第29話・『エントリー』

  【ロボットコロシアム会場前】

  あの後、準備を終わらせるとロボットコロシアムが行われている会場にやって来ていた。

  奈雲は、受付に登録していた。

  「そのマシーンで参加で宜しいですか?」

  受付の人は、奈雲に恐竜モードで装備をしたフロックスが参加するか確認する。

  「はい、パイロットは既に乗っていますので俺が代理で登録を……」

  奈雲は、受付の人に恐竜モードで装備したフロックスの事を簡単に説明する。

  「そうですか……そのマシーンはチャンピオンと直接勝負になりますが……」

  受付の人は、奈雲に恐竜モードで装備したフロックスの対戦相手の事を伝える。

  「それでお願いします」

  「分かりました」

  受付の人は、恐竜モードで装備したフロックスの参加登録をする。

  「登録は完了しました 時間になるまで控室で待機して下さい」

  受付の人は、奈雲に試合の時間まで控室で待機している様に伝える。

  「分かりました」

  奈雲は、受付の人の指示でフロックスと一緒に控室へ向かう。

  【倉庫】

  《~その頃~》

  オルティオスは、闘技場近くの倉庫の中を調べるが、倉庫の中は荷物以外何も無かった。

  「……“マンモス”から全員へターゲットは発見したか?」

  オルティオスは、通信機でコードネームを名乗った後ソニックエース達に連絡を入れる。

  「こちら“[[rb:音速 > おんそく]]” 倉庫東側にターゲットは居ない」

  ソニックエースは、倉庫東側を捜索していたが誰も居なかった事を報告する。

  「“スネーク”だ 北側もターゲットは居なかったぜ」

  コブラージャは、倉庫北側に居て誰も居なかった事を報告する。

  「“タートル”なんだな 南側も誰も居なかったなんだな」

  マシャンタは、倉庫南側に居て誰も居なかった事を報告する。

  「倉庫西側も居なかった 他はどうだ?」

  オルティオスは、状況を言うと奈雲達に連絡する。

  【控室】

  「こちら“[[rb:狙撃手 > スナイパー]]” 参加登録完了して試合まで控室で待機 控室は個室になっていて今、監視カメラをハッキングしているがどのカメラにも映っていない どうやらターゲットは監視カメラが無い所に居るようだ」

  奈雲は、恐竜モードで装備したフロックスと一緒に控室に待機していて小型パソコンで監視カメラをハッキングしてグランドパワー達を探していた。

  「……この装備かっこいいな」

  フロックスは、大きい鏡で今自分が装備している装備品を見て感想を言う。

  「まぁ、それはフロックスの『ジェット・ボード』を試合用に装備を足した物だからな」

  奈雲は、フロックスに今装備している装備品について話す。

  「そうなんだ」

  【コリウス内・操縦席】

  「こちら“ディア” ターゲットは今試合には出ていません どうやらフロックスとの試合に出て来るようです」

  コリウスに待機中のネシリスは、オルティオス達に試合中の状況を報告する。

  「このコードネームで呼び合うの かっこ良いな」

  コリウスに待機中のサイラスは、コードネームで呼び合う事を気に入る。

  「[[rb:狙撃手 > スナイパー]] 他の選手の控室に行く事は可能ですか?」

  コリウスに待機中のランビュは、奈雲に他の控室に行く事が可能か尋ねる。

  《無理だ 選手とそのマネージャー及びセコンドは他の控室に行く事は出来ない 後、差入れや選手に接触する事も禁止らしい》

  奈雲は、ランビュの質問に答える様に他の控室に行く事が出来ない事を伝える。

  「そうですか……」

  「ってか 俺も試合に出たかったぜ」

  ダリウスは、試合に出られない事に不満でいた。

  「仕方ありませんよ ダリウスは大きさが足りませんから……」

  ランビュは、不満でいるダリウスを宥める。

  【控室】

  奈雲とフロックスが居る控室の扉からノックの音が聞こえて来る。

  「‼ はーい!」

  奈雲は、ノックの音に気付いて慌てて小型パソコンをしまいながら返事をする。

  「そろそろ試合の時間なので準備をお願いします」

  係の人が奈雲に試合の支度をする様に伝える。

  「分かりました 準備は良いか?」

  奈雲は、係りの人に返事をした後にフロックスに準備について尋ねる。

  「いつでも良いぜ」

  フロックスは、親指を立てながら返事をする。

  「こちら[[rb:狙撃手 > スナイパー]] そろそろ試合が始まるから来てくれ」

  奈雲は、ヘッドセットでオルティオス達に連絡する。

  《分かった》

  《すぐに向かう》

  オルティオス達は、奈雲の話を聞いて試合会場へ向かう。

  奈雲とフロックスは、係の人に案内され試合会場へ向かう。

  【試合会場】

  試合会場ではフロックスとグランドパワーが対面していた。

  奈雲達は、少し離れた場所に居た。

  「フロックス 聞こえるか?」

  奈雲は、ヘッドセットでフロックスに声を掛ける。

  「大丈夫だ 聞こえるぜ」

  試合会場に居るフロックスは、小声で奈雲に返事をする。

  《武器は『[[rb:火炎放射器 > かえんほうしゃき]]』は使用OKで備わっているが『ミサイル』や『[[rb:銃 > じゅう]]』『[[rb:刃物系 > はものけい]]』といった武器の使用はルール違反になるから装備していないから》

  奈雲は、フロックスに装備している武器について説明する。

  「分かったぜ」

  フロックスは、通信機越しに聞こえて来る奈雲の話を聞いて納得する。

  オルティオス・コブラージャ・ネシリス・ダリウスは、2つの収容ポッドを準備していた。

  「これで良し」

  ダリウスは、収容ポッドの準備が出来て満足そうに言う。

  「此処なら観客席からオレ達の姿や収容ポッドが見えないな」

  コブラージャは、観客席から自分達が見えていない事を確認する。

  「ソニックエース達もそれぞれの位置で待機しています」

  ネシリスは、通信機でソニックエース達に連絡した後、オルティオスに伝える。

  「分かった 奈雲」

  「いつでも非常ベル鳴らせるぜ」

  奈雲は、小型パソコンで非常ベルをハッキングしていた。

  「ソニックエース達にスモッグを出す指示をする そのタイミングで非常ベルを鳴らすんだ」

  オルティオスは、奈雲に非常ベルを鳴らすタイミングを伝える。

  「了解」

  奈雲は、オルティオスの指示に従い待機する。

  《チャンピオン グランドパワー‼》

  「うぉぉぉっ‼」

  グランドパワーは、司会者に紹介され雄叫びを上げ気合を入れていた。

  《対するは挑戦者 フロックス‼》

  フロックスは、司会者に紹介され気合を入れる。

  《試合開始‼》

  司会者の合図と共に試合が始まるのだった。

  お互い警戒しながらぶつかり合うのだった。

  「……今だ スモッグを出すんだ」

  オルティオスは、試合の様子を見ながら通信機でソニックエース達にスモッグを出す指示をする。

  《了解!》

  ソニックエース・ランビュ・サイラス・チェンバー・マシャンタは、オルティオスの合図でそれぞれの待機場所でスモッグを出す。

  するとすぐに会場内に非常ベルが鳴り響く。

  観客達は、非常ベルを聞いて慌てて避難する。

  係の人達は、観客達を避難誘導する。

  「上手く行きましたね」

  ネシリスは、観客達が避難する様子を見て作戦が上手く行った事に喜ぶ。

  「ちょっと待った! 俺まだ非常ベル鳴らしてないぞ」

  奈雲は、オルティオス達に非常ベルを鳴らしていない事を報告する。

  「は?」

  「って事はどっかで本当に火事が?」

  ダリウスとコブラージャは、奈雲の話を聞いて驚く。

  「そっちで火災は起こっているか?」

  オルティオスは、通信機でソニックエース達に連絡して火災について尋ねる。

  《否?》

  《こちらは異常ありません》

  ソニックエースとランビュは、オルティオスの話を聞いて不思議そうに答える。

  《ケホッ、サンマが目に染みる……》

  「サンマ?」

  オルティオスは、マシャンタの報告を聞いて困惑する。

  【倉庫】

  マシャンタは、誰も居ない倉庫に居て七輪でサンマを焼いていた。

  そこへサイラスとチェンバーがマシャンタの様子を見にやって来る。

  「って何で 七輪でサンマ焼いてんだよ‼」

  サイラスは、マシャンタの行動にツッコミを入れる。

  「だってボクの分のスモッグが無くって七輪とサンマを渡されたんだから……」

  マシャンタは、サンマを焼きながらサイラス達に説明する。

  「……大丈夫だ マシャンタがスモッグが無く七輪でサンマを焼いていただけだ」

  チェンバーは、呆れながら通信機でオルティオス達に報告する。

  【試合会場】

  「……」

  オルティオスは、チェンバーの話を聞いて無言で頭を抱えていた。

  「……まぁ、結果オーライって事で……」

  奈雲は、頭を抱えているオルティオスにフォローする。

  その間にもフロックスとグランドパワーの戦いは続いていた。

  「お前、メガロスだな こんな所までオレ様を捕まえに来たのか!」

  グランドパワーは、フロックスに気付いて戦いながら話掛ける。

  「その通りだ!」

  フロックスは、戦いながらグランドパワーに返事をする。

  「中々やるな これならどうだ」

  グランドパワーは、フロックスから少し距離を取り必殺技を出そうとする。

  〔‼ 気を付けて! 《トルネードクラッシュ》が来ます!〕

  ナビは、グランドパワーの動きに気付いてフロックスに注意する。

  「『トルネード』何だって?」

  フロックスは、ナビの話を聞き返す。

  「《トルネードクラッシュ》‼」

  グランドパワーは、回転しながらフロックスに襲い掛かる。

  「おわっ‼」

  フロックスは、回転しながら迫って来るグランドパワーを慌てて避ける。

  「《トルネードクラッシュ》って回転する技なのか?」

  奈雲は、ナビにグランドパワーの必殺技について尋ねる。

  〔ええ、回転しながらハンマーの様な腕で相手に何度も殴る技なの〕

  ナビは、奈雲の質問に答える様にグランドパワーの必殺技を詳しく説明する。

  「『[[rb:殴 > なぐ]]り[[rb:魔 > ま]]』の名前の由来はアレから来ているのか?」

  コブラージャは、グランドパワーの戦い方を見て二つ名の由来について考える。

  フロックスは、何度もグランドパワーの攻撃技を避ける。

  「奈雲 避難状況は?」

  オルティオスは、奈雲に観客達の避難状況を聞く。

  「……避難は殆ど完了している 今の内に」

  奈雲は、小型パソコンで避難状況を報告する。

  「奈雲は此処で援護を頼む」

  「了解!」

  奈雲は、オルティオスの指示に従いスコープ付きの銃を取り出し援護狙撃の準備をする。

  「行くぞ」

  「はい!」

  『おぅ‼』

  オルティオスは、コブラージャ達と共にフロックスに加勢に向かう。

  【次回に続く】