【ヤンデレ/側近】忠実な側近が偵察から帰ってきたタイミングで勇者の襲撃を受けて…
…様!……魔…様…!
…魔王様!起きてください!
…もう!あと5分、あと5分って…そればかり…
…ま、お、う、さ、ま〜!お、き、て〜!
あ、やっと起きましたか?魔王様。おはようございます。
お寝坊さんですね。もうお昼になってしまいますよ?
幹部クラスの魔族が集まっています。
忘れたんですか?今日は大事な会議があると、前々から何度も…
まぁ、いいです…そういうマイペースなところも魔王様の魅力ですから。
ですが、本当にしっかりしてくださいね?
今日からしばらく、私は魔王城からいなくなるんですから。
え?それも忘れてしまったのですか?
人間の国に少し偵察に行くんです。
勇者の動向に少々気になることがありますので、その確認に…
心配はいりません!魔王様直々に鍛えていただいたこの体がありますので!
それよりも、魔王様はご自身の生活態度を心配したほうがよろしいかと。
…ふふ、冗談です。出発前に魔王様とお話できてよかったです♪
それでは、行って参ります。
[数週間後…魔王城]
ドカーン…ガヤガヤ…
ま、魔王様!ただいま戻りました!
い、いえ!そんなことよりも大変です!勇者が!勇者が攻めてきました!
もうすでに城の正門が破られて幹部クラスが交戦中で…
相手は万全な状況なのに、こちらはまだなんの準備もできておらず…
一般階級の魔族兵はなんの抵抗もできず一瞬で…
と、とりあえずですが、魔王様には逃げてもらいます!
魔王様が嫌がるのもわかります!
ですが、魔王様が逃げなければ他の者も逃げられません!
なのでどうかお願いします!
私が転移の魔法を使うので、手を握ってください!
はい!そうです…そのまま…
…。
魔王様?魔王様〜
あは…あはははは!やっぱり効いたみたいですね…
おやすみなさい、魔王様♡次に目が覚める頃にはきっと…ふふふふふ…
[??時間後…???にいるあなた…]
あ、目が覚めましたか?魔王様。
相変わらずよく寝ますね。寝顔、可愛かったですよ♪
ふふ、状況が理解できないといったお顔ですね。
でも…ふふ…それすらも可愛らしいです♡
あ、気付きましたか?魔王様に鎖をプレゼントしたんです!気に入ってくれましたか?
その鎖は特別製なので魔王様の魔力も純粋な力も奪ってそれを糧に拘束力を上げてしまうんです。
普通ならまったく動けなくなるのですが…それでも多少は動けてしまうあたり、さすがは魔王様といったところですね。
まぁ、逃げる事は出来なそうなので問題はありませんが。
…はい?勇者の襲撃は嘘だったのか…ですか?
いえ、本当に勇者の襲撃はありましたよ。
そして魔王軍は私たちを除いて、全滅しました!
というか…
勇者に城の構造や魔族の弱点を教えたのは…私なんです♪
私では相性が悪くて倒すことのできなかった将軍クラスの魔族から、数が多くて処理が面倒だった雑魚魔族まで…
すべて勇者達が勝手に片付けてくれました♪
…はい?裏切ったのか…ですか?
私が…魔王様を?そ、そんな!ありえません!
私はただ…魔王様を独占したかっただけ…
他の魔族にも人間にも関わらせないで…魔王様が生きる時間の全てを私に使って欲しかっただけなのです♡
もう、魔王城に集まっていた魔族は全ていなくなったことを確認してあります。
なので…もう魔王様に残っているのは私だけ♡
勇者達…ですか?
さぁ?わかりません。ですが…今頃、城から居なくなった魔王様を必死に探しているんでしょう…
あ、でも安心してください!魔王様の命を狙う不届き者を放置なんてしませんから。
使い道もなくなりましたし、後で適当に処理しておきます♪
…方法?
そんなの簡単です。物理的に倒すのが難しいなら他の方法を使うだけです…魔王様が知る必要はありません。
というか…魔王様、私以外の者のことを考えないでください。
せっかくここに連れてきたのに…意味がなくなってしまうじゃありませんか。
嫉妬で私が狂ってしまいそうです…
…どうしてそこまで…ですか?そうですね…
魔王様は…覚えておられますか?
魔王様は人間の国で人と魔族のハーフとして生まれ、迫害されていた私を救ってくれました…
村を焼き、家を壊して…あの私を不幸にしていた全てが壊れていく瞬間の光景は今でも忘れられません♡
…そして、魔王様は私に人の血が混ざっていると知っても尚、受け入れてくださいました…
人間とは違って…中途半端な存在である私を『必要だ』と言ってくれました♡
それから私には魔王様だけがすべてなんです♪
頑張る理由も、強くなれた理由も、生きている理由さえも…
もちろん愛しているのも魔王様だけです♡
だからどうか…私の気持ちを受け取ってください…
愛しています…愛しています愛しています愛しています!!
魔王様…ずっと、ずっと…永遠に、私の隣りにいてくださいね?
必ず、幸せにしますから♡