僕の番は、すごく優しい。
『血が凍てついて氷のよう』だと、氷血辺境伯なんてあだ名で呼ぶ人もいるけれど、僕の前では氷も溶けだすほど温かい人だ。
ユージーンは、奴隷館から逃げ出す途中に川で溺れて死にかけていた僕を救った。
性奴隷の証拠としてつけられていた鉄の首輪を、番の証である綺麗な宝石のはまったチョーカーに変えてくれた。
アルファの辺境伯様と奴隷のオメガでは大きな身分の差があるのに、同じ人間として接してくれる。
「カナン、具合悪い?」
「ユージーン……」
昼を過ぎてもなかなか起きてこない僕を心配して、寝室に様子を見に来てくれた。
「起きてたんだね。おはよう」
ベッドまで来たユージーンは、身をかがめておでこにキスをしてくる。
ふわふわの亜麻色の髪が頬にかかってくすぐったい。
おはよ、と返した声は思った以上にか細く響いた。
「ちょっと熱いな」
「ん……だるくて起きれなくて……ごめんなさい」
謝ると、羽で撫でるように口付けられる。
「ゆっくり休んで。僕はこれから会食に向かうから、あとでクレアにお粥を持ってこさせよう」
「……うん」
もう一度唇を重ねて、ユージーンは部屋を出ていった。
静かに閉じられた扉を眺めて体を丸める。
「……ヒートかもって、言えなかったな」
熱っぽいけど、喉は痛くないし頭痛もない。なんとなく意識がぼやけて身体がそわそわする感じは、発情期の前の感覚に近かった。
だるい身体を起こしてベッドのへりに座ると、深いため息をつく。
――ユージーンは、すごく優しい。
それは結婚してからも変わらず、いつでも僕のことを一番に考えて「愛してる」と言ってくれて。
こんなに恵まれた環境もない。
故郷で奴隷として囚われていた頃を思えばなおさら、今の生活のありがたみが分かる。
ユージーンは対等に扱ってくれるけど、僕は内心彼に頭が上がらない。
心が氷のように透き通った、強く優しく、美しい番。
なにひとつ欠点のない大好きな旦那さまだけど……。
わがままを一つだけ言えるとしたら、
「寂しい……」
ユージーンは仕事でいつも忙しい。
国境を守る大事な役職だし、僕みたいな隣国から逃げてきた難民の保護も積極的にやっている。代表者の彼がいなければ現場が回らない、いなくちゃならない人だ。
ほぼ年中無休で国のために働いて、それでも僕のヒートに付き合ってしょっちゅう無理をしている。
そんな人に、まだ理性のあるうちから『そばにいて』なんて言えない。
「じーん、どこ……?」
のそりと立ち上がった僕は、クローゼットに向かって歩いていく。
衣装部屋は別にあって、ここに置かれているのは普段からよく身につける衣服ばかりだ。
ガラッと勢いよく扉を開けると、まずユージーンが公務のときに着ていく白いシャツを掴んだ。ハンガーが落ちようとおかまいなしで、なんならそれごとベッドに連れて行く。
他にも仕事用のズボンや部屋着、下着まで引っ張り出してばさばさ放り投げていった。
ばさ、ばさっ、ばさ。
「……ゆーじーん、いた」
本能で溶けた頭は、ユージーンの私物が魔法陣のように固まったベッドを見て、大好きな番だと錯覚した。
空腹をとりあえず水で誤魔化すみたいな応急処置で、その円陣のまんなかに顔からダイブする。
「すきっ♡」
最愛のつがいの香りに包まれると、疼いていた身体の芯が熱を帯びていく。
「ユージーン♡」
スーツのジャケットを頭からかぶって枕を抱えてみると、抱き締められてる気分になる。
「ん……っ♡」
その気持ちのまま、ズボンの中に手を入れて硬くなった性器を握った。
くちゅっ♡ちゅくっちゅくっ♡にゅぷ♡にゅぷ♡
「んっ♡ふぁ、あっ♡きもちい……」
――やっぱり発情期だ。
手の中の塊は尋常でなく熱くて、擦るとすぐ出ちゃいそうなくらいの快感が走る。
「あ、ぁ……っ♡」
魔が差して、ユージーンのパジャマを掴んで性器を包みこんだ。
大量に溢れ出す先走りが潤滑剤になって、滑りがよくなる。
ぐぢゅっ♡♡ぬちゅっ♡♡ちゅぷっ♡♡
「ふああっ♡♡ぁんっ♡♡あ、あっ♡♡これ、すご……っ♡♡」
ぐしゅ♡ぐしゅ♡クチュ♡クチュ♡クチュ♡クチュ♡じゅぷっ♡
「ぁああ、らめ♡出る♡出ちゃう……!♡」
ユージーンの匂いに包まれながら、あっという間に射精してしまった♡
「ん、んぅ……っ!♡♡♡」
びゅくびゅくびゅくっ♡♡ぴゅくっ♡♡
服の中にこもってるせいもあって、気絶しそうなほど熱い。
完全に茹で上がった僕は、ズボンと下着を脱ぎ捨てておまんこに指を当てた。
グチュッ♡♡♡
「ぁ、んんっ♡♡」
アルファを求めて濡れまくったオメガ膣は、指数本くらい簡単に飲み込んでいく。
ぐぷぷぷっ♡♡ぐちゅっ♡こりゅっ♡
「ひあっ♡ぁ、そこ、もっと……♡」
にゅぷっ♡♡にゅぷぷっ♡♡ぐちっ♡♡
浅い部分にある性感帯に指先が触れると、電気が走る。ぐりぐり弄ると勝手に腰が揺れて、さらに貪欲に快楽を求めだす。
クチュクチュクチュ♡ぬちゅっ♡ぷちゅ♡ぷちゅ♡ずぽずぽずぽっ♡
「ひぅ♡ひ、あ、ぁあ゛♡♡♡」
さっき出したばかりの雌ちんぽもまた勃起して、ずりずりシーツに擦りつける。空いてる手で乳首も摘みながら、先端をかりかり引っ掻いた。
「ひゃぅっ♡ぁ、ああ♡ユージーン……っ♡♡」
記憶にある彼の手を思い出して必死に再現しようとするけれど、どうしても指の長さも感触も違う。
気持ちいい場所を擦れば身体は興奮するけど、芯の部分が満たされないままだ。
「い、きたいぃっ♡挿れて♡ゆーじーんのちんぽで、かなんのオメガまんこ♡ぐちゅぐちゅ♡してぇ♡♡」
ぐじゅっ♡ぐちゅっ♡ぬぷぬぷぬぷっ♡こり♡こり♡
寂しい、そばにいてほしい。
ぎゅって抱き締めてくれるならえっちなんてしなくてもいい、このまま一人でイッちゃうよりずっと良い……!
ずぽ♡ずぽ♡ずぽ♡ずぽ♡ぐちゃぐちゃぐちゃ♡♡ちゅくっ♡♡
「ぁ、ああっ♡やらぁ♡イッちゃ……!♡い、きたくなっ、ああ♡♡」
それでも本能は止まらず、指で自分を慰めてしまう。
お腹の奥が疼いて物足りないまま身体の熱だけが勝手に上がって、びくびくっ♡と背がのけぞった。
「ふぅ゛っ♡♡ゔぅ♡♡いっちゃうぅ……!♡♡」
ユージーンのパジャマを握り締めて、顔に押しつけながらナカイキした♡
「あ゛――――~~っ♡♡」
びゅくくくっ♡♡こぷこぷこぷっ♡♡とくっ♡♡
「うぅ……♡はやく、帰ってきてぇ……♡」
絶頂の余韻か、ヒートで心が乱れたせいか、ぼろぼろ涙が出てくる。
よれよれになってしまった服を掻き集めながら、また収まらない欲を自分で慰め始めた。
・・・
「カナン様、体調どうっすか――うわあ俺が見たら色ボケ伯にブッ殺されるやつだあ!」
僕のためにお粥を作ってきてくれたメイドのクレアが大惨事を発見して、ユージーンを呼んでくれたのは、発情が始まってから三時間後のことだった。
・・・
何回自分でイッたかも分からなくなった頃、控えめに扉がノックされた。
「カナン」
名前を呼ばれると、ぼやけた意識が少しだけ戻ってくる。
「大丈夫? 辛かっただろう」
座るスペースがないほどぎっしり詰まった服の山を一部どけて、ユージーンが腰かける。自分の上にこんもりとできていた山をのけられて、いつのまにか真っ裸になっていた僕の髪を撫でた。
「ごめん、ごめんなさい」
「どうして謝るの?」
涙でにじむ視界に驚いた顔のユージーンが見える。
汗で濡れた額を撫でてくる手を掴んで、そこにキスをする。
番がそばにきてくれたことで安心したのと、周りの惨状を思い出して涙がこぼれた。
「ごめんなさい……っお、お仕事用の服が、しわくちゃで、パンツまで出してっ」
ユージーンの下着を握り締めたまま号泣してしまう。
それくらいで怒らないって分かってるけど、べちゃべちゃに濡れた布を見るといたたまれなくなかった。
「一人で我慢してたんだね。待たせてごめん」
「う、ううん」
こんな酷いヒートを起こすのは初めてで、情けなくて涙が止まらなかった。
「ユージーンは人のために頑張って働いてるのに、ぼくは……」
「カナン」
一番やるせないのは、こんなに恥ずかしいのにまた身体が興奮を示し始めていることだ。
アルファのフェロモンにあてられて、息は上がり、全身の神経が過敏になっていく。
僕をいたわるように手のひらが頬を撫でた瞬間、火照りきっていた身体が震えた。
「ぁっ、ああああぁ♡♡」
びゅくっ♡♡びゅるるるっ♡♡
「ふー……っ♡ぅう、うう……っ♡」
弱々しく滴り落ちる精液と一緒に涙もぽろぽろ零れ落ちた。
こんなに大切にしてもらってるのに、迷惑をかけてばかりだ。
感じすぎる身体、本能のままに求めてしまう自分に今日ほど嫌気が差した日はない。
「オメガなんて、嫌っ……」
嗚咽混じりに言おうとすると、涙や鼻水でぐしゃぐしゃに濡れた唇に、ユージーンは躊躇いなく口付けた。
「んぅっ……! ぅ、んっ♡」
ちゅ♡くちゅっ♡ぢゅぷ♡
「ゆぅ、むぐっ♡」
僕を軽々と抱き起こして膝の上にのせると、頭を引き寄せて口付けを深める。
割って入ってきた甘い舌が、歯列や口蓋を撫でていく。
ちゅう♡ちゅく……っ♡
「ぁ、んん♡」
唇をぴったり重ねて抱き締められてるだけで、一人でするときの数倍気持ち良い。
「はぁっ♡はぁっ……♡」
「ごめんね。僕が言わせてしまった」
目蓋にキスを落として、もっときつく抱き寄せられる。
「君の体が悪いんじゃない。僕が仕事にばかりかまけてたから」
「違う……!」
ユージーンはこんなに落ち着いて宥めてくれてるのに、僕はしゃくりあげて、それがまた恥ずかしくて泣く悪循環になる。
あやすように口付けるユージーンを抱き返して、鼻を啜った。
「僕がちゃんと言わなかったから」
「うん、しんどいときは言葉にしてくれたら嬉しいよ」
「い、言えない」
「どうして?」
困らせるだけだから、伝えちゃいけない。
ぶんぶん首を振って拒むけど、翡翠の瞳に「教えて」と見つめられると、ぽろっと口から本音が零れてしまった。
「ヒートのとき、寂しい、けど……っこれ以上、仕事無理してほしくない」
優しく髪を撫でてくれていた手が、ぴたりと止まる。
「…………僕は、カナンのためなら徹夜の世界記録を更新したって構わな」
「やだ」
ぎゅ、っとしがみついて首を振ると、ユージーンが笑う気配がした。
「そっか。じゃあ、あとで考えてみよう。なるべく無理をしないように、君のそばにいられる方法を」
「うん。……いまは?」
少し体を離すと、ユージーンが枕元に落ちていたハンカチで顔を拭ってくれた。
「大丈夫、今日のぶんは終わらせたから」
ゆっくり押し倒されて、唇を合わせた。
「カナンのこと、抱き潰してあげる♡」
ちゅぷっ♡♡ぬっぷ♡ぐちゅっ♡ぐちゅっ♡
「ぁああっ♡ふぁ♡んぅ……っ♡♡」
甘く胸を吸いながら、ユージーンが僕のおまんこを指で溶かす。
自分で弄ってとっくに柔らかくなってるのに、ユージーンは長い指でぐちゅぐちゅ肉壁を擦り上げた♡
クチュクチュクチュクチュッ♡♡グチュッ♡♡♡
こりゅ♡こりゅ♡こりゅ♡こりゅっ♡
「ほぉっ♡お♡♡ぁっ……♡♡しょこぉ♡くりゅくりゅすりゅの、いい……っ♡」
ちゅぶっ♡
きつく吸った乳首を甘噛みされて、腰がのけぞる。
「ふぁ、ぁあっ♡♡」
びくんっ♡♡びゅく♡♡びゅくくっ♡♡
ぐちっ♡ぐちっ♡ぐちっ♡
「あぁ♡もう、いいからぁ……っ!♡イッてるから、挿れて……っ」
グチュグチュグチュグチュ♡♡コリュッ♡♡にゅぷぷっ♡♡
「ぁあ゛――――っ♡♡♡」
ぷしゅっ♡♡
「あ゛へ……♡」
「……カナンは、僕の服を勝手にぐちゃぐちゃに濡らしても、潮吹いても、なにしたってかわいいよ」
ぐぱ……っ♡
とろとろに濡れたおまんこを指で拡げると、ユージーンはそこに舌を挿れた。
れりゅっ♡♡
「ひっ!?♡♡」
にゅぷにゅぷ♡ぢゅぷっ♡♡
「ふぁ……っ♡あ゛♡だめ、そんなこと、しにゃいでっ♡」
さりさりと奥を撫でられると、気持ち良くてユージーンを太腿で挟んでしまう。
言葉とは反対に感じきったおまんこは、とぷとぷ蜜を流す。
「なんで? 甘くて美味しいのに♡」
「ひ♡ぁ……っ♡吸わな、れぇ……っ♡」
ちゅぷちゅぷ♡♡ぐぢゅ♡♡ぢゅううぅ……っ♡♡
「ぁ、ああ゛……っ♡♡」
僕の足を撫でて少し緩めさせると、ユージーンは下から舐め上げながら僕のちんぽに舌を這わせた。
彼のものより小ぶりなオメガの性器は、ぱくっと簡単に飲み込まれる。
くちゅくちゅくちゅ♡ちゅぶぶっ♡
「あっ♡あ、やらっ♡それやめ……っ!♡」
強く吸い上げたり、口蓋で先っぽを擦られたりするとじんじん痺れてくる。
粘膜での刺激に慣れていない雌ちんぽは、あっという間に絶頂に達した。
「あ、ぬ、抜いてっ♡でる、でちゃ……っ!」
ユージーンは僕の顔を窺いながら、ちゅっ♡と吸った。
「あ゛――――っ♡♡♡」
とぷっ♡♡びゅるるるるっ♡♡
「へぁ……♡」
こくん♡
僕の精液を飲み込むと、濡れた唇を手で拭って体を起こした。
「あ、あれ……?♡」
翡翠の瞳が、濃い青に変わっている。
優しい目ではあるけど――据わってる、とも言える。
なにより、綺麗な月色の髪に、よほどのことがない限り出てこない金の狼耳が生えていた。
「ユージーン、もしかして……」
指についた精液まで舐め取ると、尖った牙が覗いた。
「こんなエッチなカナンを見て、触発されないわけないよね」
――アルファの発情(ラット)だ。
「急だったから、抑制剤飲み忘れてた」
「え、あ……っ!」
お互いがリミッターなしでぶつかったらとんでもないことになるって、分かってるはずなのに。
ズボンをずらして、がちがちに固くなった凶器レベルのおちんぽを突きつけられて、理性が吹っ飛んでしまった♡
「挿れて♡ユージーンの狼ちんぽで、僕のおまんこめちゃくちゃにして♡」
いつもなら考えられない荒い手つきで足を曲げられて――潤みきった穴におちんぽを押し込まれた♡
ぐぷぷぷぷぷっ♡♡♡ドチュッッ!!♡♡♡
「お゛っ♡♡♡」
いきなり奥を突かれて、雌イキする♡
ぬぶぶぶぶっ……ゴチュッ♡♡!
ずっ♡ずぷっ♡ぐぷっ♡ぐぷっ♡
「ひぎゅ♡ぅっ♡ぁあ、あ゛あっ♡♡」
ぐっぷり中にハメられたおちんぽが先っぽまで抜けて、また奥まで叩きつけられる♡
ずぷっ♡♡ぐぷっ♡♡ばちゅっ♡♡ばちゅっ♡♡
「ぉ゛おっ♡♡んぅっ♡♡おぐ♡♡きてりゅ♡♡ゔっ♡♡」
意識が飛びそうになると衝撃で引きずり戻されながら、一人じゃ届かない部分を突いてもらう♡
ごちゅっ♡♡ごちゅっ♡♡ごちゅっ♡♡ごちゅっ♡♡ごりっ♡♡
「ひっ♡ぁへ♡しきゅう、潰れぅ♡んぉ……っ♡♡」
ばちんっ♡ばちんっ♡パチュッ♡グチュッ♡
ユージーンは僕の足を担ぐと、太腿を抑え込んでオメガ子宮をごちゅ♡ごちゅ♡小刻みに突いた♡
ごっ♡ごっ♡ごっ♡とちゅっ♡こちゅ♡こちゅ♡こちゅ♡
「ぁっ♡あぁあ♡イく♡イきゅっ♡♡お゛♡♡」
頭の芯が痺れて、お腹から全身に快感が伝わっていく。
「ぁああ♡あ~~っ……♡♡」
「カナン、いつもより感じてる?」
深い絶頂に浸っていると、低い声で尋ねられた。
おまんこに埋め込まれた肉杭は硬いままで、ドクドクと脈打っている。
「ごめん、こんなときなのに興奮してる……」
「ユージーン……♡」
しゅんと狼の耳が垂れる。
それを見てると、心にぽっかりと空いていた穴が温かいもので満たされていく。
僕はユージーンの顔を手で包んで、笑みを返した。
「いいよ。もっと……壊して♡」
ぶわ、と中のモノもユージーンの身体も何回りも大きくなって、僕を埋め尽くす。
「ぅ、あ……っ!」
どんどん人から獣の姿に変化して、金色の狼が目の前に現れた。
滅多に見れない狼のユージーンだ。
「んぅ、ぐ……っ」
意識して呼吸しないと窒息しそうになる。
どうにか息を整えている間に膨らんだ性器が中に馴染んでくると、抽迭が始まった。
ばちゅっ♡♡ぱちゅんっ♡♡ぐぷぷぷっ♡♡
「ひあっ♡♡ぁ、あっ♡♡んっ♡♡んぅ゛っ♡♡」
ドチュッ♡♡ドチュッ♡♡ズチュッ♡♡
「ぅぶっ!」
べろっと顔ごと舐められて、ぎらぎら輝く濃紺の瞳と目が合った。
すぐ前に鋭い牙がある。
このまま頭をばくっと咥えられて、ばりばり食べられてもおかしくない。
――ゴリュッ♡♡ごちゅっ♡♡ごっ♡♡
「お゛っ♡♡~~っ♡♡ふぅ゛、うっ♡♡大き、あ゛っ♡♡」
ぐぼっ♡♡♡
「ひゅっ……♡」
太いカリに雄子宮を抉られて息ができなくなる。
狼ちんぽも自分の身体で受け止めるには大きすぎて、本当に壊されてしまいそうだ。
ずぷっ♡♡ぐちゅっ♡♡ごちゅっ♡♡ごりゅっ♡♡
「んぅうっ♡♡お゛♡♡あ゛ひ……っ♡♡」
ずんずんされて、苦しい、けど♡
「愛してる……♡」
ぎち、と肩に食い込む爪が、首筋に立てられる牙が愛おしい。
このまま食べられてしまってもいいと思うほど。
ゴチュッ♡ごちゅっ♡ごちゅっ♡ごちゅっ♡
「あぁあっ♡良い♡きもちい♡ユージーン♡」
バチュッ♡バチュッ♡ズチュッ♡ずちゅぅっ♡♡♡
ドチュッ♡ドチュッ♡ドチュッ♡どちゅんっっ♡♡
「あ゛――――〜〜っ♡♡♡」
ぐるる、と普段は聞くことのない獣の声で唸って、ユージーンが僕で気持ち良くなってくれてるのが分かった。
全力で愛してもらえるのが嬉しくて、激しく打ち付けられる欲望を自分も全身で受け止めた♡
ズッ♡ズッ♡ずぷぷぷっ♡ごちゅっ♡ごちゅっ♡
「ぁああっ♡♡イく♡♡いくぅっ♡♡一緒に、いこ……っ?♡♡」
腕が回りきらないほど厚い身体を抱き締めて、ぎゅっ♡とおちんぽを締めつける。
「カナン……っ」
「ぁ、んんっ♡♡」
ずぷっ♡ずぷっ♡ぐりゅっ♡ぐりゅっ♡ばちゅっっ♡♡♡
「すき、すきぃ……っ♡♡いっちゃう、ぁ、ぁあ゛……っ♡♡」
こちゅッ♡♡♡
一番気持ち良い場所をこじ開けて、ユージーンは僕の中に全部注ぎ込んだ♡
びゅるるるるっ♡♡びゅくびゅくびゅくっ♡♡どぷどぷどぷっ♡♡
「はう……っ♡♡でてるぅ、じーんの……っ♡ぁあ……♡」
びゅ――――っ♡♡ごぷごぷごぷっ♡♡びゅくくく♡♡
とぷっ♡♡♡
「あへ……♡」
ユージーンの精液が満たされていくおまんこも、心も、体の全てが温かい。
「らいしゅき……♡」
幸せで溶けきってしまった僕の上に、大柄な狼が覆いかぶさってくる。
一瞬潰されそうになったけど、一回射精して落ち着いた狼の体はしゅぼぼと人間サイズに縮まっていく。
「……ごめん、無理させた」
ふわふわ狼からすべすべの人に戻ったユージーンが僕の胸の上で撃沈した。
モフ毛の名残がある金の髪を撫でながら、掠れ声で笑う。
「いいよ? もっと無理させて。……えへ」
「……カナン、本当に我慢できなくなるから」
ぐりぐりと肩におでこを押しつけてきたユージーンは、僕の顔を挟んでキスをした。
「大好きなんだよ。君が」
「……知ってる」
自分の中でまた熱くなっていくものを感じながら、笑った。
ユージーンは僕にかぶさったまま横を見て、私物が散乱したベッドを眺める。
「……君はショックを受けてたけど、僕は正直喜んでしまった」
「え?」
『オメガだから』『仕方ないから』と許してくれるのは分かってたけど、ユージーンがそんなことを言うとは思わなかった。後ろめたそうな顔で、僕の頭にかかっていたシャツをのける。
「気付かずに放置した自分は許せない。でも……僕のことだけ求めて、服や枕を抱き締めて泣いてる君を見て、心底可愛いと……ああ、ろくでもないな。僕は」
「そんな」
ユージーンは淡い色に戻った瞳で僕を見つめた。
「君を子供かペットのように愛玩したいわけじゃない。でも本能で、どうしようもなくカナンを愛おしがって」
違う。
ユージーンは、奴隷館にいた人たちとは絶対に違う。
オメガをオメガという性でしか見ず、首輪をつけて愛でようとする『ご主人様』じゃ、ない。
「ユージーンに可愛いって言ってもらえるのは、嬉しいよ」
数えきれないほどいろんなものを与えてもらって、愛してやまないのにまたこの人を好きになる。
今度は自分からキスをして、言葉を続けた。
「あなたならなんでもいい」
こんなに愛しいのは運命の番だからかと思ったけど、多分そうじゃない。
本能だけじゃきっと、好きになれても愛にはならない。
触れ合わせた唇の隙間で「ありがとう」と囁いた。
「オメガでも、どんな身体でも、ユージーンが傍にいてくれるなら、なんでも……」
・・・
数日後、辺境伯私邸の執務室にて。
発情期が落ち着いて果南がゆっくり眠っているあいだに、ユージーンは溜まった仕事を鬼の形相で片付けていた。
「うぃーっす。お茶でーす」
「そこ置いといて」
愛しの番には絶対に見せられない顔を唯一知っているメイドのクレアは、ありえない速度で書類を捌いていく主の姿を遠くから鑑賞する。
「カナンはどうしてる?」
「お昼を食べてから、すやすや寝てますよ。つやつやの可愛い寝顔だったんで心配しなくても大丈夫」
「そう」
『可愛い寝顔』にはつっこまず淡々と頷く。
ユージーンにとって「果南が可愛い」は、「太陽が眩しい」と同義だったからである。
終わらない作業を片付けながら、ユージーンは無表情に言った。
「クレア。僕はあの子を泣かせるくらいなら、僕が過労死したほうがマシだと思うんだ」
果南には仕事を済ませたと言ったが、実際は多忙を極めて限界突破しているのだった。
「何言ってんだよ。アンタが死んだらカナン様もっと泣くでしょうが。アホなん?」
寝言をバッサリと切り捨てるクレア。
使用人にあるまじき口のきき方だが、ユージーンは彼を重宝していた。
魔が差したとき、冷静に刺してくれる信頼のおける存在は貴重だ。
「カナン様の前でカッコつけて、裏で死ぬ気で作業の遅れを取り戻すより、もうちっと無理せずにすむやり方を考えたらどうですか。また泣かせないように」
「簡単に言うな」
もともと他人と距離を置いて生きてきて、それでも一人でなんでもできる完璧人間だったユージーンは、仕事もワンマン経営になりがちだった。
しかし、今回の件を経て少しだけ頭を柔らかくした。
多少進捗が遅れるのを承知で自分より仕事が遅い人に案件を振ったり、苦手なコミュニケーションを取って部下に仕事の手順を教えたり。
人との関わりを受け入れることによって、負担を分散するようになった。
結果。
「辺境伯様、最近なんか俺ら頼ってくれてて嬉しいよな。俺、仕事できるようになったのかな」
「な。心なしか話しかけやすくなったような……」
一人ブラック企業状態が若干改善して、周りの評価もこんなふうにちょっと良い方向に変わったとか。
・・・
その後、ちょっとでも気になることや自分にしてほしいことがあったら、いつでも遠慮なく言ってくれと果南に伝えたものの。
「入っていい?」
「もちろん」
執務室に入ってきた果南がユージーンの横に立つ。
「ゆーじん、いま忙しい?」
「ゔっ……うん、ちょっとだけね」
机に向かっていると、ちょいちょいと肩を指でつつかれた。
「でも、話くらいはできるよ」
「そっか」
ちょっと残念そうだ。
可愛い。可愛いが、集中力が途切れると困る。
涙をのんで平静を装っていると、果南が後ろから邪魔をしないようにそっと抱き着いてきて、ぽそりと呟いた。
「……さみしいなー」
「――あ゛、と、一時間待ってね。区切りつけるから」
叫ばなかった自分を褒めてもらいたい。
と、この一例にとどまらず。
なにかと果南は仕事中のユージーンを訪ねてはぴたりとくっつくだけくっついて、甘えてくるようになった。
それ以上を求めるわけでも、「構ってほしい」と言葉にしてわがままを言うのでもないけれど――。
――カナン、めっちゃ寂しがりじゃないか?
むしろ今までどれだけ我慢させてたんだろうか。
内に溜めこまなくなったのは嬉しいが、ユージーンは困り果てた。
『可愛い番が自分を好きすぎてすぐ寂しがる』なんて、幸せな悩みだが。
考えに考えたユージーンの頭に、あるアイデアが閃いたのだった。
そして、寝る前に寝室でそれを提案してみた。
「カナン」
「なあに?」
ぎゅうっとハグしながら呼ぶと、大きな鳶色の瞳がくるんとユージーンを見つめてくる。
襲いそうになったが、話が逸れるのでこらえてさっそく本題に入った。
「最近、どこの職場も人手不足でね。とくに国境警備や難民保護センターの人員が足りてないんだ」
「ユージーン、忙しそうだもんね」
「それで」
あどけない顔で見上げてくる果南の頬を撫でて、訊いてみた。
「もし、カナンが望むならだけど。君と同じようにダチュラ国から亡命してきた人たちの支援を、手伝ってくれないか?」
自分が抱えている業務の一部を振ってみると、彼は愛らしい顔をきらきらと輝かせて快諾してくれた。
「やりたい!」
「そう言うと思った」
果南には、今まで鎖に繋がれて奴隷労働をしていた分のびのびと暮らしてもらえたらと考えていたが、ふと思った。
屋敷での生活で暇を持て余しても、この子はそれを口に出さないだろう。
自分がやりたいことをやっていいという考えが、まだ無い。
「僕にもできることがあるならしたい。働いて、いいなら」
自分の腕の中に閉じ込めた番は可愛いけれど、屋敷で飼い殺しにするより、果南がやりたいこと、彼にしかできないことを見つけてほしい。
「もちろん。オメガが働いちゃいけないなんて決まりはこの国にはないよ。今月中にでも施設で研修を受けてもらおうか」
「ユージーン……」
ぎゅむ、と果南が頬を胸に押しつけてきて、柔らかく笑った。
「だいすき」
綺麗な黒髪に口付けて、ユージーンは微笑んだ。
自分はまだまだ至らない番で、泣かせてしまうこともあるかもしれないけれど。
「僕も大好きだよ」
願わくは、最愛の人にはいつもこうして幸せな笑顔でいてほしい。
完