我々が知る世界とはまったく異なる地球。
そこでは人間と獣人が共存する世界が作られていた。
この世界では人間と獣人がカップルになることも珍しくは無い。
しかし、その一方で異種族交流に対する偏見は拭えていない。
そのため、彼氏や彼女のために人間が獣人になる手術を受けたり、逆に獣人が人間になる手術を受けたりと、人間と獣人が互いに暮らせるために互いに歩み寄ろうとする時もある。
とある異種族カップルの彼女の方が犬獣人の彼氏にあることを告げるのだった。
ロイ「花子、本当なのかい!?」
花子「うん。だって私、ロイと一緒にいたいから。」
ロイ「でも、僕なんかのために獣人になるなんて…確かに僕の家は異種族交流に否定的な家庭ではあるよ。だけどそれなら僕が説得すれば…」
花子「ううん、ロイのお父さんやお母さんはかなり厳しい人なんでしょ?だから私がロイと付き合う意志を見せれば、納得してくれると思うの。」
ロイ「花子…」
花子は家に帰り、自分が獣人化手術を受けることを告げるのだった。
花子「お父さん、お母さん!お願いがあるの!」
お父さん「どうしたんだ?花子。」
花子「私、こんど犬の獣人になる手術を受けようと思うの。」
お母さん「まぁ……それはまたどうして?」
花子「ロイの家が異種族交流にかなり厳しいの。人間と付き合う位なら別れろ、異種族交流はあってはならんって言われて…でも私はロイのことを本気で思ってるの。だから、私たち2人の関係を認めてもらうために私が獣人になるの。」
お父さん「そうか。でも手術は痛いぞ。大丈夫なのか?」
花子「うん。もう決心してるから。」
お父さん「うーん……」
お母さん「あなた、ここは花子の意思を尊重しましょうよ。」
お父さん「そうだな……。分かった。それじゃあ今度の日曜日、病院へ行こう。」
花子「ありがとう!お父さん、お母さん!」
こうして、花子は大学生で犬の獣人に変身することを決意した。
そして次の日曜日になる。花子の体には後天的に獣人になるための身体変化用の肉付けが成されるのだった。
そして、顔や肉付けが終わると、今度は耳の移植手術が始まった。
人間の耳は元あった穴の部分以外後付けの肉に埋められ、手術によって専用の犬耳を移植されるようになった。
人間の耳穴は毛皮と犬耳でパーツを隠すことになった。
花子の体の隅々に毛皮が移植され、花子の見た目は完全に犬のそれになっていた。
手足には肉球と犬の爪が移植され、最後に鼻を茶色く染めるための色素が注入される。
こうして、花子の犬獣人化手術が終わるのだった。
手術が終わって花子は自分の姿を鏡で見る。
花子「ああ…ようやくロイと一緒になれるのね……。」
花子は手術室から出ると真っ先にロイに出迎えられる。
ロイ「終わったんだね、花子。」
花子「うん。これで一緒にいられるね。」
ロイ「ありがとう…そしてすまない…僕のために獣人になってくれるなんて…」
花子「もう謝らないで。それより、今からロイのお父さんとお母さんに挨拶しに行こう。」
ロイ「ああ。じゃあ行こうか。」
こうして、新たに誕生した獣人カップルは、早速正式な交際を認めてもらうための新たな1歩を踏み出すのだった。