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狼主人、熊さんを口オナペットにする

  「口淫専用の奴隷…ですか?」

  

  狼は顧客の注文に少々驚いたような表情を浮かべていた。

  

  顧客―まだ若い、竜だろうか―はえぇ、と頷く。

  

  「えぇ。今度開く店で、お客様へのサービスとして安く使えるメニューの一つに口淫を加えたいと思っておりまし

  て。」

  「なるほど。とはいえ、ある程度性調教はしておいた方がよろしいでしょうか?」

  

  「そうですね。ただあくまでそれ専門に使いたいと思っています。なのであまり色狂いになら無い程度に…」

  

  「かしこまりました。準備いたします。」

  

  恭しく頭を下げ、狼は書類を取り出した。

  

  細かい値段などは調教の頻度やかかった時間に応じて変動することを伝え、顧客の竜を見送ると、狼はふぅ、と息を吐

  いた。

  

  口淫専用か。中々に興味深いオーダーである。

  

  確かに口淫だけ、であれば安上がりにすみ、場所もとらず、店どなりを知らせることも出来るだろう。かつ次の客があまり嫌がることがない。

  

  回転率も良く、後片付けも楽だ。

  

  コロンブスの卵、と言えば良いか。誰でも思いつきそうだが、誰にも思いつかない。

  

  「では、早速取り掛かるとしましょう。」

  

  狼は新たな試みに、頰を緩めた。

  

  [newpage]

  

  

  連れてこられた調教される雄達を眺めながら狼はふむ、と腕を組んだ。

  

  年齢の指定などは特にされておらず、とにかく数が欲しい、と言うことだった。

  

  「執事長。今回はこちらの通りに調教をお願いします。」

  

  狼は竜と契約を交わした時の書類を黒豹に手渡した。

  

  内容を一瞥すると…黒豹もやはり驚いたような表情を浮かべていた。

  

  「これはなかなか…」

  

  「興味深いですよね。ですので、今回の調教は精度が難しいと思いますがよろしくお願いします。」

  

  「かしこまりました。」

  

  頭を下げる黒豹。そして狼は嘗めるように、品定めをするように全身を縛られ身動き一つ出来ない雄達を一人一人見定めていく。

  

  反抗的な視線を向けるもの。怯えるように体を震わせ、瞳を潤ませるもの。全てを諦めたように、絶望の光を瞳に宿したもの。

  

  そして。

  

  「…ほう。」

  

  狼はとある、一人の雄に興味を持った。

  

  ここに連れてこられ、調教を受ける雄達はほとんどが前述のような瞳をしているのだが…その雄は、何もなかったのだ。

  

  諦めているわけでも、怯えているわけでも、ましてや反抗的でも無い。

  

  まるで自分がここにいる事が当たり前のように。

  

  例えるなら、朝出かける前のように。

  

  そんな瞳を浮かべるのは…熊。とてもふくよかだが、決して脂肪だけで出来ている訳では無い。

  

  がっちりと鍛えられているのだろう。時折筋肉が隆起する。

  

  狼は立ち止まると熊の前に立つ。

  

  「…怖くは無いのですか?」

  

  狼は尋ねる。その熊に。これから自分がどうなるか分からないという、恐怖は無いのかと。

  

  熊は何もない瞳で真っ直ぐに狼を見つめ頷く。

  

  「あぁ。」

  

  「明日からどうなるか、分かっているのに?」

  

  「あぁ。俺はこれから、性奴隷や肉便器…そういわれるものに調教されるんだろう?…持っていた猟銃が逸物に変わる。相手するのが獣からケダモノに変わる。それだけだ。」

  

  狼の問いに、熊は迷うことなく答えた。そしてそれは嘘や、虚勢ではない。

  

  数多のヒトを見てきた狼にはわかる。

  

  狼はにぃ、と頬を釣り上げると黒豹の方へ目を向けた。

  

  「執事長。この雄を私の部屋へ連れてきていただけますか?」

  

  「…かしこまりました。」

  

  最初は諫めようかとも考えた黒豹だが…すぐに傅くと熊の拘束を解いた。

  

  理由は単純。狼の瞳がまるで子供のようにキラキラと輝き…楽しそうだったからだ。

  

  ここまでくるともはや彼は止まらないだろう。自分が納得し、満足できるまで。

  

  熊は拘束を解かれると立ち上がる。…別段暴れるような事も無い。

  

  体躯は相当な大きさであり、狼のお気に入りである獅子と同じぐらいの大きさだろうか。

  

  ふてぶてしい逸物をぶら下げ、立つ姿は勇壮ですらある。

  

  「…逃げ出そうとはしないのですか?」

  

  「無意味だな。お前も、執事長も俺より遥かに強い。…なら大人しく従うさ。」

  

  「ほほう。」

  

  ますます面白い。そう言いたげに狼はにやり、と笑うとくるり、と彼に背を向け歩き出した。

  

  それに熊は大人しく従い、ついて歩いていく。

  

  [newpage]

  

  部屋につくと。熊は全裸のまま狼の部屋に入り、椅子に腰かけた。

  

  「さて。貴方とお話したくて来ていただきました。気分はどうですか?」

  

  「別に何ともない。」

  

  「そうですか。」

  

  狼はニコニコと笑いながら黒豹の出した紅茶を啜る。

  

  「どうぞ。あぁ、大丈夫です。毒の類は入っていません。私も同じものを飲んでいますから。」

  

  「頂こう。」

  

  熊もずず、と紅茶を啜る。

  

  それは一口啜るたびに鼻をくすぐるような香りを立て。恐らく上質な紅茶なのだろう。

  

  一口、二口と啜ると熊はほう、とため息をついた。

  

  「いい香りでしょう?私のお気に入りなんです。めったにヒトには出さないのですが。」

  

  「そうか。今まで飲んだことが無いな。」

  

  少しだけ笑顔を浮かべる熊。

  

  狼はそれをまっすぐに見つめて。

  

  「貴方。私の仕事のお手伝いをしてくれませんか?」

  

  「性処理をしろ、と?」

  

  「それもあるのですが…嬉しい事に仕事が増えてきているのですが…いかんせん、人手不足でして。」

  

  「俺には学は無いぞ。文字が読めるぐらいだ。」

  

  「文字だけ読めれば十分です。これから色々覚えて頂くので。」

  

  狼はカップを置き、熊に近付く。そして手をそっと、熊に近付けた。

  

  向かう先は、熊の口。

  

  「使うのはこちら。ふふっ…」

  

  そしてこれから先を想像し、狼は先程まで浮かべていた笑みと違う種類の笑みを浮かべた。

  

  口に押し当てられた指。決して太くない。むしろ熊の力をもってすれば、恐らくすぐにでも折れてしまいそうな細さ。

  

  しかしそこから感じ取れるのは。恐ろしい程の威圧。

  

  やはり、自分の考えは間違っていなかった。

  

  狼は先天的な捕食者。その牙にかかれば。

  

  自分は今、彼の気まぐれでここに居る。下手に突けば、自分は死ぬ。

  

  熊は命を繋ぐため。彼の言う事に頷くことにした。

  

  [newpage]

  

  

  その日から熊は、狼の元で様々な事を学ぶことになる。

  

  まずは狼のしている仕事を学び。自分が求められていることを知る事。

  

  狼が言っていた通り、狼の仕事は多忙なものだ。あらゆる所へ飛び回り、商談をまとめる。

  

  まとめた商談へ必要になる奴隷の調教。それと並行して行う通常販売用の奴隷の調教。

  

  その光景を眺める。

  

  ある少年は、その身にとても入りきらないであろう雄の逸物を受け入れさせられ、涙や鼻水で顔をぐちゃぐちゃにしていた。

  

  腹がぼごんっ、と膨らみ、悲鳴を上げる。しかしペニスや乳首は膨らみ、液体を零して。全身を痙攣させている。

  

  狼曰く、そろそろ堕ちる頃だろう、との事だ。堕ちれば…

  

  隣にいる少年は、涙を流しながら、しかしとても幸せそうな表情を浮かべ調教師である牛の肉棒を小さな口で咥え込んでいた。

  

  口を一杯に開き亀頭まで咥え込むと、喉の奥まで受け入れ、頬を凹ませる。じゅぶぶっ、じゅぼぼぼっ、と卑猥な水音をたてて。

  

  つぎの瞬間に調教師は精を放ち、少年の口に精液を注ぎ込んだ。少年はまるで食事をするように。

  

  甘美な表情で精液を飲み干し、顔を汚した精液を手でかき集め口に運んだ。

  

  あれはもう堕ちきっている。後は売りに出すだけだ。

  

  恐らく高値で売れるだろう。淫乱な少年というのはニーズが絶えない。

  

  そう嬉しそうに、愉しそうに話す。

  

  ある龍の雄は、そのタテワレを性器のように扱われ、ひきつった笑みを浮かべていた。

  

  あれは雄穴も使え、2本挿しが簡単に出来るようにしている。もう少し雄穴を拡げれば3本も行けるだろう。

  

  狼はそこでふむ、と考えるように腕を組んだ。

  

  乱交用。それも需要があるだろう。もう少し立派な雄を堕としたい所です。

  

  常に彼の頭の中は、いかにして顧客に満足してもらえるか。それで満ちているようだ。

  

  ある狗は、調教へ立ち向かった末に壊れてしまったのだろう。腕に無数の注射痕が見られ、肉棒を挿入されてもただびくんっ、と跳ねるだけ。そして壊れたラジオのようにあー、と呻き声を上げるだけ。

  

  あれはもう使い物にならない。売れたとしても二束三文にしかならない。

  

  公園の便所にでも置くことにしますか。狼は残念そうにそう呟く。心を折るために使う薬は減らさねばならない、と。

  失敗を活かす為に黒豹へそのことを告げた。

  

  様々に調教されていく雄を眺めながら。熊は狼に疑問をぶつける。

  

  「何故、こんな事をしているんだ?」

  

  熊の質問に、狼は頬を釣り上げた。

  

  「愉しむためです。」

  

  常人なら吐き気を催し、そして正義感の強い者なら彼に飛び掛かってもおかしくない答え。だが、熊はそうしない。

  

  「愉しむ…?」

  

  その感情が、熊には無かったからだ。

  

  幼い時に身寄りを亡くし、日々生き長らえるだけで精いっぱいだった彼に、そんな感情は無かったからだ。

  

  「えぇ。貴方は、空腹になったら食事をしますよね。」

  

  「あぁ。」

  

  「それと同じです。私は愉しむ事を止めたら、恐らく死んでしまいます。…例え自分が死ぬまで。私は愉しみたいのです。」

  

  そう言う狼の瞳に、嘘は無い。彼はきっと、自分が死ぬ時。どんな状態であれ、笑って死ぬのだろう。

  

  末恐ろしい。

  

  己が生きるために狩りをする獣とも、己を守るために戦うものとも、全く違う。

  

  熊は改めて、自分の目の前にいる狼から感じていた畏怖を認識した。

  

  「さぁ、行きましょう。貴方のいる場所はここではありませんので。」

  

  [newpage]

  

  

  狼の元での生活が始まって数日。

  

  狩りをして過ごしていた時と違い、命の危機というものはほぼ無い。食事に困ることもない。

  

  「そうです、いいですよ…」

  

  「んぐっ…んっ…」

  

  狼が命令するままに熊は狼の肉棒を咥えていた。

  

  自分が今しているのはでフェラチオ。口を使い相手の性処理をするものだ。

  

  舌で丹念に裏筋を舐め上げ、雁首を捻る。頭を上下に動かし口を擬似的な性器と思い込み、不規則に吸い上げて。

  

  口腔内の粘膜で竿全体を包み込むと、どくんどくんと血液の流れが感じられる。

  

  更に密着させ、圧迫させるためにずぞぞ、と頰を凹ませながら吸い上げて。

  

  「んっ…良いですね、上手になって来ました。」

  

  狼は上機嫌に呟くと熊の頭を撫でた。

  

  最初は抵抗感もあり、拙く狼の肉棒を勃起させることは出来なかったが…今はほぼ抵抗感もない。

  

  人それぞれ感じる場所が違う、という事も分かって来た。

  

  溢れて来た先走りを飲みこみ、唾液と混ぜる。塩っ辛くねとつくそれは更に相手に快楽を与えるためにはうってつけなのだ。

  

  更に粘度を増した液体で亀頭を濡らし、口元で撫で回すと。びくんっ、と狼の肉棒が跳ねた。

  

  急いでもう一度咥え込むと、熊は一気に頭の勢いを激しくし、思い切り吸い上げる。

  

  「ぐっ…!」

  

  根元までしっかり咥え込まれた肉棒から熱い液体が噴き出す。

  

  熊は慣れたようにそれをしっかりごくごくと喉を鳴らしながら飲み干していく。

  

  青臭く、独特のえぐみをもつ液体。最初は思わず吐き出してしまい、また顔をぐちゃぐちゃにさせてしまったが、こちらも慣れてしまった。

  

  喉に詰まらせる事もなく、順調に飲み干して。

  

  射精が終わると、尿道に残らないように少しずつ吸い上げ、肉棒についてしまった精液もしっかりと舐めつくす。

  

  「ぷぁっ…んぐっ…ごぐっ…」

  

  ぶるり、と身を震わせながら熊は口に残っていた精液を飲み干し、口から狼の肉棒を解放する。

  

  そして唯一身につけているネクタイ状に首に巻いた布でそれを拭き取った。

  

  それはおおよそ行為をした後とは思えないほど綺麗な状態へと戻っている。

  

  「ふむ、やはり素晴らしい。貴方を仕込んだのは正解でした。」

  

  上機嫌に言葉を紡ぐと狼は熊の頭を撫でた。

  

  最初はどうなるかとも思ったが、気に入ってもらえたようである。

  

  と。

  

  「ご主人様、客人がいらっしゃいました。」

  

  黒豹がドアを開き、狼に口早に告げる。狼はこくり、と頷いた。

  

  「分かりました。すぐに出迎えの準備を。」

  

  「は…」

  

  「あ、執事長は、この子の調教をお願い致します。」

  

  「かしこまりました。」

  

  慌ただしく部屋を出る狼を見送る熊。

  

  喉に張り付いた精液を何度か飲み込んで。

  

  残った黒豹に対し。

  

  「執事長…私にあまり殺意を向けないでいただきたい。」

  

  熊は平坦な様子で黒豹に告げる。

  

  黒豹は…はぁ、とため息をつき頭を下げた。

  

  「申し訳ありません。私もまだまだ青い。嫉妬してしまっているようです。」

  

  「…そうでしたか。こちらも申し訳ない。…では、私を調教して頂きたい。」

  

  そう言うと熊は膝立ちで待ち構える。黒豹は肩を竦め、そして熊に近づく。

  

  黒い前掛けを押し上げる肉棒を熊の口元に近付けると。

  

  熊の頭をがっしりと掴み、喉の奥まで肉棒を挿入する。

  

  ぎちぎちと締め付ける喉の奥が心地よく、黒豹は思わず腰を震わせながらはぁっ、と息をついた。

  

  そして自分が思うままに腰を振り始める。

  

  熊はそれに対し何もしない。全ての動きを受け止める。性処理道具のように。

  

  これが、イラマチオ。

  

  えづく事もなくなって来た。喉の奥にまで挿入され、跳ねたとしても、熊は平坦な様子でそれを受け止める。

  

  「ふっ…ぅぅっ…!良い…口だ…!」

  

  唾液を口の端からこぼし、黒豹はがむしゃらに腰を振り続ける。

  

  常人なら気絶してもおかしくない程の激しさ。しかし。

  

  「んぶっ、んっ…」

  

  熊は受け入れる。そして自らも頭を少し振り。

  

  動きが噛み合えばより奥へ。黒豹の膨らみ切った肉棒が進む。

  

  時折口からはみ出る肉棒はグロテスクに膨らみ、脈動している。

  

  睾丸に手を伸ばし、柔らかく握ると。収縮を繰り返す睾丸が一気に精を解き放つ準備を整えて。

  

  「出しますよッ…!」

  

  狼にしていた時と違い、熊はその言葉に頷くだけでそれ以上は何もしない。

  

  黒豹がするがまま、されるがまま。やがて口の中でびくんっ、と跳ねると。

  

  「ォォッ!」

  

  今度は直接、喉の奥に精液が注ぎ込まれるのがわかった。

  

  どぼぼっ、ぶびゅるるっ、と喉の奥を凄まじい勢いで精液が叩く。

  

  その勢いに流石の熊も少々眉をしかめた。しかし吐き出すようなことはしない。そう教えられたのだから。

  

  腹に溜まっていく精液。ふくよかなはらがさらに膨らむほど。

  

  ぬぽ、と抜き取るとポタポタと唾液と精液の混じった液体が床に溢れてしまう。

  

  熊はそれを手でふき取ると口に含んだ。

  

  「素晴らしい。さぁ、もう一度、出来ますか?」

  

  「…あぁ。」

  

  黒豹は肉棒を再び勃起させ…熊の口に捩じ込んだ。

  

  [newpage]

  

  

  狼の目論見はおおよそうまくいっていた。

  

  性処理を熊に任せることで、準備や後片付けの時間を省略出来るようになった。

  

  熊はとてもよく働き、ペットたちと違いよがり狂い、発情する事もない。

  

  大きな商品紹介の際に商品を閲覧しながら性処理もできると顧客たちからの反応も上々。

  

  今までカタログ見学のみしていた客も気軽に狼の商品紹介の場に来るようになった。

  

  やはり他人が犯した後の穴を使うのに抵抗がある客もいるのだ。

  

  売り上げはさらに上がり、リピーターも増える。熊の仕事も当然増えるが、熊は文句ひとつ言わず。

  

  客の精液を飲み干し、性処理を行っている。

  

  そんなある日。

  

  「今日の予定は…」

  

  「ご主人様、本日は特に予定はございませんよ?調教も進んでいますし、久しぶりにお休みになられては?」

  

  黒豹の言葉に狼は欠伸を噛み殺し頷いた。

  

  「そうでしたか。…ずいぶん久しぶりですね、休むのは…」

  

  「ペット達も寂しがっていましたよ。ご主人様と遊びたい、と。」

  

  黒豹の諌めるような言葉に狼は苦笑いを浮かべて目頭を押さえた。

  

  「それではそうしますか。執事長。」

  

  「プレイルームは清掃済み、風呂も準備はしております。」

  

  「ずいぶん早いですね。」

  

  「必要になるかと思いまして。」

  

  「ありがとう。…あぁ。そうだ。」

  

  楽しそうに話していた狼はぼんやりと座っていた熊に近づくと頭を撫でた。

  

  「今日は貴方もお休みしていいですよ。私の元で働いてから休んでいないでしょう?」

  

  言われて思い出すが…別に昔も休みらしい休みは無かったので問題はない。

  

  しかしやることが無いのなら、眠りたい。

  

  「分かりました。」

  

  熊は素直に休みというものを享受することとした。

  

  とはいえ。生きるために生きていただけの熊に娯楽ややりたい事もない。

  

  狼も黒豹もいない部屋はやはりとても静かで。

  

  とりあえず熊は眠ることにした。

  

  

  [newpage]

  

  喉が乾く。

  

  腹が減った。

  

  熊はそんなことを考えながらむくり、と起き上がった。時刻は分からないが、恐らく夜。いつの間にか疲れが溜まっていたのだろう。相当な時間眠っていたようだ。しかし黒豹も狼も部屋には戻って来ていない。

  

  耳をすませば、遠くから嬌声が聞こえて来る。

  

  ぐぅぅぅ、と腹の虫が鳴いた。そういえばここの所ずっと精液と食事を胃の中に入れていたため、ここまで空腹を感じるのは初めてかもしれない。

  

  喉もひどく乾いている。

  

  食料と水の保管場所は聞いてる。熊は早速そこに向かうことにした。

  

  やはり夜。それも深夜だろう。暗い廊下は人の気配もなく。少々早足で食料庫へ向かう。

  

  食料庫に置いてあるすぐに食べられそうなパンと水だけ手に取り、早速頬張った。

  

  …むぐむぐと咀嚼し飲み込む。胃の奥に水と食料が入ると。

  

  少しの満足感。だが。おかしい。

  

  乾きが、飢えが、癒えない。もう一つ、パンを頬張る。

  

  水をガブガブと飲む。

  

  癒えない。

  

  おかしい。

  

  腹も喉も今ので十分に満ちるはずだ。むしろもう入らないほど膨れている。なのに、何故?

  

  飢えはより強く、乾きも激しく。どうすればいいのか、分からない。

  

  熊は混乱する頭で廊下に出た。遠くに嬌声が聞こえる。

  

  頭をよぎったのは、自分を使う雄達の姿。様々な精液を飲み干し、肉棒を咥えた。

  

  彼らは一様に歪んだ表情で、だが心地好さそうに熊の口を使っていた。

  

  喉の奥の突起物を亀頭で跳ねさせ、食道を突き。

  

  ごくり、と熊はいつの間にか溢れて来ていた唾液を飲み干した。

  

  乾く。どうしようもなく。渇く。

  

  部屋に戻ろう。一人で、そしてこの場所で。乾きを癒すことは出来ない。

  

  気がついてしまった。

  

  休みが、早く終われと思うようになった。

  

  いつの間にか自分の体は。

  

  部屋にフラフラとした足取りで戻る。…明かりがついている。消していたはずだが。

  

  中に入ると…風呂上がりなのだろうか。いつもより小さく見える、水に濡れた狼の姿。

  

  股間部分がくっきりと浮かび上がり…時折とろり、と先走りを零している。

  

  どくんっ、と大きく心臓が波打った。

  

  この渇きは。

  

  死にかけた時に見つけた果実のような。安堵感を覚える。

  

  「随分眠っていたようですが…体調はいかがですか?」

  

  狼の問いかけに、熊は答えない。いや、答えられない。

  

  頭の中が渇望で満ちていく。欲しい。欲しい。胃の中を満たして欲しい。

  

  この渇きを癒せるのは。

  

  熊は狼に近寄り、膝をついた。舌をはみ出させ、ごくり、と唾液を飲み干す。

  

  「ご主人様っ…精液っ…!くださいっ…!渇く、飢える…!ほしっ…種っ…!」

  

  いつもは見せない熊の焦ったような。そして願い、ねだる姿。

  

  目を血走らせ、獣のように。そう。まさに飢えた獣のように。

  

  その姿に呆気にとられていた狼だったが…くすり、と笑う。

  

  「さっき大量に出して来たので、求めるほど出ないかもしれませんが…それでもよければ、どうぞ。」

  

  狼が許しを出すと。熊は今まで生きて来た中で浮かべたことのない表情を浮かべ狼の股間に飛びついた。

  

  そして膨らみかけていた肉棒を咥え込む。先ほどまで行為をしていたせいだろう。洗ったはずの肉棒からは酷く濃い雄の臭いが立ち込め。

  

  飢えが、渇きが癒えていく。そうだ。これが欲しかったのだ。

  

  熊は今までと違い、むしゃぶり尽くすように狼の肉棒を吸い上げる。

  

  頭を激しく振り、頰が見ててわかるほどに凹み。溢れ出した先走りも渇きを癒していく。

  

  じゅるるっ、じゅぼぼっ、ぐぽっ、ごぶっ、ごぼぼっ!

  

  わざと卑猥な音を立てるように。そしていつもはこぼさないように命令されている唾液と先走りの混じった液体を自分の胸にこぼす。

  

  「そんなにがっつかなくても…逃げませんよっ…!?」

  

  「ぶぁっ、申し訳っ、あぶぅっ、んふっ、んぼぉっ♪じゅるっ、んぐっ、んっ!」

  

  口を一瞬離して謝罪するが、次の瞬間には熊はすぐにまた狼の肉棒を咥えこみ必死に吸い上げ、なめあげる。

  

  竿を撫でれば先走りが溢れ、雁首を甘く噛めばびくびくと口の中で震える。

  

  どんどん熊の口を使った奉仕が激しさを増していく。

  

  狼は、にぃ、と頰を釣り上げると自分も腰を振り始めた。

  

  これは想定外だった。狼は内心でほくそ笑む。

  

  雄穴も肉棒も、調教する前と何も変わっていないのに…精液中毒。そして口淫は下手をすれば黒豹や、どの執事やペットよりも上達している。

  

  体は雄そのもののまま、体内と口だけは雌犬のように。そんな熊が出来上がるとは、思っても見なかった。

  

  「さぁっ…出します…よっ…!!」

  

  「ふごっ、ふごぉぉぉ!」

  

  じゅばん、と肉の音を鳴らしながら、熊の喉奥へ肉棒を突き刺し、狼は絶頂を迎えた。

  

  喉で爆ぜる肉棒。溢れ出す精液は濃く、とても本人が出ない、と言っていたとは思えないほどの量。

  

  熊は表情を愉悦に崩し、迸る精液を飲み干していく。

  

  何度も何度も。喉を鳴らし。胃に落ちていく液体を味わい…射精が終わっても。

  

  熊は決して肉棒を離そうとはしない。ひたすらしゃぶり、貪る。

  

  狼はそれに怒るでもなく。

  

  頭を撫で。

  

  「まだ足りませんか…?では、まだまだいいですよ。執事長も呼んできましょうか。」

  

  「ふごっ、ふごっ!!」

  

  まるで豚のように鼻を鳴らし、熊は応える。だらしなく歪みきった表情。

  

  いい見つけものだった。狼は笑い、大きく手を鳴らした。

  

  暫くすると…黒豹が部屋に入ってくる。目の前で行われている行為に首をひねるが…狼が目配せをすると、黒豹は笑い、熊に近づいた。

  

  

  狼のお気に入りが、一つ。増えた。

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