1.居酒屋『狸』にて
その日は会社の飲み会で酷く酔っぱらっていた。
二次会、三次会と同僚たちを連れ回したが、みんな「明日は家族旅行がある」とか「息子の習い事の発表会がある」とか言って帰ってしまった。結婚しているやつらは楽しそうで羨ましい…。俺なんて長年付き合っていた彼女とこの前別れたばかりだ。
あーあ、こんなことを考えていたら酒が不味くなってしまった。まだ飲み足らない、店を変えるか。
いまの時刻は21時、行きつけの店はそろそろ閉まってしまうな。たまには新しい店でも探そう。
勘定を済ませ外に出ると、辺りは月の光に照らされぼんやりと輝いていた。
そういえばテレビで今週は中秋の名月とかなんとか言っていたな。確かに綺麗な月だ。月に眺めていると、視線の先に提灯が灯っていることに気がついた。
あんなところにお店があったなんて知らなかったな。いってみるか…。
ガラガラと引戸を開け中に入るとカウンターテーブルと座敷のよくある居酒屋って感じの内装だった。店内には常連っぽい和装のおじさんと大将らしき人がいた。2人ともふくよかで狸の置物くらい真ん丸なお腹をしていた。
「こんばんは、まだ空いてますかぁ?」
「まだ空いてるよ…好きなところに座ってくれ」
座敷に座ると大将がおしぼりを持ってきた。
しばらくメニューを見ていると、常連のおじさんが話しかけてきた。
「にいちゃんひとりかい?」
「そうでぇす、ひとり寂しく飲みにきましたぁ~」
「ガハハ、にいちゃんかなり酔っぱらってるねぇ!」
「飲んでないとやってらんないっすよ~!とりあえず日本酒おねがいします~」
「冷や、熱燗…何にする?」
「じゃー熱燗でぇ」
「にいちゃん日本酒好きなの?」
「はい大好きですよぉ」
「そうかそうか、よかったら、俺らといっしょに飲まねぇか?ひとりじゃ寂しいだろ?大将も付き合えよぉー今日は『貸し切り』でいいだろ?」
「『貸し切り』…ね」
「貸し切り?」
大将と常連のその掛け合いは何かの合図のようにも感じた。大将はお店の暖簾を下げると入り口の提灯を消した。
「俺の名前はシマって言うんだ。酒が大好きなおじさんだぁ~よろしくなぁ」
そういうとシマさんは俺の隣に座り肩を組んできた。
シマさん、陽気な人だなぁ、身体からお酒のニオイがするし、相当お酒好きなんだろうな
「シマさんすね!俺はユウダイっていいまぁす!30歳独身、この前彼女にふられちゃいました~!慰めてくださぁぁい!」
「ユウダイくん独身なの?カッコよくてモテそうなのに」
カッコいいなんて言われたのは何年ぶりだろ。お世辞でもうれしい…
「そうですかぁ?男に言われてもうれしいっすね」
「ほい、次は大将の番だぜ?」
「…俺はダイだ」
「ダイさんっすね!よろしくです!」
「…よろしく」
ダイさんは寡黙な人だなぁ、渋くてかっこいい。
「おっ、ダイが珍しくテンション高いな?」
えっ、これでテンション高いの?
「もしかしてユウダイくんのこと気に入った?よかったなユウダイ!」
シマさんが肩を組むと見せかけてボディタッチをしてきた。
「おっ、ユウダイくん結構筋肉あるなぁ!」
「ちょっ、触りすぎっすよぉ」
「ガハハ、悪い悪い!ほら手を貸してみろ」
「ん?なんすか?」
シマさんは俺の手を取ると、その手を自身のお腹に押し当てた。
「どうだぁ?俺の自慢の腹太鼓は!俺も『昔』は土方だったからよ、結構筋肉あるだろ?ガハハ」
シマさんのお腹はむっちり柔らかいだけでなく、太鼓のように張りがあった。そして、それでいて湯タンポのような温もりを感じる。
「ちょ、ちょっと、俺そっちの趣味ないっすよぉ?」
俺はなぜか胸がドキドキして、すぐに手を離した。
そんなこんなで自己紹介を済ませ、俺とシマさん、大将のダイさんの3人で飲み始めた。ダイさんのお店のお酒はどれも知らない銘柄で癖は強いがとても美味しかった。
「ここのお酒どれもうまいっすねぇ…特にこの『大狸』ってお酒、癖はあるけど甘味が強くておいしい…」
「おっ、それ気に入ったかぁ!だってよダイ!」
「…うれしいよ」
ダイさんは静かに顔を赤くした。
「実はな、ダイは居酒屋だけじゃなくて酒造もやってるんだ。この店の酒はほとんどダイの手作りなんだぜ?さっき飲んだ『大狸』はダイの自信作よぉ」
「えっ、ダイさんすごい!」
「俺もよくダイの酒作り手伝ってんだ!よかったら『俺の酒』も飲んでくれよ」
そう言ってシマさんが厨房から出したのは、『島狸』と書かれた酒だった。
「おいシマ、それは熟成し過ぎだ。ニンゲンに飲ませるにはちと早いぞ…」
「ニンゲン?…」
「そうかぁ?でもどうせやるんだ、いいだろ?」
シマさんはそう言って、俺のグラスに並々と注いだ。『島狸』はさっきまで飲んでいた『大狸』とは対照的に、マッコリのように白濁としていて、鼻腔を突き刺すようなツンとした香りを放っていた。
「へへ、こいつはかなりキクぞぉ、ほら飲んでみろよ?」
「いただきます!」
『島狸』を口に含んだ瞬間、テキーラのようなガツンとしたアルコールの風味と、熟した果肉のような甘味が口いっぱいに広がった。飲み方を誤れば一瞬で意識が飛んでしまいそうだ。確かにこれは素人が飲んだら危ないな、だが大学生時代に酒豪と呼ばれた俺にかかればこれくらい余裕だ。
「ぷふぅ…うまいっす!」
「おー!ユウダイくんこれがいける口か!俺興奮しちゃうよ」
「これくらい…余裕っすよ!」
とは言いつつもお腹は焼けるように熱くなっていた。シマさんに悟られぬようにこっそりコップのお水を飲み干した。
「これなら大狸の『上』も飲めるんじゃないか?」
「おい、ホントにユウダイくんが潰れちゃうだろ…」
「大丈夫、大丈夫!ユウダイくんきっと『素質』あるよ」
「まぁ、俺もそうとは思うが…」
「ほら、持ってきてやってくれよ、ダイさんの『上物』をよぉ」
すると、ダイさんはカウンターの奥からそれらしいモノを持ってきた。さっき飲んだ『大狸』は透明で透き通っていたが、『大狸の上』は片栗粉でも溶けているのかと思うくらいトロッとしていて、『島狸』のよりも白濁としていた。
「うおっ、すごい!トロッとしてるっすね」
「『大狸の上』は俺でも酔っちまうくらい強い酒だ…ユウダイいけるか?」
「い、いけます!!」
「じゃあ3人で一緒に飲むかぁ、いいだろダイ?」
「…あぁ」
ダイさんは3人のグラスに『大狸の上』を注いだ。甘いような青臭いような独特の香りがグラスから立ち上ぼり、嗅覚が刺激されると、腹の底がグーっと鳴ってしまった。
「の、飲んでもいいっすか?」
「へへ、ユウダイはもう『大狸』の香りに当てられてんな?実のところ俺も飲みたくてウズウズしてんだ。」
「…お前は毎日飲みにきてるだろ」
「毎日飲んでも飽きねぇのよ、お前の酒は。じゃあ乾杯するか」
「かんぱーい!」
そうして3人同時に一気に飲み干した。
飲み込んだ瞬間、脳天をアルコールが突き抜けるような感覚がして視界がグニャリと曲がった。初めてお酒で失敗した時のような感覚だった。味はというと、『島狸』に近い味だが、塩味が強く、味がかなり濃い印象だった。そして腹まで下ると、ギュルギュルと胃を刺激し、自然と身体が発汗した。
「ぷはぁーうめぇなぁダイの酒は」
「おっ、ユウダイくん大丈夫かぁ?顔色が悪くなってねぇか?」
「そ、そんなことないっすよぉ…うまかったっすぅ…」
あれ、頭がぼやけてくる…さすがに飲みすぎた…それにお腹が少し変だ…
「へへ、毎日飲んでる俺ですら酔ってくるのに、これでぶっ倒れねぇとはやっぱり素質あるなぁ」
「おいシマ、お前『変身』解けて…」
「ん?あぁいいんだよ。どうせこの調子だ。姿を見られても覚えてねぇ」
「ふぇ?」
さっきまで普通のおじさんだったシマさんの顔がゆっくりと変わっている。肌が茶色になり目元が黒くて…まるで狸みたいだ。大きく膨らんだお腹はクッションのようにふっくらしていて気持ち良さそうだ。
「シマさん狸になっちゃったぁ?」
「そうだな…まあ俺も仕上げをするか…」
そう言うとダイさんの方も顔が変わり始めた。身体も膨らみ初め、シマさんよりも大きくなった。って、大きすぎないか?お店の座っているのに天井に頭がぶつかりそうだ。
「あれぇ…ダイさんもぉ…狸になっちゃったぁ?」
「おう、そうだぜ?俺たちは狸なんだ」
「えー、ほんとぉ?ふふふ~」
「あらら、相当酒が回ったみたいだな…目の焦点があってない」
「じゃあダイ、『仕上げ』をするぞ?」
そう言うとシマさんは、俺のシャツを捲りお腹が出るようにした。
「エッチぃ!変態ぃ!」
「ガハハ、俺たちゃ変態なんだ、残念だったなぁ~。ダイ、準備できたぞ?」
「よし…呪紋を刻むぞ…シマも妖力を注いでくれ…」
「了解~」
「えぇ~なにするのぉ…お腹寒いよぉ…」
すると、ダイさんは右手で手印をつくり、何やらブツブツ呪文を唱え始めた。
「シマ、準備はいいか…イクぞ」
その時、背後のシマさんから熱のようなエネルギーを感じた。ダイさんは手印をしていた右手をゆっくりと俺のお腹のおへそに近づけてきた。
「…今ここに眷属の紋を刻む…ハァッ」
その言葉と共にダイさん右手から、俺のお腹にエネルギーのようなものが流し込まれた。そのエネルギーはシマさんのエネルギーと混ざり、俺のお腹の中にすべて集約されていった。
「うわっ!?な、何これ!?何かがお腹に流れ込んできた!?」
「ユウダイの腹の中にある『狸酒』と『妖力』は混ざり、『妖』の力を目覚めさせることができる。」
「変身はいつだろうな?いまから楽しみだなぁ」
妖力?変身?何のこと?シマさんもダイさんも不気味に笑っている。なんだか怖い…居心地が悪くなってきた。
「お、俺帰ります!お会計…おねがいします。」
「え、もう帰るのか?」
「しゅ、終電があるので…」
「そうか…だけどまた来るだろぉ?」
「そ、そうですね、ま、また機会があれば…」
俺はお会計を済ませると逃げるようにお店を飛び出した。
「またなユウダイ」
[newpage]
2.大きなお腹を隠して
休み明け、俺は普段通り仕事をしていた。
休みの日は酷い二日酔いだった。居酒屋でのこともあんまり覚えてない。ダイさんとシマさんと飲んだことも現実だったのか夢だったのかよくわからない。だが、時折お腹がギューッと熱くなるのだ。
ギュルルル…
「うう…また…」
「どうした?」
「ちょっと腹が…飲みすぎで…」
「あー、この前の飲み会の後、お前ひとりで飲みに行ってたもんな、お前に付き合ったせいで俺も二日酔いだったぜ…」
「ご、ごめんって…それで大丈夫だったのか?そっちは翌朝家族旅行だったんだろ?」
「全然平気だったよ?◯◯温泉に行ったんだけど、あそこすげーよかったぜ!お前もまた彼女できたらいってみるといいよ」
「ぐっ、一言余計だな!」
イライラすると腹が更に熱くなってきた…、それにさっきよりもお腹が張ってる気がする。
「あのさ、『狸』って居酒屋知ってる?駅の近くにあるんだけど」
「『狸』?知らないな…あの辺の店はほとんどいったけど…そんな店聞いたこともないよ」
「そうなのか…?」
「その『狸』ってとこでなにかあったのか?」
「いや、なんでもない…」
あの日の出来事は全部夢だったのか…?
そんなことを考えていると、昼休憩のチャイムが鳴った。
「そうだユウダイ、いまから例のラーメン屋いかね?」
「お、いいね!あそこのラーメンうまいんだよね」
考えただけでもお腹がすいてギュルギュルと鳴ってしまう。
「じゃあ行こうぜ!」
財布を持って席を立ち上がろうとしたその瞬間だった。
パチーンッ!と勢いよくシャツのボタンが飛んだ。
「えっ」
慌てて自分のお腹を見ると、お腹がボーリング玉のようにポッコリ膨らんでいた。
「いまの何の音?」
「え、音!?気のせいじゃない!?」
「そうか?まいいや、行こうぜユウダイ」
「わ、悪い腹が急に痛くなってきた…」
「え、大丈夫かよ」
「ちょっとトイレ行ってくる…先に行っててくれ」
「えー、わかったよじゃあ先行って食べてるぜ?」
「うん…」
同僚が去った後、急いでトイレに駆け込んだ。
俺はシャツを捲りお腹を出しと、お腹が風船のようにポッコリと膨らんでいた。
「なんだこれ!?」
社会人になって体重が増えたのは事実だが、ここまで太るようなことはしていない。恐る恐る触ってみるとお腹は太鼓のようにパンパンに張っていた。
「こんな太ってたなんて…まさかさっき膨らんだのか?」
いつもゆったり締めているはずのベルトはキツキツになっている。これを見るにお腹が急激に膨らんだとしか考えられない。
「どういうことだ…こんなの…恥ずかしくて外出れねぇよ…」
唖然としていると、再びお腹の中がギュルギュルと熱くなってきた。
「ううっ…また…お腹が熱くなってきた…」
その時だった。お腹が熱に応えるように、じわじわと膨らみ始めたのだ。
「膨らんでる!?」
お腹はリアルタイムでどんどん膨らんでいく、このままでは風船のように破裂してしまいそうだ。
「止めなきゃ!」
俺はとっさに両腕でお腹を押さえつける。しかし、お腹の暴走はなかなか収まらない。
「止まれ止まれ止まれぇ!!」
必死に抑え込むとお腹の膨張は止まった。
「ふぅ…ふぅ…と、止まった…」
しかし、お腹はさっきよりも大きくなってしまった。この大きさだとシャツの上からでもばれてしまいそうだ。
さらによく観察すると、お腹に不思議な紋様が淡く浮かび上がっていた。
「何これ…模様?しかもうっすら光ってるし…」
その光からは身に覚えのある生温い感覚がした。そう、あの日、居酒屋『狸』でダイさんから送られてきた不思議な『エネルギー』だ。
「ど、どういうこと…?あの日のことは、夢だったんじゃないのか?」
そう思っていると再びお腹が熱くなってきた。
「まずい…また膨らむ…!抑えないとぉ…!」
ベルトをキツく締め直すとお腹の膨張は何とか抑えられた。ミチミチと音を立てているがこれならしばらく大丈夫なはずだ。
「ふぅー…ふぅー…これで…なんとか…」
さっきまで感じていたお腹とはまるで別物のようだった。
石でも詰まっているようにお腹はずっしりと重くなっていた。そして時折腹の底から感じる熱が、お腹だけではなく全身にも伝わってきていた。
「うぅ…た、耐えろ…仕事が終わったらすぐに…病院に…」
俺はゆっくり自分のデスクに戻った。
ラーメンを食べて帰ってきた同僚が俺の顔を見て不思議そうな顔をしていた。
「大丈夫か?顔色悪いよ?」
「大丈夫…ちょっと腹を下した…」
ミチミチッ…と腹が膨らむ音が聞こえる。慌てて前かがみになると上着でお腹を隠した。
「飯はいいの?」
「あ、あぁ…今食うとどうなるかわからないからな…」
腹が疼くようにグーっと鳴いた。本当はとても空腹だ。でも、今このお腹になにかをいれるとまた膨張が始まるかもしれない…。
「ん?…まあいいや、無理すんなよ?」
「あぁ…」
[newpage]
3.へんげ
17時、仕事が少し残っていたが上司にお願いして早めに退勤させてもらうことにした。
会社を出てすぐ、例の居酒屋へと向かった。本当なら病院に行くべきだろうが、現代医学でこのお腹の異常事態を解決できると思えなかった。それよりは、お腹の異常になにか関係がありそうなあの居酒屋を訪ねた方がいいと思った。
まだ夕暮れというのに、空にはぼんやり綺麗な満月が浮かんでいた。それを見ていると、再びお腹がじんわり熱くなってきてしまう。
「ぐふぅ…も、げ、限界だ…」
まだ店まで距離があるというのに、お腹は限界を迎えていた。お腹の重さに耐えきれず、足もガクガクと震えていた。今日1日耐えてきたベルトは完全に伸びきり、今か今かと金具が外れそうになっている。
「ダメだ…も、もう抑えられない!」
俺は急いで人気のない路地裏に駆け込んだ。ほぼ同時に、ベルトの金具がブチンと壊れた。
「ングォオオオオ!!」
すべての拘束が一気に弾け飛ぶと、お腹は急激に膨張した。お腹の紋様は激しく瞬き、ボグンッ!と聞き慣れない音と共に服が裂けお腹が外気に曝された。しかし、膨張はそれで終わらなかった。腹の中で燻っていたエネルギーは内から外へと一気に広がっていった。
「ま、まだクるぅ!グオオオオォー!」
腹は空気が振動するような低い音を響かせながら大きく膨らみ、太鼓のような張りが出てきた。
ボウンッ!ボンッ!ボォン!
「と、止まらないっ!止まらない!!」
胸が圧迫され息が苦しくなってくる。腹から伝わる振動や熱は更に激しくなっていった。それなのに、俺の身体はこの異常事態を受け入れ始めていた。
「苦しい…!苦しいのに…!なんで…!こんなに…キモチいいんだぁ!!」
ボンッと腹が膨らむ度に全身がゾクゾクとして官能的に感じてしまう。この感覚が永遠に続けばいいのにとさえ思ってしまう。
「くぅ…あぁ…ふぁあぁ…キモチいい…もっと…もっと…」
身体がそれを受け入れ始めていた、その時だった。
メキッ…メキメキ…
全身から鈍い痛みが走った。
「ングゥ!?今度はなんだ…」
そして途端に、全身がゾワゾワしてきた。
「身体が痒い…」
違和感に気づいてお腹を見ると、人肌の上から柔らかな茶色い毛が生えてきていた。
「毛!?」
戸惑っている間に茶色い毛は胸から下腹部まで広がり、頬や手の甲にまで広がった。
ミチッ…ブチブチッ…
毛が生えたせいか、服がどんどんキツくなってきた。特に肩や腕、太ももが締め付けられるみたいに苦しい。
「苦しいぃ!…グォオオオッ!」
おもいっきり胸を開くと、ズボンとシャツが引きちぎれ、そこから太くて逞しい毛むくじゃらの四肢が露出した。
「グオッ!?身体も変わってる!?」
その時、背筋にピリッとした電流が走った。その一瞬の静寂に強烈な不安を感じてしまう。
「ンオッ…まずい…『デカい』のがくる…」
俺の予想通り、腹の奥底で溜まっていた『エネルギー』が駆け上がってきた。
メキッ…メキッ…
「い、嫌だ…これ以上…俺は…ニンゲンなんだ…ニンゲンなんだぁあああ!」
そんな俺の願いを打ちのめすように、俺の身体は咆哮した。
「だ、ダメだ!我慢できな…ッガアアアアアアア!」
俺の身体は大きく膨らみ、全身が太く逞しい骨格に変わっていく。
スーツを突き破り、お尻から飛び出したのは太く立派なシッポだった。シッポは身体を飛び出すとひとりでに成長した。
お腹から沸き上がった『エネルギー』は全身汲まなく駆け巡ると、俺の身体を書き換えていった。
指は太くなり、爪は鋭い爪に生え変わった。口元は大きく裂け、鼻先が動物のように前に伸びた。
当然、男の象徴である部分も例外なく変わりはじめ、細く平均的な形をしていた俺のイチモツは、太くずっしりとした男臭いイチモツに変わってしまった。玉袋に至っては水風船のように膨らみ、最終的にはメロンくらい大きさになってしまった…。
「ふぅー…ふぅー…お、俺どうしちゃったんだよ…!」
変化が収まった時には、俺の声はかすれた濁声になっていた。
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[newpage]
4.仲間
窓ガラスに移る自分の姿をみて、いまこの現実をようやく理解することができた。
その姿は、二足歩行の狸そのもので、かすかに残る肌や顔つきからはまだ人間の面影が残っているが、胸や腹、背中は茶色の太い毛に覆われ、骨格に至っては完全に別の生物に変わっている。首は伸び、猫背のように背中が丸まってしまった。肩幅は2倍近く広くなり、体重も比べ物にならないほど増えているようだ。重たくなった体を支えるように太く逞しくなった四肢は、まっすぐ伸ばすことができず、二足歩行するにはお相撲さんの四股のようなポーズをせざるをえない。そして、その四肢の間には、大きく実った精巣とグロテスクな陰茎、そしてひとりでに揺れる立派な尻尾があった。
「グォォ…どうなっちまったんだ…」
変わり果てた自分の姿に、焦りや不安を感じつつも、俺はどこか解放されたような高揚感を感じていた。
大きくなったお腹には淡く光る模様がさっきよりもくっきりと浮かび上がっていた。
「かわいい姿になったじゃないか」
建物の影から聞き覚えのある陽気な声がした。
「シマさん!?」
「へへ、お困りのようだねユウダイくん」
嘲笑するようなその言い方に、怒りが湧き上がった。
「その口振り…やっぱり何か知ってるな!」
「うん、知ってるとも…ユウダイくんがそうなったのは俺とダイのせいなんだから。」
「グオオオッ!」
俺はシマさんに掴みかかった。変身したこの身体は予想だにしなかった強い力でシマさんの身体を持ち上げた。
「元に戻せッ!グオオオッ!」
「イテテ、これだから若いもんは…」
シマさんはそう言うと右手で手印を組んだ。
「グッ、グオッ!?」
その瞬間、身体が金縛りのように動かなくなってしまった。
「動けないだろ?俺の『妖力』で身体を抑えつけているからな」
「ヨウリョク?なんだそれ…」
「エネルギーの塊みたいなもんだ、俺たち『狸』にしか使えない…専売特許ってやつだ。」
「狸だと?」
「そう、でもただの狸じゃない…『化狸』だよ」
その時、シマさんの身体がメキメキとゆっくり膨らみ始めた。
「俺は普段、妖力で身体を縛り付けているから、ニンゲンの姿でいられるんだが、こうして仲間を増やすときは姿を見せているんだ。グウオオ…」
「仲間を増やす…?」
「そうだ。今日は満月、仲間を増やすにはこれ以上ない良い条件だ。見てろよ…これが…俺の…本当の姿ダッ!グオオオッ!」
シマさんの影が大きく揺らめき俺を飲み込むと、シマさんは服を引き裂きながら何倍にも大きくなった。ボボンッと腹が膨らむと骨格が完全な獣となり、全身が毛で覆われた完全な狸に変わった。
「グルルル…ふぅ…どうだ…これが本当の俺だ!」
変身したシマさんは、他を寄せ付けない圧倒的なオーラを放っていた。中途半端に変身した俺とは違う…生物を超越しているようにも感じた。
「す、すご…」
その大胆かつ勢いのある変身に感動覚えてしまっていた。
「へへ、すごいだろ?お前も早くこうなりたいよな?」
シマさんは見透かしたように俺の腹を撫でた。俺の腹はじんわりと再び熱くなっていた。
「なりた…ちがう!なりたいわけないだろ!!」
「そうか?それにしては身体が疼いて仕方ないんじゃないか?」
そう言うとシマさんは俺の大きなお腹を持ち上げた。
「あ、ちょっやめ…」
お腹で隠れていた俺のイチモツは、興奮でグジョグジョになっていた。
「やっぱりな、初めての変身は気持ちよかったか?それとも俺の変身見て興奮したか?」
「くっ…!」
「にしても小さいチンポだな!まあ狸モドキにしてはかなり大きいが…。俺の見るか?」
そう言うとシマさんは両腕でお腹を持ち上げ、チンコを見せつけてきた。シマさんのチンコは、3本目の足かと見間違うほど、太く大きかった。しかしそれ以上の驚いたのが玉袋だった。バランスボール2つ分、いやそれ以上か、狸と名乗るにふさわしい立派なタマだ。
「そ、そんな汚いもの見せつけなくていいっ!!く、くさいし!」
「へへ、くさいかぁ?俺にとっちゃすっげぇ興奮するニオイなんだが…」
そう言うとシマさんは自分のチンコを弄り、竿先から垂れていた汁を指先ですくい上げた。
「見ろよ?俺も変身しただけでこんなになっちまった…化狸になったらこんなにキモチいい獣化、毎日やり放題なんだぜ?いいだろ?」
「く、汚い…い、いやだ…そんなのキモチよくない…」
「へへ、強がるねぇ、でも身体は正直だ」
毎日獣化と聞いて俺の身体は素直に反応していた。シマさんの前で俺の半人前チンポは半勃ちになってしまった。
「ううっ…」
「へへ、恥ずかしいか?安心しろ、この後ちゃーんと気持ちよくして『化狸』にしてやっから…」
「終わったか…?」
背後から別の気配が現れた。この声は大将のダイさんだ。
「おう、ダイ!終わったぜ」
「おお…立派な狸モドキになったな…」
その言い方はダイさんもやっぱり化狸なのか…ダイさんが狸になったらどんな姿なんだろ…って違う…このままじゃ本当に狸にされてしまう!早く抜け出さないと…!
必死に体を動かそうとするが、シマさんの金縛りのせいで指一本まともに動かせない。
「そうそう、こりゃ逸材だぜ?これだけ素質があるなら『一番』は絶品に違いない!」
「よし、このまま店まで運ぶぞ…」
すると、俺の身体は妖力で運ばれ、そのまま表通りに運ばれた。
「えっ、ちょっと待って!こんな姿見られたら…!」
「安心しろ、俺たち化狸は化けるのが得意なんだぜ?」
「いま、幻視の術をかける…」
「頼むぜ~」
ダイさんは呪文を呟くと俺の身体が不思議なエネルギーに包み込まれた。だが、俺もシマさんも狸のままだ。
「よしこれで大丈夫…」
「え?何も変わってないけど?」
「いいのいいの、じゃあ行くぞ~」
「ちょっダメだって!こんなフルチンで…ああ!」
狸モドキのまま表通りに運ばれてしまった。当然、目の前は人波だ。
終わった…こんな姿を見られて社会的にもニンゲンとしても終わるんだ…ってあれ?
しかし、俺の姿が視界に入っているはずなのに通行人は驚くことはなかった。
「どういうこと…?」
すると遅れてシマさんが狸の姿で表通りに現れた。
「さっきユウダイにかけた術は、姿を別のなにかにする術だ。今の俺たちは傍から見るとただのニンゲンに見えている。まあ視覚的な効果しかないがな」
「俺にはシマさんの姿が見えてるけど?」
「この術は妖力を持たないニンゲンにしか効果がないからな…、しばらくすると幻視の効果も切れてしまう、適当にかけたから持って2、3分ってとこか…」
「えっ、それなら早く移動しろよ!こんなところで立ち話なんてやめろって!」
「ここでユウダイの姿を一瞬公開するのも楽しそうだな…」
「や、やめ、何でもするから!それだけは許して!!」
「ガハハ、まあ許してやるとするか」
そんなこんなで俺は全裸でしかもバケモノの姿で、街中を歩く羽目になってしまった。
[newpage]
5.狸酒の秘密
ダイさんのお店につくと、俺は妖力の拘束を解かれた。
俺の身体が変身してからまだ数十分しか経っていないが、少しだけこの身体の扱いにも慣れてきた。しかし、大きくなったお腹と玉袋は重たい枷のようだった。
「へへ、そのお腹、重たいだろ?俺たち化狸は妖力で身体を持ち上げてるから重たくないが、狸モドキのお前はまだ妖力の使い方がわからないだろうしな」
「そ、その狸モドキっていうのは一体何なんだよ!俺は化狸にされたんじゃないのか?」
「あー、説明してなかったな」
「…狸モドキっていうのは、いわばニンゲンと化狸の中間だ。どっちでもないし、どっちであるとも言える」
「それで…俺はニンゲンに戻れるのか?」
「んー、あぁ、もどれるよ」
「じゃあ戻してくれよ…」
「んー、ダメ。でも人間に戻るチャンスはあげる。な、ダイ?」
「あぁ…」
「チャンス?」
「そう、説明の前に俺たちの目的を話しておくか。俺たち化狸の目的は2つ、1つは仲間を増やすことだ。そのために、今回ユウダイくんに妖力を注ぎ、狸モドキ変身させた。そして、これからユウダイくんを完全な化狸に変える。」
「…そ、それでもうひとつは…」
「…2つ目は、人間が化狸に変わるときにだけ搾れる『酒』だ」
「酒?どういうこと?化狸への変身と酒に何の関係が…」
「気づかないか?」
「え?」
「さっき嗅がせてやっただろ?俺の『酒のニオイ』」
ニオイ…というと、さっき嗅がせてきた我慢汁のニオイか?ま、まさか…
「おっ、気づいたようだな。そうだ、この前お前に飲ませた酒は全部俺たちの『精液』が元になっている。」
「う、嘘だろ…お、おぇえ…」
「へへ、演技なんてやめろよ、ほんとはあの時、俺のチンポ汁飲みたくてたまらなかったんだろ?」
「そんなわけ…ないだろ…」
「…化狸の精液には妖力が混ざっている。それを飲んだニンゲンは妖力に目覚めることができるんだ。でもそれだけじゃ妖力はすぐ離散してしまう。だから妖力が離散しないように封印の紋様をユウダイの腹に刻んだ。」
「紋様ってこのお腹の模様のこと?」
ぽうっと光るお腹の紋様はさっきよりも強く光っていた。
「そう、ダイの刻んだ紋様によって俺たちの妖力はお前の身体に封じられ、時間と共に定着した。お腹に定着した妖力はユウダイくんのお腹を膨らませ、身体を狸モドキに変えたんだ。」
「今回初めて2人の妖力を混ぜてやってみたが…想像以上にうまくいったな」
聞けば聞くほど気が遠のくようだった。きっとこれは悪い夢だとそう思い込もうとしても、狸モドキのこの身体で感じるすべてが、俺を現実に縛り付けていた。
「…ユウダイくんにはこれから本物の化狸になってもらうが、それには、ユウダイくんの身体に残る人間の精力をすべて搾り出さなくてはいけない…。そしてその時搾り出したものこそ、俺たちのもう1つの目的である『狸酒』の原液だ。」
「う、嘘だ…こんなの悪い夢だ…」
「でもユウダイくんにもチャンスはある。原液を絞り出すにはユウダイくんにかけた『妖力を封じる術』を解かなくてはいけない。しかしこのとき、ユウダイくんが『狸酒』の原液、つまり人間の精力を放出するのを我慢されると、妖力が自然と離散してしまうんだ。そうなると君のその身体を維持する妖力がなくなり、ニンゲンに戻ってしまう。」
「その話は本当なにか…?そんなこと言って俺をまた騙そうとしてるんだろ?」
「ふむ、これならどうだ?ユウダイも狸モドキになってしばらく経つ、そろそろ俺たちの妖力がわかるようになってきたはずだ…」
ダイさんは俺の右手を握ると、手に宿っていた『エネルギー』のようなものを吸い取った。すると、右手が急に締め付けられるような感じがして、毛で覆われた狸の手がスルスルと元の人間の手に戻った。
「これでどうだ?」
「う、うお!?」
「まあ、俺が手を離せば、すぐに狸に戻るが」
ダイさんが手を解くと、瞬く間に逆再生が起こり、俺の右手は再び狸の手になった。
「わ、わかった、早く術を解けよ!!ニンゲンに戻ってやる!」
「一つ忠告しておく…、術を解いた状態で、ユウダイが快楽に負け『原液』をすべて出し切ってしまったら、君の身体からニンゲンの情報が消える。つまり、完全な化狸になるんだ。わかるかい?つまり、この術が君の中にニンゲン性を留める最後の鍵なんだ」
「くっ…わ、わかった、ようするに我慢すればいいんだろ!その『原液』を出さないように…」
「そういうことだ」
「じゃ、さっそく準備するか」
シマさんはそう言うと、店の裏から大きな水瓶何個も運んできた。
「そ、それは…?」
「ん?これは『原液』を受け止める壺だよ、これだけじゃ全然足りないだろうが…余った分は吸引器で地下の貯蔵庫に送り込むんだ」
「え、こんなに…出るの…!?」
「うん、君が残りの『人生』で使うはずだった精力のすべてを吐き出させるからね…君の年だと…ざっと50年分かな?シマの時はこれでも足りなかった」
考えただけでも恐ろしい、化狸にされることも当然嫌だったが、もし『原液』を出してしまったら…どんな感覚がするんだろうか…。考えただけでも…
「ガハハ、もう勃起してんのか?」
「ち、ちがう!!」
「原液を出しきって化狸になれば、精力の代わりに妖力を練れるようになる。そうすれば、精力の衰えなんていうものはなくなり、妖力によって永遠の活力を得ることができるんだ…」
「おーい、ダイ!こっちの準備出来たぞ!」
お店の2階からシマさんの声が聞こえてきた。
呼ばれて行くと、その部屋には天井からロープが吊り下げられていて床はビニールシートで覆われていた。
「これを用意するのは久々だな、今日はちょうど満月だし、いっちょ激しくやるか!」
シマさんは嬉しそうカーテンを開けると、窓から美しい満月の光が入ってきた。
「おおっ、妖力が沸いてくるぜ。ユウダイ、お前も満月の光を浴びて湧き上がってくるだろう?腹の奥のほうでジンジンとした熱のようなものを…それが妖力だ。」
光を浴びたシマさんのお腹に紋様が輝き始めた。同時に光を浴びた俺のお腹もジンジンと熱くなってくる。これが妖力なんだろうか。
「なぁダイもそろそろ変身しろよ」
「変身したいところだが…俺はまだだ」
「ん?なにか考えがあるのか?」
「ユウダイは素質がある…そして今日は満月だ。いつもよりも濃い妖力で変身させてみたい…」
「なるほど、変身時の妖力を利用するんだな?」
「あぁ、それと…俺たちの『酒』をたらふく飲ませて…」
「何たくらんでんだよ…そんなことしても絶対『原液』は出さないからな!!」
「どこかの誰かさんが化狸になったときにも同じような台詞を聞いたな…最終的に、自ら狸にしてくださいと懇願して…」
「って、それ俺のことじゃねえか」
シマさんは恥ずかしそうに顔を赤くした。
[newpage]
6.月夜の晩
時刻は20時、俺と化狸との長い闘いが始まろうとしていた。
「準備はいいか…?」
「やってくれ…」
「それじゃあ、術を解く…」
ダイさんはそう言うと俺のヘソに手を当てて、お腹の妖力を塞き止めていた術を栓を抜くようにポンッと引き抜いた。
「んんあっ…!」
妖力を引き抜かれた勢いで、おへそがブルンと飛び出し、不格好な出ベソになってしまった。
「ああ…へそが…」
出ベソになったことに気を取られていると、背筋に強烈な悪寒を感じた。それを合図にお腹の紋様は変化していき、激しく瞬き始めた。
ボォンッ!
「…!?」
瞬く間に、お腹に封じ込められていた妖力が股座目掛けて一気に流れ込み始めた。
「んおおおっ?おおおおっ!!なにこれぇえええ!!」
玉袋はポンプのようにドクンドクンと鼓動し一気に膨らみ始めた。それに呼応し全身に駆け巡ってきたのは強烈な快感だった。
身体がブルブルと震え、頭に快感が駆け巡ると、目の前が真っ白になった。
「んお゛ぉおおイグぅう!??イッちゃうイッちゃダメなのにいい!」
ものの数秒でキンタマの管にドクドクと流れ込み、尿道まで駆け上ろうとしていた。
あああ、だめだ射精しちゃう!しちゃダメなのに気持ちいいのが止まらない!あああいくいくいくいくいくうううううううう
慌ててチンポの根っこをぎゅっと握り締めると、なんとか外へと噴きあがろうとする勢いが塞き止められた。しかし、チンポはビクンビクンと脈動し、塞き止められた内圧によってパンパンに腫れ上がっていた。
「ふぅー!ふぅー!」
な、なんとか収まった…
「ガハハ、何とか1発目の山場は越えたな」
俺の必死な姿を面白がってかシマさんは指先で俺のチンポをツンと弾いた。
「ふぅー!んぐぉぉおおおおお…おおお…」
「がんばるねえ、これならどうだ?」
シマさんが手印をつくると、妖力によって俺の両腕が強制的に左右に開かれた。これにより、チンポは自由を得てしまい、再び発射体勢を取ってしまった。
「あっ、あああっ、ダメぇえええ!!」
チンポがビクビクと震えるのがわかる。そしてキンタマから『原液』が駆け上がってくるのも感じる。
「ダメ!ダメぇええ!」
ピンチを迎えた俺は、ダメ元でお腹に溜まっていた妖力を捻り出した。
「止まれ!止まれ!止まれッ!」
化狸にできるなら、狸モドキにだって妖力を使えるはずだ。そう信じて念じると、俺の妖力がリング状となってチンポの根元をぎゅっと締め付けた。
止まった!?やった!俺にも妖力が使えた!
何とか射精の危機から回避できたものの、その妖力のリングは、気を緩めるとすぐに消えてしまいそうなほどか細いものだった。
「ふぅー!ふぅー!ふぅー!!」
「おー!すげーなユウダイ!妖力でコックリングを作っちまうなんて!狸モドキでそこまで妖力を使えるやつは見たことないぞ!やっぱりユウダイは化狸に向いてる!」
「ふぅー!嫌だ!絶対!なってやるもんか!!ふぅー!ふぅー!!」
「まぁ、まだまだ序盤だ。俺たちまだ何もしてないしなぁ?」
するとシマさんは妖力で2つの手を具現化させた。
「まずは、乳首責めからだ!」
「乳首?えっ!?」
妖力で具現化した手は、俺の胸に飛びかかると、乱暴に乳首を摘まんだ。
「んあっ!?」
針を刺すような刺激に思わず声が漏れた。
いままで乳首に手が当たることは何度もあった。それなのに、新しい性感帯ができたと思ってしまうほど、この狸モドキの身体は敏感に感じていた。乳首がクリクリと刺激されると、再び頭が真っ白になり身体が勝手にビクビクしてしまう。案の定、チンポは痛いほど勃起してしまい、身体が絶頂を求め、強烈な射精圧を生み出しているのがわかる。
「で、でるっ…う…ううっ…がまん…がっまん!!」
「乳首責めはこれからだぞ?」
そういうと、妖力の手は俺の乳首を摘まんだまま勢いよく引っ張り始めた。
ビンッと引っ張られた乳首が数センチは引き延ばされている。強烈な痛みは、俺の理性を呼び戻してくれたが、痛みの先に微かな快感を感じていた。
「いっ、い゛いいっ!!千切れちゃうってぇ!!」
「その身体は頑丈だから大丈夫だ。伸びて形が変わるとは思うが…」
「や、やめろぉおお!!」
「大丈夫だ、形を整えるのはうまいんだ」
そういうと、シマさんは手印の形を変え、妖力の手を大きな吸盤に変えた。
「ほら、吸い付け!」
きゅぽっ!
「んぐぉぉおおおおんんん!!」
強烈な吸盤の吸引力に俺は身をよじらせた。乳首が取れてしまうんじゃないのかと思ったが、チュポンッと吸盤が取れるころには、乳首は原型がわからないほどぷっくり腫れていた。
「お、俺の乳首があぁ!!」
「エッチな乳首にになったなぁ」
「く、くそぉっ!」
「ほらほら、集中しないと命綱のコックリングが消えちまうぞ?」
「あぁ、ダメぇえ…ぐぅうんん!んふぅんんん!!」
「ガハハ、ユウダイは粘り強いなぁ、ダイ、次はどうする?身体の感覚はこれで十分研ぎ澄まされただろ。」
「そうだな、次は身体に狸の快感を覚え込ませるか…」
「狸の快感…!?」
その言葉に嫌な予感しかしない。
「あ~腹太鼓か!いいねぇ!じゃ、早速一発打ってみるか!」
そういうと、シマさんは自身の腹に左腕を振りかぶった。
ボ~~ン!
空気を震わすその低音は、アンテナのように敏感になった俺の身体にダイレクトに伝わってくる。骨の髄から頭の中まで振動が伝わり、ぐちゃぐちゃに掻き回されているようだった。
「おお…おあっ…あああっ…?!」
「へへ、ちゃんと伝わってんな?もう一発いくぞ?」
ボヨヨヨ~ン!
背筋がゾクゾクとして、胸の中の『狸』の部分が、いてもたってもいられなくなっているのが分かる。
「んああっ!?んぐぅお…!」
「ほーら、ぽーんぽーこ!」
シマさんが軽快なリズムで腹を叩き始めた。逃げ場のない振動が絶え間なく襲いかかってくる。
ぽーんぽこぽーんぽーん!
「ああっ!あっ!ああっ!やめてっ!くれっ!ああっ!」
軽快なリズムのせいか怒りや反抗心が消えていくようだった。その代わりに、気分が高揚してきて、今すぐ自分のお腹を叩きたくなってしまう。じわじわと俺の中の『狸』が表に出始めていた。
「ほーら、ぽんぽーこ♪」
「ぽん…ぽ、こ…やめ…ろ…ぽ、んぽこ…ぽんぽこ…」
完全にシマさんの掌の上だった。今すぐ両腕の拘束をほどいて、腹を盛大に打ち鳴らしたい。とにかく腹太鼓をしないと頭がどうにかなってしまいそうだ。
「し、したい…」
「んん?いまなんていった?」
「腹太鼓したい…」
屈辱的ではあったが、欲望には抗うことができなかった。
一度欲望を吐露してしまうと俺の中のニンゲンとしてのプライドはズタズタになった。悔しくて涙が溢れてくる。
「そうかそうか、よく言えたな。よしよしよし…」
シマさんはそんなグショグショの俺の頭を抱きしめて優しくなでてくれる。頭から伝わるシマさんの温度が心地よくて、うれしくて堪らなかった。
「でもなぁ全部終わるまでこの拘束は解けねえんだよなぁ」
「うう…お、お腹…叩いて…お願い」
「ガハハ、しょうがねえなぁちょっとだけだぞ?」
そういうとシマさんは俺の正面に立ち、息を吸って自身のお腹を大きく膨らませた。
「これは仲間同士でやる挨拶なんだ。頭ぶっ飛ぶくらい気持ちいいから…気張れよ?」
すると、シマさんは俺の腹めがけて自分の腹を打ち付けた。
ボオオォォーン!
鐘の音のような振動はすべて快感の波に変わり、全身ビリビリと駆け抜けた。
妖力で締め付けていたチンポ赤黒く腫れてしまい破裂してしまいそうだった。
「おほおお~キモチいい!」
シマさんもトロけた表情で腹太鼓の余韻を楽しんでいる。きっと俺も同じくらい腑抜けた表情をしているのだろう。
でもそれすら、シマさんと快感を共有しているみたいでうれしいと感じてしまっていた。
んあぁ…腹太鼓すげぇぇ…
いつの間にか、お腹には『淫』の文字が浮かび上がっていた。
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7.狸堕の味
戦いが始まってものの数分で俺の精神はボロボロだった。『狸』の快感を認めてしまった自分をどうしても許せなかった。
だがそれ以上に、身体を勝手に変えられ、化狸のむさい雄にいいようにされているにも関わらず、ドキドキしてしまっている自分が一番許せなかった。
「ユウダイの妖力がだいぶ練られてきたな…そろそろ『酒』を飲ませるぞ…」
「おぉ、『酒』かぁ?待ってました!」
「ユウダイには『中』から飲ませようと思う…」
「『中』から!?そりゃ飛ばしすぎじゃねえか?」
「ユウダイくんは『上』を飲んで意識を保っていたんだ。『中』くらい強くないと効き目がないと思ったんだ…」
「ぐぅ…その『上』とか『中』とかってなんだよ…」
「おっ、気になるか?今からたらふく飲まされるんだからそりゃそうか」
「『狸酒』は大きな樽で熟成させると濃度によって3層に分かれるんだ…上層に溜まった酒を『上物』、真ん中の層は『中物』、下層は『下物』と呼ばれている。酒としては、上層はすっきりした味わい、中層は沈殿物が混ざり甘みが強くドロッとした味わい、そして下層は沈殿物が固まったドロッとした味わいの濃い酒になるんだ…そして酒に含まれる妖力も下層に向かうにつれ強力になる。これ以外にも、『生』と『一番搾り』っていうのがあるんだが…これは後で教えよう。『狸酒』は人間には強力すぎるからお店で提供しているのは『上物』を更に希釈させたお酒なんだが、ユウダイくんは妖力に耐性があるみたいで『上』はクリア済みだ。」
「そういうことだ、じゃさっそく『中』から飲んでくれよ。」
「い、いやだ、酒といってもそれはお前ら化狸の…せ、精液ってことだろ?」
「そうだぜ?俺たち化狸は互いにこの酒で妖力を交換し合って力を高めているんだ。ユウダイくんの身体にはすでに俺たち2人の『妖力』が流れてるんだぜ?いまさら嫌がるなよ」
「ふざけやがって…絶対に飲むもんか…」
俺は覚えたての妖力を使い、自分の口を塞いだ。
「たく、往生際が悪いな、まあ、そのほうが楽しめるんだが…」
そういうとシマさんは、妖術でいとも簡単に俺の口を開いた。俺と化狸では妖力の扱いに天と地ほどの差があるようだ。
「や、やめろぉお!」
「まずは一本目、ダイの酒、『大狸』の中物からだ!」
シマさんは酒瓶をひっくり返すと俺の口の中にすべて流し込んだ。吐き出してやろうと思ったが、シマさんの妖力で蓋をされ、そのすべてが胃の中へと下った。
この前飲んだ『上』とは比べ物にならない粘り気、そして鼻をツンと刺す香りとハチミツのような甘み、これが目の前の化狸の精液からできているなんて…考えただけでも…吐き気がしてくる……
ゴキュ…ゴク…ゴク…
狸酒が喉を通ってしまった。
食道をドロリと通り抜け、胃の中に流しこまれる。重たい狸酒が胃に下る度…俺の身体は喜びを感じていた。
心臓がドクンドクンと加速するように鼓動し、全身の細胞に力が漲ってくるみたいだった。
美味い…美味い…
どれだけその味を否定しても、脳からくる信号はその一言だけだった。
悔しくて涙が止まらない…それでも、酒瓶から口を離すことができなかった。
気が付くと俺は哺乳瓶を加える赤子のように、チューチューと一心不乱に狸酒を飲んでいた。
「ほーら、おいちいでちゅか?」
や、やめろ…これ以上…飲ませるな…
ゴキュ…ゴキュ…
ノリノリで赤ちゃん言葉を使うシマさんは遠慮なく次々に酒を飲ませてくる。
すると、ついに俺の身体に変化が起こり始めた。
お腹が熱くなり、再び膨らみはじめたのだ。しかも膨張はお腹だけではなく、身体全体で起こり始めた。
「妖力適化と肉体強化が始まったか…」
身体が燃える…熱い…苦しい…それなのに…なんでこんなに気持ちいいんだ
内から外へと湧き上がる妖力は、俺の筋肉と骨格を成長させ、あっという間に膨らませた。
お腹に至ってシマさんのお腹と同じくらい膨らんでいる。
「おお、すっげえ、お腹が風船みたいになったな」
「プハァ…も、もう勘弁して…身体が…お腹が…爆発する…死んじゃう…」
「まだまだ、今から『下』を飲んでもらうんだぞ?」
「も、もう無理…」
「ほら次、ダイの狸酒の『下』だ。こんな良い酒、なかなか飲めないんだから全部飲めよぉ?」
「んんん~!」
ドロッとした『下』が口に入り、ほぼ無加工の強烈な精液臭が口と鼻いっぱいに広がった。味は塩気が強く若干苦味があり、とてもじゃないがおいしいといえるものではない…そのはずなのに…
ゴキュ…ゴギュ…ゴギュ…
んん、んふぅ…うめぇ…
マラソンをした後に飲む1口目の水のような、空腹の時に食べるハンバーガーのような、欲望のすべてを満たしてくれる…そんな味だった。腹に納まった狸酒は、余すことなく俺の身体に吸収され、そのすべてを自動的に妖力に変換していった。
妖力で満たされたお腹は水風船のように限界まで膨らみ、お腹の紋様はさらにどす黒く光っている。
「美味いだろぉ?俺ですら飲み始めたら止まらなくなっちまうからな…」
シマさんは、狸酒で泥酔する俺を羨ましそうに見つめると、頬にこぼれた酒をペロリと舐めとった。
「もっと…もっとちょうだいぃ…」
「はいよ、次は俺の酒の『下物』だ、いっぱい飲んでくれよ?」
「んっ、んっ…」
シマさんの狸酒は、ダイさんのよりも粘っこくてそれでいて塩気が強かった。味はダイさんの酒よりは劣るが、香り高いチーズのような癖になる味わいだった。
「ん…んまい…」
「まだ熟成が足りないが、俺のも結構いけるだろ?」
「うん…うん…おいしい…もっともっと…」
「ありゃ、ちょっと飲ませすぎたか?理性が飛び始めてる」
「シマさん、ユウダイのチンポを見てくれ…」
俺のチンポは妖力のリングで締め付けている狸酒の効果でビキビキに勃起していた。血管が浮き出て今にも大噴火を起こしそうだ。こんな状況でもリングが消えないのは、俺の中の妖力がさっきとは比べ物にならないほど強くなっているからだろう。
「すごいなユウダイ君は…この状況でも妖力を維持コントロールできるなんて」
「でも、あと一押しだな、次は『生』をごちそうしてやるか」
「そうだな、最初はシマさんの『原液』、最後は俺の『獣化酒』といこうか…」
[newpage]
8.泥酔と原液
「もっとちょうだい…おさけぇ…ちょうだいぃ」
アルコールせいか、それとも妖力のせいか、頭がクラクラする。全身は火照り、鉛のように重たくなったお腹からは微弱な快感が絶えず脳へと送り込まれている。けれど、絶頂に至るには一歩届かない…そんな歯がゆいに俺の身体は苛立っていた。
「ガハハ、ユウダイ相当参ってるな?」
「おさけ…おさけぇ…」
「いいのか?『狸酒』飲んでたらいつまでたってもニンゲンには戻れないぞ?」
「ん…んんんも、もどれるもん!!おれぇニンゲンだもん!!」
「おお、よちよち、そんなに怒るなよ、ユウダイは立派なニンゲンだったなぁ~、ほら次の狸酒だ…いっぱい飲めよ?」
「わーい!んんぅ~ゴギュッゴクッ…ぷふぅ…おいちぃ…」
再び身体が膨らむ。狸酒を飲めば飲むほど身体に妖力が溜まり、俺の中の『ニンゲン』が希釈されていくのがわかる。
「ああぁまた飲ませたなぁ!も、もぉ飲みたくないのにぃ…!いじわるやめてぇえ!」
「ガハハ、酔っ払ったユウダイはかわいいなぁ、化狸になったら俺の子供になるかぁ?そういえば、俺とダイの酒で変身したから実質俺とダイの息子みたいなもんか!ガハハ」
息子と言われ、なんだかむず痒い。必死にその言葉を否定しようしてもうれしくて尻尾が揺れてしまう。このままダイさんとシマさんの息子になったら…そんな想像をするだけで幸せで胸がいっぱいになってしまう。
「…ち、ちがう…お、俺は…嬉しくなんかぁ…ないぃ…」
「わかったわかった反抗期は誰にでもある、ユウダイが立派な化狸になれるよう俺たちがちゃんと育ててやるからなぁ?」
「だ、だからぁやめろってぇ」
「かわいい反抗期の息子にはおとうさんの特性生搾りを飲ませてやろう!これで曲がった精神を真っ直ぐにしてやる」
シマさんは大きなお腹を持ち上げ、腹の下から勃起した自慢の剛直を俺の顔に近づけてきた。化狸のそれは亀頭だけでも丸太くらい太く立派で、分厚い皮がなんとも柔らかそう、それでいて血管の浮き出たその出立からは男らしさを感じる。
「くぅ…そ、そんなきたないもの近づけるなぁ!!」
「ガハハ、俺のは汚いか?」
シマさんは嬉しそうに更に詰め寄ってくる。すると俺の鼻先にシマさんの鈴口が当たり、ネチョッとした生暖かい先走りが頬に付着する。
「ほら、深呼吸しろ。これがおとうさんのニオイだ」
シマさんは尻尾をブンブンと振りながら、更に竿をグイグイと押しつけてくる。包皮が顔全体を吸盤のように優しく吸い付き、俺を更なる快楽へと誘おうとしてくる。
息を止めているのも限界だった。息を吸おうと口を開いたその瞬間、ガツンとした獣のニオイが鼻から脳へ飛び込んできた。視界がモノクロになり、再びまぶたを開くとそこには、とても美味しそうなシマさんのチンポがあった。そう、その瞬間から俺はシマさんに掌握されたのだ。
「ほら、口を空けろ、しっかり味わえよ」
俺は言われるがまま、シマさんの鈴口に舌先を滑り込ませた。竿から放たれる熱気と生ハムのような塩気、そして癖になるチーズのような香りが広がった。
ちゅぱ…ちゅぱ…じゅるる…
一心不乱に舌で竿を掃除すると、シマさんは気持ち良さそうに身震いした。すると、鈴口から妖力が溢れだし俺の身体に流れ込んだ。その感覚はシマさんの大きな身体と一体化して、快楽を2人で分かち合っているようだった。
「ユウダイ初めてなのにチンポの扱いがうまいなぁ」
「んん…んぅ…」
誉められるとうれしいくて、気持ちよくて、もっと誉められたくて、更に舌を伸ばしてシマさんを刺激する。
「んおっ!?それすごっ…すぐイキそうだ…」
シマさんのチンポが更に膨れあがり硬度が増すのがわかった。チンポから漏れ出ている妖力の味もより濃くなっている。我慢できなくなった俺は、顎を外す勢いで口を空け、シマさんのチンポにかぶり付いた。
「あああ、それやばい、俺イクぞ!?ユウダイイクぞ!?俺の酒で…狸になれ!!」
シマさんが俺の頭を乱暴に抑え込んだその瞬間、放たれたシマさんの『原液』が俺の咥内を一瞬で満たした。ドクンドクンと粘っこい液体が食道を通り、胃を満たすと、俺は例えようのない達成感と幸福感で満たされていた。シマさんの一部が自分の中に混ざり込む感覚をいつまでも浸っていたい、そう心から思った。
キモチイイ…キモチイイ…
妖力で縛り付けていた俺のチンポはついに限界を迎え、トプトプと透明な汁が溢れ始めた。まだ本流ではないが、そこからは俺の大事なものが確かに漏れ始めていた。
「ふぅ~…ユウダイの口…最高だ。ダイも使ってみろよ!」
「シマ、こいつのチンポを見てみろ、『一番』が出そうになってる。それに腹の紋様も紫に輝き始めた…妖化の準備が整った証拠だ。頃合いだ、『完全獣化』させる」
「おっ、ついにか!バトンタッチするぜ?あとは上手くやってくれよ」
そういうと、シマさんは俺の口からズルりとチンポを抜いた。つい数分前まであんなに嫌だったのに、今では口寂しさすら感じてしまう。
「あ、あぁ…」
「へへ、安心しな、今からダイが…いや…『オオダヌキ様』が本気で相手してくれるからよ」
[newpage]
9.オオダヌキ
「ユウダイ…今度は俺の咥えろ」
ダイさんの口調が変わった。その声色からは逆らえない雰囲気を感じる。ダイさんはズボンを下ろすと半勃ちのそれを俺の口元に持ってきた。
「うう…ん…」
ダイさんはまだ化狸に変身していない。さっきまで狸のモノを咥えていたといっても、ニンゲンのそれを咥えるのはまだ抵抗感があった。
「おい、はやくしろ」
「んん…」
ダイさんは俺に咥えさせると、片手でシャツのボタンを外し始めた。服で隠れていたが、ダイさんの身体は、お腹をこそ狸みたいだが、全身は鎧のような筋肉で覆われていて獰猛な肉食獣のようだった。
頭を撫でられると、ゴツゴツとした掌の感触と共に、抗いようのない力の差のようなものが伝わってきた。
「…ユウダイ、化狸になるお前に、化狸のルールってやつを教え込まなきゃならん、特に性処理は化狸として生きてく上で必須のスキルだからな」
ダイさんのチンポが咥内で大きくなっていく。まだニンゲンの姿なのに、その存在感は今のシマさんを超えていた。
「うんん…んん!」
「苦しんでいるだけじゃ終わらない、わかるだろ?」
「んん…ふぅ…ふぅ…」
俺は促されるままにダイさんのそれを丁寧に丁寧に奉公し始めた。伸びかけの犬歯が当たらないよう細心の注意を払い、口全体を使って玉袋から竿先までゆっくりと舐め上げる。
「ふん…まだまだだな…」
するとダイさんは俺の頭を掴み、喉の奥まで乱暴に押し込んだ。
「んぼぉっ!?」
「おお、喉の奥は具合がいいな、喉が絞まるとチンポがトロけるみたいだ…気に入った…」
ダイさんが喉を突く度に意識が飛びそうだった。俺が苦しそうにするとダイさんはチンポを更に硬くした。
「だいぶ具合が良くなった。このまま…ここに『原液』を出してしまうか…」
「おい、シマ。ユウダイのチンポに搾酒器をつけろ。それとお前はユウダイのケツを使え、上と下同時に妖力を注ぎ込むんだ。」
「はいよ」
シマさんは慣れた手付きでチンポにホースのついた筒状の装置を取り付けると、俺の背後に回った。
「最初はくすぐったいと思うが我慢しろよ?」
シマさんは粘性の高い狸酒を手に馴染ませ、その手を俺のお尻に滑らせた。酒のひんやりした感覚と、シマさんの鋭い爪が秘部を撫でるたびに恐怖と期待でゾクゾクしてしまう。
「んんっ!」
「へへ、ケツ弄んのは初めてか?」
そう言うとシマさんは、太い指をお尻の穴にスルリと滑り込ませた。柔らかい粘膜を化狸の鋭い爪がグイグイと押し広げていく。
「んんんんんんん!?」
今まで排泄にしか使ってこなかった穴は、シマさんの指に拒否反応を示したが受け入れるしかなかった。身体の中を直接ほじくられると、身体の所有権を奪われているようでゾクゾクした。狸の鋭い爪が刺さらないか、恐怖と緊張で全身が強張り、指すらまともに動かせない。
「…ん、んん…」
「おっ?抵抗しなくなったな?もしかしてキモチいいのか?ガハハ、ユウダイはこっちの素質もあるのか」
シマさんはそう言うと、挿入する指を2本に増やした。お腹の圧迫感が更に強くなり、お尻の穴がいとも簡単にぐぐっと広がってしまった。
「へへ、エロいケツしてるなぁ~ほらズポズポっと」
「んんん!」
シマさんが指を抜いたり指したりするだけで、お尻が痺れるみたいだった。気がつくとシマさんの指が2本から4本まだ増えていて、化狸の大きな手半分程入っていた。
「おおっ、すっげぇー、このまま全部入りそうだ」
「んぼぉおおお」
も、もぉやめて…お尻、こ、壊れる…
ダイさんのチンポを咥えたまま唸るように懇願するが、その思いが化狸に届くことはなかった。
「ガハハ、苦しそうだな?それなら、今から雄の身体の一番キモチいいところ教えてやるよ」
そう言うとシマさんの指先が俺のある一点をグッと刺激した。その瞬間、頭からケツ、そしてチンポの先にまで、電撃を喰らったみたいに僕の身体は飛び跳ね、チンポから我慢汁がプシャッと噴き出した。
「んぼぉぉおおお!?」
「ガハハ!な、すげぇだろ?これが前立腺、雄の泣き所ってやつだ。つっても泣くのはチンポだけどな」
シマさんは喋りながらも、前立腺を刺激するのをやめなかった。ツンツンと突っついたと思えば、グリグリと押し潰したり、指2本で摘まむように刺激したり…。どの攻撃も俺を狂わせるには十分すぎるものだった。俺のチンポはビタンビタンと腹を打つように快感に震えていた。
「んお゛おおおおおおおお」
「よし、これで十分ほぐれただろ」
グポッと言う音でシマさんの拳が俺のケツから引き抜かれた。いつの間にか、俺のケツは指だけではなくシマさんの大きな拳を受け入れていたようだ。
ほぐれた…って、やっぱりお尻にチンポを挿れるつもりなの?
さっき見たシマさんのチンポは丸太のように太かった。あんなものが入ったら…いくら狸モドキにされて身体が頑丈になっているとはいえ本当に壊れてしまう。
「んぼおおお!ぼおおお!」
「ふふ、喜んでるみたいだな、今から俺のタヌキチンポいれてやるからな?」
「おい、シマ。チンポ挿れる前に、お前を『オオダヌキ』にしてやる。」
「俺を『オオダヌキ』に?本当か!?」
「ああ、その方がユウダイに送れる妖力の質も量も上がるからな。化狸になって歴の長いお前なら『オオダヌキ』の力もコントロールできるだろう」
「あ、ありがとう…ございます…『オオダヌキ様』」
シマさんは柄になく敬語を使うとダイさんに深々とお辞儀した。
「ふふ、敬語なんてよせ、それより顔を近づけろ、妖力をお前に流し込んでやる。」
「は、はいオオダヌキさま……いや、ダイ!」
2人は俺を挟んだままキスをした。最初は軽いものだったが、次第に互いを求める動きは激しくなった。シマさんは狸の口を大きく開け、ダイさんの口に噛みつくと、ダイさんは口元だけを部分的に獣化させ、マズルを絡ませた。そして、そのまま口伝いに妖力の交換を始めると、シマさんの体温は更に上がり、チンポが成長を始めた。同様に、俺の口の中でダイさんが更に大きくなっていった。
「んはぁ…ダイぃ…」
「まったくお前のキスは乱暴だな。まぁいい、シマ、始めるぞ…?」
「あぁ、俺は…オオダヌキになる…」
そう言うと、シマさんは怒張したそれを俺のお尻の割れ目に滑らせると、獣の咆哮と共に一気に突き立てた。
「ングオオオオオオオ!!」
「んぐあぁ!?」
身体が貫かれるような感覚、ズバンッとシマさんの巨大なチンポが俺の身体を貫くと腹が内側からボコンッと変形した。痛みを感じる隙すらなかった。あまりの圧迫感と強烈な刺激に一瞬意識が飛んでしまった。
「ングオオオオ!スゲェ!これが『オオダヌキ』の力!?身体が…デカくなる!!」
「そうだ、妖力をすべて解放しろ!そしてすべてをユウダイに流し込め!」
「グオオオオ!ヤッテヤル!オレノゼンブ…ユウダイニソソグ!!」
シマさんの身体から妖力が溢れだし全身を包み込むと、シマさんの身体の変化が始まった。顔はより獣のように、そして肉体は猛獣のように鋭く強固なモノになっていった。俺に挿入されていたチンポもビクビクと震えながら硬度を増し、穴を押し広げるように成長していった。
「ングオオオオオオオ!チンポガ!キンタマガ!カラダガ!膨ラム!!」
シマさんは俺の身体に覆い被さると猛獣のように本能のまま腰を振り始めた。シマさんが突く度に、俺に妖力が流込み、狂いそうなほどの快感が駆け抜けていく。
も、もう嫌だ…キモチいい…キモチよすぎて…もう…
「いいぞシマ、そのまますべて解放しろ!俺も獣化する…妖力をもっと流せ!」
ダイさんから全身の毛が逆立つような強力な妖力を感じた。すると、咥えていたダイさんのチンポも成長をはじめ、喉の奥まで入り込んだ。変化はそれだけではなかったダイさんの身体から蒸気が立ち上ると、身体がボフンッと膨れ、着ていた服を引き裂くように狸の身体が現れた。禍々しい紋様が浮き出たお腹が露になると、今度はお尻からズルンと滑るよう巨大な尻尾が生えた。そして股を開くように膨らんでいったのは大きな大きな玉袋だった。
チ、チンポデカすぎる…あ、顎が外れる…!息が出来ない…!
ダイさんのチンポは俺の喉を超え、胃にまで到達しているようだ。
「オオオオッ…イイゾ…ユウダイを還して、妖力が身体に流れ込んでくる…」
俺の口から流込むダイさんの妖力は、俺を通してシマさんへと流れる。そして今度はシマさんの妖力が俺を通してダイさんに流れる。口もケツも犯されて、痛くて苦しくて最悪なはずなのに…妖力の交換はそんな苦しみを忘れさせてしまうほどの快感をもたらしてくれた。2人の妖力によって、俺の中の『狸』が叩き起こされようとしている。必死に妖力を押し返そうとするも、その後すぐ2匹から何倍もの妖力が送られてきて、その度に俺のチンポは汁を噴き出した。
3匹のボルテージもいよいよ最高潮へと達し始めていた。
3匹の玉袋は妖力交換によって増幅した妖力によってパンパンに膨らんでいた。
重たくなったシマさんのキンタマが俺の身体にぶつかる度に生々しい音が響いた。
「フゥッ!フッ!ブゥオオオ!ユウダイノケツ!キモチイイ!!キンタマイクッ!イキタイ!キンタマバクハツスル!ダシタイ!イキタイッ!」
これがダイさんの言っていた『オオダヌキ』なのだろうか。シマさんのその肉体は過剰なほどに強化され、ダイさんから受け取った妖力で理性が暴走し始めていた。俺も、シマさんもいつ、絶頂してもおかしくないのにそれができないのは、ダイさんが妖力でシマさん自身をコントロールしているからだろう。
絶頂が近いのかシマさんは唸るように息をしている。腰の使い方も、素早い動きから、獲物にとどめを刺すような深く鋭い動きに変わっている。
「シマ、もう少し耐えろ」
「フウー!フウー!グオオオオ!!オ、オレ!ガマンスルッ!スルゥウウ!!」
「いい子だ、仕上げをするぞ」
ダイさんはそう言うと、両手で手印を作り妖力を練り始めた。
「これから俺たちの妖力を一気にユウダイに流し込む。最大の快感でユウダイの『酒』を一度に搾り切ることで、今まで以上の高品質な『酒』が手に入ることだろう…そして、ユウダイは俺たちの仲間になるんだ。」
ダイさんの妖力が俺たち3匹を包み込み始めた。その瞬間、身体の感度が突然跳ね上がった。
「んんんんっ!」
「グオオオオオオオオオオオ!?」
「フウー!これは、ありとあらゆる感覚を何倍にも増幅させる術だ…これで全部ぶっ放すぞ!」
シマさんとダイさんのボルテージが限界突破した。あとはダイさんが絶頂の拘束を外すだけだ。それだけで俺はニンゲンを捨てることになってしまう。
い、いやだ!やっぱりいやだ!バケモノになんてなりたくない!ニンゲンのままでいたい!
「んぼおおおおおおお!」
咥えていたダイさんのチンポがビクンと震えると、ダイさんが体重を掛けて無遠慮に押し込んだ。
その意味を俺は一瞬で理解した。
イヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだ
「イクゾッ!ユウダイの全部、俺様の妖力で塗りつぶしてやるッ!イグッ…グオオオオオオオオオッ!」
「イクッ!ユウダイ受ケトレエエグオオオオオオオオオオオ!」
あああああイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクウウウウウウウウ
2匹雄たけびと共に咥内と腸内に放たれた妖力は、俺を一瞬で満たし、完全で不可逆な獣化をもたらした。
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10.覚醒
ボッボボボボボボボボボボボボォォ…
消火栓の放水のような勢いで、俺の身体からニンゲンとしてこれから使用するはずだった『精力』が抜けていく。
身体から大事なものがなくなっていく…その喪失感と尿道を精液が通る快感だけが頭に響いていた。
「スッゲェ、ユウダイノシャセイ」
「ふう、予想以上だな、いささか回収が大変だが…いままでで最高の『原液』が手に入った」
チンポに取りつけていた搾酒機は射精の勢いで噴き飛んでしまった。そのせいで壁や天井が俺の精液で染まり、部屋全体が青臭いニオイに包まれている。それだというのに、射精の勢いは止まることなく同じ勢いで放射し続けている。
おれは… どうなって… るんだ…
これが… おれの… ニンゲンの…
ああ… もういいや… どうにでもなれ…
いまは… ただ… きもちよくなりたい…
ドクンッ
ドクン…ドクン…
ドクン…ドクンドクンドクン
お腹が熱い…そうか、俺の妖力が目覚めたのか…
『化狸』になるのか…俺…
「グオオオオ…」
「ハジマッタ…」
「ああ、見届けてやる…」
喉を鳴らし、深く息を吸うと、ニンゲンの頃の何百倍もの空気が肺やお腹に入り、身体を膨らませていった。
全身の狸毛がブワッと逆立つと、より濃い色をした獣毛が生え始め、分厚い毛が全身を覆いつくした。
骨格はゴキッゴキッと音を鳴らしながら、より強靭なものに変化していき、筋肉と脂肪の層が成長した。
愛らしさが残っていた顔は、口が大きく裂け、牙がさらに伸びていった。
尻尾はさらに伸び、大蛇のように太くしなやかに変わっていった。
ボテッとした玉袋は、妖力によって生産性を取り戻し、急激に膨張を始めた。それに伴い、精液の質が白濁としたものから、黄ばみがかった粘性の高いゼリーのような精液に変わり、ニオイまでも強烈な雄のニオイに変わった。
「グッ…グオオ…オオオオオオ!」
キモチイイ…妖力が…化狸の肉体が…全部自分のものになるこの感覚
サイコーだ…もう…我慢できねえ…
俺は窓から見える大きな満月を見つめた。
そして俺は、新しい俺を、強くなった俺を誇示するように、雄叫びをあげた。
「グオオオオオオオオオオオオオオオオ!」
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11.新しい『セイ』
17時30分、定時ちょうどに俺は上司の呼びかけを無視して会社を飛び出した。
向かう先は決まっている。
飛び込むように居酒屋『狸』に飛び込むと、一日中我慢していた変化の術を解いた。
「グオオオオオオ…」
俺は一瞬にして本来の狸の姿に戻ると、店の奥で酒造りをする2匹のもとへ向かった。
ダイさんはいつも通り、酒が保存されている水瓶と樽の様子を見ていた。
一方シマさんは、樽をかき混ぜるふりをしながら、こっそり未完成のお酒を飲んでいた。
「おう、ユウダイ、やっと来たか」
「ニンゲンのふりをするのもつかれるぜ…」
「ガハハ、ついこの間までニンゲンだったくせに、ユウダイも大分こっち側に染まってきたな」
「こうなったのもあんたらのせいだからな」
化狸になってからというもの、ダイさんの下で変化の術を教わり、何とかニンゲン社会で暮らしている。
しかし、変化の術というのはそこまで万能ではない。ニンゲンの姿を維持するのはとても労力がいる。特に狸の豊満な体系からニンゲンのようなスリムな体系に変化し更に維持するのはかなり難しい。だから最近は、ニンゲンに変化した姿を徐々に太らせることでできるだけニンゲンと狸の姿の差を減らし、負担のかからない変化をができるようにしている。そのせいか、会社での女性からの支持は地に落ちてしまった。だが…
「ぐうう…ムラムラする…シマさん、後で腹太鼓しよ」
「なんだ?昨日もあんなにいっぱい叩いてやったのに、まだ足りないのか?」
「だ、だってよ、会社にはエロい『男』がいっぱいいるんだよ?あんなところで半日過ごしていたら腹太鼓の1回や2回じゃとても我慢できねえよ!」
化狸になってから変わったのは容姿だけではなかった。どうやら、性の形まで歪められてしまったようだ。ニンゲンの頃はあんなに女が好きだったのに、今は興味の一つも湧かない。それどころか、男に猛烈な肉欲を抱いてしまう。ダイさんに聞いたところ、どうやら化狸は雄同士で繁殖する関係上、性欲の矛先が雄の身体に向いてしまうようだ。
「若いなあ、ユウダイは」
「そういうシマさんも、化狸的には若いだろ?」
「ガハハ、俺はユウダイと違ってニンゲンから化狸になったときの精神年齢が違うの」
「なんだよそれ」
「そんなにムラムラするなら会社で抜けばいいだろ?」
「してるよ毎日…」
「ユウダイ…まさかとは思うが、会社のニンゲンに妖術を使ったりしてないだろうな?」
「…ひょ、つかって、ませんケド」
「使っているな…これは」
ダイさんが頭を抱えた。
「はあ…魅惑の術は使うなとあれほど言ったのに…」
『魅惑の術』、それはかけた対象を強制的に自分のことを好きにしてしまうという術だった。これと『記憶飛ばしの術』を使って、会社の気になった男を手当たり次第喰っているなんて…口が裂けても言えない。
「なに!?会社の男を喰ってるだと!」
「やば、ってなんでばれた?」
「おいばか、ダイは神通力で相手の考えてること全部わかるんだぞ!」
「え、マジ?ご、ごめんなさああああい」
「はあ、いいか、化狸の妖力は武器であり生命線だ…もしものことがあったらなぁ…」
あー、また始まった。ダイさんの説教長いんだよなぁ。めんどくさいなー
「おい、ユウダイ、シマ、お前らいま『話が長い』とか『めんどくさい』って思ってただろ????」
やべ、ってシマさんも同じこと思ってたの??
「今日という今日は許さんぞ!お前ら2匹、今日は『酒樽全部満杯になるまで』寝かせないからな!」
「「そんなあああああ」」
こうして俺の長い長い『狸生』が始まったのだった。
おわり…