おれを撮るなァ!おれで抜くなァ!

  ───頭が痛い・・・。

  おれは登校してからずっと自分の席に座ってこめかみを押さえていた。

  高校1年生になって初めての冬。寒さで体調を崩したわけではない。

  オコジョのおれは寒さには強いし、換毛も終わって今は全身真っ白な冬毛だ。

  こんなことになったも全部あのアラスカンマラミュートのせいだ。

  ・・・[[rb:大峰継綱 > おおみねつぐつな]]。おれと同じクラスで、同じバレー部で、無駄にデカい。

  よく身長差でからかってくるが、大峰が無駄にデカいだけでおれはちっちゃくない。全然ちっちゃくない。

  大峰とはいつもよくつるんでるのに、声とか、体温とか、今はとにかく気配を近くで感じる度に、まるで自分がアイツより弱くなってしまったような錯覚に陥る。

  そんなはず無いのに。なんならアイツの方がバカだからちょっと下のはずなのに。

  それもこれも、全部大峰がおれの裸を撮るなんて悪ふざけしたのが悪いんだ。

  あんなことが無ければおれだってあんな・・・。

  「ああ、もう・・・」

  忘れたいのに。普通忘れるはずなのに。

  「[[rb:白太刀 > しろたち]]〜」

  ・・・大峰の声がおれの名前を呼んでいる。

  「白太刀〜。お〜い」

  本当に本当に───

  「[[rb:迅 > じん]]くーん」

  ───頭が痛い。

  [chapter:おれを撮るなァ!おれで抜くなァ!]

  ここは───更衣室だ。

  確か部活のために着替えをしようとしていたんだ。

  ロッカーは上下2段に分かれていて、もちろん上の段のロッカーを開けて使っていた。

  おれは学ランをたたんでロッカーに入れ、ズボンのベルトを外してジッパーを下ろした。

  そのままカッターシャツに手をかけると、学ラン姿の大峰が更衣室に入ってきた。

  「早いな白太刀。ひとり?」

  おれは分かりきった質問をしてくる大峰に適当な返事をしてカッターシャツを脱ぎ出した。

  その時だった。

  ───カシャッ

  背後から聞こえたシャッター音に振り返ると、大峰がニヤニヤしながらこちらにスマホを構えていた。

  「なにやってんだよ!」

  「ん? グラビアごっこ」

  大峰は悪びれる様子もなく、続けてシャッターを切った。

  「ホントにシャッターを切るな!! 消せ!」

  「えー、どうしよっかなー」

  大峰はスマホで撮ったばかりの写真をこちらに見せながら、歯を見せてニヤついていた。

  スマホの中では、カッターシャツに片腕だけ通した白い冬毛姿の上裸のおれが写真を消せと懇願していた。

  「しょうがねーなー。消してやるよ」

  そう言って大峰は右手にスマホを持ってこちらに歩いてきた。

  その姿におれはなんだか異様な雰囲気を感じて、大峰に背を向けるようにロッカーに向き直った。

  それが良くなかったのかもしれない。

  「っ!?」

  大峰は背後からおれの左手首を掴んで、ロッカーに押し付けた後、右肩口から顔を覗かせておれの目の前にスマホ画面を持ってきた。

  「消すところよく見てろよ?」

  耳の近くで大峰の囁くような低めの声がして、ゾワリと全身の毛が逆立った。

  「おっと、動いたら消してやらないぜ?」

  そう言ってスマホを操作した大峰だったが、その手は画像の削除どころか内側カメラを起動していた。

  スマホの画面には鏡のようにこの状況が映し出されている。

  「イイ顔してるじゃねーか白太刀」

  「おまっ! 何を・・・ひゃっ!」

  大峰は目を瞑って突然おれの首筋に鼻を埋めた。

  「あー・・・いい匂い」

  そのまま音が聞こえるほどの勢いで吸われ、おれは震え上がり、背筋が凍りついた。

  その拍子にジッパーまで下ろしていたズボンは、ベルトの重さで音を立てて下までずり落ちた。

  大峰はおれに鼻を埋めたまま片目を開けて、スマホの鏡越しに俺を見た。

  「・・・俺が怖いんかよ」

  おれは確かに恐怖していた。普段と違う大峰にも、この状況にも、首筋に大峰のマズルが与えてくる、くすぐったいような変な感覚にも。

  怖くて・・・視界が滲んだ。

  ガンッ───!

  一瞬、低い唸り声が聞こえたかと思うと、大峰はロッカーの中にスマホを落とした。

  そして、おれの向きを強引に変えて両手首を掴み、ロッカーに押し付けた。

  おれを見下ろす大峰の顔が───怖い。

  「お前よりずっとデカい俺のことが怖いかよ」

  身体は震え上がって力が入らない。

  それでもおれは歯を食いしばって、キッと大峰を睨み返した。

  「おれは・・・ちっちゃくない!」

  振り絞った声でそう言うと、大峰は顔の力をスッと抜き、目を細めた。

  「分かった。じゃあ大人扱いしていいんだな」

  「何を───ッ!?!?」

  次の瞬間、おれは大峰の大きな口で喰らいつかれるような“ちゅー”をされていた。

  顎まで噛み付かれるような勢いのまま長い舌を口の中にねじ込まれ、おれの舌を舐め回して蜜を吸うような深く激しい“ちゅー”だった。

  おれは必死に抵抗したが、大峰の力は強かった。足もずり落ちたズボンが足枷になってうまく動かせなかった。

  「んー! んんーー!! んぐーーー!!!」

  おれが抵抗を強める度に、大峰の力も強くなり、“ちゅー”も激しくなっていった。口から自分を全部持って行かれて、代わりに全部を大峰に塗り替えられるような錯覚をしてしまう激しさだった。

  大峰はおれの裸の上半身をロッカーに押し込みながら、自分の腰をおれの腹のあたりに押し付けた。

  抵抗するおれの腹筋で腰を擦るように動かし、腹から生々しい巾着袋の感触伝えていた。

  そして、巾着袋は次第に輪郭を持ち始め、腹の上で熱くて硬い雄になった。

  柔らかい腹に押し付けられたモノの形も大きさも、男の自分には余計にリアルにはっきりと伝わった。

  無理な姿勢と激しい“ちゅー”と脈打つ腹の上の圧迫感で、おれは息も絶え絶えになり、全身の力が抜け、涙が流れ始めていた。

  しかし、それに合わせるように大峰も力を抜いていった。

  “ちゅー”はおれの舌を愛でるように優しくなり、無理矢理な感じは無くなっていた。

  次第に両手の拘束も解いて、大峰はおれの腰と頭を支えるように手を回し、おれを優しく抱きしめた。

  ボクサーパンツ一枚だけになっていたおれは、大峰に全身を包まれるような感覚に不思議な安心感持ってしまっていた。

  ただ、冬場の冷えた空気が腹に当たっている脈打つ熱を余計に際立たせていた。

  「白太刀・・・」

  しばらく目を瞑って、大峰の温もりに身を委ねていたおれは、目を開けて驚愕した。

  いつの間にかおれは大峰とお互い全裸で抱き合っていた。

  少し動くと、腹の辺りでねちゃりと粘性のある音が響き、蒸れた生暖かい空気と共に、強い大峰の匂いが上ってきた。

  「白太刀・・・いいか?」

  おれの答えを待つこともなく、大峰はおれの向きを変えて、後ろから抱きしめた。

  「ふぁあ! 大峰!」

  大峰はお!の耳を喰みながら、おれの身体の線をなぞるようにゆっくりと手を這わせ、最後には右手でおれの中心を包んだ。

  「ツグって呼んでくれよ、じん」

  耳を喰みながら低く囁かれたその言葉にくすぐられて、おれは情けない声を漏らした。

  それと同時に大峰は硬く大きくなった雄の先端を俺の背筋に這わせて、ゆっくりと腰を落としていった。

  先端から際限なく漏れ出ている潤滑油が尻の間を伝って垂れている。

  その雫を追うように、雄の先端がその跡をなぞっていく。

  ヌルヌルとした大峰の雄はおれを濡らしながら尻の割れ目の中をなぞり、きつく閉じられた窄みをなぞり、おれの雄と尻の間をなぞり、その先にぶら下がっていたおれの鈴を揺らした。

  「じん、股閉じて」

  大峰はおれに頬をすり寄せながら、囁いた。

  おれが言われるままに股をぎゅっと閉じると、大峰の太くて硬いモノが、おれのモノと尻の間の気持良いところを圧迫した。

  既に上を向いていたおれのモノはその圧迫感に悦び、繰り返し脈打っていた。

  「じんに痛い思いはさせたくねぇから」

  「んあっ!」

  そう言うと大峰は汁でヌルヌルになったモノを女の子を犯すように動かし始めた。

  おれはまるで女の子にされたみたいに内股になり、股の間を大峰のモノで擦られる度に自分のモノを脈打たせ、雫を零した。

  与えられ続ける気持ち良さに、内股の具合いも脈打つ頻度も上がっていった。

  そして、その全てが大峰を悦ばせているということが、モノの感触で分かった。

  ああ、おれは今大峰に犯されながら、大峰のモノを気持ち良くしているんだ。

  そんな感覚が俺に興奮と充足感を与えていた。

  「じん───! じん───!! ハァッ───! ハァッ───! んッ───! ハァッハァッ!!」

  大峰の腰の動きが激しくなっていく。

  「もっ───出るっ!! 出すぞ!! じん!!」

  「ふぁああ!! ああああ!!」

  大峰は片腕で俺の上半身をしっかりと支えて、もう片方の手で俺のモノを扱いた。

  今までに無い激しい責めと快感でおれは声を上げた。

  「ああああ!!! ダメ!! ダメだよ!! ツグゥ!!!」

  「───ッ!?!!」

  直後───ロッカーに酷く粘性のある液体がぶつかる音が繰り返し響いた。

  おれは大峰の温もりと、嗅ぎなれた雄の匂いの中で意識を手放した───。

  ◆◆◇◇◆◆

  ───あんな夢を見たのも全部全部こいつのせいだ!!

  おれの着替え中の写真撮るなんてバカなことしてきたこいつの!!!

  「おーい、じんくーん?」

  おれは顔を覗き込んできたアホ面をキッ睨みつけた。

  瞬間、アホ犬は驚いた顔をして肩をビクリと揺らした。

  「じんくんって呼ぶなァアア!!!」

  「ぐはぁああ!!!」

  おれはアホ犬の鼻頭に渾身の頭突きをかましてやった。

  [chapter:おれを撮るなァ!おれで抜くなァ!]

  大変申し訳ありませんでした。

  数ヶ月前に送り付けたFA小説です!

  封印するつもりだったのですが、原作者の途狗([[jumpuri:@Toku705 > https://x.com/Toku705?t=4AdPtuaBDsMJmwPajglvhg&s=09]])さんから公開許可を頂いてしまったので出してしまいました。

  本作の大峰くんは“夢大峰くん”なのでキャラ崩壊してオラオラ系になっております。

  原作の大峰くんはもっとピュアピュアでヘタレで可愛いので是非!!

  [[jumpuri:原作紹介:群青ノート→ > https://www.pixiv.net/artworks/117034490]]

  お読み頂きありがとうございます。

  蒼空ゆうぎ