用心にもノーパンで曝け出されている双丘の谷間に腕を突っ込む。それだけで部長は素っ頓狂な声をあげてケツタブを震わせる。溝をなぞってようやく恥部に辿り着くと、部長の声に明らかな"色"が混ざり始めた。

  「それで、どうします?幹部の人たちはこう言ってますけど、社長は昨夜に宴会もあったので、無理しないで部屋で食べてもいいと言ってました」

  「そ、それじゃ…ァ❤︎ォ…ッ❤︎俺たちはしァッ❤︎社長のご厚意に甘えることにするゥ…ッ❤︎」

  指を2本、3本と増やしていくと、それに対応するように股が開かれていき、今では4本も入っている。それに、指を入れて動かさずにいたら、もどかしくなったのか部長はガニ股になって自分から腰を振りはじめた。贅肉なのか筋肉なのかわからない柔らかそうな臀部が上下に何度も波を満ち引きさせる様は、女のデカパイが激しく揺れるようでなんだか扇情的だ。

  「わかりました。そう伝えておきますね」

  「あ、あア"ッ❤︎たの、む…ゥオ"ッ❤︎」

  喋り終わったと同時に扉を閉めたから、赤口に今の汚い喘ぎは聞こえていないだろう。

  「や、やりむ…「部長、"朝勃ち"が治らないんですけど…どうしたらいいと思います?」

  「…!?そ、それは…」

  部長は言い淀んだが、それも一瞬のことで、すぐに布団まで移動して全裸になった。そして、彼はM字開脚になると、両手でその土手肉を晒した。

  「お、俺のココを使ってくれないか…」

  「…?ココってどこすか?もっと詳しく教えてくれないと」

  自分の口角が自然と吊り上がるだけじゃなく、俺は徐に携帯のカメラアプリを起動していた。

  「…俺、俺の種壺マンコであ、朝勃ちを処理させてくれ…ッ❤︎」

  「そこまで言うなら、しょうがないですね」

  いつ積もったのか、外は一面雪景色になっており、そんな背景美術と一体となって部長は白銀の世界を携帯のレンズに映してくれる。けれど、その荘厳さも一つの縦割れ肉で台無しになっているのだから、部長は反省してほしい。

  そして、俺はその反省を促すために、今から部長に"朝勃ち"を徹底的に処理してもらおうと思う。

  おしまい

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