貴方が新しい主様ですね...
何でもお申し付けください...
何もないのですか...?
お屋敷をお掃除するなどはないのですか?
私はなにもしなくても良いのですか?
そ、そうなのですか...
ゴーンゴーンゴーン
御夕食の時間ですね...
御夕食をお運びしましょうか?
あ...すみません...私のような汚い物が運ぶのは良くないですよね...
すみません...
?私は綺麗なのですか?
汚いのではなく?
そ、そう...なのですか...
で、では...御夕食をお運びしてもよろしいでしょうか?
了解いたしました...
こちらスープとパン、お肉になります...どうぞ...
その、少しお聞きになってもよろしいでしょうか?
そちらの先にあるもう1つのスープ、パン、お肉はこれから誰か来たりするのでしょうか?
私の分とはどういった事でしょうか?
私が食べる分の料理なのですか?
それは私が食べて良い料理という事なのですか?
な、何故私なんかにこんな豪華な料理を?
ただ私に食べて欲しいのですか?
そ、そうなのですね
では...いただきます...ね?
いただきます...
パ、パンが柔らかい...ですね...?
パクパク
ポタ...ポタ...
すみません...すみません...
こ、こんなに柔らかいパンという物は美味しいのですね...
私は知りませんでした...
知ることもないと思っていました...
教えてくださりありがとうございます...
ス、スープも焼けたお肉も食べられる日が来るとは思いもしませんでした...
こんな奴隷なんかにこんなにも豪華食事を食べさせてくださりありがとうございます...
すみません...食事に夢中になり主様が食べ終わっていたとは気づきませんでした...
お皿お片付けいたします...
パリーン
あ..あ..すみ...すみません...すみません...
許してください...殴らないでください...
な、殴ら..ないの..ですか...?
そ、そうなのですね...
さ、騒いでしまいすみません...
割れたお皿は片付けいたしますので主様は座っていてください...
こ、こんな事をした私を売ります...か?
すみません...あんな豪華な食事をくださったのに何も出来ないで...こんな何も出来ない者は売ります...よね...
な、何も出来なくても売らないのですか?
そ、そうなのですか?
そ、そうなのですね...
こ、これからよろしくお願いいたします...
〈数ヶ月後〉
朝...ですよ?
起きてください...
主様...
あ、起きましたか?
おはようございます!
少し起きるのが遅くはないですか?
主様、もしかして昨日ずっと本を寝ていて寝るのが遅くなっていたのではありませんか?
ずっと本を読み続けるのはお控えくださいと言いましたよね?
本当に主様は...
もう良いです!
朝食が出来ていますので
お着替えが済みましたら
来てください...
今回の朝食はパンとスープとお肉..ですね...
そういえば..私が主様の所に来た日の御夕食もパンとスープとお肉..でしたね...
懐かしいですね...あの時は主様も他の主と同じだと思っていました...
役ただずと罵り殴り蹴りの繰り返し私をストレスの捌け口にして最終的には売りに出される
そんな主様だと思ってしまったのです
こんなに優しい主様なのに私はあんな主と同じだと思ってしまった過去の私を叱りたいです...
いいえ、主様は優しいですよ?
主様は私に沢山の物をくれました...
少し前の私の普通は硬いパンを1つ食べ
手足が動かなくなるまで働かされ
汚い物を見る目で私を見て罵られる..主がいるのが私の普通でした...
ですが私の普通はこの数ヶ月で変わりました...
主様のおかげで毎日が楽しくてたまらなくなりました...
主様のおかげで私の普通は暖かいスープに柔らかいパンに美味しく焼けたお肉
少し働くと心配され
大切な人を見る目で私を見て暖かい言葉をくれる..そんな主様に私の普通は変わりました
主様が私を大切にしてくれたおかげで私は今がとても幸せです
何故主様はこんな奴隷の私に優しく、大切にしてくれたのですか?
わ、私が好き...だからなのですか?
そ、それは...どういった好き...なのでしょう?
あ、愛しているなどの好き...ではないですよね...
すみません...
ほ、本当に愛している方なのですか?
う、嬉しいです...
とても、とても嬉しいです...
わ、私も...
いや...で、ですが...
こんな私も主様を愛しても良いのでしょうか...
そ、そうですね...私を下げるような言葉は良くないですよね...
私も主様を愛します!
愛していますよ主様♡