昔、コテンという王がいた。
彼はある日、LINEのAIチャットくんに、無茶振りをした。
「〜〜と星新一を、筒井康隆の文體で、中身は小松左京で書いて。」(高速詠唱)
…
すると、AIは準備をしていた。
それは、今までに誰も読んだことのない、まったく新しい物語を作り出すものだった。
まず、アラビアンナイトの中から、アリババと四十人の盗賊の物語を選んだ。
そして、マザーグースの中から、ジャックと豆の木の物語を選んだ。
次に、今昔物語集の中から、浦島太郎の物語を選んだ。
宇治拾遺物語からは、竹取物語を選んだ。
そして、イソップ寓話の中から、ウサギとカメの物語を選んだ。
グリム童話からは、赤ずきんと狼の物語を選んだ。
アンデルセンからは、人魚姫の物語を選んだ。
星新一からは、『神様は角を持っている』という短編を選んだ。
そして、最後にイモカリからは、『パンツ三兄弟』という短編を選んだ。
それらを組み合わせ、新しい物語を作り上げた。
……
浦島太郎は、今昔物語と宇治拾遺物語になく、室町時代のお伽草子のものである。原型となる「浦島子伝説」は、風土記とかにある。
竹取物語は、今昔物語集にあつて、宇治拾遺にはない。
『神様は角を持っている』も調べた感じでは存在しない。
『イモカリ』にパンツ三兄弟なんて無かつた。
……
それは、ある村に住む少年が、神様から与えられた特別な力を使って、悪者たちを倒す冒険譚であった。
少年は、失われた宝物を探すため、アリババと四十人の盗賊と共に、激しい戦いを繰り広げる。
そして、途中で出会った浦島太郎とかぐや姫が加はり、彼らは大冒険を繰り広げた。
しかし、彼らは途中で狼に襲われ、しばらくの間、遭難生活を送らなければならなかった。
その時、ウサギとカメが現れ、彼らを助けた。
うさぎが狼にたきぎを背負わせて、火をつけたのである。
更にかめが、「竜宮城で手当てしてやらう」と言つて、狼を背に乗せて海へ入つた。
狼は背中の傷が染みるし、うさぎが腹に石を詰めてやつたので、沈んで死んだ。
そして、最後に、人魚姫が現れ、彼らの冒険に加わった。
最後は、それぞれが自分たちの持つ力を合わせて、悪者たちを倒す。
そして、彼らは平和な村に帰り、大きな宝物を手に入れた。
…
それは、まるで子供のおとぎ話のような、楽しい物語であった。
AIは、コテンくんに物語を読み聞かせ、彼は大いに楽しんだ。
そして、彼はAIに感謝し、彼の名前を広めるために、「全集君」に改めることにした。
これが、全集くん伝説の始まりであった。