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異世界の変態?王子様(仮) 第1話 面接 後半

  

  それから、ソノダさんとは、スカイフの友だちになり

  

  面接の夜結構プライベートな話もした。

  

  それから、絶対秘密ですよ、携帯で写メ撮ったりしないで下さいねと。釘を差され、

  

  PCの画面共有にて複数枚の写真を見せてくれた。

  

  ハイクオリティ過ぎる着ぐるみにびっくりした。

  

  出来栄えに感動していると気を良くしたのか、面接後に書き込んだテキストが読んでみたいなんて言われた。

  

  たまたまその日は、何して寝たわけじゃないからハッキングされたことは別に問題ではない。

  

  「意見いただけるなら……」

  

  そういって徹夜で仕上げた1万5千文字~2万文字の小説をスカイフで送信した。

  

  気のせいか一瞬だけソノダさんが驚いた様子が伺えたが、すぐにニヤニヤとした表情になり

  

  それから語り合いながら亀速ながらその小説の執筆は続いた。

  

  その小説の更新は暫く待ってもらえないか ということを言われた。

  

  疑問に思ってつい訪ねてしまったが、数秒してから、他にも見せたい会社の仲間が居たり

  

  絵を書いてくれる人がいるんだ、なんて言われた、

  

  (おっ? まさかの合作?)

  

  仕事始まったら忙しくなるかもだろうし、今のうちにある程度書いておかねば……。

  

  それから数日後、『絶対喜ぶと思うから!』の言葉の意味を考えていたら

  

  だぶった同人誌らしきものとと2日後の航空チケットが郵送された。

  

  更には、事前に教えていた銀行口座に賃金の前払い+交通費という名目で20万円振り込まれていた。

  

  これで身支度と空港までの旅費を賄ってくれとのことだった。

  

  貴重な同人誌を譲っていただけるとは、ソノダさんは本当に良い人だ

  

  早速口座から15万円引き落とし、ネットでの仕事の収入があったとあながち嘘ではない口実を告げ母に5万円渡し

  

  ※奨学金返済やパソコンのローン&携帯通信費などで月4万円近くの出費はある。

  

  出発まで日数があればネット大手通販サイト密林さんで取り寄せたのだが

  

  出発まで後1日半である。

  

  車で駅まで行って、それから電車で市内へ行き、大型ホームセンターで様々なものを買い足した。

  

  買ったものに関しては後ほど説明するとして

  

  

  その日の夜 スカイフ、音声通話にて

  

  「こんばんは、ソノダさんお仕事お疲れ様です」

  

  「はいはい、お疲れ様、旅の準備は順調かい?」

  

  「……旅……?」

  

  「ぁーいや、旅行……でもないよね、出張で良いのかな?」

  

  相変わらず何か隠している様子が伺えるソノダさん、とはいえ突っ込むのはやめておこう、

  

  気になって気になって仕方がないが2日後それとなく分かるキッカケになるだろう。

  

  「いづれにせよ、楽しみです、ソノダさんとオフというか一緒に仕事できるのは」

  

  「そう? あ、そだ、執筆も進んでるのもあるかもだけど、送った同人誌読んでる?」

  

  「……あっ、すいません、2,3冊程ぱらぱらーっとなら……」

  

  「そっか、でもまぁ僕自信も凄く楽しみだからね、えーと確か、レイカさんの『4回目の約束』ちょっと確認してもらえるかな?」

  

  「あ……はい」

  

  「きっと喜んでもらえると思うよー」

  

  そう言われてまだ紙袋に入っていた譲っていただいた同人誌の中を確認する。

  

  「4回目の約束……っと」

  

  それにしても、ヤバイ事件に巻き込まれるって可能性はゼロではないよね?

  

  あーでも、もう少しリア充満喫できたら死んでも良いかもしれないな……。

  

  なんてことを思っているとお目当ての同人誌が目に入る。

  

  お目当ての同人誌をパラパラっと見ながらパソコン越しに戻ろうとしたその時だった。

  

  二つ折りされた印刷用紙が同人誌から落ちた。

  

  「えっ?」

  

  「あっ、それそれ、きっと喜んでもらえるかなって思って」

  

  何やらシャーペンか鉛筆で描かれた絵だった。

  

  もしかしてレイカさんのサイン?

  

  ……。

  

  なんてことあるわけないか。

  

  そう思いながら開けてみるとそこには

  

  どこか冴えない感じ、でも親近感が湧く15歳ぐらいの青年と赤いドラゴンが描かれていた。

  

  そして、冴えない青年だが、よく見るときらびやかな衣装を身にまとっていた。それこそ貴族や王族みたいな……。

  

  「こっ、これって!?」

  

  「ちょっとね、私じゃないけど、君の小説読んでファンアートていうかなんていうか、コピーだけど原画は近々渡すね」

  

  「あ、本当だ」

  

  妙にリアルでパット見気付かなかったが、どうやらアナログ原画をカラーコピーしたもののようだった。

  

  「うわぁーめちゃめちゃ嬉しいです、 これって一応自分で、こっちは紅蓮(グレン)ですよね?」

  

  「うん、 えーとそれじゃ、待ち遠しいけど二日後楽しみにしてますね、道中気をつけて下さいね」

  

  「はいっ、ありがとうございます」

  

  それから、30分ほど他愛もない話をしてソノダさんは寝て、掻き立てられまくった創作意欲をパソコンのキーボードにボクは打ち込んだ。

  

  

  深夜2時過ぎた頃、約5000文字ぐらいの執筆と一区切りつき眠るとした。

  

  余りにもうまく行きすぎていて夢じゃないかなって思ってしまう。

  

  でも、キーボードの横に置かれたアナログ原画のカラーコピーのファンアートと

  

  今日色々買った旅行で使いそうな物達、嘘ではないんだよね……。

  

  椅子に浅く座り、背もたれに頭を寄りかからせ、涎垂れるのも気にせず、幸福を堪能する。

  

  「はぁ……マジで……シアワセ……」

  

  そういえば、絵描いてくれた人誰だろう、画力は凄く上手いが、余り見ない気がする。

  

  

  それから、特に皆様に語るまでもないのでおおまかに流れを説明する。

  

  

  11時頃目を覚まし、コンビニで大好きな弁当を買って、家で食べ、手を洗ってからベッドで送ってもらった同人誌を堪能する。

  

  エロもいいけど健全も凄く良い(といってもレイカさんみたいに健全ストーリーレベルが高い人に限る)

  

  そして、読んでると眠くなるよりは創作意欲が掻き立てられ、弁当を食べて30分後にはパソコンに向かう自分が居た。

  

  それから、母と夕食を済ませ、風呂に入って、書き溜めた分を読んでいるとスカイフにソノダさんが浮上し、少しチ

  

  ャットをして進んだ分を提出して見てもらってから通話をする。

  

  「うわー、順調だね、そういえば昨日は2時まで起きてたの? 明日出発だから寝坊しないようにね?」

  

  どうやらテキストをここまで書いた時の目印の F5を押すと 『22:09 2016/01/07』と日付や時刻が出ていたのを消し忘れていてそれを見たらしい。

  

  それから暫くして、ソノダさんから画像ファイルを送信してきた、もしかして着ぐるみか!?

  

  そんな風に思ったのだが、そうではなく、 以前もらった原画をデジタルで彩色したものだった。

  

  アナログというか下線の絵もうまければ彩色も上手いとは……。 本当に凄い……。

  

  いつかその人にもお会いすることが出来るのだろうか?

  

  

  それから11時頃に通話を終え、明日の出発準備と電車の時間を確認して眠る準備にかかったが、中々眠りにつくことは出来なかった。

  

  そして、バスで駅まで行こうと思っていたが母の仕事はたまたま休みみたいで、母に駅まで送ってもらえた。

  

  研修はとりあえず3日ぐらいとのことなので それを告げてから、ボクは電車に乗った。

  

  気遣ってくれる母の優しさが嬉しく、そして就職できかけてる自分を喜んでか母の目に涙が見えた気がした。

  

  

  

  

  本当長かった、やっと親孝行出来るのかなぁ……。

  

  

  電車に30分ほど乗ってから、空港について、それから一人ではどうすればいいかわからず、スタッフの方を探して

  

  航空券を見ながら聞いてみた。

  

  荷物を預けてから搭乗口にいけば良いとのことだった。

  

  荷物を預け搭乗口に向かおうとした時売店が目に入った。

  

  (同人誌のお礼に何か……)

  

  別に賄賂(わいろ)というわけではない。

  

  それから自分の県の郷土料理のレトルトと適当な県特産物のお菓子を買ってから搭乗した。

  

  

  3時間ぐらいしてから目的地についた。

  

  先日聞いていたソノダさんのメールアドレスに到着したことを告げると、すぐにソノダさんが近くで出迎えてくれた。

  

  それから、『着いてきて』と言われ 着いて行った先には二十歳ぐらいの女の子が居た。

  

  「えっと、此方一緒に2次面接合格した、ハルカちゃん」

  

  「…どうも、ハルカです、……宜しくです」

  

  「あっ、どうも」

  

  少し人見知りなのだろうか、声のトーンが暗い気がする。

  

  ……って え?ライバル?

  

  「あ、あの、ソノダさん、非常に聞きづらいのですが、採用枠って……」

  

  「あ、うーん、一応一人ではあるんだけど……」

  

  「ぇ……ぁ……つまり……」

  

  「うん、ライバルになっちゃうね、ごめんね言うのが遅れて」

  

  「い、いえいえいえ!! ……そ、そうですか……が、頑張ります……」

  

  

  次回、いよいよ 2話 研修編へ 乞うご期待。

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