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純朴な農家の青年が行き倒れを助けたらムフフな展開になるお話

  「ん~、今日はこれぐらいにするかな。」

  首をゴキゴキと鳴らしながらただっぴろい田畑の中、青年は呟く。夕焼けに照らされ汗が煌めき、彼の頬を伝って落ちていく。

  もうそろそろ収穫の時期だ。彼は首にかけていた手拭いで汗を拭きとりにっこりと笑みを浮かべた。

  それにしても暗くなるのが早くなった。それに風が少し冷たさを増している。とはいえ一仕事終えた後の風は心地よい。

  昼間に使っていた麦わらの帽子を首にかけると彼は田畑から出るとあぜ道を歩き始めた。

  手入れをしていない黒い単発はぼさぼさ。うっすらと生える無精ひげ。顔つきは精悍…というには少々幼い。

  畑仕事をしていく内に逞しくなった全身。隆起した首筋にタンクトップの上からでも分かる胸板。

  腹は少々出てしまっているもののその下には十二分な筋肉を感じさせる。太腿も同じ年頃の男集に比べれば太い、と言えるだろう。

  股間の膨らみは握りこぶし程ある立派なものだ。

  虫の鳴き声と風の音を聞きながら彼はあぜ道を歩く。普段は他の田畑を運営している農家の人とすれ違う事が多いのだが今日は珍しく彼以外に人はいない。

  「~♪」

  人が居ないならいいかぁ、と彼は気を緩め鼻歌交じりに軽い足取りで家へと向かう事にした。

  作物の収穫が終われば出荷と冬支度。冬支度、そうだ。家にポーションまだあったかな。ワインとブランデーもある程度は用意しておいた方がいいかな。

  それと本も居るかな。数冊、十数冊。読み切れるか分からないけどあって困るものでも無い。

  独り身の冬ごもりはまぁ時間を持て余す。魔法の一つや二つ覚えられれば来年の畑仕事の時に役立つかも。

  などなど。そんな事を考えながらあぜ道を歩いて。あぜ道の終わり際。自宅の少し前の道で。

  「あてっ。」

  薄暗さを増し始めていた道の途中で彼は何かにつまずきよろめいた。何とかバランスを取り戻し、ふぅ、と息を吐く。

  なんだろう。別にここには足を引っかけるようなものは無かったはず…

  彼は疑問を覚えながら振り向き、視線を下ろしてみた。そんでもってすぐにそれが何かを理解した彼は…急いで膝をつく。

  「だっ、大丈夫ですか?!」

  「う…う…ぅ…」

  足を引っかけたそれは…人だ。抱き上げた体は非常に軽い。暗くてはっきりとは見えないが見た事のない顔。

  綺麗で端正に整った顔立ちだ。同性ながらどき、と心臓が鼓動を打つぐらいには美しいと言える。

  身に付けているのは黒いマントに長袖長ズボン。顔色は…まぁ非常に悪い。暗くて見辛いながらそうと分かる程度に悪い。

  行き倒れ、という奴だ。多分。ただここら辺には旅の目的地にするような場所も無いし街も遠いから滅多に人は来ないはずなのだが…

  い、いかん。それどころじゃない。とにかく家に連れていかねば。ほっといたら多分死ぬタイプだ。

  抱き上げた行き倒れの人を背負い、彼はせっせと家に向かい走り出す。

  急ぎ扉を開けて、ランタンをつけて、かまどに火をともす。背負った行き倒れをベッドに寝かせて。

  慣れた手つきで急ぎつつ彼は鍋に水を張った。とにかく体を温めた方がいいだろう。背中からは殆ど体温を感じなかったし。

  体の温まる、消化に良さそうな食べ物を鍋に放り込んでると。

  ぐぅぅぅぅぅぅ。

  …なんとも間の抜けた音が部屋の中に響いた。やっぱり行き倒れだったかぁ。

  ぐつぐつと鍋が煮えるといい香りが部屋の中を満たして。手早く簡単に出来上がったスープを皿によそい。

  彼はベッドに近付いた。

  行き倒れの肩を揺らしてみる。ゆさゆさと軽くまぁ揺れる揺れる。

  「あのー、大丈夫ですかー?意識ありますか?食べられますか?」

  彼の呼びかけに行き倒れはうっすらと目を開けた。青い瞳が彼の姿を捉える。

  ちくりと心臓に針が刺さったような痛み。どくどくと鼓動が早まって。初めての感情だ。

  「あ…う…」

  ぱくぱくと口を動かし頷く行き倒れ。体を起こそうとしているのが何となくわかったので彼は行き倒れの背中に腕を回しよっ、と体を起こさせた。

  やっぱり軽い。俵の方が重いんじゃないか?っていうぐらいに軽い。

  行き倒れはゆっくりとした、だけれどどこか優雅さを感じさせる振る舞いで彼からスプーンを受け取りスープを一口、二口と飲んでいく。

  皿の半分ほどを飲み干し、そこでようやくほう、と息を吐いた。

  「すいません、おかげで助かりました。貴方は優しい方ですね。」

  にこり、と笑顔を浮かべる元・行き倒れに彼は苦笑いを浮かべる。

  行き倒れを放置して次の日死んでました、なんてなったら後味が悪すぎだ。そりゃ助けるだろう。

  「いや、まぁ、はは…」

  ずずず、と残ったスープを飲み干し。元・行き倒れ…黒マントの男はにこりと微笑んだ。

  先程からずっとなのだが、黒マントの男を見ているとなんだか胸が痛い。いや、痛い、というよりもドキドキしすぎているような。

  「ありがとうございます。スープ、とても美味しかったです。」

  「い、いえ。こんなもんぐらいしか出せなくて。」

  黒マントの男から皿を受け取り、彼はそれを水洗い場に持って行く。

  「それにしても、こんな所で行き倒れるなんて何かあったんですか?…ここいらに観光地も洞窟も何もありませんよ?」

  「…そうですね。ここに欲しいものがありまして。」

  「欲しい…?」

  「えぇ。」

  いったい何を、と。尋ねようとして振り向き。彼は息を呑んだ。

  月明かりに照らし出される部屋。ランタンが不意に吹き込んだ風で消える。

  満月の逆光に浮かび上がるのは、先程までの儚く、今にも折れてしまいそうな黒マントの男、ではない。

  みしりみしりと本能が拒絶する、骨の軋む音。ぶぢっ、ぶぢっ、と太い縄が切れるよりもなお痛々しい筋肉の千切れる音。

  鼻に突くのは鉄の臭い。そして獣の臭い。

  「…ッ、…?!~~~ッ!?」

  悲鳴を上げそうになった彼だったが。そこで自分の声が全く出せない事に気が付く。

  いや、声だけではない。体を動かす事も出来ない。

  骨と肉の音。影がむくむくと膨らみ大きく鳴っていく。

  耳は後ろに引きずられ、大きな三角形のものへ。顔にマズルが形成され、歯が鋭い牙へと変貌していく。

  尻尾がずろんっ、と顔を出せば。

  「アォォォォ”ォ”ンッ!!」

  高らかな獣の遠吠え。

  ウェアウルフ。

  ベッドが軋み、ずがんっ、と悲鳴を上げながら崩れ落ちていく。みしりみしりと骨の音ではなく、床の音。

  「お待たせしました。…欲しいもの、それはですね。」

  青い瞳に紅く紫で桃色の鋭い光を宿し。ウェアウルフは彼をじぃっ、と真っ直ぐに見つめる。

  蛇に睨まれた蛙のように。彼は身じろぎ一つ取る事が出来なかった。

  指の先を動かすことも出来ず、呼吸をする事もとても難しい事に感じる。

  彼を見つめながらずしん、ずしん、とウェアウルフは重たい体を軽々と動かし、彼に近付いていく。

  生暖かい鼻息が彼の全身を包み込んで。がぱぁ、と拡げた口。ぎらりと月光に照らされる牙。

  「貴方です。」

  [newpage]

  喰われる。

  冷たい言葉に彼は目を見開き、自分を切り裂くであろう牙を見つめる事しか出来なかった。

  鋭い痛みを覚悟した。いや、覚悟と言うには余りにも脆い。

  …だが。

  れろぉ。

  「…!?ッ!?」

  訪れるのは鋭い痛みでも血の臭いでも無い。生暖かく湿った、くすぐったさ。

  大きく開かれた口から伸びる、太く長い舌が彼の首筋を通り抜けていった。

  たっぷりと付着した唾液から獣と雄と果実の香りが立ち上り、じんじんと痺れていくような。

  「ふふっ…んふぅっ…♥やっぱり、とても良い。美味しい。いい臭いがしたから来てみましたが、正解でした。」

  「な、え、ぁ…」

  ウェアウルフの口から零れる言葉は恍惚と欲望に燃えている。何が何だか、分からない。

  欲しいものは、自分?何を、何のために?

  様々な疑問が駆け巡り、だがそんな彼を意に介す事もなく。ウェアウルフは身に纏っていたマントを取り払い、ぶちぶちと自らが身に付けていた衣服を破り捨てる。

  露わにされた肉体は彼の肉体を遥かに上回る頑強さと美しさ。

  パンパンに張り詰めた胸。毛並みに覆われていてなお谷間が見える腹。背中も盛り上がり前からくびれが出来ている。

  …下腹部には彼が見た事も無い不思議な紋様。股間部はいやにつるりとしており、雄についているはずの性器は存在を感じさせない。

  ウェアウルフは頬を吊り上げると彼の首筋にマズルを這わせる。

  うっとりと、愛おしそうに。ゆっくりと這わせ、そして口を開き。

  がぷり。

  「ッ!?」

  牙が首に食い込む。その痛みに彼は全身を硬直させた。しかしその痛みはすぐに心地よい熱と疼きに変わっていく。

  心臓の鼓動がやけにうるさい。噛みつかれた場所がじんじんと熱くて、頭がぼうっ、とする。

  舌で肩の盛り上がり周囲を舐られるとくすぐったくて、心地よくて、暖かくて。

  唾液を滴らせると、ウェアウルフはゆっくりと口を離した。牙の形が痕になり、血がうっすらと滲む。

  「…ふふっ、ふふふっ…♥」

  ウェアウルフは妖艶に笑うと彼を優しく抱きしめる。ふわふわでもふもふとした毛並みが体に触れる。こもった雄の臭い。

  けれどとても、とても甘い香りがする。花や、熟れた果実のような甘く心地よい香りだ。

  尻尾をゆらり、と揺らすとウェアウルフは彼の股間部分を尻尾の先でなぞりあげた。

  「…ぁ”っ、ぐぅ”っ…」

  直接与えられる明確な快楽。それに彼は呻き声を上げた。

  熱い。全身が、腹の奥が、腰の奥が、股間が、太腿が、腕が。煮えたぎるマグマの様だ。

  「素直で、とっても、可愛い…♥欲しい、欲しいなぁ、貴方が…♥」

  静かに囁きながら、ウェアウルフはマズルを彼の体に押し付ける。そしてそのままするすると、上半身をなぞり、下半身へ。

  膝を突いて、上目遣いに彼を見つめる。甘く妖しいその瞳は。

  尻尾を揺らしながらウェアウルフは彼の履いていたズボンを咥えるとその鋭い牙で切り裂いた。

  ぎゅうぎゅうに押し込まれ、窮屈な場所から解放される雄の象徴は、凄まじい大きさと太さと硬さだ。

  彼自身、自分の男根はこんなにも大きく太く逞しかっただろうかと疑問を抱くほどに、強靭。睾丸もこぶりのリンゴを思わせる大きさに膨らんで。

  上下にしゃくれ上がるとワンショット程の先走りが噴き出し飛び散り、ウェアウルフのマズルを濡らす。

  びたっ、びたっ、と肉の塊がマズルを叩き、それでもウェアウルフは嫌悪感一つ見せる事は無い。

  いやむしろ自分が望んでいるものを与えられた悦びに目を蕩けさせ、恍惚の息を吐いていた。

  「僕の体液、効果てきめんですね…♥体の相性がいいのかなぁ…♥」

  ちゅ、と啄むようなキスを睾丸に落とす。何度も、軽く、軽く。睾丸を、竿を、裏側を、裏筋を、亀頭を。

  先走りと恥垢が溶け、ウェアウルフを濡らす。桃色の綺麗な亀頭。そして血管がグルグルと幾重にも絡みつき脈動するグロテスクな逸物。

  パンパンに張り詰めた亀頭にもう一度キスを交わし、軽く舌先で舐る。

  「ぅぅ”っ…!」

  異常な状況だ。ありえないことが起こり続け、脳が理解する事を拒んでいる。訳が分からない。

  だが。だが。

  甘い香りがする。本能が求めている。喉がごくりと鳴る。目の前のウェアウルフをどうするべきか、どうしたいか、本能が知っている。

  理解する事など不要。ウェアウルフから立ち込める甘い香りが、彼を誘う。

  ウェアウルフは彼の瞳に欲望の光が宿るのを認識すると、ゆっくりと床に横たわった。

  そのまま股を開き、腹を見せびらかす。紋様がぽう、と妖しく光る。

  そして腹部から股間へ指を這わせると毛並みの中をかき分け。ぐぱぁ、と音を立てながら。

  陰唇を拡げ、中を。膣口を彼に見せつける。

  「欲しい、欲しいなぁ、貴方が、貴方の欲望、種、ぜぇんぶ、ここにぃ♥」

  野太く低い声。それでいて蕩けて、乱れた淫らな声。

  聞くだけで理性をすべて奪い去っていくような心地よく、嗜虐心や劣情を煽る声。

  「ぁ”んっ♥」

  耐え切れない。同性と、いや異性とすら行為をした事の無い彼が、この欲望から逃れる事など出来ない。

  堪える必要など、無い。

  彼は膝を突くとドンっ、と床に両手を突いた。熱い。熱い。疼いて疼いて、仕方がない。吐き出したい。

  この熱を、欲望を。

  「ぅ”ぅ”ぅ”っ…!!」

  獣のような唸り声。全身に力が漲る。目の前の、自分より遥かに屈強な雄を押し倒す、征服欲。

  それが彼を更に掻き立てる。

  「ん”っ、ん”っ、ふぅ”っ♥はやくっ、はやっ、ん”ぶぅ”っ♥」

  ウェアウルフのマズルに唇を重ねる。慣れず、荒々しく乱暴だろう。

  だがウェアウルフは嫌がるそぶり一つせず。唾液を口の端から零し、太く長い舌を絡ませあう。

  熱い粘膜同士が触れあうと感情はより昂って。彼は背筋を震わせながらウェアウルフの陰唇へと逸物の先端を宛がった。

  ぴとり、と粘膜が触れあう。肉の塊の存在を見つけたウェアウルフの陰部は活発に蠢き。ぐぱぁっ、と拡がり多量の愛液を溢れさせ彼の太腿を濡らした。

  「くださいっ、くださいっ♥」

  ウェアウルフの懇願に、彼は精一杯応える。

  震え、かくつく腰を抑え。ふぅぅっ、と一つ息を吐き。吸い込む。甘いウェアウルフの香りが肺を満たして。

  ずんっ♥

  「アォ”ォ”ォ”ッ、ォ”ォ”ォ”ンッ♥」

  「ハァァ”ぁ”ぁ”っ、ぁ”ぁ”ぁ”っ…」

  ウェアウルフの甘い嬌声と彼の獣のような唸り声が部屋の中を反響する。

  押し付けられた腰、挿入される肉の塊。その味にウェアウルフは目を蕩けさせながら全身を何度も跳ねさせた。

  肉体全てを使い彼はウェアウルフの肉体を押し潰す。もふもふとした毛並みが彼の肉体を心地よく包み込み、撫でる。

  挿入した逸物を迎え入れた膣は激しく切なく収縮を繰り返し彼の逸物を扱き吸い上げ刺激して。

  それは自らの手で慰めるのとはけた違いの快楽だ。襞の一つ一つが竿に絡み、同時に粘液をまぶしぬめりつつも締め付ける。

  ずろろろっ、とゆっくり腰を引く。粘液をたっぷり纏った彼の逸物は、ウェアウルフにとって馳走にも見えるのだろう。

  蕩けた視線を一心に向け、へっ、へっ、と本物の犬のように呼吸を浅く繰り返し、舌を伸ばす。脚を突っ張らせ、尻尾を振って。

  半分ほど抜き取り、そのままもう一度。今度は奥の、奥まで。

  「アォ”ォ”ォ”ォ”ッ♥ぉ”っ、オホォ”ォ”ンッ♥」

  彼が逸物を押し込めばそれと同じだけの嬌声をウェアウルフは上げた。

  見た目にそぐわない嬌声。彼の背中にしがみつき、爪を軽く立てる。ぶしゅぅっ、と血が迸る音。

  だが不思議なことに傷は塞がり、痛みは感じない。むしろ心地よい。適度な抵抗が心地よい。

  下腹部と下腹部がぶつかり合う。ウェアウルフの腹から肉が弾ける音がする。

  ゆっくりとしたピストン運動は、やがてスムーズに、かつ、激しく早く大きく。

  ずぶっ、ずんっ、がっ、がずっ、がづんっ♥

  「あぉ”っ、ぉ”っ、ォ”ォ”ッ♥ぉ”んっ、はぉ”ぉ”っ♥」

  狼は蕩けた目を上に向かせ、舌をはみ出させながらはしたない喘ぎ声を上げ、ありったけの快楽を示す。

  ぶしゅぅっ、ぶしゅぅっ、と結合部から断続的に潮が噴き出し部屋の中をさらに濃密な香りで満たしていく。

  彼の逸物はウェアウルフの膣をかき混ぜ子宮口を押し潰し陰唇を割り拡げた。先走りを注ぎ込むとそれだけでウェアウルフは背筋を仰け反らせる。

  彼は我武者羅に腰を振る。逸物の抽送を繰り返す。モフモフの毛並みを押し倒し、その下に存在しているはち切れんばかりの胸板に顔を埋める。

  乳首を掘り当て、軽く噛み、吸い上げる。

  「アォ”ォ”ォ”ォ”ッ♥ぉ”っ、ぉ”ぉ”っ♥いぐっ、イぐっ、らめぇ”っ♥そんっ、すっぢゃぁ”ぁ”ぁ”ぉ”っ♥」

  何故そうしたのか自分でも分からない。だが確実なのはそれがウェアウルフを更に快楽に貶める事。

  そして快楽に溺れるウェアウルフの中は、とてもとても心地いいという事。

  膣が更に蠢きまわり、竿に絡みつく。抵抗感と締め付けは強さを増し、そこを無理矢理拡げていく征服感。

  「ぁ”ぁ”っ、はぁぁぁぁ”っ!」

  彼は声を出すことも出来ず、代わりに唸り声を上げ、ウェアウルフを犯しつくしていく。

  片方の乳首から口を離し、もう片方を咥える。唾液と白い液体に塗れた乳首を指でこねくり回し、強く吸い上げる。

  びゅるっ、びゅるぅっ♥

  甘い液体が彼の口の中一杯に満たした。雄であれば出ないはずの乳。それを飲み込むと、より力が溢れていくような。

  抽送を繰り返す。泡立ち始めた粘液が彼の逸物をたっぷりとコーティングした。それは挿入する前よりもさらに膨らみ、グロテスクに。

  ごづんっ、どぢゅんっ、ばぢゅっ、どぼぉっ♥

  「ォ”ォ”ッ、ォ”ォ”ォ”ンッ♥」

  ウェアウルフの嬌声は大きく、激しく。そして蕩けていく。表情も雄としての尊厳は無く、雌としての快楽に溺れているようだ。

  その表情、仕草。

  腰の奥が熱く激しく燃え上がる。煮えたぎるマグマが膨らんでいく。それをこの中に解き放つのは、どれほどの快楽と充足感だろう。

  彼は夢中で逸物の抽送を繰り返し、ウェアウルフの乳首を強く吸い上げた。

  「イぐっ、イぎぃ”ぃ”っ♥乳首ッ、イぐっ、らめっ、イっ、イっぢゃっ、ゥ”ゥ”ゥ”ンッ♥すごいっ、のっ、ぐるぅ”ゥ”ッ♥」

  紋様が強く光り輝く。その光は暖かく妖艶で頭にカーテンをかけるように。理性を包み込んで。

  「ぐぅ”ぅぁ”っ、ぁ”っ、射精るッ、ゥ”ゥ”ゥ”ッ!!」

  稲妻が何度も背中を駆け抜ける。駆け抜ける稲妻は往復を繰り返すと大きさを増し、マグマを刺激する。

  彼の快楽に塗れた声にウェアウルフは突っ張らせていた足を彼の腰に絡め、自らも腰を軽く揺らし、押し付ける。

  肉体同士が密着し、互いの激しい鼓動が感じられる。肉の音、汗、雄の香り、毛並みに肌が触れて。

  「ぜんっ、ぶっ、なかッ♥だしっ、らひれぇ”ッ♥」

  呂律の回らない野太く低くだが可愛らしい懇願。それが彼の欲望を後押しした。

  「がぁ”っ、ぁ”ぁ”ぁ”っ!!」

  どぶっ、どぶびゅるぅぅッ♥ごびゅっ、ぼびゅぅっ♥びゅるるぅっ♥びゅぐっ、びゅぐぅっ♥

  「~~~~ッ♥♥ッ、ッ♥」

  注ぎ込まれる特濃の精液に、ウェアウルフは半分白目を剥いて。有り余る快楽を表現する。

  乳首から大量の乳が噴き出し。同時に結合部から潮と収まりきらなかった精液が溢れ出し、二人をべっとりと濡らし汚した。

  いつもは数秒で終わる射精が、終わらない。いや、時間の感覚が狂っているのだろう。

  ただとにかく。とても、とても、充足していた。心地よく、いつまでもこの波に溺れていたいと思えるほどに心地よかった。

  この世のものとは思えず、これは夢なのだと言われても彼は信じるだろう。

  射精の勢いが弱まっても。普段は萎えるはずの逸物が、全く萎えない。

  むしろびき、びき、と血流が逸物に集まって、更にウェアウルフの中を満たし圧迫していく。

  「あはぁ”っ…♥ん”っ、ん”っ…濃いのぉ”、いっぱぁい♥もっと、もっろぉ♥」

  ウェアウルフは地面に零れた精液を掬い愛おしそうに舐め取ると精液と雌の臭いの染みついた息を吐き出した。

  うっとりとしたその表情に。

  「もっと…もっと…」

  「んっ♥貴方の、ぜぇんぶ♥欲望ぜぇんぶ♥」

  彼は再び。今度はゆるりと。だが確実にしっかりと。腰を動かし始めた。

  [newpage]

  ちゅん、ちゅん、ちゅん。

  鳥の声が外から聞こえて、爽やかな風が入り込んで、陽射しが入り込む。理想的で穏やかな朝。

  むく、と彼は体を起こした。酷く腰が痛い。筋肉痛の痛みだこれは。

  「あ、おはようございます。」

  「…え、ぇ?」

  すっ、と心に差し込むような声に彼は疑問をたっぷりと浮かべた声を上げる。

  かまどに火をつけて―どうやったんだ―料理をしながらにこやかに微笑みかけるのは端正に整った顔立ちの男。

  昨日の行き倒れ。ウェアウルフである。今は人の姿だけど。

  「昨日はありがとうございました。そのお礼にと思って料理を作ってみたんですけど…」

  いや展開に脳が追い付かない。昨日の礼。行き倒れの件?え、いや、その後のあれは夢?

  消えない疑問符を頭にしながら彼は促されるまま椅子に腰かけた。

  目の前に並ぶのはそりゃあまぁ豪華…ではないものの朝からしっかりたっぷりメニュー。

  「昨日の…えへへぇ、とっても良かったので張りきっちゃいました。」

  行き倒れさんはにへらぁ、と崩れた笑みを浮かべつつ彼の隣へ立ち。太腿へ手を添える。

  慣れた手つきだ、と思いつつ。

  「昨日の…って、あの、ウェアウルフの、えっと」

  「はい。アナタの欲望、精気、たっぷり貰って元気百倍です。」

  目と目が合う。…昨日と見た目こそ違うものの、確かに瞳の奥の光は昨日のウェアウルフのものだ。

  鋭さが無いとはいえ妖艶で、ドキドキしてしまう。

  「…その、なんでこんなところで行き倒れに?」

  「お恥ずかしい話、すごぉく美味しそうな臭いがしてつられて来ちゃった、って所です。アナタのいい臭い。」

  ウェアウルフは彼の首元に顔を近付けすん、と鼻を鳴らしうっとりと息を漏らした。

  「おいし、え?」

  「はい。純朴で、素直で、雄臭くて、でも真っ直ぐなお日様みたいな臭い。今まで生きてきた中で一回も嗅いだことない香りでいてもたってもいられなくなって。」

  「え、食べ、食べます?俺の事…」

  「昨日たっぷり頂きました。…あ、僕、ウェアウルフでインキュバスなんです。だからぐしゃぐしゃ、って食べる事は無いですよ?」

  屈託のない笑顔が逆に怖い。というか色々盛り過ぎで頭が理解拒みそうである。

  そんな彼の事なんぞ露知らず。ウェアウルフでインキュバスな彼は彼の前に膝を突いた。

  「…で…その、僕と一緒になってください。」

  「…は?」

  「ひ、一目惚れしちゃったんです…最初はつまみ食いして終わりにしようかなーって思ってたのに、貴方に抱かれて欲望注がれる度に心臓バックンバックンなってて、貴方の為に料理するのが楽しくて、貴方の寝顔見てるとこのまま食べたいな、って思っちゃって顔熱くなって…そ、その、えっと!」

  くるくる変わる表情。真っ赤で恥ずかしそうな、昨日のウェアウルフと同一人物とは思えない初々しい言葉。

  …昨日、ウェアウルフを見た時に感じた心臓にちくりと刺さった針のような痛みを思い出した。

  それはきっと。

  戸惑いが、ゆっくりと。柔らかく暖かにほぐれて。

  彼は、微笑んだ。

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