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竜魔王、敗北す

  ※※わーにん!わーにん!※※

  このお話には以下の要素が含まれています

  ・四肢欠損

  ・グロテスクかつ暴力的な表現

  ・ファラリスの雄牛的なアレら

  3~5ページ目まで性的描写は無く、上の表現のみとなっています。

  6~7ページ目に性的描写(タグ参照)となります。

  性的描写のみ目的、グロ表現が苦手な方は2ページの後、7ページまで即座に飛ばす事を推奨いたします。

  また、文章の途中で不自然な改行・誤字などがありますが意図的なものになります。

  諸々ご了承頂ければと思います。

  [newpage]

  「ぐぅぁぁぁぁあぁ!!」

  吼える。竜の遠吠え。聞くだけでも普通のヒトなら発狂してしまうだろう。そんな魔力すら籠る、断末魔。

  全身から青く冷たい液体を噴き出させながら…黒い竜は苦悶の表情で膝をついた。

  竜の体に突き刺した、暖かく優しい光を放つ剣を抜き…光り輝く鎧を纏う狼は剣を突き付ける。

  「終わりだ。」

  その声は冷たい。それもそうだろう。数多のヒトを恐怖に貶め、殺めてきた。そんな存在を目の前にしているのだから。

  竜―膨大な魔力を操り、ヒトを支配する。悪魔や魔族、と言われる種族たちの王。

  その剣先を苦々しく睨みつけながら…しかし竜は心の奥底で笑う。

  このまま殺される。それは間違いないだろう。ヒトにしては余りにも強く、王たる自分が膝をついているのだから。

  しかしそこに付け入る隙がある。自分はこの剣に貫かれ、竜としては死ぬ。だが思念は残る。

  残った思念は勇者、と呼ばれる目の前の狼に。この禍々しい城に残留する。

  残留した思念はヒトを惑わし狂わせる。狂えば必ず力を求め、心の奥深くにあるはずの負の感情は膨れ上がる。

  それを依り代に、城に残留させた思念から自分をもう一度生み出す。そう。

  有り体に言えば勇者は狂王となり、自分は生まれ変わる。ヒトと違い、魔のモノである竜にはそれが出来る。

  「ぐっ…殺せ…!」

  竜は青い液体と共に言葉を投げ捨てた。これで狼は間違いなく自分を殺す。

  さぁ、偽りの平和を求めよ。短き平和。それは更なる絶望を生み出す。狼は真っ直ぐに竜を見据えながら…

  剣を納めた。

  「…!?」

  予想外の出来事に魔王は驚愕の表情を浮かべる。そんな事をしてきたものは幾年、幾百年という時を生きてきた竜ですら見た事は無かった。

  ヒトは弱く、脆い。そしてどんなものでも少なからず負の感情を抱いている。竜の前に立ち、竜を倒してきた者たちは必ず自分を殺し…そしてヒトの歴史から抹消されるほどの暴君、狂王となっていった。

  それなのに。知りもしないはずの狼が自分を殺さなかった。

  それどころは狼はどこか柔らかい笑顔を浮かべる。

  「…俺もお前も、血塗れだ。これ以上、もう血を流したくないんだ。」

  狼は綺麗に見える手を強く握った。何を、何を言っているんだ。理解が出来ない。

  「罪を贖え。それまでお前は殺さないし…死なせない。」

  彼は本当にヒトなのか。魔王はただ混乱する頭のまま、狼を見つめる。

  その瞳に嘘偽りはない。罪を償え、贖え。そしてそのために生きろと。そう言っている。

  竜は…魔王はそこに付け入ろうと。

  嗤い返す。

  それはもう、過去の話だ。

  竜を連れて帰った狼。彼はどこまでも穏やかな人物だった。

  草原に佇む、純朴な青年のように。自分と対面していた時が嘘のように穏やかで。

  力を持っていた事は確かだ。だがその力は自分の為でなく、誰かの為に振るっていた。そう彼は語った。

  護りたい人達がいたんだ、と。だから竜と対面できたんだと。

  そう語っていたか。そう、狼は本当に竜と共に生きられるのではないかと。血を流さずに済むのではないかと考えていた。

  だが。

  ヒトというのは弱く、脆く。そして

  どこまでも。

  竜が眠り。目を覚ました時。

  「…ッ!?」

  竜は聖なる鎖に全身を絡めとられ、十字架へと磔にされていた。そしてそれを見るのは…

  ぞっ、とした。まさか魔の王である自分がそんな言葉を自分の頭の中で走らせるとは思わなかった。

  そう思うほどに。

  暗い、暗い、暗い。

  欲望怒り憎しみ妬み嫉み嫌悪怨恨怨嗟怨念

  これ以上の言葉では思いつかないほどの負の感情。竜が対面してきた全てのものを上回る感情。

  竜は何故こんな事が起きているか理解する間も与えられなかった。

  与えられるのは一方的な情報。

  一人や十人でも足りない。

  声。声。こえ。コエ。声。

  狼は元の場所に戻った。いるべき場所へ帰った。

  竜は死んだ。そう伝えた。

  狼の身に纏っていた鎧や武具から竜の性質を把握した。

  それを無力化する事も出来る。

  自分たちの思うが儘に操れる事も出来る。

  命すら、体の作りすら。何もかも。思うままに。

  俺私自分達はお前貴様を絶対に許さない。

  死ななかったことを後悔させる。

  「くそっ…やめろっ…!!!!

  竜は知らなかった。

  ヒトと言うものが。どこまで恐ろしい感情を持ちえるかと言う事を。

  [newpage]

  次の日から始まった調教。それは調教と言うには余りにも凄惨な物だった。そう、魔の王たる竜がそう断言できるほどに。

  まず手始めに、とでも言わんばかりに。ヒトビトはその手に血と膿で錆びた刃物を手に、竜の前に立ちはだかった。

  「何を…するつもっ…!!!」

  竜が口を開けた瞬間。その喉元に槍が突き立てられる。錆び切ったそれは竜を殺す事は出来ない。いや、しない。

  「黙ってろ。…なぁに、最初は俺達がお前の部下達にやられた事をやるだけだよ。」

  その笑みは悪魔?

  あぁ、違う。もっともっと恐ろしく。憎悪に塗れて。見た事が無い。上位のデモンズロードが居たとして。

  それですら逃げ出してしまうほどの歪な。

  喉に突き刺された槍。そこをつたって青い血が流れ出る。

  「まぁ、まずは軽く殺してみようぜ。」

  目を見開く。何を。軽く?殺す?竜が混乱しているところで。槍を突き刺した者と別の一人が立ち上がり、竜に近付いた。

  その頭をがっしり、と掴むと。本を開き、何事かを詠唱し始める。それが終わると。手が光り輝いた。

  痛みを感じる暇も無かった。

  竜の意識は消し飛ぶ。ほんの一瞬だったか。それとも長い時間だったのか。分からない。ただ。

  「…ッ!!?…ハァッ!?」

  竜が次に意識を取り戻すと体をとてつもない倦怠感が襲ってくる。そして足元に視線をやると…青い血だまりが出来ている。

  全身の血が抜け出たのだろうか。そう思うほどの水溜り。

  「おぉ、ほんとに戻ってきた。どうだった?一回死んだ気分は。」

  「…最低だ。」

  忌々しそうに。竜は呟き唾を吐く。びしゃ、と目の前の雄―猫に浴びせかける。

  その猫は…にこり、と優しく微笑みながらそれを拭き取り。

  「立場は…分かってて言ってんだよね。ならいいや。思いっきりやっていい、って事だし。」

  朗らかな口調。にこやかな笑み。そして手に持った、鋭いナイフ。

  きらり、と松明の光を浴びて輝いて。

  彼は思い切り竜の腹にそのナイフを突き立てた。生半可なナイフや刃物は竜の鱗を破ることは出来ないはずだった。

  しかし。そのナイフは。

  竜の腹部にしっかりと突き刺さる。柄まで入ってしまうのかと思うほどに深く深く突き立てると。

  「あがぐぅぁぁぁぁぁ!!!!」

  まるで噴水のように大量の青い血液が噴き出した。びしゃびしゃっ、と勢いよく降りかかった。しかし。

  猫は表情を、微笑みのまま変えない。驚きもしない。ただただ、微笑む。

  「痛い?だよね。うん。しってる。僕もそうされたからね。生きててよかった。」

  にこにこと。まるで他者と。友人と会話をする時のように。微笑みを浮かべたまま。

  猫は柄を握り。竜の腹を掻き回す。

  ごりゅんっ、ごりゅんっ、と。

  竜は叫ぶことも出来ない。やがてナイフは竜の腹部をばっさりと大きく。切り開いていく。

  どぼんっ、と。ホースのような何かが腹部から引きずり出された。

  「中は変わんないんだね。そうそう。こんなんだったよ。僕の知り合いの腹。

  魔物にとっては好物なんだって?目の前でさ。助けたかった

  けどね。僕もお腹バックリいっててさ。生きながらハラワタ食われてたんだ

  よ。知ってる?ねぇ。魔王様。ねぇ?ねぇ?ね

  ぇ。ねぇ?ねぇ!?ねぇ!!?ねぇ!」

  狂ったように。猫はにこにこと笑いながら竜のハラワタを引きずり出すとそれに

  何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も

  ナイフを突き刺す。

  「ねぇ!聞こえてるでしょ?何か言えよ!なぁ!おい!何この程度で死んでんだよ!許さない。死ぬなよ。」

  にこにこと。

  笑顔のまま。猫は竜のハラワタをみじん切りにすると。竜の頭を持ち上げ、その目にナイフを突き立てる。

  痛みが限度を超え。気が狂いそうになる。そして死ぬ。

  死ぬことが救済になるとは。竜は。魔の王は知らなかった。

  「魔王様はね。もう死ねないよ。僕達が命を握ってる。絶対に手放さない。ね?ほら、お腹もこんなになってるのに生きてる。ほら、見なよ。見ろよ。おい。」

  首からごぎゃんっ、と異常な音が響いた。曲がりえない方向に曲げられた首。

  片方の未だに開いている目で見せつけられた。自分の腹部が滅茶苦茶になっているさまを。

  吐き気を催す。

  「ぐぼぉっ…おぼっ…!」

  耐え切れず、魔王は口から大量の血を噴き出した。彼の胃は、ずたずたに引き裂かれている。そのせいで出てくるのは血液だけだ。

  「どうしたの?なんで吐いてるの?いつもしてたじゃないか。僕達を。僕の知り合いを。友人を。大切な人を。ヒト。」

  どちゃり、どちゃり、どちゃり。

  床に散らばった臓物を踏みつぶし。にこりと笑って。

  竜は言葉を出す事も出来ず。

  死んだ。

  [newpage]

  終わるわけが無かった。

  意識を失って、取り戻された。体には傷一つなく、しかし部屋の中は臓物と血の臭いが満ちている。

  そう、何度も殺された。何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も。

  四肢を切り落とされた。時間をかけて、ゆっくりと。切れない刃物で無理矢理。

  肉を切裂く音。骨が砕け軋む音。滑液が溢れ出る音。血管が千切れる音。悲鳴。嗤い声。

  彼らの笑い声は。この上なく、残虐で、醜悪で。

  怒りと憎悪に満ち溢れていた。真っ黒な笑顔だ。漆黒も行き過ぎれば、光に変わると。王は初めて知った。

  竜の四肢を切り落としたと思えばその傷口に刃物を仕込み、四肢を戻す。

  少しでも動けば肉体が内部からずたずたになる。

  切断面に塩を塗り付けられた。刃物が括りつけられた棒をそこから挿入され、内部をフードプロセッサーのように。

  引き裂かれた。生きながらに。ミンチになった自分の体を。落とされた首で見る事になった。

  彼らの気が済めば。別のヒトが竜の元を訪れる。

  目玉を繰り抜かれ、目の前で踏みつぶされた。

  関節を全て外され。鉄で出来た瓶に入れられ。火であぶられた。

  指を一本ずつ。やすりでこそぎ。露出した肉と骨に。針を突き立てられた。

  正気を失えばよかった。だが、それも許されない。正気のまま、激痛を。苦痛を。全てを。叩き込まれる。

  様々な表情を見た。

  笑うモノ。泣くもの。苦悶と憎しみ。

  しかし。どれにも共通していた物。

  それは竜への。魔王への恨み。お前のせいで。

  お前が。貴様が。

  全ては自分が招いた出来事だと。

  ヒトと言うのは愚かで。弱く、脆く、儚く。醜い。だからこそ支配してやろうと。そう考えていた。

  全てを否定される。そう。彼らは確かに弱く儚く醜く脆く愚かだ。

  だからこそ。こうして。

  強者の立場に立てば。弱者を。

  まして恨みを買っているモノを。ここまで容赦なく。陵辱し、蹂躙する。

  触れるべきでは無かった。彼らとは別の生き方を選ぶべきだったのだろう。

  「もうっ…やめっ…」

  「え?やだ。」

  「ぼくたちのおとうさんもおかあさんも、そうやって。そういってまものにころされたんだよ。」

  豹の双子。小さな小さな。二人は笑いながら。

  竜の角をへし折る。噴き出す血を浴びても。彼らは止めない。

  「わるいことしたら、なにするの?」

  「もしかしたらゆるしてあげるかもしれないよ?」

  「ごめんなさい、ご

  めんなさい…だからもう、やめてください…殺して

  くださ…あがぁぁぁぁぁ

  ああぁぁぁぁ!!!!」

  「だぁめ。」

  「ゆるすわけないよね。あはははは。」

  心臓に角を同時に突き刺され。激痛の中で竜の意識は再び遠のく。

  [newpage]

  どれだけ時間が経ったのだろうか。

  数える余裕などない。いや、何回殺されたか。死んだか。分からない。分かったとして数えられるのだろうか。

  それぐらい殺され、死に、生き返らせられた。

  「ゆるじっ…むっ…あぐがぁぁぁぁ!!」

  反抗的な態度をもう、竜はとろうとすらしなくなった。した所で。何の意味も無い。

  それどころか激痛を。苦悶を与えられ殺されるだけだった。だから。ひたすらに謝る事しか無く。

  助けを乞う。涙を流し、唾液を垂らしながら。切り落とされた無数の腕。全てが自分に生えていた物だったはず。

  正気を保たされている。いくら魔の王とはいえ、通常であればとうの昔に発狂していただろう。

  「どうした?まだまだまだ許すつもりもねぇぞ?あぁ?」

  手に持った剣で、腕を切り落とされ。切断面に焼きごてを当てられた。

  じゅぅぅぅぅ、と肉の焼ける音と臭いが部屋に立ち込める。

  「おねがいじまずっ、もうゆるじっ、いだいっ、いやだっ、あがぁぁぁぁ!!!」

  涙で顔がぐちゃぐちゃになっても。青い血が幾度となく水溜りを作っても。ヒトビトは許そうとはしなかった。

  角を掴まれた。乱雑に顔を持ち上げられる。目の前の雄―牛は、その瞳の奥に狂った光を宿していて。竜はもう、その目を見るだけで失禁してしまいそうなほどだった。拒絶反応を起こす体。思考。

  ガクガクと体が震える。それはまるで幼子のように。

  「くかかっ…!魔王様が良い様だなぁ…!」

  「ひっ…!ゆるしっ…もうっ…いやっ…だぁっ…なんでもっ…するっ…させてくださいっ…だから…もう…しにたくなっ…あがぁぁぁぁ!!!」

  角を捻じ曲げられた。立派で大きな角が、めきゃりめきゃりひしゃげる。

  牛は涙を流しながら。それには正反対の笑みを浮かべる。

  「なんでもするんだな?」

  「はっ、はい…だから…もう…ころさないで…」

  懇願する。助けを乞う。必死に。目の前の脆弱なヒトに。

  自分が行ってきた事全てを懺悔し、後悔しながら。

  「…よぉし。」

  牛はその角から手を離す。どちゃり、と自分の出したであろう青い水溜り、そして臓物に竜は倒れ込んだ。

  それは酷く冷たく、竜を迎え入れ包み込むようで。寒気が止まらない。

  だが、それ以上にこれ以上殺されずに済むのだ、と。安堵が胸を満たしていく。これで殺されることが出来る。

  死を褒美だと思えてしまう。

  「なんでもする、そう言ったな?」

  牛の冷淡な声に、竜は顔を上げた。そして戦慄する。いまだ牛の瞳に狂気が宿っている事。

  知っている。見た事がある。どこで?

  そうだ。自分の部下達がヒトを捕らえ、嬲り物にしていた時。慰み者としていた時。その時に浮かべていた瞳。

  「あ…あ…あぁ…!」

  慄き、震え、がくがくと全身を震わせる。

  「ならこれ以上は殺さないでやる。…魔王、いや。お前は今から俺達の―ヒトの道具だ。いいな?」

  これに口答えをすれば、また自分は永遠に殺され続ける。

  苦痛を選ぶか。屈辱を選ぶか。拒否権は無く、どちらかしか竜に取れる選択肢は用意されていなかった。

  竜は

  「は…は…い…」

  逆らう事も。出来なくなった。

  [newpage]

  「よぉし。」

  満足そうに牛は頷く。

  竜は恐怖に全身を引きつらせながらしかし喋る事も声を上げる事も無かった。

  いや、出来ない、と言った方が正しいだろう。

  マズルにはクツワ。机の上に寝かせられ、両手足は柱によってがっちりと固定されている。下手に何か喋ればこの四肢が裂かれる事もある。

  それが分かっているからだ。

  何がされるのか。殺されるよりましなのか。何も分からず、ただ怯える竜。その頭を牛は優しく撫でた。

  「なぁに、そんなに怯えんなよ。大丈夫。今までよりずっとましさ。慣れれば気持ち良くなるかもしれねぇしよ。」

  目で問いかける。自分は今から何をされるのかと。

  牛は酷く優し気な笑顔を浮かべた。それは竜が今まで見てきた中で最も優しく。

  そして残酷な物であった。

  「実はよ。ちぃっとばかし困ってることがあってな。」

  言いながら牛は二人でいるには余りにも広すぎる部屋の、いや、広間の。大きな扉に近付いた。

  扉に手をかけながら続ける。

  「ほら、生殖用の馬っているじゃねぇか。あれの雌側が魔物に殺されちまってな。魔王様の命令だったか?まぁ雄側は無事だったんだけどよ。」

  牛が扉を開くと。手綱を千切らんばかりの勢いで暴れまわる…馬。目は血走り、だらだらと口から大量の唾液を零しながら唸る。

  「孕ませる雌がまだ育ち切ってなくって、こいつはずっとお預け状態なんだよ。だから…おっととと。」

  牛が一歩近づくとヒヒィン、と馬は暴れまわり、手綱を握っていた虎が振り回される。

  その勢いはすさまじい物だ。筋骨隆々と言える虎、牛、その二人ですら抑えきることが出来ないのだから。

  「な?分かるだろ?…こいつの性処理をして欲しいんだよ。」

  竜は目を見開く。

  馬の後ろ脚の付け根。そこに見えるのはとてつもなく巨大な竿。既に怒張しきり、ぬらりとてかり。先端から汁が溢れ出している。

  入るわけが無い。そんなもの入れようとしたら…

  「して欲しい…じゃないな。しろ。」

  竜の目が語っている事に気が付いたのだろう。牛は語気を強めながら竜をにらみつける。

  それだけで竜はびくんっ、と震え、目を瞑った。

  殺されるより、何倍もマシだと。自分に言い聞かせる。

  「いい子だ。じゃあ、後はよろしく頼むぜ。安心しろよ。お前のケツとワレメにはしっかりフェロモン塗り付けておいたから…すぐ犯してくれるぜ?」

  牛の醜悪な声が遠のいていく。扉がばたり、と閉められ。鍵が閉ざされる。

  一匹と一人。いや。一匹と、道具が一つ。

  そんな空間が出来上がる。

  ぶるるる、と馬が呻きながら竜の方へかつ、かつ、と近付いていく。

  竜の上に跨る。生暖かい唾液や粘液が竜の体を濡らし…血液とは違う、また別の不愉快な臭いが立ち込めた。

  しかしそれすら気にならない。気にするだけのリソースが竜には無い。

  「んぐっ、むぶぅぅっ!」

  雄穴に押し当てられるのは馬の巨大すぎるペニス。下手をすれば竜の胴体よりも太く、長いのではないか。そう錯覚させられるほどの。

  首を振り、否定を示すが、そんなもの。発情した雄が見るはずもない。

  かくかくと馬の腰の振動が竜の体を揺らす。そして。

  ずんっ。

  竜の体内に響き渡るのは単純な音。そして。

  激痛。腸に熱した槍を突き付けられたような痛み。圧迫感。

  竜は白目を剥くと口から泡を噴出しながらワレメから透明な液体を大量に溢れさせた。

  それと同時に雄穴が裂け、青い液体が馬の後ろ脚汚す。

  腹は異常なほどに膨らみ切っており…それでもまだ馬のペニスは全て入っているわけでは無い。

  そして性処理は。交尾は。…ここから始めるのだ。

  馬は歓喜の声だろうか。そんな風に吼えると。竜の体に全身を乗せ、腰を振り始めた。

  「ぶぼっ、おごっ、おぼぉっ、がぼっ、ごぼぉっ!」

  ずんっ、ずんっ、と馬のペニスが抽送を始めると…竜の全身は。馬の後ろ脚は。真っ青に。そう、血液の色に染まっていく。

  口から噴き出る泡も、また。

  気絶しかけた所で。牛の声が聞こえたような気がした。

  『あぁ、言い忘れてたわ。俺達が居なくても、もうお前は死なねぇから。安心してたぁっぷり犯してもらいな。くくっ、くははっ、クカカカカカッ!!』

  つまり、馬が満足するまで。精を吐き出しきるまで。この交尾は終わらない。

  馬がペニスを引き抜く。ずるずると竜の粘液と血液を纏ったペニスは竜の目にも映る。常人にはそれだけで狂うに値する、異常な光景。

  馬がペニスを引き抜いた直後、体内が修復される。そして。

  ずんっ、と突き刺せば。

  「おぼぉっ…!!」

  腸を。文字通りかき混ぜられる。体内でぶちぶちと。千切れる音が聞こえる。悲鳴が聞こえる。

  馬は心地よく締め付けるそれに機嫌を良くしたのだろう。竜の顔をべろり、と舐め上げながら腰を更に激しく振り始めた。

  「ぼぉっ、おごっ、おぼぉっ、んぼぉっ!!」

  更に深く、深く。喉元にまでたどり着く馬のペニス。

  そして馬の唾液と吐息が竜を包み込む。激痛の中に。

  竜は…壊れる事の出来ない竜は。僅かな感情に縋りついた。

  ヒトに捕まってからはヒトの憎悪しか受けなかった。しかし。馬にそれは無い。

  ただ自分の精を吐き出すために。竜を犯している。使っている。

  感情に怯えずに済むのは、いつぶりだろうか。

  「おぼぉっ…いぎひぃっ…」

  竜の全身が弛緩する。少しでも馬を受け入れられるように。

  馬の交尾は激しさを増していくばかりで。竜の腹が何度も何度もペニスの形を映し出しても。

  竜は…涙を流し。そして。頬を僅かに持ち上げた。

  馬のペニスが抜き出される時。突き入れられる時。前立腺を抉り、腸壁を引きずり出そうとする。

  ワレメから…粘度の高い液体が溢れ始めた。それは、紛れもなく。

  ぶるるるるっ、と馬が嘶く。ペニスが竜の中でひときわ大きく膨らみ、何度も跳ねる。

  「ふぐっ、むぶっ、んぶぅぅぅっ…」

  竜の呻き声に。僅かに艶っぽさが混ざり始め。馬は何度も何度も。

  竜の腹をかき混ぜ、圧迫し、ペニスを奥深く…貫通してしまいそうなほどにまで挿入し。

  「んごぉぉっ、おぼぉぉぉぉっ!!!」

  ぶるるるるるるぅっ!

  馬が低い声を上げると。

  一拍の間を置き。

  …ごぼんっ、どぼっ!!!

  竜の腹がまるで水風船のように膨らむ。そして爆発したかのように。竜の腹が。ごりゅんごりゅんと歪に凹凸を繰り返す。

  びゅぐぅっ、びゅるるっ、ぼびゅるっ、びゅるっるっ、ぼびゅぶるるるるぅぅ、ぶびゅるるっ、どぼぼぼぼっ!

  「うぐっ、うぶぅっ!おげっ、おぼぉぉぉぉ!!」

  凄まじい射精音が竜の体内を満たしていく。それと同時に竜のワレメからも白濁液が噴き出した。

  馬の射精はすさまじい物で。竜の腹をあっという間に満たす。そして入りきらない分は。

  竜のくつわで閉じられている口を無理矢理こじ開け…ぼびゅるっ、とリズミカルに噴出していく。

  竜は全身を激しく痙攣させながら。無理矢理絶頂へと連れていかれる。

  ワレメからとめども無く白濁液が噴き出し。脳から激痛と。それから逃れるために。脳内麻薬が分泌される。

  竜にはそれが分かってしまった。イっている。家畜に犯され。絶頂へ達してしまった。

  そして、それに縋りつくことしか。無いのだと。絶望と共に。

  「おぼぉっ…おぼぉぉぉっ…♪」

  もう殺されなくていいのかもしれない。

  安堵が心を満たしていく。歪に。歪に。

  [newpage]

  「ぉ”っ、お”ぉ”ぉ”ぉ”っ♥♥」

  考える事を止めた。そうしたらとても楽になった。

  楽になると、快楽だけが竜の頭を満たしていった。快楽を貪る。その為に。

  グゥゥゥゥ!

  尻を突き上げ、肘を含め両腕を地面に擦りつける。そんな体勢の竜に乗りかかるのは軍用犬。

  唾液を零し、竜の背中を前脚で抑えつけながら唸り声をあげた。

  「ひぎぃっ♥お”ぉ”っ、あ”ぉ”ぉ”ぉ”♥わふぅ”ぅ”ぅ”♥」

  竜は顔を様々な粘液で汚しながら、しかし幸福そうに破顔し嬌声を上げる。

  軍用犬は野太く長いペニスから大量の精液を竜の中に注ぎ込んでいく。がば、と口を開けば竜の肩に噛みついた。

  竜の全身は今や傷付いていない部分を探す方が難しい程に多数の牙の痕が刻まれている。

  腹をぽっこりと満たした精液。だがまだ終わらない。

  軍用犬が竜から全身を離し、ぐるり、と回り尻を向けると。ペニスがぼこんっ、と膨らむ。

  ごりゅんごりゅんと音を立てながら侵入するのは亀頭球。雄穴を更に拡げられ。

  「ぉ”ぉ”ぉ”ぉ”♥いぐぅっ、ぎでっ、あ”ぉ”ぉ”ぉ”♥」

  絶頂に体が何度も痙攣する。びゅうびゅうと注ぎ込まれる精液はその勢いを弱めることは無く。

  自分を取り囲む軍用犬。そのどれもが発情し、ペニスをギンギンに膨らませ、自分の番が来るのを今か今かと待ち望んでいる様だ。

  馬に犯されてからというもの。拷問の類はされなくなった。

  代わりにこうして家畜などに犯されるようになった。

  馬のペニスで体の中を掻き回され。犬のペニスで雄穴を拡げられ、大量の精液を注ぎ込まれた。

  豚のペニスで犯され、いくら吐き出そうとしても吐き出せないほどに濃い精液を注ぎ込まれた。

  全てが褒美のように感じられるようになった。

  「おぉ、やってるやってる。」

  声が聞こえた。竜は顔をそちらに向け、喘ぐ。

  「ぉ”っ、ぉ”ぉ”ぉ”ぉ”♥」

  「あぁ、ここにいるだけが全部じゃねぇから。たぁっぷり注いでもらえ。」

  「わふっ、あぉ”ぉ”♥お”ぉ”ぉ”♥」

  まだまだまだ、沢山沢山。種付けされて、犯されて。

  長い射精が終わりを迎え。にゅぽん、とペニスが引き抜かれる。

  開いた雄穴からどろどろと精液が溢れ出そうになって。しかしそれを別の軍用犬が許さない。

  雄穴に即座にペニスを挿入すると激しく腰を振り始める。

  「ッッッ♥♥♥」

  何度目かすら分からない絶頂に、竜のワレメから薄くなってしまった精液が情けなくびゅるっ、と溢れ出し。

  「ははっ、良い様だ。まぁこれから永遠によぉ。頼むぜ?家畜の性処理便所ちゃん。」

  その言葉に竜は。

  「ぉ”ぉ”んっ♥♥♥あ”ぉ”ぉ”ぉ”♥」

  この絶頂を永遠に味わえるのかと。

  悦びに震えながら。

  与えられ続ける快楽に溺れた。

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