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虜の虎

  融けていく。

  なんだか、頭がぼんやりとする。

  思考が纏まらない。自分を定義するもの全てがはっきりとしない。

  自分は誰か。ここは何処か。今は何時なのか。何をしているのか。全てが霧のような何かに覆い隠されてしまっている。

  

  「やり方は山のように考えた」

  

  きもちよくて、甘い。頭の中までも甘ったるい香りに包まれている。果実のようにも花の芳香のようにも感じる。吸い込んでみるとなんだかふわふわとして気分が良い。

  この香りには覚えがあるような、でも思い出せない。

  

  「あいつのお友達を殺してやってもいい。息子をおれ専用の便器に堕としてやるのも良いな」

  

  視界はぼんやりとしてしまって何も見えない。変な気分だ。暗闇に包まれているわけでもないのに。脳みそが目からの情報を不要なものとして処理しているのだろうか。

  目だけではなく聴覚も触覚もだ。この甘美な香りを味わう事以外何も感じない。いや、腹の中でじくじくとする快感がある。

  この感じには覚えがある。何千回と経験してきた事だ。余りにも素晴らしい香りのせいで薄れていたが意識するとどんどん大きくなっていく。

  

  「おれの手であいつ自身を滅茶苦茶にしてやりてえ。あの澄ました顔をグチャグチャにできたら面白いだろうなぁ」

  快感の原因は、ちんぽだ。

  ちんぽがけつの中にはいって。声の主のちんぽなのか?太くて、長くて、おれのまんこが、すんげぇ気持ちよくって――違う。まんこなんかじゃない。けつの穴が、ちんぽでいっぱいに。

  

  「ふへぇ❤❤ちんぽでっかいぃ❤オマンコうずうずするぅ❤❤❤」

  あ、あれ?なんで。なんでおれこんなに嬉しそうに。ダメだ、ちんぽなんか嬉しくないはずだ。おれにまんこなんかないのに、何で。

  「だが、もっと良いコトを思いついたんだよ。偽善者野郎の何もかもを台無しにする最高に面白いやり方をな」

  ちんぽの熱と固さを自覚した途端に五感が戻ってくる。自分を認識する。青くい鮫肌の感覚も、尖った顔の先に付いている鼻も、ごつごつとした筋肉に覆われた全身も。自分が厳つくて醜い鮫であるという現実を思い出す。

  

  「ふへ❤あ?な、なんでぇ❤おれ❤❤、ちんぽが❤」

  

  ぼんやりとする頭を懸命に働かせると視界が明瞭になってきた。頭をゆっくりと動かすと、醜悪な顔をした猪が映る。脂で覆われた凶悪な顔だ。しかしその醜さは内面から滲み出ているようで。その目は救いがたいぐらいに濁っている。

  

  「ああ、やっと起きたか。じゃあ始めるぞ」

  

  腰を掴まれる感触がする。始める?何を言ってるんだろう。

  ちんぽの熱を腹に感じられるという事実が他の事を考える力を奪う。知らぬ間に組み敷かれちんぽをハメられているという異常な事態を認識しても、それだけだ。抵抗すら思い浮かばない。

  「何だクスリのせいでもっとバカになってんのか。てめえがクソ便器だって分からせてやるって言ったろ?バカ面晒してイけよ」

  便器?

  こいつの言っている事が何一つとしてわから、あ゛っ

  

  「んお"っ❤お"っほぉおぉおぉおおぉおぉぉおぉ❤❤❤」

  

  思考は突然に中断される。けつの穴に入っていたちんぽが突然動き始めたのだ。それは単純な動きであり、亀頭の半分ほどまで引き抜き、また根元まで穿つだけだ。

  しかしそれだけでちんぽからはたらたらとガマン汁が溢れてくる。

  きもちいい。声もちんぽもきもちいい。もっと。もっと奥まで来て。のうみそまで犯して欲しい。柔らかい所をぐりぐりして欲じい。

  「もっどもっどぉぉぉおぉ❤❤もっとおまんこぐりぐりしでぇぇ❤❤❤」

  「して欲しいなら従え。お前はちんぽが大好きな淫乱だ、言ってみろ」

  

  あ"あぁぁああぁ!気持ちいい。気持ちいい。そうだこんなに気持ちよくしてくれる方の言葉ならば喜んで受け入れなければならない。

  ちんぽちんぽ!ちんぽが好きだ。大声でちんぽが好きな淫乱だと叫びたい。

  

  「おっおっお~~~っ❤❤❤おではぁ❤❤ちんぽ❤ぶっといおちんぽだいしゅきなぁ❤❤あ"っ❤やっだべ、ダメりゃぁあ❤❤」

  

  ちがう。だめだ。こんな男の命令なんて聞いちゃいけない。

  頭の中で警笛が鳴る。このままではいけない。

  全身の筋肉を動かして逃げ出そうとする。太く子どもの頭なら簡単に潰せるであろう腕。これを使えば自分を組み伏せている男なんて簡単に跳ね除けられるはずだ。

  だけど、ああぁだめだだめだめだ。動かない。腕だけじゃなく足も尾びれも眼球までも。身体の支配権はとっくに目の前のご主人様に移ってしまっている。ご主人様?誰が?やめろこいつがご主人様のわけがない。こんな奴が、こんな奴なんかに。

  

  「次にいってみるか。口開けろ」

  「やっ❤あ"っ❤❤」

  反射的に口を開けると、ぽとりとでかい舌の上に何か液体のようなものを落とされた。まずい吐き出さないと。これは危険なものだ。

  さっき一滴飲まされただけで頭がばかになってしまった。でも甘い。舌どころか脳まで染みこむ甘さで。

  だめだ!だめだこれを飲んではいけない。今すぐにでも飲み下したいと本能が叫んでいるけど、従ったらだめだ。そうだ吐き出すんだ。いくらまんこを抉るちんぽが気持ちよくたって。この人の言葉を聞いていると頭がふわふわしてイってしまいそうだからといって、そんなものに屈したりはしない。

  そうだいくぞ吐き出すぞこの方の顔面に唾と一緒に吐き捨ててやれくらえ!

  

  ごくり。

  

  あ?

  何でおれ飲み込んで、あぁ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!来る、おれの中に「何か」が入ってきてしまう!

  

  「やだやだやだやだやだ!ゆるしてやめてやめやめ゛で、あ"っ❤あがあぁぁ来る来るぐるぅうぅぅ❤❤のーみしょしゅんごいのくるぅううぅ❤❤❤」

  

  狂え。

  踊れ。

  溺れろ。

  壊れろ。

  おれの中を真っ黒で悪意に塗れた文字列が埋め尽くす。抗おうとする理性はすぐに埋もれて消える。あったはずの嫌悪感も誇りも消えて、こいつを、ご主人様が、ちんぽが、あぁぁぁあぁ

  

  「あ❤あぁ❤❤あぁぁあ"あぁぁああああついあづいあつい"いぃぃぃいい❤❤❤おまんことけちゃうぅううう❤❤❤❤」

  

  従え。従え。従え。

  声に従え。

  「何か」おれの脳髄に染みこんで、思考を腐らせる。

  ちんぽちんぽちんぽぉぉお!ちんぽすんげェえぇええぇえ!薬を飲み込んだ瞬間にご主人様のちんぽがより一層熱く硬くなる。

  いや違う、まんこがちんぽに絡み付いているんだ。この方が頭もまんこもいっぱいに埋めつくしてくださっている。

  「何か」は油のようだ。胸に燻っていた火種と合わさり大きな炎となって脳を心を価値感を全て焼き尽くす。

  あたらしい自分へと生まれ変わっていくようだ。記憶が消えたわけではない。この方にされたこと全てを覚えている。

  

  「しゅきぃいいぃいい❤❤ごしゅじんしゃまのおちんぽしゅんごいぃぃい❤❤❤」

  

  だがついさっきまでは嫌悪していたはずの行為全てが愛おしくなる。暴力も辱めも憎んでいた全てが!どんな褒美よりも愛の言葉よりも心を満たす。ご主人様を嫌悪していた前の自分を殴り殺してやりたい。

  「今の気分はどうだ?最高だろう?」

  「はい"い❤❤❤ごしゅじんさまのぶっといおちんぽ最高でずぅうぅ❤❤❤❤」

  ご主人様!最高の気分です!

  ご主人様に使える喜びで頭がばかになっていたが、凛と響く声によって引き戻される。ご主人様のことを忘れて自分だけ快楽に浸るなどなんという失態。

  しかしご主人様は怒るどころか口角を吊り上げて見つめてくださっている。なんて優しいお方なんだ。

  

  「そうかそうか。じゃあこれはどうだ?」

  「あ゛ッ❤❤あ、ひぁあぁああ"あぁあ❤❤❤ちんぽ❤ちんぽちんぽ❤❤ちんぽうごいでるぅ❤❤❤」

  おれが返事をするとご主人様が腰を激しく動かし始めた。まんこの中をごりごりと抉られていく。こんな素晴らしいちんぽが自分の体内に入っているのが嬉しい。おれなんかの汚らしい腸液と天上の甘露たるご主人様のおちんぽ汁が混ざり合うと思うとそれだけで絶頂しそうだ。

  

  「お前の大好きな物は?」

  「ちんぽでずっ❤❤❤ごしゅじんしゃまの雄臭ちんぽだーいしゅきぃ❤❤❤❤」

  

  きもちよくてちんぽちんぽとつい叫ぶ。返事もまともにできない馬鹿なのにご主人様は怒るどころか笑っている。ああ、ご主人様の笑顔をこんな近くで見られるなんて幸せだ。幸せすぎてにやけてしまう。

  おれの口が変態な笑顔を濃くするとご主人様の腰振りが激しくなる。ぶちゅぶちゅと汚い音を漏らすマンコの音が嬉しくて、亀頭以外をマンコから引き抜いて、オマンコの奥を叩かれでぇ、ああぁぁずっげえええぇ!

  

  「ん"お"ほおぉぉおっぉおおぉぉお❤❤❤おでのまんご壊れるう"うぅうう❤❤❤❤ごしゅじんさまの雄交尾でばがになっぢまうぅうぅう❤❤❤❤❤」

  

  おれのけつとご主人様の腰がぶつかる度にパァンと音が鳴る。その音を合図におれはメスイキして歓喜を歌う。肛門はひくつくのを止められない。きっとおれのマンコは真っ赤になって青いけつを淫猥に彩っているだろう。ぐへへ、ちんぽ大好き淫乱マンコにぴったりのマンコだ!どんなちんぽでも悦んでくわえ込む貪欲なおまんこ。でも一番はご主人様のちんぽだ!おれのマンコはご主人様のちんぽの為に出来上がっているかのようにぴったりと吸い付いているんだ!

  

  「ごしゅじんしゃまのおちんぽよずぎいぃぃい❤❤❤ぶっとい猪おちんぽ専用便器ハメられでじあわぜええええぇ❤❤媚び媚び鮫おまんこにちんぽもっどもっどもっどぉおぉぉお❤❤❤❤」

  

  マンコ肉を抉り取って欲しいとおねだりをするけれど、ご主人様のおちんぽは最奥を穿った後そこで動きを止めた。一番奥はおれの雄マンコの一番弱い場所であり、そこにちんぽがあるのはとても幸せ。

  でも、それだけじゃ足りない。もっど乱暴に、ゴリゴリっておまんこ壊れるぐらいにしでもらわねぇとちんぽ大好き鮫野郎は飢えて死んでしまうんだ。

  

  「なんでえぇぇ❤❤もっどオマンコごんごんしでぐだざい"ぃぃい❤❤❤じゃねえど死んじまうぅ❤❤」

  「これを嗅げ」

  

  ご主人様はおれの言葉なんて聞いていない風に動いてくれない。ちんぽがもらえなくなったら死ぬしかしないおれの必死なおねだりも無視される。

  そしておれの前に差し出されたのはご主人様の下着だ。立派な体躯に合わせて下着も大きい。

  鼻先を近づけなくてもわかる程の臭いを発していて、直接鼻を突っ込んだら吐いてしまうかもしれないぐらいに雄臭い。まともな人間ならば絶対にやりたがらないだろう。

  だがご主人様の命令には逆らえない。もし機嫌を損なってちんぽを抜かれてしまったらすぐに狂い死ぬだろう。偉大なご主人様から下着を賜ると、ずっぽりと鼻先を股間の部分に当てて思い切り吸い込む。

  

  「ふごお"っ、お"おぉぉおぉ」

  

  うげぇぇえ。予想通りの悪臭だ。胃からすっぱいものがこみ上げてきて、目からも涙が零れてくる。

  でもやめるわけにはいかない。ちんぽの当たる部分、けつの当たる部分、尻尾穴までも念入りに嗅ぎまわる。何故こんな臭いものを嗅がせるんだろう。早くちんぽを動かしてほしい。

  

  「それはお前の大好きな臭いだ」

  何を言っているんだろうご主人様は。いくらごしゅじんさまのお言葉だからといってもおれがこんな臭い大好きなわ、け。

  ご主人様の言葉を聞いた瞬間にこの鼻が曲がりそうな匂いが和らいだ気がする。いや、でもそんなわけ。こんな臭いものを好きになるなんてありえないはずで、でも、あ、やだ。いやだ。

  

  「ん?しぶといな。じゃあもう一回だ。口開けろ」

  

  いやだ。そう思考しているはずなのに、でかい口を開けて迎合する。ぎらついた瞳から涙が流れる。けれど、口元はひくついている。笑顔を作ろうとしている。嫌なのに、受け入れたい。ご主人様の言葉が、雄の臭いが。あぁあぁ。

  びくびくと震える舌の上にご主人様がもう一度薬を垂らした。今度は忌避せず舌から喉へと。既に腐りかけの精神は急速に汚染されていく。

  

  「それはお前が昔から大好きな臭いだ。隅々まで嗅げ」

  

  嫌悪。忌避。不快な汗と雄の臭い。価値観と常識はこれを否定している。

  しかし、「何か」が自分の中に毒となって埋め込まれていく。否定しようとしてもできない。自分が自分でなくなっていく。

  全く嫌ではない。その証拠にどんどん口角がつり上がって行き歓喜の笑みを形作る。

  

  「へ、へへぇ❤おれ、しゅき❤この臭い、違う、おでは、こんな、すきぃ❤❤おれ」

  「鎧姿の雄が一日中はいた雄臭い下着だ。お前はそれが大好きな変態だ」

  

  あ、あぁぁあぁ!

  そうだ!はぁぁあぁあ!本当だ!凄く良い臭いだ。この臭い!ご主人様の高貴な香りもいいがこの雄臭さもたまらねぇ!

  さっきまで大嫌いだった臭いなのに、こうして普段は金玉が当たっているであろう場所を嗅ぐとぎらついたまなざしがとろんと下がる。いかつい鮫の顔はすっかりバカで情けない顔になっているに違いない。

  でもそんな事どうでもいい。ご主人様のちんぽを感じながらこうして雄臭い下着をくんくんとしていると脳ミソがぶっとべるんだから。

  

  「あ~~~っ❤❤雄臭チンポざいっごうぅうう❤❤❤オマンコされながら頭んながおがざれちまうぅうう❤❤❤あ、あぁ❤ふへ❤小便のシミあるぅうぅ❤❤」

  

  何やら黄色いシミを発見する。小便に見えるけど、ザーメンかな?

  後者だとしたらすげぇ特濃ザーメンだ。ふひひ。どちらか確かめようと尖った鼻先を突っ込むが下着は汗や小便の臭いがきつすぎて判別がつかない。

  ああくそ、悔しいな。シミを吸ってみれば分かるかもしれないけど、ご主人様から許されているのは嗅ぐことだけだ。

  シミをしゃぶることができたらもっと濃密な臭いを堪能できるのに。

  

  「いいぞ。舐めろ」

  なんとご主人様は何も言わなくても許可を出してくださった!さすがはご主人様だ。浅ましい欲望なんて何もかも分かっていらっしゃるんだ。

  嬉しさとともにシミのついた部分を口に含む。ちゅうちゅうと音を立てて吸うと汗と雄の性が混じったすっぱい味が拡がった。

  ああなんて美味いんだ!これ以上美味いものはちんぽぐらいだろう。肺も脳髄までも下着で陵辱されていく気分だ。

  まんこの中にはご主人様のちんぽがずっぽり。顔は激臭雄下着をずっぽり。

  上と下両方から犯されて最高にバカな顔をしていると思う。でもこの幸せいっぱいの顔は下着に隠れてご主人様にお見せできねえんだ。残念でならない。

  「そんなにこの臭いが好きか?」

  「だーいしゅきでずぅう❤❤ちんぽの臭いたまんねぇ❤❤❤」

  鼻が曲がりそうな臭いなのにたまらなく愛おしい!顔面を包んでいる下着をこすり付けると眩暈を引き起こす芳香が鼻腔を刺激する。

  呼吸をするたびにちんぽがびくびくと震える。白濁したガマン汁をこぼしているのはご主人様のちんぽのせいだけではない。

  

  「おれに抱かれるのは大嫌いだったよな?今はどうだ?」

  「最高にきまっでまずよぉ❤❤こーんなぶっといおちんぽ嫌いなりわけねえっず❤ぐへぇ❤❤❤」

  

  嫌うわけがありません!大好きです!小便かザーメンのシミかわからないものを喜んで吸う淫乱野郎は!ちんぽをハメハメしてもらうのがだいすきです!

  もっともっとちんぽを味わいたい!まんこだけじゃなく口と鼻で直接雄の股間に顔面突っ込んで汗で蒸れ蒸れの体臭を吸い込んでみてぇ!

  ちんぽをはめられながらご主人様のちんぽの匂いをかげたらもっと幸せなのに。間違いなくけつや金玉もでかくてたっぷり汗をかくんだろうな。へへ、へへへ。

  

  「そうかそうか。じゃあたっぷり犯してやるからな。便器野郎」

  

  べろべろと下着を唾液塗れにしていると、言葉と共に腰にご主人様の手が添えられた。下着のせいで視界塞がれているが、ちんぽから期待と興奮を含ませた汁が飛び出るのを感じた。

  はやく、はやくきて欲しい。でもご主人様に要求をするなんて不遜な事はできないから代わりにまんこを精一杯絞めておちんぽに奉仕する。細長い尻尾をご主人様の脚に絡ませる。

  何年もハメていただいてきたおちんぽだ。すっかり馴染んでこのおちんぽの為にあるかのごとくけつまんこは吸い付く。媚び媚びまんこは襞を絡ませて、肛門は何度も収縮し竿の根元を刺激して。お、おぉぉお

  

  「あっあっあっあっあっああぁぁ~~~~~~❤❤❤❤」

  

  だめだ、ガマンできない。必死に押さえつけている腰が動きそうになってしまう。ご主人様のちんぽに依存しきっているまんこが耐えられるはずもない。

  唾液塗れの下着に歯を立てて食いしばる。そうしないと快楽で気絶しそうになんおぉおおぉぉっ

  

  まんことちんぽが擦れて軽く絶頂する。

  ご主人様のたくましい腕に下半身を持ち上げられたからだ。爪先が頭の横に来て尻が宙に浮く。いわゆる杭打ちをする為の体勢だ。

  ご主人様の顔がおれの鼻先にくる。荒い息遣いを感じて幸福感が頭を満たす。おぉぉお願いします、はやくはやくはや

  

  「い゛っ❤❤ぎぃひい"いぃィぃぃい"いぃぃ❤❤❤ちんぽきでるぅぅぅううぅぅう❤❤❤❤」

  

  ちんぽちんぽちんぽぉ!おちんぽ動いてるうぅぅう❤❤

  ご主人様のちんぽがまた動き始めた。まんこの感じる所全てをぶっといカリ首で擦って!

  「おぉほぉぉ❤アクメとま"んね"❤へっえぇぇえ❤ヤベッ❤❤ごれやべぇよぉぉぉぉお❤❤❤」

  まんこがおちんぽくわこんでるのにご主人様のガン堀り全然止めらんねぇ!引きとめようとしてもヒダを掻き毟っておれを蹂躙する。

  ご主人様のおちんぽでおれをぶち壊して欲しい。下着の臭いも素晴らしいけどこのおちんぽには敵わない。

  メスイキを繰り返しすぎてぶっこわれたちんぽからはびゅるりと潮が飛んでいる。腰の動きに合わせてちんぽはブルンと揺れて、汚らしい汁を撒き散らす。

  自分の顔だけではなく、ベッドにも撒き散らされて。ご主人様の顔にもかかってしまった。不愉快そうに顔をしかめると、腰の動きを止めて馬鹿面を晒している淫乱の首を絞めてきた。

  「おい、何ご主人様に汚え汁かけてんだ」

  「ぐぎっ❤か、ヒュぅ❤」

  

  申し訳ありません。そう答えようとしたけれど、首をものすごい力で締め付けられて息をする事すらできない。

  首を絞められると、まんこがしまってご主人様のちんぽを一層感じられる。きもちよくて、ちんぽからはとろとろと先走りが溢れてくる。

  

  「ご主人様が叱ってんのにちんぽ勃たせやがって。お仕置きしねえと、なっ!」」

  「う゛げえエッ❤❤」

  

  

  杭打ちの体勢から正常位へと戻ると、どすんと音を立てそうな勢いでご主人様の拳が腹にめり込んだ。

  たくましい腕で何の手加減もなしに殴られたのだ。筋肉と脂肪では防ぎきれない衝撃が内臓までも響く。

  鈍い痛みとともに腹の中から何かが湧き上がってくる。口の中にまですっぱいものが溢れたがなんとかこらえる。ご主人様に汚いものをお見せするわけにはいかない。

  しかしご主人様は容赦無く、何回も腹を殴りつけた。腹を殴られる度にちんぽをくわえ込んでいるけつの穴まで振動が響くようで。メスイキをキメる。だめだ、ご主人様を怒らせてしまう。

  

  「叱られてんのにまた漏らしたのか。家畜の方がまだ利口だな」

  

  もう一回拳が。今度は鳩尾に入り、一瞬意識が飛び反射的にまんこがしまる。あまりの快感と苦痛でちんぽからドバドバとザーメンが垂れた。

  

  「お"ごお"おぉっ❤❤❤」

  

  そしてもう一回。今度は顔面に。横っ面を殴られて血が鼻先から飛んだ。脳が鐘を鳴らしたようにがんがんと揺れる。共に現れる猛烈な吐き気に再びすっぱいものがこみあげる。

  

  もう一回。もう二回。もう三回。

  

  「あ" っ❤お"おぉっ❤❤」

  

  はら、はらつぶれ" あたまが、ちんぽが。

  殴られる度に絶頂が止まらない。

  

  ご主人様は不愉快そうに顔をゆがめている。イクのをやめたいけど無理だ。拳が腹に落ちれば肺から息が漏れて行く。

  何回も何回も何回も。ごつごつとした拳が腹に鳩尾に、そして顔面に叩き込まれる。かつんと何かが床に落ちる音がした。きっと折れた牙だろう。どうせ明日には生え変わるのだからどうでもいい。

  腹を何度も連続して殴られるともはや堪えられなかった。ちんぽからザーメンが飛ぶと同時に汚いものが口から飛び散る。幸いご主人様の毛皮にはかからなかった。

  

  「殴られてアクメしやがって。本当に淫乱だなてめえは。男のちんぽくわえ込むしかできねえ便器」

  

  便器。その通りだ。

  拳が耳の穴あたりに叩き込まれて骨が軋む音がした。命の危険だと判断したのかちんぽからは精液が止まらない。牙はもう何本も折れている。口からは血の混じった汚物が止まらない。視界は霞む。

  痛い。身体中が痛い。このまま殴られ続けたら本当に死ぬかもしれない。でもきもちいい。きもちいいのといたいのが処理できなくて、頭は悲鳴をあげている。

  

  「んほお"おぉ❤❤しぬ"ぅ❤しんじゃうぅぅ❤❤❤」

  「死ねよ。てめえなんか死んだって代わりはいくらでもいるんだ」

  

  代わりがいる。そういわれた瞬間に心がざわついた。ご主人様に必要とされていないのが悲しいのだろうか。

  捨てられちゃったらちんぽがもらえないし。でも心にあるこの感覚は、寂寥感は。ご主人様に捨てられるからじゃなくて、もっと別の何かのせいな気がする。

  

  「何驚いたみてえな顔してやがんだ、当然だろ?てめえなんか便器しか使い道が無い。そのくせ便器のくせにご主人様を汚す役立たずだ」

  

  なんだか、嫌な気分だ。殴られるのは平気だ。淫乱や変態だって言われるのもなんともないのに、役立たずだと言われるのは嫌だ。

  ちんぽで頭がいっぱいで、ぼんやりとして考えられないけど、誰かに必要とされたかったんだろうか?

  

  「ボケッとしてねえでケツしめろ!ちんぽ欲しくねえのか!」

  「あ"ッ❤」

  

  まとまらない思考の海から、現実の海へと引きずり出される。今度の拳は脇腹へとめりこんで、骨がみしみしと鳴る感触がした。鈍いけれど深く深くまで刺さる激痛に耐え切れず一瞬気絶し、ちんぽをしめつける快感でまた覚醒する。

  

  「あ"、あ"ぁあぁ❤❤❤」

  

  殴られるのに合わせてまんこがしまってご主人様のちんぽをもっと感じられる。ひゅぅひゅうと死にかけながら息を吐くとご主人様のちんぽが堅くなる。

  

  「ああっ❤おちんぽ固くなってるう"うぅ❤う"れじい"❤❤❤へへぇ❤」

  「お前はどうしようもないクズだ。お前なんかいつ捨てられても文句は言えねえんだ」

  

  まただ。捨てるといわれると辛くなる。気持ちよすぎて全身と脳が幸せでいっぱいなのにどうしてこんな気持ちになるのだろう。

  涙がこぼれて身体ががくがくと震えて、子どもみたいに声をあげてしまう。

  心と身体が引き裂かれたみたいに異なる反応をする。いやだ。捨てないでください。そう叫んでいやいやと首を振る。

  無様に無く姿を見たご主人様は満足気に顔を歪ませ、また黒い液体をおれに飲ませる。頭がふわふわとしてくる。ちんぽと、甘い臭い。ご主人様のよく響く声。悲しい気持ちでいっぱいなのに、幸福感があふれ出るようにちんぽがびゅるりと白濁した液を吐く。

  「何が嫌なんだよ。今も勝手にちんぽから汁噴いてるくせに」

  

  申し訳ありません。ちゃんと、頑張ろうとしているのだけど身体がいうことを聞かないんです。

  だから、だから捨てないでください。

  「お前は馬鹿だ。少し優しくされたらころりと尻尾を振って、抱きしめられただけで本当に愛されていると簡単に騙される」

  ……騙される?

  誰が誰を騙しているんだろう。

  心にちくりとした痛みが走る。でも散々かき回された頭では思い出そうとしても無理だった。

  誰かに裏切られて、騙されている?わからない。ちんぽをハメてもらって幸せすぎて他のことは何も考えられない。

  

  「偽善者で、堅物で、つまらない騎士様とケツを売って金を稼ぐ薄汚い娼夫の恋。そんなありえない嘘を信じてたぐらいだもんな、お前」

  「ご、ごしゅじんしゃまぁ…❤もうじわげ、ありまぜん❤❤おれ、馬鹿だからあ゛っ❤あがががぁあぁぁ❤❤ちんぽちんぽやばひぃぃいぃ❤❤❤❤」

  

  今まで緩慢にマンコを往来していただけのちんぽが、ちんぽの動きが変わりイイトコロを重点的に穿ってくる。ご主人様の力強さを表すように、おれの弱い部分全てを把握しているかのようにがんがんと叩かれる。脳にまで衝撃と快感が響いて、ご主人様のちんぽにあわせてびゅっと潮を吹く。

  

  「だめへぇぇぇ❤❤❤ケツハメすんごい"いぃぃい❤❤変態鮫マンコの弱いところごりごりざれでいぐうぅぅう❤❤❤❤」」

  「優しくしてやってたのも、楽しそうに話してやったのもお芝居に決まってるのになぁ」

  ああだめだ。ご主人様の言葉は聞こえるのに意味が頭に入らない。

  騙される。嘘。お芝居。そう言われるたびにずきずきと自分の中の何かが痛むけれど快楽に全て押し流される。

  痛みの原因を探ろうとしてもできないのだ。おまんこの奥を連続して叩かれると、もうだめだ。ぶ厚い舌をぴんと伸ばして馬鹿面を晒すしかできない。

  「てめえなんかに惚れる奴なんているわけねえだろ。調子乗ってんじゃねえぞクソ便器」

  「おごぉぉぉぉおおおおぉ❤❤❤お゛っ❤❤その腰振り、やばい゛いぃぃい❤❤❤❤」

  

  心を抉る痛みと共に腰の動きが激しさを増す。このぐずぐずの肉体をぶち壊すような動き。

  腰とつるつるの尻が打ち合いパァンと音が鳴る。ちんぽが引き抜かれるたびに汚い汁の橋がかかった。ケツマンコは完全に性器と化して愛液を分泌しちんぽに必死に奉仕している。ちんぽが往来するたびにこのちんぽこそ自分を幸せにしてくれるのだとアクメと共に脳に刻まれる。

  イッて、イきまくって、全身から汚液をぶちまけて。最奥をたたき付けられ全身が痙攣し、亀頭まで引き抜かれれば腸壁がずるりとはみ出す。

  

  気持ちいい。きもちいい。きもちい。

  ちんぽとまんこからは壊れた噴水みたいに淫液が噴出している。普通ならとっくに枯れ果てているはずなのに。これも薬の効果だろうか。

  

  「いぐっ❤❤いぐぐぐいっぐうぅぅう❤❤❤とま゛んね゛ェ❤ちんぽとまんねぇぇえ❤❤❤❤」

  「あーそろそろ種付けしてやるか。マンコしっかり絞めろよ」

  

  ザーメンをもらえる。あまりの嬉しさでまんこがきゅんきゅんと反応して顔が醜くにやけていく。

  オマンコの襞削って、抉って、おれの頭までおちんぽで埋めつくして欲しいと叫ぶ。この心の苦痛を一刻も早く消し去りたかった。

  

  「はいぃぃい❤おまんこ絞めまずぅぅう❤❤❤だがらおれのあたまザーメンでいっぱいにしでぐだしゃいぃぃ❤❤❤❤」

  「いいぞ。しっかり種付けしてやる」

  

  ああぁちんぽが震えている。モロ感まんこがご主人様のちんぽびくびくとしているのを感じ取っている。

  おれのまんこなんかで感じてくださっている。その幸福でまんこがまた絞まる。もっとおちんぽに媚びたい。ザーメンをより深くまで。

  ちんぽが最奥を越えて穿たれる。媚びて絡みつくヒダもイイトコロも全部バキバキのちんぽで潰して、雄マンコを押し広げて。柔らかいマンコが、マンコが、ザーメンがくる。

  おっ

  お"ぉぉ

  

  「お゛っほお"おぉ゛❤❤❤おぉぉおおおお❤いぐいぐいぐいっぐぅぅうううう❤❤❤❤」

  

  ご主人様のザーメンがぶちまけられた瞬間におれも最高の絶頂した。足を絡ませることができない代わりに懸命に両手でご主人様を抱きしめる。ザーメンの熱とご主人様の暖かさ両方で蕩けそうだ。

  

  「ん"ひい゛いぃぃいぃ❤❤ザーメンとま゛んね"えエぇぇぇ❤❤❤」

  

  ちんぽが。ちんぽからザーメンが止まらない。ご主人様の毛皮を汚してしまうがどうにもならない。だって気持ちよすぎるんだから。絶頂の快感で絶頂してまた射精して。このままイキ続けて死ぬかもしれない。

  それでも構わないか。だってちんぽがこんなに気持ちいいんだから。まんこに力をこめるとブピッと結合部から汁が溢れた。ちんぽをまた感じられる。

  たっぷりと中出ししているぐらいなのにまだ堅いまま。こんなたくましいおちんぽ。これさえあればもう何も

  

  「いつまでも抱きついでんじゃねえよ。汚えな」

  「んぎい゛ッ❤❤」

  呆けていたらご主人様にもう一度殴られて、絡ませた手足を振りほどかれる。ご主人様は自分の毛皮についた精液を手でぬぐうと、まだだらしなく呼吸を荒くしているおれのまだ汚れていない部分に擦り付けた。

  

  「ほっ❤❤おお゛っ❤❤まんこ❤まんこざーめんでいっぱいで❤❤ひい"ぃい❤❤❤」

  「あーあーみっともねえ。お前よぉ、今の自分を見てみろよ」

  

  ご主人様が鏡台を指差すが、頭が重い。

  今はただ最高の絶頂を迎えた余韻にひたすらに浸っていたい。そして今の自分を見たくなかった。鏡に映った自分を見るのが怖い。

  けれど、ご主人様の命令には従わなくてはならない。倦怠感と疲労感に打ち勝ち、どうにか首を動かして鏡台へと視線を向ける。

  

  「そんなザマで愛して欲しいとかほざくんだからな。笑わせるなよ」

  「あ……❤あぁ」

  鏡に映っていたのは、薄汚い便器だった。

  白と青の全身は痣だらけだ。元々ついていた傷と合わせてまともな部分が無い。顔面からは無様に血と体液を垂れ流しちんぽからはとろとろザーメンが漏れて。ぎらついた目からは快感からか涙が溢れて。そして恍惚と笑っている。

  醜い。無様だ。ヒトとして完全に終わっている。これが今のおれ。

  ああ、やめてくれ。みたくない。犯されても罵られてもなんともないのに自分の醜態を見ていると心がざわつく。

  

  「なあ、お前はどう思う?お前なんかを、愛している奴がいると思うか?」

  「お前が恋人だって信じ込んでいるあいつは、お前なんかを本当に愛してると思うか?答えてみろ」

  

  沈黙。答えることができない。ご主人様からの質問なのだから答えなければならないのに、口が動かない。

  自分の中では正解は出ている。なのに言葉にできないのだ。それを口にしてはいけないと、頭の中で何かが叫ぶ。

  しかしご主人様は沈黙を許してくれない。頭を掴むと鏡の前に精液塗れの顔を強引に突き出す。

  

  「や、やだ。やべ、でぇ……」

  「ほらしっかり自分を見て答えろよ。この淫売を愛してくれる奴がいるかどうか」

  

  目を閉じたいのに閉じられず、自分の顔が嫌でも瞳へ映る。

  いかつくて、醜くて、どろどろに汚れた顔だ。張り付いているのは媚びるような笑顔。そし精液塗れの肉体。

  やめてくれ、見せないでくれ。そう叫んでもご主人様は許してくれない。犯している時も気持ち良さそうに嘲笑うと、鏡へぐりぐりと顔を押し付けてくる。

  

  「ゆるじでぇ…おねがいじまず、ゆるじで、ゆるしでぐだしゃい……やだ、やだぁ」

  嫌だ。聞きたくない。耳を塞ごうとしたけれどご主人様に両手を掴まれて動かせない。もがいてもだめだ。無意味な抵抗はご主人様の興奮を煽るスパイスにしかならない。

  でも必死に抵抗する。これ以上ご主人様の言葉を聞いてはいけない。

  もし聞いたら、何かが壊れてしまう。

  

  「答えられないか?じゃあおれが教えてやるよ」

  

  だめだ。だめだだめだ。

  

  やめて、いやだ。

  

  おねがいです、それ以上言わな

  

  

  「お前なんか」[newpage]

  「―――――っ!」

  

  声にならない悲鳴をあげて、ベッドから飛び起きる。

  鮫人らしいぎらついた瞳に映るのは、獣人同士が絡み合う悪趣味な絵が描かれた天井。何千回と観てきた眺めだ。鮫が数年前この娼館に売り飛ばされてからずっと。

  今の夢も数え切れないほどに見たもの。けれど、どれだけ見ても慣れることは無い。夢であった事に、あの猪がいない事に心から安堵する。

  

  客が去った後、いつの間にか眠りこけてしまったらしい。全身が冷たい汗でべっとりとしていた。だるい身体を起こすと汗と性の匂いが、蒸し暑い夜の空気へと溶ける。

  館中で香を焚いてはいるが到底隠す事はできない。花街の大通りに面したこの館中に染み付いたそれは人を狂わせる。嗅覚は麻痺し他の感覚は鋭敏になっていき、鮫の体内を熱いもので疼かせる。

  鮫にはすっかり慣れた匂いだ。ついさっき客の相手をしていたこの部屋にも、自分にも染み付いていて普段は意識しない。ここに売り飛ばされて以来、生活の一部であり、自分の一部となっている。

  

  「べとべとになっちゃったなぁ」

  

  鮫の身体もベッドも精液でべっとりだ。さきほどの客は金払いの良い牛人だったが、回数は多いし出す量も多いのが玉に瑕だ。鮫みたいな頑丈な娼夫じゃないと相手ができない。

  面倒かつ稼げる客を処理したということでオーナーは満足するだろう。鮫はたまったものではないが。

  いつまでも愚痴っても仕方がないと、自分の仕事を始める。客の相手をすればベッドは乱れ、精液と汗で汚れる。どうせ次の客を相手にすれば汚れるのだが、それでも綺麗にしなければならない。

  今鮫がいるのは小さな部屋だった。ベッドに鏡台、そしてチェスト。あとは薄暗い部屋を照らす燭台と、湿った空気と月明かりを運ぶ小さな窓があるだけだ。

  

  今晩は特に暑く、窓を開け放しているにも関わらずじわりじわりと鮫の青くたくましい身体に汗が滲んでいく。風呂にでも入りたいと考えたが今娼夫用の浴場は混み合っているだろうと諦める。夏の暑さのせいか客の入りがいつもより激しく娼夫全員が忙しい。みっちりと肉の詰まった風呂には入る気がしない。却って不快になりそうだ。

  

  まともに動かない足をひきずりながらもシーツを新しい物に換えて、せめてこびりついた精液だけでもなんとかしようと水にひたした手ぬぐいで全身を拭く。

  大きく張り出した真っ白な胸筋、丸太のように太い手足、6つに割れた腹。青く丸々とした尻も、ドス黒く変色したスリットも。中にまで手ぬぐいを突っ込んでしみついた臭いごと汚れをこそげとっていく。逞しい身体は日ごろの鍛錬によるものだ。娼夫として良質な商品であれというオーナーの命によるもの。足こそまともに動かないが、娼館に売られてからも筋肉を落とさぬようにと鍛え続けている。

  しかし逞しい肉体には汚れがこびりついたような感覚があった。全身が拭き終えても全く気分が晴れない。身体をいくら拭いてもこびりついた性の臭いが剥がれない感覚がするのだ。じっとりとした不快感が空気となって自分にまとわり付いている気がする。

  

  「あっついな。冬は寒いくせに」

  

  風にあたればマシになるかも、と窓辺に身体を乗り出し花街を眺めてる。

  鮫に与えられた部屋は最上階にあるおかげで眺めはそこそこに良い。といってもこの窓から見える景色はもう見飽きたものだが。

  花街の大通りに面した窓から見えるのは低俗な景色。男をひっかけようと媚を売る娼婦たち。如何わしい物を売りつけようとする露天商。周りにガンをつけながらうろつくチンピラ。くだらないことで殴り合いをしている獣人達。それを賭けの対象にしている野次馬。

  見ても何も感じない。見飽きた光景だ。だがこれこそ鮫が見る事を許された許された世界。娼館に買われた奴隷に許されるのは性臭のこびりついた部屋で男の相手をするか、毎日変わらないこの眺めをぼんやりと眺める事だけ。ここに売られてから、ずっと続く毎日。

  「……父さん」

  

  自分がここに売られた日の事を思い出す。大好きな父親と離れ離れになってしまった日。

  

  「お前はもういらないんだ」

  

  暖かく大きな手が鮫の手を引いていた。

  見上げれば、彼にそっくりな鮫が何の感情も浮かばぬ顔。自分の息子を奴隷として売り飛ばすというのに、その目には涙の一つも浮かんでいない。

  当時の鮫には理解できなかった。何で自分を売り飛ばすのか。何故いらないなんて言うのか。父親の腕にすがりついてもすぐに振りほどかれてしまう。

  「何で、どうして」

  

  小さく細い叫びを何度繰り返しても父親の言うことは同じ。いらないからだ。愛情のひとかけらも無い声色でそう繰り返すばかり。

  鮫は自分が役立たずな事は分かっていた。傭兵である父親と一緒に戦場を渡り歩いてきた。剣を磨いて鎧の手入れをして。10歳になったら剣を持って戦場に出た。戦場の外の事は何も知らない。人殺しに役立つ事以外何もできない。

  だから、足に傷を負いまともに歩く事もできない自分はごくつぶしでしかない。父親に迷惑をかけている。分かっている。

  それでも、今まで一緒に暮らしてきた自分を売り飛ばせるのかは分からなかった。

  

  「今のお前は何ができる?」

  

  鮫には分からなかった。何かができなくちゃいけないんだろうか。家族だから、愛しているから一緒にいさせてはくれないんだろうか。頭の中でぐるぐると渦を巻く。

  鮫は父親が大好きだった。無愛想で何を考えているか分からないけれど、本当は自分を大事に想ってくれているんだと信じていた。

  

  「まともに歩く事もできない。読み書きもできない。何も知らない。何もできない」

  

  父親は、潰れた蛙を見るのと同じような侮蔑と嫌悪の視線を送る。手は大きく暖かいのに見下ろす瞳は冷たく、足元が竦む。

  

  「お前なんか、愛してるわけがないだろう」

  

  やがて父親のぬくもりは手を離れ、代わりに奴隷商人の冷たい手が鮫の手を引く。

  彼を置いていってしまう。振り向く事もなく遠ざかって行く。

  

  「待って。いやだ。おいていかないで」

  

  どれだけ叫んでも振り返ってはくれない背。あの日のことは一度だって忘れていない。鮫を形作る大事な記憶。

  いつか再び父親に会いたかった。復讐をしたいのか、もう一度抱きしめてほしいのか。自分でも理由は分からないが、会って話がしたい。かつてはそれが鮫の願いだった。

  

  ――だが、今の鮫の願いは違う。もっと大事な存在が出来たのだ。

  

  窓枠から降りると、チェストから一つの箱を取り出す。

  中に入っているのは統一性が無く、ごちゃ混ぜで、わけがわからないもの。

  貝殻。ペンに紙。星空に関する本。可愛い魚の絵が描かれたお菓子の包み紙。異国の人形。そして小さな盾の形をした勲章。その他にもガラクタなのか価値があるのかわからないものばかりが詰まった箱。

  その中から一つ取り出す。それは手持ちの望遠鏡だ。

  小さいがちゃんとした造りになっていて、レンズは高級品だしも全体を覆う装飾も美しい。木彫りのそれには花や魚が刻まれて、眺めていても飽きない。望遠鏡としても素晴らしい出来だが、芸術品としても充分に価値があるだろう。娼夫の身分には似つかわしくないものだ。

  

  しかし鮫はすっかり馴染んだ手つきで弄ぶと、再び窓枠へと身を乗り出した。

  今度は薄汚れた大通りではなく、空へと視線を上げる。そうすれば見えるのは宝石にも負けぬ輝きを放つ綺羅星達だ。

  漆黒の天幕に縫いとめられて、輝いている無数の星達。あまりにも多すぎて星座やお目当ての星を探すのも難しいほど。

  しかし鮫は一つ一つ、星の集まりを指差してはぽつりぽつりと星座の名を口にしていく。神話の英雄達の名を。この世界の半分を食らったという悪竜の名を。天によって分かたれた恋人達の名を。

  それぞれに逸話や伝説をもった星座達をいとも簡単に見つけ出し、その名を呼ぶ。以前の鮫ならばできなかった事だ。

  星座の名前なんて知らなかった。その星座が何故生まれたかもしらなかった。星座なんてものがある事すら知らなかった。

  そして、星を見ようという気持ちすらなかった。星が美しいだなんて、思った事が無かった。

  

  何も知らない鮫に星の美しさを教えたのも、上を見れば違う景色が広がると教えたのも、ある一人の男だ。鮫が今宵も待っている相手。

  

  「…オルド」

  

  鮫にも聞こえるか怪しいぐらいの声を漏らすと、眩い星から目を逸らすように再び視線を大通りへと戻す。

  星空を見てからだとより一層汚く見える光景。だが、鮫の目はさっきとは違って暗い輝きをともす。

  群集の中に、フードを被った大男を見つけたのだ。夜の花街、人通りは多く誰かを探し出すなんて困難だ。だが鮫にはすぐに分かる。

  鮫がずっとそばにいて欲しいと願っている男であり、2度と会いたくないと願っている男。睨みつければ子どもが泣き出すようなまなじりを下げると、ほぅと吐息を漏らす。

  

  窓から名残惜しげに視線を引き剥がし鏡台の前へと向かう。小さな引き出しから3つの小瓶を取り出した。

  液体が入った瓶。粉末が入った瓶。そして飴玉が入った瓶。その全てがドス黒く染まっていた。薄暗いこの部屋の僅かな光をも吸い込まんばかりの漆黒。見ただけでロクでもないとわかる代物。

  

  さっきの望遠鏡とは違って、鮫に相応しく淫猥で醜悪でおぞましい。

  躊躇いもなく液体の入った瓶を手に取ると、自らの指に牙を立てて噛み切り血を数滴液体へと垂らす。赤い血はすぐに漆黒の液体へと溶け混ざり合っていく。

  

  完全に混ざり合ってのを確認すると躊躇いもなく鮫の全身へと吹きかけていく。香水をふりかけるように先ほどふき取った箇所全てに。尻尾の先。指にも一本一本丁寧に。

  その見た目に反してとろりと蕩けるような香りがした。たちまち鮫の全身は黒い液体の香りで染まっていく。

  身体だけではなく部屋中が汗と性の臭いは甘ったるい香りに上書きされる。官能的で、男を引き寄せる香りだ。美しい花を思わせるもの。これを嗅げばどんな男だって鼻をひくつかせ寄ってくるだろう。香りを纏う鮫は、花のようだ。爽快な空色に似合わぬ毒々しい香りをした花。

  今夜やってくるあの男だって、空色の芳香に夢中になるに違いない。いつものように、鮫を心から愛してくれるはずだ。

  

  その愛が本物だと、心の底から信じきって。

  ****

  虎の男が薄暗い廊下を歩いていた。

  山吹色に縞が入った美しい毛皮をなびかせ、雄雄しい肉体をフード付きのマントですっぽりとくるんでいる。このマントだけで娼夫の稼ぐ金数か月分にはなる。

  脂肪と筋肉がみっちりと詰まった肉体はどこもかしこも太い。20歳を超える息子を持ち既に壮年と言って良い年齢に入っている。しかし老いなど全く感じさせない堂々たる体躯をしていた。

  手に抱いているのは可愛らしい包み紙で覆われた何か。虎が惚れこんでいる相手への贈り物だ。

  「すーっ、はーっ」

  

  館の最上階、あるドアの前まで来ると、何度か深呼吸し、毛皮を手櫛で整えたのち扉を開く。扉の先は簡素な部屋だった。燭台と月明かりのみで照らされた薄暗い部屋。ドアを隔てた廊下と比べると余りにもみすぼらしい。

  しかし虎にとっては楽園ともいえる場所。扉を開けた途端に漂ってくる甘い香りに鼻腔を刺激され精悍な虎の相貌が緩む。

  

  「やあノア、来たよ」

  

  父母にも一人息子にも向けないであろう笑顔を、ベッドに腰かけている部屋の主へと向ける。虎を迎えるのはこの館に似つかわしくないいかつい男だった。

  月明かりに空色の肌が照らされている。薄暗い部屋で微かに見える体格はこの場所、娼館においては異様といえるものだ。

  虎よりもさらに太い足腰を備え、虎よりも更に頭一つ大きい鮫人の青年。男に身体を売るには相応しくない堂々たる巨躯。男に犯されるなんて誰も想像しないであろう顔。

  しかし、彼は紛れも無く娼夫である。

  凛々しい顔をだらしなく緩ませている虎の男に、鮫はぎざぎざの歯を見せ笑いかける。

  

  「久しぶりだなオルド。会えなくて寂しかったぜ」

  

  ノアと呼ばれた青年の笑顔を見た瞬間に、オルドと呼ばれた虎の相貌が更に蕩ける。

  軍閥貴族の出であり、この国の騎士団長でもある男。その肉体は脂によって巌のような重量感を持ち、筋肉によって見る者全てを釘付けにする美しさを持っていた。当然見せかけの筋肉ではない。虎に剣で勝てる者などこの国では片手で数えられるほどしかいない。

  肉体に相応しい鋭い眼光を持った虎の顔も勇ましい戦士の顔。人睨みすれば大人の男であろうと足を竦ませてしまうだろう。

  しかし、今そのまなじりは下がり、鮫をうっとりと拝んでいる。

  

  「ああ、ノア…」

  尖った肉食の顔。若々しく艶のある空と雲の色をした肌。そして虎の肉体よりも更に鋭く研ぎ澄まされた彫刻のような肉体。余分な物を全て取り除き、鍛え上げた筋肉のみを身につけたかのようだ。簡素なシャツとズボンの上からでもその完璧な肉体の素晴らしさが分かる。

  そしてなにより、鮫の身体から漂う甘い香り。軽く息を吸い込むだけで脳がくらくらとする程に濃厚な香りだ。吸う度に鮫への想いが膨れ上がっていくような錯覚に襲われる。

  

  「そんな所に突っ立ってないで、早くこっちに座れよ。ほら、早く!」

  

  ベッドに腰掛けながら、尻尾を振って自分の横に座るようにと指示を出す。娼夫が客に対してするには相応しくないぞんざいな口調と仕草だ。

  しかし虎は怒るどころか恍惚とした笑顔でベッドに腰掛ける。でかいけつが跨った瞬間巨体二人の体重でベッドがぎしりと悲鳴をあげた。

  

  「今回は長い事来てくれなかったじゃんか。病気でもしたのかなって、心配してたんだぞ」

  「すまなかった。いろいろと手間取ってしまって……でも今日の真夜中までが約束の期間だろう?」

  

  鮫はそれなりに人気の娼夫であり、毎晩のように違う男の相手をしている。虎も立場ある身だ。毎晩のように娼館に通うわけにもいかない。

  だから週に一度。どんな事があっても週に一度だけは会おうというのが二人の約束だった。

  娼館の主も稼ぎ頭の鮫と上客である虎の願いという事で、その時だけは他の客を断り二人の時間を用意してくれる。

  

  「ん。まあギリギリ間に合ったって事にしといてやるよ。でも埋め合わせはしてもらわなきゃなー」

  「う、うめあわせ?何をすれば良いのだろうか」

  「なんかあんだろ?手に持ってるそれとかよ」

  

  鮫に言われてようやく自分の手の中にあるものを思い出したようだ。尻同士が触れ合いそうなぐらいに近づくと、手を震わせながらも贈り物を手に取り青年へと差し出す。

  

  「きょ、きょうの君への贈り物だ。気に入ってもらえるといいんだが」

  「へっへー。ありがとよ…ってなんだよこれ」

  

  がさがさと包み紙を開けた瞬間、鮫が呆れたような声を出した。酒瓶と花束両方を手にとって半目で見比べている。

  鮫の反応を見た虎は明らかに動揺しだした。虎の予想では花束を見ればすぐに大喜びで自分に抱き付いてくれるはずだったのだ。

  

  「だめだったかな?その、こここいびとへの贈り物となると難しくて……」

  「なんつーかさぁオルドの贈り物ってズレてるなあ。恋人になる前からだけど」

  「うっ」

  「大分前くれたのは貝殻だったよな。わざわざあれ拾うために海まで行ったんだっけ?」

  「えーと、その」

  そこで鮫は鋭い目を半眼にすると鼻先を向ける。お互いの吐息がかかるぐらいの距離に近づくと、虎の頬を覆うもこもことした獣毛に手を突っ込みぐいと皮膚ごとつまんだ。

  牙をむき出しにして笑いながら虎の顔も同じような笑顔になるように皮と獣毛を引っ張ると縞々の大男はたまらず悲鳴をあげた。

  

  「いひゃっいひゃい!」

  「貝殻ってガキじゃねえんだからよー!普通いいトシした男娼に贈るかぁ!?わざわざ包装までしてよ!」

  「ひょっひょあ!ひゅ、ひゅまん!」

  「包み紙を破った時のおれの気持ち分かるかこの!今回は花なんてもってきやがって!おれなんかにこんな綺麗はお花贈ってどうすんだよ!考えろっての!」

  「わかっひゃ!わかっひゃひゃはなひて!」

  「ったく。何言ってるかわかんねえよ!」

  「ノアのせいだろう!」

  

  肉食の口が裂けるぐらいに伸ばしてからようやく手が離された。皮膚と一緒に引っ張られてしまった為に千切れた鮮やかな色をした毛がぱらぱらと床に落ちる。

  毛皮に覆われて分からないが、間違いなく赤くなっているであろう頬を労わって撫でる虎がおかしいのか鮫はきししと声を立てて笑う。

  

  「その前は手作りのお菓子持ってきたよな、蝋燭付きで。騎士団長殿の手作りの焼き菓子を食えるなんてって感動したぜ」

  「そうか!感動してくれたなら良かった!私は家事は駄目だけどあのお菓子だけは息子に作ってやろうと練習してね」

  「……オルドって本当に素直だよなぁ」

  

  皮肉も通じない恋人に呆れたのか、ずしりと巨体をもたれかからせるとそのまま体重を押し付けて甘え始めた。子どもならぺしゃんこにつぶれてしまうような重さだが日々金属製の鎧を纏っている虎には大したこともない。

  むしろその重さが心地よいと顔を緩ませて愛しい空色を受け止める。優しく肩を抱きしめると鮫の尻尾が嬉しそうにくねった。

  肩に頭をこすりつけられると汗と性にほんのりと甘い香りを混ぜたものを鮫から感じて、黒い鼻がひくつきはじめた。肉を焼く匂いよりも舶来物の香水よりも、鮫の全てが混じったこの香りが虎は大好きだった。もっともっと感じたいと鮫に寄り添うように頭をもたれかからせた。

  こうするとより一層鮫を感じる事ができる。さりさりとした空色の鱗の感触も蕩けそうなくらいに熱い体温もだ。

  

  「ノアは温かいな」

  「オルド。おれは温かいってより暑苦しい」

  「すまない。離れようか?」

  「んー許してやる。代わりにサービスしてくれ」

  

  ほれ、と頭。正確にはヒレを突き出してきた。猫がもっと構えと袖をひっかいてくるみたいだな、なんて考えを浮かべながらぴんと立ったヒレをゆっくり撫ではじめる。

  多くの魚人に漏れず淡い快感を与えてくれるそこを撫でられて、鮫のぎらついた目をとろんとさせた。許してやるも何も、鮫は虎に触れられて嫌がってなどいない。鈍感な虎でもそれは分かっている。

  鮫肌の恋人の素直でないところも可愛らしいと思いながら、ヒレの先端から根元までも何度も往復させていく。

  

  「ん……なんかうまくなってねえか?他の奴で練習とかしてる?」

  「していると思うか?」

  「いんや。そんな甲斐性ねえだろ」

  「そこは君に一途だからとか、もっと他に無いのか」

  「無い。あー本当きもちいいな」

  

  そのお返しにとごつごつした指を虎の頬へと伸ばす。さきほどとは違う指先を毛に絡ませて遊ぶ優しい手つきだ。

  蝋燭と窓から差し込む月光だけに照らされて、二匹の獣が互いをまさぐり合う。情欲を誘うもではなく大事な宝物を慈しむように、自分以外の誰かに傷付けられてはいないかと確めるように巨躯に似合わない繊細な指先を互いの身体に這わせる。

  顎の下へと手を降ろすと、縞柄の鮮やかな毛とは違う獣毛が指に触れる。それは虎の優しく誠実な内面を表しているかのようで純白で柔らかだ。空色の指を突っ込むと何の抵抗もなく沈みこんでいくそのさまを、鮫は陶酔としたように眺める。

  

  「いつも思ってるけどオルドの毛って柔らかいよな。すっげえきれいだし」

  「そうか?普通の虎人のものだと思うが」

  「いーやオルドのが一番フカフカだ。最近毛皮の客にヤられる度に確かめてるから間違いない」

  「ふむ。確かめた上で言うなら返す言葉もないが」

  

  恋人を前にして自分が他の男に抱かれたことを平然と話す。それは自分を信頼している証だと虎は思っている。どれだけ他の男に汚されたって、はしたない姿を晒したって自分が冷たくしたりしないと信じてくれているからこんな話をするのだ。虎はそう信じていた。

  だから虎も過剰に気を遣ったりはしない。本音を言えば自分の恋人がほかの男と寝るなんて嫌だ。けれど、自分が嫌がっても彼を困らせるだけだ。

  だからこうして彼の全てをありのままに受け入れようとする。それが優しさだと、愛だと思っているのだ。

  

  「君はたまに嘘つきだからな?」

  「たまにじゃなくいっつも嘘ばっか吐いてるけどこれは本当だって。信じろよ」

  

  虎に全てをゆだねて頭を太腿へと預けると、両の手で毛皮をかき回し始める。虎の清純さを象徴している白い毛にじゃれつくその手つきには、自分に無い物への羨望と愛情が表れている。

  お世辞にも心地よいとは言えない固い太腿の枕から、虎の顔を見上げてゆっくりと獣毛の一本一本の手触りを確かめるように撫でていると、虎も微笑みを返して流線型の顔を撫で回す。自分にはない滑らかな皮膚への羨望と愛情を込めてだ。

  

  「まあ、私もノアの鱗が一番素晴らしいと思うし本当なんだろうな」

  「一番って言えるぐらいいろんな相手と寝てねえだろ。奥さんとおれとしかセックスした事ねえくせに」

  「それでも君の空色が一番だと思う。これから君よりきれいだと思える相手には会えないだろうな」

  

  聞いている方が恥ずかしくなるような褒め言葉であるし、実際鮫はくすぐったそうに尻尾を揺らしている。

  しかし虎の顔は大真面目だ。正直である事が美徳だと信じている男だからか、いつもこうして歯の浮くような台詞を平然と話す。

  虎だって恋人になる数ヶ月もするのにまだこんな初々しい会話をしている自分達を少しおかしく思ったりもしていた。

  しかし言葉にせずにただ傍に寄り添うだけで愛情を伝えられる、なんて段階にはまだまだ至っていないのだ。だから言葉にできるものは全て言葉にして、その指先と体温で自分の愛情をできる限り伝えたかった。

  

  「撫でるのだけじゃなくて、口もうまくなったよな」

  「うまくなったつもりはないぞ。本心を言っているだけだ」

  「だって最初はおれともまともに話せなかっただろ。初めて来た時はぶるぶる震えて、顔真っ赤にして、どもりまくってガキみたいだった」

  「そ、そうだったかな」

  「贈り物センスは今も変わらずガキみたいだけどな。まー今回は褒めるのも撫でるのも上達したし、しばらく会いにこなかったのと変なもん贈ったのは許してやるよ」

  

  ぴょいん、と上半身をあげるといかつい顔に似合わない晴々とした笑みを見せた。

  そうして笑いかけられると落ち込んでいたことも忘れて顔が綻んだ。顔だけではなく縞模様の尻尾をフリフリと。恥ずかしげもなく振って喜びを全身で表した。

  壮年の虎であり、大きな息子までもいる。にも関わらず感情をコロコロ変えてわかりやすく身体で表現する。そんな自分の恋人をいとおしげに撫でると、自分と同じ色の花束を手に取り苦笑する。

  

  「でもなぁ。娼夫に花とか贈るのはやめような。おれじゃなきゃあとでゴミ箱にポイされてるぞ」

  「だ、だめなのか?綺麗だし香りも良いし、喜ぶと思ったんだが」

  「んー。駄目っていうかさ。おれに花って似合うと思うか?贈り物はたまーにもらってきたけどよ、花なんて贈ってきたのは旦那が初めてだよ」

  

  苦笑しつつ花をつまんで眺めている鮫を見て虎は尻尾を萎れさせてうなだれる。服の袖をもじもじといじりだして、まるで飼い主に叱られた犬のようだ。

  

  「すまない…似たような空色だったので、君に似合うかと」

  「こんな綺麗は花おれなんかに贈ってもしゃあねえだろ。こういうのは女の子にさあ」

  「いやそんな事は無いぞ。君の鱗は花と同じくらいにきれいだし、そうして花を持ってるところは本当に素敵だ。絵に描いて留めておきたいぐらいだ」

  「……オルドが絵を描いたらすげーもんできそうだな。んでも、まあ、あんがと」

  

  花束をごつい手に似合わぬ繊細さで掴むと、ベッド脇への鏡台へと優しく置く。

  虎には見えぬように名残惜しげに撫でた後、鏡台に置いてあった粉末入りの小瓶を一つ手に取った。こっそりと。虎には気取られぬようにだ。

  振り向くと、自然な笑顔でもう一つの土産である酒をあらかじめ用意していたグラスへと注ぐ。

  

  「この酒の方はなかなかにセンスが良いじゃねえか」

  「それはな、部下に選んでもらったんだ。前話した猪の副団長だよ」

  「……ああ。あの人か。じゃあ納得だ」

  「ん。君との関係を知っているのは彼ぐらいだからな。いつも相談に乗ってもらって助かってるよ」

  「まあそんな事だろうと思ったぜ――あ、旦那。マントはそこにかけてくれ」

  

  鮫が指差した先のチェストにマントをしまおうと虎が背を向ける。

  その隙に青い手が動いた。小瓶を開けると、ほんの少し。ほんの少しの躊躇を見せて中に入っている漆黒の粉末を酒瓶にぱらぱらと注ぐ。酒に落ちた途端に無色となって溶け合っていく。完全に混ざり合った後は琥珀色の酒は何事もなかったかのように振舞っている。その中身は人を破滅へと導く甘い毒へと変わっているにも関わらず。

  

  「ほら旦那、乾杯しようぜ」

  

  香りを楽しんだあと、虎へと手渡してきた。当然手渡したのは粉末入りの酒が注がれたグラスだ。

  しかし虎はグラスを受け取ったまま、じっと鮫を真剣な面持ちで見つめる。

  

  「乾杯の前にちょっと話があるんだ。いいかな?」

  「なんだよ怖い顔しちゃって。いいから早く乾杯しようぜ」

  「大事な話なんだ――息子が、ウィルがきみと会うのをやめろ言い出して」

  「あぁ?んなもん放っておけばいいだろうよ」

  

  鮫は露骨に顔をしかめた。ちらちらと粉末を注いだグラスを見ては尻尾をくねらせる。鮫からすればどんな話よりもまずは酒を、正確には酒に仕込んだモノを飲んでもらわなければ始まらない。しかし虎はグラスを持ったまま動かない。

  

  「君と会う度に、私がおかしくなっているというんだ。呆けたり眩暈を起こす事が多くなったと」

  「そりゃおれと会った時は朝まで楽しんでるからな。疲れてるだけだろ?」

  

  平静を装いつつも鮫の尾は激しく揺れていた。上機嫌の時、振り子と同じように正確なリズムで振るのではなく彼の心と同じく不規則にくねっている。

  首筋には薄っすらと汗が流れている。薄暗い部屋の中で小さく光るそれは暑さのせいではない。

  恐怖によるものだ。物語で追い詰められた黒幕のように、茹るような夏の夜には似つかわしくない冷え切った汗が全身から湧き出る。

  

  「いや違う。疲労にしては妙らいい。眩暈だけではなく、記憶が途切れたり来客と話しているときに、急に声を荒げたり。私には全く覚えがないのだが、ウィルが言うにはきみと会った翌日に必ずおかしくなっていると」

  「ん……そりゃ心配だけどよ。でもさぁこう言ったらなんだが旦那だって良いトシだろ?そういうこともあるって」

  

  鮫の口調はもはや焦りを隠しもしていない。すぐにこの会話を打ち切ってしまいたいという想いがはっきりと出ている。

  だが虎は気付かない。普段の虎であれば鮫が何かを隠していると気がついただろう。そもそも息子の忠言を受けとめて鮫と会うのを控えたに違い無い。

  

  だが今の虎には分からない。鮫をほんの少しでも疑う事なんてできない。

  

  「私もきみを信じている。だがウィルの奴は私を本当に心配しているんだ。それで……医者に行って、身体がしっかり治るまでは君に会わないと約束したんだ」

  

  虎はそこでため息を一つ吐く。口は重く、手は固く握り締められて一筋の血が拳を伝う。これから話す事が苦痛であると、言わずとも示している。

  

  「ノア。少しの間君に会えなくなると思う。数週間、一ヶ月か…そう長くはならないと思うのだが」

  

  それを聞いた途端に鮫の全身がびくりと震えた。母親とはぐれた幼子のような視線を虎へと送る。大人ですら避けて通るであろういかつい大男であるにも関わらず、今にでも泣き出してしまいそうな翠の瞳。

  

  「会えないって、そんな。なんで」

  「ほんの少しの間だよ。私の身体がよくなるまで。息子に君のことをちゃんと分かってもらうまでだ」

  

  それを見返すのはトパーズよりも美しく輝く金色の瞳。それには一切の疑念も無い。

  自分達は愛し合っているのだから。何も隠し事なんてあるわけがない。鮫が自分を害するわけがない。

  心の底から信じきっている曇りの無い瞳。

  

  「息子を安心させてやりたいんだ。だから待ってて欲しい。少しの間だけ、約束を破らせてくれないかな?」

  「……」

  

  まっすぐで、純粋な輝きが鮫を見つめる。ごつごつとした手はそっと空色に染まった腕に触れる。 腕に添えられる手はどこまでも暖かく、肉食の口で囁く言葉はどこまでも優しい。鮫の事を心から信じきっている。息子の事も愛している。

  だからこんな問題はすぐに解決できると思っていた。時間さえあればきっと息子は安心して、鮫の事も認めてくれるに違いないと信じていた。

  鮫はそんな虎の思いから逃れるように顔を伏せた。

  虎からは観ることのできないその顔には何の喜びも浮かんでいなかった。自らを盲目的に信じて、望みどおりに動いている。

  にも関わらず相貌に浮かんでいるのは傍観と苦悩。その口は堅く噛みしめられて血をぽつりぽつりと落ちる。

  

  「……そうか。もう終わりなんだな」

  「ノア?」

  

  虎からは観る事ができない。

  その雫に気付いていれば二人の運命は変わっていたなんて分かるはずもなく、薄闇に隠されて消えていく。

  「ノア、分かってくれ。君に会う事を許してもらうだけじゃない。ここで会うだけじゃなく、君を――っ!?」

  言葉がそこで途切れる。鮫がいきなり抱きついたのだ。顔をあげた時、鮫はいつもの笑顔。虎の恋人としての明るく男らしい笑顔にだ。

  虎の肩にいかつい顔をもたれかけさせる。恋人に突然甘えるような仕草をされて虎の心臓がどくりと高鳴った。

  

  「オルドぉ。そんな話後にしくれよ。おれ寂しかったんだぜ」

  「のっノア。こら、やめなさい」

  「暗い話の後でセックスなんてしても盛り上がらないだろ?やめてくれよ」

  「せっせっくすより!セックスよりももっと大事な話なんだ。ちゃんと聞いて」

  「おれはさぁ、オルドの事ずーっと待ってたんだぜ。毎晩毎晩他の客のちんぽ嫌々しゃぶりながらさ」

  

  虎の言葉を無視し体重を預けると、そのまま首下へと、雄の臭いを堪能するように尖った鼻先を埋める。片手では虎のぱつぱつに張り詰めた尻をゆっくりと撫でる

  娼夫としては極々普通の仕草であるが、虎の心臓は激しく高鳴る。妻以外の女すら知らない身には過激すぎた。虎の煩悩は刺激され今すぐにでも抱き返したくなる。

  加えて鮫の肉体からは脳ミソを蕩かすような芳香が漂ってきているのだ。花とも香水ともつかないようなそれはぴたりと密着されるとより強く感じられる。鼻腔を通り脳へとたどり着く度に頭の中に霞がかかっていくような、そんな錯覚さえ覚えてしまうほど甘美な香りだ。青くすべすべの肌を流れる汗の臭いと合わせて虎の決意をどんどんど腐らせていく。

  

  「だからさぁ。今だけでいいからおれのお願いきいてくれよ。頼む」

  

  とどめとばかりに甘ったるい声で囁かれては虎の理性なんて簡単に霧散してしまう。焦る事も無い話だ。今はこの子のお願いを聞いてあげよう。そんな言い訳に甘え、手を鮫の肩へとばし、もう片方の手は粉末入りのグラスを掴む。

  

  「そうだな…硬い話は、後にしようか」

  

  誘惑に屈服した雄の姿を見て鮫は笑みを浮かべた。その顔は恋人と話す事以外の喜びが混ざっている。

  しかし虎には分からない。自分と会えなくなるかもしれないから不安なのだなと愚かなケダモノは色恋で狂った脳ミソで受け取る。

  

  「いっつもおれのお願い聞いてくれてありがとうなオルド」

  「いいんだ。私は君が喜んでくれるならどんな事だって聞くさ」

  

  鮫の心中なんて知らぬまま、虎は蕩けた笑みで愛しい男を見つめる。頭の中にあるのは愛を囁きあう事。熱を分かち合うように抱きしめあう事。恋人を優しさで包んでやる事。

  愚かな愛と優しさに騙されて、人を狂わせる毒入りのグラスを手にとってしまった。

  

  「さあ。まずは乾杯しようぜ、旦那」

  「そうだな。それでは…何について乾杯すべきだろうか」

  「なんでもいいってーの。乾杯」

  

  グラスを合わせると一気に飲み干していく。虎の喉がごくごくと鳴り琥珀色の液体を取り込むのを、グラスに口をつけながらも鮫はじっと眺めていた。

  

  その翡翠色の瞳は深海のようだ。

  さきほどまでに笑顔で語らっていたとは思えないほどに冷たく暗く、愛おしい恋人を見るものとは思えないほどに濁っていた。

  

  「ふむ。本当に良い酒だなこれは。普段飲んでいるものとは雲泥の差だ」

  「だよな。もっと飲めよオルド」

  「ん、ありがとう。君は全然飲んでいないけどいいのか?」

  「ああいいんだよ。おれ、オルドが美味そうに酒を飲んでるところ見るのスキなんだ」

  

  くしゃりとした笑顔になると、虎の肩を抱いて引き寄せる。またもや虎の鼻腔をふわりとする香りが撫で回し、たくましい肉体の熱が伝わり蕩けそうなぐらい熱くなる。心臓を早鐘のように鳴らし想い人を見つめるばかりだ。

  

  「ノ、ノア……」

  「ほら飲んでくれよ。もっともっとさ」

  

  こうなれば虎は鮫のお願いを断れない。鮫はどんどんと酒を虎のグラスに注いでいく。鮫に酌をされる事。笑顔でもっと飲んでくれよとおねだりをされる事も嬉しくて瞬く間にグラスを空にしていく。

  その様子を眺めていた鮫は用済みだとばかりに空となった酒瓶を部屋の隅へと投げ捨て、次の行動を開始した。

  

  「じゃあ、久しぶりに会えたんだし、なんか面白い話してくれよオルド。一週間も会えなくって寂しかったんだぜ」

  「す、すまない。大事な用件で忙しくってね。今日は面白い話を仕入れてきた」

  「へへ、ありがとな。オルドの話は店に来る詩人なんかよりもずーっと面白いからいっつも楽しみなんだ」

  「私の話を面白いと言ってくれるのは君くらいだな。では、話を始めよう。これは友人から聞いた話なのだが――

  [newpage]

  いつものようにオルドの話が始まり、いつもようにおれは過去を再生する。

  オルドの話に相槌を打ち作り笑いをしながらも、意識は記憶の海へと沈めて厭わしい現実から目を背ける。

  こんな癖が付いたのは最近の事だ。オルドとの会話が苦痛になってから。騙されているとも知らずに笑うオルドの笑顔に耐えられなくなってから。

  おれを喜ばせようと楽しませようとしてくれるオルドを見ていると、自分の心がどうにもならなくなる。一時の愚かな感情に身を任せて、全てを明かしてしまいそうになる。

  だからおれは記憶の海へと沈む。暗くて冷たい記憶に浸かって、感情の炎に焼かれる脳髄を冷ます。

  

  記憶の始まりはこの娼館に来た日。父さんに捨てられて、奴隷商人の持ち物になってから数日後。

  出迎えたオーナーはぶくぶくと太った白黒をぎらぎら光る衣服に包んだ、わかりやすくいえば太ったシャチ人。

  

  「いいかい、お前達は幸せ者なんだ。ここにいればお前達みたいな役立たずでも飯と寝床と綺麗な服がもらえるんだからね」

  

  オーナーは頭を撫でながらおれにそう言った。口調は軽く、牙がぞろりと生えた口を見せつけていたから多分笑っていたんだと思う。ただ小さすぎる目は全く笑っていなかった。

  オーナーだけではない。ここにいる連中は大体似たような目をしておれを見た。娼夫の監視と護衛を勤める番兵も、オーナーの補佐や娼夫の教育を行う小男達もおれを見下す時の目はは冷たくて濁っていた。

  そして娼夫達は新しく来たおれを見ても大した興味を示さなかった。

  様々な理由でたくさんの雄が娼夫として堕ちてくる場所だ。おれがここにいる間もたくさんの娼夫が新しく入っては消えていった。

  ある綺麗な娼夫は恋人となった客に身請けされて幸せな人生を。身体の具合が良いと評判の娼夫は金持ちのペットとして引き取られていった。客から病気をもらって死んじゃった奴。死にこそしなかったけど毛皮が全部抜けて放り出された奴。

  新しく入った娼夫が翌朝首を吊って死んでいたことだってある。いちいち気にする余裕なんて無かったのだろう。でも幼いおれにはそんなこと分かるはずもなくて、嫌な奴ばかりだっていじけてたんだ。

  「いいか。お前達は花なんだ。ここに来るお客様達に相応しい美しさが無ければならない」

  

  この娼館は王都でも有名な方らしかった。

  シャチ人のオーナーが一代で築いたこの店は貴族の邸宅ぐらいには大きく、何十人もの娼夫が働いていた。

  客は毎晩ひっきりなしに訪れ美しい娼夫を犯し、或いは犯させる。

  この娼館が他と違う点は娼夫の技巧と具合だった。巧みな口淫や指の動きでたちまち客を昇りつめらせて、肉壷にぶちこめば蕩け締め付け客に至上の快感を与える。

  平民だけではなく王侯貴族や他国の商人までもが訪れた。この店で男を買う行為は男色家達にとっては一種の憧れだったらしい。

  

  上等な娼夫を用意できたのはオーナーの手腕によるものだ。

  足を頭を使い奴隷商人から幼い子どもを買い付けたり街で飢えた家族から子どもを直接買ったり。

  そして買い付けた子どもをオーナーが自ら仕込むのだ。雄に奉仕する為の肉便器に。

  最初ここに来た時は何も分かっていなかった。おれはまだまだ子どもだったし、客に抱かれるのはずっと先だと思っていた。

  すぐにそんな甘っちょろい考えはぶち壊されたけど。

  

  「いだい゛い゛いたい痛いいだぃっやめてぇ!」

  「何度言ったら分かる。お客様に奉仕する時は感じているようにお芝居をしろ」

  

  付いてすぐに始まったのはオーナー直々の調教だった。質の良い商品を揃える為に娼夫を幼い頃から仕込む。それがここのやり方。

  手始めに身体を雌のものにすべく全身に真っ黒な粉を溶かしたものを塗られた。黒く染まった部位から敏感になり手袋をはめた指でなぞられるだけで嬌声が漏れた。この粉が肉体を娼夫にふさわしい物に変える薬だと知るのはずっと後の事。乳首をいじくるだけでメスイキする淫乱になってしまった頃だった。

  スリットと肛門にも仕込まれて張り型を抜き差しされると快感と、経験した事の無い痛みで頭がおかしくなりそうで。

  

  「やめでええ!とうさん!たすけて!」

  「お前は父親に売られたんだよ。助けにくるわけないだろう」

  

  嘘だ。父さんはおれの事を捨てたりしない。いつか迎えにきてくれる。あの時はまだそう信じていたんだ。

  お前はいらないとはっきり言われたのにおれはまだ受け入れる事ができなかった。自分が何の価値も無いとまだ分かっていなかったから。

  おれはいらない子なんかじゃない――ザーメンばかりか小便までも漏らしながら心の中で何度も叫んだ。

  

  ここに入って、おれは毎日が辛かった。確かにここにいれば飯と寝床は提供された。お客様に奉仕する身だからって肉体に傷が残るようなことはされなかった。

  ただ痣が残らないぐらいの力ではたかれたりはしたし、オーナーによる仕込みは剣で切りつけられるよりも苦痛だった。

  そして、先輩娼夫や同じ頃に入った娼夫達に冷たい目で見られるのも嫌だった。大体の男娼は細く柔らかく、女物の服が似合うような狼人や豹人みたいなのが多い。

  その中で筋肉ががっしりと付いた上傷だらけのおれはとても目立った。それだけならいいけど、まともに動かない足のせいでおれは皆に迷惑をかけていた。

  慣れるまでは階段を上がる事だってつらくて誰かに助けを求めなくちゃならなかった。

  見習いとして娼夫の部屋を掃除したり、朝食の準備を手伝ったりしなければならない。でもおれは足のせいで仕事を免除されていた。

  皆からすればおれは甘やかされていて、邪魔で、迷惑だったんだろう。

  すれちがいざまに足をひっかけられて転んだり、オーナーに見えないところでこっそり殴られたり嫌がらせをされた。

  おれはやり返したりしなかったよ。自分でも役に立たないことは分かっていたから。でかい図体で皆に迷惑をかける自分が嫌いで、ここに自分の居場所はないと思った。

  

  おれはまだここで生きてしくしかないという事が分かっていなかった。ここがどんな場所なのかも。自分が何をして生きていくのかも。

  オーナーに性について教えられてはいた。でもそれは知識としてだ。娼夫として肉体を売るとはどういうことか、おれは分かっていなかったんだ。

  

  おれが理解したのはあるものを見てしまったから。ここにはおれ以外にもたくさんの子どもがいて、皆が娼夫になるべく教育を施されていた。

  オーナーに肉体を仕込まれる以外にも客を取っている娼夫を間近で見て、仕事を覚えるのもその一つだ。

  いつものようにおれが見習いをしている娼夫――細っこくい豹人に命じられて油を部屋に持っていった時のことだった。

  

  「ありがとう。今日の客は沢山使うんだ」

  

  その豹人はおれに優しかった。他の娼夫違っておれをいじめないで、仕事についてもちゃんと教えてくれた。

  客からもらったお菓子をおれに分けてくれたりもした。ここはなにもかもが嫌いだったが、あの人は好きなほうだったと思う。

  でもその日はどこか緊張した様子だった。余程の上客を相手にしなければならなかったらしい。騎士団の副団長をしている大物だ、と教えられたけどよくわからなかった。

  

  「じゃあ今日はもう下がっていいよ。あのお客さんに見つかったら大変だから」

  「――おい、何をぐずぐずしてやがる!早くしろ!」

  「はっ、はい!申し訳ありません!」

  

  せかすようなダミ声が聞こえると、豹人は部屋の奥へとすっ飛んでいった。

  豹人は恐怖に怯えているような表情で、尻尾もぴんと立ってしまっていた。その顔を見た瞬間、おれは身体を部屋の中へと滑り込ませていた。きっと怖かったのだ。あの豹人をあそこまで怯えさせるものがなんなのか。

  怖くて恐ろしくて、分からないままにするのが嫌で。どうしようもなく見たくなってしまった。

  

  ドアの向こうは薄暗く、月の明かりも燭台の火すら無い。。奇妙に思いつつもと手を彷徨わせると何かにぶつかった。

  豹人か客に触れてしまったのか、と身をすくませてがよくよく確かめてみるとそれは衝立だった。月光も蝋燭の明かりもこれがさえぎっていたのか、と分かったおれは衝立の奥をそっと覗き込んだ。バレたらきっと怒られてしまうから、物音も立てないように。

  

  「なに、あれ」

  

  けれど声がこぼれてしまった。

  ぼんやりとした明かりの中にいるのは全裸の豹人だった。それも頭を床にこすりつけるように跪いた。

  同じく全裸の猪人が豹人の尻に指を突っ込んでいた。油をたっぷりとまぶした太い指で、ぐちゅぐちゅと。

  一本だけじゃなかった。親指以外を全部ぶちこんで、時折掻き混ぜるように動かして、豹人の尻の穴は合わせて粘土細工のように蠢いていた。

  けど恐ろしかったのはそれではなくて、豹人の顔だった。激しい尻穴への陵辱は間違いなく痛みを伴っているはずだった。なのに、豹人はヨダレを垂らして宙を向いて、恍惚とした表情だったんだ。

  声がしなかったのは出せなかったからだ。たまに呼吸音を吐き出すだけの、猪の指の動きに合わせてがくがくと痙攣するだけの肉袋がそこにいた。

  

  「――ッか、ひゅっ、ぃぎっ」

  「おい。客に奉仕もしねえで何てめえだけヨガってんだ。それでも肉便器かよ」

  「ひっ、は、あぁあぁ」

  「ご主人様が聞いてんだろうが!返事しろメス猫!」

  「はあ"っ!があ"あぁぁあああぁああ!」

  

  猪の声と共に指の動きが激しくなった。さきほどまでは弄ぶように動かしていた動きから、突っ込んでは引き抜く激しい動きに。

  根元まで突っ込んだら曲げた指先で豹人の内壁をこそげ取りながら引き抜く。当然だけど耐えられるはずがなかった。

  強すぎる快感に豹人は絶頂と快感を繰り返し、死にかけの虫みたいにびくびくと跳ねていた。

  

  「じぬ"っ!じぬう"う"ぅぅううううぅぅう!」

  「死ぬわけねえだろ。汚え汁流しやがって淫売が」

  「お"ほっ!ごおぉぉおおお!」

  豹人はちんぽの先からびちゃびちゃと精液を垂れながしていた。顔は快感からなのか苦痛なのか酷く歪んで。なのに猪はゴミを見るような顔で豹人を見下ろしていた。

  本物の性行為。初めて見るそれはとてもおぞましく、おれに本能的な嫌悪感を与えた。まるで怪物に貪り食われているかのようだった。

  猪の性行為が通常のそれとは違うだなんて、小さいおれには分かるはずもなかった。

  

  (おれもあんな目に合わされちゃうの?)

  

  想像した瞬間恐怖に駆られて、衝立に力を込めてしまった。古くて不安定な衝立はぎしりと音を立てておれの存在を二人に伝えた。といっても豹人はおれを気にする余裕なんてなかったけど。

  慌てて逃げようとしたけど遅かった。動かない片足はもつれてすっ転ぶんで、芋虫みたいにもがくおれの足首が猪に掴まれた。

  

  「なんだぁ、お前」

  

  この時の猪ほどおぞましく、恐ろしい笑みは見た事がなかった。

  獲物を見つけた狩人はきっとあんな顔をするんだ。怯えるおれを頭から爪先までじっくりと眺めて、口からこぼれるヨダレをひっきりなしに舐めていた。

  小さいおれでも分かった。おれはこいつに貪り食われてしまうんだと。

  当然死ぬ気で暴れたよ。小さい手足を振り回して猪を殴りつけた。でもおれの数倍大きい肉体はびくともしなくて、簡単に押さえつけられてしまった。

  太鼓腹で押し潰されたおれの身体をごわごわの手が這い回り、乳首や腹筋をなぞるように触れていく。そのたびに身体にびりびりとしたものが走りちんぽが反応した。

  犯されるのも怖かったが、それよりも触れられるたびに淡い快感を得る自分が怖くって。

  

  「やだっやだやだやだぁ!離せよぉ!」

  「こりゃあ変り種を仕込んだじゃねえか。よし、今日はお前にしてやるよ。良かったな」

  

  猪の言葉の意味はおれにも分かった。さっき豹人がされたことがおれにもされるんだ。

  尻の穴に指を突っ込まれて、あんな乱暴に、モノみたいに。

  猪に噛み付いて抵抗した。客を傷つけたらオーナーに折檻されるとか考える余裕は無かったな。

  でも猪のぶ厚い脂肪には全く通らなくって、おれが最後の抵抗として思いついたのは助けを求めることだった。まだ隣で荒く息を吐いている豹に助けてって叫んだんだ。頼りになるひとだったし、優しかったし、おれを助けてくれるかもしれないと期待したんだな。

  

  「…では、私はこれにて失礼します。どうかごゆっくりと」

  

  でも、おれなんか助けるわけないよな。豹人はお辞儀をするとさっさと出て行ってしまった。でも本当に辛かったのは豹人が笑っていたことだった。

  おれよりも自分が助かる嬉しさでいっぱいだったんだろう。今なら当然だと思えるけど、昔のおれには辛かったよ。父さんに捨てられた時を思い出して涙が溢れた。泣いても今ある現実は何も変わらないのに。

  

  「あーあー泣いちまって情けねえなぁ。その筋肉は飾りかよ坊主」

  「ひぃっ!やだ、やだ。やめて許してくだしゃ、うぁっ!?」

  

  泣き喚くおれの涙をべろりと舐めると、猪はおれの服を引きちぎって丸裸にした。

  おれを押し潰す体躯が、果物が腐ったみたいな匂いが、そしてどんどん怒張していくちんぽが、怖かった。

  太鼓腹に押し潰されると何の抵抗もできなくなり、丸々とした指が身体を這い回ると嫌なはずなのに甘い声が漏れた。

  オーナーに調教されたせいだろうな。あの黒い粉と仕込みのせいでおれの肉体はすっかり作りかえられていたんだ。

  

  「やっ父さんたすけたすげ 、あ゛っ!はあ゛あ゛ああぁぁあぁぁぢんぽはいっでくるう゛うぅう」

  

  はじめてハメられたちんぽは張り型なんかとは比べ物にならないぐらいの快感をおれに与えてくれた。顔面から体液を流してのたうちまわるおれを嘲笑いながら猪人は腰を動かした。

  こんな情けない自分認めたくなかった。でもちんぽが腸壁を削るたびに頭までちんぽが突っ込まれたみたいで、耐えられなくて叫んでしまうんだ。

  それが猪には気に入らなかったらしい。おれの尻を何回か打ち据え不愉快そうな顔をする。

  

  「おい。ギャアギャアうるせえぞ。静かにできねえのか」

  「だずげっ!抜いでぇ!やだあぁぁ!」

  「聞いちゃいねえな。じゃあちゃんとお客様のいう事聞けるお薬使うか」

  

  言うが早いか猪人は真っ黒な飴玉の入った瓶を取り出し、指に乗せるとおれの口に突っ込んできた。油臭い不快な臭いの毛皮にえづきそうになったが太いはおれの口内を蹂躙てきて、つい飴玉を飲み込んでしまった。

  すぐに吐き出そうとした遅い。舌と歯がぐずぐずに溶けていくような感覚と共に食道から腹までも熱くなっていき、やがておれの心に異変が訪れた。

  思考がどんどんおかしくなっていく。目の前の猪人を嫌悪しているはずなのにその気持ちが消えうせていくのだ。ただただちんぽが気持ちいい。目の前の男のちんぽが愛おしくて仕方がない。言葉が耳を通るたびにちんぽが震える。

  ちんぽがきもちいい。まんこにハメていただいているちんぽが好きだ。愛おしい。おれの心は快楽に跪き、ただひたすらにちんぽをねだる便器へと堕ちていった。

  

  「は、ぁああぁ?あ"っあっあっあぅ、あぁああああ」

  「キマってきたか?ちんぽハメてくださってありがとうございますって言ってみろ」

  「ぢっちんぽはめ"てくだざってありがとうごじゃいまずぅ!」

  

  口が勝手に猪人の言葉を復唱する。そんな事微塵も思っていないはずなのに頭と肉体が言う事を聞かない。快楽に逆らう事ができない。

  自分をきもちよくしてくれるなら何でもしてしまいそうだ。

  何がなんだかわからなかった。ぶっといちんぽが出入りするだけで視界の中で星が瞬きおれの中の大事なものが死んでいく感覚に陥る。

  ちんぽが出て行くときは必死にまんこが媚びて入ってくる時も媚びてまとわりつく。動かない片足以外は全て熊の身体に絡ませていた。

  醜い鮫のガキに媚びを売られるのがそんなに気分が良いの愉悦を浮かべ腰の運動を激しくする。

  

  「ぢっぢんぽぉ!ぢんぽありがどうございま"ずぅ!はめでくださっでありがとうございます!」

  

  口が止まらない。もはやおれはおれの物ではなくなっていた。猪人に言われた事をひたすらに繰り返す。それだけしかできない人形だ。

  

  「よしよし。もっかい舌出せ」

  「んッ!?ん"むっんう"!んん"~~~~!」

  

  猪に差し込まれた指に自分から舌を絡ませる。心ではこの男を嫌悪している。だが肉体は快楽を求めて勝手に動く。舌を思い切り引っ張られるそれだけで軽いメスイキをした。明確におれの脳と肉体は狂っている。

  理由はばかなおれにも分かった。あの黒い飴玉だ。あれを飲んだ途端に思考力が奪われて欲情を抑えられない。

  分かった所でどうしようもなかったが。ちんぽがどうしようもなく愛おしい。ずっとおまんこされていたくなる。

  おれの心が分かったみたいに、猪は腰を何度も打ちつけた。

  

  「ひっ、ぎ、ぁぁあ……」

  やがて猪のたっぷりした金玉が空になるまでおれは便器として使われ続けた。雌穴はぽっかりと開いたまま戻らなくなり指先も動かすことができない。

  そんな酷い扱いをされても熊への敬愛が失われていなかった。頭ではおかしいと思いつつもまんこから垂れるザーメンの感触が愛おしかったんだ。

  そんなおれを見てふんと鼻を鳴らすと、猪は手にはめていた悪趣味な金の指輪を投げてよこした。ばかでかい宝石が付いていて、おれよりずっと価値がありそうな代物。

  

  「なかなか良かったぞ。次も上手に鳴けたらまたご褒美をやるからな」

  

  猪が去った後は精液と汗で全身がべとべとになっていた。激しすぎる絶頂の嵐に脳を焼かれ肉体を動かそうとしてもきちんと命令を出してくれない。

  加えてあの薬はしぶとくおれの思考を狂わせていた。はやく次のちんぽが欲しいと期待している自分がいたのだ。

  同時に汚物と化した自分の身体がどうしようもなく惨めで、犯されている間も散々流れた涙がしぶとく零れ出た。

  どれだけ流してもおれの身体から雄の残滓を綺麗にはしてくれなくて、戻って来た豹人に追い出されるまでっと這いつくばったままだった。

  猪はそれから何度も訪れおれを犯した。おれが反抗してもしなくても構わず薬を使っておれを狂わせた。自分が自分でなくなってしまうのも嫌だが、猪は犯すだけではなくおれに痴態を晒させて楽しむのが好きで屈辱的な行為を幾つもさせられた。

  飴玉だけではなく、オーナーに調教をされる際に使われた黒い粉を仕込まれることもあった。ちんぽを舐めるだけで身体が発情するように変えてしまう。それを見た猪は嬉々としておれを淫乱と罵った。

  

  「やめ、ろ"お"ぉっ!ちんぽっぢんぽやめでやめて"えぇえ!」

  「やめろとかほざきながらちんぽ勃たせてんじゃねえよメスガキ」

  

  罵倒されるたび頭では嫌悪しているはずなのに、ちんぽへの愛が溢れてくる。それは何をされても、殴られても首を絞められても同じだった。感情と脳が切り離されてしまう。きもちがよければ痛くても苦しくても死にそうになっても構わなかった。

  猪に手足をまとわりつかせるおれをどこか冷淡な目で見つめていた。なんだか品定めをしているような。

  そして終わった後には毎回下品な指輪や宝石をおれに寄越したんだ。

  

  「使える奴は好きだぞ。今日のご褒美だ」

  

  あの男が大嫌いだった。いつも猪のなすがままにされて、嵐が吹き去るのを待つだけだ。金目の物を寄越すのも嫌だった。まるで、飼い犬が芸を覚えたのを褒めるみたいで。

  猪が来る日は嫌で嫌で、毛布にくるまって震えていた。すぐに引っぺがされて犯されたんだけどな。

  本当ならおれは客を取るような年齢じゃなかった。

  オーナーは冷酷な奴だったが狂っていなかった。身体も作法も出来上がっていないガキだ。まともな客は買わない。まともじゃない客相手じゃあすぐに壊されかねない。合理的な理由で、ガキを客に取らせたりはしなかった。

  でも猪の奴はオーナーにたっぷりと金を積んだらしい。他の娼夫を買うのとは一桁違う料金を毎回支払ってたんだってさ。

  なんでおれにそんな金を使ってたのか?そりゃあ趣味と目的の為だろうな

  猪の奴だって下種で下劣で悪人ではあるけど狂人じゃない。あいつにとっての人生の目的の為に、そして醜悪な性的嗜好を満たす為におれを買ってたみたいだ。

  もっともそれは今だから分かるんだよな。当事のおれには狂った悪魔みたいな存在だったよ。何でおれだけがこんな目に合わなきゃならないんだ、どうして他の奴を選ばないんだって泣いてた。

  どうして、なんで。そう叫ばなかった日は一日だって無かった。

  

  その疑問はある日解消した。おれが高熱を出して倒れていた日のことだった。たぶん客に変な病気をもらったんだろうな。

  滅多に休ませてはくれないオーナーだけど、荒く息を吐いて死にかけているおれにまでは無理をさせなかった。猪からたっぷり金を搾ってくれる商品だったしな。

  医者を呼んで薬を与えて休ませてもらったのはいいけど、一つ問題があった。猪の相手をどうするかだ。

  あいつは毎日やってきてはおれを使う。おれがいないからって帰られたら大損だ。

  どうにかして引き止めなければらない。それで選ばれたのがあの豹人。おれが買われるようになるまではあの人がよく買われていたからな。

  豹人は浮かない顔をしつつも猪のいる部屋へ向かっていった。おれの方はといえばほっとしていたよ。

  一日だけでも猪に抱かれないで済むのが嬉しかった。豹人の事なんて気にもしなかったよ。

  おれが気にしたところでどうにもならなかった。分かってはいるけど、豹人を案じなかった自分を悔いる。だって、おれのせいで豹人は壊れてしまったから。

  

  熱も少しだけひいて、ぼんやりとベッドに寝転んでいると娼夫仲間の嬌声が聞こえてきたのだ。

  それも、とびきりに狂った。

  

  「ふひゃひゃひゃひゃぁぁぁ❤❤❤❤ しゅんごぉぉおぉ❤❤ ちんぽ❤❤ごしゅじんしゃまのちんぽしゅきぃ❤❤あぁぁへぇえぁ❤❤」

  

  ふらつきながらも驚いて部屋から飛び出してみると全裸の娼夫が一匹、拘束されて運び出される所だった。その姿は明らかに正気を失っていた。おれも薬を使われるとおかしくなるけど、比べ物にはならない。

  舌はだらりと垂れて、涎をだくだくと流して、目はここではないどこかを向いたまま。ちんぽからは壊れたみたいにザーメンを流しっぱなしで。

  局部には触られていないにも関わらずびくびくと全身が痙攣していた。空気が触れるだけでも感じているみたいに。

  

  「んひひひひぁっ❤❤❤❤せっくしゅ❤❤ほもせっくしゅいいぃ❤❤❤ちんぽちんぽちんぽぉ❤❤❤❤いぐいぐいぐぅ❤❤❤」

  

  幸福そうに尻尾をフリフリと振り狂っていたのがおれに優しくしてくれた豹人だった。

  歌が得意で、自分の歌を気に入ってくれた人に身請けしてもらって早くここから出るんだと、笑っていた。

  ガキのおれから見ても綺麗な人で、何人か本気で入れあげてる客もいたみたいだ。すらりとした肉体も、柔らかい毛皮もおれとはまるで違って。

  なのに、どこもかしこも精液でべっとりと塗れて、がくがくと糸が何本かちぎれた人形みたいに痙攣していた。

  そこにいたのは、娼夫としても使えなくなった壊れた便器だけだった。

  

  「なん、で」

  

  おれには何も分からなかった。ただ、さっきまでそこにいた人が壊れて消えてしまった目の前の光景にただ呆然としていた。

  突っ立っていると、あの猪とオーナーがおれの隣を通り過ぎていった。

  

  「困りますよ旦那様。あれはなかなかに好評だったのです。もう便器にしか使えません」

  「すまんな、加減を間違えた。あいつが気に入りそうだったのに、惜しいことをした。侘びはちゃんと――」

  

  おれの事なんて目に入らないで去っていく猪の片手には、真っ黒な液体の入った小瓶があった。豹人はあの薬を使われたんだろうとおれでも理解できた。

  綺麗だった先輩は、あいつに壊されてしまった。あいつのせいで。笑いながら去っていく猪の背中はずっと睨みつけてたっけ。

  でも、あの豹人が壊されたのはおれのせいなんだよな。いつものようにおれが猪に買われていたら、ああはならなかった。

  今でも思う。あのときおれが壊れているべきだったんだ。そうすれば、皆もおれも幸せになってたから。

  

  「ちんぽ❤❤ふえひっ❤❤❤ちんぽちんぽぉ❤ねぇえちんぽくでょぉぉ❤❤❤」

  

  何もかもが嘘臭かったよ。

  豹人のあの狂った姿も、おれが娼館にいる事も。

  全部夢か何かで、次の瞬間には夢から覚めるんじゃないかって。

  でも、耳に残り続ける豹人の嬌声がそれを否定した。これは現実なんだと思い知らされた。

  

  「あの猪、他の娼館でも娼夫をぶっ壊した事あるんだってよ」

  

  豹人が壊された次の日、娼夫の間は猪の話題でもちきりだった。自分もああして壊されるのではないかという恐怖は、皆にもあったようだ。

  朝の食事が済んだあとはいつもならば夕方まで寝るのが常だ。しかしその日は誰も自室へと向かわず話し合っていた。

  残念ながらおれは会話に参加させてもらえないから、皆が話しているのを盗み聞きしていたんだけどさ。

  自分が選ばれたらどうしよう、あの薬を使われたらどうしよう皆は不安になっていたが一人の娼夫が安心させるように話しだした。

  

  「でもあいつが選ぶのってさ、目がつぶれてたり片手が無かったり、あれなやつばっかりなんだって。だからおれ達は大丈夫じゃない?」

  「うへぇ悪趣味」

  「騎士団の偉いやつらしいけど、団長になれなかったからってすっげー荒れるようになったんだってさ」

  「そのウサを娼夫で晴らしてんのか。じゃあ、これからもあいつが相手すんのかな」

  「じゃねえの。可愛そうだけど、おかげで―――」

  

  話を最後まで聞かずに駆け出した。自分の部屋に飛び込み部屋の隅でうずくまると、自分の足をガンガンと殴りつけた。

  手と足、両方から血が出ても止めずに殴った。自分の足が厭わしかった。この足のせいで父さんに捨てられて、皆に邪険にされて、あの猪に目を付けられたのだ。

  いつの間にか涙が出て、手足から滲んだ血と交じり合った。痛いのか怖いのか悲しいのか自分でも分からなかったけれど、涙が枯れるまでずっとそうしていた。

  

  分かっていた事だけど、豹人は2度と帰って来なかった。

  豹人の使っていた僅かな荷物はすぐにゴミに出され、部屋を使っていた痕跡は全て消されて新たな娼夫が使用する事になった。

  オーナーは何も言わず、娼夫の皆も怖くて詮索せずに、いつのまにか豹人についても猪についても誰も口にしなくなった。消えた娼夫についていつまでも気にする余裕なんて皆無かったのだろう。

  おれも豹人のことを気にしてはいられなくなった。そんな余裕無くなったんだ。

  あの頃からおれを買う客が急に増え始めてさ。おれの身体は大きくなるにつれて訪れる客は増えて、オーナーも屈強な娼夫を好きにできると店のウリにして、おれ目当てで訪れる客の相手を毎日のようにする事になった。

  見栄えをよくする為にって、おれに身体を鍛えさせ始めたのもこの頃だったかな?おかげでこんなにも無価値な筋肉がついちまった。

  

  「こりゃぁいいな、こんなでけぇ身体したガキにナニしてもいいなんてよ。おい腕後ろに組んで立てってみろ」

  

  物珍しさに加えて頑丈で痛めつけても壊れないからか、おれの常連となる客も出た。勿論2度とおれを買わない客もいっぱいいたけど。

  猪が来ない間は少しでも心を休めることができたのに、おれが一人でいられる時間はどんどん少なくなっていった。精液を綺麗にする暇も無く次の客の相手をすることも増えた。

  

  「これは噂に違わぬ偉丈夫だな。これを情夫として好きに使えるというのだから、たまらぬな」

  そして娼館に来て季節が幾度か巡った後。おれはこの娼館ではそれなりに人気になっていた。

  おれの肉体から精液と汗の臭いは剥がれる日は無くなった。昔は刀傷が付けられてばかりだった柔らかく白い腹と胸には代わりに殴られた痣か鞭の痕が残るようになった。

  

  「こんな立派な身体で。どうして娼夫なんかをやっているんだ?なぁ」

  

  おれの甚振り方はおおざっぱにわけると2種類だ。一つ目は決まったように足の傷をなじる連中。何故こんな立派な体躯をしていながら男娼なんてしているのか、この傷はどうしたのかとニヤつきながら聞いてくる。

  

  「店主から聞いたぞ。その歳で傭兵なんぞしていたのだろう?こうして男に媚を売って。惨めではないのか?」

  

  本心ではどうでも良くて、おれの事を辱めたいだけだ。

  脂肪だらけの豪商や痩せ衰えた年寄りどもにとっては若くて逞しい男を好きに甚振れるなんて楽しくて仕方ないんだろう。

  あんな連中の相手なんてしたくもないが厄介な事に金だけは無駄に持っている。大金をオーナーに積めばおれは断る事なんてできなかった。

  

  二つ目はただひたすらにおれの肉体を痛めつける連中。

  鮫らしく牙をへし折ってもすぐに生え代わり、頑丈な筋肉で覆われた肉体は痛めつけてもなかなか壊れない。鬱憤を晴らすには最高だったんだろうな。

  そして白い腹は殴りつければ痣がくっきりと残り、鞭でうてば赤く淫らな傷が映える。犯されながら殴られるのは当たり前だった。

  ちんぽをハメながら首を絞めればマンコも絞まるから、と死にかけるまで首を絞められる事もあった。

  牙をへし折ってもなんの問題も無い。それで喜ぶ淫乱ですとオーナーが宣伝してからは牙を一本一本へし折る客が増えた。どれだけ泣いても許してくれなかった。

  部屋にくるなり腹を殴り、便器なら便器らしくしろと服を破かれ首輪を付けて這い蹲らされた。うずくまっているおれを踏みつける客の腐りきった視線見上げる度に吐き気が湧いた。

  

  (どうして、おればっかりいやな目に合うんだろう)

  

  時折疑問に思う事はあった。何で自分にはいやな客ばかり来るのか、と。

  おれが甚振り鬱憤を晴らすのに都合の良い存在であるのはわかる。でもおれはそれなりに有名な娼夫で、いろんな人がおれを知っているはずで。おれに酷い事をしないで優しくしてくれる客は何故こないのか、それが分からなかった。

  

  (みんな、おれと違う)

  

  娼夫仲間はおれみたいに殴られる事はあんまりなくて、罵られたりもしない。客と恋仲になって、その人の専属みたいになる奴もいた。

  抱かれもせずに客に酌をするだけの奴も。客は軽く頭を撫でて、頬にキスをするだけで満足し、大金を支払う。

  そしてそんな奴らは早々に身請けされてここを出ていった。出て行く時の顔は皆嬉しそうで、幸せそうで。客に殴られた痣だらけの顔で作り笑いをするだけのおれとは全く違っていた。

  

  (おれを好きになってくれるひとは、どうしてきてくれないんだろう)

  

  抱きしめられて撫でられて笑う娼夫が羨ましかったよ。男に犯されるのを嫌悪していたくせに勝手な話だな。

  ただ、いつの間にやら男同士でのセックス自体は嫌でもなくなってたんだよ。逞しい肉体を見て欲情するようになっていた。

  猪があまりにも恐ろしかっただけで、おれは男が元々好きだったのかもしれないな。まあ、どれだけ羨んでも客がおれに向ける手はおれを痛めつけるためのものばかりだったけど。いつか壊れてしまってもおかしくなかった。おれが今でもおれのままでいられるのは、あるひとのおかげだ。

  

  おれから苦痛や恐怖を取り去ってくれたひとがいたんだ。名前はロッソさん。

  ロッソさんはふさふさの茶色いたてがみをした獅子人のおじさんだった。

  初めて店に来たその人はおれを見た途端に抱きついてキスをしてきた。目を丸くしているおれに構わずヒレや鼻づらをよしよしと撫でながらもキスを繰り返すロッソさんの目はとても綺麗だった。他の客ともキスなんて何度もしたから恥ずかしくはなかったけど、子ども扱いされているみたいで少し照れ臭かった。

  

  「かわいそうに。もう大丈夫だからね」

  

  おれを一目見て惚れたと言ってくれたあの人はとても優しくしてくれた。おれを初めて抱く時も乱暴はしなかったし、おれの身体のことを馬鹿にしたりもしなかった。ずっとおれを愛していると、素敵だと囁いてくれたのもとても嬉しかった。

  朝までずっと交わった後見送りに出るおれにキスとまた必ず来るという約束を残してくれた。おれはすっかり舞い上がってキスを返したんだ。おれもずっと貴方の事を待っていますってどもりながら約束をして。

  

  それからしばらくは楽しい毎日だった。客になじられるのも穴に溜まった精液を掻き出して洗うのも全く苦にならなかった。

  眠るときは毎日ロッソさんの事を想い、朝起きたら今日はあの人が来てくれるかもしれないと希望に夢を膨らませた。

  ロッソさんは毎日のようにおれに会いに来てくれた。おれを買う金だって馬鹿にならないだろうに、土産だって買ってきてくれたんだ。

  でかい宝石に煌びやかな金細工。ロッソさんの気持ちも嬉しかったし、貰ったものを身に着けていると娼夫仲間が羨望の眼差しを向けてくることも誇らしかった。

  お土産のお礼にとおれが頑張って奉仕したら獅子人は顔をほころばせておれのヒレを撫でてくれた。

  

  「君は本当に良い子だね。他の汚らしい娼夫共とは違う」

  

  ただ他の娼夫に対しては冷たく蔑んでいた。他の娼夫とは違うというけれどおれはこの娼館で一番汚れた人間だ。ロッソさん以外の客には変わらずに汚らわしい行為をされていた。

  だから娼夫仲間を侮蔑されることはおれが汚れていると言われているようなもので、少し嫌だったけれどロッソさんを不機嫌にさせたくなかったから黙って聞いていた。

  

  「新しくできた娼館に行ったんだけどね、酷いものだった。品性の欠片もない淫売しかいない」

  

  「一昨日?君が他の客に買われていたから他の娼夫数人を買って遊んだよ。やはり君が一番だ。改めてそう感じたよ」

  

  ロッソさんはおれ以外にも沢山の男娼を買っているようだった。店に来た際も他の客に買われていなければおれを買うけれどいなかったら他の男娼で適当に済ませる。

  店に来ないで他の娼館に行く事もあった。大体週の半分はおれ以外の男娼と寝ていただろうか。

  「いつもあれは私に冷たいんだ。子ができてからは私と寝る事を頑なに拒んでいる。酷い女だろう?婿養子というものは大変だよ」

  

  それにロッソさんは妻子がいた。家庭環境は最悪と言って良いものだったみたいだけど。毎晩情事の前には家庭の愚痴をおれに聞かせた。そして慰めて欲しいとおれに奉仕を求めるのだ。ちんぽをしゃぶってやるたびに、甘えるように身体をこすりつけるたびに喜んだ。

  奥さんよりもおれの方が愛されているのだという事実はおれの心に暗い喜びを与えてくれたし、おれ以外の男娼と寝る事もそこまで気にならなかった。だって毎回のように他の男娼と寝たことを後悔して、おれが最高だと褒めてくれたし。

  

  娼夫仲間がおれの事を遊ばれてるだけなのに馬鹿な奴だな、なんて言っても気にしなかった。遊ばれているのは他の奴なんだ。だってあんなに優しくしてくれるし。

  

  ロッソさんは行為の際おれのちんぽに触ることを全くしなかった。どれだけおれがちんぽに奉仕しても逆は無い。ロッソさんだけが射精を繰り返しておれは全く出さないまま終わる事もあった。それでも我慢した。愛してくれていてもおれの薄汚いちんぽなんかに触りたくないと思うのも仕方がないし。

  

  何よりおれはロッソさんの事を心から愛していたし、同じようにおれを愛してくれていると思ってたし。

  

  だからお願いをしてしまったんだ。

  情事を終えた後、いつものようにおれに腕枕をしてくれるロッソさんに抱きついて。

  

  「あ、あのロッソさん。おねがいがあるんです」

  「うん?何でも言ってごらん。次は何がいい?やっぱり細工物かな?指輪は前あげたかヒレに付けられるやつにしようか」

  「ううん。物じゃなくって、おれたち恋人ですよね?だから、だからおれロッソさんと」

  

  身請けをするには娼夫の価値に見合った金がかかる。奴隷商人から買い取った際の額に加えて今後稼いだであろう金までも支払わなければならない。おれ程度の娼夫でも相当な金が必要になるだろう。といってもロッソさんには大した額じゃないはずだ。毎晩おれを買って遊べるほどの金持ちだし、持ってきてくれるお土産も庶民では手が届かない程の高級品だった。

  

  「おれを助けてください」

  

  「おれロッソさんと一緒に暮らしたいです。おれの事、身請けして欲しいんです」

  

  何よりおれたちは恋人同士だった。だから愛しているおれを娼館に置いていくなんてロッソさんだって嫌に決まっている。だから、きっとおれの事を連れ出してくれる。そう勘違いしてしまったんだ。

  おれは気付いていなかった。ロッソさんの微妙な顔の変化も、肩を抱きしめる手が少しきつくなった事も。

  

  「何言ってるんだ?お前」

  

  さっきまでの暖かい微笑みは消えてなくなっていた。温度が消えうせた瞳には侮蔑と嫌悪が混じっている。おれが大嫌いな客達と同じ、あの見下す瞳。

  

  「お前は他の男娼と違って良い子だと思っていたんだがね」

  

  おれは救えない馬鹿だ。

  娼夫をやって何年も経つのに当たり前の事にも気付いていなかった。客達は気持ちよくなりたくてここに来てるんだ。

  それは雄の欲望を発散したいってたけじゃない。家庭での不和。職務での不満。煩わしいのを忘れて心地よい気分に浸りたいという事でもある。自分に懐いてくれる都合の良いお人形を求めてもいたんだ。

  

  「お前なんかを引き取ったら私はどうなる?薄汚い男娼を迎え入れたなんて噂が立ったら私は周りにどう見られる?何でそれを考えない」

  

  ロッソさんは何も悪く無い。おれが馬鹿だったんだ。ロッソさんの求めるお人形をこなしていればずっと幸せでいられたのに、自分から台無しにしてしまった。

  さっきまであった甘い空気はどこかへ飛んでいって、代わりにロッソさんから発せられる怒気で息が詰まる程に空間が歪んで、ねじれている気がした。

  

  「ロッソさん、ちがう、おれほんとうにロッソさん事が好きで」

  「うるさい」

  

  ぱしり、とロッソさんの平手がおれの顔を打つ。大した力じゃない。客には牙が折れるぐらいの力でしょっちゅう殴られている。

  けれど殴られた瞬間に頭からいろんなものが抜け落ちて、痛みと一緒に悲しさと悔しさだけがおれを満たしていって、押し出された感情はおれの瞳からあふれ出ていった。

  

  「お前達娼夫共は何故そうやってすぐに調子に乗るんだ?私がお前みたいな情夫相手に本気になるような馬鹿だと思っているのか?ええ?」

  

  ロッソさんは何度もおれの顔を打つ。痛くなんかないのに、涙が止まらない。

  

  「世間知らずで馬鹿な貴族を騙して楽に暮らしてやろうとでも思ってたのか?この淫売が」

  

  違う。おれは本気だったんだ。騙すつもりなんてない。

  ロッソさんを馬鹿にするつもりなんかもなくて。ただ優しい人だから、おれを愛しているって言ってくれたから。ただ信じただけなんだ。

  おれが違う、違うと泣きながら繰り返していたらようやくロッソさんはおれを殴る手を止めてくれた。

  代わりにおれを汚いものを見るような目で見下ろすと、ベッドから降りていってしまう。

  

  「ロッソさ、待って。おれのことすきだって」

  

  手にすがりついても振りほどかれて、行かないでくださいと願っても聞いてくれない。

  ベッドから動けないおれを置いて離れていく。

  待って、行かないで。いつか父さんに向けた言葉をロッソさんの背へと叫ぶ。でもあの時と同じで止まってはくれない。

  何でだ。何で父さんもロッソさんもおれを捨てるんだ。

  

  「お前は救えない馬鹿だな」

  

  そしてドアを閉める直前に最後の言葉を投げた。

  おれを寄せ付けない声色で、父さんと同じくおれの顔を見ないで。

  

  「お前は何ができるんだ?馬鹿で、まともに歩く事すらできない。見てくれはどうだ?傷だらけの大男だ。醜いと自分では思わないか?」

  

  あの日と同じだ。おれが行って欲しくないとどれだけ願ってもだめなんだ。だっておれと一緒にいる理由なんてないんだから。

  父さんがおれを何で捨てたのかもその時になってちゃんと理解した。父さんはいつも強くて賢いからすぐに分かったんだろう。

  

  「何もできない。何の役にも立たない」

  おれになんの価値も無い事をおれよりちゃんと分かっていたんだ。

  ロッソさんだって、おれ以外の皆が分かっているんだ。分かっていなかったのはおれだけ。

  だから父さんもロッソさんもこうして同じ言葉だけ捨てて行く。

  

  「お前なんか愛してるわけないだろ」

  

  そして、最後の言葉と共にドアが閉まった。

  

  おれが父さんの最後の言葉をちゃんと理解したのはきっとこの日だ。いつまでもいつまでも泣いて、ようやく涙が止まったころには心の中のいらないものを全部流してしまっていた。

  悲しいとか、辛いとか、愛して欲しいとか。おれが考えちゃいけないものを全部。

  

  おれは何もできない。何も知らない。一人じゃ歩けない。便器になるしかない醜い鮫。

  誰かの迷惑にしかならない。あの豹人を不幸にしてしまったように。

  そんな奴愛してくれるわけがない。父さんが捨てるのは当たり前だ。

  愛してもらえるわけがないのに、おれなんかを愛してくれと願うなんてそんなの怒らせてしまって当然だ。

  あんなに優しいロッソさんをおれのせいで怒らせてしまった。あの人はおれを憐れんでくれただけなのに、おれが勘違いしたせいで。

  

  独りで歩けない奴なんて、誰も手を貸してくれない。立ち上がろうとしても、足を引っ張って邪魔をしてしまうだけ。ロッソさんはそれを教えてくれた。苦しいことも悲しいことも無くなった。

  

  期待しても無駄。願っても無駄。信じても無駄。

  全部無意味で無価値だと理解して。全部捨てさって。

  

  全部諦めることは、何よりもおれを楽にしてくれたんだ。[newpage]

  「う"、ぁあ、はあぁ」

  涎が溢れる。

  毛皮の上からでも分かるほどに全身が赤く染まっているのを感じる。筋肉が収縮し、びくびくと痙攣してしまう。鼓動はやかましく鳴り脳みその中でがんがんと響く。

  そして、ちんぽだ。体格に相応しい虎の一物は今にも弾けそうなほどに昂ぶっている。

  「あぁ、はーっ。ふっ、うぅぅ…」

  

  ――話を始めて一刻程経過した頃。虎は完全に「出来上がって」いた。

  

  「おいオルド、どうしたんだよ?早く続き話してくれよう」

  

  そんな様子を見て鮫はもっと話せとせかす。

  鮫への土産話を初める前から異変は起きていた。肉体はどんどん加熱し続け、異様な程に熱くなっていた。酒のせいにはできぬほどに昂ぶって、身体の中で火の玉が暴れているような感覚。

  話すどころか座っていることすら苦しい。服を脱ぎ捨てて少しでも熱を逃がしたい衝動に駆られてしまう。だが虎は平静を装うとする。恋人に無様な姿を見せられないと自分を奮い立たせた。

  「すっ、すまない。それでな、通り魔が出たということで街を巡回し、そこに、っあぁ」

  

  どんどんと息が荒くし熱気で身体を纏う虎を鮫はおかしそうに見つめる。虎はいつも自分から求めようとしない。淫らな行いをする為の場であるというのに、紳士のように振る舞い続けるのだ。ちんぽをぎんぎんに勃たせながら。

  上半身は愛しい恋人を相手にしている壮年の男。しかし下半身は性欲に支配されたケダモノの物。傍から見れば異様な姿。

  虎はこの淫らな肉体を恥じていた。この館に囚われている鮫に微笑んで欲しい、喜んで欲しい。純粋な想いのはずなのに肉体は逞しく青い男を求めてしまうのだ。必死に隠して貞潔で毅然とした態度を取り続ける。

  

  「あ"っ、くうぅ。結局犯人は下水道を使って。はぁ、その後、が」

  

  滑稽極まりない姿だ。縞々の毛皮の下で淀んでいる欲情なんて、鮫には丸分かりだというのに。いや鮫でなくても誰だって虎が発情していると分かるだろう。少し鼻をひくつかせればこの部屋の臭いに混じってむわりとするケダモノの臭いが虎から感じられるのだから。

  

  「んー?それからどうしたんだよ。続けてくれよ、早く早く」

  この獣欲は鮫が仕組んだ事だ。酒へと仕込んだ黒い粉末は身体を壊す毒。

  元々は不感症となった男性を治療する目的で作られた医療品。しかしすぐに禁制品となった。

  あまりにも強力すぎたのだ。精子の生成量を異常なまでに増大させ、性器の働きが活発になるように血管に常時働きかける。それだけではなく全身の感覚の鋭敏化、快楽神経の活発化。そして、肉体が性を貪るのに相応しいものへと変わる。

  普通の人間が少量口にしただけですぐに理性を失い腰を振るだけのケダモノに堕ちるだろう。しかし虎は堪えていた。

  本人の屈強な肉体と強靭な精神のおかげでもあるが、大きな理由は耐性ができている為だ。虎はこの薬物をこの部屋に来る度に投与されている。そのせいで肉体が薬に慣れてきているのだ。通常の人間ならばとっくに狂乱状態になっているだろう。

  

  「はーっ、はぁぁあ…」

  

  しかし、耐性はあくまで耐性。耐える事ができるだけ。堕ちるのは時間の問題でしかない。

  

  「どうしたよ旦那ぁ。顔赤くしちまって、もう酔ったのか?」

  「ひゃいぃいっ!?」

  

  鮫が耳元で囁いただけで全身にゾクゾクとした快感が走った。耳道から脳の中まで鮫の言葉が撫であげていったような感覚が襲う。ズボンの中では射精していないのが不思議な程にちんぽがいきりたってたいた。

  耐性を得た代償に虎の肉体そのものが変質している。薬を使わずともモロ感になった乳首とまんこは常に疼いて快感を求め、毎日数回はザーメンをぶちまけないと収まりが付かない淫乱なちんぽへと変えられたのだ。

  恋人ができて昂ぶっているのだろう、虎は恥ずかしがりつつもそう結論付けていつもこっそりと自分で慰めていた。

  自らの肉体が、性器がすっかり変貌しているとはまるで思わない。そこに更に薬を足され、愛しい鮫の芳香を感じれば山吹色の獣はどんどん性欲で塗りつぶされていく。

  ――ちんぽが破裂しそうだ。身体が熱くて服が煩わしい。下着の中は既にベトベトだ。涎が溢れてきて抑えられない。肌がシャツにこすれる度にイキそうになる。肛門がクパクパと息をするように開閉する。

  早く、早く出したい早く早く早く。だめなのに、こんな気持ちは抑えなければならないのに。このまま鮫に襲い掛かったらまるでケダモノじゃないか。彼は自分の愛する人なんだ。ああでも、鮫の汗の臭いが。甘い香りがきもちよくて。抱きしめられて、犯してほしくて。

  なのに、同時に怖くて仕方がない。恋人とセックスをする。当たり前の欲求なのに脳のどこかがいけないと叫んでいる。

  

  「はぁっ、何で、だ…何でこんな」

  

  虎を縛り付けているのは理性。そして恐怖。鮫とこのままセックスをしてはいけないと、脳が警告を発しているのだ。

  虎はこの部屋に来る度に鮫とセックスをしている。優しく愛を確かめ合うだけのごく普通のものであり、何も恐れる理由などない――虎の記憶の上では、だが。

  何かがおかしいと思い出そうとしても頭の中では甘い香りが霧のように思考を阻む。肉体は蕩けるように熱く、頭を茹だらせる。

  

  「すま、ないっ酒に酔ってしまったのか頭がぼんやりするんだ。ちょっと手洗いに行かせてくれ…」

  

  息も絶え絶えに立ち上がろうとした。このままいれば間違いなく理性の壁は弾ける。どうにか落ち着かなければと少しの間でも離れようと考えたのだ。しかし、鮫はそれを許さない。

  無意味な抵抗は許すまいと逞しい腕が虎の喉へと伸びる。顎の下のふわふわとした毛をかき回すようになで上げると陶酔した声が猫科の口からこぼれ出た。

  

  「あっ!?ひぃい!」

  「旦那の毛って柔らかくてさわり心地いいよなぁ。もっと触らせてくれよ」

  「ま、待ってくれ。身体がおかしいんだ、今触られたら……」

  「おかしいって何がだよ。あー胸の毛もフカフカだな」

  「んっ!ひぁあああぁあっ!あぁぁ!」

  

  服に手を突っ込み胸毛を撫で回すついでにムッチリした雄の胸も揉みしだく。びりびりした快感が雌虎の全身を走り体をくねらせる。ちんぽは完全に怒張しズボンを押し上げていた。

  抑えきれない欲情は下半身から上半身へと昇り、口から生臭い呼吸となって排出される。口の端からわずかにヨダレをこぼし、ぜいぜいと息が吐き出される。

  

  「ひゅっ、ひい"ぃぃぃ……やべ、でえぇ」

  「どうした旦那、息が荒いぜ。そんなに気分悪いのか?」

  

  にやつきながら虎に問いかける。答えなど最初から分かりきっていると言わんばかりの顔だ。実際鮫はこの虎の事など全て分かっているのだ。

  今何を考えているのかも、何故自分をこんなにも崇めるように見るのかも。今何が欲しいのかも。

  しかし、虎から言葉を引き出す為に。もっともっと乱れて欲しいが為にこうして問いかける。愚かな肉食獣は意図を理解せず必死に理性を保とうとする。

  

  「いや大丈夫だ。少し休んでいれば治るからぁんぐぅっ!?」」

  

  虎の言葉を断ち切って鮫の舌がぬるりと口内へ侵入した。猫科のざらついた舌に海獣の肉厚の舌がずるずると絡み付いていく。

  

  「んっ!?んんーっ!ふぁ、んっひゃめ」

  「んーー、じゅるっ」

  

  虎は抵抗するが熟練男娼の動きは巧みだった。ざらついた舌の表面をなぞるように刺激したかと思ったら、尖った牙の裏側を丁寧に舐め取っていく。口蓋をつうとなぞると全身が震えた。

  どうにか舌を押し返そうと触れてくる舌を簡単に巻き取るとじゅるじゅると吸い上げる。涎ごと自分の舌を強引に吸引される快感に虎の瞼がぴくぴくと痙攣した。

  

  「んん~~~っ!んちゅ。んむぅ、ちゅぷ」

  

  だんだんと虎の口から出る声が甘くなっていく。背はおずおず凹凸の激しい背中へと伸ばされる。気をよくした鮫は舌を乱暴に動かして水音をわざと立てていく。蛞蝓の交尾のように舌は絡み付いて互いの唾液を交換しあう。吸い上げきれない唾はこぼれお互いの口元を汚していった。

  口元の毛がびしょびしょになっていくたびに虎のなけなしの理性も溶けていく。恐怖なんて逞しい腕で抱きしめられて口を吸われれば消えてしまう。優れた肉体を持つ雄に身体を委ねる快感のなんと素晴らしい事か。

  

  「ぷはぁ」

  「お"っお"おぉお…」

  

  やがて、虎が快感でぐったりと蕩けてきた頃になってようやくお互いの口は離れた。淫らなアーチがかかり薄闇の中きらりと輝く。

  

  「ん、ふぅあぁあ。あっぁ……」

  

  アーチが途切れる頃には虎の目はすっかり潤んでいた。発せられる体臭はより濃く淫らなものへとなっている。もう我慢できないと五感から鮫に訴えかけてくる。

  だが鮫の目は逆に鋭くなっている。狩人が獲物を見ているような眼だ。

  

  「ノ、ノア。頼む、我慢できないんだ…」

  「我慢できないって何がだよ?前も約束したよな。して欲しい時はハッキリ言えって」

  「ま、前?すまない、よく覚えていなくて…」

  

  鮫が口にした約束について虎は全く覚えが無かった。そもそも虎が自分からセックスを求めたことが無い。

  愛しい恋人と身体を重ねあわせたい欲求は当然あるが、それ以上に普段身体を乱暴に扱われ、抱かれている鮫を慈しんでやりたかったのだ。

  いつもセックスをする時は鮫から誘い、虎が応えて愛を確かめ合う。それが彼等の関係だ。だから、虎の方からセックスを求めるなどという約束をするなんておかしい。ありえない。

  それが、虎の偽りの記憶から生み出された結論。しかしそんな疑念は何の役にも立たない。肉体の疼きと鮫の高圧的な言葉は虎から反発する力を奪う。

  

  「いいから早く言えよ。おれとナニしてんだ」

  「セ、セックスだ」

  「おいおい、いい年したオッサンが話してるだけでちんぽ勃たせてんのかよ情けねえ」

  「う……すまない」

  

  もはや鮫は嘲る態度を隠しもしない。自分を滑稽に求めるがおかしくてたまらないと虎を罵る。しかし、虎は怒りもしない。

  普段の優しい恋人とは違う態度に少しは違和感を覚えてはいる。しかし情けない自分への嫌悪感が隠してしまうのだ。

  40を超えた中年親父が性器に触られてもいないのに欲情しセックスをおねだりしている。こうして罵倒されて当然だ。嘲笑されて当然だ。そう思っている。

  自分を恥じ、快感に耐える苦悶の表情に反して鮫の目は少し和らいでいた。飼い犬が芸を覚えた時とおなじくお利口だと虎の頭を撫でる。

  「大分素直になってきたぁオルド。これなら今日こそ合格できるかもしれねえな」

  「ごうかく……?」

  「ああ、こっちの話だ。気にしねえでくれ」

  鮫はいよいよ最後の確認を行う。火の玉を抱いているような体温の虎を抱き寄せると、ぐりぐりと頬ずりをして囁きかける。

  それだけで虎は背筋をゾクゾクと震わせて身体の力が抜けた。しっかりと背中に手を回されていなかったらベッドに倒れてしまっただろう。

  全身が熱に冒され満足に指も動かせない。そんな状況で鮫の言葉だけが染みこんでいく。

  

  「なあオルド。おれの事すきだよな?」

  「もっもちろんだ!君の事は愛している!」

  「だよな。じゃあ、じゃあさ」

  

  虎の背中へと回す力を強く。尖った鼻先を擦りつけながら囁く。

  その顔は虎からは見えない。ただ、どことなく湿った声。いつもの明るく笑う自分の恋人とも、さきほどのセックスをねだる虎を嘲る獰猛な雄とも違う、おなかが空いた子どものような声だった。

  

  「息子や、死んだ奥さんよりもか?」

  「……」

  

  そこで虎が言葉に詰まった。鮫の事は心の底から愛している。

  けれど、家族だって愛しているのだ。

  決められないのならば嘘を吐けば良い。君が一番大切だと、囁いてやれば幸せになれる。甘く優しい嘘だ。囁いてやればきっとこのはちきれそうな性欲を解消してくれるに違いない。

  

  「おれが一番大事だよな?おれさえいれば他のやつらなんていらないよな?」

  

  虎を抱きしめる手に更に力こもる。鮫の甘ったるい香り、自分にも負けぬ熱を強く感じて虎の興奮は加速する。

  鮫が愛おしい。抱きしめてどうしようもなく乱れて、求めたい。肉体が破裂しそうなぐらいに熱い。

  「何か」が頭の中で囁く。鮫を受け入れろ。誰よりも愛せ。抱きしめろ。それこそが幸福であり、お前の役割であるとやかましく響く。正常な思考を捻じ曲げ、愛を囁かせようとする。

  

  だが

  

  「……だめだ」

  

  虎にはできなかった。正しく誠実に接するのが愛情だと信じ込んでいたからだ。嘘だって愛情だなんて認められるほど賢くは無かった。どうしようもなく、愚かだったのだ。

  

  虎は自らの獣欲を抑え付けると、鮫の肩を掴んでそっと引き剥がす。

  引き剥がして、しまった。

  

  「オルド……なんで、だよ」

  

  身体を離された鮫は今にも泣き出しそうな目になった。それを見るだけで心がずきずきと痛む。

  しかし眼をしっかりと見据えて虎は言葉を搾り出す。心の痛みに耐えて、身体を蝕む性欲に耐えて。

  

  「ノア、そんな事を聞いちゃいけない」

  「なんで、なんでだよ。おれの事嫌いなのか」

  「違う。そうじゃないんだ」

  

  先ほどとは逆に今度は虎が鮫を抱きしめる。自分の気持ちが通じるようにと願って力強く。

  虎は、目の前でべそをかいている鮫の心を理解しているつもりだった。

  彼は怖いのだろう。自分を愛しているあまりに、愛されているのか怖くなっている。自分を愛しているから、愛情を疑ってしまうのだろう、と。

  自分がふがいないばかりに生まれた恐怖と疑心であり、取り除いてやらなければならないと、強く強く鮫を抱きしめる。

  

  「君は大事な恋人だ。でも、私の息子も死んだ妻も、愛する家族なんだ」

  「かぞ、く……」

  「そうだ。いつか、君の家族になるかもしれないんだ」

  

  だから、と虎は鮫の目を見つめて言葉を続ける。

  

  「そんな悲しい事聞かないでくれ。家族で誰が一番なんて、決める必要無いだろう?」

  虎は愛情深く、誠実で、強く、優しかった。

  愛は人を幸せにするものであると信じていて、愛し合っていれば心のすれ違いなんてものはすぐに解消できて、恐怖や疑心は抱きしめあっていればすぐに溶けてしまうと信じ込んでいる。

  

  強く正しく幸せな男には、弱く醜く歪んだ人間がどうなるかなんて想像もできなかった。

  「いらねえ」

  虎は理解していない。鮫が自分の想像以上に歪められていた事を。

  鮫の目は異様なまでに凍り付いていた。暗く淀み、虚ろな眼で虎を睨みつけている。

  その眼は憎しみも怒りも、嫉妬すら越えたおぞましいもの。涙をこぼしていた弱々しい子どものような瞳から変貌して、飢えた獣と化した瞳。

  

  「ノ、ア……?」

  「家族なんていらねえよ。おれが愛しているのはオルドだけで、オルドに必要なのはおれだけだ。また、その身体に教えてやるよ」

  

  虎は記憶していない。このやり取りを幾度もしてきた事を。

  

  虎が覚えていないだけで、何回も鮫を説得しようとしてきた。しかし言葉は届かない。想いは届かない。届いても理解していても拒絶されている。

  拒絶される度、鮫によって肉体だけではなく心も記憶もぐしゃぐしゃにされた事を、記憶していない。

  鏡台に置いてある小瓶――今度は飴玉入りのものを手に取ると、固まっている虎を押し倒す。

  「ノアッ!?何をするんだ!やめてくれ!」

  虎は薬物で茹る肉体を必死に動かす。鮫の腕は逞しいものだ。とはいえ虎は長年実戦を経験してきた。こうして組み伏せられた事だって何度もあった。力ではなく技術をもって拘束から抜け出そうとする。しかし

  

  「『ご主人様の命令だ』動くんじゃねえ雌野郎」

  「な、ぁっ!?」

  

  鮫が一言発した瞬間、虎の肉体はぴたりと固まった。丸太のような足から太い指の一本まで、尻尾すらぴくりとも動かせない。例外なのは口と目だけだ。

  もう一つだけまともに動いている部位、脳ミソでこの異常事態に対処しようとする。どれだけ力をこめても全く動かない。既に鮫の手は自分から離れている。神経を圧迫して動けなくするとかそういった領域の話ではない。

  薬を盛られたにしてもおかしい。鮫が命令した瞬間に丁度動かなくなるなんてそんな事がありえるわけがない。

  加えて意識は明瞭なのだ。強い薬物なら意識にだって影響が出るはず。とすればおかしくなっているのは肉体ではなく

  

  「ノア!私に何をしたんだッ!」

  「すぐに分かるよ。『ご主人様の命令だ』黙ってろ」

  「―――ッ!?」

  

  鮫が黙れと命令すると口すら動けなくなる。寝そべったまま動けぬ肉体を掴むと筋肉の感触を確かめるように揉む。胸も足も、脂肪の詰まった腹もぐにぐにと。脂といっても自堕落な生活をして得たものではない。剣を振るってきた自然に付いた男の脂肪。食って、闘って、寝て。そんな生活を何十年としてきたのだろう。雄らしさを凝縮した身体だ。

  自分の所有物となったそれを抱きしめると首筋に鼻先を突っ込んで臭いまでも堪能する。発情によって汗を流し続けている肉体からは脳髄まで侵す刺激臭がした。

  

  「あーくっせえ!鼻曲がりそうだ。何でこんなに雄くせえんだ?」

  「……」

  「なあ、無視しねえで答えてくれよ。おれたち恋人だろ?隠し事されると悲しくなっちまうよ」

  

  恐怖を篭らせた目で睨み付ける虎とは対照的に鮫の目は愉悦で歪む。筋肉が凍りついた虎の両腕を掴むと、人形遊びをするように動かしていった。両手は開いてバンザイをするように。足は高くあげて大股開きに。虎の意思は抵抗したがっている。しかし肉体は鮫の手にかかると実に協力的に動いてしまう。

  あっという間にひっくり返った蛙のような体勢に変えられてしまった。この体勢になると筋肉が一層浮き出て服がぱつぱつになる。はちきれそうな太腿。股の所から破けそうな尻。ボタンを弾き飛ばしそうな胸。

  その全身に鼻先を突っ込んで嗅いで回る。首筋から胸元。太腿。そして腹。腋に鼻先を突っ込むとそれまでで一番の雄の臭いがした。

  最高に興奮する香りであるにも関わらず、わざと顔をしかめて虎を罵倒する。

  

  「腋の臭いが特にすげえなあ。ちゃんと風呂入ってんのかよ?セックスするんだから清潔にするのはマナーじゃねえ?」

  「……」

  「なんとか言えよ…ああ、おれが黙れって言ってたんだな。悪い悪い」

  

  鮫になじられる度、身体を嗅ぎまわれる度に疑念が胸の中で湧き上がる。自分の身体はどうしてしまったのか、何故こんな事をするのかと。愛おしい男はさきほど語らっていた時の無垢な笑顔を捨てて獰猛に口角を吊り上げている。

  恐怖によって全身をぶわりと逆立たせて全身から脂汗を流す。それは鮫の黒い欲求を昂ぶらせるもの。汗を舐め取り、毛に指を埋めていく。

  

  「大人しくしてりゃ可愛いのになぁ。ずっとこのままにしとくか?」

  

  動く事のできない口は浅く呼吸を繰り返し、涎を口の端から溢していた。鮫はそれを目ざとくみつけると舌を這わせて啜っていく。そのまま口の端から口内へと舌を割り込ませると、尖った牙を一本一本舐めとる。

  

  全身を動かせないかわりに眼球は激しく痙攣している。薬物によって感度を増幅させた肉体はこの程度の口づけでも感じてしまうのだ。

  その証にズボンを押し上げる怒張は震えて涙を流す。この場の支配者はにたつきながら尖った鼻面をおしつけるとすんすんと臭いを堪能する。茹るような空気と発情する肉体によって蒸されたちんぽからは腋とはまた違った雄の臭いがした。

  ちんぽに押し付けられる鼻の感触だけでもまた感じてしまう。ちんぽからは我慢汁が一層分泌され動けぬ身体の代わりにちんぽが大仰に反応する。

  

  「んっ、なんだよちんぽヒクヒクさせちまって。舐められるだけじゃ物足りないかぁ?もっと可愛がって欲しいのかよ」

  「……」

  「ああそんなにおれが好きなら仕方ねえなあ。『ご主人様の命令だ』喋っていいぞ」

  「っぷはっ!ノア!私に何をした!頼むからやめてくれ!」

  「あーうるせえ。『ご主人様の命令だ』舌噛むんじゃねえぞ」

  「んむーっ!?」

  

  鮫はぎゃあぎゃあと喚きたてる口を再びキスで塞ぐ。さきほどの技巧をこらしたキスではなくめちゃくちゃに口を暴れさせていく。ぶ厚く長い舌を口のすみずみまで這い回らせて唾液を流し込んでいく。

  軽く噛み付き舌を追い出そうと思っても全く歯が動かない。舌は自由に動くのに噛み付くという行為に及ぼうとすると口が固まってしまう。

  どうにか離れさせようとしても手は全く動かない。しかも薬物に加えて口内を蹂躙される快感で身体がふやけてしまうのだ。

  その間に舌の動きはどんどん激しくなっていく。舌を喉奥まで差し込んではまた引っ込めてすぐにまた差し込む。時折喉奥をぐちゃぐちゃと舌先で円を回すように掻き混ぜるのだ。肉厚の舌でイマラチオをされるような口技に虎は目をぐるんと裏返して悲鳴をあげる。

  

  「お"ごぉっ!?お"げえ"え"ぇぇええェえええ!」

  

  マズルをあわせている隙間から胃液とも涎ともつかないものを溢すが鮫は口を離さない。がくがくと震える山吹色の身体は窒息しかけている事をしめすが知った事ではない。

  むしろ意識が飛んでしまえば好都合だと瓶から黒い飴玉を取り出すと虎のズボンの中へ手を滑り込ませる。

  

  「んぶゥッ!?お"お"ごぉお"ぉぉ!お"っ!ゴボォッ!」

  

  危険を感じてはいる。このままではいけないと理解しているが肉体は反射で痙攣するばかりだ。酸欠でぼやけた脳みそは必死に酸素を取り込むことだけを考えて鼻をピスピス鳴らし鮫の舌と唾液と共に酸素を吸引する。

  その間に青い手は肉と脂がみっちりと詰まったでかけつ、その中央。蕾と呼ぶには変質しすぎているドス黒く肉を盛り上げたトロマンへとたどり着く。

  そして、黒い飴玉を一気にケツマンコの奥へと突っ込んだ。

  「あ"あぁっ!?ゴボッ、な"、なにをぉぉっ!?ひゃっひゃめ"え"!」

  「何回もキメてんだ。すぐ慣れるから大人しくしてろ」

  薬をケツマンコに突っ込んだまま、排出されないように指でグリグリと押し込み続ける。ついでに既にトロトロの内壁をこそげ取るように引っかいて刺激を与える。薬物によって敏感になっている肉壁は大げさに反応してきゅっと指を締め付けた。

  

  「モロ感まんこはもう素直になったな。どうだ?脳ミソも素直になったか?」

  「だべぇっ!ノア"!もういいやめ"でぐれ"ええ"ぇぇ――ほお"っ!?」

  「なってきたみてえだな『ご主人様の命令だ』動いていいぞ。動けるならな」

  「へえ"っ!?あぁあ"あ"ぁあ?」

  

  ニタニタと鮫が見つめるケダモノに更なる異変が起きていた。既に全身は蕩けるように熱く鮫が触れる箇所全てに快感を感じる。しかし尻に薬を突っ込まれた直後から新たな感覚が生じているのだ。

  突っ込まれている指が異様に熱く感じる。マンコがうねってもっと奥へくわえ込もうとするのを止められない。

  

  「あぁぁあぁああぁあぁああぉぁあぁぁ?なんっ?なんでぇぇええ」

  

  虎は明確な異常を感じていた。今までの肉体を蝕む灼熱のような欲情ではない。何かが自分の脳みそを食らい尽くしていくような喪失感だ。自分を自分で制御できない。

  

  「いやだ、いやだいやだいやだぁあぁぁ!ノア、たすけて、たすげて!おねがいだがらぁあぁあぁあ!」

  

  悲鳴が迸る。それは恋人へ救いを求めて縋る声だ。

  虎は、この状況でも恋人を信じていた。今はおかしくなっているけれど、すぐにいつもの優しくにこにこと笑う愛おしい鮫に戻ってくれるはずだと、この状況でも信じていたのだ。

  しかし、そんな微かな希望はすぐに無くなった。虎の頭の中からは恐怖も理性も愛情も、何もかもが消えうせていく。

  

  「あっあ"あぁあぁぁ!?おがじぃいい!こんなのだめだ、だめだめだめだんおぉぉおお❤❤❤」

  「だめだめうるせえんだよ。ケツマンコ擦っただけでバカ面しやがって。何が駄目なのか言ってみろ」

  「あ"っ❤だべっ❤だめだめ❤尻さわるな"あ"あぁぁ❤❤❤尻きもちいぃいい❤❤」

  

  指先が内壁をこすりあげられると甘ったるい声が出てしまう。ガタガタと震える肉体がアナルからの快感でさらに煮えたぎる。

  だめだこのままではいけない。そう思っているのに快感だけが頭を埋め尽くしていく。

  目がぐるんと裏返り、鼻からだくだくと鼻水が出ている。涎も、涙もだ。滂沱のように流れて顔面もふわふわした白い毛も汚していく。

  何より酷いのは下半身だ。ちんぽからもけつからも淫液がだらだらと流れっぱなしで下半身の毛皮もズボンもグショグショにしていく

  

  「とま"んな"い"いぃいいい❤❤なんれっなんでえぇぇえええ❤❤❤こんなの"おがじぃのにぃぃい❤❤」

  「何でって薬キメたに決まってんだろ。いつもみたく頭ぶっとんじまえよ」

  「ひいぃぃぃいん❤❤しょれっしょれきもひぃぃいいい❤❤❤」

  

  鮫が丸い耳をちゅうちゅう吸って耳道に舌を突っ込まれるとそれだけで電撃のような快感が走った。さきほどとは明らかに違う感覚だ。快感が大きくなっているのもそうだが自分を抑えられない。大声を出して喘いでしまう。まるで理性という防波堤ががらがらと崩れていくかのようだ。

  ケツマンコが指にこすれあうたびに下半身が蕩けてもっともっととおねだりしてしまいそうになる。変貌していく自分が恐ろしく鼻水をだくだく流すアヘ顔で許しを乞うた。

  

  「はひゃぁぁあああ❤❤ゆるじでっ❤❤ゆびっゆびうごかさないでぇぇえ❤❤❤」

  「おれは動かしてねえよ。てめえでケツ振ってんだろ」

  

  言葉の通り既に指は動くのをやめている。ただ突っ込まれているだけなのだ。にも関わらず尻から生じる悦楽がどんどん増していく。アナルを精一杯しめつけて肉の詰まった尻をくねくねと動かす。いいところに指が当たるように自分から動いてしまう。

  動かなかったはずの手足はいつの間にか鮫に絡み付き媚びるように身体をすりよせている。どう見てもこの行為を迎合している。虎の脳内はおかしいと叫び続けているにも関わらずだ。

  「ぬいでぇ❤❤おねがいりゃからぬいでぐれぇ❤❤」

  「ヘコヘコ腰振って何ぬかしてんだよ。ちんぽもこんなおったたせやがってよぉ」

  「んぎぃぃぃぁぁあ❤❤❤つぶれ"っ❤つ"ぶ"れる"うぅぅぅううううう❤❤❤」

  

  テントを張っている股間を掴むとグリグリと握りつぶすように愛撫する。万力かペンチで潰されているかのような痛みが走っているはずなのに虎ちんぽは萎えるどころか白く濁ったガマン汁をどんどん漏らし始める。

  明らかに自分の肉体が異常なのは理解している。おそらく薬物を使われたであろう事も。しかしそれが全く気にならないほどに気持ちが良いのだ。

  尻がきもちいい。ちんぽがきもちいい。全身がきもちいい。

  

  「ちんぽっ❤おちんぽもおまんごもきもちいぃぃぃ❤❤❤」

  

  太い足と舌をぴんと伸ばしてつばと嬌声を撒き散らす。完全に白眼を向き全身が汗を始めとした体液でべちゃべちゃだ。鮫の体臭をも吹き飛ばすほどの雄臭であり近くでかげば喉や鼻にまとわりつきまともに呼吸もできないだろう。

  だが鮫にとってこの臭いは最高の興奮剤だ。自らのちんぽを勃起させてちんぽをいじめる手を休めない。

  「おら、さっきの説教もっかい言ってみろよ。亀頭弄られてひぃひぃしてねえでよ」

  「ほお"おほぉぉおおおおお❤❤❤いぐいぐいぐぅぅうう❤❤いぎいぃいいぃいいぐぅううう❤❤いっひゃうのおぉぉおお❤❤❤」

  そして凄惨な状態の淫臭虎に新たな臭いが加わった。亀頭を捏ね潰していた鮫の手の平に生暖かい感触が拡がったのだ。

  でかい金玉にふさわしい特濃ザーメンを巨根から大量に噴出し、下着もズボンも突きぬけて鮫の手にザーメンを飛ばしていく。

  舌をだらりと伸ばして痙攣する虎を見て鮫は小さく舌打ちすると手のひらとケツマンコに入った指を先ほどより激しく動かし始める。

  

  「勝手にザーメンぶちまけやがって。堪え性の無えメス猫だな」

  「あ"ががあ"あ"ぁああ"ああぁあ❤❤❤イっだ❤❤いっだのにまだいぐぅう"うぅぅう❤❤❤」

  「まだイク気かよ淫乱。手だけでこんなザーメンぶっ放して恥ずかしくねえのか」

  「はじゅかしぃいいい❤❤でもきもぢいいんだよぉ❤おまんこがりがりっでざれ"るどぉおおおぉおおお❤たまらんん"んんん❤❤❤」

  

  射精したばかりだというのにまた快感を与えられるとびりびりとした感覚が下半身に広がる。ちんぽは壊れた噴水のように射精をし続けてズボンと下着を再起不能にしてしまっていた。

  上半身をピンと仰け反らせ上に乗っている鮫までも持ち上げている。虎の鍛え上げた肉体の素晴らしさの証明であるが、その反面舌を伸ばしきって淫液まみれの顔面はその反対に知性も精悍さも抜けたバカ面だ。

  

  「もうザーメン出ないのにぃ❤ちんぽ❤ちんぽとまんにゃぃいい❤❤❤」

  

  やがてザーメンは打ち止めとなる。過剰生産されているとはいえ一気に射精を続けて金玉が空になったのだ。しかしザーメンがちんぽから出なくなっても手は止まらない。虎のちんぽからは今度はぷしゅぷしゅと透明な潮を吐き出し続けている。

  ケツマンコの方は指にまとわりついて締め上げ、ちんぽは自らへこへこと手にこすり付けている。手足も尻尾も鮫にまとわり付かせ淫語を喚き散らす。

  だめだと思う気持ちは脳ミソからどんどん死んでいく。ちんぽとマンコが快感を受ける度に鮫の甘ったるい香りを吸い込む度に声を聞くたびにどんどん愛おしくなっていく。

  

  「もっどぉ❤❤❤もっとぉ❤もっとちんぽとけつグチャグチャしてぇぇえ❤❤」

  「けつじゃねえよマンコだろ。指2本も咥えこんでる淫乱マンコだ」

  「んあぁぁあぁああぁああん❤❤はいっ❤おまんこです❤まんこ❤雄まんこです❤❤おまんことおちんぽもっといじめでぐれぇ❤びくびくしてイクのとまんにゃいのほぉおお❤❤」

  「壊れるぐらいにされるとマゾ猫ちゃんの役立たずちんぽは気持ちいいんだもんな?ほら」

  「はひぃいいぎい"いぃぃい"ぃぃ❤❤ぞれ"っ❤イキっぱなしのおちんぽシコシコきもひいぃいいい❤❤❤」

  

  射精直後のちんぽを乱暴にしごかれても虎は快感を得る。通常ならば耐え難い苦しみが生まれ悲鳴をあげる。だが痛みと共に爆発的な快楽が脳に叩きつけられる。

  肉体に異常を感じてはいる。鮫に薬物を使われた事を理解している。早く逃げなければ壊れてしまうと脳は警告を発している。

  だが

  

  「ちんぽだけじゃねえだろ気持ちいいのは。一番気持ちいいのはどこか言ってみろ」

  「あ"~~~っ❤❤❤おまんこまんこまんこマンコぉぉ❤❤こりぇ❤この手マンしゃいこぉおおおお❤❤❤❤」

  

  かき集めた理性は指をズボズボと手マンされるだけで消し飛んでしまう。太くごつい指はただ抜き差しするだけでなく時折イイところを引っかくのだ。虎の弱い箇所全てを理解した鮮烈な愛撫はメスイキを更に加速させ虎の視界はちかちかと点滅する。潮すら出なくなってちんぽはぶるぶる痙攣するだけだ。

  

  「じぬ"うぅううう❤❤おちんぽいきしずぎでじぬ"うぅううう❤❤❤」

  「死ぬだぁ?じゃあ止めてやろうかマゾ猫」

  「やめ"らいでぇ❤❤じんでいいがらもっどズボズボしでぇええええ❤❤」

  

  絶頂が常時続く。もはや空撃ちを繰り返すだけのちんぽになっても性欲が収まらない。このまま続ければ快感で死にかねない。

  わかっていても、絶頂をやめられない。

  

  これが黒い飴玉の効力。粉末が肉体を壊す薬ならばこちらは脳を壊す薬。

  一応は医療目的であった粉末とは違い、当初から人を壊す目的で作られた。尋問・洗脳用に創られたこの飴玉は体内に取り込まれるとまず脳を冒し思考力や理性を担当する部分マヒさせていく。反面本能や欲求を司る脳の部位を活性化させ、自分を抑えこむ事ができなくする。黒い粉末の発情効果と合わせればこの虎のように、快感を我慢することができなくなるのだ。

  

  「もうッ❤もう出な"い"ぃぃ❤❤❤でないのにいぐのやべらんない"いぃい❤❤」

  

  加えて痛みや苦痛を司る神経回路を快楽神経へと合流させる。苦痛に比例した快楽が脳へ叩きつけられるのだ。今の虎は爪を剥がされても悲鳴をあげながら絶頂するだろう。

  強すぎる快楽は痛みになりうるがこの飴はそれすらも打ち消してしまう。粉末を合わせる事で止まない魔悦によって人を蕩かす恐ろしき毒となる。

  思考力は殆ど失われ、微かに残っている理性も絶頂のたびに打ち消される。ここにいるのは国一と謳われる剣士でも、民に慕われる騎士団長でも、理想の雄たる肉体を持った猛虎でもない。ひたすらに鮫に溺れる淫獣だ。

  

  「おちんぽっ❤おまんこ❤もっともっどぉ❤もっとどっちもいかせでぐれぇ❤❤」

  自らを客観視する余裕なんて消えうせてしまっている。あったとしてもこの快感の前では何の意味もない。虎の脳ミソにあるのはただひたすらに快感を享受する事だけ。

  鮫に汚らしい毛皮をこすり付けて媚びるように何度もバードキスを繰り返す。鮫がその気になればこの色狂いは干からびるまでイき続ける事ができる。

  

  「まるで発情期のメス猫だな。キリがねえや」

  「んおうっ❤」

  

  しかし、鮫はアナルに突き刺した指とちんぽを愛撫しべとべとになった両手をゆっくりと虎から引き剥がした。手を離す際何本もの淫らな銀糸がネットリと手のひらにまとわりつく。それはまるで鮫の手を逃すまいとしているかのようだった。

  「んあぁぁあああ!なんでぇえええ!?もっとおまんこいじっでえ❤❤」

  「手だけじゃ我慢できねえくせによぉ。てめぇが欲しいのはこいつだろ」

  「あっ❤❤ちんぽぉ❤ちんぽすごいあっつぃいい❤❤」

  

  押し倒したまま鮫ちんぽをこすり付けると虎の知能が更に低下した。脳ミソと肉体両方に叩き込まれた快楽はちんぽの熱を感じた瞬間に激しく疼きだす。

  鮫に抱きついたままたくましい腰をくねらせて鮫ちんぽを自分になすりつけ、キスだけではなくべろべろと舐めて鮫の顔を唾液だらけにしていく。

  溢れる欲情は手を動かし、ズボンの上からでも煮えたぎるように熱い鮫のデカマラを掴み手コキを開始した。

  クチュクチュ、ニチャニチャと自身の淫液をローション代わりにしながらうっとりとしごきあげる。

  

  「ああぁ鮫ちんぽおっきぃ❤❤すんごい固くなってる❤」

  

  固いだけではない。怒張しきったちんぽは雄のフェロモンをどんどん分泌し虎の優れた嗅覚を刺激し続けている。脳を蕩かす甘い香りも素晴らしいが雄を煮詰めたようなこの臭いには到底かなわない。時折手コキしていた手を鼻へと近づけると雄臭ちんぽの臭いだけでちんぽとまんこがびくりと反応した。

  直接ちんぽに触れてもいないのに全身を興奮で滾らせ、奉仕をしているだけで絶頂をしてしまいそうになる。

  この有様は初めてではない。この部屋に来る度に、虎はこうしてニンゲン以下の存在へと堕ちている。

  

  「んんぅうん❤おちんぽすっごぃびくびくしてる❤❤おちんぽシコシコしてるとどんどん雄臭ちんぽのにおいしゅごくなってくる❤」

  

  ズボンの上からでも精一杯丁寧に、丹念に、竿をしごきあげては鈴口のあたりを爪でクリクリとほじくる。その技量は熟練の娼婦そのもの。

  初心で清廉潔白とした騎士であった虎にふさわしくないその手つきの全ては鮫に教え込まれものだ。この部屋を訪れる度に調教され、開発されている。普段の虎は薬物によって記憶と思考を弄繰り回されて記憶をしていないだけで、その肉体と精神は完全に鮫のちんぽに隷属している。

  

  「ね❤生ちんぽ欲しいぃ❤❤生ちんぽいーっぱいご奉仕するからぁ❤だいすきなサメちんぽ生でハメてぇ❤❤はやくはやぐぅうう❤」

  「そうだ。お前はおれのちんぽが大好きなんだよな」

  「はいぃ❤❤このでっかいおちんぽ専用おまんこでずっ❤❤だからおちんぽ❤淫乱マンコにちんぽ早くっ❤はやく❤❤はやくちんぽくれ"えぇ❤❤」

  

  今は薬によって封じられたものをまた薬によって取り戻しつつあるだけ。鮫ちんぽに狂った本性だけではない。理性を蕩かされ肉体を発情させられた結果、脳ミソは深く刻み込まれた調教の成果までもだんだんと思いだしてきている。

  

  「おまんこ疼いて我慢でぎないぃ❤デカマラハメてもらいたくってまんこからメス汁とまんにゃいんだよぉ❤❤ハメハメしてぇ❤❤」

  

  さきほどセックスという言葉すら口にすら精一杯だった男はどこにもいない。金色に輝く瞳は濁りきっており鮫の盛り上がった股間から離れない。恥知らずな淫語を吐き続けデカマラを精一杯しごきあげる。巧みに動き回る指はカリ首から裏筋まで鮫の悦ぶ所全てを愛撫する。

  鮫のズボンの先端に先走りが滲む度に歓喜で全身が震えた。自分の奉仕でこのちんぽが悦んでくれている。ちんぽに身も心も奉げた淫獣はそれが嬉しくてたまらない。

  

  「はやぐっ❤このままじゃおかじくなっちゃうからぁ❤❤はやくちんお"ひぃっ❤❤」

  

  ちんぽを求めてもじもじとする豊満な尻肉が打ち据えられた。その痛みだけでも軽いメスイキをして瞼を震わせる虎の蕩けた相貌とは反して、鮫の目は冷たい。自らが壊して便器へと落としたケダモノを品定めするような目で見下ろしている。

  テントを張った股間を虎の下半身にグリグリと押し付けると甘い声が淫乱虎の口から漏れた。

  

  「おっ❤おぉおおお~❤❤ふへへ❤ちんぽだぁ❤❤ちんぽがマンコに当たっでるぅ❤」

  「お前はおれもおれのちんぽも大好き。そうだな?」

  「はひ❤このぶっといおちんぽあればずーっと幸せです❤❤」

  「お前を幸せにしてやるおれは何だ?」

  「ご主人様でずぅ❤❤ひっ❤へひひ❤❤デカマラでおまんこごりごりしてくれるごしゅじんしゃまだーいしゅき❤❤❤❤」

  

  ちんぽの熱をけつに感じてどんどんと馬鹿になっていく頭で愛を叫ぶ。自分の頭をこれだけ幸せにしてくれるもの愛しているに決まっている。ちんぽの主である鮫の事も。身体をくねらせて媚びて愛しているとのたまう事に何の恥も躊躇も無い。

  鼻水を涎を合わせべとべとになった口で叫ばれる愛。それを聞いた鮫はぎらついた目をほんの少し柔らかくして虎の汚らしい口元をべろりと舐める。

  

  「だよな。お前はご主人様の事が大好きだもんな。じゃあ何でもできるよな?おれの為なら何でもしてくれるよな」

  「する❤しゅるぅ❤❤ご主人様のちんぽもらえるならなんでもしますぅううう❤❤❤愛じてるからはやくハメハメじでぇぇええ❤❤あいしてましゅぅ❤」

  

  間もなく成人となる息子がいるとは思えぬほどに知性も品性も投げ捨てた男は顔を砕いて唾を飛ばす。鮫のちんぽを激しく手コキするだけではなく肉厚の太腿までも絡ませて縞々の尻尾を青い尻尾へと巻きつける。

  鮫が喜べばちんぽがもらえる。そんな卑しい思考で愛していると喚いているに過ぎない。しかし鮫のちんぽはより一層固く大きくなり目は陶酔と蕩けていく。鮫と虎。支配者と被支配者という反する立場であるにも関わらずその目は同じものだった。

  節くれだった指を虎へと伸ばそうとしては止める事を幾度か繰り返した後、息を吐くと虎の上から降りてごろりと寝そべる。

  

  「ああ"あぁぁぁ!なんでぇちんぽぐだしゃいぃ!」

  鮫が上から退いた事で虎の肉体は解放されたが何の意味もない。虎の精神は完全に鮫の虜になっているのだから。すぐさま青い足に這い寄りすがりつく。

  薬をキメられる前はやめろと喚いていた口は舌をはみ出させ、睨みつけていた目は濁りまなじりは下がっている。

  凛々しかった肉食の顔は汚れていない箇所がない汚物と化しいたが、精神は更に汚された。鮫を諭していた高潔な精神は消えうせてもっと快感を求めるメス猫に成り果てた。

  鮫は不出来な飼い犬に対するような目でそれを見つめながら、虎の前へとでかい足を差し出した。鼻先へと突きつけられた足からは甘い香りと共に愛する男の臭いも感じられ、黒い鼻がひくひくと拡がる。

  

  「おれの事を愛してるなら証拠見せてくれよ。分かるよな?」

  

  それだけで虎には伝わった。

  すがりついていた手で足を何でも撫で回す。自分の赤子にするようにだ。ごつごつとした手を器用に動かしながら黒い鼻を近づけてすんすんと臭いを堪能する。一応手ぬぐいで拭いたとはいえ蒸し暑い夜の中風呂にも入っていない男の足だ。きつい刺激臭は獣人の敏感な嗅覚を焼いてしまう程に濃い。

  だが、虎にとっては何より愛おしいちんぽの持ち主の臭いだ。忌避するどころかまなじりを緩ませ嬉しくてたまらないと言わんばかりに鼻をこすりつけ、キスをする。

  

  「ん、ふぅう❤」

  

  爪先から土踏まずまで余す所なくキスの雨を降らせる。その間もちらちらと鮫とちんぽを上目遣いで見上げるのだ。喜んでくれているか、ご褒美をもらえそうか気になってしかたがない。

  

  「んっちゅぷ、ご主人様ぁ……❤」

  

  やがてキスは舐める動きへと変わる。足の指を一本一本含んで、愛おしい我が子にするように顔をこすりつける。無様な姿だ。奴隷同然の姿。しかし今、山吹色の獣には恥じる様子が微塵も無い。

  元々国に仕えてきた男だ。誰かに跪いてその身を剣としてきた。だからこうして鮫にその身を奉げる事がとてもよく馴染む。

  足の指に舌を這わせれば少し塩辛い味と共に雄の匂いがする。愛おしい主人の味を感じる度に薬に侵された脳と肉体はこうして奉仕する事こそ快楽であると認識していくのだ。

  

  「ご主人様、あぁあ幸せです。お慕いしています。ご主人様。あぁぁぁ❤」

  

  指の一本を口に含む度に。爪の間にまで舌を這わせるたびに精悍であった顔つきがまた崩れていく。

  何時間も足の指を舐めていたような錯覚に陥った頃。ようやく舐め終えた頃にはその顔は元の色狂いへと戻っていた。

  彼の脳へと刻み込まれた調教の成果が主の臭いによって刺激され、また蘇ってきているのだ。

  

  「んひゃぁぁああぁあ❤❤❤」

  

  牙の間に穢れたアーチを何本もかけながら、未だ物足りぬのか舌をねっとりと動かして残った足の味と香りを反芻していた。鼻もぴくぴくとひくつかせて鼻水を垂らしている。尻のあたりが痙攣あたり濃厚な雄の臭いで軽いメスイキをしたのだろう。恍惚とした表情で喜びと感謝を唄う。

  

  「っはぁぁ…❤ごしゅじんしゃまぁ❤❤ご主人様の臭いしゅんごぃいいい❤御身足を綺麗にさせてくださってありがとうございますぅ❤とーっても幸せです❤」

  「よしよし、少しはご主人様への態度は思い出したみてえだな。ちんぽが欲しい時はどうすればいいか分かるな?」

  「はひ❤ちゃーんと思い出しました❤わたしはご主人様専用のまんこ穴ですからぁ❤❤使ってくださるようにがんばっておねだりしましゅぅ❤❤❤」

  

  言うが早いかベッドから床へと降りるとカチャカチャとベルトを外し始める。ザーメンと潮で使いもにならなくなったズボンと下着を脱ぎ捨てると、べちゃりという音を立てて床へと落ちた。

  そうすればむわりとする雄の臭いと共に淫液で塗れた下半身が露わになる。縞の毛皮がはりついたぶっとい足も鶏卵ほどはありそうなでかい金玉も立派に勃起した皮かむりの巨砲も、全て。男らしさを濃縮したような下半身だ。

  しかし、今の虎には似つかわしくない。下半身を露出させた途端に更に欲情し息を荒く吐き始めちんぽとマンコから汁を流す。

  

  「なんだ脱いだだけで漏らしてんじゃねえか。淫乱なだけじゃなく見られて興奮すんのかよこの変態」

  「あい❤ド変態です❤❤ご、ご主人様に見ていただいてぇ❤ちんぽとまんこ疼いてます❤」

  

  変態となじられただけでも嬉しいのか腰をよがらせる。すっかり回復したちんぽは合わせてブルンブルンと揺れて雄汁を撒き散らした。ご主人様、と鮫への呼び方が変わっている事にも疑問を持たない。

  虎にとって鮫は仕えるべき人、すばらしい人なのだから。すばらしい人には従わないといけない。だから鮫はご主人様で、ご主人様に触ってもらうのも見てもらうのもなじってもらうのも、全部気持ちいい。

  そう思うように、変えられたのだ。普段の虎では思いもしない思考であるが、薄っぺらい理性を引き剥がし調教された記憶を取り戻せば調教された脳と肉体がその本性を表す。

  膝立ちになると両腕は頭の後ろに組んで大股を開く。虎の全身を眺める事ができる体勢だ。ガチムチの肉体も、天井に向けて突き出される立派なちんぽも。見せ付けるように股間を突き出しながらおねだりをする。

  

  「わっ❤わたひはこの国の騎士団長で!おっきい息子までいるのにおまんこトロトロになってます❤❤」

  

  知性が完全に蕩けた声が薄暗い部屋に響き渡る。恥ずかしげもなく大声発せられるおねだりはこの部屋だけではなく下手をすれば娼館中にまで響きかねないほどだ。

  しかしそんな事を気にする脳ミソなんてあるはずもなく、誇らしげにソーセージのようなちんぽをブルンブルンと揺らし声を張り上げる。

  

  「鮫ちんぽでおまんこガン堀りしてもらわないとぉ❤❤頭おかしくなっちゃいぞうな❤い、淫乱雌野郎です❤❤」

  

  自らを罵倒する事で興奮のボルテージは高まっていきちんぽからまたガマン汁を飛ばした。下半身だけ露出して上半身だけきちんとした服を纏っているその姿は全裸よりも淫猥だ。それを理解してこの格好をしている。今はちんぽをねだることしか頭にない虎でもどうすれば男が、鮫が喜んでくれるかを考える脳は正常に働いている。

  だから鮫がもっとちんぽを固くするよう、更に背を仰け反らせブリッジの体勢になると片手で肉体を支え、大股開きになったら股間へともう片方の手を伸ばしでかいけつたぶを引っつかみアナルが丸見えになるようにする。開発済みの虎マンコは空気が触れるだけで開閉し、鮫を誘い込もうと淫液を溢れさせる。周囲の肉がすっかり盛り上がってしまっているアナルは完全な性器だ。

  

  「だから❤だからおまんこしてくださいぃいい❤❤おまんこしてぐれないともう"もう我慢でぎないですぅうう❤❤❤」

  

  おねだりをしているだけで乳首とちんぽはうずうずとしてアナルは収縮を繰り返す。ちんぽは何度も割れた腹筋を叩いて滑稽なダンスをする。

  こうして痴態を晒している自分を鮫は見てくれている。それが虎にはたまらない。薬物に支配された肉体と精神は羞恥と屈辱さえも快感と認識している。

  ちんぽとまんこからぽたぽたと恥汁を漏らす姿を見て鮫のちんぽはバキバキに固くなっていたが、表情には全く表さずに余裕綽々とした態度でもっと言葉を引き出そうとする。

  

  「さてどうするかな。おれが調教してやった事も覚えてねえメス猫にちんぽくれてやりたくねえなぁ」

  「ちゃ、ちゃんど覚えでまずぅうう❤ちゃんとご主人様との約束も全部覚えでまずがらぁ❤だからちんぽぉ❤」

  

  がに股になるとくねくねとでかいけつをゆさぶっておねだりをする。ヨダレと涙だけではなく鼻水も漏らし首下のふわふわした白毛が汚されて行く。その顔は正気を完全に失っており性欲に支配されたケダモノが一匹いるだけだ。

  この国の要人であり、雄として最高峰の肉体を誇る虎は鮫のちんぽによって完全に壊されてしまっている。

  本当ならば今すぐにでもちんぽにしゃぶりつきたいのだが、許可無しちんぽに直接触れてはならないときつく調教されている。ちんぽが欲しければさきほどのようにズボン越し奉仕するかこうして痴態を晒しておねだりをするしかない。

  以前勝手にちんぽをしゃぶった際はちんぽをはめてもらえないままに一晩中焦らされた。青く太い手と肉食の口で責められて潮を吹き、射精寸前で愛撫を止められ地獄の苦しみと快感を味わったのだ。

  だから、こうして必死に媚びるしかできない。早く、早くちんぽをが欲しい。ただそれだけを考えてけつを無様に揺らす。

  

  「おねがい、おねがいしましゅぅう……❤❤」

  

  剣を長年振るい鍛えた足腰はふとましく強靭だ。子どもが腰に抱きついても手が回りきるか怪しい。ふくらはぎだって棍棒のようにたくましい。

  しかし今その屈強な肉体でやっている事は淫乱なメス穴を犯してくださいというおねだり。必死に腰をヘコヘコと上下させ、円を描くようにまわしてでかいけつを鮫へとアピールする。

  

  「おまんこ、おまんこうずうずして我慢でぎにゃいんだよぉ、おまんこおまんこぉ❤」

  

  顔面からも下半身からも全ての穴という穴から汚らしい汁を垂れ流すその様は人しての尊厳というものを投げ捨てている。

  虎の下には水たまりができていた。ちんぽと度重なるオマンコで完全に性器へと変貌したメス穴から垂れた淫液である。

  だがいくらメス穴が疼こうとも自分でいじくることはしない。鮫からは自慰すら禁じられている。ちんぽもまんこも、ザーメンの一滴までも。虎の全ては鮫のものなのだ。普段の虎は自覚なくこの命令を遵守している。自分の意思であると思い込んで。

  しばらく無様なおねだりを目で楽しんだ後、満足したかのように頷くと次の命令を出した。

  

  「んじゃ、命令をちゃんと守ってやるか確かめてやる。服脱げ」

  

  鮫の言葉に迷い無く服を脱ぎ始める。庶民では到底手が届かない値段である高価なダブレットも下の肌着も無造作に投げ捨てた。

  露わになった虎の上半身はまさに戦士のそれであった。いくつか傷が走った肉体は惚れ惚れする程美しい。さっき鮫を戦神などと言ったが虎の方がふさわしいだろう。

  腹も腕も足腰も脂肪がたっぷりと付き太い。大胸筋も大きく張り出しており、下手な女のそれよりよほどでかい。鮫は久々に会った自分の雌の全裸をじっくりと眺める。そして、毛皮の中心を見た時鮫はくつくつと笑い始めた。

  

  「オイオイ、乳首に絆創膏なんてつけてんのかよ」

  「は、はひ❤服着てるいてるだけで乳首こすれちゃってぇ❤❤もうこれつけてないとぉ表も歩けなくっで❤❤」

  「あーあーおれと会うまではちっこい乳首だったのによぉ。数ヶ月でメス乳首になっちまうなんてとんでもねぇ淫乱だな」

  

  そう嘲笑うが虎に乳首イキの快感を教えたのも鮫なのだ。ハメるたびにじっくりと乳首を肉厚の舌でなぶり、吸い、鋸のような歯で甘噛みを続けた結果乳首だけでも達する事ができるようになった。

  一度乳首絶頂の快感を覚えこませれば後は勝手に開発してくれる。ちんぽとケツ穴での自慰は禁止したが乳首でのメスイキでなら好きにして良いと暗示をかけたのだ。

  自慰を禁じられ、ザーメンをため続けている発情虎が少しでも性欲を発散しようと乳首いじりが常習になるのは当然の結果だった。

  今でも十字に貼った絆創膏の上から乳首を捏ね潰し快感を貪っている。あわ立つ涎を休み無く垂れ流し白目をむくその顔は乳首が完全な性器と化した事を示している。

  

  「こ、こりぇつけてないとぉ❤乳首きもぢよくでぇ❤❤すぐバカになっちゃうのぉ❤」

  「もうバカになっちまってるけどな。こんなもん付けてもメス乳首もっと淫乱になるだけだぞ、剥がしてやるよ」

  「だっだめっ!ん!あ"ぎぃい"いぃいいいい❤❤❤」

  

  鮫は乳首を弄繰り回すメス虎の手をのけると乳首を保護する絆創膏を一枚引き剥がした。急激な痛みが敏感な乳首に走るが、薬漬けの雌肉はそれすら快感に変換し脳へと電流のように伝える。虎は拳をくらったかのように仰け反るとがくりと膝を付く。ちんぽはいっそうびくびくと震えた。メスイキをしたのだ。

  

  「あ"っ❤❤ぢぐび❤わだじのちくびおがじぃいい❤❤いづもよりかんじでるぅう❤」

  「こんなもん付けてるから雌肉が柔っこくなるんだよ。おら2枚目行くぞ」

  「だべっ❤❤ぞれやばいがらやべでぐだしゃぉおぉおごおおおぉおお❤❤❤乳首ぎもぢぃい"いいぃいいい❤❤」

  「ははっ片方しか剥がしてねえのにメスイキしまくってんじゃねえか。面倒くせえからもう片方は2枚いっぺんに剥がすぞ。気絶すんなよ」

  「ま、待っでぇ❤」

  

  主人であるはずの鮫に抵抗しごつい手を掴んだ。鮫に調教され快楽に溺れたといっても本能や欲求までも消えたわけではない。

  絆創膏によってふやかされてしまった乳首からの快感は今までの乳首弄りとは比べ物にならなかった。これで2枚いっぺんにはがされてしまったらと未知への快感に防衛反応が働いた結果だ。

  

  しかし

  

  「待つわけねえだろ。バカ面見せてみろ雌野郎」

  

  鮫は肉食の歯を見せ付けると、虎の抵抗など意にも介さず絆創膏を引き剥がした。べりべりと。なんの躊躇いも無く。

  

  「あ゛ッ!ぎ、ぃいぃいっ❤やぁあ"あぁぁあ"あぁぁああああぁぁァ❤❤❤❤❤」

  

  勢い良くはがされた絆創膏に乳首は追いすがり、一瞬長く引き伸ばされる。そして限界を迎えた時、乳首周りの毛をぶちぶちと抜き取りながら皮膚の表面を引きちぎるように刺激する。

  それは、虎の限界を超える快感だった。目に極彩色の火花が飛び散り視界がぼやけていく。どさりと倒れこむと背を弓なりに反らし、全身をガクガクと痙攣させて悲鳴と喘ぎ声と判別つかないものを叫び続けている。ちんぽからは勢いよく潮が噴出して白く美しい腹の毛皮も汚していくが、もはや虎にとっても鮫にとってもどうでもいい事だろう。

  

  「ほっ❤❤ほひょぉお"おぉ❤❤とまっ❤とま"んにゃい"❤❤ふひぃ❤」

  

  絶頂している間も快感の波は収まらずまたメスイキする。乳首によるアクメから逃れる事ができずちんぽだけを高く掲げて小便のような潮を噴出し続けている。舌をぴんと伸ばして鼻水と涎と涙をこぼし続ける顔も合わせて、知らぬ者が見れば気狂いにしか見えない。

  実際鮫という雄に狂っている。妻が生きている間は娼館に通うなんて考えた事すら無かった。男は生涯一人の女性のみを愛するべきだと思っていた。

  それが鮫に会ってから全てが変わってしまった。

  

  妻が死んで10年以上経ったある日、部下からこの娼館に誘われた。遊びなんてとんと知らぬ虎でも楽しく話せる娼夫がいる店だと。

  「この前見つけたんですがね、良い男と遊べる店があるんですが行ってみやせんか」

  男色の趣味が無かった虎だ。当然最初は断ったがしつこく誘われた。「ただの遊びですよ」「奥方が亡くなってどれだけたつと思ってるんです」「セックスしろってわけじゃありませんよ。男同士なら気楽に話せるでしょう。話の合いそうなのがいるんですよ」「団長、息子さんとうまく話せないって悩んでたじゃねえですか。若い奴にいろいろ相談してみたらどうです?」

  その日の猪は不可思議なほどしつこかった。普段は無理に虎を誘ったりはしない。普段から娼館に通いつめ遊び呆けている男であり、虎も良くは思っていない男。職務以外で話す事すら無かった。

  「本当に、隊長でも気楽に話せそうな奴がいるんですよ。元傭兵らしくってですね、媚売るしかできねえ娼婦とは違います。だから、一回だけでも行ってやせんか?」

  あまりにもしつこい部下の懇願が虎を狂わせた。一度だけ。気に食わぬ男ではあるが部下の顔を立てて行ってみよう。

  自分が確かに息子とうまくいっていない。まともに会話もできていない。若い娼夫と言葉を交わせばこのつまらぬ自分でも変われるかもしれない。

  そう思ってしまった。

  虎を根本から変えてしまう出会いが待っているとも知らずに。[newpage]

  「オイ、いつまでもアクメキメてんじゃねえよ。おれが可愛がってやったんだから次はてめえが奉仕する番だ。ケツ向けて跨れ」

  「はひい"っ❤わ、わがりまじたぁ❤❤」

  

  鮫にでかけつを打ち据えられ、まだ震える身体に鞭打って立ち上がる。途中で何度もよろけて倒れその度に尻を叩かれた。

  毛皮の下が真っ赤になる頃、なんとか立ち上がり虎が上から覆いかぶさると、鮫からは縞々のでかいけつ全てが丸見えになる。濃密な雄の臭いと共に鮫を刺激するそれは、すっかり見慣れた鮫であっても小さく喉を鳴らす程に扇情的だ。欲情したいやらしい手つきで揉み始める。

  鮫は自分にこそ及ばないが充分な巨根である仮性包茎のちんぽにふうと息を吹きかけながら、ごつい指で淫汁を噴出すアナルをグリグリと愛撫し始めた。

  「ケツ穴もすっかりオマンコになったな。おれに調教してもらって良かっただろ」

  「ふぁひぃい❤❤このでかちんぽえらんでよがっだぁああ❤❤こんなヤリマンメスに調教しでぐれてありがとうございましゅぅううう❤❤」

  眼前でズボンを突き破らんばかりに怒張しているちんぽに頬ずりをしながら歓喜を叫ぶ。嘘でないのは鮫の眼前でくねる尻尾と脂を波打たせて揺れるけつが証明している。鮫の胸は虎の先走りでべっとりと汚染されていく。

  「随分淫乱になったじゃねえか。最初に会った時の初心な態度が嘘みてえだぜ」

  

  とんとんとメス猫マンコを指でノックすると上と下の口両方が大仰に反応した。おねだりを叫び指を咥えこもうと蠢きはじめる。

  開発されつくしたアナルは証だ。初めて鮫と出あった時セックスを頑なに拒んでいた貞淑な虎はもういないのだという証。

  「素直になったのはマンコもだな。このガバマンも最初は綺麗な色だったよな」

  「はいいぃい❤❤おまんこがこんな気持ちよいなんて知りませんでしたぁぁ❤❤あ"っあ"っ❤あ"あぁぁ~❤おま"んこひくひくしでるぅうう"ぅ❤❤❤」

  「それが今じゃ入り口弄られるだけでマヌケ面になる淫乱野郎だもんなぁ」

  「あ"あ"あぁああ❤❤おねがいでずぅ❤おまんこ❤おまんこちんぽでぐちゃぐちゃにしてくだしゃいぃい❤❤」

  肛門の周りを指でくるくると円を描くようになぞる。それだけで太い足腰を快感でくねらせた。ビン勃ち役立たずちんぽがヒクヒク揺れて、我慢汁をたらし続ける。

  

  男色の趣味なんて無かった虎だ。鮫ともセックスをするつもりなんて毛頭無かった。

  鮫と交わった時も、たわいないセックスをしただけだ。あくまで優しく、愛を確かめ合うためだけのもの。

  しかし、薬を仕込まれこの部屋で犯された時に虎は一度死んだ。アナルをちんぽで蹂躙される快感は今までの自慰もセックスもクソであると思わせるものだった。処女であったアナルで何度も絶頂し、無様に許しを乞うても鮫には無視され種付けをされる。

  アクメによる気絶と覚醒を繰り返し続けた。結果アナルも脳も鮫のデカマラを覚えこまされた。その記憶は普段は消されているが、理性を消し飛ばし思い出せばこうして簡単に豚になるほどに強烈だ。

  「おねがいです❤❤おちんぽください❤おまんこ❤わたしの淫乱おまんこがご主人様のデカマラ欲しくってぇ❤うずうずしてがまんできないんですぅ❤❤」

  今すぐにでもむしゃぶりつきたいが、許可を与えられていない虎はせめてもっと匂いを吸い込もうと身を乗り出しバカ面をちんぽへと近づける。

  ズボン越しでもちんぽの匂いを吸い込むと発情虎まんこがキュンキュンと疼きそれだけでメスイキをしてしまいそうになる。アナルに力を入れて開け閉めするとぞくぞくとした快感が生まれアナルから流れる淫液の量がいっそう増えた。

  

  「んあぁぁああ…❤」

  

  ちんぽの臭いだけでは全く満たされない。むしろ疼きは加速していくばかりだ。これ以上焦らされたら狂ってしまう。だからけつを高く掲げ、はしたなく躍らせて必死に訴えかける。

  愛しいご主人様の顔をじっと見つめて、ちんぽを腹に何度も打ちつけながら。

  

  「ごしゅじんさまぁ……」

  

  鮫の視界はまさしく絶景と呼べるもの。雄臭さを凝縮したような肉が目の前で踊るのだ。四角い背中は毛皮の上からでもわかるほど筋肉で隆起している。けつたぶは片方が西瓜程もでかく、金玉もちんぽも極上の物だ。極上の雄と呼べる肉体。

  しかしけつの中央にある性器は汗と淫液で濡れそぼりちんぽを求める。全身は淫靡にくねり凛々しい顔は緩みきってこちらを見つめる。

  虎の痴態をもっと見たい。しかしその気持ち以上に自らを抑え切れなかった。でかいけつを打ち据えると虎の求める言葉を与える

  「――いいぞ」

  「あっあぁぁああ~❤ありがとうございますぅうう❤❤」

  

  その瞬間に虎は股間へと、正確には股間で聳え立つ怒張へと顔をうずめる。服の上から鮫のちんぽを探り当てようとするかのように鼻先をグリグリと押し付ける。

  丸太のような足の根元は夏の夜のせいか汗で湿っている。

  股間の匂いで鼻腔を刺激され、元々緩んでいた虎の相貌は先ほどまでよりも更に酷く崩れていった。大きく吸い込むたびにちんぽの匂いが脳までも達して性欲に冒された脳を焼く。

  

  「おいおいすげぇバカ面になってんじゃねえか。オラ、ちんぽ顔にもっと押し付けてみろや」

  「んおぉぉおおおお❤❤ちんぽの匂いすんごいぃいい❤」

  

  完全に勃起していた鮫のデカマラの亀頭を虎の黒い鼻へと押し付ける。染み出たガマン汁の匂いが加わりちんぽを嗅いでいるだけで白目を向き涎の分泌は激しさをます。

  あまりにも愛おしいちんぽから発する匂いで脳は快楽物質を激しく分泌しショートを起こしかけている。またたく間に青い巨漢の股間周りは唾液でベトベトになるが、怒こともなく満足げに虎の尻を撫でる。

  

  「すげえがっつきっぷりだな。娼夫のちんぽの匂いだけでアヘ顔晒して恥ずかしくねえのかよ。おい」

  「あぁぁぁあ❤だって❤だってぇ❤このおちんぽずーっと欲しかったんだもん❤❤」

  「一週間前から、ずーっとか?」

  「そうでずぅ❤食事の時も、息子と食事してる時もぉ❤部下達を怒鳴りつけてる時も本当はずーっとこのおちんぽの事ばっかり考えてましたぁ❤❤❤」

  「部下の連中もいいトシして娼夫ちんぽにハマってるオッサンに偉そうにされてんのか。可愛そうになぁ」

  「はひぃいい❤❤申し訳ありません❤わだじは娼夫おちんぽ大好きヤリマン野郎なのにぃ❤偉そうに部下達の事叱ってましたぁ❤❤ちんぽにドハマリの淫乱雌猫野郎ですぅ❤」

  「そんなちんぽ狂いじゃ嗅いでるだけじゃ我慢できねえよな。そろそろ生ちんぽくれてやろうか」

  

  虎の体液で再起不能となったズボンと下着を纏めてずり降ろすと、ドス黒く淫水焼けした巨根が発情虎の前へと飛び出した。

  しかも、二本だ。虎よりもたくましく雄そのものであるちんぽが二本も備わっている。

  虎の鼻先へと先端からつゆをこぼす鮫勃起が突きつけられる。虎のそれより一回りは大きい上カリ高ちんぽは威圧的にそり返っていた。

  途端に強烈な芳香が部屋を満たし既に脳をやられている淫獣を更に狂わせる。涎と汗の分泌は激しさを増し、まんこがうずき脳内はセックス以外のことを思考できなくなる。

  

  「あぁぁああん❤❤生ちんぽの臭いすんごぃいい❤❤」

  「いいか?ちんぽ欲しいならしっかりと」

  「はいぃ❤❤ぶっといデカマラに頑張って御奉仕しますぅ❤だからぁ❤だからはやくぅ喉マンファックさせてくだしゃいぃ❤❤」

  「言うまでもねえか。いいぞ、てめえの口マンコに奉仕させてやる」

  言うが早いか肉食の口が海の肉食獣のデカマラを咥え込んだ。ちんぽの味を覚えて未だ数ヶ月だというのに虎の口は熟練情夫のようにちんぽに奉仕していく。

  その相貌は色狂いとしか表現できない。涙や鼻水でぐじゅぐじゅになった毛皮に加えて大きすぎる巨砲を含んだ事で口は外れてしまいそうなぐらいに開いている。酸素の供給量が低下したことで鼻は鼻水を漏らしながら膨らんでひゅうひゅうと息を吸い込む。否応なしに鮫ちんぽの臭いも過剰に吸い込まれる事になる。

  脳の快楽中枢が鼻腔から冒されていき眼はぐるんとひっくり返る。酸欠と快感によって意識がトビかけているのだ。

  

  「ん"っ❤ごぉえぁ❤❤ジュブ❤じゅる"ゥ❤❤」

  

  しかしちんぽへの奉仕はやむことがない。半分ほどまで咥えこんだちんぽをざらついた舌でまんべんなく舐めまわし、もう片方のちんぽは丁寧に手コキする。舌先でちろちろと鈴口を刺激して、雁首を甘く噛んで鮫の感じる所を愛撫する。

  畜生が肉に食らいつくようにちんぽを舐めながらも、手はひたすらに優しく子どもをあやすようにちんぽをしごく。

  時折鼻面にすりつけてしてちんぽの匂いを堪能するのも忘れない。本当ならば両方のちんぽを飲み込みたいところだが、一本で既にぎちぎちになっている喉マンには困難だ。

  だから先走りを顔面になすりつけ、鼻先でキスする事で少しでももう片方のちんぽを慰めようとするのだ。

  「おーおーなかなかうまくなったじゃねえか。そこらの娼婦顔負けだぜ」

  「む"-っ❤ん、ふう"ぅ❤❤」

  

  肉の詰まった尻をペチペチと叩くと、嬉しそうに尻尾とけつを揺らしちんぽへの奉仕を加速させた。

  もっと快感を与えようと更に奥へと飲み込むように頭を激しく振り始める。喉奥へと当たる度にむせて涙と涎で顔が汚れた。それでも二本のちんぽを攻める動きはどんどん激しさを増していった。

  手の肉球を巧みに使いコリコリとした感触を片方のちんぽに与え、何度喉奥を穿ち吐きそうになってもフェラチオを止める事はない。

  ぐちゅぐちゅと口と手、両方から卑猥な音を薄暗い部屋に響かせる。

  

  「…」

  

  懸命な奉仕を受けていた鮫はべろりと舌なめずりをした。

  一心不乱にちんぽへ奉仕する虎の太腿と尻に両手を伸ばす。何回も打ち据えられて毛皮の下は真っ赤になっているであろう尻。それから生えた尻尾の根元をゆっくりと、淫らな手つきにす。敏感な尻は繊細な刺激だけでもぶるりと痙攣した。

  もう片方の手はたくましい太腿へと伸びる。子どもの胴ほどもある脚だ。ぐい、と抱き寄せると尖った鼻先をこすりつけけ、舌を這わせる。

  太腿の毛皮は汗に加えてちんぽと尻から流れ出た淫液の川で酷く汚れている。その匂いも耐え難いものであるはずだが、鮫は嫌がる様子も無くべろべろと内腿から膝の裏側まで、器用に肉厚の舌を動かして愛撫する。

  雄としての象徴である下半身をたっぷりと味わうような愛撫は、しかし突然に中断される。

  大きな尻がひときわ大きく震えたかと思うと、ちんぽを何度も喉奥へとたたきつけていた虎がずるりとちんぽを口から引き抜き叫んだ。

  

  「あ"ひゃぁぁぁあ❤❤いぐぅ❤いっぐう"ぅううう❤❤❤」

  

  酸欠で元々がくついていた目はぐるんとひっくりかえり、ちんぽからはぷしゅぷしゅと透明な潮が吹いた。

  開発された肉体は局部を触られないまま、軽い愛撫ですら簡単に絶頂をする。虎にとっては誇らしい事だ。口こそ離しはしたがちんぽにしっかりとしがみつき、まともな生活など不可能なまでに貶められた事に歓喜している。

  それはだらしなく開いた口といやらしくくねる下半身からも明らかだ。潮を吹いたばかりであるにも関わらずもっと快感が欲しいと鮫を誘っているのだ。

  

  「チッ、また勝手にちんぽ離しやがったな」

  

  だが鮫の表情は反して不愉快そうに歪む。見れば誰も身体を竦ませるような酷薄な色を瞳に宿し、眼前にある毛玉――今も大量に精子を生産している金玉を軽く転がし始めた。

  男の急所をコロコロと手で弄ばれて、薬で開発され尽くした肉体にぞわぞわとした快感が走る。

  指でぴんと弾いたり、玉同士をぶつけて感触を楽しんで。ぎゅっと握って引っ張ると合わせて皮かむりちんぽがぶるんと跳ねた。

  

  「いやあぁぁあぁ❤❤❤金玉❤❤ひゃひぃ❤金玉コリコリされるのしゅんごひぃ❤」

  「てめえ何ちんぽ咥えるのやめてんだよ。しっかり奉仕するって言ったよなぁ?」

  「ごっ❤ごめんなしゃい❤わだじの身体ばかになっちゃってるんでずぅ❤ご主人様に撫でられてるだけでおまんこぉっ❤お"っ❤おっ❤お"おぉぉ~~~❤❤」

  「金玉転がされてイキやがったか。分かってんのか?てめえの潮でおれの身体ベトベトになってんぞ。皮かむりの役立たずちんぽのせいでよぉ」

  「んあ"あぁぁあぁぁっ❤❤」

  

  勃起しながらも皮がすっぽりと覆っているちんぽに手を伸ばすと、ぶ厚い包皮ごとぎゅっとにぎった。

  皮が余っているちんぽを搾乳するように揉むと生臭い先走りがまたも鮫の白い雄胸を汚す。

  通常の感度を遥かに越えているちんぽだ。さきほどの手マンと扱きで大量に射精していなければ皮の上からであろうとすぐにでもザーメンをぶちまけていただろう。

  「ちんぽだけでイキそうになってんじゃねえか。これじゃあケツ犯してやる気も失せちまうな」

  「! やだやだぁ!いやだぁぁ!おねがいでずぅ!けつにちんぽ欲しいぃ!」

  「どーすっかな。ちんぽも勝手にしゃぶるのやめやがるしなぁ」

  「ごめんなしゃいぃ!今度は!こんどはちゃんと舐めますからぁ!だから、だからちんぽちんぽぉ!ちんぽハメハメしてくだしゃいぃ!」

  「しょうがねえな。じゃあもう一回だけチャンスをやる。『ご主人様の命令だ』今度は勝手に口離すなよ」

  「ひゃっひゃい。ちゃんとおしゃぶりしますぅ」

  

  再び二股ちんぽが虎の顔に擦り付けられる。勃起したままのちんぽとにやつく顔を見れば鮫は微塵も怒っておらず、虎を甚振りたいだけだとすぐにでも分る。

  だが性欲で完全に狂った虎が気付けるはずもなかった。頭にあるのは感謝と歓喜だ。途中ですばらしいちんぽへの奉仕をやめた不出来な肉便器。そんな自分にももう一度機会を与えてくれた鮫への感謝が心に溢れる。

  再び目の前にある2本のちんぽをそっと掴むと、両方の先端へとキスを繰り返す。今すぐにでも口を開き、飢えた犬のように喰らいつきたい。しかし鮫への感謝と敬愛を示すのを優先する。

  

  「んっ❤はぁ❤❤ごしゅじんさまぁ❤❤こっ今度はちゃーんどおしゃぶりしますぅ❤だかりゃ❤だからぁ捨てないでくださいぃ❤❤」

  

  鮫は満足げに笑うと眼前にあるたくましい太腿へと歯を立て、破裂しそうな程にでかい尻を鷲掴みにする。

  パン生地のように尻を捏ね、足の筋肉をしゃぶりつくす。太腿だけではなく、ふくらはぎまでも甘く噛んでいく。

  虎はまたも軽いメスイキを催したが、今度は手も口も離さない。下半身が蕩けそうな感覚にどうにか堪え、二本のちんぽを一気に咥えこんだ。

  鋭い牙だけは当てぬように、口内の全てへとちんぽをなすりつける。口蓋にも舌にも喉奥にもだ。

  雄の臭いと味に意識が酩酊しながらも舌の動きはやめない。口は引き裂かれそうな程に広がっている。それでも舌は先端をくじり、竿に這わせ奉仕を続ける。

  

  「あ"ああぁん❤ひんぽの臭いしゅんごひぃい❤❤」

  「やーっと自分の立場ってもんが理解できたみてえだな。ご褒美くれてやるからてめえでケツ割り開け」

  「ひゃっひゃい"ぃぃ❤❤」

  

  口いっぱいにちんぽを詰め込み舌を這わせながらもマヌケ面で返事をする。そのはずみで口からはごぼごぼと唾液と淫汁の混合物が漏れ出した。

  ちんぽから名残惜しげに手を離すと、自らのでかい尻へと手を伸ばす。掴みきれぬほどにでかい尻を掴み、性器を化した雌穴を露わにした。

  

  「――――っ!」

  

  鮫は思わず息を吐いた。

  雄そのものである太腿と尻肉の中央にあるのは雌そのものである淫肉。

  両手によって割り開かれた尻肉は雌穴を露わにするだけではなく、内壁までも見せ付け更に淫猥に彩られている。

  黄金に輝く毛皮とは違い谷間は白い毛が覆っている。その純白の毛皮には真っ赤に熟れた雌肉が蠢いているのだ。ぐぽぐぽと開閉しては汁を漏らしている。今の虎は上からも下からもはしたなくヨダレを溢し赤子以下の知性しかないのだと自ら示している。

  そして臭いだ。肉が割り開かれた瞬間に汗と淫液の混じった雌臭が鮫の嗅覚を襲った。思わずむしゃぶりつき肉に溺れてしまいたくなる程の。

  

  「でけえケツしやがって。おれなんかよりもよっぽど娼夫に向いてんぜ」

  「お"おぉ❤ほごぉっ❤❤」

  

  鮫が言葉をかけても意味不明な呻きを漏らし肛門をクパクパと開くばかりだ。ちんぽを咥えていなくても同じだろう。

  欲情しているのは鮫ではなく虎もだ。空気に触れただけで雌肉は反応し、自ら尻肉を割り開く無様さに被虐願望は燃え上がる。

  鮫はそれに応えるかのように、熟れきった雌穴へと舌を這わせた。

  

  「ひゃう"っ❤」

  

  ナメクジのように上下に何度も舌が往復する。尻の谷間を余す所なく味わい、溢れる淫液を一滴たりとも逃がさぬように。

  尻肉を掴んでいる手が震え、腰がカクカクと動き出した。鮫の愛撫がもどかしいものであるが故に。

  舌が雌穴を這い回り、舌先でつつかれるたびに甘い快感が下半身を走る。しかし物足りない。そのぶ厚い舌で内部を舐め回し、蕩けたマンコをすすり尽くして欲しいとマンコがねだっている。

  だが、それは言葉にできない。虎の口は今も二つの肉塊が蹂躙しているのだ。ちんぽが互いに押し合い、口をいっぱいにして僅かに酸素を取り込む程度の余裕しかない。脳みそは酸欠と強烈な雄臭でぼんやりとしている。それでも奉仕はやめられない。

  だから、言葉ではなく肉体で欲求を示した。でかい尻肉を鮫の顔面へと押し付けおねだりをして、二つのちんぽに舌をめちゃくちゃに絡ませて媚を売る。

  

  「ジュルッっ❤❤ズッ❤ううんぅ❤」

  「なんだぁ。ケツ舐められて我慢できなくなったかよ淫乱」

  「お"-っ❤お"おぉお"ぉ❤❤❤」

  「ああそうか返事もできねえか。んじゃお望み通りケツマンコたーっぷり可愛がってやるよ!」

  「ん"む"ぐう"ぅう"ぅぅうう❤❤❤」

  

  背筋をぴんと反らせると、虎の包茎ちんぽから精液が溢れ出た。

  鮫の肉厚の舌が虎のケツマンコにズルズルと侵入したのだ。並みの男のちんぽよりも遥かに太く長く、そして鮫の意思で自由自在に動かすことのできる舌が。ごりゅごりゅと触手のように雌穴を蹂躙し、襞も前立腺も押し潰して、一瞬で行きどまりへと到達した。

  その強烈な淫激に虎は一瞬失神する。尻たぶを掴む手もちんぽを咥える口も離さずに済んだのは奇跡的だろう。

  しかし、意識の喪失という束の間の安息はすぐに終わる。舌を更に奥へ深く進ませるために鮫は口を大きく開き、ケツマンコと舌をより密着させていく。

  たやすく肉を噛み千切る牙が虎の尻肉や金玉を甘く噛むと、虎は小さな悲鳴をあげて覚醒した。

  

  「ん"ぎい"ぃぃぃい❤❤い"、ぎっ❤❤ん"お"っ❤」

  「はは、何言ってるか分かんねえよ淫乱。もっと邪魔くせえケツ肉拡げて突き出せよ」

  

  でかい尻を打ち据えて命令をするが、虎の尻は逆にすぼまり太腿は内股になっていく。

  薬によって溶けて蒸発した理性の代わりに快楽と虎の言葉が鮫を支配している。しかし肉体の反射的行動はどうしようもない。

  たっぷりと弄繰り回され発情したマンコにようやく肉塊が蹂躙しに来たのだ。ちんぽとは比べ物にならない柔らかさと細さであっても過剰に反応してしまう。すなわち、肉を締め付け舌の感触をもっと味わおうとするのだ。

  鮫は怒りもせずにそれを許す。虎は快楽に溺れているわけではないからだ。下半身こそ制御ができないがちんぽへの奉仕は続き、尻たぶはしっかりと掴んでいる。

  肉体は淫靡に堕ち精神は隷属していく。虎が自らに依存していく光景に満足した鮫は、ご褒美代わりにとすぐ目の前にある包茎ちんぽの皮を根元まで一気に剥いた。

  

  「ん"ごぉ"お"おぉおぉお❤❤❤」

  

  言葉にならない悲鳴を叫び、全身ががくがくと震える。雌の快楽を与えられていた肉体に長年慣れ親しんだ雄の快楽が与えられたのだ。

  反射的に息を吸い込み鮫ちんぽをより強く吸引した。淫臭と先走りを取り込み二本のちんぽが喉奥へと深く入っていく。

  思わず腰をくねらせるが鮫の手は止まらなかった。年齢と体格に見合わぬほどに初々しい色をしたちんぽの先端を包み込むと、鱗に覆われた手の平でぞりぞりと磨き上げていった。

  刺激になれていない亀頭への苦痛にも似た快感。背筋は反り返り虎の内部も過剰に反応する。

  鮫の舌が淫肉によって締め付けられたのだ。だがそれは鮫の望んでいた反応だ。動く肉人形の抵抗など無意味だと更に舌で掘り進めていく。

  

  「お"っ❤ん"んんんんん~~~~❤❤❤」

  「ちんぽ突っ込まれてもいねえのにイキまくりやがって。ご主人様はまだ一回もイってねえんだぞ」

  「ふひゅう"っふごぉ❤❤」

  

  鮫の舌は傍若無人に雌孔を暴れ回る。鉱脈を探すかのようにすぼまらせた舌先で様々な箇所をノックする。

  入り口の上部をこすり、感じる部位全てを押し潰し、結腸の入り口までもたどりつきクチュクチュと刺激する。ちんぽではできない繊細な愛撫、指には無い逞しさ。全く違う生物に犯されているような悦楽とちんぽを襲う慣れ親しんだ快感。虎はただひたすらにザーメンを撒き散らすしかなかった。

  強すぎる快楽を処理するために呼吸は荒くなるが口は凶悪な肉幹二つで塞がれている。必死に鼻で呼吸をし、豚のような呼吸音を響かせる。鮫の濃密な雄の臭いで嗅覚を犯されながらだ。

  大口を開けて鼻水を垂らし、必死にちんぽを飲むその姿はまさに雌豚だ。雄雄しく逞しい虎人でありながらも彼は豚へと堕ちた。

  

  「ふう"ーっ❤ふぎっふごっ❤ぶひい"❤」

  「まだ始まったばっかなのに死にそうになってんじゃねえか。これでこことか弄ってやったらどうなんだろうなぁ」

  「ぶひぃっ❤ほお"っ❤❤ほお"ぉぉおおおおおん❤❤❤」

  

  虎から嬌声と共にヨダレが飛び散った。上の口からだけではなく、鮫が手を離し自由となったちんぽからもだ。ブルンブルンと前後に揺れて鮫の顔にも身体にも汁を撒き散らす。

  鮫の反応を見た鮫はにやりと笑い、再び舌を動かす。雌穴内部のぷっくりと膨れたある一点を狙い、舌先をゴリュッと叩きつける。

  

  「ふんごお"おっぉおおおおおお❤❤❤ほぉお"っ❤お"っ❤お"ぉお~~❤❤」

  

  指で抓むことができるほどに膨れたそれは虎の前立腺だ。指で刺激するかわりに舌を叩き付け、ギリギリまで引き抜くとまた前立腺めがけて舌で蹂躙する。

  鮫が動かしているのは舌のみだ。にやつきながら舌をうねらせるだけ。文字通り舌先一つで虎は完全に敗北した。

  虎ちんぽからはザーメンが止まらなくなり、尻を突き出した無様な体制で快楽から逃げようと身体をくねらせる。

  だが逃げようとした瞬間にちんぽを再び鮫の手に掴まれた。

  

  「何逃げようとしてんだよ。ご主人様のご褒美だぞ?しっかり味わえよ」

  「ぶひぃい"いいい゛イ゛❤❤」

  

  ザーメンを吐き出し続ける竿を握り締め、もっと出せと催促するかのように揉み続ける。イき続けているちんぽを虐められるのは既に経験している。しかし経験は快楽を弱めてはくれない。

  肉体の内部から外から射精器官を攻められて、虎の口から呻き声が迸った。

  ちんぽに押し潰されてしまった声は本来ならば歓喜の声だった。さきほど手コキと手マンで攻められるとき以上のザーメンを出している。このままではちんぽが壊れ精液が止まらなくなる。全身がちんぽになったかのような快楽にひたすら喜びの声をあげようとしている。

  が、鮫はあえてその嬌声を曲解する。虎を甚振り、もっと必死に媚びさせる為に。

  

  「あーくるしいからやめて欲しいって?情けねえマンコだなあ」

  「ん"んんんん~❤❤❤ん"おごっ❤おごお"ぉぉおぉぉお❤❤❤」

  

  違う、もっとしてくださいと叫びたかったが言葉にならなかった。

  鮫は蕩けきった虎マンコを弄くりながら、自らの腰をゆっくりとベッドへ静めていく。つまりは虎の喉マンコから二本の肉塊を抜き取っていく。そして、ケツマンコにずっぷりと刺さった舌ちんぽもだ。

  

  「んぶぅぅうう❤❤ん"-っ❤ぶふぅう"ぅう❤❤」

  

  頭を動かしてちんぽを追おうとするが脚に阻まれ。尻肉を動かして舌を追おうとするが尻肉はがっちり掴まれている。

  雄の臭いに脳ミソを犯された虎は懸命に口と尻を締め付けてちんぽと舌を留めようとする。舌をめちゃめちゃに絡ませてちんぽに媚びる。尻肉を締め付けて舌に媚びる。そうすればもっと犯してもらえると信じて。

  下半身を嬲られながらも、唾液の滝を流しながら、ちんぽに必死に媚び続ける。愛おしいちんぽが口から出るたびにごぷごぶと淫液が溢れ、鮫の股座とベッドを汚染する。口からだけではなく、鼻と瞳からもだ。

  無様にも鼻水と先走りを混ぜたものを垂れ流し、瞳からはちんぽが去って行く悲しみの涙を流す。舌も、生殖器と化した肛門も捨てられた女のようにちんぽと舌に必死にすがりついている。

  

  「あ"っ!あ"あぁあぁぁぁあぁ~!やだぁぁあぁ!」

  

  しかしちんぽはどんどん口から抜け去っていき、やがて虎の口から、舌も完全に肛門から抜き出てしまった。

  虎は必死に媚びる。薄っぺらい舌をぐるぐると巻きつかせて、ちんぽだけは逃がすまいと。当然のように虎マンコはクパクパと開閉しておねだりをしている。まだ舌は先端を肛門へと触れたままだ。少しでも舌ちんぽで快感を得たい。またぐぼぐぼと喉マンコを犯して欲しい。そんな快楽のみを求めた無様な思考による結果だった。

  

  「くくっ。焦んなくても今くれてやるよ」

  

  滑稽極まりない虎の顔を見て、鮫は嗜虐的な笑みを浮かべた。腰をさらにぐいと引くと、下半身へと力をこめる。空色の鱗に覆われた太腿に筋肉の線が浮かび上がる。肛門をくすぐっていた舌先はわずかではあるが内部へと再び侵入する。

  それを感じた目に浮かび上がるのは歓喜の光だ。すぼませていた口を限界まで開き、開発されつくした喉までも開く。

  

  「はっ❤はやくはやくぅ❤❤はやぐオマンコと喉マンコぐっぽぐっぽし―――――く゛っ❤ごえ゛えぇぇぇえぇ❤❤❤❤❤」

  

  出すはずだった嬌声は押し潰された。ケツマンコの最奥まで再び穿たれた舌と、喉をごりごりと抉り、食道までも達した二本のちんぽによって。

  ぐちゅり、と何か柔らかいものが潰れるような音と共に虎は白目を向いた。それは限界を超えて押し広げられ、外から見てもちんぽの形がわかるほどに満たされた喉の悲鳴か。それとも最奥まで穿たれたあとすぐさま舌を引き抜かれめくれあがった肛門の鳴らしたものか。或いは二匹の巨漢の間に挟まれ変形したちんぽの呻き声か。

  

  「―――❤❤❤――❤❤―――❤❤❤」

  

  いずれにせよ虎は歓喜していることは明らかだ。ちんぽからは勢いよく精液が噴出して鮫の胸を汚した。がくがくと全身を痙攣させ、鮫の上でのたうち回る。

  

  そして、自らの尻たぶを掴んでいた手はするりと離れる。虎の脳みそにまで刻み込まれた暗示。それによって虎は決してその尻肉を離せないはずだった。

  しかしその腕はだらりと垂れ下がり脊髄の反射によって痙攣するだけ。脳に刻まれた暗示であろうとも脳自体が動かなくなれば無意味だ。

  

  鮫によって調教された喉マンコは指を突っ込み嘔吐させてやればそれだけで絶頂する。加えて薬によっていかなる苦痛を与えられても快感を伴う。理性というものを飛ばされた虎は喉や食道が傷つく恐怖など感じずに二本のデカマラを飲み込むことができる。

  ちんぽを一晩中咥えさせ、その間ずっと虎のちんぽを足コキして調教した。寝そべった虎の顔に跨りながら腰を叩きつけ、喉の収縮に合わせて乳首を捏ねて抓んで押し潰した。ある時は二本のデカマラをしゃぶらせながらマンコとちんぽを弄んだ。様々な調教の結果喉は尻に負けない性器と化した。

  まさしく喉マンコとなった口に二本のデカマラを一気にぶちこまれればどうなるか。雄の先走りをなすりつけ、喉は裂けそうな痛みと快楽を発し、鮫ちんぽが発する臭いは虎の鼻へと直になすりつけられる。

  それがもたらすのは膨大すぎる快感だ。虎の脳みそでは処理しきれない快感。耐える為に脳が停止するのも当然と言えるだろう。

  

  「オイ、寝てんじゃねえぞ!てめえがおねだりしたんだろ!」

  「~~~~~~~~~❤❤❤❤❤」

  

  鮫は今度は腰を勢いよく引く。カリ首で喉マンコの柔肉を掻き出しながら、唾液も胃液も虎の知性も掻き出しながら、一気に虎の口から引き抜く。その快感に虎がたたき起こされた瞬間にまたも二本の杭が食道までぶちこまれる。

  さきほども気絶したところを叩き起こされたが今度は気絶と覚醒を繰り返している状態だ。しかも、虎マンコは舌で蹂躙されている。気絶から目覚めるたびに反射で虎マンコを締め付けて快感をはじけさせるマンコはヨダレと愛液でたっぷりと泡立っていく。

  もはや虎は何も思考できなくなっていた。あるのは気絶と覚醒の合間にある快楽だけ。

  まんこがきもちいい。喉マンコがきもちいい。ちんぽの臭いがきもちいい。挟まれて潰れている包茎ちんぽがきもちいい。苦しいのがきもちいい。喉が裂けそうなぐらいに痛いのがきもちいい。

  快楽を言葉にして何より愛しいご主人様へと伝えようとするが言葉を紡ぐだけの知能が今は無い。結果呻き声ですらないなにかが漏れ出るだけ。

  

  「はは、おれのちんぽの形が喉に浮き出てんぞ。息もできねえんじゃねえか?」

  

  虎のでかけつを叩きながら問うても返事は無い。意識を手放していなくても返事はできなかっただろう。喉は酸素を取り込めるような隙間は残されておらず、ちんぽを抜き取られる瞬間にだけ辛うじて息をしている状態だ。

  その貪るような呼吸でさえもけつを舌で犯される快感で途切れ途切れとなる。喉を摩擦されるたびに振動が脳髄を痙攣させ、結腸の入り口をこじ開けようと掘削する。愛液と共にまとわりつく襞を堪能しながら引き抜けば快楽が全身を犯し正常な機能を失わせる。圧倒的な快楽を処理する為に酸素を必要としている。しかし取り込める酸素の量は時が経つ度に減っていく。

  脳みそは連続して与えられる快感に耐え切れず意識を完全に手放し始めている為だ。虎の肉体は二つのマンコを媚びて締め付けるだけの肉穴へと堕していた。口淫され続けていれば間違いなく死ぬだろう。至上の快楽に肉体すべてを支配されながら、幸福な顔のままで。

  

  「オイ、そろそろ出すから全部飲めよ――聞いてるか?」

  「ぶひゅっ❤❤ふう゛ふ゛うぅうぅ~~~~❤❤❤」

  「完全にキマっちまってるな。ま、お前が嫌だとかぬかすわけねえか!」

  

  虎にとっては幸運か不幸か定かではないが、鮫は最初の絶頂を迎えようとしていた。二本のちんぽが一層固くなり、血管をバキバキと浮き立たせる。

  意識を失った虎の代わりに敏感な喉マンコがちんぽの興奮を感じ取った。締め付ける肉孔がさらにきつくなり、ちんぽと舌に快感を与える。鮫を絶頂へと導こうとする。

  

  「ぐ、うぅう!たまんねえマンコになったな!淫売!」

  

  意識があるかも定かではない虎を罵る。そうでなければ無様に喘ぎ声を漏らしてしまいそうだったからだ。

  絶頂が来ようとしている。たっぷりと虎の色香にあてられ、性欲を溜めに溜め込んだ金玉から、濃厚な精子が。

  しかしそれは鮫のちんぽだけだ。虎に至っては既に精子が出ないほどに射精を繰り返している。鮫の雄胸の上は精液によって水たまりができていた。金玉の酷使によって粘りをすっかり失い、雌を孕ませることも不可能になった役立たずの精子の海だ。

  

  「ご主人様の身体こんなに汚しやがって!窒息して!死にかけてんのにそんなに気持ちいいのかよ!答えろ便器野郎!」

  「む゛う"ぅ❤❤こ゛ふ゛ぅっ❤❤❤❤」

  

  鮫の命令に反射的に答えようとし、ちんぽを突っ込まれたまま口を必死に動かそうとしていた。しかし出るのは当然のように呻き声、そしてヨダレと先走りと胃液の混合物だ。

  口周りは凄惨なまでに汚れてその相貌は今までにないほどに崩れきっている。理性どころか知性のひとかけらすら残っていないかのような笑み。そして、答えられなかった代わりのようにケツマンコをぎゅっと締め付けた。

  

  「そうかそんなに気持ちいいかよ!ならてめえもいけ!いってぶっ壊れちまえよオルド!」

  

  鮫の舌は淫肉で満ちたケツマンコを傍若無人にかき回す。紅茶をいれたカップを乱暴にかき回したときのように愛液を舌の隙間から溢れさせ、鮫の口周りをべっとりと汚す。鮫種の巨大な口でそれをすすりあげようとしても、到底不可能なほどに溢れているのだ。

  

  「む"お"おぉおお~❤❤❤❤お"ぉおぉお❤❤❤❤❤」

  

  雄そのものの筋肉と脂肪を詰め込んだ肉体ががくがくとのたうち回る。空撃ちちんぽも一緒に踊る。

  最底辺の娼婦ですら見せないであろう無様な姿。虎を知っているものですらこれがこの国の騎士団長だとは分からないだろう。この国、この大陸全土に名を届かせる豪傑であるなどと気付くわけがない。

  

  「お゛こ゛お゛お゛お"ぉおぉおおお❤❤❤❤❤」

  

  そして終わりが訪れる。虎の脳みそと、鮫の金玉が限界を迎えるのは同時だった。

  虎の首を突き抜けてしまいそうな勢いで尻を叩きつける。舌はごちゅごちゅと性感帯すべてを抉り結腸の行き止まり、その入り口へとぶち当たる。喉と、結腸の入り口がキュッと絞まり絶頂を迎えさせる。

  

  

  「ぐ、おおぉおおおおお!」

  「――――――――❤❤❤❤」

  

  二本のちんぽから同時に精液が噴出した。薄まった虎の精子とは違うどろどろに粘っこいザーメンが食道を通り胃まで流れ込んでいく。大量のそれは筋肉で覆われた腹をぼっこりと膨らませるほど。

  そして虎も射精した。既に空になったはずの金玉から精管を通り、びゅっとザーメンを漏らした。鮫に反して僅かな量と薄さであるそれは、虎が雌に成り下がったことを示している。

  

  「ぶごっ❤❤ぐひい"ひぃい"いぃい❤❤ぶひゅう"っ❤❤」

  

  溜め込まれたザーメンは余りにも膨大で、食道だけではなく口から鼻までも逆流する。虎にとっては何よりも愛おしいご主人様のザーメンが舌を、嗅覚を刺激しながら排出される。口からはぼとぼとと固まった精液がこぼれ、鼻に精液が詰まったせいか息をするたび鼻提灯がぷくりと膨れた。

  

  「ふ❤へっ❤❤へへぇえ"へへぇえぇ❤❤❤」

  

  そして鮫の止まない射精がようやく収まった頃、虎はちんぽから口を離して倒れこんだ。意識を失いながらも恍惚した表情で笑いながら。

  ザーメンが口にあるのが嬉しい。ザーメンの臭いが鼻いっぱいにあるのが嬉しい。こんなにも射精してくださったのが嬉しい。ご主人様への敬愛と便器としての幸福が虎の顔に笑みを形作る。

  「ふん」

  

  それを見ながら最後に腸液をすすり取りながらずるりと舌を引き抜く。さきほどまであれだけ愛液を噴出したにも関わらずまだどろりと濡れて、ちんぽを求めてクパクパと開閉している。赤く蠢く肉壁の奥に見えるのは結腸の入り口だ。早くちんぽが欲しいと妖しくひくついていた。

  そのさまにまた情欲の炎が燃え上がるのを感じたがどうにか目を引き剥がす。口にたっぷりの虎マン汁を含んだまま、アヘ顔で気絶している虎を上から引き剥がした。

  

  「へっ❤ふへっ❤❤へひ❤❤❤」

  

  虎の姿は酷いものだった。がに股でちんぽを汁まみれにし、顔面はといえば白目を剥き口内は鮫が胃をいっぱいにするまでぶちまけた特濃ザーメンで溢れている。ザーメンの臭いで犯されてメスイキをしているのか時折ちんぽがびくりと震えている。

  鮫は怒らずに胸を汚すザーメンを掬い取る。何度かニチャニチャと伸ばして雌精子の感触を堪能すると、そのごつい指にたっぷりと絡ませていく。

  虎はすっかりアヘ顔を晒しているが、まだ夜は開始したばかりだ。虎の数倍は噴出したザーメンも鮫にとっては上澄みでしかない。

  

  「おいバカ面してねぇで起きろ」

  「はひ――ひぃ!?ほぉ"お~~❤❤りゃっりゃめぇええぇ❤❤」

  

  だからもっと淫らに絡み合う為に、主人を放って自分だけが絶頂に溺れる虎をたたき起こす為に、ザーメンをまぶした指を一気に三本。開いた虎マンコへと突っ込んだ。

  

  「い"ぃい❤❤い"ったばがりなのにまらいっでるぅうう"ぅう❤❤」

  

  指を3本まとめてぶちこんで、ばらばらに動かすとイキ過ぎて空撃ちしかできないちんぽが震えた。もっともすぐにまたザーメンを噴出すように回復するのだが。

  舌ちんぽよりもずっと細い指で軽く腸壁をなぞられるだけでまんこは大げさに反応する。ぐちゅぐちゅとザーメンを泡立てて掻き混ぜれば腸液を残らず舐め取られた虎マンコもまた濡れてくる。

  鮫の空色の手も愛液の雨でたちまち濡れてきた。

  

  「んぎいぃい❤❤ぞごっ❤ぞごだべぇぇ❤ひぃぃいんまたいっちゃう"うぅう❤❤もうせーえきでないのに❤イくのとまんない"ぃ❤❤」

  「おれのご褒美でちゃーんと喜べてたからな。もっと可愛がってやらないとな?」

  「あっ❤ありがどぅごじゃぁあぁあぁん❤❤❤ぞごっ❤❤ぞごぐにぐにされるど声とま"んな"い"ぃい❤❤❤ごしゅじんじゃまの手マンさいっごぅううう❤❤❤」

  「そうかそうか。そんなに気持ちいいか。舌でマンコガン堀りされるのとどっち嬉しい?」

  「どっちもでずぅうう❤❤❤ごしゅじんさまにぃ❤❤なに"されでも幸しぇでぇえ❤ん"おっ❤❤ん"う"うぅう"っ❤❤ん"----っ❤❤❤❤」

  ぬちぬちとキスをして、乳首をムッチリとした胸筋で挟み込んで押し潰す。

  激しくバラバラにされるような口淫の後の、優しく中から蕩かすような愛撫。防御機構を失った脳は一層鮫を愛おしく感じていく。

  肉厚の舌は虎の薄っぺらい舌に絡んで蹂躙する。指先が虎まんこをなぞるのと同じく口内のあらゆる箇所を執拗に嬲る。舌同士を巻きつかせ自らの口内に引き込めば、舌を引っ張られる快感でぐるんと金色の瞳が上を向く。かと思えば虎のマン汁に鮫のザーメンと二人の唾液をたっぷり混ぜたものを流し込まれる。

  虎の包茎ちんぽは二本のデカマラでゴリゴリと押し潰されている。そうすれば否応なしに自分と鮫の雄としての格の違いを教えこまれた。1対1のセックスであるにも関わらず輪姦されているかのように各部位を犯される。

  筋肉が付きすぎた四肢を絡ませると、自ら身体をこすりつけていく。脳みそにあるのは際限なく続く絶頂。イっているのが当然になっている。そして鮫への感謝だ。荒々しい陵辱と巧みな愛撫。こんなにも自分を幸せにしてくれる鮫が愛おしい。

  「お"ぉホぉお"っ❤❤いぐいぐいぐイッグぅううううう❤❤❤いっでるのとまんね"えよお"ぉおおおぉお❤❤❤」

  

  鮫が口を離すと聞くに堪えない嬌声を喚き散らした。ほんのわずかな間の絶頂の波で虎の精神は更に蕩けた。視界には極彩色の火花が飛び散り、笑うような歪んだ表情で白目を剥いている。

  

  「あ"っ❤あ"えぇえぇ❤❤もっひょぉお❤❤ごしゅじんさまぁ❤もっとキスしでぇ❤❤❤」

  

  顎は外れそうなぐらいに開き、それでも舌をぐねぐねと伸ばしてキスをねだっている。まんこも乳首もちんぽも全て気持ちよいがキスによる快楽もまた格別だ。太い舌で喉まんこを突かれるのも良いが、甘く毒々しいキスは雄をより深く実感できる気がするのだ。もっともっと密着したいと願って背中に回した腕の力を強くすると、鮫は嘲るような笑みを浮かべ虎のでかけつを強く打ち据えた。

  

  「お"ひょぉお"っ❤❤」

  「キスなんかよりもっと欲しいもんがあんだろ?」

  

  ばしん、という小気味良い音と共に虎は嬌声を上げた。今や虎にとって苦痛は快楽と同義になっている。焼け付くような痛みに続いて血が沸き立つ快楽が全身を走り、ちんぽからは尿道にとどまっていた精液がぼとりと落ちた。

  

  「ほら、自分でハメてみろ淫売」

  

  鮫はどさりとベッドの中央に座ると、アヘ顔を晒す虎を手招きした。股間にギンギンにそそり立つ二本の肉塊。見る者にとっては醜悪にさえ映る。

  しかし、虎にとっては最も愛おしいもの。痙攣する全身をなんとか動かし、中腰になると巨大なけつをぐいと鮫に曝け出す。

  

  「頭の後ろで腕組め。おれが良いって言うまで離すなよ。いいな?」

  「は、はい"❤」

  

  けつの中央ではちんぽを今か今かと待ちかねるようにアナルがひくついていた。

  鮫は巌のような腰を掴むと、生暖かい息を吐きかける。もう我慢できないとくねる腰を嘲笑いながらもゆっくりとちんぽへと導いていく。

  

  「あぁぁ…❤」

  

  ちんぽが少しずつ近づいてくる。それを歓喜しけつ穴と口ちちんぽ全てから蜜を溢していく。尻の周りだけではなく太ももまでもべっとりと濡らし、溢れさせた淫液の多さを伝えている。

  両腕を頭の後ろで組み、顔を蕩けさせた虎はけつだけを動かしていく。発情しきったマンコを抑えられない。そして、ちんぽが雌穴へ触れた瞬間。

  

  「あぁぁぁあぁぁあぁあ~~~~~❤❤❤ちんぽ、ちんぽがおまんこキスしてるぅううううううう❤❤❤はやくはやくはやくぅう❤❤はやくちんぽはめでぇえええぇえ❤❤❤」

  

  虎の知能は限界を迎えた。ちんぽをすぐに飲み込みたいと腰を降ろそうとする。鮫のたくましい腕に固定され微塵も動かす事ができないがそれでもだ。火山口のように淫液を噴き上げる盛り上がった肛門が必死にちんぽに吸い付き中に導こうとしている。

  

  「はしたねぇ雌猫だな。おねだりしたからには泣き言吐くんじゃねえ、ぞっ!」

  

  鮫はちんぽに媚びて口付けするアナルをしばし楽しんだ後、腰を一気に降ろした。虎の恥骨と鮫の恥骨が打ちつけられるような勢いでだ。

  弾丸が砲身を進むように極太ちんぽはアナルを押し広げ、雌肉をこそぎ取り、襞をめくり奥へ進んで行く。腹を突き破らんばかりの圧迫感と共に電撃が走るような悦楽が身体へと拡がって行く。

  

  「んほぉぉおぉぉおぉおおお❤❤❤」

  

  そして、一瞬でちんぽが根元まで入り込み虎の行き止り、結腸の入り口へとたたき付けられた。幾度となく経験してきた自らの胎内を肉塊が蹂躙する感覚。

  ほんのわずかな時間であっても慣れ親しんだ感覚でも虎のモロ感マンコが耐えられるはずが無い。

  

  「あ゛っ、お、おぉ」

  

  白目を向き、顔をガクンと仰け反らせた姿勢で固まる。

  鮫はただ挿入しただけだ。赤く脹れたマンコは何回もこのちんぽを飲み込んできた。

  充分に慣らされて、痛みもなくすんなりと飲み込んだ。

  ハメられる前に死にそうな程の射精をし、快楽に慣れた。

  だが、それでも。

  

  それでもさんざんに焦らされたマンコは。ちんぽを咥えこむ為だけの雌穴は、この一撃で敗北した。

  

  「ほっごぉおおぉおぉおお"おおおおおおぉぉおおおおおおおおおおお❤❤❤❤❤」

  

  一瞬固まった後、悲鳴と共にちんぽから潮が大量に飛んだ。元々薄汚い部屋を更に汚していく。

  悦楽に屈した愚かなちんぽ狂いは鮫の肉体の上でのたうちまわり、頭を鮫に精一杯こすりつけ長い尻尾を絡ませる。何かにすがりついていなければ自分が消えてなくなってしまう。そんな恐怖から来た行動だ。

  だがそんな事をしても、虎を狂わせる快感は微塵も消えて無くならない。ちんぽが肉体を貫通してしまったのではないかと思うような快感は身体中を跳ね回ってちかちかと視界を点滅させる。当然のようにちんぽからは白濁した潮を飛ばしっぱなしだ。

  

  「あ"っ❤はぁあ"あぁ❤❤ちんぽっ❤ちんぽちんぽ❤あんなでがいちんぽはいっだぁ❤❤❤」

  潮を飛ばしのたうつちんぽに合わせて愉悦が内部で大蛇のようにのたうっている。虎の雌マンコは激しく収縮してちんぽにまとわりつき締め付けていく。鮫のデカマラは心地よい感触に一層固くなって血管をビキビキと浮き立たせ欲情の露を分泌させる。これから食らい尽くす虎の柔肉に涎を抑えきれないとガマン汁が溢れ出るのだ。

  どんどん体積を増していく鮫のちんぽの感触に喜ぶ雌マンコはもっともっとと媚びて絡みつく。

  

  「あーやっぱお前のトロマンはたまんねえな。おれのちんぽを咥えこむ為にできてるケツ穴だ」

  「ぞう、ですっ❤わだじのおま"んごはぁ❤このおぢんぽハメてもらう為にあるんでずぅ❤❤」

  鮫に褒められて虎のまんことちんぽがびくびくと歓喜ひ打ち震えた。だらしなく崩れた笑顔はどんどんと蕩けて行く。身体を動かさずけつまんこだけを絞めるだけで柔肉が蕩けていく快感に襲われる。

  

  「ちんぽ、ちんぽびぐびぐじでっ❤ああん❤おまんこすんごぃいぃいい❤❤」

  「マンコにハメてるだけでぶっ飛んできたな。もっとまんこ絞めてみろよ」

  「ふひひ"いぃいっ❤❤あ"っ❤あ"あぁ❤まんごずんげえぇええ❤❤」

  

  鮫はたいした事をしていない。ただ腹を揉んでやっただけだ。性感帯でもなんでもないはずの腹を。

  だが、虎は更なる快楽に襲われて全身から体液を流す。太い指で薄く脂肪の乗った腹をマッサージされるだけで腹奥がきゅんきゅんと疼くのだ。

  割れた腹筋が歪み、腹肉を押し込まれるだけで開発された腹内の性感帯を圧迫される。ちんぽによる内部からの圧迫感と合わさってみっちり詰まった腹は快楽で満たされて行く。

  雌穴はどんどん絞まり結腸の入り口は下がる。結果ちんぽによって内部が抉られる。

  

  「う"うぅぅおっ❤はらっ❤わたじのはらがぁあ❤❤おまんこごりごりずるぅうう❤❤もっとえぐっでぇ❤」

  

  ハメられたちんぽ熱と感触を更に感じることで、虎は性欲に屈服していった。まだ入っているだけ。動かされてもいないのにてメスイキをしっぱなしなのだ。涎と鼻水と涙で顔を覆う美しい山吹色の毛皮は余す所なくべっとりとしている。顎下の真っ白な毛皮もだ。綺麗な火花が視界で消える事は無く今にも失神しそうになっている。

  もしこの状態でサメに激しくガン堀りされたなら失神だけではすまないかもしれない。強すぎる快楽で脳が壊れかねない。虎の脳はそれを理解している。だが、ちんぽを求めるのをやめられない。甘える声を出して精一杯身体を揺すりまんこを絞める。

  

  「ね❤もっどおちんぽごりごりじでぐれよぉ❤❤まんこ❤まんこびくびくとまんにゃいのぉ❤❤」

  「まるで発情期のメス猫だな。バカみたいに鳴いて媚びて恥ずかしくないのかよ?」

  「恥ずかしい❤でもおまんこ我慢できない❤❤このデカマラごりごりして欲しぐでぇ❤おまんこがまんできないの❤❤❤」

  「ははっ恥よりちんぽの方が大事ってか。いいトシこいて娼夫ちんぽにドハマリしてるなんてよぉ、息子に悪いと思わねえのか?謝れよ」

  

  鮫は息子の事をよく知っている。娼館にいようと関係ない。この虎から聞き出したのである。セックスの前の他愛ないお喋りで得られる情報以外の事も虎にたっぷりと話させた。

  家族は何人いるのか。仕事は何をしているのか。されて嫌だった事は?オナニーのときはどんなオカズを使っているか。初めてのセックスは。性感帯は。死んだ妻とのセックスでどんな体位が好きだったか。

  プライバシーなんて関係ない、虎が渋れば身体を使って聞き出した。結果鮫は虎以上に虎の事を理解している。

  虎の事を尊敬している大事な息子がいる事も。誕生日には派手な柄のマントを贈ってくれた事。

  妻と死別して以来、不仲になってしまった事。そして、長い時間をかけて普通の親子に戻れた事。心から愛している事。

  だからこうして息子の事を持ち出した。虎を甚振る為に。虎だって薬でふやけた脳みそで理解している。鮫は自分を虐めたいからこんな事を言っているだけだと。しかし逆らえない。

  

  「ご、ごめんにゃぁああウィルぅ❤❤おとーしゃんおちんぽに負けちゃったぁぁあ❤❤❤鮫ちんぽが大好きになっちゃったぁああ❤❤」

  「そんなにおれのちんぽ好きなのかぁ?息子とどっちが大事だ?」

  「しょっしょれはぁ❤」

  

  理性ではなく心に残っている愛情から虎が言いよどむ。しかし、すぐに答えられない時点でちんぽが大事だと言っているようなものだ。舌舐めずりをして満足げな鮫は、口角を吊り上げて再び命ずる。

  

  「答えろよ。正直に言わねえならちんぽ抜いちまうぞ」

  「やだやだやだぁ~❤ちんぽ抜かないでえぇぇえ❤❤❤」

  「ならとっと言えよ。娼夫ちんぽハメられてるパパが一番大事なのは何だ?」

  「だっだめぇ❤❤おねがいでずがらぁ、ゆるじでえぇいひぃいいい❤❤❤」

  「奥グリグリされるの好きだろ?ほら、どうだ気持ちいいか?」

  

  鮫はちんぽをハメたままで腰を軽く押し込む動きをする。当然行き止まりにぶち当たったままのちんぽはもっと入り込もうと結腸の入り口を刺激する。

  ちんぽをハメられただけで阿呆のように顔をひくひくとさせる虎が耐え切れるはずがなかった。ちんぽから潮が吹き出ると共に快楽中枢を鷲掴みにされたような快感が拡がり下半身を蕩けさせて行く。

  

  「あああぁぁああああひいぃいいい❤❤ありがとうごじゃいますぅうう❤❤❤おちんぽちんぽ奥きでるぅううう❤❤❤」

  「よしよし、じゃあもっかい言えたらガン堀りしてやる。息子とちんぽどっちが大事だ?」

  

  耐えられるはずがない。

  鮫にとってはほんの少し腰を動かしただけだ。しかし虎の脳みそ以上にちんぽを愛するケツマンコは理性も息子への愛をも忘れ媚びた声を上げろと肉体へと命ずる。

  自分を気持ちよくしてくれるちんぽのご機嫌を取れと。それこそが幸せなのだと。

  「おちんぽぉぉぉおおお❤❤おとーさんが一番大事なのはおちんぽです❤❤❤ウィルよりもこのデカマラがしゅきぃいぃいいいい❤❤❤❤」

  

  全身を汗と淫液で塗れさせて虎が吠える。美しい毛皮が濡れてへたったように、虎の心も性欲に完全に屈した。

  虎の全身からは耐え難い程の淫臭を放ち鮫の嗅覚を刺激する。鮫の全身から噴出す汗と合わさって狭い部屋は淫らなにおいでいっぱいになってしまっている。娼館に満ちた甘い香りでもかき消せないほどの濃厚な雄の匂い。

  発する虎の下半身は力を失っている。大樹のように屈強な腰は上半身を支えきれず鮫にもたれかかり、太すぎる足はぐったりとしている。鮫が支えていけなければすぐにでも倒れこんでしまうだろう。

  

  「愛してます❤❤❤このおちんぽ一番愛してましゅぅう❤❤❤デカマラでおまんこぐりぐりされないともう生きていけないのぉ❤❤だから鮫ちんぽの事一番愛してるうぅう❤❤❤ウィルぅ❤お前もあいしてるぞぉ❤このおちんぽの次に愛してるからなぁああ❤❤」

  「くくっ息子よりおれのちんぽかよ。大好きなお父さんがこんな事言ってるって知ったら泣いちゃうんじゃねえか?」

  「ぞんなのどうでぼいぃぃい"いぃい❤❤あんなガキなんでどうでも"い"いがらおまんこもっどぉ❤マンコごんごんしてぇえぇん❤❤❤」

  

  性の匂いに酔ったかのように虎は淫らな言葉を叫び続ける。彼は完全に雌へと堕ちていた。自分を気持ちよくしてくれるちんぽの為ならどんなに醜悪な言葉であろうと吐いて媚びる。愛しているといった直後にあんなガキどうでもいいと罵る。矛盾した言動だがそれは彼の中で実の息子がどうでもよい存在に成り下がったからだ。おぞましく醜い性奴の姿。しかし鮫は虎の頭をくしゃりと撫でる。お利口なペットを褒めるように。

  

  「よしよし。お利口になってきたな。ご褒美だ。おれは動かねえから好きにケツマンコ動かしていいぞ」

  「そっそんにゃあぁ❤むりぃ❤❤今おまんこきぼちよっぐでぇ❤自分じゃ」

  「なんだ?おれに逆らうのか?じゃあちんぽ抜くぞ?」

  「やだやだやだぁあぁああ❤❤❤おちんぽぬかないでくだしゃいぃいい❤❤」

  「だったらケツ動かせ。バカみたいにケツ振ってアクメしてみろ」

  「ふぎぃ❤わっわがりまじたぁぁ❤あっ❤あ"ぁあ❤❤」

  

  ちんぽを最奥まで突っ込んだまま、鮫はくつくつと嘲笑う。発情マンコはちんぽをハメられただけでは満足できず、いやハメられた事によりちんぽへの渇望がより強くなり自ら快感を得ようと動き出す。けつをゆさゆさと揺する微弱な快感では到底満たされない。ちんぽでグボグボと雌穴を抉りたい。欲求のままにけつ穴を少しずつ持ち上げていく。

  

  「んおぉぉお~~~❤❤おっ❤お❤おぉお❤❤おぉ❤」

  

  ぷるぷると震える足腰にどうにか力を込めて、肉のたっぷり詰まった雄胸に肥えすぎた太腿をくっつける。排便を行うかのような下品極まりない姿勢で尻をゆっくりと上げるとブピッと汚らしい音が漏れた。

  熟れたマンコから少しずつ粘液で濡れたデカマラが排出されていく光景は扇情的だ。腕を頭の上で組み、その痴態全てを鮫に見せ付けている。

  

  「あっ❤あぁぁあぁぁ~❤❤」

  

  少しずつ、少しずつちんぽが抜け出ていく。ナメクジがのたうつような速度ではあるが、これが虎の限界だ。今でさえ快楽を処理できずに鼻水と涙をだらだらと垂れ流している。下半身は痙攣して倒れこんでもおかしくはない。辛うじて耐え切れているのは鍛え上げた筋肉と途方も無い体力のおかげだ。

  それでもケツマンコから脳天を走る快感には堪えきれず、食いしばった歯の隙間から嬌声と涎を漏らしてしまう。

  

  「ほら夜が明けちまうぞ。さっさと動け」

  「んぎいいぃぃ❤む"っ❤むりい"ぃぃい❤❤叩かにゃいでえぇ❤」

  

  少しでも動くのをやめれば鮫が虎の尻を叩き催促する。ヒダをちんぽが擦る快感だけでも耐え切れないのだ。苦痛と快楽が同化した身体への打擲。けつを打ち据えられて伝わるマンコへの振動。その両方で虎はマンコを動かして快感を貪ってしまう。せっかく途中まで持ち上げた尻をへこへこと上下させちんぽをしゃぶるのだ。

  

  「駄目ぇ❤もっど、もっとオマンコおくまでごんごんしなきゃだべなのに"いぃいい❤❤ああぁぁん❤まんこ❤まんこきもぢよすぎるぅうう❤❤❤」

  

  ちんぽをくわえ込む動きは浅く、ゆっくりとしたものだ。蕩けたマンコにはたまらない快感ではある。虎は唾液をこぼし皮かむりちんぽもブルンブルンと揺れながらガマン汁を撒き散らしている。べっとりとした汁は虎の腹毛にへばりつき何本もの淫らな糸をかける。

  だが、虎を真に満足させるものではない。もっと、もっとちんぽが引き抜かれるほどに持ち上げて、思い切り叩き付けてマンコの奥まで陵辱されなければ。ヒダをこそげ取るほどの勢いでゴリゴリとちんぽを突っ込まれなければ。脹れ上がったマンコがめくれるほどにちんぽを引き抜いてもらわなければ。その為には快楽に耐えてケツ肉をもっと持ち上げなければならない。

  

  「だべなんだよお"ほぉおお❤❤おまんこごりごりっってするの我慢でぎにゃいぃい❤❤❤お"-っ❤❤しょこ❤しょこそこしょこたまんにゃいぃい❤❤おとーさんのオマンコはぁ❤おちんぽ我慢できないんだよぉおお❤❤❤」

  

  しかし熟れすぎたマンコは目先の快楽をひたすらに貪るだけだ。ちんぽで擦られる快感に耐え切れず少し持ち上げてはまと落としてしまう。再び溜まりつつある雌精子を噴き上げるにはまだ足りないにも関わらず。

  快感でねじが抜けた脳みそでは分かっている。だが、腰は止まらない。つま先でぴんと立ちながらも腰を僅かに上下させ、尻を揺らす。

  

  「マンコッ❤❤マンコ止まらん"んんんんん❤❤もっどおくまでごんごんじだいのに"ぃいぃいい❤❤❤」

  「雌豚以下だな。腰持ち上げる事もできねえのか」

  「あ"ああぁあぁ❤❤もうじわけありまぜんっ❤❤きぼちよぐってぇ❤もうっ❤❤この弱弱マンコはぁ❤おちんぽしゃぶるの止べらんないんでずぅぅうう❤❤❤」

  

  謝罪しながらもでかい尻は止まらない。止まれば狂ってしまう。止まらなくてももどかしい快感を前に狂ってしまう。

  両手を頭の後ろで掲げたまま、虎が踊り狂う。腰を僅かしか持ち上げられないならば代わりにと尻で文字を書くかのようにくねらせる。何もかもが逞しく、雄そのものである肉体が自らの痴態を見せ付けるかのように踊る。

  でかすぎる尻肉の中心にあるマンコは真っ赤に脹れて、ちんぽが擦れるたびに汁を溢れさせ鮫の足を汚す。雄を嗜好する者であれば堪えることなどできはしない淫靡な光景。

  

  ――堪えられないのは鮫も例外ではない。

  

  「あぁ、しょうがねえねぁ。ならご主人様が助けてやるよ」

  

  空色の手が山吹色の尻肉を掴む。マンコの往復運動を止められた虎は泣き出しそうな顔をあげて振り返るが、すぐにその顔は破顔して悦に浸る。

  

  「あっ❤ああぁぁ❤❤ありがとうございますぅうう❤❤❤」

  

  鮫の顔を見たからだ。口を歪めて残虐に笑う鮫の笑顔を見たから。

  無様に滑稽にちんぽをしゃぶるのを放棄して、ただ身体をくねらせて媚びるだけ事に専念し始めた。背筋を反り返らせて、腰を揺らして、ちんぽをブルンブルンと暴れまわらせて、マンコをひくつかせてご主人様へと媚びる。

  性欲で染まった脳みそだからこそ理解できるのだ。鮫が何をするつもりなのか、快楽を得るには何をすればいいか。

  

  「ぐひぃいいい❤❤うご❤うごいてるぅ❤❤」

  

  空色の手が太腿をがっしりと掴む。そして、巌のごときゆっくりと持ち上げていった。並みの男では到底持ち上げることなど不可能な巨体。それをたやすく抱える鮫の逞しさにマンコの奥を疼かせる。

  巨根が外気に晒されるごとにマンコは淫液の涙を流し、離れたくないと言わんばかりに肛門ですがりつく。

  

  「おまんこ❤おまんこからちんぽ抜けちゃうぅぅう❤❤❤」

  

  ちんぽを惜しみ、悲鳴を叫びながらも虎は阿呆のように笑っている。自分の身体が持ち上がる度に、自分では擦れなかった部分までもカリ首が刺激してくれるし、マンコに力をこめればたまらない快感が生まれちんぽから汁が飛ぶのだ。

  どれだけ窄まり媚びても、抵抗など無意味だと言わんばかりにズルズルとちんぽは引き抜かれることも虎を興奮させる。鮫という主人に屈服していると実感できるからだ。

  

  「あ❤あ❤あぁあ❤オマンコうずうずしゅるうぅうう❤❤」

  

  自分の肉体が持ち上げられるごとに興奮は増してマンコは期待に疼く。ちんぽをハメられているときよりも更に虎の精神は堕落した。恍惚として訪れる快楽を期待するばかり。背をだらしなく反らせて、鮫へともたれかかる。ちんぽを引き抜きやすいように。できる限り無様な姿になるように。

  そして虎の腰はどんどん持ち上がって、虎マンコは鮫のちんぽを吐き出してしまった。

  

  「んひゃああぁああああああ❤❤❤❤」

  

  ブボッとマヌケな音と共にちんぽが雌穴から抜ける。続いて溢れてきたのはちんぽによってせき止められていた発情マンコの恥液。そして嬌声だ。内壁をちんぽを擦られるのとは違う。入り口を巨大な雁首でめくられる感覚で顎をがくんと仰け反らせて絶頂した。

  鮫の逞しい腕に支えられたままに全身を痙攣させ、口からは泡となったヨダレをこぼす。絶頂の海に溺れ意識を失いかけるが、すぐに自分を取り戻す。

  

  「あぁあぁぁあん❤❤はやくぅうう❤早く思いっきりオマンコ突いて"え"えぇぇえん❤❤❤雄マンコズコズコしてえぇぇ❤❤❤」

  

  マンコを開閉し、ちんぽを跳ねさせて虎はねだる。虎は一つも疑っていなかった。鮫の残忍な笑みを見て確信している。熟れたマンコに再び極太チンポをぶちこんでもらえると。

  自分でもどかしい上下運動を繰り返していたときとは違う。鮫の欲情に任せて荒々しくチンポで蹂躙し怖してもらえるのだと。

  

  「…いいのか?このまま続けたら、お前ぶっ壊れちまうかもしれねえんだぞ?」

  

  奇妙にも冷たい鮫の囁きは虎をさらに昂ぶらせる。期待と興奮でちんぽから白濁した汁を漏らした。あれだけ水精子を吐き出したにも関わらず金玉は既に満杯になっている。

  虎マンコは既に出来上がっている。この状態でちんぽを叩き込まれればどうなるか?その未来を想像して口元がだらしなく歪んだ。

  

  「い"ぃいぃいい❤ごわれでいいがらぁあ"ぁあ❤❤はやぐはやぐぢんぽちんぽちんぽちんぽくだざぃおねがいしますぅうう❤❤❤」

  

  ちんぽへの欲求で箍が外れて喚き散らす。何の躊躇いも恐怖も無い。雄としてもヒトとしてもだめになった脳みそで、ただちんぽをねだり唾を飛ばす。荒縄のような尻尾をちんぽに絡ませて、必死に媚びていた。

  

  「なんでもじまずぅうう❤❤マンコズコズコされてザーメンぶっ放せるならなんでもするかりゃぁぁあ❤❤」

  「そうか。何でもか。何でも捨てられるんだな?おれのものになるんだな?」

  「なりゅ❤❤ごしゅじんさまのものになります❤私の剣をぉ❤このおちんぽに奉げます❤❤❤騎士なんてやめます❤オルディア・グランツは便器として一生お仕えしましゅぅう❤❤❤」

  

  身体を卑猥に揺らしながら宣言した。虎の口に合わせてマンコも開閉して汁をデカマラにへと垂らす。騎士であることに誇りを持っていた彼が剣をちんぽに奉げると誓う。

  心地よいのだ。自分が大事だと思っていたものを貶めて、汚す行為がたまらなく虎を興奮させてくれる。娼夫に身体を持ち上げられて性器を曝け出して大股開きで騎士の誓いをする。惨めで、醜悪極まりない光景だ。

  最低最悪な男に堕ちたことが嬉しい。飴玉によって苦痛は快楽と同化されている。同じく精神的な苦痛であるはずの恥辱もぞくぞくとした快感を虎に与えてくれている。

  

  「ぐへっ❤❤きぼちいぃいいい❤❤おちんぽだいすきなオマンコ野郎になるのたまらんんんん❤❤❤」

  

  鮫は既に壊れかけの色狂いを見て、息遣いを荒くする。ちんぽをねだって体をくねらせる極上の雄を前に、理性が崩れようとしているのか。それとも狂った虎を見て感じるものを息とともに吐き出しているのか。

  開閉する肉の花に誘われたかのように、ちんぽがぴったりと肛門に付けられる。期待と興奮を先走りとして溢れさせて、すでにぬるついている虎マンコの滑りをさらによくする。

  その事実が嬉しくてたまらない虎が、亀頭を少しでも飲みこもうとケツを揺すろうとして――鮫が手を離した。

  

  「―――――ぁ」

  

  さきほどちんぽをハメられたときよりも更速く鋭く、雌ヒダと淫肉を掻き毟りながら埋没する。

  ちんぽが埋没していく間、圧倒的な快楽は微かに残っていたはずの虎の全てを殺していく程に強く、思考する力を奪い取る。

  

  そして、でかい尻と鮫の骨盤がぶつかる。ちんぽが到達する。さきほど強く穿たれた最奥、その更に奥へとちんぽがめりこんだ。

  

  「お゛ぉぉお゛お゛おお"おぉおおぉおん❤❤❤おぐまでちんぽちんぽきたきたきたきたぁぁぁぁあぁぁ~~~❤❤❤❤」

  

  虎は白目を向いて絶叫する。自分で浅ましく腰を動かしていたときは比べ物にならない快感。もとより堪える気もないが、脳天までたどり着く快感に堪えきれずに叫ぶ。

  

  「んぎぎぃぃいひぃい"ぃいいぃ❤❤おごっ❤❤ひゅぎぃ❤❤❤」

  「ほら休んでねえでしっかりケツ絞めとけよ!ユルマンになったらちんぽ抜くからな!」

  「んほぉおぉおぉぉぉおぉお❤❤❤❤おまんこごんごんすんっげぇえぇぇぇ❤❤❤」

  

  絶頂を処理しようと固まっている虎に更に淫激が叩き込まれた。太すぎる脚を掴むと勢いよく腰を引き、もう一度叩きつける。

  散々焦らされたマンコは巨大なちんぽを愛おしそうに飲み込んで、愛液を分泌してちんぽが暴れやすいようにと腸内をとろとろにしていく。虎の脳みそもだ。ちんぽが動くたびに蕩けた脳みそがかき回される。

  

  「しゅげっ❤❤おぐっ❤奥までぎでるうぅぅうう❤❤❤❤ふへえ"えぇ❤❤」

  

  膣だけではなく子宮まで陵辱されたかのように虎の肉体が反応する。醜悪な肉塊をもうはなすまいときつくしめつけて、巨大な亀頭は結腸でやわやわと愛撫する。

  雌穴のヒダというヒダ全てがちんぽに絡み付いて、もっと奥まで来て欲しいと蠢いている。

  結腸の入り口は閉じることを放棄してちんぽを喜んで迎え入れる。柔らかく敏感な結腸を打ち据えられると腰が砕けそうになってしまう。ちんぽからは一突きごとにザーメンが噴き出てベッドをビショビショにしていた。

  

  「もっどもっどおぉぉぉ❤❤❤雄マンコめちゃめちゃにじでぇぇ❤」

  

  虎の肉孔は完全なマンコと化していた。膣道を抉りながらちんぽが進めば結腸という名の子宮にたどりつき、素晴らしい雄に媚びようとむちゅむちゅとキスをする。二度と雌を孕ませることのないちんぽはクリトリスとなって鮫ちんぽの動きに合わせて淫液をじょろじょろと漏らすだけだ。孕む機能だけを失った雄に奉仕するためだけの雌へと堕ちた。

  

  「あ"あぁぁぁあぁあ~~❤❤❤ありがとうございますありがとうごじゃいます❤❤❤わだじを便器野郎にしてくだざっでありがとうございまずぅう❤❤❤❤」

  

  虎はそれが嬉しくてたまらない。下品な音を何度もけつから響かせて、口では感謝の言葉を叫ぶ。

  騎士としての精神は薬に脳と身体を犯されてもこびりついてる。仕えるちんぽが自分をこんなにも幸せにしてくれる。ならば感謝を叫ぶのは当然の事だ。言葉だけでは駄目だ。自分もマンコをしめつけて、ちんぽに奉仕しなくては。マンコ肉に力をこめればちんぽへの忠義を示し、より強くちんぽを感じられ自分も気持ちよくなれる。なんと素晴らしい。

  

  「デカマラでガン堀りしゅきしゅきしゅきだいしゅぎいぃぃい❤❤❤❤いっしょーお守りまずぅうう❤❤ご主人様のおちんぽをっ❤この、この便器がお守りじまずぅ❤❤❤」

  

  滑稽極まりない言葉だ。がに股でちんぽを揺らしながら、自分を便器となじりながらちんぽを守ると叫ぶなど、まともな者が見れば不快そうに顔を歪めるか指を指して嘲笑うかどちらかであろう。

  平時の虎であれば正気を失ったのだと憐憫の目を向けるだけだ。だが、今の虎は全く以て真剣だ。快楽によって腐りきった肉体と脳みそ、騎士としての精神はそれこそが自分のあるべき姿だと結論付けている。

  それこそが幸せであり、自分に快楽をもたらしてくれると。

  

  「あ"ひゃぁあ"ぁぁあ❤❤❤ちんぽ固くなっでるっぅうう❤❤ご主人様のおちんぽがどんどんぶっとくなっでるぅおお"おぉお❤❤❤」

  

  その結論を裏付けるように鮫のちんぽが固さを増した。血管をより一層纏わせて、虎のマンコのイイトコロを擦っていく。もっとも虎マンコは発情しきっておりどこを擦られてもたやすく絶頂するが。

  どんどん体積を増していく鮫の巨根に、自分は正しいのだと確信して虎はまた媚びる。身体をくねらせ、尻尾を空色の身体に絡ませる。媚び媚びマンコは意識せずともちんぽにまとわりついている。

  そして呼ぶ。愛しいご主人様を。我が子にも妻にも聞かせたことのない、甘く蕩けた声で。理性も高潔さも消えうせた声を漏らすのだ。

  

  「ごしゅじんさまぁ❤❤❤お慕いしでまずぅう❤❤わだしの全てはっ❤ご主人様のものでずぅ❤❤❤だ、だからちんぽをっ!ずっとわたしにおちんぽを恵んでくだしゃいぃ❤❤」

  

  でかすぎる尻を懸命に揺すりながらも、精一杯甘い声を叫んだ。野太い声ではあるが、鮫は満足そうに口を歪ませる。

  ご褒美代わりだと言わんばかりにそのちんぽの動きを変える。奥まで穿ってまた引き抜く動きであったちんぽが、最奥の結腸までたどり着くと、そのまま引かずにグリグリグリグリと穴を開けるかのように、円を描く。

  

  「あ"っ❤あががあ"ぁあァあ"あぁあぁ~~~~~~❤❤❤❤」

  「ふっうぅ…ほら、これはどうだ?マンコの奥だけいじめられる好きだろ?」

  「やぶれりゅぅううぅ❤❤オマンコ破れるう"うぅう❤❤❤」

  「破れるわけねえだろ。マンコ絞めつけやがってよぉ」

  

  密着させたまま最奥を虐められるのは、荒々しい腰の動きとはまた違った快楽を与えてくれる。虎のちんぽも一突きごとにビュッと噴出していたザーメンを、継続的にとろとろと垂れ流すように変わっていた。

  グッチャグッチャと音を鳴らすように腰を揺らせば、ちんぽとけつの隙間からたらたら汁が溢れてくる。それは虎の大事なものがそのまま液体となって流れて出ているかのようだ。鮫のちんぽによって反応を変えて体液を撒き散らすだけの肉袋と化した巨漢の虎。

  肉袋には不要であるちんぽにしゅるしゅると空色の尻尾が巻きついていく。ぶ厚くちんぽを覆っている皮ごとしごきあげる。皮の先端を尻尾で弄びながら、意地悪く囁くのだ。

  

  「こんなちんぽビンビンにしやがって…本当におれのちんぽが好きだなお前は」

  「あ"はぁぁ❤はいぃ❤だいしゅきです❤❤ごしゅじんさまのおちんぽを世界一愛してっ❤❤おごっほお"おぉお❤❤❤またおちんぽごんごんぎでるう"ぅぅうう❤❤❤❤」

  「そんなに好きならもっとご褒美くれてやるよ。おれのちんぽでももっとぶっ壊してやる!」

  

  再び腰が激しく躍動し始めた。娼夫としての熟練した技巧で最奥を虐めていたさきほどとは全く違う。ケダモノのように激しくケツマンコを蹂躙する動きだった。

  イイトコロを穿つのではない。強引にけつを持ち上げてはまた引きずりおろし反対にちんぽを持ち上げてケツマンコの肉全てを抉る。

  虎を感じさせるのではなく、自分が快楽を得るために虎を使っている。そんな動き。しかしそれは虎をもっと悦ばせる腰使いであった。

  敬愛する鮫が快楽を得るために自分を使っている。ちんぽを悦ばせるだけの所有物となったような感覚はまんこをきゅんきゅんと疼かせて、快楽の塊を虎の脳みそへと休みなく送り込む。

  

  「ぐひゃあぁぁぁあぁあ❤❤この腰振りしゃいこぉぉおお"ぉおお❤❤❤ちんぽちんぽ❤❤ちんぽでいぐのどまんな"い"ぃぃぃぃい❤❤❤」

  腰とでか尻が叩きつけられるたびに、卑猥な音と共に淫液の泡がけつから零れる。持ち上げられるたびに淫液の糸がけつ穴と腰の間にべっとりとかかる。薬の効果なのか虎マンコは女性器以上に汁を分泌して鮫のちんぽが滑りやすいように奉仕していた。

  それでも酷使されすぎたマンコは赤く脹れて、虎の毛皮の下も太腿に何度もぶつかって真っ赤になっている。

  しかしそんなモノどうでもいい。ちんぽ以外の全てがごみ以下だ。今はただマンコを蹂躙される悦びに溺れるのみ。

  「もっどもっどこのおちんぽ性処理専用穴をつかっでくだしゃぃいいい❤❤❤ご主人様の便器に"❤❤デカマラをお恵みくだざひい"ぃぃ❤❤」

  

  鮫からは見えないが、虎はちんぽから与えられる快感で完全に崩れた顔をしていた。雌穴をいじくられれば快感で酷い顔になるのだが、今は忠誠を誓う主に使われているという幸福感が加わっている。薬物中毒してしまったかのように恍惚としていた。

  

  「いぐいぐいぐイッグぅぅぅう❤❤❤❤オマンコつがわれでいぐのどまんにゃいのお"ぉぉおおお❤❤❤❤まらいっでるう゛うぅぅううん❤❤❤」

  

  ちんぽは奥をガツガツと掘削して、ときたま角度を変えて虎の感じる箇所を手加減なく叩きつける。既に雌穴と化しているマンコを自分専用の性処理穴に変えるような、一切の慈悲もない陵辱に虎は鼻の穴を限界まで広げて鼻水を飛ばす。涙も涎も精液も一緒に吐き出して、精液の合間に潮をベッドの上に漏らした。

  

  「あーあーお漏らししちまったなぁ。オルドちゃんはトイレで小便もできねえのか」

  「んごおおぉおぉおおおお❤❤❤もうじわげありまぜんん"んん❤❤❤❤おまんごきもちよすぎでいぐぅ❤❤いぐのきもぢいぃよぉ❤❤❤オマンコでいぐのざいっこうすぎでがまんできないんでずっ❤❤❤」

  

  潮と呼ぶには量も濃さも常軌を逸しているそれはじょろじょろと小便のように流れ出る。薬物を数ヶ月に渡って仕込まれた肉体はすっかりと改悪されてしまった。雄を誘う色香を発するように尻も胸も突き出て、淫液を分泌する器官が異様に発達している。当然性感もだ。腰を叩きつけられるたびに絶頂しているマンコだけではなく、はちきれんばかりに膨らんだちんぽも、毛皮の上からでも分かるほどに肥大化した乳首も。

  ちんぽを叩きつけられればゆさゆさとでかい雄胸が揺れメスイキをして、ちんぽの裏側を潰されれば栓が壊れたように淫液を飛ばし雄の快楽を得る。

  

  「おっほお"おぉお~❤❤❤❤❤」

  

  拳を叩き込まれたようにのけぞると白目を向いた。その巨体を鮫へともたれかからせる。マンコと乳首とちんぽ全てでイキまくって脳が限界を超えたのだ。だが脳みそが機能停止しても腕を後ろで組んだ姿勢は崩さずに、マンコはきゅっとちんぽを絞めつけ決して抜けないようにしている。

  先ほど喉を犯され気絶した際はけつたぶを掴む手が離れてしまった。今ケツマンコを掘削される快感は喉マンとは比較にならないほど大きい。脳への影響もずっとずっと強いだろう。

  それが今は鮫の命令を遵守している。脳でも身体でもなく、精神が鮫を求めている為だ。鮫に対する敬愛が湧き出て止まらない。ちんぽはきもちよくて、すばらしい。だが、鮫に便器として使われている喜びの方がずっと強い。主人のちんぽが自分の中でしゃくりあげるたびに嬉しさが爆発する。

  鮫への妄信的ともいえる忠誠心と敬愛が、肉体を突き動かす。知性と理性を薬によって蕩かされても、息子を罵倒するのを拒んだようにだ。

  

  「ちんぽごりごりよすぎ゛るう゛うぅん❤❤❤じあわせえぇぇ❤❤ごしゅじんしゃまの便器になるの、さいこおお"ぉぉぉお❤❤❤」

  

  絶対的忠誠はすぐに気絶から復帰させて、便器なった幸福を歌わせる。

  喉を犯され脳をやった時から、こうして雌穴を陵辱させるまで数刻も経過していない。精神というものは簡単に変質はしない。虎はただ、理解しただけだ。鮫にケツマンコを犯され便器として使われる喜びを心で理解しただけ。

  

  「ずげっ❤❤しゅんげえぇええ❤❤ぎぼぢいいよぉおおおぉお❤❤❤ごんな"、の"っ❤はじめでえぇぇ❤❤❤❤」

  

  雌穴をこうして犯されるのは初めてではない。ぷっくりと盛り上がった性器に変わるまで鮫のちんぽで犯されている。もっと激しく犯されたこともある。鮫の腕をずっぽりと飲み込んでしまう程に開発された肉便器。

  しかし、虎は今までにない快感を得ている。彼はようやく完成したのだ。快楽をただ貪るだけのちんぽを求めるだけの淫売から、鮫専用の肉便器へと。

  

  数ヶ月に渡る薬物の使用と調教で、虎の肉体も精神も変質していった。アナルは鮫のちんぽの形になるほどに使い込まれた。直腸と結腸は鮫のちんぽに快楽を与えるように最適化している。口と喉は鮫ザーメンを最高のご馳走だと感じるように狂っている。鮫の匂いを嗅げばマンコは疼きちんぽはそそり立つ。

  精神も変えられた。処女であり雌の悦びを知らなかった虎に薬を用いて犯される悦びを教えた。命令を聞けばちんぽを与えて、逆らえば快楽と苦痛の責め苦を与えてやった。犯されてアヘ顔を晒す虎を罵り、復唱させて自分がどれだけ惨めで無様な存在かを教え込んだ。従順に媚びて、奉仕すればたっぷりと褒めて快楽漬けにして可愛がった。

  

  「便器っ❤❤私は便器でず❤❤ごしゅじんしゃま専用の肉便器ですぅう❤❤❤」

  

  そして虎は便器として変化、進化していった。

  ちんぽの素晴らしさを知ったばかりの頃は全身モロ感の淫乱便器でしかなかった。しかし鮫に調教された結果肛門は鮫のちんぽに吸い付き、雄膣は鮫のちんぽに媚びるのに最適な形へと変わった。心は隷属することが正常なのだと認識を狂わせていった。

  水を注ぎ続けた桶が溢れるように、調教を続けた結果限界を超え、遂に虎は完成したのだ。鮫の便器となる事を悦びとしてしまった。

  

  「ごしゅじんさま"ぁっ❤❤あ"お"おぉ❤❤わだじのおまんこはいかがでずか❤❤ご主人さまにっ❤きもぢよくなっていただけでまずかぁ❤❤❤」

  

  そんな事は露と知らぬ虎はひたすらにちんぽに仕える悦びを享受していた。自分の精神が変質してしまったことなど虎は自覚できていない。もっとも伝えたところで喜ぶだけではあるが。

  便器になる悦びを知った虎は、便器らしく主人が快感を得ているかどうかで心がいっぱいだ。雄臭ちんぽはバキバキに固く自分を抉ってくれている。それでも、鮫が満足してくれているかは分からない。

  主人の機嫌を損ねることが今は何よりも恐ろしい。だからマンコを犯される快楽に溺れそうになりながらも、媚びる。

  

  「モロ感まんこはぁ❤❤しゃめちんぽでオマンコざれるどぉ❤んぎぃ❤❤あっあ~~❤❤❤ずぐイッでご奉仕でぎないんでっぉおおおぉおお❤❤❤のーみしょ溶けちゃううぅうう❤❤❤❤❤」

  

  腰を叩きつけられるたびに喘いでまともに喋れない。それでもなんとか主人の機嫌を伺おうとする。腕を後ろで組んだまま振り返るが、主人の感情は読み取れない。無表情で虎マンコを犯しているだけだ。

  

  「ごっ❤ご主人様ぁぁ❤❤もっどぉ❤もっとがんばりますからぁ、どうかこのダメな便器を捨てないでくだしゃい"ぃい!」

  

  虎便器はそれを不興を買ったと認識する。そして湧き上がるのは恐怖。奉仕を行えない不出来な便器を、鮫が使うのを止めてしまうこと。捨てられること。

  そうなったら発狂してしまう。発情マンコは曲がった結腸をまっすぐに矯正される屈服間に病みつきになっている。雄臭い先走りを体内になすりつけられるたびに雄膣は汁を溢れさせている。もしちんぽを抜かれたら、いや腰振りをとめられただけでも泣き喚いて許しを乞うだろう。

  

  「ふぎひぃいいい❤❤❤マンコッ❤❤マンコこわれりゅぅううう❤❤❤おがじくなるう"ぅうぅうう❤❤❤」

  

  何よりも敬愛する鮫に嫌われるのが恐ろしい。便器として蔑まれるのは幸福だ。殴られても首を絞められても歓喜できるだろう。だが、捨てられることだけは恐ろしかった。

  だから必死にマンコを使って奉仕しようとした。鮫の腰振りに合わせて自分もへこへこと腰を動かして、少しでもちんぽを飲み込もうとした。だがそれは虎の脳をぶち壊してしまいそうなほどの快楽を生む。

  一方的に奥を穿たれるだけで意識が飛びそうになるのだ。ちんぽを未だ未開発の部分まで咥えこむと脳天までちんぽが貫いたような衝撃が生まれる。一突きごとにアクメをして身体を痙攣させてしまう。奉仕する余裕なんて無い。

  

  「りゃめなのに"い"ぃぃいい❤❤❤おちんぽに喜んでもらないとだべなのに"いぃいい❤❤オマンコ蕩けちゃうのおぉおお❤❤❤ひぃいいいいいん❤❤❤❤❤」

  

  腰が動かないならばマンコを絞めつけて奉仕しようとしたが、それも無意味だった。マンコに力を込めてもブパッと汚い音を鳴らすだけで全くマンコは絞まらない。限界近くまで引き抜かれるとマンコはめくれて、戻ることを放棄して震えるばかり。

  虎ができるのは膣肉をマンコに絡ませることだけ。愛液を分泌してチンポの滑りをよくすることだけ。

  

  「もうじわけ゛あ゛りまぜん"っ!便器を!この無能な便器をお許しぐだざい"い゛いぃぃいーーーーっ!」

  

  顔を絶望に染め上げて泣き叫んだ。快楽による生理的な涙ではなく悲哀から涙を溢れさせる。こんな無能な便器は捨てられて当然だ。ちんぽをもらえなくなってしまう。恐怖と絶望は知性を失った脳みそを支配する。

  

  「うぅうああぁぁあぁ!ああぁ!ああぁああぁー!」

  

  とうとう子どものように泣きじゃくってしまった。ちんぽに犯されてマンコもちんぽも汁を漏らしっぱなしであり、快楽で口から涎をこぼしている。泣きながら発情している姿は滑稽でしかないのだが、虎にはそんなことを気にする余裕は無い。どうすれば自分は捨てられずにすむのか、それしか頭に無い。

  しかし、泣き叫ぶ虎の口を空色の手が掴んだ。尻を掴んでいた手がそっと離され、がに股のまま鮫のたくましい太腿に座り込む姿となった。

  泣きながら振り返ると、にやつきながら愛おしい主人が虎を見つめている。

  

  「馬鹿かお前。便器が奉仕とかできるわけねえだろ」

  「ご、ごしゅじんしゃあ"おぉおっ❤❤」

  

  言葉の意味が理解する前に、乳首がピンッと太い指で弾かれた。開発されて毛皮の上からでも分かるほどにでかい乳首。亀頭よりも敏感になっているそれを刺激されて、泣き喚くことを忘れてのけぞった。

  そして虎が自分を取り戻す前に鮫肌に覆われた指が乳首を弄繰り回す。ばかでかい乳輪ごとつまんで、ねじるように捏ねたり乳首が取れそうなぐらいの力で引っ張る。服でさすられただけで立てなくなるほどの快感が生まれる雌肉。それを手荒く刺激されて、口の端から泡立ったヨダレがこぼれた。

  

  「あ"ひゃあぁぁあぁあ❤❤ぢぐびぢぐびりゃめぇ❤❤んおぉぉ❤❤オマンコにちんぽ入っでるのに"ぃぃい❤❤❤」

  「乳首を弄くられたマンコ絞まってきたな。便器は余計なこと考えてねえでアヘってろ」

  「お"っおぉぉおおうぅう❤❤❤雄マンコも乳首もしゅんげぇぇええぇ❤❤」

  

  片方の手は乳首を万力のような力で抓む。加減を少し間違えれば潰れてしまいそうな力であるが、それがたまらなく気持ちいい。真っ赤に充血ちた乳首は虐められれば虐められるほどに感度を増して、乳首を倒すように捏ねられるたびにマンコとちんぽから汁がブピュブピュと出る。

  そしてマンコを掘削する動きが再開された。密着したままに器用に腰だけ動かして虎マンコの弱点を抉られる。

  乳首とマンコ両方の急所を攻められて奉仕をするなどと思考する余裕が消えうせて、鮫の手で踊らされるだけしかできなくなる。

  

  「ぢぐびずげえ"ッえぇぇえぇ❤❤❤マンコとデカ乳首いじめられるどおぉぉお❤❤ヤベェ❤イグイグイグゥゥー❤❤もっどもっどもっどぉおおーーー❤❤❤❤」

  「もっとどうして欲しいんだよ。ちゃんとおねだりしろ」

  「もっどいじめでぐだしゃい"いぃいいい❤❤❤わだじの、マンコもっ!私の淫乱ぢくびももっといじめでえぇぇ❤❤❤❤」

  「そうだ。奉仕するとか調子コイてんじゃねえ。便器は便器らしくバカみたいにおねだりしてりゃいいんだ」

  「あ゛、がひゃあ゛ああぁあぁぁあぁ❤❤❤❤」

  

  ゴリゴリとすり潰すぐらいの力で乳輪ごと抓んだかと思えば、指の先ではさんで乳首だけを引っかくようにすばやく刺激を与える。ざらざらとした肌に擦られる鋭敏な痛みと、乳首の形が歪むような刺激で雌突起が充血していく。絆創膏をはがされるだけでアクメしてのたうってしまうのに、更に激しい痛みを与えられればもはや無様に泣き喚くしかできない。

  

  「う"あぁぁぅぅう❤❤❤お"-っ❤❤ぢぐび壊れるう"うぅうう❤❤❤」

  「んー?痛いのか?じゃあこっちは優しくしてやるか」

  「あぁぁぁぁぁん❤❤❤乳首❤しょっちもしゅんごいぃいい❤❤」

  

  千切れそうな力を込められる乳首とは反対に、もう片方の乳首はたわわな雄胸ごとわしづかみにされた。掴みきれない巨大な大胸筋を女にするように揉み解して、掌で乳首を優しく押し潰す。かと思えば円を描くように、パン生地をこねるように優しく全体を愛撫する。雄胸の下に手を差し込んで、持ち上げてから離せばたっぷりとした雄胸がぶるんと揺れる。

  乳首だけを乱暴に虐められるものに比べれば淡い快感だ。しかし雌に行うような愛撫は虎の被虐心を刺激して、昂ぶらせる。

  

  「ずっごいいぃ❤❤あぁん❤ドスケベオッパイとオマンコいじめられるのすんごいのぉお❤❤❤」

  

  左右で全く違う愛撫をされる乳首。そしてデカマラによって奥をかきまわされる発情マンコ。三箇所に異なる快楽を与えられて虎の精神が蕩かされていく。前後不覚になって喘ぐだけで精一杯で、鮫に奉仕しようなどという考えはどろどろになって流れていってしまった。

  鮫を敬愛して、悦んでもらおうと願っているのに乳首とマンコを弄くられると雌になって自分がどれだけ気持ちいいかを叫ぶしかできない。それが悲しく感じるのに雌となって喘ぎ狂う喜びが勝る。

  

  「ごめなんしゃいぃいい❤❤❤メスイキよすぎぃ❤❤乳首とオマンコよすぎてご奉仕できないいぃ❤❤❤んひぃいぃい❤❤」

  「だからそれでいいんだって言ってんだろ。便器はバカ面でアクメしてりゃいいんだ。そら、何も考えられねえようにしてやるよ」

  「んぉおおおおおおおおおおおお❤❤❤❤❤」

  

  鮫が叫ぶと、中指と親指で乳首をゴシゴシと扱き始めた。雄胸から生えた二つのちんぽを手コキされているかのような爆発的な快感が雄胸が全身に走る。扱いたまま人差し指の先で先端を引っかくと虎の視界でちかちかと火花が迸る。

  ちんぽからは潮が止まらずに、でかけつに腰を打ちつけられるごとに一際高く飛び散った。虎の頭の中では快楽の奔流が渦巻いて、自分が壊れないように必死に自分を保つのが精一杯だ。何も考えられないようにしてやると鮫は言ったが、脳みそが壊れて一生何も考えられなくなるかもしれない。砂粒ほど残った思考能力でぼんやりと思ったが、メスイキの波でながされる。

  「あひゃああぁぁ乳首イキとまんな"い❤❤❤でちゃう"ぅう❤❤雄乳首からミルク吹いちゃうぅぅう❤❤❤」

  

  勃起乳首を千切れそうになるぐらいに引っ張られて、ぐにぐにとあらゆる方向にねじられると乳首から射精しそうな快感がほとばしる。乳腺さえあればこの部屋中を乳まみれにしていただろう。

  母乳の代わりにちんぽからは白く濁った汁が吹いている。マンコの奥がきゅんきゅんとしめつけて、アクメが止まらない。乳首でメスイキをするたびにアクメをして、常時絶頂し続けている状態だ。快楽を処理するのに脳の容量を使っているせいで顔面から漏れる体液をすすることすらできていない。

  

  「ちくびちくびとまんこもしゅんごひい❤❤ ぐへ、え"へっー❤❤❤❤ のうみしょとけちゃうぅうぅ❤❤❤❤❤」

  「そうそれでいいんだ。便器は便器らしく鳴いてりゃいいんだ。無様にアヘ顔晒しておれを喜ばせろ」

  

  鮫の言葉によって虎はようやく理解した。自分は鮫のもの。鮫に剣を奉げた騎士であり一生守るなどと思い上がっていたが、その本性は便器なのだ。便器は便器らしく鮫に使われて快楽によがり狂っていればそれでいいのだ。

  奉仕なんて考える必要は無い。優れた雄である鮫にマンコを征服されるのをただ受け入れれば良い。

  無様に絶頂して淫語を叫べば良い。そうすれば鮫も喜んでくれるのだ。何も我慢しないで考えないで、便器に堕ちよう。

  こうして虎の思考は完全に終わる。僅かに残っていたはずの躊躇いも誇りも消えうせて汁と嬌声を撒き散らす汚物と化した。

  

  「ひゃいぃ❤❤ごしゅじんさまのおちんぽでいーっぱいメスイキします❤❤❤便器おまんこと乳首いじられで、おっ❤お"ぉっ❤イクイクイク"ゥーッ❤❤さめちんぽしゅきしゅきしゅきいぃ❤❤❤」

  「よーしよし良い子だ。かわいいぞ。まだまだザーメン出てるな。イキ癖付いてちんぽぶっ壊れちまうかもな?」

  「も"う虎ちんぽ壊れちゃってまずぅうぅ❤❤いぐのとま"んな"い"いぃいい❤❤❤オマンコもこわれりゅうぅう❤❤おっほ❤極太ちんぽ専用便器になっでしあわぜえぇ❤❤ちんぽちんぽ❤デカマラでケツマンコじゅぽじゅぽすんごおぉお~~❤❤❤❤❤」

  

  言葉を裏付けるかのようにちんぽからは汁が休まず溢れていた。虎は自分がどれだけ幸せであるかを必死に咆哮する。それこそが便器の役割であると確信しながら。

  そして鮫は雄乳首を虐めながら瞳の光を強くする。いよいよ最後の仕上げへと取り掛からんと。

  

  「そうかそうか。でも、もっと気持ちよくなれるぞ。お前の脳みそめちゃくちゃになる代わりにもーっと気持ちよくしてやれる。どうする?」

  「なりたいですっ❤もっともっとオマンコきぼちよくなりたいぃい❤❤❤のーみそなんてどうでもい"ぃぃい❤」

  「…そうだよなぁ。気持ちよく、なりたいに決まってるよな。じゃあ、ぶっ壊してやるからまずはそのでかけつ避けやがれ、よっ!」

  「んぐひゃあぁあああああああ❤❤❤」

  

  鮫はぐいと虎の背中を押すと、開け放たれた窓へと突き飛ばした。

  勢いよく突き飛ばされたせいで、上半身のほとんどを窓の外へと放り出してしまう。窓の外へと落ちてしまわなかったのは脂と筋肉がたっぷりのった下半身のおかげだ。そう高くはなかったとはいえ、落ちてしまえば骨折ぐらいはしたかもしれない。

  

  「く゛ひい゛い"ぃぃぃいィい"ぃぃぃ❤❤❤❤マンコめぐれるウ"ぅぅぅう❤❤❤」

  

  虎にとってはそんなこと些事でしかない。最奥まで刺さっていた極太ちんぽを一気に引き抜かれたのだ。痴肉も前立腺もカリでかきむしられて、敏感マンコを全て抉りながら引き抜かれたのだ。

  肛門はすぐには戻らずにヒクヒクと痙攣してめくれかえっている。代わりに結腸の入り口だけが収縮してビュッと淫液を吹いた。先走りと腸液の混じったものを、蠢く結腸からぽっかり開いた肛門まで勢いよく飛ばす。量こそ少ないが自分のマンコから潮を吹くような快感でまた絶頂してケツを振り、床を潮で汚す。

  下品に潮を吹きながら、白目を向いたままヨダレと喘ぎ声を垂らして、快楽から復帰しようと必死にあがいていた。

  ――だから、気がつかなかった。

  

  「ひゅっ❤❤ひゅいぃぃい❤❤お"-っマンコすんごぉおお❤❤❤オマンコ潮吹きしゅげえぇえ❤❤❤」

  「おいおい。そんなバカみたいに叫んでもいいのかぁ?」

  

  だらしなく垂れ下がった腕を掴まれて、上体ごと引き起こされると、虎の視界がぼんやりとだが戻ってきた。まず目に入ったのは輝く夜空。少し視線を下げれば花街の派手な色合いをした建物。

  そして、ぽつりぽつりとヨダレを垂らす先へと視線を落とす。

  

  ここは王都一の花街であり、今は真夜中。

  

  「そんなに叫んだら聞こえちまうぞ?あいつらによぉ」

  

  性欲を晴らそうと男と女が集ってくる場所と刻。そこで、虎が嬌声をあげればどうなるか。

  知性と気高い精神を湛えていたはずの瞳。それを向けた先には。

  

  

  「――オイ、見ろよあれ。とんでもねえ変態がいるぞ」

  

  「あ❤」

  

  

  目が合った。無数の目。花街の大通り。ごった返す人々。

  

  「あぁあ❤❤」

  

  そのすべてが虎に視線を向けていた。

  

  「あひゃぁぁあぁぁああああああ❤❤❤❤」

  

  自覚した瞬間に虎の全身にぞくぞくとした快感が走った。自分に向けられる視線全てが針になって突き刺さっているかのような気分だった。

  普段は尊敬と畏怖の目で見られている自分が、汚物へ向けるのと同じ視線を注がれている。それが嬉しくてけつが無意識にブルンッと揺れた。

  

  「ああぁぁん❤❤見られでるっ❤❤❤オマンコされてアクメしでるの見られぢゃっでるう"うぅぅう❤❤❤」

  「そうだ。お前のバカ面もデカ乳首も丸見えだな。ほら、指差して笑ってるぜ」

  

  耳元で囁かれると包茎ちんぽが喜びで跳ねた。鮫の言葉の通り、下卑た笑みをした男達が虎を指差し嘲笑っている。しかし怒りは湧いてこない。ただひたすらに気持ちいい。ヒトとして決して見せてはいけない痴態だが、虎には隠そうという気持ちなんて湧いてこない。代わりに湧いてくるのは歓喜と興奮だ。

  

  「ひっぃいいい❤❤ぞくぞく❤ぞくぞく来ちゃううぅうー❤なんでぇ❤❤しゅごいきもちいぃい❤❤❤」

  

  マンコには何にも入っていないし、乳首もちんぽも弄られれていない。にも快楽が止まらない。自分の痴態を見つめる視線が全身を撫で回すような快感を与えてくれる。

  

  「うへぇ。見られてんのにヨダレ垂らして笑ってやがる。終わってんな」「薬でもキメてんのか?あんなイカれてんの早々いねえよな」「見られて気持ちいいとか言ってるぞ。すげえド淫乱だなぁ」「見てないで早く行きましょうよ。気持ち悪いわアレ」「乳首もすげえでけえな。こっからでも分かるぐらいに脹れてやがる。この店の娼夫かぁ?」「あんなチンポに狂ってそうな便器野郎だしマンコもすげえんだろうな。たまんねえ」「なんだ買うつもりかよ。おれならあんなキマっちまってんの金貰ってでも抱きたくねえけどな」

  

  蔑み。好奇。嫌悪。興奮。様々な感情の乗った囁きが虎の耳へと侵入する。そして、そのどれもが虎を昂ぶらせる。

  嘲りの言葉は背筋を走って、興奮と好奇の視線はマンコを疼かせてくれる。自分を見てズボンを押し上げる男を見ると顔がにやけていく。

  

  「変態って思われてるぅ❤❤❤ひっ、ひひひ❤便器野郎だってぇ❤❤あぁん❤ちんぽ勃たせてる雄野郎にジロジロ見られちゃってるぅー❤へへぇ❤❤」

  

  虎がいるのは娼館の最上階ではあるが、元々高い建物ではない。加えて今夜の夜空は星でいっぱいになっている。そのせいでよく見える、見えてしまうのだ。

  ヨダレと鼻水と涙でぐしゃぐしゃのアヘ顔も、毛皮の上からでも分かる乳首も。虎からはいやらしい視線を注ぐ雄どもが見えてしまう。

  虎を見てちんぽを勃させているのは一人や二人ではきかないだろう。性欲を発散させに来た雄どもがひしめく大通りだ。ズボンの上からでも分かるほどにちんぽを勃たせている。物陰に目を向ければズボンの上から直接ちんぽをしごいている者までいる。

  忌避する気持ちは欠片も無い。それどころか嬌声はさらに昂ぶっていく。もっと自分のいやらしい身体を見て欲しいと、身体を自分から反り返らせた。

  

  「あいつ見られてアヘ顔晒してんぞ。生きてて恥ずかしくねえのかねぇ」

  「すげえ良い身体してやがんのに――なあ、あいつどっかで見た事ねえ?」

  「言われて見ると…酷ぇ顔してやがるけど、あんなでかい虎会った事あるような」

  

  ひそひそと虎の顔を見て囁く男共の中、虎の姿に覚えがあると言い出す者達が現れた。普段とあまりにも違いすぎる姿だからだろう、まだ誰だか明確に分かっている者はいない。 しかしそれも時間の問題だろう。虎はこの国を守る剣として民達から慕われている。群衆の中に虎の部下がいてもおかしくない。

  こんな姿を見られれば部下は自分をどう思うのだろうか。明日からは部下からも淫らな視線を投げられるかもしれない。職務の間もずっと部下にちんぽを立たせながら、心の中で罵られるかもしれない。

  

  「ご、ごしゅじんしゃまぁ…❤❤❤」

  

  もう我慢できなかった。自分がどれだけ完成された便器であるかを叫びたくて仕方ない。素晴らしい主人に調教されて、ちんぽ狂いの淫売に堕ちたことを教えてやりたい。そして、最低最悪の淫乱である自分を罵倒して欲しい。

  そして、鮫におねだりをしようとした瞬間に鮫ちんぽがけつに擦り付けられた。

  

  「ひぃんっ❤❤」

  「見られてマンコ疼かせやがって…いいぞ。あいつらに自分がどれだけ変態か教えてやれ」

  耳元で囁かれて顔がとろとろにほころんだ。こんなにも自分の淫らで醜い本性を理解してくださる。やはり自分の主人はこの方しかいない。主人への感謝を込めて、誇らしく自分が便器であると叫ぼうと息を深く吸い込んだ。

  ぶ厚い胸筋がふいごのように動くにつれ、虎の顔からは知性というものが失われていく。期待と興奮から発情マンコから汁を溢れさせ、尻尾をしゅるしゅると鮫の身体へ絡ませる。

  ちんぽを突っ込まれる寸前のマンコと同じく、めちゃくちゃになる自分を想像すればそれだけで全身が火照る。視線と嘲笑は虎の身体へと注がれる油だ。情欲の炎を燃え上がらせて絶頂へと導く。性器に触れられていないにも関わらず虎は小さいメスイキを繰り返してちんぽからぽつぽつと雫を漏らした。

  

  「わっ❤私は、ご主人様のおちんぽ専用の便器マンコです!❤❤❤」

  

  そして虎は歌う。戦の際に叫ぶ怒声にも決して負けぬ大声で。

  

  「ご主人様にいーっぱいオマンコしてもらっでぇ❤❤もうおちんぽ無しだと頭ぱーになっちゃうド変態にしてもらいましだぁ❤今日ももたくさんオマンコしましだぁ❤❤❤」

  

  叫ぶたびに身体の中で快楽が走り抜ける。知性も誇りも失った瞳はぐるんと上を向いて、視界が明滅する。歯の根がカチカチと打ち鳴らされる。

  

  「おっ見ろよあれ。ド変態がなんか吠えてやがる」「おーい声が小さくて聞こえねえぞ淫売!見て欲しいならもっとエロい身体見せろよ!」「ほれ盛り上げてやっからよぉ!後ろの兄ちゃんにもっといじめてーっておねだりしてみろよ!」

  

  パン、パン、パンと手拍子が打ち鳴らされる。野次が飛び交い虎の鼓膜を震わせる。

  下品な言葉を投げかけてくるのは大体が酔っ払った男共。おそらくは日雇いの労働者なのだろう。ぼろぼろの服を泥まみれにした、薄汚い、品性も知性も無い男共だ。

  安酒で気を紛らわせ、安物の娼婦で性欲を晴らそう花街にやってきた。そんな所だろう。虎とは比べ物にならないほどに、男としての格が違う――はずだった。

  

  「あぁんっ❤❤ありがとうございますぅ❤も、もっどぉ❤❤もっどもっといーっぱいエッチなところみてくだしゃいぃ❤❤❤」

  

  だがそんな下衆どもに媚び媚びな声を返して笑う。下品な野次に心を躍らせ、手拍子に合わせて腰をくねくねと動かして、侮蔑の視線を投げられてちんぽから潮を飛ばしている。

  淫乱なデカ乳首だけでは飽き足らず、更に淫らな姿を見せろという浅ましい要求。それが虎を歓喜させる。

  無意識に太腿を引き締めると、マンコをぴくぴくと震えさせる。視線と嘲笑によって繰り返されるメスイキ。

  それに溺れている虎へとまたも鮫が囁きかけた。

  

  「変態ってなじられて随分と嬉しそうだな淫乱。あんな連中に馬鹿にされて気持ちいいのかよ」

  「しょっ❤❤しょれはあぁぁ❤❤❤」

  

  夏の外気に反して冷然した声色。鮫が怒りを覚えたのか、と情けなくも言い訳とヨダレを一緒に吐こうとした。しかし自らを見下ろす翡翠色の瞳を見て思いとどまる。

  その翠にあったのは愉悦と侮蔑。下らぬ男どもに嘲笑を投げかけられて、発情する自分を見て楽しんでいる。虎は、そう理解した。

  

  「はひぃい❤きぼちいいでずぅ❤マゾ猫便器はアヘ顔みんなにみでもらえてメスイキしちゃってるんでずぅ❤❤」

  「見られるだけでメスイキか。でも、もっともっと気持ちよくなりたいんじゃねえか?もっと欲しいもんがあるんだろ?」

  「ひゃい❤ほじいですぅ❤ごしゅじんさまのぉぉおっ❤おほぉ❤❤」

  

  だから主人が望んでいる言葉を吐き出そうとしたその時、鮫ちんぽがまたもマンコにくっつけられる。未だ元に戻らずひくついているマンコはちんぽの感触に蠢いて中へ咥えこもうと期待を汁に変えて溢れさせた。

  

  「おれの何だ?外の連中にも聞こえるように言ってみろ」

  「ち、ちんぽ❤ご主人様のおちんぽでず❤❤ごしゅじんしゃまのおちんぽがないとぉ❤おっ❤おっ❤おっ❤んひぃ❤❤ごしゅじんさまのおちんぽが欲しいですぅ❤❤❤」

  「良い子だ。今くれてやるよ便器野郎」

  

  竿をズリズリと入り口に擦り付けていたちんぽが、再び虎マンコの中へと挿入っていく。たっぷりと使い込まれて敏感になり、恥辱と屈辱で更に蕩けていたマンコを堪能しながら奥へと進む。

  

  「お"ほお"おぉおおおぉおぉお❤❤❤ちんぽ❤でがちんぽきだあぁぁ~~~❤❤❤❤」

  

  ちんぽが前に進むたびにメスイキをして、たくましすぎる太腿が生まれたての小鹿のように震えた。両腕を鮫に、身体を窓枠に預けていなければとっくに膝をついてしまっていただろう。

  だが力を失った下半身をどうにかへこへこ動かして少しでもちんぽを貪ろうとし、粘性を失ってしまった情けない精子を何度も壁へと吐き出す。

  野次馬どもに罵られているときよりも遥かに大きな快楽で、マンコ以外が役立たずになった便器へと最適化していく。鮫はそれを見てぎらついた目を細くした。

  

  「あ"お"お"おおぉ❤❤ちんぽちんぽでがいぃいい❤❤❤雄マンコにぶっといちんぽきでるきてるぎでえ"へえ"えぇ❤❤❤❤」

  「バカみたいなアヘ顔になってるなぁ。本当におれのちんぽ大好きだな」

  「ひゃい"いぃぃいい❤❤❤ちんぽちんぽちんぽぉ~❤❤ごしゅじんさまのぉ❤このぶっどいおちんぽが一番大事でずぅ❤❤」

  「そうか。なら、お前を見てる連中にもそう言ってやれ。おれのちんぽ以外いらない便器だってな。うまく歌えたらもっと気持ちよくなれるぞ」

  

  気持ちよくなれる。その言葉で砂粒ほどの躊躇いは消えうせる。ちんぽをはめられたせいで呂律が回らない舌で朗々と歌い始める。鮫を讃え自らを貶める歌を。

  

  「んへぇー❤❤わだじは今おまんこ、お"おぉ❤❤おまんこガン堀ざれでましゅう"うぅ❤❤ごしゅじんしゃまのちんぽちんぽたまんね"えぇぇ❤❤❤」

  「そうだな。あいつらに見られるよりおれのちんぽの方が好きだな?」

  「ぞうでずっ❤❤あ、あんなクソチンポ共に見られてメスイキするよりもぉ❤ご主人様のちんぽでごんごんざれるのがずーっといいんでずぅうううぅ❤❤❤❤」

  

  「クソチンポだとよ。便器野郎が何ほざいてんだか」「見ろよあの顔。ヨダレ垂らして白目向いてんぞ」「ちんぽハメられてアヘ顔見せて恥ずかしくねえのか淫乱!」

  

  少し前まで媚び媚びな声を投げかけた連中を侮蔑する。醜く浅ましい豚同然だが今の彼に大事なのは自分が気持ちよくなることだ。

  主人に媚びれば愛しいちんぽが固くなり、野次馬どもはもっと汚い言葉を投げかけることを腐った脳みそで理解している。

  性欲に溺れる自分は醜く、心地よい。堕落すればする程にマンコは蕩けて主人のちんぽを感じ取れると理解している。

  だからもっと自分を貶める。二度と這い上がれないように深く深く。歓喜を歌いながら。

  

  「わたぐじオルディア・グランツはぁ❤❤この国の騎士団長をしでおりましだあぁ❤❤❤」

  

  群集の中にざわめきが起きる。オルディア・グランツの名をこの王都知らぬ者などいない。

  色狂いが妄言を吐いているとせせら笑う者もいる。しかし目を見開き見つめる者も多くいた。そんなまさか、疑いながらも自分を見つめる視線が虎の性感へと突き刺さる。

  

  「でも、今日でやめまじだあぁ❤❤❤剣なんか握ってるよりもご主人様のおちんぽオマンコでおしゃぶりずるのが❤❤へっ❤げへぇ❤❤きぼちいいからでずぅ❤❤❤」

  

  「おい、あいつの言ってるの本当か?」「んなわけねえだろ。気狂いの言う事だぞ」

  「でも、あいつ団長に似てねえか…?」「あんなに身体がすげえ人、他にいねえんじゃ」

  

  疑念の篭った囁きが虎の耳へと入り込み、性欲を昂ぶらせる。信じられないという目で自分を見つめる数人連れの若者。筋肉質の犬人達は虎がよく見知った顔だ。

  騎士団の見習いであり、虎をいつも羨望と尊敬の眼差しで見つめる若者達だ。虎がたまに声をかければ尻尾をぴん、と立たせて緊張しながら挨拶を返す。そんな可愛らしい虎の部下。

  

  「嘘だ、嘘だ…団長が、あんなの、違う違う」

  

  彼等は今、震えながら自分を見つめている。信じたくないと願いながらも目の前で喘ぎ狂う虎は、いつも憧れの目を向ける自分の団長。

  どれだけ否定しても消えてくれない現実にうちのめされて、膝をついて慟哭している。目を背けたくなるほどに悲痛な光景だ。

  

  「ちんぽちんぽちんぽしゅきぃいいぃい❤❤❤サメちんぽでおまんこごりっでざれるどぉ❤しょこぉ❤❤オマンコのしょこいいのおぉおお❤❤❤ゆるじでぐれぇ❤❤この国の騎士団長はちんぽ大好きオマンコ野郎なんりゃああ"あぁぁ❤❤❤❤」

  堕落を快感にする便器にっては興奮材料でしかない。耳を塞ぐ元部下達にも聞こえてしまうように声を響かせる。

  崩れそうな足腰に鞭を打ってけつを動かし、グチャグチャとマンコから汚い音を響かせる。元部下達の泣き声も野次馬達の下卑た笑い声、そして虎の嬌声と協奏して一つの楽曲を作りだす。

  「おっほお"おぉおおぉお~❤❤❤マンコ❤マンコ❤雄マンコとろけちゃう~❤❤❤インポの国王陛下なんかよりもぉ❤雄臭デカマラのご主人様に仕える方がずーっといいんらよぉ❤へへ❤」

  

  卑猥な音楽の指揮者を勤めるのは鮫だ。ちんぽを突き入れる速度を、角度を変える度に便器という楽器は奏でる音を変えていく。

  時折虎の両手をぐいと引いてちんぽをより深くまで打ち込んで、ぐりぐりと結腸をかき回すと精子をビシャビシャと吐き出して新しい音色が加わった。

  

  「楽しそうだな?マンコが絡み付いてくるぞ」

  

  ガツガツと腰を打ちつけながら声をかけると、嬌声を吐くのに精一杯な声の代わりにマンコが応えた。ヒダというヒダを竿に絡ませて、結腸でむちゅむちゅと亀頭に吸い付く雄膣は返事代わりにキュッとしめあげる。

  ちんぽを離すまいとくわえ込む肉はまさしく雄膣。雄を誘う受精器官として生まれ変わった虎のマンコ。

  「おお"お゛おぉおお❤❤❤雄臭ちんぽしゅごいいいぃい❤❤しゅごすぎてマンコこわれっるう"うぅうぅう❤❤❤ご主人様の便器になるの"っ❤あいつらにみせづげでやるの"っざいごううぅう❤❤❤」

  

  泣き崩れる部下共のほかに自分をおかずにしている野次馬共もいる。よがり狂う自分で自慰をする男を見ると、恍惚感が全身を駆け巡った。自分が欲情されるのは、即ち主人である鮫を讃えるのと同じ。

  自分が淫らに狂えば狂うほどに鮫への忠誠となるのだ。何よりも鮫は無様に乱れることこそ便器の役割だと赦しを与えてくれた。

  アヘ顔を晒して自分を貶めれば忠誠心と被虐心と性欲を全て満たせる。これよりも素晴らしいことなどない。

  

  「あひいぃいいいいんん❤❤❤ぶっといオチンポおぐまでとどいでるぅう❤❤で、でっがいガキがいるのにぃ❤こんな゛っ雌に"なっでるぅう❤❤」

  

  「おい聞いたか?あいつガキがいるんだってよ」「あんな淫乱が父親で可愛そうだなぁ」「ガキに謝れよ変態親父!父親が色狂いだって知ったら恥ずかしくって死んじまうかもなあ」

  

  息子がいると知った聴衆は、最悪な父親となった虎を嬉々としてなじる。それは虎にとっては望ましいものだ。息子がいると口にしたのも罵倒されるのを期待してからなのだから。

  

  「言われてるぞ淫売。確かにてめえみてえな肉便器、父親失格だなぁ」

  「んへっへへえぇ❤❤いいんでずぅ❤あんなガキなんか捨ててぇ❤ご主人様の赤ちゃん孕みまずぅぅ❤❤❤」

  

  子宮の代わりに結腸を疼かせて、濃厚な子種を吐き捨ててもらおうとマンコで必死におねだりする。薬物による強引な射精を続けた結果虎の精子は貧弱なものになり、もはや子を成せるかどうかも怪しくなっている。

  ――結果、鮫の子を孕みたいと欲しても仕方ない事だろう。優れた雄そのもの肉体から漏れる言葉は最底辺の雌の嬌声。

  それを聞いた鮫は両手を握る力を強くして、でかけつに腰をたたきつける速度が上げる。

  

  「お"お"おぉおぅ❤❤おっ❤お゛ん"っ❤❤ちんぽさ゛いっごう"うぅうう❤❤❤わたじにちんぽもくれないガキなんがに"構っでもうじわげありまぜん"っ❤ずっどぉ❤いらないガキなんか捨ててご主人様のおそばでずっとお仕えじまずうぅうう❤❤❤❤」

  

  上がり続ける腰の速度に虎の口角は吊りあがり狂気を孕んだ笑みを作る。愛おしかったはずの息子を罵れば主人のちんぽはより深く自分を抉ってくれる。醜悪な便器になる自分を肯定してくれている。もっと、もっと自分の大事だったものを壊してしまおう。台無しにしてしまおう。

  虎はそう信じ込んで、より深いところへと堕ちる。鮫の心中など茹り腐った虎に量れるはずもない。だが大事なのは虎が何を信じるかだけだ。鮫は自分を便器として使ってくれる素晴らしい方。性欲を吐き捨てられる便器として堕落する自分を侮蔑し、見下ろしてくださる。鮫にとってはそれが真実。鮫が本当は何を考えていても、何の意味も無い。

  

  「わだっ❤わだじがまちがっでおりまじだっ❤❤もうじわげありまぜんん"んん❤❤」

  「はっ!ふっ、何が、だよ!息子を捨てるとか言うのはさしもの便器でも心が痛むのかよ!あぁ!?」

  

  腰を激しくたたきつけながら鮫が吠える。空色の身体からも黄金の毛皮からも汗が飛び散って、月光を受けて輝く。結合部は二人の体液でべとべとになっており、腰を離すたびに淫猥な体液のアーチをかける。夜空から降る光を受けて輝く二匹のケダモノ。

  淫靡であり、美しくもあるその姿。しかし犯される虎の姿は知性の欠片もないほどに崩れている。

  

  「ちっ❤ちがうんでずうぅぅううぅ❤❤❤まちがっでたのはぁ❤ガキなんて作ったことでず❤❤❤」

  

  より速く鋭くなるちんぽに、虎は舌をぴんと伸ばして歓喜を歌う。無茶な体勢に両肩は痛み、数え切れないほどに鮫肌を打ちつけられた尻肉は真っ赤に脹れている。

  大事だったはずものを貶めれば自分がヒトではないないものに変質していく絶望と恐怖が襲う。顔面中から体液を飛ばせば、聴衆どもから罵倒の声が飛ぶ。ちんぽからは一突きごとにザーメンが噴出して、ジョボジョボと音を立てる。もはや粘性を完全に失って、小便と大差のない白い濁り汁に成り果てたザーメン。雄として完全に死んだことを否応なしに虎に教え込む。

  

  「わだじは便器なんだかりゃぁ❤❤子どもなんて作ったのが間違いでしだぁ❤❤❤女とセックスなんてぇ❤❤お"っお"ほぉ~~~❤❤❤ちんぽっ❤ちんぽちんぽ❤❤ほもせっくしゅの方がずっどぎぼぢぃいぃいい❤❤❤❤」

  

  苦痛も恐怖も羞恥も絶望も、その全てをちんぽが肯定してくれる。

  かつて自分にあったはずの、家族への愛情なんてものはゴミ以下であると、快楽というナイフが虎に刻み付けていく。

  

  「愛してるとかほざいてたくせにあんな女呼ばわりか。もう、なんとも思わねえのか」

  「ふへえぇえ"っ❤❤あーんな女どうでもいいんですぅ❤❤❤死んでぐれでぇ清々じましたぁ❤❤それよ"りおちんぽぉ❤もっど孕みたがってる発情マンコをデカマラハメハメしでええぇぇええぇん❤❤❤❤❤」

  

  愛していたはずの妻。今も記憶に残ってはいる。出会いも、息子が生まれた日の喜びも。そして妻が病で倒れた日も、別れの日も。

  だが、それら全てはただの記録でしかなくなった。虎にとっては無価値な情報。思い浮かべたとしても心に波一つ立ててくれない、ごみ同然の情報記録。もはや利用価値は罵って、投げ捨てて主人に媚びる為の材料に使うぐらいしかない。雄膣で媚びているちんぽがもっと硬くなるようにと、それだけを願いながら愛しかった家族に唾とザーメンを吐きかける。

  

  「あんな女とガキなんが作ってもうじわげありまぜん❤❤便器の分際で騎士なんかしてっ、申し訳ありまぜん❤これからはずーっとおちんぽにお仕えしまずぅぅ❤❤❤ちんぽあればぁ❤もうなーんにもいらないんです❤❤❤」

  

  大事だった物全てを投げ捨てて、ちんぽに仕えると高らかに歌う。ヒトとして欠かしてはならないもの全てを失った瞳からつぅと涙が溢れた。それは快楽による生理的なものなのか。はたまた便器として主人に忠義を示すことができた喜びによるものか。心にどこかに残っていた愛情が流したものか。

  

  「だかりゃぁ❤ずっとずっど淫乱オマンコで性処理してくだしゃいぃいい❤❤❤んぎい"いぃぃっ!?❤❤」

  

  理由が何であろうと虎にとってはどうでも良いことだろう。それよりも、もっと重要な事があった――虎マンコからちんぽが引き抜かれたのだ。

  

  「んお"ぉぉん❤やだやだらぁぁあ❤❤❤もっどズコズコしてぇぇぇえ❤❤❤❤」

  

  どれだけ絶頂しても満足することなどないマンコは不満そうに口を尖らせる。力がすっかり抜けた足腰を懸命に動かして、でかい尻を振りちんぽをねだる。

  ちんぽちんぽとおねだりをする相貌は阿呆としか言いようが無いが、虎は必死だ。既に鮫専用のちんぽケースと化したマンコは常にちんぽをハメてもらわなければ耐えられない。

  

  「ちんぽちんぽちんぽくだしゃいぃいい❤❤淫乱オマンコがまんできないぃぃ❤マンコまんこまんこぉおおお❤❤❤」

  

  マンコの奥がどうしようもなく疼きだして、淫液を溢れさせながらびくびくと震えだす。必死にでかけつをちんぽへと擦りつけようとするが、両腕を鮫に拘束されていてはそれも叶わない。

  虎が恐れるのはこのまま種付けを中断されてしまうこと。このまま放置されるなんて耐えられない。極太ちんぽで征服される快感はどうしたって補えない。

  

  「おい何やってやがんだ!さっさと続きしろや淫乱!」「もっとアヘ顔見せろ!その色狂いがぶっ壊れちまうまで続けろよ鮫の兄ちゃん!」

  

  野次馬どもは続きを始めろと煽り、ちんぽをねだる虎を嘲笑して羞恥快楽を与えてはくれるがもはやそんな物では満たされない。

  

  「おねがいでずぅ…❤ちんぽもらえ"ないど死んじゃうんでずぅう❤❤ちんぽちんぽちんぽちんぽぉおお❤❤❤」

  

  顔をぐしゃぐしゃにしながら振り返る。淀みきったその瞳にあるのは生への渇望だ。ちんぽが無ければ死ぬと本気で信じ込んでいる光を宿していた。

  情けなくまなじりを下げてちんぽをねだるその顔は親へとすがりつく子どものそれに似ていた。

  

  「ごしゅじんしゃまぁ……?」

  

  しかし、鮫は動かない。

  虎が見たのは、無表情で虎を見下ろす鮫だった。翡翠色の瞳で、ただ虎を睨み付けるように見つめる。

  性欲で支配された脳みそでも鮫のただならぬ雰囲気に危機感を覚える。鮫を不愉快にさせてしまったのか。もっと家族を罵るべきだったのか?それでもだらしないマンコがちんぽを離してしまったのがいけないのか。便器としての思考しかできなくなった虎には全くわからなかった。

  そしてシャボン玉が生まれて弾けるほどの間沈黙が続いたあと、鮫が漸く口を開いた。

  

  「……そうか。もう何もいらないんだな。ちんぽ以外全部どうでもいいんだな」

  

  鮫に問われて狂気に満ちた笑みが顔に拡がった。嬉しさは脳みそでは処理しきれずに、ちんぽからブブビュッと音を立てて排出される。媚びを売って鮫の機嫌と取るべきだと判断し、丸々とした尻を必死に揺らしてちんぽを誘った。

  「んへぇー❤❤そうです❤このおちんぽあれば何にもいりません❤❤❤だかりゃ、ちんぽぉおお❤❤はやくぅ❤」

  

  その尻肉が空色の手で掴まれて、虎の顔は更にだらしなく緩んでいく。またちんぽをもらえる。そう考えるだけで嬉しくて、マンコから排出される淫液の量が一層増えた。ぱっくりと尻肉を割り開かれれば、ぷっくりと盛り上がった火山口のようなマンコが汁を噴きあげている。

  

  「オマンコズコズコじでええぇええ❤❤❤❤もうトロトロおまんこになってるかりゃああああ❤❤」

  

  両手が離されたことで身体は支えを失ってしまった。上半身は完全に窓の外へと投げ出されてだらんと垂れ下がっている。下半身も立っているのがやっとであり、鮫に尻肉を掴まれてどうにか落ちずに済んでいるといった状況だ。

  鮫が手を離せば全裸で下卑た野次馬どもの前に放り出される。落ちれば大怪我をするかもしれないが恐怖もない。もうすぐさきほどのように犯してもらえるのだから、恐怖なんて感じる余地は無い。

  

  「さっきみだくハメころじて――んおうぅうん❤❤❤」

  

  虎は間違っていた。「先ほどのように」犯されるのではない。先ほどとは比べ物にならないほどに犯されて、壊されるのだ。虎マンコにぴたりと添えられた二本のちんぽによって。

  

  「ごっごしゅじんさまぁ❤まさか、そんなのぉ❤❤」

  「お前はおれの便器だもんな。だったらおれが何しても受け止めてくれるよな」

  

  鮫の巨根は規格外。一本であろうと虎マンコの最奥までも蹂躙して、雄膣がぎちぎちになるほどの太さを持っている。二本も飲み込めるはずがない。

  仮に受けいれられたとしても、虎が耐えられない。既に脳みそは快感で茹であがり、気絶と覚醒を繰り返した結果限界がきている。二本のちんぽで蹂躙されれば、間違いなく壊れる。

  

  「え"ひぃ❤こわれる❤❤ぜーったい壊れちゃうぅ❤こんなぶっといおちん二本も、二本もぉ❤❤❤ひっ❤ぐひひ❤❤」

  「そうだ、壊れちまうだろうな」

  

  壊れると確信して、虎は歓喜した。

  虎の口角が上がり、三日月を作る。自らが破滅する未来を予期して狂い笑う。二本のちんぽで壊されて死ぬかもしれない。考えただけでヨダレがだくだくと流れた。

  

  「ふへぇ❤ありがとうございますぅう❤❤❤こわしてくだしゃい❤❤鮫ちんぽで、わたじのことめちゃくちゃにしてくだしゃい❤❤」

  「……分かった。じゃあ、壊れちまえ便器野郎」

  

  言葉と共に、亀頭の先端とマンコがキスをした。

  虎は力を使い果たしてもう動かないはずの下半身を動かして、ぐいと尻を突き出す。なによりも愛おしいちんぽを迎え入れるために、最高の快楽を受け入れるために。滑稽でしかないはずの姿。それでも鮫は嘲笑を浮かべずに、ただ虎が望むものを突き動かす。

  

  「あ"っ!くる来るぐるちんぽちんお゛っお゛こ゛おぉぉおお゛ぉぉぉおお゛おぉおおおお!!!」

  

  嬌声も、媚びたメスの甘えた声すら発せなくなってケダモノじみた叫び声をあげた。力を失ったはずの背筋が孤を描く。ちんぽからはザーメンが止まらなくなり真っ白な水溜りを作る。

  ちんぽがわずかに進むたびにマンコが引きちぎられそうな激痛が虎の脳みそをかき回す。ちんぽをくわえ込むためだけの性処理穴と化したケツマンコであっても耐えられない、灼けた鉄棒が自分を串刺しにするような感覚。常人ならば死にかねないほどの痛みだ。

  加えて薬物によって痛みには快楽が纏わり付く。死よりも生ぬるい暴力的苦痛と気が狂いそうなほどの圧倒的快楽。反射によって虎の肉体が魚のようにのたうった。

  ちんぽが進むごとに気絶して覚醒する無限地獄であり、もはや拷問と変わらない。しかしそれでも虎は笑っていた。

  

  「へ、へへ、へへぇえ"へへへへへへへ❤❤❤❤❤」

  

  目からは涙を流し、開ききった鼻と口からも体液を流しっぱなしにしている。瞳はぐるんとひっくり返り、何も映し出していない。それでも狂ったように笑い続けている。

  虎は嬉しかった。ちんぽによって身体の主導権を失い、無様にのたうつしかできない事が。マンコが壊れそうなぐらいの苦痛が与えられていることが。壊れそうなのにきもちがいいことが。鮫のちんぽを受け入れられたことが。この圧倒的なちんぽを味わってしまえば、もう自慰でも他の男のちんぽでも絶対に満足できないであろうことが。鮫専用の便器として完成した自分の肉体が嬉しかった。ごりごりと感じるところ全てを押し潰すちんぽが。最奥までたどりついてマンコ全てでちんぽの熱を感じ取れるのが。

  

  「どう、だっ?馬鹿みたいに笑いやがって…嬉しいのか」

  「ひっ、い"ぁあぁ❤❤うれじ❤❤うれじい、です❤❤❤ごしゅじんしゃまでいっぱい❤おまんこの中だーいしゅきなごしゅじん様でいっぱいでず❤❤❤へへへへへへ❤❤❤❤ご主人様のちんぽ❤好きしゅきしゅきぃい❤❤❤」

  「そうか。じゃあもっと気持ちよくしてやるからな。お前の大好きなちんぽ、いっぱいやるよ!」

  

  丸い耳に囁くと、腰を躍動させた。

  隙間なく埋まった二本の肉塊で、元に戻ること忘れた肛門を拡張するようにグリグリと腰を回して。

  亀頭だけを雄膣に残して、柔らかい肉全てを抉り取るように腰を引く。

  最後にちんぽを求めて蠢く結腸めがけて二本のちんぽを叩きつける。

  極めて単純な動きであり、鮫にはもっと巧みな動きでマンコを陵辱されてきた。イイトコロを的確に狙い穿ち、性感帯を抉り取るような普段の鮫のセックスに比べれば児戯同然の単調な腰使い。

  

  

  「―――――お゛っ お゛っほお"ぉぉぉおおぉぉおおおおおおお❤❤❤❤❤」

  

  だが、それだけで虎をぶち壊すには充分だった。

  

  「あ゛ぎっ❤❤死゛ぬ゛っ❤❤❤死んじゃうしんじゃうきぼちよすぎでし゛んじゃう゛うぅうぅううう❤❤❤❤」

  

  がらがらと自分が壊れていく感覚が襲う。ちんぽを入れて抜き出す。それだけで感じたことの無い絶頂が止まらない。感じるところを狙い穿つどころではない。ちんぽに押し潰されない場所が存在しないのだ。

  ヒダというヒダ全てが伸びきって、鮫が少し腰を動かすだけでも莫大な快感が虎の脳に叩きつけられる。その敏感マンコをごりごりと二本のちんぽが往来し続ける。熱く滾って、バキバキに固いちんぽが柔らかく蕩けたまんこを掘りつづける。雄膣は歪められ、鮫のちんぽへと最適な形へと媚びて変わっていく。

  そして脳みそも、精神もちんぽが結腸を叩くたびに、歪んで変わる。鮫のちんぽでしか本当に満足できないように、鮫のちんぽを最も愛するように。

  

  「いぐいぐいぐイグいぐイグう"ぅぅうぅうう❤❤❤❤イッグゥーー❤❤❤いぎずぎでこ゛われるう"ぅぅうう❤❤❤あっがぁあ"あぁぁあ❤❤」

  「壊れろ!もう二度と戻らないようにぶっ壊してやる!」

  

  聴衆の野次も耳には届かない。挿入されたときに伴っていたはずの激痛も今は無い。あるのは快感だけだ。

  絶頂をしていない瞬間が存在しなくなり、虎の中からは快楽以外の全てが消えうせていく。投与されたクスリだけではなく脳内からも天然の快楽物質が分泌され続けている。快楽を処理する機能すらも働かない。ちんぽでケツマンコの全てをゴリゴリと潰されるのが幸福であり、正常であると認識する。

  

  「じあわぜえ゛ええぇぇええぇ❤❤❤❤ちんぽしゃいこうちんぽ大好きぶっといしゃめちんぽでアクメざいっごう"うぅううううう❤❤❤❤❤」

  「そうだ!おれのちんぽの事だけ考えろ!おれのちんぽでしかメスイキできねえ便器になれ!」

  「もうなってまひゅぅううう❤❤❤ぶっといおちんぽでマンコぶっ壊れでえ"ぇ❤❤もー他のおちんぽじゃぎぼちよぐなれにゃいご主人しゃませんよーの便器マンコでずうぅぅう❤❤❤❤❤」

  

  鮫無しでは生きてはいけない事実を拡張されすぎたマンコで感じ取り、幸福感で脳みそが蕩けていく。ギチギチになり絞め付ける余地すら残っていないマンコだが、代わりに愛液を溢れさせてマンコに奉仕する。脳みそから大事なもの全てが削り取られ、代わりに快楽が埋めていく。

  滑りのよくなったちんぽはより速くマンコを掘削して、ジュボジュボと汚い音を響かせる。どんどん具合のよくなるマンコに鮫のちんぽもまた固くなる。血管が太く浮かび上がって、絶頂が近いことを雄膣に知らしめる。

  

  「んへっええぇへえええへぇっへえぇ❤❤❤ちんぽちんぽおちんぽ固くなってるぅぅううう❤❤きちゃうきちゃううぅうう❤❤❤バキバキおちんぽで雄マンコゴンゴンされて種無しザーメンぐるうう"うぅううう❤❤❤❤❤」

  「ああいいぞ!イきやがれ!おれもてめえのマンコに出してやる!孕ませてやるッ!」

  「あぁあぁぁああぁあ❤❤❤❤ありがとうございますうぅぅう❤❤❤きてきて来てええぇえん❤❤❤特濃ザーメンで孕ませでえぇぇえええええ❤❤❤❤❤」

  快楽に全てを支配されて、ヒトとして、オルディア・グランツとして欠かしてはならなかった物全てを投げ捨てた笑みで虎は吠えた。

  もうすぐ自分は終わる。壊れる。2度と戻れない深い海の底へと堕ちる。それを確信して、それでもけつを必死に揺する。

  

  「あいじでまずううううぅぅううう❤❤❤愛してまずうぅう❤❤愛してるごしゅじんざまのちんぽでザーメン出るう゛うぅうぅうううう❤❤❤❤」

  「いけ!おれもっ!おれと一緒にザーメンぶっ放せ!お前をおれの物にしてやる!」

  虎の金玉がきゅっと持ち上がる。鮫のちんぽがびくびくと震える。マンコがちんぽに貪りつく。両者の肉体から汗が飛び散り、呼吸は激しくなり、窓から雄の匂いと息遣いが漏れ出ていく。

  今、鮫の2度目となる絶頂が、オルディア・グランツとしての最後の絶頂が来ようとしている。

  雄のザーメンが子宮を持たぬ雄を孕ませようと、役に立たない雌の精子が無様に噴きあげられようとしている。

  「お、お"おぉおぉおおおおおぉぉぉお!」

  「おっ❤おぅ❤おっ❤おっ❤おっ❤おーっ❤❤❤んひゃあぁぁぁぁああぁ❤❤❤❤❤熱いあづいザーメンザーメんぎでぇぇえぇひぃっいひぃひひぃいひひっあぁぁぁぁ❤❤❤❤❤❤❤」

  ザーメンがぶちまけられた。ヒトの言葉すら発せ無くなった虎からは小便と見まがうばかりの薄く大量のザーメンが。鮫の二本のちんぽからはドロドロとマグマのように熱く滾るザーメンが。

  結腸に直接ザーメンを吐きかけられて、ありえないほどに長く射精が続きちんぽが壊れて。遂に虎の脳みそは意識を手放した。

  

  

  「あ、あ、あぁぁぁぁ……」

  

  直腸を灼かれる感覚とともに虎の意識は闇に沈んだ。ヒダの全てにザーメンが染みこみ、熱を感じるたびに絶頂し続けて、虎は陶酔した笑みを浮かべた。

  何も怖がる必要は無かった。便器になるのを躊躇う理由は無いのだから。

  かつて愛おしかったものは全て投げ捨てた。騎士としての誇りも、息子も、妻も。ちんぽの為に全てを貶めたのだから。

  

  

  「オルド……」

  

  薄れ行く意識の中、娼館の中へと引き上げられていく感覚。そして自らを呼ぶ声。

  誘われて視線を上れば、見えるのはいつもこの場所で見上げた星空。

  いつか自分に見せてくれた泣き出しそうな顔の鮫。

  

  (どう、して……)

  

  意識が消え行く寸前に浮かんだ疑問。分からないままに瞼を閉じる。

  虎はこんなにも幸せなのに。自分を幸せにしてくれるちんぽがある。便器として堕ちていくことは自分を気持ちよくしてくれる。そして、自分を使ってくれる愛しい鮫がいる。

  なのに、どうして愛しい鮫はそんな悲しそうな顔をするのだろうか。分からないままに虎は深く沈んでいった。[newpage]

  「ありが、とうございました。どうかまた、ごしめい下さい」

  

  毎回毎回お決まりの挨拶をどうにか口から吐き出す。牙が何本か折れて、喋るのが少し大変だった。すぐに生え変わるけどやっぱり痛い。

  懸命な努力も空しく客は振り返りもせずに去って行く。いつもの事だ。

  無視じゃなければ無作法な挨拶に怒って殴られる。気色悪い客相手だと甘えた声で媚びなきゃいけないからもっと大変。

  

  「べとべとになっちゃったな」

  

  身体中にまとわりついた、汚らしい液を手で拭う。精液だけじゃなくおれの血と吐き出した胃液までもが混ざっている。

  これもまたましな方だ。特にイカれた客だともっと酷いもので身体中を汚される。身体の表面だけじゃなく、中までも。

  そう考えると今日はついているんだろうな。久しぶりに良い客を引けた。

  馴染みである犬人のお兄さんで、仕事で失敗する度にきておれで鬱憤を晴らす。といってもおれに土下座をさせたり排泄物を食わせたりとか、屈辱的だったり変態的な行為をさせるわけではない。

  ただおれをぶん殴って、それから犯すだけだ。畜生、畜生とぶつぶつ呟きながら。何もしなくても終わるから良い。

  

  「ん、顔は痣も付いてないし。骨も大丈夫かな」

  

  精液を拭うついでに鏡で全身を確かめてみる。空色の肌は痣だらけで触ると痛いけど、骨に異常は無いようだ。こうして自分で身体を確認する作業にも慣れてしまった。

  もし肋骨でも折れているようだったらオーナーに報告しなければならない。治療と、ついでに乱暴なプレイができないように客を選ぶ必要が出るからだ。

  オーナーは冷酷だけど頭はまともだ。そこそこに稼げる商品を使い潰したらもったいないから、ある程度は大事にしてくれる。

  熱い鉄串でおれの鱗を焼いた奴は出禁にしてくれたし。子どもの頃は人間のクズだと思っていたけど、ここでちゃんと仕事をしていれば最低限命の保障はしてくれる。

  合理的で金が大好きだけで、大金を積まれたらそれが殺人鬼だと分かっていても娼夫を売り飛ばす冷酷な奴。

  だが少なくともイカレ野郎じゃない。おれなんかが生きていけるのはオーナーのおかげだと感謝もしている。猪に壊された豹人みたく、絶対の安全というわけではないけれど。

  おれに商品価値が無くなれば、ゴミみたいに捨てるのは分かっている。それでも役に立っていれば捨てられないと分かるのはありがたくて、安心できた。

  

  「綺麗にしないと。シーツは…替えの出そう」

  

  急がないと次の客が来るかもしれない。さっきの客は泊まりではなく、夕方頃に来て深夜半までの短い時間だけおれを買った。

  大体の客が宿泊ではなく、ヤりたい事ができる最低限の時間だけを求める。

  宿泊をするともなれば相応の金がかかるし、おれとベッドで一晩過ごしたい酔狂な客なんてあんまりいないからだろう、おれは一日に何人もの客を取るのが常だ。

  痛む身体を励まして、シーツを取替え綺麗に整える。ある程度稼げる娼夫であれば見習いがこうした作業もするのだけど、おれには見習いがいない。

  おれに付きたがるのは皆嫌がったし、おれ自身も嫌だった。小さい子におれなんかの世話をさせるのは可愛そうだ。

  だからこうして自分で処理をする。ベッドを直したら、鏡台にある引き出しから香水を取り出して振り撒いた。

  ロクでもない娼館に相応しい下品な甘い香りが部屋に充満する。慣れていないと鼻が曲がりそうなぐらいきつい香りだ。おれはもう慣れている。

  客もこんな匂いのする部屋でセックスして平気なのか心配になるけど、精液と汗でいっぱいの部屋もそれはそれで不快だし、仕方ないんだろう。

  

  「こんなもんかな。あと、身体洗って」

  

  ベッドは大体綺麗になった。染みこんだ雄の匂いはもう仕方ない。

  共用の浴場で身体も綺麗にしておかないと。他の男の匂いがするだけで怒る客もいるし。空いてるといいなぁ。おれの足だと入るのも手間取ってみんなをイライラさせちゃ――

  

  その時、備え付けてある鈴がカラカラと鳴った。ああ、もう次の客が来た。

  こっちはまだ身体が汚れてるってのに。客を通す受付も受付だ。客の相手をした直後のおれがどうなってるか知らないわけでもないだろうに。

  愚痴ってもしかたないから手ぬぐいでざっと身体をふく。客に文句を付けられてもどうせオーナーに折檻されるだけだ。

  服装はどうしよう。あらかじめ来る客が分かっていれば全裸で跪いたり、首輪だけを付けていたりとするのだけど。

  便器が服なんて着ているんじゃないと殴りつける客もいれば、そんなにヤられたかったのか淫乱めと嘲る客もいる。今日の客はどちらだろう。悩んだ結果、罵られる方が殴られるよりも面倒だからという消極的な理由で服を着る。

  粗末なシャツとズボン。身体の線がぴっちり浮き出るくらいに小さいし丈が小さくて太腿が半分くらい丸出しだ。

  娼夫が身体をみせびらかすには丁度良いんだろうけど、だいきらいな足の傷が見えちゃっていやだ。隠すように膝を抱えると、ベッドの上でうずくまる。いかつい鮫の大男には似合わない姿。

  「早く終わるといいな」

  さっさと済ませて、ヤることをやってくれればその分休める。どうせマトモな客なんてこないのだし、内容はどうでもいい。傷なんてどうせすぐ治るのだから。

  膝を抱えて、ただ何もかもが面倒な気分で待っていると、やがていつものようにドアが開く。

  しかし、いつも違って入ってきたのは客ではなく見慣れた白黒のデブ、オーナーだった。その後ろにはマントをすっぽり被った大男。

  「こちらがご指名の娼夫でございます。いやはや、お客様は幸運ですよ。この子は稼ぎ頭ですから、ええ。この時間はいつも馴染みの客に買われております」

  

  息を吐くように嘘をつくこの馬鹿でかい2枚舌には本当に関心する。おれは稼ぎ頭なんかじゃない。もしそうならこんな狭苦しい部屋じゃなく、もっとまともで広い部屋を与えられている。

  だが今はオーナーに関心している場合ではない。慌てて姿勢を正す。オーナーがわざわざ案内をしている上にこうも畏まった対応をしているのだから、この客は相当な上客だ。失礼があったら絶対罰を受ける。

  横にも縦にも広いオーナーの後ろに続き、マントの男が入ってくる。巨漢という言葉が相応しいその男はオーナーより更にでかい。

  筋肉だらけのおれとは違って脂肪も纏ったぶ厚い肉体なのがマントの上からでも見て取れる。種族は分からないが、こんな大男が客ならばさすがに覚えている。初見の客だろう、と判断したおれはすっかり慣れてしまった挨拶をする。

  

  「今宵は私をお買い上げ下さってありがとうございます。鮫人のノアと申します。初にお目にかかりますが、今宵はどうかお楽しみ下さいませ」

  「ん、うむ…」

  

  低くて男らしい声。でもなんだか震えている気がした。とん、とんと音がしたので足元を見てみると大男はブーツを何度も踏み鳴らしていた。

  どうしたんだろう。怒らせちゃったのかな。ちゃんと挨拶できたと思うんだけど。やっぱり服を脱いでおけばよかったかも。

  

  「……それでは、私はこれにて。お客様、どうかごゆるりと」

  

  オーナーはぺこりと頭を下げると、さっさと部屋を出て行ってしまった。

  いた所でお客がおれを甚振るのを止めてくれるわけではない。でも、薄暗い部屋に二人きりになると温度が急に下がった気がする。

  背筋がぞわぞわとして指先までもが震える。いつもの事だけど、慣れるわけではない。

  はやく、どうすればいいのか言って欲しいのにお客は黙ったままだ。というか、入り口でぼけっと突っ立っている。怒っているかもしれないと思うと話しかけるのは怖いが、お客様をこうして立たせておくわけにはいかない。

  

  「お客様、マントをお預かりします」

  「あっ、ああ。すまない…」

  

  肩をびくりと震わせるとマントを脱ぎはじめた。もしかしてだけど、緊張してるのかな?おれの客って皆遊びなれているような人ばっかりだから、よくわからないけど。

  マントを全て脱ぎ終えると、屈強な肉体を山吹色の毛皮で包んだ獣人が現れた。だいぶ歳をくってるみたいだけど、精悍な顔も服の上から分かる筋肉もとても格好良かった。質は良いけど簡素なシャツのせいで筋肉が浮き出ている。同じ男としてすこしだけ憧れる。

  でも耳としっぽはせわしなく動いて、目線はきょろきょろと動き回っているせいで台無しだ。率直に言うと挙動不審。せっかくきれいな金色の瞳をしているのに、勿体無い。

  

  「あの……」

  「わひっ!ままま、まだ、まだ心の準備ができてないから、待ってくれ!」

  

  ちょん、と肩に触れるとお客様は、おれに向かって両掌を向けると目をつむってしまった。

  予想外の反応だ。おれも昔はこんな風に客の相手をするのを嫌がっていた気がするな。でも、お客様がこんな態度を取るのはおかしいだろう。心の準備も何も、ここに来た時点でヤることをヤろうという気でいるんじゃないのか。わけがわからない。

  もしやとは思うが、男を買うのは初めてなんだろうか。尋ねるのも失礼かもしれないが、これじゃ埒があかない。お客様が何もしないで帰ってしまったなんてオーナーがどれだけ怒るか考えたくも無い。

  

  「あの…お客様、失礼ですがこういった場所は不慣れで…?」

  「っ、う、やっぱり、分かるのだろうか」

  

  分かるに決まってるだろ。お客様は手をもじもじとさせて俯いた。尻尾までも心を表すように不安げにくねっている。 予想は当たったけど正直困る。おれは客が望むようにただ命令をこなして媚を売ってただけだから、この初々しいお客様相手にはどうすればいいか全く分からない。まさか童貞じゃないだろうな。

  また、二人で突っ立ったまま押し黙る。お客様はまだ手をもじもじとさせているし、おれも服をつまんで弄繰り回している。馬鹿でかい男二人がうろたえている姿はちょっと不気味かもしれない。

  お客様をいつまでも突っ立っているわけにはいかない。足りない頭を使って考えたけど駄目で、オーナーを呼んで助けを請おうとした。

  

  「その、聞きたいのだが」

  

  その時、お客様が振り絞るようにしてか細い声を出した。

  

  「きみと、せせせ、性的な行為をしないというのは駄目なのだろうか…?」

  「ああ、別に構いませんけど」

  

  なんだ。ヤるんじゃなくおれを殴りにきたのか。だったらそうだと早く言って欲しい。無駄に時間を使ってしまった。

  それにしても変わった客だ。おれを痛めつける客は大体尊大だった。こんなにおどおどはしていない。

  いや、まあいいかどうでも。さっさと思考を止めよう。ただ呻き声を発するだけの肉袋になろう。いつもみたく何も感じないように――

  

  「そうかいいのか!じゃあ今日は君とたくさん話をさせてもらおう!」

  「へっ!?は、話す?」

  

  何を言ってるんだこいつ。

  止まりかけていた脳みそが混乱する。

  娼夫といっても客に抱かれるだけじゃない。ただ酌をさせるだけで満足する客もいれば、一緒に食事をしながら恋人同士みたいに語り合うのを望む客もいる。

  でも、おれに望まれるのはこのぼろぼろの肉体を使うことだけだ。おれが口に出す必要があるのは呻き声と媚びへつらった声だけだ。

  おれ自身もその使い方が正しいと思う。おれと会話をしたって時間の無駄だし。だから、高い金を支払っておいておれと会話をしようだなんて言われて、目をぱちくりとさせてしまった。

  

  「こういう場所だしせ、セックスをしなけれならないのかと思ったよ。いやあ安心した」

  

  その反面、お客様は急に笑顔になると饒舌に喋り始めた。声の調子も明るくなった気がする。その笑顔はあまりにも眩しくて、普段おれに向けられるものとは全く違った。こうして笑うとなんだか可愛らしいとさえ感じる。

  けれど、同時にこの笑顔が不気味だった。わざわざおれなんかに高い金を払って、会話をしたがるなんて何を考えているか分からない。

  

  「ん?私の顔がどうしたかな?」

  「す、すいません。何でも、ないです」

  

  いけない。つい見つめてしまった。なんだかうまく言葉が出ないでどもってしまう。

  あまりにも予想外な展開に脳みそが付いていけないのだろうか。しっかりと、このひとの相手をしなければならないのに。

  

  「えー、あの、では、こちらへどうぞ」

  「うん。ありがとう」

  

  椅子も机も無いこの部屋だし、座るところをとりあえず用意しようとベッドの上に座ってもらったがこの先どうすればいいか全く分からない。娼夫らしくお客様の隣に座るべきなんだろうか。そうするべきだよな、お客様の気が変わっておれの身体を触りたがるかもしれないし。

  

  「し、失礼します」

  

  すとん、と尻同士がくっ付きそうな距離で座ると、なんだか緊張する。抱かれる時も殴られる時もなんとも思わないのに。

  で、お客様はといえば相変わらずニコニコとしてこっちを見ている。その笑顔をみているとなんだかゾクゾクして、緊張で身体がかちこちになってしまう。舌がうまく動かない。

  このお客様の意図が読めないから怖い。何を思っておれを話したがるのか、それが分からない。もしかしておれをからかっているだけなのだろうか。マヌケな娼夫の無様な姿を見て、嘲笑いたいだけなのだろうか。

  殴られるのも罵られるのもなんとも思わない。でも、こうも考えることが読めないのは嫌だった。もう何も感じないなんて思っていたくせに、なんて情けないんだろう。

  

  「あ…あの……おきゃ、お客様。えと」

  

  言葉を発しようとした。したがやっぱり舌がもつれて声が出ない。そういえばまともに人と話したのもロッソさんが最後だった。決められた挨拶と嬌声以外ろくに喋っていない口でまともに話せるわけがない。

  会話すらできない自分が惨めで、恥ずかしくて更に口の動きは混乱する。「あ、あぁ、あの」などと意味不明のうめき声ばかりが口から漏れる。

  いけない。このままじゃお客様がなんて思うか。はやく、はやくしないと。どうにかして声を出そうと必死になっていると、それまで間の抜けた笑みをしているだけだったお客様が口を開いた。無能な娼夫を叱責するでも罵倒するでもなく、優しい声で。

  

  「――オルド、だノアくん」

  「ひっ、あ、あの?おる、ど?」

  「そう。オルドが私の名前だ。本当はもう少し長いんだが、父母も妻も、皆そう呼ぶから君にもそう呼んで欲しい」

  お客様、オルドさんはゆっくりとおれに聞き取り易い速さで話した。おれの瞳を見つめながら、まるで子どもに語りかけるみたいに。おれは親が子に話すときどうするかなんて知らないけど、なんとなくそんな気がした。

  その優しい瞳で、おれを気遣ってくれたのだと分かる。これじゃあどっちが客か分からない。

  でも、それを恥ずかしく思うよりも安心感が勝った。早鐘のようにやかましく鳴っていた心臓は落ち着き、汗も止まり舌がすらすら動くようになる。

  

  「オルド、さん」

  「うん。私の本名は長すぎるせいかな、誰も覚えてくれないんだよ。酷いと思わないか?」

  

  にへらとして、照れくさそうに頭を掻くオルドさんからはなんの嘘も苛立ちも感じられない。このひとは本気でおれと話したいだけなんだ。そして、こんなにも愚図なおれに対して少しも怒っていない。

  出会ってから少ししか立っていないが、なんとなく分かった。このひとはたぶん変なひとで、少し抜けている。怖がらなくてもいいんだと、そう思えた。

  おかしな話だ。ほんの少し話しただけのひとなのに、おれはどうしてしまったんだろう。

  

  「ノアくん?どうかしたのか?」

  

  オルドさんの声で我に帰る。お客様を放って考え事をするなんておれは本当におかしくなっている。今はただ、オルドさんの相手をすることだけを考えよう。それがおれの仕事なんだから。

  にしても、オルドさんはおれことを変に呼ぶな。「ノアくん」なんて丁寧に優しく名前を呼ばれると少しくすぐったい。不快ではないけど。

  

  「し、失礼しました。オルドさん、何か飲まれますか?もしご希望がございましたら下から探してきますが」

  「うん、ありがとう。それじゃあ…ああ、そこにあるぶどう酒をもらえるかな?」

  

  だからいちいちお礼を言うのはくすぐったいからやめて欲しい。

  オルドさんは、鏡台の上に無造作に置いてあるぶどう酒を指差した。お客様が酒を所望したときの為に一応置いてある安酒だ。ここに来るお金持ちたちはみんな良い酒を嗜んでいるのにあんなので良いのだろうか。

  なんて思っても口には出さないで、コップにぶどう酒を注ぐとオルドさんへと手渡す。実際にお客様に渡したのはこれが初めてだ。お客様はおれと酒を飲んだりしない。ロッソさんは安酒なんか飲まなかった。

  と、ぼんやりとしながらコップを手に取ったオルドさんを見ているが、なかなか飲もうとしないでおれをじっと見ている。これは何だ?もしかしておれが何か間違っちゃったんだろうか。

  

  「ノアくんは、飲まないのか?」

  「お、おれもですか?」

  「うん。もしかしてお酒はダメなのか?それなら下から好きな物を持ってきても構わない」

  「いえ、嫌いなわけではなくって…」

  

  これじゃお前も飲めと言われているのと同じだ。無自覚なんだろうけど。コップに同じものを注ぐとオルドさんの隣へと座りなおす。

  

  「それじゃ、乾杯」

  

  コップを差し出されて、一瞬何のつもりか分からなくて硬直する。が、すぐに言葉と動作の意味を理解してコップを差し出す。

  このひとは普通の娼夫にするような真似ばかりする。喜ぶべきなんだろうけど、申し訳ないだけだ。おれなんかに普通に接しないで欲しい。

  

  「か、かんぱい」

  

  コップを打ち鳴らす。乾杯の仕方なんてよくわからないけど、オルドさんの真似をしてぬるくてまずいぶどう酒と一緒に喉の奥へと飲み込んでいく。

  

  「うん、美味い」

  「そ、そうですか?」

  

  オルドさんは満面の笑みだ。でも、このぶどう酒は正直不味いと思う。部屋に置きっぱなしだし、安物だ。高級品とは縁の無いおれでもあまり飲みたいとは思わない味。喉を潤す以上の価値が無い。

  

  「ああ美味しいよ。一人じゃないからか、いつも飲んでいるものよりずっと美味く感じる」

  

  なのにオルドさんは実に美味そうに飲み干していく。しかもお世辞ではなく本気で思っている風で。

  このひとは少し変わっていて、少し抜けていると思っていたけど、違う。かなり変だ。おれと一緒に飲んでも不味くなるだけだろう。

  顔が熱い。久しぶりに酒なんかを飲んだせいか、顔がぽかぽかとする。それを誤魔化すように頭を振る。でも、熱が去ってはくれない。

  オルドさんは何がおかしいのか、そんなおれを見てにこにこと微笑んでいる。そしておれはまた顔が赤くなる。繰り返しだ。

  会話もなく沈黙が続く。どんどん茹っていく顔をどうにかしようと、無理やりに口を開いた。

  

  「あっ、あの」

  「うん?」

  「ええと…オルドさんは、なんでおれを買ってくださったのでしょうか。ただ話をするだけなら、おれなんかに高い金を出さなくても」

  

  さっきからずっと気になっていたことだ。おれを買う金でもっと綺麗で上等な娼夫が買える。歌も踊りも得意で、ただ話すだけでお客様を満足させられるようなのもいる。おれを話し相手にするオルドさんは全く不可解だった。

  

  「ふむ…その前にひとついいかな?ノアくんの話し方のことなんだが」

  「えっ、おれ、何か失礼をしてしまったでしょうか…」

  

  おれが身を竦ませていると、オルドさんは「いや、その逆なんだ」とあわあわしながら話しだした。両手を振って否定している姿は大きな体躯に似合わず子どもっぽい。

  

  「もっとくだけた話し方をして欲しいんだよ。名前を呼ぶときもオルド、と呼び捨てしてくれていい」

  

  オルドさんというひとが分からなかった。かなり変で、おれの理解が及ばないことばかり繰り返す。おれにとってはお客様は敬うべき方で、くだけた話し方なんてありえなくて、呼び捨てなんて絶対に許されない。

  口をぽかんと開けているおれに対して、オルドさんの方はといえば恥ずかしそうに耳をぱたぱたとさせている。

  

  「自分で言うのは恥ずかしいのだが…私は友人がいないんだ」

  「は?」

  「だから、気安く話しかけられるのに憧れていて……いきなりお願いしないで私の事情も話すべきだな。すまない」

  「何言ってんの…」

  「見れば分かるだろうが私はこんなにむさくるしい大男だ。顔は良くない。頭も良くない。話術も下手だ。できるのは剣を振るうぐらいだ」

  

  何を言い出すんだろうかこのひとは。全く予想していない言葉ばかりを言われてついつい失礼な態度をとってしまった。

  

  「その、つまらない話しかできないし、笑顔を向ければみんな逃げる。私に微笑んでくれるのは妻だけだった。こんな自分を変えたいけれど、どうしようも無かった」

  「あの。意味が」

  「そうしたら部下がノアくんを紹介してくれたのだ。私にぴったりの娼夫がいると――私なんかの友人になってくれる素晴らしい娼夫がいると!」

  

  オルドさんは混乱しているおれを放っておいて、いつの間にやら拳を握り締めて目を爛々と輝かせている。触れば熱そうなぐらいに興奮しているのが分かる。

  おれは言葉も出せずに口をぱくぱくとさせるだけだった。このひとは、このひとはかなり変なひとで、少し抜けている。そう評価したが改める。

  このひとは変なひとで、とてつもなく抜けている。おかしい。

  

  「ノアくんに出会えたんだ!あんなにもみっともない姿を晒した私を、嘲笑わない、優しいきみに!」

  

  オルドさんは立ちあがるとおれの片手を握り締めてきた。

  いきなりのことにおれの脳も肉体も固まってしまう。でも、ふさふさの毛皮もその手の暖かさも不快ではなかった。

  毎日違う客に抱かれているくせに、ひとのぬくもりを感じたのは久しぶりな気がする。

  

  「頼む!私の友人になってくれ!私が変わる手伝いをしてほしい!」

  

  おれの手を包み込む手に力がこもる。でも、おれが痛みを感じたりしないようにそっと。

  言葉が出ない。緊張と恐怖のせいで喉が詰まったさっきとは違って頭がくらくらとしている。本当に何を言っているんだろうこの人。ヤりもしないのにおれを買った理由は分かったが分かる前よりも混乱していた。心臓がやかましく鳴って、うまく話せない。

  

  「ちょっ、ちょっと待って!」

  「ここにいる間だけでいいんだ!頼む、みっともないと思うだろうが、私を助けると思って!」

  「だから待てって!」

  

  自分でも驚くぐらいの大声が出た。こんな大声を出したのは何年ぶりだろう。オルドさんがお客様であることも忘れて、つい怒鳴ってしまった。

  隣の部屋に聞こえてないだろうか。嬌声なら慣れっこだが怒声は珍しい。お客様を怒鳴ってなんて告げ口されたら。いや、今はオーナーよりも目の前の問題を片付けなければ。

  頭が痛い。息が苦しい。目の前を見れば瞳を潤ませた虎がいる。ひげをしょんぼりと垂らして、叱られた子どもみたいな顔をしてるじゃないか。良い歳した男が。

  みっともない、とは思えなかった。ただ見ているといやな気分になって、誤魔化すように言葉を漏らす。

  

  「……怒鳴ってごめんなさい。でも、そんなことならおれなんかに高い金出さなくても」

  

  おれを買う金で庶民の一家一ヶ月分の生活費にはなる。ここに来るお客様は貴族や豪商のようなお金持ちばかりだ。オルドさんだってそれなりに金を持っているはずだ。大した金ではないだろうが、やはり無駄な出費だとも思う。

  オルドさんの事情なんて全く分からないが、セックスをしないのならばもっと安く買えて、まともな娼夫がいるはずだ。

  

  「だめなんだ。もう他の娼夫は買いたくない」

  

  けれど、おれが問いかける前にオルドさんはぽつりと呟いた。おれの手を握ったまま手をもじもじと動かすせいで毛皮の感触がくすぐったい。

  

  「君を紹介される前に、自分でも娼館に行ってみたんだ。銀の狼亭というなかなかに人気の娼館だった」

  「それで、どうしたんです?」

  「『ここはお友達ごっこをする場所じゃねえ!』と尻を蹴られて追い出されてしまった」

  

  それは不運だったとしか言えない。オルドさんにとってもその娼夫にとってもだ。

  その娼夫はまともで善良すぎたのだろう。金をもらえばなんでもするような堕ちた奴ではなく、妙なことをお願いする大男相手を騙して金をむしるほど悪人でもなかった。良い迷惑だったろうに。

  

  「次は龍泉館というところにいってみた。異国の龍人ばかりを集めた高級娼館で、鮮やかな銀鱗と赤いたてがみの龍人を買ってお願いしてみた」

  「……それで?」

  

  なんて問うまでも無いのだ。無事お願いを聞いてもらえたならばオルドさんは今ここにいない。

  

  「散々嘲笑された後に、追い出された。童貞はお断りだと――私は、きみぐらい大きな息子だっているのにな」

  

  それも正しい反応なのだろう。このひとは正直言えば変だ。おれが普通の奴だったならばどもりながら話すオルドさんを見た時点で馬鹿にして、嘲笑していたかもしれない。

  おれが普通で無くて幸運だった。おれまでもオルドさんを笑いものにしていたらこのひとはきっと傷ついただろうから。

  おれにとっては不幸だったかもしれない。今はこのひとを嘲笑ってやれば良かったと少しだけ思いはじめていた。

  

  「それは、かわいそうだと思いますけど。でも無理です」

  「な、何故だ。やっぱりこんなお願いは気持ち悪いのだろうか?」

  「そうじゃないです。そうじゃなくて、オルドさんはこんなお願いをしなくても」

  

  でも、それとこれとは別だ。おれはオルドさんのお願いを聞きたくない。聞いてあげたくなかった。

  おれにはオルドさんの友人なんてできない。お願いを叶えてあげられない。

  でもそれとは別にオルドさんことがほんの少しだけ嫌いになっていて。だから、オルドさんを拒みたかった。

  

  「おれなんかにお友達ごっこをしてもらなくても、家族と話せばいいでしょう?」

  

  オルドさんにはおれと同じくらいの息子がいるのだ。そのくせ寂しいだなんて、話相手が欲しいだなんていうオルドさんを見ていると何故だか苛々した。

  この気持ちは嫉妬、と呼べるものなのかもしれない。オルドさん相手にこんな気持ちになる自分の心に驚いていた。

  オルドさんよりずっと恵まれているひとを見てきた。この国でも有数の豪商、お忍びで来ていた王族、おれの命100万個よりも価値がある宝石をじゃらじゃらと身に着けた成金野郎。そいつらを見ても羨ましいとも妬ましいとも思わなかった。なのに、目の前の男が家族のことを口にした瞬間に心がざわめいて。

  

  「おれと同じくらいでっかい息子さんだっているんですよね?奥さんだって」

  「それは……」

  

  目を伏せて悲しそうな顔をするオルドさんを見て、更に不愉快な気持ちになった。

  オルドさんにこんな顔をさせた自分を嫌悪し、家族を放っておいておれなんかに友人になってくれと頼むこのひとへの嫌悪。家族がいるくせに、寂しいなんて嘆くこのひとが不快で仕方ない。さまざまなものがごちゃまぜになって口から出て行く。

  

  「なのに寂しいだなんて、勝手すぎるんじゃないですか。家族を放っておいて、娼夫とお友達ごっこをしてるなんて、恥ずかしくないんですか」

  「そう、だな。きみの言う通りだと思う」

  「おれなんかじゃなくて、奥さんとお話してればいいでしょう?言ってたじゃないですか。自分に微笑んでくれるのは奥さんだけだって!」

  

  お客様にこんな失礼な口を聞くなんてオーナーが許さないだろう。優しそうなこのひとだってこれだけ酷い罵声を浴びせればおれを許さない。おれは間違いなくオーナーから手酷い折檻を受ける。

  おれはそれでも構わなかった。いつまでももごもごと返答するオルドさんに腹が立って、口調は荒くなっていく。胸の中にあるぐちゃぐちゃとした気持ちが溢れて止まらない。生まれて初めて怒鳴り散らしたかもしれない喉は裂けそうなぐらいに痛かった。

  

  「それは、無理なんだ。私の妻は」

  「ああ!?もうなんだって言うんだ!?」

  

  オルドさんの手を振り払って、立ち上がる。使い物にならない片足のせいでぐらりとよろけるがこらえる。

  頭が完全に茹で上がっていた。オルドさんは明らかに何かを隠そうとしていて、それも尚更気に障った。

  

  「もう、妻はいないんだ。病で倒れて」

  

  そう呟くとオルドさんは瞳を伏せた。今日一番の悲しげな顔をして。熱と醜い気持ちでいっぱいだったおれの頭と心が急激に冷えていく。

  

  「っ、ごめんなさい、おれ」

  

  オルドさんの態度を考えれば分かることだった。余りにも馬鹿な自分が恥ずかしくて惨めで、死んでしまいたくなった。このひとを羨んでいたんて、最低だ。おれよりずっと辛い目にあってるじゃないか。おれには母さんの思い出なんてない。父さんとロッソさんも死んだわけじゃない。大事なひとを永遠に失ってしまう痛みは、おれには想像できないくらい重いだろう。

  オルドさんはまだ瞳を伏せたままだ。おれが振りほどいてしまって手は硬く握り締められている。

  ちゃんと謝らなければ、と思うが声が出ない。お互いに押し黙ったままだ。沈黙をどうにかして打ち破ろうと、オルドさんの肩へと手を伸ばした。触れてどうしようかなんて考えてはいなかった。ただ、オルドさんの悲しげな顔をこれ以上見たくなかったのだ。

  

  「う、おっ!?」

  

  それが失敗だった。加熱され、急激に冷やされたおれの脳みそはまともに動かない。加えておれの片足は完全に動かない。そんな状態で身をかがめたものだから、バランスを崩して床へと倒れこみそうになる。

  

  「っと、危ない!」

  

  しかし、おれの身体は中空で停止する。オルドさんがおれを受けとめてくれたのだ。うすらでかく筋肉が無駄に付いたおれはかなり重い。だがオルドさんは腰をわずかに浮かせた不安定な体勢でやすやすとおれを抱えている。

  丸太のようにぶっとい腕で抱きとめられると、そのぬくもりと逞しさでなんだか安心してしまった。オルドさんはそのまま、まるで壊れ物を扱うみたいにおれをベッドへと座らせる。

  

  「大丈夫か、ノアくん?」

  

  あんなに酷いことを言ったおれにオルドさんは優しく声をかけてくれた。どこまでお人よしなんだろうこのひとは。

  殴られて犯されるときよりも、オルドさんに優しくしてもらっている今の方がずっと痛くて苦しい。おれはこのひとにどうやって謝ればよいのだろう。オルドさんはきっと許してくれるだろうけど、自分で自分が許せない。

  そうして俯いていると、オルドさんの手がそっとおれの頭に触れる。驚いて見上げるとまた優しい笑顔があった。

  

  「ありがとう」

  「え……」

  

  どうしてお礼なんか言うのだろう。おれはオルドさんに罵られなければならないのに。

  

  「私の家族の為に、怒ってくれてありがとう。きみの言う通り、私は間違っている。本当ならば今すぐにでも息子のところへ行かなければならないんだ」

  

  オルドさんは微笑んでいる。でも、その声色は今すぐにでも泣き出しそうなものだ。さっきひげをしょんぼりと垂らしていたときよりも、ずっと悲しそうだった。

  なら、何で。それが分かっているならば何故、この優しい虎は息子を放っておいて、おれなんかと。

  

  「息子はずっと私と話してくれないんだ。目も合わせてくれない。妻が逝ってからずっとだ」

  

  オルドさんの手は小さく震えていた。おれよりも逞しい肉体をしているし、毛皮も瞳も美しい。なのに、その表情にあるのは無力感だった。自分には何もないと、今すぐにでも叶えたい望みがあるのに自分にはどうにもできないと嘆いている、そんな感じを受けた。

  

  「息子が大きくなる度に私を見る目は冷たくなっていった。最近はあの瞳が怖くて、話しかけることすらできなくなっていたんだ」

  「オルドさん」

  「私の何がいけなかったのかも分からないんだ。もしかしたら、全部かもしれないな。友人も作れないような男に子を育てられるわけもない。でも私はどうにかしたかった。あの子とまた話したかった」

  

  オルドさんはそこまで話すと、残りのぶどう酒を飲み干した。空になったコップをテーブルに置くと小さく息を吐く。

  おれは何も言えないでオルドさんを見つめていた。このひとは寂しいんだろうか。悲しいんだろうか。

  

  「――だから、まず自分を変えてみようかと思ったんだ。友人ができれば私も少しは変わるかもしれない。ひとと話すことに慣れれば息子とも話せるようになるかもしれないと」

  

  違うな。このひとが抱えているのは愛情なんだ。息子さんをどうしようもないぐらいに愛していて、それでも愛し方が分からない。不器用で愚かでかなり抜けていて、そして優しいこのひとはそんな自分をどうにかしたかったんだろう。

  何もかもが理解できなかったこのひとのことを、ようやく分かった気がする。

  

  「でも、間違っているよな。きみたちにとっては私と話すのなんて、仕事でしかない」

  「……」

  「ああ、ごめん。嫌な言い方だった。違うんだよ、ただ私はそんなことにも頭が回らない馬鹿だったなと思って」

  

  自嘲するように笑う。おれは何かを話そうとしたが、何を言えばいいかも分からなかった。オルドさんも息子に接するときこんな気持ちなのだろうか。

  そんなことはない、と嘘でもいいから否定するべきだったのだろうか?でも、オルドさんはそんなもの望んでいないだろう。じゃあ肯定してやればいいのか?これ以上このひとを責めてやればいいのだろうか。

  

  「そんな顔しないでくれ。ノアくんには本当に感謝してるんだ。私が本当に馬鹿だと教えてくれたから。もう、金を払って友達になってくれなんてお願いはしないよ」

  

  太い指がおれのひれをくすぐる。そっとおれの頭を撫で回す。おれがいつもされている、淫猥な愛撫とは違って、あやすみたいな優しい指先だった。おれには経験がないから分からないけれど、子どもを撫でるときはこうするものなのだろうなと思う。

  本当は息子にこうしたいんだろうな。おれなんかじゃなくて、愛している自分の息子と酒を飲み交わして、話して、頭を撫でてやりたいのだ。

  この手が心地よかった。さっきあれだけ怒鳴り散らしたくせに、愚かで情けなくて、脆くて優しいこのひとを嫌いではなくなっていたんだ。

  できればずっとこの時間が続けばいいとさえ思った。でもオルドさんは手を離してしまう。おれで自分の心を慰めるのをやめて、憂いを帯びた小さな笑みをおれに向ける。

  

  「息子と話してみるよ。何をすればいいかも分からないが、頑張ってみる」

  「オルドさんは、オルドさんはそれでいいの?」

  

  自分で望んだくせに、オルドさんを引き止めたくなる。オルドさんはそれでいいのだろうか。きっと、うまくはいかない。オルドさんが頑張れば愛情は伝わって。何もかもが解決するなんて。そんな都合の良い話があるわけがない。どれだけ愛していても伝わらないないなら無いのと一緒だ。

  そうしたらこのひとは一人だ。誰にも頼れないで、甘えられないで一人で頑張らなければならないのだろうか。

  

  「ああ。きみのおかげで勇気が出たんだ」

  

  オルドさんはおれの心の内まで読んだように笑う。

  おれのおかげなんかじゃない。おれはただ、馬鹿だっただけだ。何も知らないくせにオルドさんに怒鳴り散らして、手を振りほどいて。

  頷いてやれば良かったじゃないか。おれにはお友達のフリなんてまともにできないけど、オルドさんが飽きるまでやってあげればよかったんだ。

  おれには何もできない。できるのは身体を使われることだけだ。そんなおれでもオルドさんの役に立てたかもしれないのに。断ってしまったせいで、おれにはもう何の役にも

  

  「だから、もう少しだけ勇気をくれないだろうか」

  

  その時、オルドさんの声がした。自分を嫌悪して、思考の海に沈むおれにもはっきりと響く声で。

  

  「オルドさん?」

  

  オルドさんの手が再びおれの手を包んでいた。さっきまで感じていたぬくもりをもう一度感じて、嬉しさがこみあげた。さっきは分からなかったけど、少し硬い肉球の感触も、箇所によって違う毛皮の感触も、感じるオルドさんの中を流れる血の音もすべてが心地よく感じた。

  

  「きみに、もう一度お願いしたい。私の友人になって欲しい」

  「え……」

  

  言葉を失う。オルドさんの言葉の意味が分からない。正確には理解しているが思考が追いつかない。さっき言ったじゃないか、娼夫に友人になってくれと頼むのはやめるって。

  オルドさんが自分の言葉を取り消すとは思えない。やはり怖いからやめるなんて、情けないことを言うわけがない。

  わけがわからないままでいると、オルドさんはまた笑った。今度の笑みは憂いを含んだものではなく、ただひたすらに明るくて優しいもの。

  

  「お金を払ったからじゃない。きみと、普通の友人になりたいんだ」

  

  オルドさんの瞳がおれを見つめる。その金色の瞳は綺麗で、眩しくて、まっすぐだった。あまりにも輝いていて、おれの心の中まで照らされそうで、目を逸らす。

  

  「なんで、なんでそんな」

  「きみが優しいひとだからかな」

  

  おれが優しい?おれがしたのはオルドさんを傷を抉ることだけだ。オルドさんを何もしらないくせに嫉妬して、自分の醜い心の淀みをぶつけただけだ。おれが優しい、なんて思われる理由が思い当たらない。

  

  「さっき怒ってくれたじゃないか。家族を放っておいて娼夫と遊んでるんじゃないと」

  「それは、違うんです。おれはオルドさんに腹が立っただけで」

  「私の家族の為に怒ったんだろう?だからきみは優しいひとだよ」

  

  違うと否定したかった。おれはオルドさんの家族のために怒ったんじゃない。ただ嫉妬しただけなんだと。

  でも、声が出なかった。おれの醜い心を曝け出したらオルドさんは暖かい手を離してしまう気がしたから。

  そして手が震えているのを感じたからだ。ごつくて、たこがいくつもできている男らしい手だ。でもその手は震えていた。おれが昔、ここに来たばかりのころと同じように。

  

  「嫌なら、ノアくんが嫌なら、断ってくれていいんだ。これは客としてのお願いじゃない。私からのお願いだ」

  

  その声も、必死に取り繕うとしているが震えている。このひとは怖いんだ。

  このひとにとってはとても怖いことなのだろう。ろくに友人もいなかったひとが、自分から友人になってくれと頼むのだ。

  情けないと言えるのかもしれない。でもおれにはこのひとの手をもう一度振り払うことなんて、できはしなかった。

  

  「ノアくん、駄目だろうか?やっぱり、私なんかでは駄目だろうか…」

  「……おれは」

  

  この人は、まともな客じゃない。愚かと言って良い。優しいけれど、馬鹿だ。物を知らない。

  金で媚と身体を売る娼夫相手に友達になってくれとか言っちゃうんだから。それも娼夫としてではなく、おれへのお願いだなんて言って。

  まともな娼夫な鬱陶しい客が来たなと思いながらも、適当に作り笑いをしてあしらうのだろう。

  あくどい娼夫ならば良い金づるが出来たとほくそ笑んで、たっぷり金を毟りとろうとするのだろう。

  

  そして役立たずのおれは断るべきだ。おれはこのひとのお願いを叶えられないから。

  おれには友人になんてなれないできない。おれには友人なんていない。いたことがない。娼館に来る前から、来てからもずっと。

  他の娼夫仲間にはいるんだ。仕事が終わった後、貰い物の酒を飲んで部屋でぎゃあぎゃあと騒いでいるのを見かける。でもおれはその輪に入れない。

  そんなやつが友人になろうだなんて笑わせる。すぐにオルドさんをがっかりさせてしまうだろう。

  

  「おれは、優しくなんかないですよ。オルドさんが思ってるような奴じゃないです」

  

  俯いたまま呟く。オルドさんはどんな顔をしているか分からない。ただ手のぬくもりと、脈動だけが伝わる。

  このひといるのは楽しい。変なひとだけど、嫌いじゃない。今握ってもらっている手のぬくもりが心地よい。

  でもおれはこのひとといちゃいけない。おれは身体を提供するしかできない。オルドさんは身体を求めていない。だからおれはオルドさんに何もしてやれない。友達なんて関係は成立しない。このひとの寂しさを紛らわせてあげられない。だから断るべき。

  断ればこのひとは悲しむだろう。でも、おれなんかが友達になったって迷惑になるだけだ。おれなんかよりずっときれいで頭が良くて、愛想も良い娼夫はたくさんいる。そいつらを教えてやるべきで。

  「――それでも」

  

  なのに、おれは手を振りほどけなかった。しましまの手を見つめながら、言葉を紡ぐ。オルドさんの顔を見る勇気が無い。

  このひとに関わっても辛くなるだけだとは理解していた。おれなんかを好きになってくれるひとはいないんだ。

  きっとこのひとはおれのことを何も知らないんだ。おれがついさっきまで殴られて犯されて精液塗れになっていたなんて知らない。服の下が痣だらけであることも知らない。

  頑丈で、他に何も出来ないから、他の娼夫にはできない行為を散々されてきた。オルドさんがそれを知ったらどうなるか。きっと軽蔑するだろうな。おれもオルドさんも嫌な気持ちになるだろう。このお願いを聞く理由なんて、何も無い。

  でも。

  

  「それでもいいなら、喜んで」

  

  でもおれは手を握り返してしまった。おれの片手を包むオルドさんの手を、もう片方の手で握りしめる。自分でも何故握り返してしまって分からなかった。ほんの一瞬だけ後悔する。自分はとてつもない間違いをしてしまったのではないかと。

  

  「ほ、本当か!ありがとうノアくん!」

  

  でもそんな後悔はすぐに吹き飛んだ。顔を上げるとオルドさんの笑顔が目の前にあったから。さっきおれを見つめてくれたときとは違う、辺りを照らすような明るい笑みだった。目をきらきらさせて耳をパタパタ動かしている。子どもみたいに表情がころころ変わるひとだ。

  その笑顔を見ていると、奇妙な感覚があった。心臓が早く鳴って、手のぬくもりが胸にまで伝わってくるようで。

  今まで感じたことがないような、遠い昔に感じたような何かがおれの心に生まれていた。決して不快ではなく、心地よいなにかが。

  その笑顔を見ていると、ふと背中に妙な感触があった。なにやら硬いような柔らかいような。

  

  「……ん?」

  

  振り返ってみると、それはおれの尻尾だった。ふりふりと揺れて、ベッドに当たっては跳ねて、おれの背中をこすってはまた反対側のベッドへと倒れる。

  何だ?なんでおれの尻尾が揺れているんだろう?

  

  「どうかしたのか、ノアくん?」

  「いえ、なんでもないんです。ただ――」

  

  途中で言葉が止まる。おれの尻尾と同じように揺れるオルドさんの尻尾が目に入ったからだ。でっかい体躯に似合わない細い尻尾は、おれの尻尾と同じリズムでふりふりと揺れている。

  それを見て、おれの口元が緩むのを感じた。ああそうか。この気持ちは。

  父さん手を握ってもらったときの事を、ロッソさんにはじめて抱きしめてもらったときのふわふわした毛並みを思い出す。

  もう絶対に感じることがないと思っていた、あの感情だ。諦めていたあの気持ちだ。

  

  「オルドさん」

  

  おれはオルドさんの手を力いっぱい握り返す。このぬくもりを逃がしたくないと願うかのように。

  オルドさんも力を強くして握り返す。相変わらずおれが痛がらないぐらいにそっと優しく。

  

  「これから、よろしくおねがいします」

  「――ああ、よろしく。ノアくん!」

  

  おれを呼ぶオルドさんの顔はおれよりずっと年上なくせに、おれよりずっと明るく無邪気で。

  この笑顔を見られて、頷いて本当に良かったと思った。

  オルドがいつかおれに飽きて、この関係も終わるのだろうと思った。それでもこの笑顔が見られればそれで構わなかった。

  オルドさんが他の友人を見つければおれは不要になるのだと分かっていた。それでも良かった。

  オルドさんと息子のわだかまりが消えれば、おれはいらなくなる。それも理解していた。おれとオルドさんの関係は、薄っぺらくて、すぐに消えてしまいそうなどうでもいい物。おれにとってもオルドさんにとっても、いつ終わってしまっても構わない関係。

  

  その、はずだったんだ。

  オルドさんに期待なんてするはずが無かったのに。おれがどうしようもなく汚い娼夫だと知っても嫌わないでいてくれるかもなんて。

  オルドさんに何かを願うはずが無かったのに。ずっと一緒にいたいと願うなんて、あるはずがなかったのに。

  オルドさんを信じるわけが無かったのに。信じたいと思うはずが無かったのに。

  

  おれが何もかもを間違えていたと知るのは、ずっと後だ。[newpage]

  懐かしい夢だ。

  目を覚ますとオルドの匂い。きれいな毛皮とぶあつい胸板。

  オルドに抱きついて眠ってしまったから、あんな夢を見たんだろうか。それとも、今日が最後だからだろうか。あの情けなくて、抜けていて、そして優しいこの虎といるのは今日で終わりになる。だから思い出を確かめていたのかもしれない。人生の終わりに走馬灯を見るみたいに。

  ぴょん、とベッドから降りるとチェストから小さな箱を取り出す。

  中に入っているのは統一性が無く、ごちゃ混ぜで、わけがわからないもの。

  貝殻。ペンに紙。星空に関する本。可愛い魚の絵が描かれたお菓子の包み紙。異国の人形。望遠鏡。その他にもガラクタなのか価値があるのかわからないものがいっぱい。

  おれにとってはかけがえのない宝物。オルドがおれにくれた贈り物たち。オルドと出会ってから1年の間にこんなにもたくさんの思い出をもらったんだ。

  

  「騎士団長!?オルドさん、そんなすげぇ人だったの!?」

  「あれ、言ってなかっただろうか」

  「聞いてないです!娼館に通ってるとか、ばれたらとんでもない事になるんじゃ…」

  「平気だと思うがなぁ。私の部下は連日のように花街に来てるらしいし…」

  

  オルドはあれからちょくちょくおれの所へ来るようになった。「本当は毎日来たいんだが」と言っていたがおれを毎日買っていたらさすがに貴族様でも金がもたないだろう。

  何より、おれも忙しかった。客が途切れる日は無く、オルドがおれを独占するなんて許されなかった。だから自然と二人で約束ができるようになった。週に一度。どんなに忙しくても週に一度だけは必ず会う。それが約束。

  

  「ノアくん!今日息子おはようって言ったら返事をしてくれたんだ!」

  

  オルドは来るたびに息子の話をした。おれと出会ってから、毎日息子に話しかけるようになったらしい。最初は変わらず無視されるだけだったけれど、少しずつ反応も変わっていったみたいだ。

  

  「良かったじゃないですかオルドさん。一歩前進ですね」

  「ああ!ノアくんのアドバイスのおかげだよ」

  「おれは何も言ってないですけど。最初は挨拶から始めてみたらってだけで」

  「そんなことはないぞ!ノアくんがいなかったらきっと何を話せばいいかずっと分からないままだった――ということで、これをお礼に持ってきてみたんだ」

  

  オルドが懐から取り出したのは木彫りの人形だった。虎獣人を模したもののようで、なかなか精巧に作られているものだ。

  丸々とした身体でにっこりと微笑んだ虎の人形。小さい子にあげればきっと喜ぶのだろう。でもおれに渡した意図が読めなかった。

  

  「えーと、オルドさんこれは?」

  「かわいいだろう!昨日市で売っていたから買ってみたんだ!」

  「そうですね、まあかわいいはかわいいんですけど」

  「かわいいだけじゃなくて魔よけにもなるんだぞ。きみを悪いものから守ってくれるそうだ」

  「うーん。それはありがたいんですが」

  「……もしかして、気に入らないのか?」

  

  オルドは誇らしげに胸を張っていたが、おれの顔を見ると急にしょんぼりとした顔になった。

  嬉しくなかったわけじゃない。ただおれにはこんなもの似合わないと思ったから。悪いものから守ってくれるといってもオルドさんが来ない日は毎日嫌な客と会うことになるのだ。オルドさんがおれの為にしてくれたことを無為にしてしまうようで、素直に喜べなかった。

  

  「ごめんなさい。嬉しいんですけど、おれなんかには似合わないかなって」

  「うむむ…そういうものなのか。すまない、贈り物なんて家族以外にはしたことがなくてな」

  

  オルドはしばらくうなると「よし!」と鼻息を荒くしておれの手を握り締めた。オルドさんはしょっちゅうおれの手を握って、そのたびにおれは少しどきどきとした。ひとの身体に触れるのは慣れっこなのに、オルドに触られたときだけ反応してしまうのは何故なのか、自分でも不思議だった。

  

  「今度はきみに笑ってもらえるようなものを持ってくるよ!約束だ!」

  

  オルドの気持ちが嬉しかったのに、オルドがくれた物ならきっと何でも嬉しいのに、素直に笑ってありがとうと言えない自分が嫌だった。いつかオルドから贈り物をもらったときに、笑って喜べるといいなと思った。

  

  「ノアくん、今日は自信があるぞ!手作りの焼き菓子だ!」

  

  オルドはおれに会いに来るたびにこうして土産を持ってくるのが習慣になっていた。それも、少しばかりセンスのずれたものを。

  

  「手作りって…もしかして、オルドさんが作ったんですか?」

  「うむ!妻から教えてもらったんだよ。料理は苦手だがこればっかりは得意でな」

  「…ものすごい数があるんですけど、これおれが10人くらいいないと食べきれませんよ」

  「ついつい作りすぎてしまって…でも、味は良いから!食べてみてくれ!」

  

  焦ったようにせかすオルドに促されて、可愛らしい包み紙を丁寧にはがすと木の実がたっぷり詰まった茶色い生地が姿を表した。形は不恰好だが、良い匂いがした。

  オルドさんのことだから作る際にもなにかしら致命的なやらかしをしてるんじゃないか、と思いつつ口にしてみると、予想外に美味しかった。

  

  「あ、美味しい…です」

  「だろう!そうだろう!息子もこれが好きだったんだ!」

  ぱくぱくと自分でもお菓子を口にするオルドさんは昔を懐かしむような顔をしていた。寂しそうでもあったし、幸せそうにも見えた。

  

  「息子さんが好きだったって、昔もオルドさんが作ってあげてたんですか?」

  「いや、昔は妻が作ってくれてたよ。庭で、紅茶を煎れて三人でぼーっと過ごしたりしていた」

  

  奥さんとの思い出を話すオルドの顔は優しくてほんの少しの寂しさを感じたが、それ以上に幸せな気分になった。

  

  「じゃあ、息子さんにもこのお菓子あげたらどうですか?」

  「うむむ、食べてくれるだろうか。妻に作ってもらったものに比べるとかなり味は落ちるし」

  「充分美味しいから大丈夫ですって。というか、持って帰ってもらわないと困ります。夏場ですからすぐにだめになっちゃいますよ。この量」

  「しかし贈り物を持って帰るのもな……そうだ、娼夫仲間の皆にあげるのはどうだ?」

  

  この量をどう処理しようか、なんて考えていたらとんでもないことを言い出した。おれなんかがお菓子を分けたって誰も喜ぶわけがない。

  「皆甘い物は嫌いだろから」そう誤魔化してどうにか断ろうとしたが、オルドは許してくれなかった。

  

  「だめだったら捨てちゃっても構わないよ。皆、案外喜ぶかもしれないぞ?」

  「じゃ、じゃあオルドさんも誰かにお菓子配ってくださいよ。そうしたらおれもやりますから」

  「うっ!わ、分かった。今度園遊会に出なければならぬからそのときにでも、頑張ってみる」

  「園遊会って良く知らないけど、お菓子を配るのって許されるんですか…?」

  

  オルドもやれと言えば無理強いを諦めるかと思ったが、予想外にも粘ってきた。どうして自分も嫌な思いをしてまでおれにお菓子なんて配らせるのかあのときは分からなかった。

  今思えば、オルドはおれが娼夫仲間と仲良くさせようとしたのだと思う。おれが皆から仲間はずれにされていることなんて知らないはずだけど、妙なところで勘の良いオルドは気付いたのかもしれない。

  

  そしてオルドの狙いはちゃんと成功した。おれがお菓子をどうにか手渡すと、喜んでくれるやつもいた。「美味いなあこれ。ありがとな」そう言ってお礼を言ってくれた。無視する奴もいっぱいいたけど。

  あれがきっかけで、娼夫仲間たちともちょっぴり仲良くなれたのだと思う。今ではおれが身体を洗うときは手伝ってくれたり、一緒に飯を食べてくれたりするようになったんだ。

  オルドはおれに優しくしてくれるだけではなくて、おれの世界を広げようともしてくれたんだ。

  おれは幸せになんてなれなくて、みんなおれが嫌いで、おれはずっと一人で、醜いものばかりを見て死んでいく。そう思い込んでいたおれの世界を変えようとしてくれたんだ。

  

  おれに星が綺麗だと教えてくれたのもオルドだ。夏が終わる頃、窓辺から入る風が少しは涼しくなってきた日。オルドは奇妙な筒みたいなものを持ってやってきた。先端に硝子がはまって、円周には花や魚が刻まれていて、なんだか面白い形。

  

  「オルドさん、何それ?」

  「これはな、望遠鏡だ!小さいけれどとてもよく見えるんだぞ」

  

  望遠鏡、と言われてもおれには何だか分からなかった。オルドが遠くをみる為のもの、星を観察するために使う道具だと言われてもさっぱりだった。星を見る?そんなものを見てなんの意味があるのか分からなかった。

  

  「いいからやってみよう。楽しいぞ」

  

  そう言われて、渋々ながらも窓辺にオルドと並んで天を仰いでみた。けれど見えたのはやはり真っ黒な空と不規則に並ぶ光だけ。そもそも空を見ることが殆どなかったけど、久しぶりにみた星とやらはおれに何の感慨も与えてはくれなかった。

  

  「うん、やっぱりここの眺めは良いなぁ!星がよく見える」

  

  でも、おれの隣で星を眺めるオルドの横顔はとても楽しそうで。何がなんだかさっぱりだった。虎人と鮫人では見える光景が違うものなのだろうかと一瞬本気で思った。

  

  「ほら、これで見てみるといい」

  

  手渡された望遠鏡とやらを覗き込んでみると、ただの光とは違う形のあるものが浮かんでいた。色もそれぞれ違うし、変な輪っかがかかっているようなもの、輪郭がぼやけているようなもの、様々な姿をした塊が望遠鏡を向ける先を変えるたびに姿を表した。

  

  (星って、あんな形をしてたんだ)

  

  初めて知った星の本当の姿。気付けばおれは夢中になって望遠鏡を動かしていた。なんであの星は赤く光るのか、あの輪はなんのためにあるのか、大きさがどれも違うのは何故なのか、いろいろなことを考えながら無数の星を追いかけた。形も、色も輝き方も違う星は客が見につけている宝石なんかよりずっときれいで、見ていて面白かった。

  

  「どうかな、結構楽しいだろう?」

  

  肩に手を置かれて我に帰った。隣を見れば夜空の光を受けて淡く輝く金色の瞳。薄闇の中でもはっきりと見える明るい毛皮。そして、おっかない顔からは、いつもの少し抜けたオルドからは想像できないほどに柔らかな微笑み。

  おれは少しの間見惚れた。さっき星を綺麗だと思っていたくせに今度はオルドのほうがずっと綺麗だなんて思ってしまった。

  

  「ノアくんは星座については知ってるか?」

  

  ぼうっとしながら見つめいていると、オルドの突然な質問で我に帰った。夜空を見上げることすらしなかったおれだ。知るわけがないと首を横に振ると、オルドは鼻息を荒くし始めた。尻尾をゆらゆら揺らして楽しみでたまらないと言わんばかりに。

  

  「じゃあ私が教えるよ!星座っていうのは星と星を結んで、いろんな形に見立てたものなんだ」

  「星と星って…あんなにいっぱいあるのに見分けられるんですか?」

  「ずーっと見ているとなんとなくわかるようになるよ。それでな、星座はいっぱいあるんだ。オオカミ座とか、時計座とか。白鰐座なんてものもあるんだよ。100個以上あるんじゃないかな」

  「……なんでそんなに沢山の星座があるんですか?役に立つんですか?」

  「うん。農業をするときには季節についてよくわかってないといけないからな。天文学という分野でも大事だ――でも」

  

  そしてオルドはもう一度星空を見上げた。さっきまでの柔らかいおれを包み込んでくれそうな笑みとは違って、少し子どもっぽい笑い方だった。目をきらきらとさせて、夜空を宝の地図のように見つめていた。

  

  「でも、星座がこんなにたくさんできたのは面白いからだと思う」

  「面白い?面白いからってだけで星座がそんなにたくさんできたんですか?」

  「ああ面白いぞ!例えばそうだな…あそこにひときわ大きく輝く星があるだろ?その東に白い星。そしてその間に星がたくさん集まって川みたいになっている」

  「えーっと、あれかな?」

  「うん。あの二つの星は――」

  

  オルドはそうして星空についてたくさんのことを教えてくれた。どれもこれも面白い話ばかりだったし、オルドがずっと笑顔なのも嬉しかった。おれが質問すれば耳をぱたぱたさせながら話して、狭い窓枠の中でぴったり身体をくっつけながら一緒に星を見た。おれもオルドもガキみたいに目を輝かせながら。

  オルドの匂いも毛皮の感触も心地良くて、まだ蒸し暑いはずの夏の日なのにあったかいオルドの身体も不快ではなくて、気付くと頭の中が風邪をひいたみたいに熱くなってた。顔までも真っ赤になっているんじゃないかというぐらいに暖かく。

  

  「…オルドさんて星に詳しいんだな」

  「ん?そうだな、妻が好きだったからな。この望遠鏡もな、妻にあげるつもりだったんだ」

  「じゃっ、じゃあおれなんかが使ったら不味いんじゃ」

  「良いんだよ。私は使ってもらって嬉しいし、妻もたぶんこうしてほしいと思うだろうから」

  

  そしてオルドは奥さんとの思い出も語ってくれた。星を一緒に見に行ったこと、花も好きで、庭は奥さんが世話してた花でいっぱいだったこと、自分に無頓着なオルドをよく叱ったこと。

  オルドは幸せそうだった。星の話をするときよりも、奥さんとの思い出を語っているときのほうが遥かに。

  でもおれはちっとも嬉しくなかった。オルドの笑顔を見れば嬉しいはずなのに。さっき星を見ているときのオルドの優しい笑みを見てたときはあんなにも心が温かくなったのに。もやもやとした「何か」がおれの心を乱していた。

  おれはオルドの話に耳を傾けながらも、ずっと自分の心に異変を感じていた。オルドが帰っても、星が消えて夜が明けた後もその「何か」は消えなかった。

  

  

  オルドへの想いが変わり始めたのは、この日かもしれない。おれにとってのオルドは優しくて、少し変な友達。でも、オルドに友人以外の気持ちを抱き始めた。身体に触れたい、匂いも声ももっと感じていたい。そして、笑顔がもっと見たい。そう願うようになっていた。その気持ちがなんなのかはまだ気付いていないかったけど。

  でも、同時におれの心に「何か」が生まれていた。

  オルドがいない日は胸がざわついた。毎晩毎晩、窓の外を見てオルドを探した。突然おれに飽きて来なくなったらどうしようかと時々不安になった。そのくせ、オルドと話しているときも胸が苦しくなった。ロッソさんのときはこんなことは無かった。次に会えるのを楽しみに思うだけで。

  オルドといるのは楽しいはずだ――実際話していると笑顔になる。なのに、同時に心が乱れた。自分の心の中にあるもやもやした「何か」

  「何か」おれが一歩オルドに近づこうとするたびに足を引っ張った。オルドともっと仲良くなりたいと願うたびに囁くのだ。

  

  (オルドさんは、いつか消えちゃうんだよ?)

  

  オルドはいつまでもおれと一緒にいてくれるんじゃないか?おれがお願いをすれば、ずっとそばにいてくれるんじゃないか?そんな淡い希望を持つたびに「何か」が打ち砕く。

  

  (オルドさんはおれの事なんて)

  

  オルドを信じようとしても邪魔をする。

  おれとオルドの間には何も無い。何の絆も無い。繋がりがあるなんて期待をするな。そばにいたいなんて願うな。オルドを信じるな。全部無駄なんだ。そう囁いて。

  心の中でおれを縛り付けて、心地よい嫌悪と憐憫の海にいつまでも留まらせようとしていた。

  

  一緒にいると楽しい、でも会えなくなったとしても諦めがつく関係。ぬるま湯のような怠惰な時間。オルドともっと仲良くなろうとすれば、全部消えるかもしれない。

  ロッソさんのときのように、調子に乗って近づこうとしたおれに失望するかもしれない。

  

  (嫌われたく、ないだろ?)

  

  「何か」に囁かれればおれは何もできなくなった。薄っぺらい笑みを貼り付けて、どうでも良い相槌を打つだけしかできない娼夫になった。何も頑張らないで、ひたすらに傷つかないように振舞う事以外、何も。[newpage]

  あの日にもらった望遠鏡を取り出すと、そっと表面を撫でる。あの日オルドにもらってからずっと使い続けてきた。そして、あの日オルドにもらったあの感情は今でもおれの心の中で燻っている。

  燻っている、なんて表現は間違っているか。おれの心の中でずっと燃え続けているんだ。この気持ちはずっと消えることが無かった。むしろどんどん大きくなっていった。オルドに出会うたびに、オルドに贈り物をされる度にだ。ロッソさんに綺麗な宝石や細工物をもらったときはただ嬉しいだけだった。なのにオルドに奇天烈でセンスの欠片もないものをもらうと、喜びと一緒に胸に痛くて汚くて暗い「何か」が生まれた。

  

  夏が終わる頃からはオルドが変わったからか、友人がたくさんできたみたいだ。

  オルドはおれに会うたびにお土産と一緒に友人の話をした。新しくできた友人はどんなきっかけで出会ったのか。どうやって仲良くなったのか。いつもどんなことを話すのか。どこに遊びにいったのか。そして「ノアくんのおかげでまた友人が増えたんだ!」そんな感謝の言葉と一緒に。

  

  「おれは、何もしていないけど」

  「そんなことはない!ノアくんが以前お菓子を配れと言ってただろう?あれがきっかけで仲良くなったんだよ!園遊会に小さい子が来ていたから分けてあげたら、その子の父親が――」

  

  オルドは尻尾をぶんぶん振りながら、実に楽しそうに話していた。でもおれの心にはちくちくする「何か」があった。

  

  「――そのひとに海釣りに行こうと誘われてな。釣りも楽しかったんだが、良い物を手に入れたんだ!」

  「……なんです、これ?」

  「むっノアくんは知らなかったのか!では教えようこれは」

  「いや貝殻は知ってるよ。どうしてこんなもん持ってきたんだ」

  

  オルドがもってきたのは様々な色や形をした貝殻だ。特に珍しい形をしていたり高値で売れそうだったりはしない、普通のものばかり。

  海なんて見たとが無いおれでさえもそれくらいは分かる。海で子どもが拾ってきましたよという感じだ。女の子ならばこれで貝殻のネックレスでも作るんじゃないだろうか。

  可愛らしくて良いと思う。でもおれに持ってきた理由が分からなかった。いや、分かってはいた。オルドというひとをおれは大体理解してきていた。

  

  (ばかだよな、このひと)

  

  オルドは本気でおれが喜ぶと思ったのだろう。ずっとここに閉じ込められていているおれに少しでも外の世界を感じて欲しいと、純粋におれのことを考えてくれたのだ。その気持ちだけで幸せだった。

  でもおれはその気持ちを言葉に出せなかった。いつか素直にありがとうって伝えよう、そう思っていたのに。オルドにはありがとう、嬉しいと何故か伝えられなかった。それどころか露骨に嫌な顔をして、オルドの気持ちを迷惑だと言わんばかりに振舞おうとしていた。自分でも理由が分からないけれど、オルドを拒もうとしている「何か」がおれにそうさせていた。

  

  「ほ、ほら。ノアくんへの土産に……」

  「オルドさん、おれって貝殻もらって喜びそうなやつに見えるか?」

  「……駄目だったかな?」

  「駄目」

  

  落ち込むオルドを見ると心が痛んだが、おれは迷惑そうな「フリ」をしてオルドに説教を続けた。

  こうして怒るのはオルドの為だ。オルドが自分以外の誰かに贈り物をするときに恥を書いたらかわいそうだから、こうして怒っているんだ。素直にありがとうと言えないのは、言わない理由はそれだけだ。そう自分を納得させようとした。

  

  「いいか。こういうものって相手が喜ぶか考えなきゃいけないんだよ」

  「むむむ、私も喜ぶと思って持ってきたんだが。いっつも」

  「そ、それは分かってるけど。ちょっとずれてるんだよ。変に捻らないで宝石とか細工物とか、いっそ金貨でもくれてやりゃいいんだって」

  「そんなものでいいのか?私にはとてもそうは思えないのだが」

  「いいんだよ。娼夫なんか金をやってりゃそれで」

  「いや、そうではなくて」

  

  オルドは顎の下の毛を撫でながら、じっとおれを見つめてきた。

  その金色の瞳で見つめられると心の中まで見透かされるようで、目を逸らした。おれはオルドと出会ってからどれだけの時間を重ねても、あのきれいな瞳をまっすぐ受け入れられなかった。

  

  「ノアくんは、それで嬉しいのか?」

  

  おれは答えられなかった。オルドの顔を見ることすら無理で。「当たり前じゃないですか!稼いでこんなところから出てやるんですから!」そうおどけながら答えようとしてもできなかった。

  何もできないままに、オルドからもらった貝殻をずっと握り締めていた。

  

  蒸し暑い毎日が終わって、もうすぐ秋のお祭りだというある日、オルドはいつもより興奮した様子で駆け込んできた。そればかりか、ほんの少しアルコールの匂いまでさせていた。オルドはめったに酒を飲まないひとだったので珍しいなと思ったが、理由はすぐに分かった。それほどまでに嬉しいことがあったのだ。

  

  「ノアくん!レースだ!レースに出るぞ!やった!」

  「オルドさん、分かんねえってそれじゃ」

  「そっそうか!すまない、興奮してしまって」

  

  オルドが言いたいのは冬至祭当日に行われる騎馬レースのことだった。王都の周辺にでっかいレース会場を作って、そこでレースを行うというもの。誰が優勝するかで賭け事も行われ、貴族や王族までもが来賓としてやってくる。年に一度の大きなイベンド。

  

  「で、それにオルドさんが出るのか。すごいじゃん」

  「うむ、以前新しくできた友人…豹人の彼のことを話しただろう?彼が騎手として参加してはどうかと誘ってくれたんだ」

  「騎手に選ばれるのってメーヨなことなんだろ?前でかい声で自慢してた客がいるから知ってる」

  「うん、陛下もご覧になられるし、大変栄誉なことではある。でもそれより嬉しいことがあってな」

  

  何ですか、と聞く気にもならなかった。オルドにとって剣を奉げた陛下とやらより大事な存在なんて二つしかないのだから。死んだ奥さんと、そして

  

  「ウィルがな、レースを見に来てくれるんだよ!騎手になると話したら私のことを凄いと言ってくれて!あんなに目をきらきらせて私を見てくれて、あぁ!」

  

  オルドは感極まったように目を瞑っていた。いつもよりべらべらと喋って、興奮した様子。酒のせいだろう。元々弱いのか余程飲んだのかは分からないが、微妙に呂律も回っていなかった。

  それでも普段は真面目なオルドだし、妙なことはやらかさないだろう――なんて勘違いをしていた。この大男は抜けているが、酔うと更に頭が緩む虎だったんだ。

  

  「なんだ、すっかり仲良くなってるんだな。2ヶ月前にはおれに泣きついてたくせに」

  「うん。以前よりもすらすらと言葉が出るようになったし、話題もたくさん思いつくようになったんだ。友人とこんな話をしたとか。友人に聞いた面白い話を教えてもらったり。やっぱりいろんなひとと話すようにしたおかげだ――つまり!」

  「わっ!?ちょちょちょ、オルドさん!?」

  「きみのおかげだ!ありがとうノアくん!」

  

  オルドはいきなりおれを抱きしめてきた。抱きしめたままグリグリと、おれに頬ずりをしてくる。おれの身体は鮫肌に覆われているからそんな風にしたら痛いだろうに、全くお構いなしだ。

  

  「ちょっオルドさん!?酔ってるのか!?」

  「ううん、私は酔ってなんかいないぞぉ。だいじょうぶだ」

  

  おれの方はは全く大丈夫じゃなかった。おれに回された手はあくまでそっと、花でも抓むぐらいの力であるにも関わらず身動きが取れなくなってしまった。

  心臓がばくばくと鳴って、まともに呼吸ができなくなる。やかましいくらいに自分の鼓動が聞こえて、全身がどんどん熱くなっていった。

  目の前にあるオルドの首下に鼻先が埋まると、汗の入り混じったオルドの匂い。お日様をいっぱい吸っているからだろうか、フカフカの草のベッドみたいに落ち着くもの。クスリでも精液でもないまともな世界に生きるひとの匂い。

  それを荒くなった呼吸に任せて吸うと頭がぼんやりとして、どんどん思考力が奪われていった。

  

  (なんだ、すげぇあったかい)

  

  オルドの肉体は今までに感じたことがないほどに暖かだった。このまま身を任せてしまいたいと思わせるほど。思えば抱きしめてもらったことなんてロッソさん以来で。

  ロッソさんに触れてもらったときの感触や熱を思い出して、おれの脳はどんどん駄目になっていった。

  このままこうしていたい。太い腕に抱きしめられたまま、身を任せて眠ってしまいたい。ふかふかの毛皮を毛布にして、このまま目を瞑ってしまいたいと全身の力が抜けて。

  (駄目だ、こんなの、こんな事しちゃ)

  オルドはただの友人で、こうして抱きしめあうなんておかしい。それにオルドは酔ってまともに頭が働いていない。オルドは純粋に、ただ感謝と喜びの気持ちだけで抱きしめてくれているのに、おれの方は醜くて浅ましい欲望が疼き始めている。固い筋肉を意識してしまう。鮫肌に覆われたはずの皮膚が毛皮でくすぐられただけで蕩けていくみたいだ。

  そればかりではなく、おれの下半身へと血が通って少しずつ固くなっていた。オルドの匂いと熱を感じるたびにびくびくと震えて。もう少しオルドに近づけばズボンを押し上げているそれは触れてしまいそうだった。

  

  (おれ、どうしちゃったんだ)

  

  身体を売るのが仕事のくせに抱き合っているだけで発情した。それがひたすらに惨めで不可解だった。でも、おれにはこの異常を深く考える余裕なんてなくって。とにかくオルドから離れないとって焦ってばかりだった。

  こんなのオルドへの裏切りだ。身体を離していつもみたいに、ただの友達に戻らないと。おれの欲情がばれてしまう前に。そう決意してオルドの手を振りほどこうとした。

  

  「やっぱり、きみの鱗はきれいだな」

  

  オルドがそう囁いた瞬間におれの両手は力を失ってしまった。手を振りほどこうとした手はそのまま腕に添えられるだけで終わる。

  オルドの腕は背中に回され、もう片方はおれのひれのあたりをくすぐっていた。ロッソさんと違って不器用で、どこか遠慮したような手つき。

  

  「いやじゃなかったら、もう少しこうしてても良いだろうか?」

  「い、いやじゃない」

  「そうかぁ。ふふふ、ありがとう」

  

  嫌じゃないけど、離して欲しかった。鼻を近づけないで欲しかった。おれの鱗を綺麗だなんて言わないで欲しかった。そんなに優しくおれの鱗を触らないで欲しかった。客に抱かれたばかりの汗と精液臭い身体を嗅がれるのは嫌だったし、ざらざらしている肌なんかに触れてオルドが傷つかないかと怖かった。

  けれど、あまりの心地よさに拒むことなんてできやしなかった。そろそろとオルドの背中に手を回し、凸凹とした筋肉を確かめる。オルドもゆっくりとおれの背中を撫でてくれていて、それが嬉しくて顔をこすりつけてしまう。駄目だという気持ちはどんどん消えていった。

  

  「ノアくんを抱きしめていると落ち着くよ。とても暖かい」

  「おれも、落ち着くけど、でも」

  「嬉しいよ。誰かを抱きしめるなんて何年ぶりだろう」

  

  オルドもおれの顔に鼻面を擦りつけて来た。鼻が傷ついちゃうぞ、と言おうとしたけどあまりに眠くてむにゃむにゃと口を動かすだけで終わる。

  心臓は落ち着いた音色でとくんとくんと鳴り、くっつけあっているオルドの肉体からも同じリズムで鼓動を感じ。幸せすぎて、ずっとこのままでいたくなった。

  

  「誰かを抱きしめていると落ち着くんだ。子どもっぽいだろうか」

  「い、いや別にいいとおもうけど」

  抱きしめられると落ち着く、というのならば分かるけれど抱きしめて落ち着くというのは少し不思議だった。でもオルドの声は本当に嬉しそうで、おれの背中をゆっくりと同じ調子で撫で続けていたから、本当に落ち着いているのだろうなと思った。

  おれはそれが嬉しくて、尻尾をゆらゆらと揺らして。オルドの役に立てたのだと、馬鹿みたいにはしゃいでいた。

  

  「今度は、ずっと抱きしめていたいなぁ」

  

  でもオルドがぽつりと呟いた瞬間におれの身体がぴくりと震えた。

  「今度」その言葉の意味はおれでも分かったんだ。おれを抱きしめる手はやけに優しくて、そっと壊さないように扱うのも、オルドが今考えているのは、おれじゃなくて今も愛している奥さんの事で―――

  

  「ずっと、ずっと……」

  「…オルド?」

  

  おれにはそれを確かめる勇気なんて無かったけど、幸いなことにオルドはいつの間にか眠りについていた。おれに肩にことんと頭を乗せて。

  

  「どうしたってんだよ、おれ」

  

  オルドのいびきで消されそうなささやき。

  何もかもが分からなかった。オルドに抱きしめられただけで発情してしまう理由も。友人でしかないオルドがこんなに触れていたくなる理由も。オルドが奥さんを想っていると分かって、こんなにも苦しくて寂しくなる理由も。

  オルドへの想いの正体も、おれをこんなにも苦しめる「何か」の正体も何も、このときのおれは理解していなかった。

  オルドへの想いはこの日から急激に変わっていった。本当は、とっくに出来上がっていた気持ちにおれが気づき始めただけなのかもしれない。

  「何か」はおれの心の中で蠢いていて、日毎に大きくなっているようだった。でも必死に抑えつけたよ。この「何か」に屈したらオルドを永遠に失ってしまう気がしたから。

  

  そしてオルドと過ごす時間も増えていった。いつもは話すだけで帰ったオルドが泊まっていくようになったんだ。といってもすることは変わらない。セックスなんかしないで話をして、星をみる。それだけ。

  寝るときは同じベッドを使ったけど、オルドはおれの手を握ることさえしなかったよ。あの日おれに抱きついていたことを覚えているのかどうかなんて分からなかった。おれには聞く勇気なんてあるわけがない。

  ただすぐそばで寝ているオルドが気になって全く眠れなかった。つい顔に触れようとして必死に止めて、匂いを嗅いで昂ぶってしまう自分を抑えようとして一人で苦しんでいた。

  

  「うぃーっく!ノアくん、来たぞー!」

  「うっわ酒臭え!何杯飲んで来たんだよ!」

  「自分でも分からないなー。友人の誕生会だってたらふく飲んできてしまったー」

  

  浴びるぐらいに酒を飲んでやってくることもあった。酒なんて全く飲まないひとだと思い込んでたので意外だったけど、本当のオルドは誰かと酒を飲んだり食事をするのが好きなひとだったのかもしれない。

  おれはそんなオルドが嫌いじゃなかった。友人と楽しくやっているオルドを見るだけで幸せだったし、酔った姿を見せてくえるのはおれを信頼してくれている気がして。

  

  「ふふふ、これはお土産だ!今度一緒に遊ぼう!」

  「何だこれカード?どうすんだよこれ…遊び方なんて知らないぞ」

  「これはなー、こうやって並べ、並べてぇ敵とこっちの数字の合計おぉ……ぐぅ」

  「オルド?あーしょうがねえなぁ全く」

  

  酔った日のオルドはいっつもすぐ寝てしまう。お土産をおれに渡した後はふらふらとしだして最後には座ったまま船を漕ぎ出してしまう。そんなとき、おれはいっつもオルドをベッドにそっと寝かせてやった。ブーツも脱がせて、窮屈なボタンも外して、毛布をかけてやった。

  

  「ごめん、オルド」

  

  そして酔っ払ったオルドにはいつもぴったりと寄り添い眠った。素面のオルドには決してできないことだった。

  太い腕を枕代わりにして、ぶ厚い胸に顔を押し付けて、ふさふさな毛皮で身体を温めた。少し汗臭い体臭をたっぷりと吸い込むととても落ち着けた。

  

  「何でだろうな」

  

  オルドとこうして寝ると落ち着けるのが自分でも不思議だった。オルドと話しているときよりもずっと心が安らいだのだ。「何か」が暴れることも無かった。オルドに抱きしめられたときはあんなにも激しく拒絶したくせに、眠っているオルドにくっ付くときはただ幸せな気分になるだけ。

  おれはオルドの肉体だけが好きなのだろうか、と不安になったけど違った。それならば寝ているオルドを前にそばにいるだけなんて耐えられないだろう。

  オルドの笑顔が好きなのに、笑顔で話すオルドを見ると心がざわつく。矛盾する想いを抱えながらいつも眠っていた。

  

  

  「ノアくん、この本は面白いぞ。読んでみないか?」

  

  変わったのはお土産も。星に関する本や、きれいな挿絵がいっぱい描かれた幻想的な話の載った本、世界を旅する冒険者の手記。おれが興味を持ちそうなもの本をいろいろ持ってきてくれた。

  最初はいらないと断ったんだ。そもそもおれは読み書きもできなかったからな。自分の馬鹿さをオルドに教えるのは辛かった。

  

  「大丈夫だ。それなら私が教えるから」

  

  でもオルドは譲らなかった。わざわざ羊皮紙とペンまで大量に持ち込んでおれに読み書きを教えようとした。おれが読み書きなんて覚えられるわけないし、覚えたところで便器であるおれがそんなもの覚えたところで役になんて立たない。嫌がったけどオルドは許してくれなくて。

  

  「ここから出たとき役に立つだろう?」

  

  おれがここから出るのなんていつになるか分からない。出たとしてもこんな身体の奴が読み書きなんてできたって大して変わらないだろう。

  無意味なことだとしか思えなかったけど、オルドが一生懸命に教えてくれるから仕方なく覚えた。まあ、おれが文字を一つ覚えるたびにはしゃいでくれるオルドを見るのは悪く無い気分だった。

  

  「ノアくん、いいかな?」

  おれに触れる回数が増えたのもこの頃だ。すぐに手を握ったり頭を撫でるひとだったけど、スキンシップの頻度もやり方もこの頃から変わっていったように思う。

  窓辺で星を眺めるときは、おれの肩を抱きたがった。おれは娼夫なんだからオルドの好きにすればいいのに、いっつもおれに断ってから。

  「ん。まあいいけど」

  

  たくましい肩に体を預けながら、ぶっきらぼうに答えた。

  オルドに自分を求められて本当は嬉しかったけど、いっつも面倒くさそうにしてオルドの隣に並んだ。おれが喜べばオルドだって嫌じゃないだろうに、どうしてこんな態度をとってしまうのか自分でも分からなかった。そしてオルドがおれなんかに触れたがる理由も。

  オルドが来る前には客の精液に塗れ、汚物を食わされていたんだ。服で隠している部分は痣だらけだ。そんな奴に触れていると知ったら、オルドはどうするだろうか。

  でもオルドに聞けるわけがなかった。オルドがそれを知った上でおれに優しくしてくれるなら幸せなことだ。でも、もしも知らなかったら。おれが愚かな質問をしたせいで知ってしまったら。こうして優しく肩を抱いてくれる腕を、汚いものに触ったときのように振り払われたら。

  そう考えたとたんに心の中の「何か」がおれの口を塞いでしまった。いつも、何も言えないままにオルドの腕に身体を任せていた。

  

  「昨日はウィルと一緒に遠乗りに行ったんだ。一緒に出かけるなんて何年ぶりかな」

  

  オルドがウィルと過ごす時間も増えていって、土産話はウィルと過ごした時間についてのものが多くなった。

  来年はウィルも騎士になるからと、叙勲式に贈るマントについての相談もされた。騎士の家ではどこも叙勲式にマントをプレゼントするらしい。貴族サマは家族を大事にするんだなとちょっとだけ羨ましかった。

  

  「どんな柄にするか悩んだんだが…赤字に虎の顔をのっけたのと、肉球のマークをはじっこにつけたのとどっちがいいかな?」

  

  ウィルには心底同情したなぁ。オルドのセンスはおそろしくおかしかったから。派手過ぎて奇抜すぎて、大道芸人用の衣装としか思えないものばかり考えてきた。

  

  「うむむ…駄目か。こういうものにはうとくてな」

  「オルドさんのセンスがだめなのは知ってたけど、もっと真面目なさあ」

  「ならば他の候補を出そう!10個以上考えてきたからな!」

  

  そう言ってオルドが大量のマントを出してきたときは頭を抱えた。オルドのセンスが少しおかしいのは知っていたが、間違いだった。オルドは美的感覚というものが致命的に狂っていたんだ。

  

  「これは2番目に気に入ったものだ。私達の種族らしい金と黒の縞々。実際の毛皮のようにふかふかにしてある。冬の行軍でも使えるぞ」

  

  「こちらは少し変化球で黒地に星を幾つも散りばめたものだ。星は赤青緑に金と実に華やかだろう。真ん中には月と太陽を配置してる」

  

  「作ったはいいが少々地味だったのがこれだ。シンプルに真っ白な生地に青い花柄。もっと派手にするべきだったな」

  

  「これは友人が考えたやつだな。紫と桃色に銀製の飾りを付けてある。騎士用としては少々怪しげにも思えるが、まあ若者ならこのくらいは許されるだろう」

  

  オルドの狂ったセンスに呆れて、そしてウィルが羨ましくなった。オルドが本当にウィルを愛しているんだと分かって。ウィルに喜んでもらおうと頭を使って、笑顔でウィルにはどんなものが似合うかなと話すオルドを見ているとなんだか幸せな気分になって。「何か」も一緒に心の中で暴れた。ウィルの話なんか聞きたくないと耳を塞ぎたくなった。

  

  (なんで、なんでこんな気持になるんだろう)

  

  オルドがおれ以外の誰かと仲良くするのが嫌だった。オルドが笑顔になる度に暗くて汚い「何か」が暴れた。嫉妬心なんかじゃない。

  おれなんかが嫉妬するなんて傲慢にもほどがあるけれど、オルドと好きなときに会えて好きなだけ話せる奴らを羨ましいとは感じてはいた。オルドに構ってもらえるウィルが妬ましかった。でもこの「何か」は嫉妬心とは違うものだった。

  ロッソさんが奥さんや他の娼夫の話をしたときには嫉妬した。心の中で炎が燃えるような感覚。でも「何か」は全くの逆で、心の中がどんどん冷たく暗い海に沈んでいくような。

  

  「冬至祭の日に、星を見に行かないかと誘われたんだ」

  

  幸いなことにオルドにはおれの醜い心はばれていないようだった。いっつも友人と遊んだ話、友人と今度はどこに行くかを楽しそうに話してくれた。王都近くの湖に釣りに行った話、賭場に友人皆で行ってぼろ負けした話、いろいろだ。どの話にも耳を塞ぎたい気分で聞いていたが、ある日オルドが何気なく呟いた一言にずきりとこれまでにないほど胸が痛んだ。

  

  「夜が一番長い、特別な日だからな。友人皆で飲み食いしながら一晩中星を眺めてみないかと言われてな」

  「へーいいじゃん!楽しんでこいよ!」

  「ん……実は悩んでいて」

  「何悩んでんだよ。そうだ!ウィルも誘ってやれよ!きっと喜ぶぞぉ!」

  

  思い悩んでいるオルドの背中をバシバシと叩いてやったけど、本当は行かないで欲しかった。星をおれ以外のひとと見ないでくれと身勝手な思いを伝えたかった。でも「何か」が赦してはくれなかった。

  奥さんとは昔いっぱい星を見ていたのかもしれないけど、今は、奥さんが死んじゃった今はおれとだけの特別な行為にして欲しい。おれの心を埋める自分勝手で醜い欲望。

  

  (嫌だ。行かないでくれよ)

  

  ウィルと仲直りをして、友人もたくさんできた。オルドとおれには一緒にいる理由なんてもう殆ど残っていないと分かっていた。

  だから、一緒に星を見るという行為を繋がりにしたかったのだろう。他の誰かと星を見たらそれも断たれてしまう気がして。

  でも言えなかった。そればかりか、何故か渋り続けるオルドに「必ず行けよ!行かなかったら絶対後悔するからな!」と発破をかけた。

  オルドに行って欲しくないと願う自分の心に嘘を吐き、醜い欲望を塞がれて、笑顔でオルドを送り出してしまった。

  おれはオルドを送り出すときはいつも笑っていた。オルドと離れたくないなんて間違った、思い上がった欲望を見せないように、薄っぺらい笑顔のまま。

  

  オルドが新しい一面を見せるたびにオルドへの不思議な想いは強くなり、風が冷たくなるごとにオルドのくれるぬくもりを求める気持ちが強くなった。

  オルドのことを愛してしまっていた。でもおれは、決してそれを表に出さないように塞いでいた。

  オルドとの関係がいつ終わってもいいように。突然に侮蔑の視線を投げられても大丈夫なように。おれの「使い方」を知ったオルドに唾を吐きかけられても、壊れないように。

  いつ終わっても大丈夫なように、傷つかないように。醜い自分の心が暴れないようにと自分を檻に閉じ込めて守ろうとしていた。

  でもある日、その檻は壊されてしまった。

  

  「愛している。ノア」

  

  オルドさんがおれを愛してると言ってくれたんだ。おれを守っている檻をぶち壊して、おれを抱きしめてくれた。

  

  (こいつを信じるな)

  

  おれは最初、拒もうとしたんだ。「何か」はオルドの愛を全力で否定しようとしていた。オルドがおれを愛する理由なんて何も無い。絶対に裏切られる。愛なんて見えないものを信じるな。思いつく限りの理由を挙げて、オルドの手を振りほどけとおれに命令した。

  

  (こんな奴、愛していないんだ)

  

  「何か」はオルドへの愛も否定しようとした。オルドを愛してしまったと認めれば、もう取り返しが付かないと分かっていたからだろう。「何か」が、おれ自身が。

  オルドへの愛から必死に目を背けてきた。認めたらオルドに依存しきってしまうから。愛してしまったら、必ずオルドに愛されたいと願ってしまうから、信じてしまうから。オルドの愛も、おれ自身の愛も否定しようとした。

  

  でも、おれはオルドを受け入れてしまったんだ。間違っているのに。おれが愛してもらえるはずもないのに。おれが愛を信じられるはずもないのに。おれはオルドの背中へと腕を伸ばして、抱きしめかえしてしまったんだ。

  おれの最大の過ち。愚かな自分を殺してやりたくなる。けれどこうも思う。おれが過去に戻ってやり直しても、おれはオルドを抱きしめかえしてしまうと。それほどまでにオルドが囁く愛の言葉は甘美で魅力的で、オルドへの愛を認めると心地よかったんだ。

  もしかしたら本当に愛し合って、普通の恋人になれるんじゃないかと勘違いさせるほどに。

  オルドの愛ならば心に巣食う「何か」すら消し去ってくれるかもしれない。消し去って、普通の恋人になれるんじゃないかと思わせてくれた。

  

  でも、「何か」は消えてなんかくれなかった。

  消えるどころか「何か」はおれの心の中で大きくなって、おれを苦しめ続けた。

  オルドが愛を囁いてくれると「何か」が暴れまわった。オルドに愛を囁こうとすれば「何か」がおれの口を塞いだ。

  オルドがいない時でさえ「何か」は落ち着いてくれなかった。オルドが二度とおれに会いに来てくれないかもしれないと怯えさせ、本当はおれ以外に愛しているひとがいるかもしれないと不安を煽った。オルドの愛を受け入れてから、「何か」は肥大化し続けて、醜く巨大な腫瘍となっておれの心を完全に支配した。

  

  (オルドは、本当はおれなんか愛していないんじゃ?)

  

  オルドへの愛が大きくなるほどにオルドへの疑念が強くなり、オルドの何もかもが信じられなくなって、オルドといるのが苦痛でしかなくなった。

  後悔は無意味な行為だ。それでも悔やみ続けてしまう。おれがあのときオルドを拒んでいれば、「何か」に従っていれば。初めて会ったときにオルドの手を振り払っていれば。信じることもできないのに、オルドを愛したりしなければ――

  

  

  「う、あぁ……」

  その時、微かな呻き声でおれの思考が中断された。後悔と自己憐憫の海から、現実へと引き戻される。ああいけない。こんな事をしている場合じゃなかった。

  

  「待たせちゃってごめんな、オルド」

  

  オルドに笑いかけると、おれは宝箱をそっと閉じる。たくさんの宝物が詰まった箱。きっともう開くことはないだろう。詰まっているのは過去の心地よい思い出だ。もう2度とおれが手に入れることのできない、綺麗な時間。おれが自分で、台無しにしてしまった物。

  

  オルドはおれを弱くした。駄目にした。醜くした。

  名前も知らない男と寝るのが嫌でたまらなくなったし、殴られると辛くて泣いてしまうようになった。

  オルドがいないとき、一人で寝るのが寂しくなった。一緒にいるときは別れの時間が来るのが怖かった。どうしようもなく情けない奴になってしまった。オルドはおれが失ってしまったものを少しずつ取り戻させてくれたんだ。

  

  「おれも変われるんじゃないかって信じたかったんだ」

  

  オルドの笑顔をみると、自分でも変われるんじゃないかって微かな希望が生まれた。おれの大好きな優しい微笑み。

  オルドが笑うとおれもうれしい。オルドの笑顔を見ると、本当に心が暖かくなるんだ。自分の顔が怖いのを気にしているけど、オルドの笑顔はどれもかわいい。普段が格好良くて頼もしいから尚更そう思うのかもしれない。

  この部屋に来た時に見せる、おれを照らしてくれそうな太陽みたいな笑顔は好きだし、おれが褒めた時にする照れくさそうな笑顔も好きだ。

  家族や友達の話をする時のにこにこした笑顔を見ると、おれも釣られて笑ってしまう。

  おれが落ち込んだり寂しそうな時、客に酷い目に合わされて無理に笑ってる時にしてくれる優しい微笑みが大好きだ。

  

  

  ――でも、今転がるオルドにあの笑顔は無い。

  

  「わたしは、わたしはぁ…あ"ぁぁあ」

  

  ベッドの上でぶつぶつと呟いていた。目は濁りきって知性どころか心があるかも怪しい。薬を使って苦痛を上回る快感を与えても、理性を引き剥がしても薬の効き目が切れれば誤魔化せなくなる。

  薬の効き目が弱まればもともとあった誇りや知性が蘇る。快感で覆い尽くせなくなった自我は堕落した自分に苦しめられる。便器である事の快楽を知ったはずなのに、それを否定したい。これまでの調教で弱ってきた自我は耐え切れなくてぐちゃぐちゃになってしまったんだ。

  

  「うぁ、あぁぁあぁぁ、やめて、やめて」

  「大丈夫大丈夫。もうひどいことはしないからさ、な?」

  

  おれは優しく声を掛けると、オルドの額にキスをしてあげた。オルドがまともなときならばこうして素直にはなれない。でも今のオルドは何をされても分からないし、怒ることもできない。まともな、いつもの優しいオルドよりもこうして壊れたオルドの方がおれはずっと素直になれるんだ。

  

  「オルド、ちょっとだけおれとお話しようか」

  「あぁあぁ…私は、わたしが、あんな…」

  「すぐ終わるからさ。な、頼むよ」

  

  本当のオルドと話せる時間はこれで最後。何も考えられない、呻くことしかできないオルドであってもおれの愛するひとには変わりない。だから、もうちょっだけ話していたい。

  

  「オルド、おれは狂ってるわけじゃないんだよ」

  

  おれはオルドを愛してる。

  薬漬けにして、罵って、犯して、精神までも弄くりまわしてヒトとしての尊厳を貶める。そうして終わったら記憶を消して、もとの恋人に戻る。

  

  陵辱した。全裸で土下座させておれへの忠誠を誓わせた。少しでも反抗したら射精をさせないで地獄の苦しみと快感を味あわせた。

  

  ちんぽのしゃぶらせ方を一から教えた。喉が性器に変わるまで一晩中舐めさせた。歯を立てたら胃液をぶちまけるまで口淫をさせた。

  

  ケツ穴が性器に変わるまで弄繰り回した。乳首だけで精液をぶちまけられるようにした。ちんぽを弄って射精するなと暗示をかけた。

  

  淫らな言葉を復唱させ脳に叩き込んだ。精液を口に一晩中溜めさせたまま下から突き上げた。おれのスリットにちんぽを突っ込ませながら尻尾でケツマンコを掘削した。

  

  最底辺の娼婦でもしないようなおねだりをさせた。誰かが大通りから見上げればばれてしまうように、窓辺で自慰をさせた。恥辱と屈辱で欲情するように精神を少しずつ変えた。

  おれがされて嫌だった事は全てやらせた。

  

  「でもおれは、オルドを嫌ってなんかいない。憎んでもいない」

  

  乱れた体毛を指で梳いてやる。月の光を受けると綺麗に輝くはずの毛皮。でも今はあらゆる体液で汚染されてみるかげもない。それでもおれは絡まって、へたった毛を少しずつ整えていく。綺麗な毛皮に戻ればオルドも元に戻るのではないか、そんな愚かな期待をして。

  戻ってしまったら全てお終いだ。おれはオルドに嫌悪され、二度と会うことも敵わないだろう。なのに、今すぐ目覚めておれから逃げ出してくれないかとほんの少しの希望を抱いてしまう。おれはやめられないんだ。オルドへの愛情よりも醜い心の方が遥かに大きいから。

  

  「おれは結局、最後まで自分一人では何もできないんだ。何も決められない。誰かが手を差し伸べてくれるのを待ってるだけ」

  

  オルドに救ってもらった時もそうだったな。おれは自分からは何もしないで、オルドの方から愛を与えてくれるのを待っていただけだ。恐怖を言い訳にして自分からは何もしようとしない。愛するひとの為に何かを与えようとしない。傷だらけの肉体なんかよりも、この浅ましい心の方がずっと醜い。

  愛してもらうことだけじゃない。愛するひとを壊すことすら自分一人ではできなかった。全部あいつのおかげなんだ。

  

  「オルドにも話しておくよ。おれがどうしてオルドを裏切ったのか」

  

  オルドの肉体にぴったりと寄り添う。そうして、虚ろな目をした虎の顔をおれの胸へと抱き寄せる。そうするとオルドの体温をはっきりと感じられる。このぬくもりに一度おれは救われた。救われた気でいた。

  

  「でもな、幸せになれるかもなんて考えていたおれの前にあいつが現れたんだ」

  

  ちらりと部屋の隅に転がった酒瓶を見る。あの酒を贈った男は祝杯のつもりだったのだろう。おれの願いが今日こそ叶うのだと、予感していたのだと思う。

  

  「『あいつ』のことは、オルドの方が良く知ってるんじゃないか?あの猪だよ。オルドの部下だって言ってたな。オルドに復讐してやりたくって、こんな事をしたんだってさ」[newpage]

  オルドはずっとおれのそばにいると言ってくれたけど、まあ無理だよな。おれは娼夫でオルドは客なんだから。ずっと一緒になんていられない。ああ、責めてるわけじゃないんだ。

  おれなんかでも買うにはそれなりの金が必要。オルドだって忙しい。毎日会うなんて無理だなんて良くわかってたんだ。おれを身請けするのも簡単じゃないってことも、ちゃんとわかってたんだぞ。おれは馬鹿だけど、それくらいは分かってた。

  オルドが、おれを身請けしようと準備してくれていることもな。おれを身請けするならばおれがこれから稼ぐ金、奴隷商人から買いつける際に支払った金、衣装代、食費、それに加えてあの強欲なオーナーのことだから更に毟り取ろうとするに決まっている。オルドは結構な金持ちみたいだけど、すぐに金を用意するのは無理だろう。

  それに、娼夫といきなり暮らすなんて周囲のひとはなかなか認めてくれないよな。オルドの友達が良いやつらだってのは分かってるよ。ウィルだってきっと優しいやつなんだろうな。

  でもそれとこれとは別だろ?オルドは偉い騎士団長様でさ、きっと威厳や正しさが求められるひとだもんな。男娼を身請けして一緒に暮らすなんて、なかなか認めてくれない。 ウィルだっておれを受け入れられないだろうな。どんなに優しい奴だって、父親が自分と同じくらいの男娼を「彼が私の恋人だ、今日から一緒に暮らそう」なんて言って連れてきたら到底受け入れられないだろうよ。それが正しい。普通なんだ。

  

  でもオルドはその普通を変えようとしてくれたんだよな。ウィルを必ず説得する、すぐに迎えに来るっておれに約束してくれた。もう少しだけ待ってくれって。結局半年以上もかかっちゃったけど、その理由はおれが出来る限り先延ばしにしようと小細工をしてたからだしな。

  おれはそれを信じて、信じたくって待っていたよ。オルドの笑顔を思い浮かべておれを壊してしまいそうな「何か」をどうにか抑え付けていた。

  

  「おまえを苦しめる『それ』を、心の中にある邪魔な物を、おれが消してやるよ」

  

  あいつがやってきたのはそんなある日のことだった。オルドの部下で、騎士団の副団長で、おれとオルドを引き合わせた男。おれをずっと犯してきたあの猪がやってきたんだ。

  

  「あいつを永遠にお前のものにすればいいんだ」

  

  猪の話はとても単純で、率直なものだったよ。

  おれを苦しめる「何か」。それを取り除く為にオルドをおれから離れられなくする――単純で、馬鹿げた話。

  イカレ野郎め。そう罵ってやるのが正しい。あの猪は客ではあるけれど、全く媚びへつらってやる気にはなれなかった。

  オルドに抱かれるようになってからは尚更だ。あの猪に犯されるとその汚れがオルドにまで移る気がして、触れられるだけで吐き気がした。あの猪に犯されるときはいつも睨みつけてやったよ。薬を使われたとしても心までは負けないようにな。

  

  「…どういう意味だよ」

  

  なのにおれは聞き返してしまった。猪のやつなんかとは言葉を交わすのさえ嫌だったはずなのに。オルドをおれのものにするなんて、ふざけた話聞く価値も無いのに、猪の言葉をもっと聞きたいと望んでしまった。

  おれが苦しんでいたせいだろうか。真っ暗で、どうすればいいかわからない真っ暗闇の中で猪の言葉がおれを救ってくれるかもと、つい縋ってしまったのかもしれない。

  あの時の猪顔は、そう思わせるような不快で醜悪で、でも間違いなくおれの望みを叶えてくれる、そんな悪魔みたいなおぞましさで満ちていたんだ。

  

  「お前が苦しんでるのは知ってるんだ。あの偽善者野郎がお前から離れるのが。いつ自分を見限るか、他の恋人を作るか、おまえとのくだらない恋人ごっこをやめるか、考えたんだけで震えちまうんだろ?」

  

  あいつはおれの心の中を見透かしているみたいに喋った。誰にも、オルドにすら話していないことを全て理解したように。

  

  「お前の気持は正しい。だってお前なんかとあいつじゃ釣り合わないもんな?遊ばれてるだけだ、野良猫にエサをやってるような憐れみでしかない、そう思って当然だ。お前は正しい」

  

  猪は吐き気がするぐらいに優しい口調で微笑んで、おれの頭を撫でてきた。オルドに撫でてもらうのとは違う何もかもが不快な感触。なのに跳ね除けることもできずにその手を受け入れていた。もっと猪の言葉を聞きたかったんだ。

  だって、おれの心の中をここまで理解してくれたひとはいなかったからさ。オルドだって、おれがこんなに醜くて、馬鹿で、臆病で最低な奴だとは思わなかっただろ?いや、気付いていて、それでも受け入れてくれたのかもしれないな、オルドなら。

  …ああ、ごめん。話がそれちゃったな。もうちょっとだけ聞いててくれ。すぐに終わるからさ。

  ともかく、おれの心を何もかも理解してくれているひとの言葉なら、聞きたくなるよな。だって理解しているなら、助けてくれるかもしれないだろ?

  真っ暗な海の中、一人で泳いでいるおれを助けてくれるかもしれない。猪の言葉はおれを照らしてくれる光みたいだった。

  

  「どうしろって言うんだよ」

  

  おれが聞き返すと猪の奴は懐からある薬を取り出した。おれが幾度も使われた飴玉や粉末じゃなく、どろりとした液体だった。一目みてロクでもない代物だって分かったよ。見ているだけで体にぞわぞわしたものが走ったぐらいだからな。おれにはさっぱり知識は無いけど、魔術だか呪いだかそういう良くないモノで作られたんだろうなとなんとなく理解した。

  

  「こいつはな、ヒトの心を変えるクスリなんだ」

  

  猪の説明はこれまた単純だった。自分の血を混ぜて香りを纏えば、嗅いだやつは血の主に対して勝手に愛情を抱き、欲情し血の主を求めて体が疼く。

  直接吹きつけてやれば精神は混濁しマトモに思考できなくなる。言葉も話せない人形のようになってしまう。

  その状態で血の主が命令すれば精神の表層を操ることができる。ああ、表層ってのは記憶や性格…ヒトが被る仮面みたいなものだって言ってたな。重要だけど、例え失っても生きてはいけるモノ。そういう簡単な部分を操れるんだって。

  おれがやったみたいに記憶を消したり、おれの特定の言葉に反応して肉体の自由を失う暗示をかけたりな。快楽を与えながら擦り込めばより効率よくなるんだってさ。

  

  「こいつを飲ませれば、あの虎をお前の物にできるんだ」

  

  そして一瓶全て飲ませればそいつは終わる。肉欲に支配されてしまうんだ

  雄の臭いを愛してちんぽに依存して、1日ちんぽが貰えなければ狂って死ぬ。身体が疼いてマンコを弄くっていなければ我慢できない。そして血の主のちんぽに深く執着させて、完全なる肉便器にしてしまう。

  価値観や人格のねっこみたいな、変えられたらオルドがオルドでなくなる部分すらも腐らせる。猪の野郎はそう言ってた。

  荒唐無稽な話だと思うだろう?でもおれは信じたよ。真っ黒な飴玉や薬を使われて何度も犯されたからな。身体は娼夫しかできない淫乱なものに変えられて、飴玉をぶちこまれればちんぽをおねだりする豚に変わった。だから、精神を変える薬だと言われてもなんの疑念も無かった。

  

  「何が嫌だってんだ?まさしくお前の望みを叶えてくれる魔法のお薬だろう?」

  

  でも、おれがそんな薬を使うかどうかは別問題だよな。猪の言葉がよく信じられたからこそ、その薬を使おうとは思えなかったよ。

  おれはオルドを愛してたからな。馬鹿で弱いおれだけど、オルドを奴隷にするなんてできるわけがなかった。おれが大好きなのは少し抜けているけど誰よりも優しい虎だった。快楽しか求めない奴隷なんて欲しくはなかった。それに、おれの頭の中にはあの豹人の姿が浮かんでいて。

  

  「安心しろよ。アレは失敗例だからな。ちゃんと下準備を踏めば壊れない」

  

  猪の奴はお料理の作り方を話すときみたいな笑顔でそう言った。実際アイツにとっては人が壊れるかどうかなんて大したことじゃなかったんだろう。

  猪が言うにはこの薬は強力だけど反動も凄いんだってさ。少量使うぶんには精神が疲弊するだけで問題ないんだけど、完全な奴隷に変えるぐらいの量を使うと精神が耐え切れなくて壊れてしまう。

  それを防ぐのは簡単で、予め調教を施しておけばいい。要するに、まともな状態とおれのちんぽが無いと生きていけない奴隷と精神の構造がかけ離れすぎている。だったらちんぽが大好きなように肉体と精神を変えておけばいい。薬漬けにして体も脳みそも駄目にして犯して調教する。それなら反動が少なくなるっていうのが猪の言葉だった。

  

  「さあこれで迷う必要は無くなっただろ?早くあの野郎をお前の物にしちまえよ」

  

  ふざけるな。そう叫んであいつの手を振り払った。おれは言ってやったよ。おれはオルドを愛している。絶対にそんなもの使わない!ってな。

  一応おれにも良識みたいなものはあったし、オルドを信じようとしてたからな。あとは猪への反発心か。あいつの言いなりになってオルドを裏切るなんて絶対にしないと思った。おれの心の中では「何か」が蠢きだしていたけれど、オルドの笑顔を思い浮かべて負けないように。

  

  「はは、お前は救えない馬鹿だな。だからお前をあいつの恋人役に選んだんだけどな?」

  

  にたりと笑う猪に寒気がした。おれの顎を撫でるその指が恐ろしく、選んだという言葉の意味をすら聞けなかった。でも猪はまたもおれの心を読んだみたいに語りだしたんだ。

  

  「だからぁ、お前とあの偽善者野郎を恋人にしてやったのはおれだって事だよ。引き合わせたのもおれ。あいつが便器にしか使えない娼夫なんぞに恋心を持つように催眠を仕込んだのもおれ。あいつに催眠をかけるのはかなりの手間だったんだぜ?」

  

  あいつの言葉を聞いた瞬間に目の前が白くぼやけた。運命の出会いなんてものを信じているわけじゃなかったが、オルドとおれの出会いがあいつの謀略によるものだと知って悲しかった。でもそれ以上におれの心を抉ったのは、オルドの愛情すらあいつに操られているってことだった。

  嘘に決まってる。そう考えても言葉は反響しておれの頭の中をぐちゃぐちゃに掻き混ぜて。

  

  「心を壊さないように改悪するのは手間がかかってな。元々催眠を受け入れる土台が無いと始まらない。お前みたいに惨めで憐れな奴はあいつの同情を買うのに丁度良かったからなぁ、時間を掛けて少しずつ……なんだぁ?震えちまって大丈夫か?ん?」

  

  おれの心ではまた「何か」が大きくなっていた。こいつの言葉なんて信じるなと理性は叫んでいた。オルドを信じるんだとおれの中の愛情はおれを繋ぎ止めてくれていた。

  でも、一度心の中に落ちた疑念をエサにして、「何か」はどんどん膨れ上がって。気付いたらおれは自分の身体を抱いてうずくまってしまてったよ。大嫌いな、憎いあいつが目の前にいるってのに芋虫みたいに情けなく。

  それでも、自分を保とうとしたんだ。オルドのくれたたくさんのものを思い浮かべて。そうすればきっと「何か」にだって勝てるんじゃないかって。

  

  「あー面倒くせえなぁ。じゃあ馬鹿でも分かるようにお薬使ってやるよ」

  

  でも、そんな決意も勇気も薬を一滴飲まされるだけで吹き飛んでしまった。頭は朦朧として身体から力が抜けて、ちんぽとケツの穴だけがぞわぞわしてた。そんで湧いてきたのはちんぽへの欲求だ。さっきまで大嫌いだったはずの相手で、脳みそでは拒んでいるんだけど不愉快な体臭もおれにのしかかったせいで感じる腹の感触もたまらなく愛おしくなったんだ。

  

  「お前は便器なんだ。便器に惚れる奴なんかいるわけねえだろ」

  

  ぼんやりとしていると猪のちんぽをぶちこまれた。もう何百回とハメられてきたあいつのちんぽ。でも今まで感じたことがないぐらいに気持ちよかった。血管で内壁をゴリゴリされるだけで絶頂して、奥を亀頭で殴られると失神してザーメンを飛ばした。ケツ穴はめくれあがってぶっといちんぽに媚びて絡みついた。気付いたら猪の奴を愛していますなんて叫んでた。それを異常だと思う気持ちも、オルドへの愛もどっかへ行っちゃってた。

  首を絞められても気持ちよくってさ。息ができなくて死にかけてるのにザーメンはびゅるびゅる漏れて、首の骨がミシミシ鳴るたびに絶頂してどんどん猪が愛おしくなった。唾を吐きかけられても、罵倒されても同じ。もっともっとおれを辱めてくださいっておねだりする始末だ。

  んで、薬の効き目が切れたあとは自分を嫌悪した。オルドを愛していたはずなのに猪にあんなに媚びて、ザーメンだらけの顔で醜悪な笑みを浮かべる自分がどうしようもなく嫌だった。今すぐ死にたくなったよ。でも、猪のやつが許してくれるわけもなかったんだけどな。あいつは悔しくて泣いてるおれにもう一度薬を垂らした。

  

  「お前が賢くなるまで繰り返す。ちゃーんと壊れないように加減はするからな。安心していいぞ」

  

  それから地獄が始まった。オルドと会っているとき以外はずっとあいつに犯された。あいつの調教はどんどん激しくなっていった。最初は殴られながらヤラれるだけだった。それが肛門に腕を突っ込まれてかき回されたり、あいつの部下複数人に一晩中犯されたり、おれが絶頂するたびに牙をへし折られたこともあったな。

  そんで、おれはどんなに辛くて痛いはずの行為でも快楽しか得なかった。ちんぽが好きで好きで仕方なくって、あいつの臭い足の指も喜んで舐めたよ。んで、その口でオルドとキスもしてたんだ。

  猪の調教はいろいろだった。精液をケツの穴にたっぷりと注がれたあと、張り型でふさがれてオルドと話してたときもあったな。おれが様子がおかしかった日はないか?あのときのおれはオルドが何を話しているかもわかんなくって、今すぐケツマンコを弄くることしか頭に無かったな。

  軽蔑するよな。おれも自分が大嫌いだ、殺してやりたい。でもおれにはそんな勇気無かったからさ、猪に調教される毎日をただ過ごしていた。

  オルドに相談しなかった理由?怖かったからだよ。「誰かに話せばあの虎にかけた催眠を解く。それでも良いのか?」そう言われたらオルドに話す勇気なんて無くなってしまった。

  おれにばらされたら猪の奴だって終わりなのにな。随分と余裕そうだったよ。おれが話せるわけがないって確信してたんだろうな。そしてその通りだった。あいつはおれのクズみたいな心を完全に把握してたんだ。

  そりゃそうだな。おれが自分から話したんだから。猪の奴はおれの肉体を辱めるだけじゃなくて精神までも陵辱した。

  オルドとどんな話をしたとか、キスはどんな風にするのかとか、全部おれの口から話させた。おれがオルドをどれだけ愛しているのかもな。

  オルドからの贈り物の思い出をおれに語らせながらおれを犯した。贈り物におれのザーメンをぶちまけさせて、こんな物なんかよりもちんぽの方が大事ですって宣言させた。

  最初は絶対に負けないなんていきまいていたのに、一ヶ月ぐらい経つころには猪に逆らう気持ちなんかすっかり消えうせていた。逆にもう虐めないでください、オルドとの思い出を汚さないでくださいって懇願する始末だ。猪が聞き入れてくれるはずもなく犯されたんだけど。

  脳みそも精神も心も猪に屈服していった。オルドと出会うのがもう苦痛でしかなくなっていった。猪に陵辱されて、それでも恍惚としているおれの顔を見せ付けられて、もう何もかもを諦めて猪の言葉を受け入れたくなった。

  

  でも本当に絶望したのはオルドに初めて抱いてもらったときなんだ。

  愛しているひとに抱いてもらえればきっと幸せで、薬漬けにされて犯されるよりもずっとおれを満たしてくれると信じていた。

  駄目だったけどな。オルドとのセックスは何も気持ちよくなかった。オルドと身体を触れ合わせる嬉しさはあったよ。おれの鱗を綺麗だと囁いてくれるのも幸せだった。

  でも何も感じない。イイところをちんぽで擦られも全くおれは気持ちよくなかった。薬をぶちこまれて殴られている方が数百倍良かった。

  それでおれは分かったよ。おれはもう終わってたんだって。オルドと一緒にいるなんて無理だってな。

  

  「そうだそれでいい。お前なんか、誰も愛しちゃくれないんだからな」

  

  何もかもを諦めて、おれは猪の手を取った。

  他に道は無かった、なんて言い訳はしない。他にいくらでも道はあったんだ。

  オルドを信じれば二人で幸せになれた。オルドを諦めればオルドは幸せになれた。おれの孤独も、きっといつしか心が死んで消えうせただろう。

  諦めることも信じることもできないのらば、死ねば良かった。そうすれば苦しみからは解放されて、オルドも幸せになれた。いくらでも道はあったはずだ。

  

  でもおれは何度過去に戻れてもこの道を選ぶ。オルドを信じるなんておれにはできなくて、諦めるなんて耐えられなくて、死ぬ勇気さえおれには無い。

  どれだけの可能性があっても、おれが進むことができる道は、進みたいと思えるのはこの道だけなんだ。[newpage]

  目の前にいるオルドの頬を撫でる。あんなにも欲しかったオルドが目の前にいる。目は虚ろでどこも見ておらず、舌がだらりとはみ出しているけれど。

  オルドとはいえない紛い物だ。でも、これでいいんだ。本物のオルドとは一緒にいられないから。

  ベッドから起き上がると、花束をそっと抱きかかえる。オルドが贈ってくれたきれいな空色の花だ。尖った鼻先を近づけると、花びらが散ったりしないようにそっと息を吸う。

  「良い匂いだな」

  

  懐かしい。ずっと昔に嗅いだような。愛おしくて、過去を思い出す香りだ。

  壊れ物を扱うように手に取ると花弁をそっと撫でる。本当にきれいだ。おれの鮫肌とはぜんぜん違う空色。

  

  「ありがとう、オルド」

  

  照れくさくて恥ずかしくて言い出せなかった感謝を漏らす。優しく花束を抱きしめると花の香りをより一層強く感じる事ができる。その芳香はこの娼館の淀んだ空気を綺麗にしてくれるような気さえする。

  ふんふんと香りを楽しむ。性と汗、そして甘ったるい薬の臭いしかしないこの部屋の中ではとても美しい香りに感じる。花瓶に活けておけば暫くの間おれの毎日を楽しくしてくれるだろう。でも、ずっとじゃない。摘んだ花はいつかは枯れてしまう。この花だって数日のうちに美しい空の色も心を和ませてくれる香りも失ってしおれてしまうだろう。腐って狂ったこの娼館では美しい花は生きていけない。

  

  おれの愛する虎も、この花と同じ。綺麗すぎて純粋すぎてこんな所は相応しくない。おれには見合っていない。

  足もまともに動かない。セックスしかできない。金で身体を売る娼夫なんかとは釣り合わない。だから、いつかふっとおれの所から消えていなくなってしまいそうで。きっとまともな恋人同士ならこんな想いは生まれなかったんだろうな。おれとオルドが一緒にいるのが間違いだから、こんな気持ちになるのだろう。

  

  「あうぁあ、わたし、わだしはぁ……」

  ちらりとオルドを見ると、苦しそうに呻いている。ときどき両手を宙に彷徨わせる姿は、大事なものを失って苦しんでいるようにも見えた。

  「ごめん、今治してやるからな」」

  

  「便器になる自分を受け入れさせろ。壊したくないのならば、心に便器になる快楽を刻んでやれ」猪のやつはそう言ってた。

  おれのちんぽこそ至上であると認めた。今までは薬物とちんぽでどれだけ価値観をぶち壊そうとしても、女房だけは穢されないようにと必死に抵抗してきた。だが今日ついに一線を越えた。

  今日オルドは精神の根底に致命的な傷を負った。それだけではただの傷だが、手を加えればオルドを変える事ができる。暗示で植えつけた愛じゃない。薬物で従えているんでもない。おれなんかでも愛してくれる人間に変えられる。

  今までの自分を捨てさせる為に、ぴったりと身体をくっつけて寝そべる。オルドの身体は変わらずぽかぽかと暖かい。

  「ほらオルド、こっち向いて」

  「あ"っ!わたしは、私が、違う。違うんだ、やめて」

  「大丈夫だって。なーんにも怖くないから。ほら、これ嗅げばいやな事がなくなっちゃうから」

  

  軽くキスをすると黒い液体をしゅっと香水のように黒い鼻面へと吹きかける。その途端に呻き声は弱くなり、ぼんやりとしていた瞳から光が消失していく。

  

  「ほーら、楽になっただろ?」

  「あ……あぁ…?」

  「ほら、もっかい。嫌な事全部忘れちゃおうな」

  

  黒い鼻をぺろりと舐めてやると、もう一回吹きかける。舌をでろりとはみ出させていた口から鼻水を垂らす鼻から黒い霧が侵入していく。

  今オルドはどんどん精神が蕩けていっている。焼きついた脳みそから考える力を奪う。3回目を吹きかけるとついにうめき声が出なくなった。脳ミソが空っぽになった証拠だ。

  あとは最後の仕上げ。オルドが洗脳を受け入れられるように、精神を改悪するだけ。

  

  「よしよし。オルドは良い子だな。もうすぐで終わるから、もうちょっとだけ我慢してくれよ」

  

  頭をくしゃりと撫でると囁きかけるのを再開する。思考力のほかに抵抗力も失った頭の中にどんどんとおれの言葉が侵入してく。

  「これで嫌な事は全部無くなっちゃったな。分かったらはいって言って」

  「は……イ…」

  「良い子良い子。いっぱい虐めちゃったけどおれの事も嫌いじゃないよな?嫌な事は全部無くなっちゃったもんな」

  「は、い。ぜんぶ、きえた……嫌い、じゃない」

  「そう。おれの事は嫌いじゃないよな。おれはオルドのご主人様だもんな」

  「……ごしゅじん、さま」

  「そう。おれはオルドのご主人様」

  

  今までぼんやりと言葉を繰り返すだけだったのに、丸い耳がぴくりと反応した。ご主人様という言葉が心の底まで根付いている証だ。おれがご主人様であると、心の一部に刻まれているんだ。

  

  「おれはオルドのご主人様。オルドはおれの便器。言ってみて」

  「あ…わだじ、わだしは」

  「『私はご主人様の便器です』ほらがんばれー」

  「うウ…ワタしは、べんき。あぁ…ちがう……わだじ、だめ。ノア"のこどは」

  

  光を全て失ったはずの目が微かに瞬く。自我が沈んでいるはずなのに、おれの洗脳に抵抗しようとしている。おれを愛さないように、必死に抵抗している。

  これはオルドの精神の強さが為せる事だろう。どんなに頭を犯されても根底にあるものは消えまいと抵抗する。

  それを見ていたくなくて、たくましい胸板に顔を埋める。もうオルドには大事な物なんて無いだろう?さっき自分で、全部いらないって言ってたじゃないか。

  それでも必死に自分にしがみつこうとしている。オルドを繋ぎとめる楔、それが分からない。家族も友人も生業も、全てごみ同然であると思考に根付かせてやったのにな。もう大事な物なんて、無いくせに。

  

  まあ、分からなくてもどうでもいい。今消してしまうのだから。こうして霧を吹きつければそれで霞のように消えるんだ。

  

  「ひ、ぁああ」

  

  何度か口をぱくぱくとさせた後、ぐったりと動かなくなった。今度こそ目の光が完全に消えてなくなる。これでオルドは正真正銘の人形。こんなによく効いたのは初めてだ。今まではどれだけ吸わせてもここまでは堕ちなかった。

  完全に薬が馴染んだのは、おれのちんぽを二本とも受け入れたせいなのか。死んだ奥さんに唾を吐きかけてしまったせいなのか。

  

  「まあ、どっちでもいいよなオルド」

  「……」

  「オルド。おれが話しかけたらちゃんとお返事しような。『はい』って言って」

  「はい」

  「お利口お利口。じゃあ次な。『私はご主人様の便器です』言ってみて」

  「私は、ごしゅじんさまの、べんき、です」

  「そう!そうだよ。オルドは賢いな」

  

  洗脳内容と心が乖離していればそれだけ精神に負担がかかる。だったらその隙間を埋めてやればいい。そう、猪が言っていた。

  自分が便器であることは今日しっかりと刻みこんだ。二本のちんぽに犯されて大衆の前でザーメンをぶちまけた激悦は、心にも脳にも刻まれている。あとは、便器であることを心と脳と体の隅々まで馴染ませるのだ。拒否なんてできないように。完全に人形と化した今ならば、表層の意識だけではなくもっと深くまで改悪できる。

  手始めに、ちょうど目の前にあった乳首をぱくりと咥えるてねっとり舐めてやる。

  

  「んひい"っ」

  「んちゅ。んはぁ、じゅるっ」

  「はあ"あぁぁ。あっ、あぁぁぁぁ」

  「ちゅ、ふぅ。乳首気持ちいいよな。きもちいいって言ってみて」

  「きもち、きもちぃいいい」

  「だろ。もう片方の方も摘まんであげるからな」

  「んぉおお"ぉぉお、きもぢい"ぃぃい」

  

  片方の乳首を舌先で転がして、もう片方をでかい乳輪ごと優しく引っ張ってやるとオルドのちんぽが痙攣し始めた。顔は無表情のまま、口から喘ぎ声が漏れおれの言葉を繰り返す。

  先に投与した粉末と飴玉の効果は消えている。でもモロ感になるまで開発された乳首は少し強く弄れば簡単に絶頂してしまうだろう。でもそれじゃ駄目だ。優しく、イかないように。

  口を外すと空いていた方の手で乳首をやさしくねぶる。痛みを与えてはいけない。快感とおれの言葉だけで隙間を埋めていく。

  

  「あ"っあ"お"お"おぉおお。きもぢいぃい」

  「だろ。なんで乳首きもちいんだ?」

  「ゆび。ゆ、び。ゆびでひっばられでぇ」

  「そう。おれの指のおかげで気持ちいいんだよな。ほらこうしてぐにって折り曲げてやるのも好きだろ」

  「んぉう"ぉう"ぉおっぞれ、ぞれぎもちいぃぃ」

  

  舌をでろりとはみ出させただただ喘ぐ。さきほどまでの肉便器であった時とは違うのは全身を弛緩させてただひたすらにおれの言葉と快感を受け入れるだけな所。気持ちいいとしか繰り返していない。

  おれが指の動かし方を変える度に反応も変わる。片方の乳首をピピピッと弾きながらもう片方の手ででかい雄胸ごと揉み解す。

  

  「ひ、おぉぉォおぉおお。きモチいぃ。きぼちい"いぃい」

  「乳首気持ちいいんだな。こんなに感じるのは何でか分かるか?」

  「あ"っアっわが、ワガりま、わかりまセんっ!乳首が、あっア"っあぅアぁぁぁ」

  

  乳首を捻れば身体も合わせて捻れる。蝋燭の火はとうに消え星と月のみが照らす部屋はおれたちの姿すら霞ませるほど暗い。

  その中で虎が踊る。

  嬌声を音楽にして、おれだけを観客にして。

  知性も意思すらも無い虚ろな目で。ちんぽばかりか全身を痙攣させ分からない気持ち良いとだけ繰り返す。

  おれは憐れなオルドに答えを与えてやる。残酷で、間違った。けれどオルドを幸せにしてくれる解答を。

  

  「オルドが気持ちいいのはな、便器だからだよ」

  「べ、ンき」

  「そう。お前はおれの肉便器だから乳首を捏ねられただけで気持ちいいんだ」

  「べんき、便器。わたしは、デモ、お"っ!お"おぉ~~」

  

  目は虚ろだが、身体の反応は過敏になっている。両乳首をぎゅっと引っ張ると脂がたっぷりの雄胸も吊られて持ち上がった。あれだけ精液を垂れ流したちんぽはぎんぎんになって潮をびゅっびゅっと吹いている。

  そして逞しい下半身。考えるだけの知能は無いはずなのに、でかけつを持ち上げてがに股だ。ちんぽを欲しがっているんだ。肉体は便器になる事を完全に受け入れている。

  

  「股開いてるなぁ。おまんこはおれのちんぽ欲しがってるみたいだな。オルドはどうかな?おれのちんぽ欲しい?」

  「ちんぽ、わたしは、わたしはきもちいいちんぽ、わだじはああぉ」

  「んー?聞いてるんだからちゃんと答えような。ほらほら大好きなちんぽだぞ」

  「あっ、あだっでぇ、ちんぽが、ちんぽがわだジのまんこに"ぃ、ん"ひぃ」

  

  オルドの痴態にすっかり固くなったちんぽを尻にこすりつけると、呻き声を漏らした。言葉は意味を為さないもので、はっきりとちんぽが欲しいと口にしようとしない。

  ケツマンコは正直なくせに、脳みその方はダメだな。おれの言葉と、砂粒ほどの理性が情報となって脳内を駆け巡り、混乱しているのだろう。

  

  「ほら、ちんぽいらないのか?」

  「お"っ!チンぽ、ちんぽガぁ、ワたシのまンコ」

  

  もっとも、すぐに脳内は統一される。こうしてちんぽを盛りマンにくっつけてやるだけで、クパクパと開閉してちんぽをおねだりし始める。先端をちょっと挿入しれやればそれで終わりだ。もうちんぽに負けてしまっているんだ。二本のちんぽでケツアクメをキメた時の強烈すぎる記憶が脳みそを埋め尽くし、ちんぽをねだることを耐えられなくなる。

  

  「ちっチンぽ欲シ、っ~~~~~~~お゛おおぉぉッ!」

  「ほらお望みのちんぽだ。便器マンコ気持ちいいだろ?」

  

  ちんぽの片方を根元まで一気に挿入してやる。普通ならば一本だけでも大変なおれのちんぽだけど、二本のちんぽすら咥えこむ淫乱穴には何の障害もない。ただ圧倒的な喜悦だけがまんこから脳天まで突き刺さっているだろう。

  

  「ひっ、ヒュっ、ちんぽ、ちんぽガアあぁあ」

  

  二本のちんぽで散々拡張されたはずなのに、絶妙な力加減で締め付けてくる。それどころかおれのちんぽへと勝手に纏わり付いてきて肉壁で竿をしごいてくる。

  おれのちんぽ専用の性処理穴と化したマンコ。そして脳みそも自分が何であるのかを理解し始めたのだろう。無表情であったはずの顔がとろりと緩んで、声に媚が滲んできている。

  

  「ちんぽ、ちんぽきもぢい"ぃいい!ダメなのニちんぽっ!ちんぽイぃいイ!」

  「そうだろ?お前が便器だからこんなにちんぽが気持ちいいんだよ」

  「べんきっ!わた、私わタしは、わたじが便器!イヤ、イケなイのに、デもデモでもでも便器きもちい"いぃい!」

  

  そのまま腰をゆっくりと動かし始める。激しく突き上げるのではなく、内壁を擦るようにだ。快楽を刻むのではなく馴染ませる動き。

  激しくして、壊したりしないように。快楽と一緒におれの言葉という毒を送り込む。

  

  「そうだな。ちんぽは気持ちいい」

  「ひゃあ"っ!ひゃい、きもち、い"い!」

  「気持ちいいのは便器だからだ。そうだな?」

  「便器に"ぃ!わだじが、便器!わたしはべん、き」

  

  マンコがオルドの言葉に合わせて蠢く。便器と口にするのが嬉しいのか、ひくついておれのちんぽに媚びてくる。

  オルドの精神に刻まれている便器になる事の幸福。理性では拒絶しているはずのそれを受け入れさせていく。

  便器になるのが幸せなんて、まともな思考ならば異常だと感じるだろう。だがそれを正常なのだと擦り込ませる。オルドが信じれば、それが真実になる。

  結局のところ大事なのはそいつが信じるか信じないでしかない。幸福でも何でも、目に見えないモノ全ては有ると信じれば有って、信じなければ無い。それだけ。

  

  「ああぁぁ~~!ちんぽっ!ちんぽがちんぽちんぽあががあぁががががあぁあ!」

  

  オルドの反応が露骨に変わり、口からでろりと舌をはみ出させた。おれのちんぽがオルドの最奥をこづいてやったからだろう。

  結腸と直腸を分かつはずの門は簡単におれを受け入れてくれた。そのままに奥をたっぷりと愛してやった。さっきのように乱暴にではなく、優しくノックするようにだ。

  

  「お"っ!あ"-っ!あ゛あぁぁあぁぁ!」

  「どうだ?マンコの奥気持ちいい?」

  「あ"っ!はい゛いぃい!マンコマンコマンコきもぢいぃいい!」

  「気持ちいいのは何で?ほら、ちゃんと答えたらもっとしてやるぞ」

  「べんぎぃい!便器、便器だが、らぁ!便器だかりゃマンコきもぢいいで、お"ほぉおぉお!」

  

  ちゃんと答えられたご褒美に奥へぐりぐりとちんぽを押し付けてあげた。オルドもそれに答えるかのように手足ををおれに絡ませてきた。縋るようにおれに抱きついて、媚びるように足を纏わり付かせる。

  腰を動かす邪魔になるがそれを跳ね除けたりはしない。オルドがおれという主人を、便器になることを受け入れている証だからだ。

  オルドの獣毛全てが快感で逆立ち、顔面からはすっかり力が抜けてしまっている。人形のようだった様相とはまるで違う。ちんぽとまんこだって我慢汁と淫液をたらたらと溢れさせている。脳も心もすっかり快楽に馴染んでいる。

  ――もう、大丈夫だろう。

  脳みそも肉体も心も、便器になる幸福を噛み締めている。受け入れている。今ならば洗脳にも耐えられるはずだ。

  一滴垂らされただけでもおれの脳みそはかき回されて、ぐちゃぐちゃにされた。娼夫としてちんぽに馴染んだおれでさえも、狂ってしまいそうな淫猥でおぞましい毒。

  まともな人間なら間違いなく壊れる。でも今のオルドなら。おれのちんぽを心から愛して、肉便器となる事を歓喜しているケダモノならば耐えられるはずだ。おれが半年間かけて、ずっと変えてきたんだから。

  

  「オ"-ッ!ひぎゅぃい"ぃ!まんこ、まんこ!便器マンコぉ!もっどもっどマンコお"ぉおっ!」

  「ああ、今もっと気持ちよくしてあげるからな。ちょっとそのままにしててくれ」

  

  顎の下の柔らかい毛を撫でてやりながら、もう片方の手で漆黒の薬瓶を手に取る。舌が踊りながら涎を撒き散らす口へと、そっと瓶を近づける。

  

  「オルド。これを飲めば……」

  

  止まる。

  「もっと気持ちよくなれる」そう言おうとしたのに、舌がうまく動いてくれない。オルドの口へと薬を垂らそうとしても手も動いてくれない。

  これを飲めば、本当に終わってしまう。オルドは消える。もしかしたらありえたかもしれない未来も消える。

  

  「オルド、オルドは本当は」

  

  オルドは本当におれを愛してくれていて、猪の言っていたことは全て嘘っぱちだったら。オルドの愛情は催眠で作られた偽物なんかじゃなくて、本物なら。

  もしも最初からオルドを信じられたのならば、ここから出て、一緒に暮らして。あの約束を果たせたのかもしれない。いつか二人で星を。

  

  「オルドは本当におれを愛してくれて……」

  

  おれがやった事はもう消せない、オルドをずたずたにしてしまった事実は変わらない。それでもここでやめれば、オルドもおれも救われるはずだ。

  オルドは光の当たる場所に戻って、いつしか名誉を取り戻して改悪された肉体も戻るのだろう。おれは罰せられるけれど、愛おしい人を信じられたという幸福は一生おれを満たしてくれるのだろう。

  オルドの愛を、信じさえすれば。きっと全てが変わるんだ。

  

  でも

  

  「でも、無理なんだ」

  

  頭を振ると、オルドの顎を掴む。オルドがおれから逃げられないように。

  オルドを信じるなんておれにはできない。オルドから離れることもできない。分かっているはずなのに、無意味に躊躇ってしまった。

  おれはいつもこうだ。決めたことを迷い、諦めたと思っても未練を断ち切れない。しぶとく、ありえたかもしれない未来を願ってしまう。

  だけど、もう終わり。後戻りできないように、オルドを道連れにして深い深い所に落ちよう。

  

  「う"ぅああぁああぁ~!うごい、でぇ!マンコッ!まんこぎもぢよぐじでええぇ!」

  「ああ、待たせちゃってごめんな。これ飲んで」

  

  そして瓶を傾けた瞬間に、毒が落ちる。悪意に満ちた漆黒の薬液が、迎合するように開いた口へと垂れていく。

  

  「あ"っ!ん、うぅん、んっ」

  

  喚き散らしていた口に液体を流されたのだ。むせて吐き出してもおかしくはないはずだが、オルドは何の抵抗も無くそれを受け入れる。

  舌をくねらせて、雫の一滴までも味わうようにピンク色の舌を黒く染めてゆく。決して溢したりしないようにと瞳は一心に薬瓶を見つめている。オルドは何も知らないはずだ。この薬がどんなものなのかも。なのに、この薬が素晴らしいものであると理解しているかのように喉を隆起させ体内へと取り込んでいく。

  

  「ん、ふうぅぅ…あ、ああアぁぁぁ?」

  

  そして瓶の全てを飲み下して、始まった。洗脳が。人の意思をドス黒く塗り潰す悪意が。オルドの終わりが。

  

  「あッ! あ、あがぁぁぁアぁぁあぁあぁあ"あぁあぁあぁ!」

  

  媚びた雌の声ではなく、絶望に満ちた声。おれが幾度となく味わったあの感覚が襲っているのだろう。

  肉体を雌豚へと変えられるのでもない。脳みその枷を外される程度とは比較にならない。オルドの心という一枚の絵に、洗脳という汚泥をぶちまけられる恐怖と絶望。肉食の口は閉じることを放棄して、マンコだけがぴくぴくと収縮を繰り返している。

  

  「ベンキ?便器私が、ワたシは、ちが、ウッちがう違ウちがうちんぽ好キ、あれ?わたしはあぁ」

  

  ついさっきまで従順だったのに、急な抵抗。猪から聞いていた通りの反応。これは生存本能というものらしい。

  ヒトとしての最後の砦。オルドという個が消えることを拒んでいる防衛線。消えうせてしまえば終わりだと理解し、必死にしがみつこうとしている。

  処理される寸前の家畜が足掻くのと同じだ。どれだけ調教しても決して無くすことのできない生物の根底。

  

  「ヂガウ"うぅう!便器なんかじゃなイ、チンポチンポこわい"ヤだマンコ欲しイ嫌なノにいぃい"ぃいちんぽちんぽ」

  

  瞳は休むことなく動き回り、目の前にいるおれでもない何処かを見るように視線を彷徨わせる。ちんぽからは先走りがどぷどぷと噴出しておれとオルドの腹を濡らす。

  

  「ちんぽちんぽぢンぽぎもぢイ"ぃぃいいい!マンコえぐっデ!ッだべぇ動くカないでエぇぇ!オカジぐなるウ"ゥウ!コワレル壊れルマンコ壊れるダメだべだめだめぇえ"えぇ!」

  

  無意味な抵抗をやめさせようと、ちんぽをほんの少しだけしゃくりあげると劇的な反応を返した。おれに抱きついたまま身体を仰け反らせて絶叫する。白目を向き鼻の穴が大きく開いて鼻水が顔面を垂れていく。

  壊れそうなのはマンコではなくオルドという個だ。快楽を得るたびに精神が書き換えられている感覚が襲っているのだろう。

  マンコがちんぽの熱と固さを感じるたびに、本能という扉が溶かされていく。それはおが望んだこと。薬に抵抗し続ければ扉ごと中にあるオルドの心までも潰れてしまう。快楽によって優しく心だけを手に入れなけれなならない。

  

  「オおぉおオ"っ!わだじは負けなイ"ぃいい!消えナいぞオ"ぉお!肉便器なんカにならなっ!オ"ッ!ぉぉおおぉおおおお!ちんぽっちんぽ奥に来てるきてるぎてるウ"ぅうう!」

  

  藁にも縋るオルドをせせら笑うように、腰を思い切り叩き付けた。

  一回内部を抉っただけで、白目を向いていた瞳は踊り狂いかき回されているオルドの精神を如実に表す。

  当然一度では終わらない。オルドの弱点である結腸を攻め立てるために、でかい尻が上を向くように腰を持ち上げる。

  ひっくり返すような体勢にすると、そのままおれの体重をかけてオルドのケツマンコを押し潰す。奥をノックして、絡みつくヒダごと淫肉を引きずりだすような勢いで引きぬく。

  それを、繰り返す。何度も何度も何度も。

  

  「ほら、どうだ?」

  「あ"か゛あ"ァぁあぁぁああ!やべでやめでやべでやめでエぇえ"ぇぇえぇえ!」

  

  亀頭と結腸がキスをするたびに絶叫が響き渡る。瞳だけではなく瞼までもが痙攣して涙が止まらない。

  

  「ちんぽチンポ好きぃ!違ゥ!だべっ!ア"ぁあ!オカじくなル"ぅ便器なんでイヤな"のニ"いぃ!もっどモっどマンコゴンゴンしでぇえ!」

  

  湧き出るのは支離滅裂な言葉だ。薬に冒されて変質していく精神と、微かに残るオルドの人格。それがせめぎあい、混ざり合って破綻した言葉となって夜の空気を震わせる。

  口は裂けそうなほどに開ききって、口の端には泡となった涎がまとわりついている。吐息がかかるたびに消えていく泡はオルドの自我のようにはかなく弱弱しい。

  

  「ふっ!ぐウ"うぅウぅうう!助けてたずげで父上イヤ嫌だははうえやめてゆるじで、おねがいだノ――イッギぃい゛いぃいいい!いぐいぐイキたクないノにイッグゥウウぅう!」

  

  不明瞭な言葉を吐きながらザーメンをぶちまけた。体勢のせいでザーメンのほとんどはオルドの顔を汚染する。

  子どもに戻ったように助けを請うその顔は異様としか表せない。涙をぼろぼろとこぼして苦しみながらも口はひくついている。悦楽に喜びがあふれ笑顔を形作ろうとするのを必死に堪えているかのようだ。快楽を得るたびに便器への抵抗は弱まり洗脳が進む。

  絶頂をすればどれだけ精神を塗り潰されただろうか。本来ならばこれで終わりのはずだ。抵抗を諦めちんぽを強請る豚になることを受け入れるはず。

  

  「オ、お"ぉぉオぉお"ぉお!まげない"ぃいいい!わたしはァ"あぁ!ちんぽなんがに"いぃいいい!」

  

  それでもオルドは屈しない。おれはほんの少し薬を仕込まれただけで簡単に雌豚になったのに。

  マンコは勝手に動いておれのちんぽにすがり付いている。引き抜くたびに離れないでくれとおねだりしている。腕はおれに愛おしそうに巻きついている。ぶっとい足はピンと伸ばされて無様な姿を晒している。それでも洗脳を拒み続けている。

  オルドの姿にどうしようもない敬愛の念が湧く。そして同時に悲しみが。どれだけ抵抗を続けても無意味なんだ。オルドはもう終わっているんだよ。

  本能がどれだけ拒もうと、身体も脳も心も、もうとっくにおれのちんぽに負けているんだ。

  

  「ふっう"-っ!お"っお"ぉオ!ぉ!まげな"ぃい!ぜっだいに"っ!わたしは、わだしは」

  「オルド、二本目行くからな。いいな?」

  「あ゛っ!だべっ!やめでちんぽ来て欲しイ駄目だめ壊れる本当に壊レ、あ"―――――」

  

  オルドの返事を待たずにもう一本のちんぽを突き刺した。二本目のちんぽがごちゅごちゅと性感を潰しながら埋没していく。既におれのちんぽの形になっているケツマンコだ。何の遠慮もいらない。

  雄膣も何の障害も無くちんぽを歓迎して、媚びてくる。おれでしか満足できないのだと言いたげにうねって奥へと導く。その感触がたまらなく気持ちがよく、腰の動きが速くなってしまう。痴肉全てをカリで抉りながら、最奥へ。

  

  「あ――― アぉ―――――」

  

  そして二つの亀頭両方が結腸を押し広げた。おれのちんぽすべてがオルドのマンコを突き刺したのだ。

  おれからすればほんの一瞬のこと。もう一本のちんぽを突き刺しただけの簡単なこと。それでも、それはオルドにとってはどれだけ長く圧倒的に感じられたのだろう。舌と両脚をぴんと伸ばし、きつくきつくおれを抱きしめる。ちんぽと身体をぴったりと寄せつける。そうしないと自分が無くなりそうだからだろう。

  おれもそれに答える。これが最後だから。オルドと抱きしめあえるのはこれで終わり。二本のちんぽで与えられる魔悦は、オルドの最後の境界を打ち壊してしまった。

  

  

  「オ゛ッオ"ォオオオオゴォオォオオオ❤❤❤❤❤」

  

  白濁がちんぽから漏れる。いや、漏れるなんてものではない。ちんぽからザーメンが吹き上がる。オルドの上半身を、顔面を、山吹色の豪奢な毛皮全てを真っ白に染めていく。

  快楽を得るたびに、便器への忌避感が弱まるたびにオルドの精神は書き換えられる。ならばこれほどの白濁を噴出せば。

  

  「あ……あぁぁあ。いや、いやだ……ふへっへへぇ、ご主人様❤うぁ…イヤだ、ちがう。ちんぽ、ちんぽが」

  

  絶頂が治まり、荒い息が収まると、変わる。

  目に光がともる。理性と知性の光だ。しかしそれは美しく清らかであったそれとは違う、鈍い光。

  歪。オルドの顔を構成する部品は何も変わっていないはずなのに、違うのだ。瞳も、にたりと裂ける笑顔も力なく垂れる舌も。

  

  「い、やだ。いやだイヤだいやだこんなの、…ご、ごしゅじんしゃま。あっ!違う違う違、あ゛っ❤❤❤あ"がぁぁああああ❤❤ちんぽちんぽごしゅじんさまのおちんぽきてるうぅううう❤❤❤」

  

  腰を動かすのを再開すると、媚び媚びなメスの声をあげた。

  否定しようとする。後戻りできない段階まで変質してしまった自分を。

  勇猛果敢であった精神に相応しかった相貌。それを恐怖に歪め、首を振り否定する。自分が変わったと認めようとしない。

  

  だがそれも、おれが腰を動かせば消えてしまう儚いものだ。

  

  「イグッ❤❤❤あ~~~~っ❤❤いぐいぐいぐイグの止まんにゃい"いぃいいい❤❤❤❤駄目なのに"いぃいい❤❤❤ごしゅじんしゃまのおちんぽしゅきしゅきしゅきぃ❤❤」

  

  奥に叩き付けたちんぽをぐりぐり押し付けるとまた絶頂した。必死に堪えようとしたはずなのに、ちんぽを拒もうとしていたはずなのに。

  今では顔を緩ませてちんぽをおねだりしている。飴玉も粉末の効力はとっくに切れている。肉体は平常であり脳みそから理性が取り外されたわけでもない。にも関わらずちんぽを歓迎してしまった。オルドを守っていた最後の鎧、本能までもが。すべてがおれに屈服したのだ。

  

  「ぎ、ぎぃい"いぃぃぃ❤❤❤ザーメンっ❤❤無駄ザーメン❤ケツマンコごんごんされでメスイキとまんな"いっ❤イぐとのーみしょおがじぐなりゅぅううう❤❤❤」

  

  射精するたびに洗脳が進む。白が流れれば黒い悪意が脳を埋める。境界が決壊してオルドの大事なものが、ザーメンと一緒に流れ出す。ぽっかりと空いてしまった部分にお前は便器だと書きなぐっていく。

  

  「ごわれる゛っ❤❤のーみそおがざれでるぅう❤❤❤お"ほぉ❤イグッ❤❤あたま❤ふへへぇ❤❤あたまぐじゃぐじゃぁああがががががぁ❤❤❤❤」

  

  思考を、人格の根底を犯されるのを肯定する。オルドという存在が殺されていくのを歓喜する。

  何故嫌悪していたのか。何故拒んでいたかも曖昧になっているのだろう。二本のちんぽが結腸を真っ直ぐにされると頭が真っ白になるほど気持ちが良い。それも薬のおかげだとオルドは理解している。射精するたびに自分の思考が変質して、どんどんちんぽの快感が増す事も。精神を弄繰り回されるのが気持ちいい事も。

  こんな素晴らしい物、拒否するなんて愚かしい。もっと自分を作り変えて欲しい。ご主人様の肉便器へとして欲しい。そう思うように、変わってしまった。

  

  「いっぐぅううううう❤❤❤便器っ❤❤便器野郎になるうぅう❤❤のーみしょおがざれるのしゅんごいいぃい❤❤❤❤いぎぃひっ❤いひひぃぃひぃぃぃ❤❤❤」」

  

  オルドの精神が塗り潰される。誰よりも強く、優しく、愚かだったオルドという絵が改悪されていく。騎士団長であり父親でおれの恋人だった虎。その精神が肉便器へと書き換えられる。

  ちんぽからも犯されるけつまんからも汚液を撒き散らし、毛皮が汚されるごとに精神も汚される。

  オルドはそれに感謝する。心から、おれに。尻尾をおれの尻尾へと絡めあって、必死にキスをねだりながら。おれを愛しいご主人様だと思い込んで、媚びる。

  

  「あ"あぁぁぁ~~~~~~❤❤❤ぐるっ❤❤雄臭ザーメンくるぅうううう❤❤❤❤ごしゅじんしゃまに脳みそちんぽにざれでっ❤❤ザーメンきちゃうぅうううううう❤❤❤❤」

  

  洗脳に感謝し、おれをご主人様として受け入れたオルドは快楽だけを貪る。マンコ肉はちんぽへと必死に媚びて、浮かせたままのでかい尻はゆさゆさと揺れてちんぽが突き刺さる角度が変わるように馬鹿な姿を晒す。

  そして、マンコはちんぽをぎちぎちに絞めあげる。無様にちんぽに蹂躙されるだけの雌肉がケダモノとなってちんぽに喰らいつく。

  

  「うぉおぉおおおおお❤❤❤ザーメンくるうぅぅううぅう❤❤ごしゅじんさまのデカマラで変態肉便器ちんぽからザーメンぶっ放しちゃうぅぅう❤❤❤❤」

  

  オルドの役立たずとなった筋肉もマンコと連動して隆起する。胸から、腹か、尻までもがびくびくと。絶頂に向かって肉便器となった全身で突き進む。人生の最後に、最高の射精をしようと。

  

  「いぐいぐいぐいぐいぐイグ❤❤イッ――――――――」

  

  ちんぽがぶるりと震えた。来る。尿道から役立たずの子種が噴き上がる。

  

  「ぐうぅううぅうううううぅうぅうううぅぅうぅううううぅうぅううう❤❤❤❤❤」

  

  そしてザーメンがぶちまけられる。淫液まみれであったオルドを更に真っ白に汚していく。絶叫するオルドの口にも大量に入っていくが、当然のように忌避はしない。恍惚として舌を突き出し、自らのザーメンを少しでも口にしようとしている。

  

  「お"ぉほっおぉおおおおぉ❤❤❤❤❤のうみそしゅんごいのぐるうぅうぅうぅう❤❤❤❤❤❤」

  

  ヒトとしての最後の射精は止まらない。最後に残された残滓を吐き出しているかのように雄臭い子種をぶちまけ続ける。

  そして、白く雄臭い子種の代わりにドス黒い悪意がオルドを埋め尽くす。もう止まらない。止められるものはない。オルドは自分が消えることを受け入れてしまったのだから。精神の死よりも快楽を選び、その全てを投げ出した。

  

  「ふう"ぅぅっ❤❤ふひゅっ❤❤ザーメンっ❤❤❤ザーメン止ま、んな"いぃいい❤❤」

  

  讃えるかのようにザーメンはオルドを汚す。腰をへこへこと動かしておれのちんぽを感じようとして、ザーメンが少しでも多く撒き散らされるようにと滑稽に。

  その姿はどんな娼夫よりも醜悪で無様だ。でもオルドは今の自分が誇らしいのだろう。脳みそを新たな価値観で支配されるのは、過去のどんな栄誉や幸福よりもずっとオルドを満たしてくれる。

  

  「へっ❤あ"へぇ❤❤へっ❤へっひひひぃひ❤❤」

  「……オルド、気分はどうだ?」

  

  分かりきっていることを聞く。栓が抜けたようにびゅくびゅくとザーメンを吐き出すちんぽも、痙攣しながらちんぽに絡みつくマンコも、穴という穴から体液を垂れ流す顔面も。

  全てはオルドが終わってしまったことを示している。

  

  「はぁーっ❤❤ああぁ❤はは、はははははは❤❤❤へへへえぇぇ❤❤」

  

  射精と荒い息遣いがようやくおさまると、陶酔とした顔で笑い始めた。口角を吊り上げて、その瞳に狂気と淫靡な光のみを宿して。

  理性はある。記憶は失われていない。壊れたのでもなく、歪んだのだ。人格が。根源が。

  この笑顔を見れば、誰もが理解するだろう。高潔で慈愛に満ちたあの微笑みとは違う、狂った笑顔を見れば誰もが思い知らされるだろう。

  

  ――オルディア・グランツは完全なる終わりを迎えたのだと。

  

  「へへへへへへ❤❤❤さいっこうでずよぉ❤❤ザーメンおいしぃいい❤❤んうぅん❤❤くっせぇ❤のーみそもザーメンでいっぱいだぁ❤❤❤」

  

  笑い声を響かせながらザーメンを全身で味わい始めた。

  毛皮にかかったザーメンを片手ですくいとって口へと運ぶ。もう片方の手ではザーメンを毛皮へと塗りこめる。時折口をもごもごと動かしているのは、ザーメンを舌で転がしているのだろう。

  しばらくの間そうしてザーメンを堪能していたが、やがて毛皮の上にへばりつくザーメンが消えうせるとおれの方をぎょろりと見つめた。その瞳はもう、前とは違う。おれを見てくれたときのあの優しい光が無い。

  

  「ふへぇー❤❤ごしゅじんしゃまぁ❤❤❤とーってもきもちよがったですぅ❤❤のーみしょぐちゃぐちゃになっでぇ❤ザーメンこんなにぃ❤ああぁぁぁ❤❤❤」

  

  さかんに舌で口の周りを舐めとる。マンコもきゅぅきゅぅとまた蠢きだす。射精の幸福感が収まって、寂しくてたまらないのだろう。肉便器として完成したオルドでは、一発ザーメンをぶちまけた程度では満足できるはずもない。

  愛おしいご主人様に、おれにもっとちんぽをおねだりしようと巻きつけた手足をこすりつけてくる。

  

  「ごっご主人様ぁ……もっとぉ❤❤もっどオマンコごんごんしてくだしゃいぃい❤❤❤」

  

  媚びるには不向きな体躯で、それでも懸命に甘えてくる。所作も甘ったるい声も、その全てに偽りは無く、おれを求めているのだと分かる。

  ちんぽをはめられているだけでは我慢できない。激しく腰を叩きつけて、便器らしく扱って欲しいのだとおねだりをしている。

  「ああ、いいよ。いっぱい可愛がってやるからな」

  

  おれが返すのは微笑み。腰を降ろしたオルドの上にぴったりと抱きつくと、とがった顔を近づける。何も言わなくてもオルドは答える。口周りをぺろぺろと舐めてきたあと、薄っぺらい舌をおれの口内へ。

  

  「んっ❤❤んうぅぅ❤❤んん~~~~❤❤❤」

  

  雌の喘ぎ声がおれの口内で暴れ周り、むっちりと張った大胸筋をおれの雄胸に押し付けられる。もう使うことは無いであろうちんぽも、おれの腹へと擦り付けてくる。速くちんぽを動かして欲しい、たっぷりと雄マンコに種付けして欲しい。そんな言葉が聞こえるようだ。

  オルドは躊躇わない。怯えない。我慢もしない。肉便器らしくただおれのちんぽを求めるだけ。もう戻れない。戻る必要も無い。オルドもおれも、これを望んでいるのだから。

  

  「ぷ、はぁ…よし、動かすぞ。孕むまで犯してやるからな」

  「ひゃいぃ❤❤❤いっぱい種付けしてくだしゃい❤いっしょーごしゅじんしゃまのおちんぽにお仕えします❤❤だかりゃ、ずーっと使ってくださいね❤」

  

  ちんぽの熱で蕩けた声を吐き出して、おれの鼻先へとキスをする。おれももう一度だけ、キスを返す。舌は絡め合わせない。

  胸をくっつけあって、心臓の鼓動を確かめ合って。ぎゅっとお互いの背に手を回して、筋肉だらけのごつい背中を撫で回す。

  

  「ごしゅじんしゃまぁ……❤❤❤愛しております❤❤」

  

  おれの腹に押し付けられるかたいそれ。嬉しさでひくひくと痙攣する顔。どちらも隠すように覆いかぶさる。

  腰を動かせば嬌声が響く。何度もご主人様と叫んで、おれを愛していると緩んだ笑みを向けてくれる。

  

  「おれも愛してるよ、オルド」

  

  オルドに在るのは愛ではなくもっとおぞましいものだ。

  性欲と獣欲に酔っているだけ。薬によっておれを主人と認識しているだけだ。ちんぽをくれるから、気持ちよくしてくれるから媚びているだけ。ちんぽに依存しているだけ。愛情なんてものではなない。

  おれがオルドに向けているのも、愛なんて美しいものではないのだろう。依存しているだけだ。オルドの優しさに、匂い全てから離れられなくなっただけ。愛を囁きあってもそこに愛は無い。

  でも、それが正しい。おれとオルドの間にはもとから愛情なんて無いのだから。互いが互いに依存して、縛り付ける関係で良い。

  オルドがどれだけ愛してくれていても、おれは信じられないから。

  信じられなければ、何も無いから。

  目に見えない、信じられない愛情なんかよりも、確かにおれとオルドを繋いでくれる淫らな鎖があれば、それで良い。

  

  「オルド、オルド……愛してる」

  

  夏の空気で満ちているはずなのに、少しも熱く感じない。性の匂いも、甘ったるく毒々しい匂いも何も嗅ぎ取れない。おれが感じるのはオルドのぬくもりと匂いだけ。

  何かから逃げるように視線を彷徨わせれば、窓の外に星が見える。いつもオルドと見ていた星。

  煌く星に照らされるオルドは前とは何もかもが違う。毛皮は穢されて、笑顔はおれが求めたものとは違う。

  それでもおれは幸せだ。オルドに愛してると、こんなに素直に囁けるんだから。

  

  オルドはおれのせいで何もかも失ってしまったけど、おれをずっと憎むだろうけど。おれはあなたがいないと生きていけない。

  

  だから、お願いです。おれとずっと一緒に――[newpage]

  真っ黒な何かに流されている。

  丸い耳からは地鳴りのような音が響いてくる。口に含んだ液体を飲み込むと、歯が溶けそうなぐらいに甘い。花の蜜?砂糖?酒?どれとも違うがとても甘く人を狂わせる。その色は何も見出せないぐらいに黒い。

  真っ黒な激流の中を轟々と。必死に泳いで陸に上がろうとするが、流れは強くどうしても抗う事ができない。

  泳ぐうちに甘ったるい何かを飲み込んでしまい、頭が蕩けてゆく。呼吸が苦しくなる事も忘れて飲んでしまう。

  飲んでいると私の身体すらも黒くなっていく。山吹色の毛皮は黒く。白い胸と腹の毛も黒く。元々あった黒い縞々が分からなくなるほどに暗闇に染まっていく。

  

  染まっていく程に身体は重くなりどんどんと沈んでいく。暗い暗い川の底へと。

  浮き上がることを諦めて、ふと天を見上げると、そこには青空があるのだ。私が何よりも愛している、晴々とした空色が。

  そして私の意識は深く暗く黒い何かの底へと沈む。愛おしい空色をずっと見上げたままに。

  

  ****

  

  「旦那。金の準備ができたぜ」

  

  耳障りな声に目を覚ます。

  周囲を見渡すとすっかり見慣れた光景があった。薄汚れた格好に剣を携えた男共。流れ者。冒険者という奴らだ。最近は一緒に仕事をすることも多い。

  ぼろっちい木製のテーブルには安酒と簡素な料理。どの男ども好色そうな目で私の身体をちらちらと眺めている。

  

  「おいオルドの旦那。聞いてんのかよ――金の準備ができたぜ」

  

  そしてカウンターの向こう側で私を呼ぶ痩せた鼠人。私が毎回依頼を受ける酒場であるとようやく脳が理解する。

  依頼の達成を報告しに来たは良いのだが、待っている間に眠りこけてしまったようだ。しかし不思議な夢だった。不快ではないが、心地よくもない。私の胸を不安にざわつかせるもの。何か大切なことを忘れている気がする。おかしな話だ。私の何より大切な存在はいつでも私の傍らにあるというのに。

  

  「旦那ぁ。ボケッとしてねえでよ。さっさと依頼の品を見せてくんねえか」

  「む。そうだったな。失礼した」

  

  鼠人の言葉で意識を現実へと引き上げる。所詮は夢だ。気にしても無意味。胸がざわめくのもすぐに消えてしまうだろう。さっさと金を貰ってやるべきことをしなくては。

  

  「ほら、依頼の品だ。住民を脅かしていたオオカミ討伐の証として、耳を40。それと指定されていた通りの薬草。確認するが良い」

  「あいよ。へへ、旦那はいつも仕事が早くて助かるぜ。そんなナリしてんのに、すっげぇ戦士様なんだもんなぁ」

  

  鼠人が下卑た声を出しながら私の身体をつま先から丸い耳まで視姦する。ねっとりとした視線は私を情夫か何かとしか思っていないようないやらしいものだ。

  それも当然であろう。今の私の格好は情夫でもしないような淫らなものなのだから。

  

  「そんなナリ、とは言ってくれるな。私の格好の何処がおかしいと言うのだ?言ってみるが良い」

  

  自分でも分かりきっていることを鼠人に、そして背後から私に視線を浴びせている男共にも尋ねる。

  今の私の服は――いや、服とさえ呼べるものではない。私が身に纏っているのは鎧とサンダル。下着のみだ。

  まともな鎧ならば問題無いだろう。しかし、金属製の鎧が覆っているのは腕とすねの部分だけ。つまり私の肉体の大部分が丸出しになっているのだ。

  

  「何って…へへ。そのでけぇオッパイも、ケツも丸出しで。しかもちんぽなんかよぉ」

  「ふん?私のちんぽがどうした?ハッキリと言ってみろ」

  

  そして何よりも酷いのが私の下着だろう。面積のほとんど無い紐パンであり、でかいけつたぶを割り開けばぷっくりと熟れた盛りマンが隠し切れないほど。そしてちんぽを覆う布地も薄く、ちんぽの形をくっきりと浮き立たせている。材質は先走りをだらだらとこぼせばスケスケになってちんぽが見えてしまう真っ白な布。

  私の山吹色の毛皮に映えるに違いないと王都を立つ前に購入したものだ。ご主人様にちんぽをおねだりする際に非常に役立ってくれている。

  こうして、粗野な男どもに私の肉体を見せびらかす時にも。性欲に満ちたまなざしを私の股間へと集中させ、昂ぶらせてくれる。

  

  「ほら❤私のちんぽが何かおかしいとでも❤❤言ってくれなければ分からぬぞ❤」

  

  身を乗り出すとちんぽと金玉だけをカウンターの上へと乗せる。男共のいやらしい視線ですっかり発情してしまった私のちんぽは既に勃起しており、紐パンの布地を押し上げている。先端が濡れているのは先走りのせいだ。シミからは玉となって先走りが垂れて、カウンターを汚している。

  しかし鼠人は文句を言う様子は無い。それどころか、鼻先をくっつきそうなばかりの距離で私のちんぽを見つめている。

  

  「おかしいなんてとんでもねえや…でっけぇし、匂いもすんげぇぜ。鼻曲がりそうなぐらいに雄臭ぇ」

  

  クンクンと鼻を鳴らすと私のちんぽに鼻息がかかってちんぽがビクビク痙攣する。紐パンで吸収しきれない先走りは鼠人の顔へとかかってしまう。鼠人はそれをうまそうに舐め取りながら目をぎらつかせる。雄が雌を見るときの、私のマンコを疼かせる目だ。

  

  「んふぅ❤そんなに臭いのかぁ私のおちんぽは❤❤❤」

  「ああこんなくせぇちんぽでよく人前に出られたもんだって感心するぜ。ちゃんと洗ってんのかよ?この皮かむり」

  「洗ってるぅ❤ちゃんと毎日洗ってるけどぉ❤❤いっつもおちんぽ汁垂れ流してるから❤すぐ雄くっせえチンカスだらけになってしまうんだ❤❤❤」

  

  私のおちんぽはいつもご主人様のお手で直接清めて頂いている。ちんぽだけではなく、行為の後はいつもマンコに残った種汁までも掻き出してくださるのだ。いつもいつもご主人様の慈愛と性器を弄くられる快感で、散々ザーメンをぶちまけた後だというのに射精してしまう。

  だから私のちんぽは清潔であるはず、なのだが汗を垂らして仕事をするとすぐにチンカスだらけの雄臭ちんぽになってしまう。ご主人様は薬物で肉体が変質していたせいだと言っていた。

  私の肉体は雄どころか雌ですらない肉便器だというのに、こんなにも雄臭い匂いをするなど自分が恥ずかしい。恥ずかしくてマンコも乳首もきゅんきゅんと疼いてしまう。

  

  「クッセェなぁオイ!乳首にピアスまで付けてる変態のくせにこんな雄臭ちんぽなんだもんなぁ。店に臭い付いたらどうしてくれんだよ?えぇ」

  「んっ❤す、すまない❤❤乳首ピアス見せびらかしてるド変態のくせに、こんなくっせぇちんぽをして、すまない…❤❤❤」

  

  両手で胸の先端に付いた銀の輪を弄くりまわす。もっと淫らな身体になれるようにとご主人様に付けてもらったものだ。何か欲しい物があるかと問われて、自分の身体を淫乱に改悪することをおねだりして本当に良かったと思う。

  私がご主人様の所有物である証をこうして見せびらかすことができるのだから。王都を発った時よりもはるかに肥大化した雌乳首。リングに指を引っ掛けてひっぱると、それだけで、おおぉ!乳首から射精してしまいそうなほど気持ちよい。顎がガクンとのけぞって、ちんぽが暴れだしてしまうのだ。引っ張るだけではなく、グリグリと回転させるど、あ、あああぁぁ

  「あっ❤❤あひぃいいぃい❤❤❤乳首❤メス乳首たまらんん❤❤ピアスぐりってずるど、お"ほぉお❤❤❤」

  「オイオイこんな所で盛ってんじゃねえよ変態。周りのお客さんに迷惑だろ?」

  「んほぉおぉぉお❤❤❤しゅまんん❤乳首良すぎでぇ❤❤がまんでぎないんだぁあぁ❤❤❤❤」

  「救えねぇ淫乱だな。こんな便器飼ってるあんたのご主人様に同情しちまうよ。なぁ、お客さん方もそう思わねぇか?」

  

  鼠人がわざとらしい口調で客達に声をかけると、揃って私を罵倒し始めた。淫乱。売女。恥知らず。色狂い。散々聞き飽きた侮蔑の言葉ではあるが、私には良く効いた。

  蔑みの視線と嘲笑は私という雌肉を更にとろとろに蕩かしてしまう。もっと、もっと罵られたいとけつを振ると鼠人がまたも声を掛けてくれた。この男とはすっかり顔馴染みであり、はしたない肉便器である私の煽り方を実に良く心得ている。

  

  「なぁ旦那。あんた乳首がアヘってるけどよぉ、本当はもっと感じる所あるんだろ?」

  「んっ❤❤そ、そうだぁ❤ごしゅじんしゃまにいーっぱい調教じでもらっでるがらぁ❤どこもモロ感なのだぞぉ❤❤❤」

  「だったらお客さん方にその感じるトコロ教えてやれよ。くっせえ臭いプンプンさせたお詫びにな?」

  

  鼠人が向ける嘲笑に、私の身体は自然に動いてしまう。お詫びなんて私の身体を火照らせるだけの欺瞞に過ぎない。恥ずかしいところを見てもらいたい。毎日使って頂いている自慢のおまんこを、見せ付けてやりたい。それだけだ。

  カウンターに手を付くと、がに股になってけつを突き出す。それだけで後ろの男どもがざわめいた。

  

  「ふーっ❤❤ふうぅうう❤❤❤どうだぁ❤❤これが私のモロ感おまんこだぞぉ❤❤」

  

  虎柄の双丘、その中心にあるのはまさしく雄膣としか形容できないものだ。常に発情してとろとろで、ちんぽか乳首をいじれば噴火口のように淫液を噴出す盛りマンだ。

  こうしてけつを突き出す姿勢を取れば、おまんこの入り口だけではなく薄っすらと内部までも見ることができるだろう。

  勃起ちんぽに引っ張られたせいで紐パンがまんこに食い込んで、より淫猥になっているそれは男どもに注視され喜びの涙を溢れさせている。

  

  「んひい"いいぃ❤おまんこに紐くいこんでるぅ❤❤❤いじっで、な"いのにおまんこきもちいぃいい❤❤❤」

  

  助けを求めるようにでかけつをゆさゆさと振ると、男どものざわめきが大きくなった。紐パンは完全に下着として役立たずになって、私の先走りをびしゃびしゃと床に垂らすばかり。おまんこに快感を与える為の性玩具としてしか機能していない有様だ。

  ちんぽをひくつかせるだけでまんこに刺激がいき、ブルンとちんぽを左右にふれば入り口を擦られる快感に白目をむいてヨダレをこぼす。

  今の私は自分の身体に触れてすらいない。にも関わらず恥辱と紐パンからの刺激だけで絶頂しそうになっているのだ。

  

  「あぁんっ❤❤イグッ❤いっちゃうぅうう~~~❤❤❤こんなところで雄臭ザーメン出しちゃうぅうう❤❤❤」

  

  鼠人に見下され、男どもの荒い息遣いを感じるだけで背筋に電流が走る。下半身が震えて、崩れ落ちそうになる。ザーメンをぶっぱなしたい。雌穴をかきまわして男を誘いたいという欲求が私の胸に湧く。紐で擦られる程度では物足りない。ちんぽが欲しい。私のケツマンコにいっぱい種付けして欲しい。

  

  「頼むっ❤❤ちんぽくでえぇ❤❤❤わだしの淫乱オマンコにちんぽハメハメしてくでえぇぇえ❤❤❤」

  「毎度毎度。うちの店に来るたんびにケツ振ってちんぽおねだりしてるけどよぉ、てめぇの彼氏さんに申し訳無いとか無ぇのか?おれならこんな淫売が恋人ならとっととブチ殺してるけどな」

  「ちっ違うぅ❤❤ごしゅじんさまはごしゅじんしゃまで、ぁ恋人なんかじゃないんだぁ❤❤❤わだじに好きなだけオマンコして良いって許しでくれでるんだぞぉ❤❤へへぇ❤」

  

  ご主人様のことを口に出すだけで顔がほころんだ。素晴らしいちんぽを持つご主人様は、好きなだけちんぽを貪って良いと私に許しを下さったのだ。ご主人様のちんぽが一番私をきもちよくしてくれる。一日どころか半日ちんぽをもらえないだけで狂い死んでしまう。だが一日中交尾ができる程ご主人様に体力は無い。

  自慰をして必死にマンコの疼きを抑えている私を見たご主人様が、他の男とオマンコしても良い。法に触れるような行為や、公共の場所以外でなら好きなだけちんぽを咥えこんでも良いと言ってくださった。自慰だって自由だ。気持ちよくなることを何も我慢しなくても良いと慈悲深いご主人様は笑顔を向けてくださる。

  「そうかそうか変態カップルさんなんだなぁ。なら遠慮はいらねぇな、あっしとお客さん達で輪姦してやるよ。嬉しいか?」

  輪姦。言われてマンコ肉がひくつきブジュッと淫液を漏らす。この人数の男のザーメンを注がれれば腹は妊婦のように膨れ上がるだろう。想像しただけでちんぽから漏れる先走りの量が増えた。腰をへこへこと振って、後ろで見ている男どもにちんぽをくれとアピールをする。

  だが鼠人は私が返事をしなかったのが気に食わなかったらしい。紐パンを掴むと、まんこに食い込むように思い切り引っ張ってきた。

  

  「おい聞いてんだから返事しろや!淫乱マンコ使ってもらえて嬉しくねえのか?ああ!?」

  「ぐひゅぅぅぅううう❤❤うれじぃでずぅうう❤❤❤皆さんのザーメン処理に使っていただいで、ありがとうございます❤がんばって、ご奉仕させていただきますぅ❤❤❤」

  

  軽くくいこむだけでイキそうなのに、紐が千切れそうな力を加えられれば私はアヘ顔を晒して腰をくねらせるしかなかった。ちんぽから流れる先走りは白く濁っており、床を汚してしまう。どうせ私が舐め取って掃除をするのだから構わないか。もっとけつとちんぽを振って、男を誘うことだけ考えれば良い。

  

  「マジでたまんねえケツしてやがんな…俺が最初使わせてもらうぞ」

  

  必死にけつを振る私に欲情したのか、ガタイの良い馬人が近づいてきた。私は週の半分ほどはこの酒場で輪姦されているが、見ない顔。格好からして新しくこの街にやって来た冒険者だろうか。つまりは、私の経験したことの無いちんぽがもらえる。しかも私に劣らないぐらいの筋骨隆々とした体躯だ、立派なちんぽに違いない――期待と嬉しさがマンコから蜜となってあふれてくる。猛者との立会いに心踊るのは、騎士だった者としての性であろうか。

  がっしりと尻肉を掴まれると、もう耐えられない。ちんぽが欲しいとマンコからも口からもヨダレを吐いておねだりしてしまう。

  

  「あ、あぁっ❤❤はやくぅ❤はやくちんぽくだしゃいいぃいい❤❤❤おまんこうずうずして我慢できないぃい❤❤」

  「すげぇ身体してんのに雌豚と変わんねぇな。焦んなくてもブチこんでやるから、壊れるんじゃねえぞ!」

  

  馬人は私のけつが逃げられないようにがっしり固定すると、慣らしもせずに一気にちんぽをぶちこんできた。

  私のマンコは屈服済みの貧弱なマンコであり、どんなちんぽであろうと快感を得てしまう。それでもご主人様の鮫ちんぽに毎日ハメて頂いているおかげで快感には多少の耐性ができている。そこらの男のちんぽ程度を突っ込まれただけではアクメをしないし、奉仕をする余裕もある。

  この馬人も立派なちんぽを持っていそうだが、肉便器として熟達した私のマンコならばすぐに腰砕けになる事はあるまい。ご主人様のセックスとは違って、ゆっくりとセックスを楽しめるかもしれないなどと油断していた。

  

  「お゛っほぉぉお"おおぉぉおおおぉおぉおおっ❤❤❤❤」

  

  私の慢心は馬人がちんぽを突っ込んだだけで粉砕された。特別なことなんて何もなく、ただちんぽを根元まで差し込んだ、ただそれだけで絶頂したのだ。

  私の包茎ちんぽからは押し出されたようにザーメンが噴出し、強烈過ぎる淫激に耐え切れずぐるりと白目を向いた。

  

  「い゛っ❤い"ぃいぃ❤❤❤太い"いぃい❤❤❤あっあ"っちんぽ、あ゛あぁぁ❤❤❤」

  「どうだ?おれのちんぽは。娼館のねーちゃんにもでかすぎるって断られちまうんだ」

  

  馬人の言う通りその大きさは規格外だった。太さも長さも私とは比べ物にならない。硬度こそ無くナマコのようであったが、全く気にならない。むしろその柔らかさのおかげで私のマンコの奥まで難なく侵入してくる。

  私の直腸は当然として、結腸までもまっすぐに形を整えてしまうほどの巨根なのだ。腹の中をみちみちと征服される圧倒的な快感に、ただ無様に息を吐き出すしかできなかった。がくがくと痙攣して倒れこみそうになる私のけつ肉をぺしぺしと叩くと、生臭い息を吐きかけながら馬人が囁く。

  

  「てめえみてえに頑丈そうな便器なら遠慮しなくていいよな?アクメ死ぬまでハメてやるから覚悟しとけよ」

  「はっはひぃぃい❤❤おねがいしまずぅ❤淫乱オマンコおもいっぎぃ❤❤❤ちんぽしゅんごい"いぃオマンコガン堀りざれでるぅうぅうう❤❤❤」

  「まだ軽く動かしただけだろうがだらしねぇマンコだな。ガン堀りってのはなぁ、こうやんだよ!」

  私のけつをバシンと叩くと、馬ちんぽが激しく律動を開始した。

  嵐のように私の中を蹂躙するちんぽは、あらゆる性感を潰してヒダを伸ばして少しの優しさもなく私の中を抉る。

  結腸をゴンゴンと突き刺されると私の脳みそまでもちんぽが届いているような錯覚に陥る。ご主人様には遠く及ばないが、乱暴で私をぶち壊しそうなセックスに私のちんぽからはザーメンが漏れっぱなしになっていた。

  

  「んほぉおぉおおぉおぉお❤❤❤うまちんぽしゅんごぃいぃいい❤❤ごわれるう"うぅ❤❤❤こわれでアクメとまんない"いぃいぃい❤❤❤❤」

  「こんな淫乱マンコが壊れるわけねえだろ!もっとマン肉絞めて奉仕しろ!ちんぽ抜かれてえのか!」

  「はひいいいぃぃん❤❤オマンコしめまずうぅううぅ❤❤だがらやべないでくだしゃいぃいぃ❤❤❤❤」

  

  必死にマンコを絞めようとするが、あまりの快感に下半身に力が入らなかった。だらしのないマンコでちんぽをしゃぶるので精一杯だ。

  それが気に入らないのか、馬人は何度も私の尻を叩く。叩かれる度に痛みでマンコが痙攣して、ちんぽを絞めつけてアクメが来る。叩けばマンコを絞めることが分かった馬人は更に強くけつを叩いて、と私の尻肉が毛皮の上からでも分かるほどに真っ赤になるまで尻肉を甚振られ続けた。いたいときもちいい。それだけが私の頭の中をかき回して、泣き叫びながら必死に許しを請うしかなかった。

  

  「ゆるじでええぇぇ❤❤❤いだぐできぼちよすぎでしんじゃうぅううぅう❤❤❤❤」

  「はは、見ろよこいつの顔!グチャグチャにして泣いてみっともないったらねえぜ!」

  「顔もですけどちんぽひでぇや。お客さんが腰振るたんびにちんぽからくっせぇザー汁噴いてますぜ」

  「ケツ振って誘っといて情けねぇなぁ。おい、あんたらもこいつ虐めてやれよ。なかなか楽しいぜ?」

  

  馬人が声を掛けると、周囲でちんぽを弄くっていたギャラリーが私の身体に手を伸ばし始めた。

  カウンターに突っ伏して喘ぐしかできない私の全身を弄ってくる。ちんぽをバシバシと引っぱたくのは当然として、全身にちんぽをこすり付けられたり耳の中に舌を突っ込まれたり。尻尾が引っこ抜けそうな力で引っ張ってくる者までいた。

  嬲るとしか言い表せない光景であろう。まともな精神をしていれば苦痛しか感じないのであろうが、私にとっては天国にいるような心地だ。雄どもに囲まれて見下され、玩具として扱われる。これ以上の幸福があるだろうか。

  マンコを蹂躙される快楽と全身を弄くられる雄の掌の感触。両方にむせび泣いていると、私の乳首に突然快感が生まれた。まともに動かない頭をどうにか動かしみてみると、立ちバックをしている私の下に二人の獣人が潜り込んでいた。

  

  「わーおっちゃんの乳首またデカくなってない?」

  「もう女の乳首よりでっけぇよなぁ。おれたちでしゃぶってやってるおかげだな」

  「あひゃぁあぁあ乳首っ❤乳首やびゃいぃいいぃいぃ❤❤❤」

  

  私の乳首を抓んだり指で転がしているのは白と黒の猫人達だった。くすくすと笑いながら、私の乳首を虐めている。

  この二人には見覚えがある…というかよく知った顔だ、この辺りで活動している新人の冒険者だ。二人では困難な任務を私が手伝ってやってから、正確には依頼の後に私を二人でハメ倒してから、しょっちゅう一緒に依頼をこなしている。終わった後には私の乳首を二人がかりでしゃぶるのが恒例だ。

  

  「最初会ったときはかっこいーおじさんだと思ったのにねー?」

  「こんな淫乱だとは思わなかったよなー。怪物退治が終わったらその場でセックスしようって誘ってくるんだもん」

  「森の中で突然ちんぽしゃぶってくるとか頭イカれてるよね。何であんなことしたの?」

  

  軽蔑の視線を向けてくるが、そもそもこの猫人達と依頼をしようと思ったのは、若くて童貞臭いちんぽの為なのだ。昔は歳若い騎士達の模範となっていた身だ。若者を導いてあげたい、立派な雄に育ててあげたいと思うのは仕方のない事なのだろう。

  実際に童貞であった猫人達は、私がちんぽを舐めてあげただけで青臭い精液をいっぱいぶちまけてくれた。ご主人様には無い可愛らしさに胸がときめいた私は小ぶりのちんぽ二本をたっぷり可愛がってあげた。二本同時にしゃぶってやったり、二人まとめて授乳手コキしてやったり。当然童貞卒業させてやったのも二人同時だ。二本刺ししたちんぽが同時に精液を吐き出すのはたまらない快感と優越感だった。

  もっとも私が優勢であったのは最初だけであり、童貞卒業してからは二人で私を調教してくる。今、私に問いただしながら乳首を虐めてくるように。

  

  「あ"ぁあぁぁ❤❤ちくびもう引っ張らにゃいでぇええぇ❤❤❤マンコっ❤マンコごんごんざれでるがらぁあぁ❤❤」

  「やめて欲しいならさーあんなところでちんぽねだった理由言えよ変態」

  「ごめんなしゃいぃい❤どーてーちんぽ欲しぐっで我慢できなかったんだよぉおぉ❤❤❤」

  「童貞ちんぽかぁ。おかげでタダマンコ使えるからいいんだけどさ、便器の分際で調子乗りすぎじゃない?」

  「乳首しゃぶられただけですぐに泡吹いてアクメしまくるくせにな。ほら、皆にも乳首でイクところ見せてやれよ」

  「やッぢぐびッ❤❤ほっこ゛ぉお"おぉおおぉぉぉおぉおお❤❤❤イッグゥゥウゥゥウ❤❤❤❤❤」

  

  猫人の片割れは、嗜虐性を帯びた笑みを浮かべると私の乳首をぱくりと口に含んだ。そのままじゅるじゅると乳首を吸ってくる。乳輪ごと引っこ抜けてしまいそうな強引な吸い付き。マンコと全身を嬲られているだけでイキまくっている私だ。モロ感乳首をさらに攻められれば堪えられるはずもなく、アクメをキメてちんぽからはザーメンの代わりにビュッと潮を吹いて猫人達を汚してしまう。

  

  「わーすごいすごーい。乳首かたっぽしゃぶられただけで潮吹きしちゃったねー。もう一個もしゃぶったらアクメしすぎで死んじゃうかもねー?」

  「や゛あッゆるじて゛ッ❤❤ん゛ぁ゛ッ❤❤あ゛か゛あぁああぁ゛あ゛あ゛~~~~~❤❤❤❤」

  

  許してと叫んでも無意味に決まっている。もう片方の猫人も乳首をねぶり始める。力任せに乳首を吸引されるのとは違う。ねちっこく乳首を甚振ってくる。歯にピアスをはさんで乳首を引っ張って、舌でカチャカチャと転がして、猫科のざらざらとした舌で乳首だけを舐めてくる。私の乳首がどう攻められるのが弱いのか完全に把握されている。この猫人がその気になれば乳首だけで私がイキ狂うまで絶頂させられるだろう。

  私の半分以下の年齢。息子よりも若い少年達に完全に屈している。私はなんと惨めな便器なのだろう。乳首もマンコも全身が気持ちよいが、自分が貶められたのだと実感できるのもたまらぬ快感だ。

  

  「お"っ❤お"っ❤お"っ❤お"っっひょぉぉおぉおおぉお❤❤❤おまんこと乳首でいぐのとまんないのぉぉぉおおおおお❤❤❤❤」

  「んっ、ちゅ。ぷはっ。うわまたイっちゃったねーおじちゃん。何十発目だろ」

  「せっかくだし金玉空っぽになるまでイっちゃえよ。ほらほら」

  

  乳首をガジガジと甘噛みされれば舌を伸ばしてイく。背筋を反らせて乳首攻めから逃げようとしても猫人の口はそれを許さない。逆に乳首が余計に引っ張られて快感が大きくなるだけだ。ドス黒く変色した雌乳首はありえないほどに伸びてしまっている。千切れないのが不思議なぐらいだ。

  いつの間にかちんぽを動かす速度を緩やかにしていた馬人は、乳首攻めで悶絶する私を見てくつくつを笑いを漏らす。

  

  「くくっ、マンコだけじゃなく乳首もド淫乱なんだな。さっきからイキまくってマンコ絞まって最高だぜ」

  「あーいいなぁ。僕も早くおじちゃん使いたーい」

  「そうだそうだ。皆待ってんだし早く終わらせてくれよおっちゃん」

  「もーちょい待てって。こいつのマンコがやめないでって離してくんねぇんだよ」

  

  馬人が腰を引けばマンコが蛇の口のようにすがりついてちんぽを引きとめる。それを見たギャラリーは一層興奮して雄の体臭を強くした。数十人以上の男どもが私に欲情して、犯そうとしている。酒場は雄から発せられる体臭と熱気でいっぱいだ。この匂いを嗅ぐだけで私の脳髄までもが蕩けてしまいそうで、顔は絞まるマンコに反してでろりと絞まりのない笑顔を作る。

  

  「ひっでぇ面。生きてて恥ずかしくねェのかよ淫乱」

  「恥ずかしいとか考える頭も無いんだろ。ほらちんぽ擦り付けられて喜んでやがる」

  

  肉便器の無様な笑顔に嗜虐性を刺激されたのか、私の肉体を弄るちんぽと手の動きがより淫らになっていく。肉便器ちんぽを包むぶ厚い皮をつまんでひっぱって、ちんぽをすっぽりと覆い隠そうとして。ちんぽでいっぱいの盛りマンの入り口を手荒く引っかいて。金玉をつぶれかねない力で握りられる。

  乳首とマンコだけでイキ死にそうになっている私だ。それを更に気持ちよくしてくれるこの雄達の優しさに胸がいっぱいになる。まだ死んでいないのが不思議でならないほどに私の全身は快楽でいっぱいにされている。

  

  「死ぬ゛う"うぅうぅうう❤❤❤オマンコも"ぉ❤❤ぜんぶきもちよずぎで死んじゃうう"うぅぅうぅ❤❤❤❤」

  「ははっ死ねよ死ねよ!ハメられて死ぬとか最高に馬鹿みてぇだな!オラ馬鹿面のまま死んでみろって!」

  「結構格好良いのにこれじゃ台無しだねぇ。まーヤリマンおじちゃんにはぴったりの顔だしいいのかな」

  「幸せそうだしいいんじゃね?ほら、何にも出なくなったのにちんぽビクビクさせてるし」

  

  私の金玉は射精のしすぎでもう空っぽになってしまったようだ。代わりに潮をぷしゅぷしゅと吹いていたが、それも打ち止め。まだ一人も射精させていないのに私の気力も何もかも尽きようとしている。

  何もでなくなり暴れるだけになったちんぽを見て猫人が、馬人が、私を犯す全ての獣人が嘲笑を浴びせる。私はちんぽを恵んでくれる雄達が喜んでくれているのがただひたすらに嬉しくて、マンコをひくひくと蠢かせた。

  

  「ぐっ!マンコ急に絞めつけてきやがって…!いいぞ!出してやるからなマゾ猫!」

  「ひゃいぃいぃぃい❤❤❤出しでぇ❤❤淫乱オマンコにびゅーびゅー種付けしてくらしゃいぃ❤❤❤」

  

  更に具合をよくしたマンコに気を良くしたのか、馬人のちんぽがどんどん硬くなり血管を浮き立たせる。モロ感マンコは脈動するのを感じ取る。私の身体に擦り付けられているちんぽ達も同様だ。皆息が荒くなり、目を血走らせ私という肉便器を見下す。

  私が待ち望んでいた射精の兆候。来る、ザーメンが来る。孕ませて欲しい、私を便器に相応しい姿にして欲しいと願う。そして、馬人のちんぽが私の一番奥に叩きつけられる。

  

  「うっぐおぉぉぉお!イクぞ!」

  「あ"っひゃぁぁぁああああ❤❤❤❤」

  

  結腸の壁にザーメンがドバドバとぶちまけられる。デカマラでなくてはできない、私の全てを征服し、組み伏せて自分の物にしてしまうような雄の種付け。自分を犯しているちんぽの素晴らしさと肉便器である自分を実感できる最高の瞬間だ。

  馬人の射精に続いて、私を取り囲んでいた雄達も射精する。かつては貴族の女共が褒めそやした毛皮が雄臭いザーメンで染められる。最後に絶頂するのは私だ。乳首をしゃぶっていた猫人達が示し合わせたように乳首を吸い上げたのだ。

  身体の内にも外もザーメンでいっぱいにされるだけでも幸福感で絶頂してしまうのに、淫乱な乳首を弄くられれば耐えられるわけがない。

  

  「お"っ❤❤お"おぉぉおぉお~~~~~❤❤❤」

  

  私の口から出るのは言葉ですらない媚びた声だけ。ケツマンコ襞にザーメンが染みこむたびにアクメをして意識が途絶え、乳首を吸われる快楽で無理やり引き戻される。快楽を処理しきれず焼きついている脳みそには言葉を紡ぐ力など残ってはいない。

  肉体も立っているだけの力を失った。両膝ががくりと崩れ落ち、馬人が用済みとばかりにけつ肉を離せば、ザーメンだらけの床にべちゃりと倒れこむ。

  ちんぽが抜けて乳首攻めからも解放されたのにアクメが止まらない。絶頂から降りられない。きもちいいのが止まらない。

  全身をビクビクと痙攣させて毛皮にザーメンをなすりつけてしまう。恐ろしいぐらいに幸福なのに舌も震えて何も言葉にできない。もっとちんぽが欲しいのに。おねだりしたいのに。

  

  「―――ふへっ❤❤ひひひ、ひぃ❤ひゅっ❤❤へへへ❤❤❤」

  「あ゛ー、すっげぇ出たわ。ハマっちまいそうだわこのマンコ」

  「よっぽど出したんだねーおじさん。便器のおじちゃんもアヘ顔で笑ってるよ」

  「大丈夫かこいつ?ぶっ壊れたんじゃね?」

  「元々イカれてんだし壊れても大丈夫でしょ。次誰使う?」

  「んじゃあっしが。まずは口マンコを使わせてもらいますかね」

  床に突っ伏している私の鼻先にちんぽが突き出された。ドス黒く蔦のように血管を絡みつかせた、私を気持ちよくしてくれる素晴らしいちんぽだ。この数ヶ月、酒場の主である鼠人はこのちんぽで私を幾度もアクメ漬けにしてきた。屈服マンコの感じる所をガツガツと穿ち、弱点である結腸の奥を何時間でもねちっこく責め立てる。貧相で醜いこの小男のちんぽに、私は完全に負けてしまっているのだ。

  

  「ほら、ボケッとしてねえで教えたとおりにしゃぶれよ淫乱」

  

  頭を動かす気力も無い私の口マンに雄臭ちんぽが突っ込まれる。そうすれば動かないはずの私の舌がちんぽに勝手に媚びてしまう。この数ヶ月で私はすっかり躾られてしまっている。

  初めてこの店を訪れた私を口説いてきた時は、身の程を知らぬ愚か者だと内心見下していたものだ。ご主人様の極太で調教された私だ。こんな租チン臭い小男と寝ても全く楽しめないだろうとたかを括っていた。

  

  「大分素直になったなぁ。最初は黙って私のマンコに突っ込んでいればいいだとか舐めた口聞いてたクセにな?」

  「んっ❤ふぉーしひゃへ❤はりふぁへんへひひゃ❤❤ひょんひゃひ、ひゅごいおひんふぉ❤❤❤」

  「はは、何言ってるかわかんねぇよ。あっしの性処理に使ってもらってそんなに嬉しいのか」

  

  それが思い上がりだとすぐに思い知らされた。指と舌だけで私を数え切れないぐらいメスイキさせて、屈服した私がちんぽをハメてくださいとおねだりすれば小便を漏らすまでハメ殺された。金玉が空になっても許してはもらえず、子どものように泣いて許しを請うてから漸く特濃ザーメンを種付けしてもらった。精力も技巧もちんぽも並外れた雄の中の雄。ご主人様がいなければとっくにこの男専用の肉便器なっていただろう。

  「うれひーれふ❤❤これからもいっひゃいおひんふぉくらひゃいね❤❤❤」

  「ああいいぞぉ。仕事はキッチリこなすしマンコの具合も良いしな。本当にお前が来てくれて良かったよ」

  見下ろされながら喉マンコをガツガツ使われると嬉しくて、ちんぽが空打ちしてしまう。私の方こそこの街に来て本当に良かった。この鼠人や街の雄達に出会えて幸せだ。

  ご主人様のお体が優れないときは鼠人にちんぽをねだりに行けば良い。ご主人様にたっぷりハメてもらった後も、体力が残っていれば適当な雄を誘えば良い。依頼を受けに酒場に来るときは鼠人に毎回ハメてもらっているし、依頼を報告しに来たときはご褒美に輪姦してもらっている。組んだ冒険者とセックスするのは恒例になっている。おかげで私と一緒に依頼をこなしたいという雄の誘いが毎日来るのだ。

  私はなんと幸せなのだろう。今もこうしてたくさんの雄が私を取り囲んでいる。私に滾る精力をぶちまけてやろうと目を血走らせている。はやく私のマンコを使って欲しい。しゃぶっていたらマンコの疼きが加速しているのだ。

  

  「は、はやふぅうぅう❤❤ひゃやく、マンコハメハメしてええぇ❤❤❤オマンコうずうず止まんないのほぉぉお❤❤❤❤」

  「ケツ振っちまって堪え性の無い便器だな。ほら、お客さん方も。見てるだけじゃつまらねえしょう。もっとこいつ使ってやりましょうよ」

  「じゃあ次はおれがマンコ使うかな。あんだけ種付けされたのにクパクパ言ってやがる」

  「ワシは手コキさせるか。ほれ、休んでないでちんぽ握らんか」

  「ここにいる全員満足するまで帰さねえからな。死ぬ気で奉仕しろよ」

  マンコにちんぽがぶちこまれ、目の前に何本もちんぽが差し出される。臭いも大きさも形も違うたくさんのちんぽが。このちんぽすべてが満足するまで私は使ってもらえるのだ。 優しい雄達だ。こんなにも慈愛に満ちた雄達は故郷にいなかった。騎士団の連中なんてあんな雄臭い身体をしているのに一度も私とセックスしたがらなかった。情けないインポ野郎共だ。

  ここでは違う。こんなにも優れた雄どもに犯して、アクメさせてもらえる。終わるまでに私は何度絶頂するのだろうか。どれだけ種付けされるのだろうか。これから始まる淫欲に塗れた時間を思うとにやつくのが抑えられなかった。

  ****

  

  全ての雄達が満足する頃には、すっかり夜になっていた。

  ご主人様は心配されるだろうか?ちんぽを貰えないかもしれない。でも報酬としてかなりの金を貰えたし、鼠人に大金を払い身体に良く効く薬草や高級品の蜂蜜や果実、食べ易く消化に良い物をたくさん手に入れた。きっと許していただけるだろう。それどころか褒めて、たくさんちんぽをハメてもらえるかもしれない。最近お体が優れなく、あまりオマンコしていただけないからマンコがうずうずとして仕方ない。

  

  「ご主人様、ごしゅじんさま」

  

  ぶ厚い雲に夜空も覆われてしまい、星明かりすら無い。酒場からご主人様の待つ家までは民家も殆ど無く、不気味な静けさと暗闇が辺りを包んでいる。

  女子どもならばこのような道を歩きたがらないのだろうが、私は気にもならない。金目当てならば切り伏せるまでであるし、強姦しようというのならば喜んで股を開くだけだ。むしろ私が注意しなければならないのはこの街の治安を守る衛兵達であろう。

  

  「はあぁ…こんな格好を見られたら痴漢だと思われるのだろうなぁ」

  

  色情狂扱いされて取り押さえられる光景を考えると、口角が吊りあがる。なにせ今の私はほぼ全裸の上全身の毛皮がザーメン塗れ。尻穴からはザーメンが垂れているのだ。変態としか言い表せまい。見つかればすぐにでも牢屋にブチこまれるだろう。

  それとも、衛兵達の肉便器にでもしてもらえるのだろうか。既に衛兵の大半とはセックスをしている。巡回しているところを誘って路地裏でちんぽをしゃぶってやったり、鼠人に紹介されて衛兵の詰め所で抱かれたり、いろいろな形で抱いてもらっている。

  衛兵だけではない。冒険者も含めればこの小さな街の半分以上の雄は食っているのではないだろうか。

  

  「もう半年になるのか」

  感慨深く天を見上げる。猪の助けを借りて王都から逃れてからそれだけの時が経った。

  他の男のちんぽを咥えこんだ後にご主人様への待つ家へ帰る。夢のような毎日だ。故郷を捨ててご主人様とともに旅立って本当に良かった。あのまま下らぬ連中に囲まれていたのでは私はちんぽに飢えて死んでいただろう。そしてご主人様も心安らかには過ごせなかったに違いない。

  「…奴らめ」

  思い出せば今でも腸が煮えくりかえるようだ。娼館で痴態を晒した私に対しておかしな真似をされたのかとご主人様にあらぬ言いがかりを掛けた。全ては私が望んで変えてもらったのだと言っても聞き入れはしない。

  そして、私の息子だ。奴は私を批難するだけではなくご主人様に掴みかかって罵倒したのだ。すぐに私が殴り飛ばしてやったが、ご主人様は酷く怯えてしまった。

  牙が折れた口で父上に何をしたのだと喚いていたが私にとってはもはやどうでもいい事だった。元息子も屋敷も騎士団長としての地位も。

  ここにいてはご主人様と平和な暮らしはできない。そう決めて、国を出た。今は遠く離れた街で質素だが平和に暮らしている。

  「ただいま帰りました、ご主人様」

  

  自分でも分かるぐらいに弾んだ声を出して、ボロ屋の前で立ち止まる。街はずれにあるこの一軒家は以前私が住んでいた屋敷と比べ物にならぬほどみすぼらしい。だが私にとっては帰るべき家。尻尾を躍らせながら玄関をくぐる。

  

  「ご主人様……?」

  

  しかし、私を出迎えてる声は無い。いつもいつも、私が帰ってきたときはおかえりと声をかけてくださるのに。そしてご主人様が作った飯を食べて、風呂に入ってセックスをして。

  灯りすら無く真っ暗な家。物音一つ聞こえない。代わりに私の心臓がやかましく高鳴る。もしかしたらご主人様に何かあったのではないか。最近お体を悪くされていたが、倒れでもしたのならば。と一瞬だけ焦ったが、すぐに私の心臓は落ち着きを見せた。

  

  「ん……うん…」

  

  私の最も愛しいちんぽの主であるご主人様は、椅子に座って安らかな寝息を立てていた。手にはなにやらゴミのような物が詰まった箱を抱きかかえている。

  ほっと胸を撫で下ろしご主人様の顔を見てみれば、大分落ち着いているように思える。しょっちゅう吐いたり夜中に苦しんだりと、日に日に体調が悪くなっている。こんなにも穏やかな顔をしているのは久しぶりかもしれない。これならば起きたらちんぽをもらえるかもしれない…ああいや、今ご主人様のちんぽを貰ってもきっと許してくださるだろう。

  

  「ごしゅじんしゃまぁ……」

  

  あれだけザーメンを垂れ流したのに私のちんぽはもうガチガチに固くなっている。穏やかで優しいご主人様の顔を見たとたんにマンコが疼きだしてしまったのだ。やはりご主人様だ。鼠人のようなクソチンポではをいくらハメられても私は本当に満足なんてできない。ご主人様のぶっといちんぽを二本ハメされて気絶するまでケツマンアクメしなくては。ごしゅじんさまはいつでもちんぽをはめて良いと言っていたじゃないか。なら、ゆるしてくださるはずだ。

  

  「ご主人様、失礼します❤」

  

  ご主人様が抱きかかえている木箱をそっとテーブルの上へと避ける。中に入っていたのは望遠鏡に、小さな盾のような勲章。過去私が贈った物だ。こんな物を取っておくのは、やはり疲れておられるのだろうか。

  便器としてご主人様が鬱憤や性欲を晴らせるようにしなけれならないのに、恥ずかしい限りだ。今からでもしっかりとご主人様のちんぽにお仕えしなければ。ご主人様のズボンに手を伸ばすと、そっと脱がせていく。

  

  「んっ❤ああぁ❤❤ごしゅじんしゃまのちんぽ❤おっきい❤」

  

  萎えていても私のちんぽよりずっと逞しく、臭いを嗅いでいるだけで小さくメスイキしそうになる。私の脳の皺に刻み込まれた洗脳はこのちんぽこそ至上だと認識させる。

  粘つく唾液を絡ませた舌をスプーンのように伸ばしてエラのあたりをこそげとるように舐める。感じるのは少しの塩辛さと脳天まで麻痺させるような雄の臭い。ごしゅじんさまの雄らしさを全て濃縮したようなちんぽの味に私のちんぽも釣られて固くなっていく。

  

  「ふっ❤んん❤❤おちんぽおっきくかたくなってきてる❤❤❤」

  

  カリ首から裏筋へとうつると舌から上へ何度も往来させる。小さく震えるちんぽからは我慢汁がだらだらと流れて興奮を私に伝えてくれる。しゃぶっていないちんぽが可愛そうだから、精一杯気持ちよくなるようにと手コキする。

  ご主人様が感じてくれている事、我慢汁の味両方が私の脳を幸福感でいっぱいにしていく。口先を小さくすぼませて先端だけを含むと蝶が花の蜜を飲むように吸い上げる。ご主人様を起こさないように静かにちんぽ汁を味わっているつもりだが子猫がミルクを飲む時のような音が、ちんぽをしごくとグチュグチュという音がどうしても響いてしまう。

  

  「ちゅぷっ❤❤ちゅ❤んちゅぅ❤」

  

  ご主人様がまだ寝ているんだからという気遣いでは口と手の動きを止められない。だってちんぽがこんなに美味すぎるんだから。とめられるわけがない。

  亀頭をぱくりと咥えると舌先でグリグリと鈴口を刺激する。ご主人様が大好きな舌の動きだ。ほらこうすればちんぽ汁の量がもっと増えた。

  淫臭によって枷を外されたた私はちんぽを一気に喉奥まで突っ込むと大きくストロークする。何回も喉の壁にたたき付けられるが全く苦しくない。むしろ心地よい気分だ。飲み込んでいないちんぽは手でしごきながら顔に擦りつける。私の外も中もご主人様で汚される。

  

  「ん"ん"っ❤❤」

  

  ご主人様のちんぽで喉を犯される快感と鼻から侵入する雄の臭いで頭がいっぱいになり、下半身をくねらせてしまう。

  虎柄のけつを躍らせると羞恥心が湧き上がりゾクゾクと全身を快感が走る。できる事ならばこの痴態を誰でもいいから見せ付けてやりたかった。

  ちんぽを美味そうにほお張って、時に頬ずりして鼻面をこすりつけて顔面を淫汁塗れにする最高に幸せな姿を見せ付けてやりたかった。そうすれば私がどれだけこのちんぽに依存しているか誰でも分かるだろう。

  

  「おい、何やってんだよオルド」

  

  くしゃりと頭が撫でられる。起きる前に喉マンコに精液を吐き出して頂こうと思ったのだが起こしてしまったようだ。申し訳ありませんと謝りたいがちんぽに奉仕する手と舌を止める事ができない。私のちんぽもまんこも疼いているのだ。せめて胃とをザーメンでいっぱいにしてもらわないと収まりがつかない。幸いご主人様のデカマラから流れる我慢汁の量も増えてきている。すぐに射精するだろう。

  顔の上下運動を加速させて口をすぼめ、肉球で亀頭を擦っていると微かな喘ぎ声が降ってきた。感じているのだ。その喜びはちんぽに絡む舌と指の踊りをより淫靡にさせて射精を誘う。ご主人様に悦んでいただく為に特化した動き。すぐに雄臭ちんぽは絶頂を迎えた。

  

  「うっぐぅう!でっ出ちまうぅ!」

  「んぶっ❤お"げっ❤❤お"お"ごおぉお"おぉおお❤❤❤」

  

  私の口内はデカマラの味でいっぱいになり、喉奥に差し込まれたちんぽからぶちまけられる精液を食道で味わう。大量のザーメンは気管へと漏れて鼻から口から溢れ私の顔面を汚染してく。当然手コキしていたちんぽからもザーメンがびゅるびゅると吐き出される。どろどろと濃厚な子種は私の顔にべっとりとへばりつく。

  口に出してもらって精液をたっぷりと転がすのも楽しいのだがこうして喉マンコで奉仕しながら胃も顔も濃厚ザーメンでいっぱいにしてもらうのはまた格別だ。

  脳まで犯されているようなザーメンの臭い。そして性器同然の喉マンコにハメてもらう喜びで私もメスイキをした。

  

  「ごめん、帰ってきたの気付かなかったよオルド」

  

  ごしゅじんさまはまた私の頭を撫でてくださった。それに答える代わりに喉マンからちんぽを引き抜き、私の胃液で汚れてしまったちんぽを綺麗に舐め取る。雁首の裏に隠れる恥垢もちゃんと舐めて、尿道に残っていたザーメンも吸い取ってお掃除するとようやくちんぽを解放してやる。

  一発出したにも関わらずふてぶてしいまでにビン勃ちのちんぽは唾液で濡れてテカテカと輝いていた。

  

  「随分遅かったけど、今日もまた外で遊んできたのか?」

  「はい❤今日は酒場でいーっぱい輪姦してもらいました❤❤最後はみんなが見てる前でザーメン舐めてお掃除してぇ❤とっても気持ちよかったです❤❤」

  「…そうかぁ。オルドが幸せなら、それでいいんだ。おれが相手してやれなくてごめんな」

  

  ご主人様の柔らかな笑みは私の頭を幸福感で緩ませてくれる。頭をご主人様の胸へと預けると、夏の空をそのまま纏ったようなごつごつした手が私の頭をそっと撫でる。丸い耳の後ろをカリカリと書いたり、頬の毛を指に絡ませたり。

  

  「最近はあんまり抱いてあげられなくてごめんな。オルドも寂しかっただろ?」

  「ひゃい❤❤他の男の粗末なちんぽではまったく満足できませんでした❤❤❤ですから、ですからぁ…」

  「ああ分かってるよ。ごめん。今日はおれといっぱいセックスしような」

  

  やはり私のご主人様は最高だ。私を一番幸せにしてくださるのはやはりこの方なのだ。ちんぽにキスをすると、ご主人様をひょいと持ち上げる。騎士が王女を抱きかかえるときのような格好だが、これから雌の嬌声をあげるのは私なのだ。

  しかしご主人様の身体は随分と軽くなってしまった。食事には困っていないのだが、食事の後に毎回吐き戻してしまうせいだろうか。原因は分かっているからと医者に掛かろうともしない。このまま身体を悪くされて、ちんぽを貰えなくなったらと思うと不安でたまらない。私とセックスなどしてお体は大丈夫なのだろうか。マンコの疼きを我慢するなどできないが、それでも性欲に支配された脳の片隅でご主人様が心配になってしまう。

  

  「心配かけちゃってごめんな。今日は凄く調子が良いんだ」

  「そうなのですか?私には分からないのですが、不調の原因は治ったのでしょうか?」

  「治ってはいないけど、昔の夢を見たからかな。調子が良いんだ」

  

  夢。夢などで身体の不調が治るものなのだろうか。私には理解できないが、実際にご主人様の顔色も機嫌も良いように感じる。ならばどうでも良い。今宵はご主人様にずっと犯していただけるかもしれないのだ。ならばその他のことなど些事に過ぎない。久しぶりにご主人様に組み敷かれ使っていただけると想像すればもう我慢できなかった。ご主人様へとキスをおねだりすると、ずるりと私の口内へと舌を差し込まれた。

  

  「ん、ちゅ。んっんっ」

  「ふあぁ❤んんっ❤んう~~~っ❤❤」

  

  私の口内の感じる箇所全てを把握している動き。いやご主人様に触れられる箇所は全て感じるのかもしれない。唾液ごと舌を吸われて、ご主人様の唾液を流し込んでいただけると頭がくらくらとしてくる。ご主人様のザーメンに唾液にご主人様で私が満たされる感覚に酔っていく。脳が蕩けていく私には、乳首へと伸びるご主人様の手すら気付くことができなかった。

  

  「んうう、うぅん❤んっ!?い"き゛いぃイぃぃ❤❤❤ちっちくびひゃめえぇぇ❤❤」

  「ぷはっ。また乳首デカくなったなぁオルド」

  「ひぃぃいぃん❤❤引っ張らないでくだしゃいぃい❤❤❤いぐっ❤いっちゃうかりゃあぁぁ❤❤」

  

  ピアスを引っ張られたモロ感乳首はすぐに大きくなって、ちんぽからもつゆをこぼして廊下を汚す。キスだけでも屈しそうになっていた私の膝はガクガクと痙攣しだした。耐えられたのはご主人様への敬愛と逞しい下半身のおかげだろう。それでもご主人様が本気になればザーメンをぶちまけて倒れこんでいたに違いない。寝室の扉を通り抜ける頃には私のマンコはすっかり発情して淫液を垂れながしていた。

  

  「はぁーっ❤❤あ"っ❤乳首❤❤❤淫乱ぢぐびぎもぢい"イいぃぃい❤❤もっ、む゛りぃい❤❤いっぢゃう"うぅぅ❤❤」

  「ほら、もう降ろしていいぞ。運んでもらってごめん」

  

  息も絶え絶えになりながら、ご主人様をベッドの上に優しく降ろす。ちんぽはもはや暴発寸前であり、メスイキをしまくったせいで視界はぼやけて霞んでいる。ご主人様を降ろした後すぐに私も倒れこんでしまった。

  倒れこめばご主人様の顔が私の目の前に。燭台は無く、窓から差すはずの光すらぶ厚い雲で遮られたこの部屋で、それでもその空色はきらめいている。

  突き出される舌を受け入れて、身体を重ね合わせる。舌が、手が、ごつごつと硬い二本のちんぽが。ご主人様の全てが触れる度に私の中に幸せが生まれる。

  

  「ああぁ…❤ごしゅじんしゃまぁ❤❤」

  

  散々弄ばれてから口を離されると息は上がっていて、苦しくいはずなのに少しもそんな事はなく。快感だけが私を支配して、動かしていて。ご主人様の胸板に顔をうずめるとゴロゴロと甘える。雄胸に鼻先を突っ込んで臭いを吸って、ごつごつとした背中に手を這わせるとご主人様の雄を実感できる。これから私は便器として使われるのだとはっきりと思えて、嬉しさを吐息に混ぜて吐き出す。

  そんな私をご主人様は撫でてくれる。耳の後ろ掻きながら、私の鼻先をぺろりと舐める。嬉しいのだが、恋人にするような愛撫よりも早く便器としてのお役目をさせて欲しかった。私の腹にあるデカマラで、はやくはやく。

  

  「ごしゅじんさまぁ❤ああ、お願いします❤❤もう、もう便器マンコが疼いて我慢できません…❤❤❤」

  「うん、ごめんな。じゃあいっぱい気持ちよくなろうな」

  

  とろとろになったケツマンコにちんぽの熱を感じて、。無様に惨めにはしたなく嬌声をあげる。一晩中この声が止むことは無いだろう。明日一日中、声が枯れ果てても叫んでいるかもしれない。金はたっぷりと入ったし、明日は仕事をしなくても構わないだろう。アクメをキメて、起きて、ご主人様が許す限り乱れ続けよう。

  ご主人様のちんぽが限界になったら他の雄にちんぽをねだりに行こう。鼠人のところに行っても良い、日雇いの労働者共に輪姦してもらうのもいいかもしれない。あいつらは臭いが濃厚で脳みそまで犯されているような気分になれるし、元貴族だと言えば私を痛めつけながらハメ殺してくれる。

  それともあの馬人にしようか。あのデカマラは素晴らしかった。種付けされた瞬間のマンコが完全敗北したあの感覚は忘れられそうにない。一対一でたっぷりハメハメしてもらえばどれだけ気持ちよくなれるだろうか?楽しみでならない。

  ちんぽをハメられながら、ちんぽの事を考えている。毎日好きなだけちんぽに溺れて、狂うことができる毎日。明日も明後日も、ずっと同じ幸福が続くのだ。私はなんと幸せなのだろう。今の私はどれだけ醜い笑顔をしているのだろうか。

  私を見下ろすご主人様の瞳にはどう映っているのだろうか。便器としてしか私を見ていないこの翡翠色の瞳は私を昂ぶらせてくれる。

  

  「あぁ、ご主人様。私は幸せ者です……」

  

  どれだけ無様で惨めで醜くても構わない。この翡翠色さえあれば。ご主人様の熱と臭いをこうして感じればそれだけで満たされる。名誉も誇りも愛も、何もいらない。

  肉便器となった私には綺羅星のように輝かしい未来は二度と訪れないのだろう。漆黒の雲に覆い隠され、星を見ることは叶わぬのだろう。

  それでも、星が見えなくても構わない。私にはご主人様という星があるのだから。

  

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